JP3626894B2 - Ｇｐｓ受信アンテナ - Google Patents
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- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶、自動車などの移動物体の屋外に取り付けられ、ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システム）衛星より発する電波を受信するＧＰＳ受信アンテナに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のＧＰＳ受信アンテナの構成を図４，図５に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなる箱形の上ケース２１は、上壁２１ａと、この上壁２１ａの四方から延びる側壁２１ｂと、この上壁２１ａと側壁２１ｂによって囲まれ、下面が開放状態で設けられた収納部２１ｃと、側壁２１ｂの周囲に設けられた凹部からなる段差部２１ｄとを有する。
【０００３】
合成樹脂の成型品からなる箱形の下ケース２２は、底壁２２ａと、この底壁２２ａの四方から延びる側壁２２ｂと、この底壁２２ａと側壁２２ｂによって囲まれ、上面が開放状態で設けられた収納部２２ｃと、側壁２２ｂの周囲に設けられた凸部からなる段差部２２ｄと、底壁２２ａの下面に設けられた直方体状の一対の凹部２２ｅとを有する。
【０００４】
そして、この上・下ケース２１，２２は、収納部２１ｃ、２２ｃとが対向するように合わされて、両者が適宜手段により一体に取り付けられている。
この時、収納部２１ｃ、２２ｃによって一つの収納部が形成されると共に、段差部２１ｄ、２２ｄとが合致し、この合致した箇所には、パッキン２３が設けられ、このパッキン２３で収納部２１ｃ、２２ｃ内を密封して、水等の侵入を防いだ防水構成となっている。
【０００５】
アンテナ本体部２４は、アースプレート２５と、このアースプレート２５の表面側に設けられ、ＧＰＳ衛星からの電波を受信するアンテナ素子２６と、アースプレート２５の裏面側に設けられ、抵抗、コンデンサ、ＩＣ部品等の電気部品（図示せず）を実装した誘電体基板２７と、この誘電体基板２７を電気的にシールドするシールドケース２８とで形成されている。
そして、このようなアンテナ本体部２４は、シールドケース２８を下ケース２２の底壁２２ａ側にして、密封された収納部２１ｃ、２２内に収納されている。
【０００６】
同軸ケーブル２９の外表面には、防水を行うスリーブ３０が設けられ、このスリーブ３０が上・下ケース２１，２２に挟持された状態で、同軸ケーブル２９が取り付けられると共に、同軸ケーブル２９が誘電体基板２７に接続されて、外部に導出されている。
直方体状の一対のマグネット３１は、下ケース２２の凹部２２ｅ内に収納されと共に、凹部２２ｅ内に設けられた接着剤３２により下ケース２２に取り付けられている。
【０００７】
そして、このような構成を有するＧＰＳ受信アンテナは、船舶、自動車等の移動物体の屋外（例えば、自動車の屋根等）において、マグネット３１の磁気を利用して吸着により取り付けられて、使用されるようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
従来のＧＰＳ受信アンテナにおいて、下ケース２２の凹部２２ｅ内には、マグネット３１を取り付けるための接着剤３２が設けられるため、凹部２２ｅの上面に塗布した接着剤３２がマグネット３１で押されて凹部２２ｅ外にはみ出し、商品価値を損なうばかりか、はみ出した接着剤３２によってマグネット３１が面吸着できず、ＧＰＳ受信アンテナの取付が不安定になるという問題がある。
また、アンテナ本体部２４は、単に、収納部２１ｃ、２２ｃに収納された状態にあるため、その取付が不安定で、ガタツキを生じるという問題がある。
【０００９】
