JP2001068912A

JP2001068912A - 平面アンテナ

Info

Publication number: JP2001068912A
Application number: JP24242399A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Tamura; 信雄田村; Takeshi Saito; 毅斉藤; Akiyoshi Kato