そこで、本発明は接着剤のはみ出しが無く、マグネットによる吸着が確実で、且つ、アンテナ本体部の取付の強固なＧＰＳ受信アンテナを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第１の解決手段として、上・下ケースと、この上・下ケースによって形成された収納部に収納されたアンテナ本体部と、前記下ケースの下面に設けられた凹部に収納され、前記下ケースに接着剤によって接着戯れたマグネットとを備え、前記凹部を形成する底壁には、前記凹部と前記収納部とを連通する孔を設け、この孔に設けられた前記接着剤によって、前記アンテナ本体部と前記マグネットとを接着した構成とした。
また、第２の解決手段として、前記マグネットと対向する前記底壁の下面には窪み部を設け、この窪み部に前記接着剤が介在するようにした構成とした。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明のＧＰＳ受信アンテナの第１実施例を図１，図２に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなる箱形の上ケース１は、上壁１ａと、この上壁１ａの四方から延びる側壁１ｂと、この上壁１ａと側壁１ｂによって囲まれ、下面が開放状態で設けられた収納部１ｃと、側壁１ｂの周囲に設けられた凹部からなる段差部１ｄとを有する。
【００１２】
合成樹脂の成型品からなる箱形の下ケース２は、底壁２ａと、この底壁２ａの四方から延びる側壁２ｂと、この底壁２ａと側壁２ｂによって囲まれ、上面が開放状態で設けられた収納部２ｃと、側壁２ｂの周囲に設けられた凸部からなる段差部２ｄと、底壁２ａの下面に設けられた直方体状の一対の凹部２ｅと、底壁２ａに設けられ、収納部２ｃと凹部２ｅとを連通する孔２ｆと、凹部２ｅの上面に設けられた窪み部２ｇとを有する。
【００１３】
そして、この上・下ケース１，２は、収納部１ｃ、２ｃとが対向するように合わされて、両者が適宜手段により一体に取り付けられている。
この時、収納部１ｃ、２ｃによって一つの収納部が形成されると共に、段差部１ｄ、２ｄとが合致し、この合致した箇所には、パッキン３が設けられ、このパッキン３で収納部１ｃ、２ｃ内を密封して、水等の侵入を防いだ防水構成となっている。
【００１４】
アンテナ本体部４は、アースプレート５と、このアースプレート５の表面側に設けられ、ＧＰＳ衛星からの電波を受信するアンテナ素子６と、アースプレート５の裏面側に設けられ、抵抗、コンデンサ、ＩＣ部品等の電気部品（図示せず）を実装した誘電体基板７と、この誘電体基板７を電気的にシールドするシールドケース８とで形成されている。
そして、このようなアンテナ本体部４は、シールドケース８を下ケース２の底壁２ａ側にして、密封された収納部１ｃ、２内に収納されている。
【００１５】
同軸ケーブル９の外表面には、防水を行うスリーブ１０が設けられ、このスリーブ１０が上・下ケース１，２に挟持された状態で、同軸ケーブル９が取り付けられると共に、同軸ケーブル９が誘電体基板７に接続されて、外部に導出されている。
直方体状の一対のマグネット１１は、下ケース２の凹部２ｅ内に収納されと共に、凹部２ｅ内の窪み部２ｇ、及び孔２ｆには接着剤１２が設けられ、この接着剤１２により、マグネット１１とアンテナ本体部４であるシールドケース８が接着されて、下ケース２に取り付けられている。
【００１６】
この時、窪み部２ｇには接着剤１２が介在して、下ケース２へのマグネット１１の接着を一層強固にしている。
なお、この第１実施例では、窪み部２ｇが傾斜状部を設けることによって形成れたもので説明したが、段部を設ける等して窪み部２ｇを形成しても良い。
【００１７】
そして、このような構成を有するＧＰＳ受信アンテナは、船舶、自動車等の移動物体の屋外（例えば、自動車の屋根等）において、マグネット１１の磁気を利用して吸着により取り付けられて、使用されるようになっている。
【００１８】
また、図３は本発明のＧＰＳ受信アンテナの第２実施例を示し、この第２実施例は、第１実施例における窪み部２ｇを無くして、孔２ｆを設けたもので、その他の構成は、第１実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【００１９】
【発明の効果】
本発明のＧＰＳ受信アンテナにおいて、凹部２ｅを形成する底壁２ａには、凹部２ｅと収納部２ｃとを連通する孔２ｆを設け、この孔２ｆに設けられた接着剤１２によって、アンテナ本体部４とマグネット１１とを接着したため、接着剤１２が凹部２ｅ外にはみ出すことが無く、見栄えが良くなると共に、マグネット１１の面吸着が確実にでき、従来に比して、ＧＰＳ受信アンテナの取付の確実なものを提供できる。
【００２０】
また、マグネット１１と対向する底壁２ａの下面には窪み部２ｇを設け、この窪み部２ｇに接着剤１２が介在するようにしたため、ケース２へのマグネット１１の接着を一層強固にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＧＰＳ受信アンテナの第１実施例の要部断面図。
【図２】本発明のＧＰＳ受信アンテナの第１実施例の下面図。
【図３】本発明のＧＰＳ受信アンテナの第２実施例の要部断面図。
【図４】従来のＧＰＳ受信アンテナの要部断面図。
【図５】従来のＧＰＳ受信アンテナの下面図。
【符号の説明】
１ 上ケース
１ａ 上壁
１ｂ 側壁
１ｃ 収納部
１ｄ 段差部
２ 下ケース
２ａ 底壁
２ｂ 側壁
２ｃ 収納部
２ｄ 段差部
２ｅ 凹部
２ｆ 孔
２ｇ 窪み部
３ パッキン
４ アンテナ本体部
５ アースプレート
６ アンテナ素子
７ 誘電体基板
８ シールドケース
９ 同軸ケーブル
１０ スリーブ
１１ マグネット
１２ 接着剤
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶、自動車などの移動物体の屋外に取り付けられ、ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システム）衛星より発する電波を受信するＧＰＳ受信アンテナに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のＧＰＳ受信アンテナの構成を図４，図５に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなる箱形の上ケース２１は、上壁２１ａと、この上壁２１ａの四方から延びる側壁２１ｂと、この上壁２１ａと側壁２１ｂによって囲まれ、下面が開放状態で設けられた収納部２１ｃと、側壁２１ｂの周囲に設けられた凹部からなる段差部２１ｄとを有する。
【０００３】
合成樹脂の成型品からなる箱形の下ケース２２は、底壁２２ａと、この底壁２２ａの四方から延びる側壁２２ｂと、この底壁２２ａと側壁２２ｂによって囲まれ、上面が開放状態で設けられた収納部２２ｃと、側壁２２ｂの周囲に設けられた凸部からなる段差部２２ｄと、底壁２２ａの下面に設けられた直方体状の一対の凹部２２ｅとを有する。
【０００４】
そして、この上・下ケース２１，２２は、収納部２１ｃ、２２ｃとが対向するように合わされて、両者が適宜手段により一体に取り付けられている。
この時、収納部２１ｃ、２２ｃによって一つの収納部が形成されると共に、段差部２１ｄ、２２ｄとが合致し、この合致した箇所には、パッキン２３が設けられ、このパッキン２３で収納部２１ｃ、２２ｃ内を密封して、水等の侵入を防いだ防水構成となっている。
【０００５】
アンテナ本体部２４は、アースプレート２５と、このアースプレート２５の表面側に設けられ、ＧＰＳ衛星からの電波を受信するアンテナ素子２６と、アースプレート２５の裏面側に設けられ、抵抗、コンデンサ、ＩＣ部品等の電気部品（図示せず）を実装した誘電体基板２７と、この誘電体基板２７を電気的にシールドするシールドケース２８とで形成されている。
そして、このようなアンテナ本体部２４は、シールドケース２８を下ケース２２の底壁２２ａ側にして、密封された収納部２１ｃ、２２内に収納されている。
【０００６】
同軸ケーブル２９の外表面には、防水を行うスリーブ３０が設けられ、このスリーブ３０が上・下ケース２１，２２に挟持された状態で、同軸ケーブル２９が取り付けられると共に、同軸ケーブル２９が誘電体基板２７に接続されて、外部に導出されている。
直方体状の一対のマグネット３１は、下ケース２２の凹部２２ｅ内に収納されと共に、凹部２２ｅ内に設けられた接着剤３２により下ケース２２に取り付けられている。
【０００７】
そして、このような構成を有するＧＰＳ受信アンテナは、船舶、自動車等の移動物体の屋外（例えば、自動車の屋根等）において、マグネット３１の磁気を利用して吸着により取り付けられて、使用されるようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
従来のＧＰＳ受信アンテナにおいて、下ケース２２の凹部２２ｅ内には、マグネット３１を取り付けるための接着剤３２が設けられるため、凹部２２ｅの上面に塗布した接着剤３２がマグネット３１で押されて凹部２２ｅ外にはみ出し、商品価値を損なうばかりか、はみ出した接着剤３２によってマグネット３１が面吸着できず、ＧＰＳ受信アンテナの取付が不安定になるという問題がある。
また、アンテナ本体部２４は、単に、収納部２１ｃ、２２ｃに収納された状態にあるため、その取付が不安定で、ガタツキを生じるという問題がある。
【０００９】
そこで、本発明は接着剤のはみ出しが無く、マグネットによる吸着が確実で、且つ、アンテナ本体部の取付の強固なＧＰＳ受信アンテナを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第１の解決手段として、上・下ケースと、この上・下ケースによって形成された収納部に収納されたアンテナ本体部と、前記下ケースの下面に設けられた凹部に収納され、前記下ケースに接着剤によって接着戯れたマグネットとを備え、前記凹部を形成する底壁には、前記凹部と前記収納部とを連通する孔を設け、この孔に設けられた前記接着剤によって、前記アンテナ本体部と前記マグネットとを接着した構成とした。
また、第２の解決手段として、前記マグネットと対向する前記底壁の下面には窪み部を設け、この窪み部に前記接着剤が介在するようにした構成とした。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明のＧＰＳ受信アンテナの第１実施例を図１，図２に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなる箱形の上ケース１は、上壁１ａと、この上壁１ａの四方から延びる側壁１ｂと、この上壁１ａと側壁１ｂによって囲まれ、下面が開放状態で設けられた収納部１ｃと、側壁１ｂの周囲に設けられた凹部からなる段差部１ｄとを有する。
【００１２】
合成樹脂の成型品からなる箱形の下ケース２は、底壁２ａと、この底壁２ａの四方から延びる側壁２ｂと、この底壁２ａと側壁２ｂによって囲まれ、上面が開放状態で設けられた収納部２ｃと、側壁２ｂの周囲に設けられた凸部からなる段差部２ｄと、底壁２ａの下面に設けられた直方体状の一対の凹部２ｅと、底壁２ａに設けられ、収納部２ｃと凹部２ｅとを連通する孔２ｆと、凹部２ｅの上面に設けられた窪み部２ｇとを有する。
【００１３】
そして、この上・下ケース１，２は、収納部１ｃ、２ｃとが対向するように合わされて、両者が適宜手段により一体に取り付けられている。
この時、収納部１ｃ、２ｃによって一つの収納部が形成されると共に、段差部１ｄ、２ｄとが合致し、この合致した箇所には、パッキン３が設けられ、このパッキン３で収納部１ｃ、２ｃ内を密封して、水等の侵入を防いだ防水構成となっている。
【００１４】
アンテナ本体部４は、アースプレート５と、このアースプレート５の表面側に設けられ、ＧＰＳ衛星からの電波を受信するアンテナ素子６と、アースプレート５の裏面側に設けられ、抵抗、コンデンサ、ＩＣ部品等の電気部品（図示せず）を実装した誘電体基板７と、この誘電体基板７を電気的にシールドするシールドケース８とで形成されている。
そして、このようなアンテナ本体部４は、シールドケース８を下ケース２の底壁２ａ側にして、密封された収納部１ｃ、２内に収納されている。
【００１５】
同軸ケーブル９の外表面には、防水を行うスリーブ１０が設けられ、このスリーブ１０が上・下ケース１，２に挟持された状態で、同軸ケーブル９が取り付けられると共に、同軸ケーブル９が誘電体基板７に接続されて、外部に導出されている。
直方体状の一対のマグネット１１は、下ケース２の凹部２ｅ内に収納されと共に、凹部２ｅ内の窪み部２ｇ、及び孔２ｆには接着剤１２が設けられ、この接着剤１２により、マグネット１１とアンテナ本体部４であるシールドケース８が接着されて、下ケース２に取り付けられている。
【００１６】
この時、窪み部２ｇには接着剤１２が介在して、下ケース２へのマグネット１１の接着を一層強固にしている。
なお、この第１実施例では、窪み部２ｇが傾斜状部を設けることによって形成れたもので説明したが、段部を設ける等して窪み部２ｇを形成しても良い。
【００１７】
そして、このような構成を有するＧＰＳ受信アンテナは、船舶、自動車等の移動物体の屋外（例えば、自動車の屋根等）において、マグネット１１の磁気を利用して吸着により取り付けられて、使用されるようになっている。
【００１８】
また、図３は本発明のＧＰＳ受信アンテナの第２実施例を示し、この第２実施例は、第１実施例における窪み部２ｇを無くして、孔２ｆを設けたもので、その他の構成は、第１実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【００１９】
【発明の効果】
本発明のＧＰＳ受信アンテナにおいて、凹部２ｅを形成する底壁２ａには、凹部２ｅと収納部２ｃとを連通する孔２ｆを設け、この孔２ｆに設けられた接着剤１２によって、アンテナ本体部４とマグネット１１とを接着したため、接着剤１２が凹部２ｅ外にはみ出すことが無く、見栄えが良くなると共に、マグネット１１の面吸着が確実にでき、従来に比して、ＧＰＳ受信アンテナの取付の確実なものを提供できる。
【００２０】
また、マグネット１１と対向する底壁２ａの下面には窪み部２ｇを設け、この窪み部２ｇに接着剤１２が介在するようにしたため、ケース２へのマグネット１１の接着を一層強固にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＧＰＳ受信アンテナの第１実施例の要部断面図。
【図２】本発明のＧＰＳ受信アンテナの第１実施例の下面図。
【図３】本発明のＧＰＳ受信アンテナの第２実施例の要部断面図。
【図４】従来のＧＰＳ受信アンテナの要部断面図。
【図５】従来のＧＰＳ受信アンテナの下面図。
【符号の説明】
１ 上ケース
１ａ 上壁
１ｂ 側壁
１ｃ 収納部
１ｄ 段差部
２ 下ケース
２ａ 底壁
２ｂ 側壁
２ｃ 収納部
２ｄ 段差部
２ｅ 凹部
２ｆ 孔
２ｇ 窪み部
３ パッキン
４ アンテナ本体部
５ アースプレート
６ アンテナ素子
７ 誘電体基板
８ シールドケース
９ 同軸ケーブル
１０ スリーブ
１１ マグネット
１２ 接着剤
Claims (2)
- 上・下ケースと、この上・下ケースによって形成された収納部に収納されたアンテナ本体部と、前記下ケースの下面に設けられた凹部に収納され、前記下ケースに接着剤によって接着戯れたマグネットとを備え、前記凹部を形成する底壁には、前記凹部と前記収納部とを連通する孔を設け、この孔に設けられた前記接着剤によって、前記アンテナ本体部と前記マグネットとを接着したことを特徴とするＧＰＳ受信アンテナ。
- 前記マグネットと対向する前記底壁の下面には窪み部を設け、この窪み部に前記接着剤が介在するようにしたことを特徴とする請求項１記載のＧＰＳ受信アンテナ。
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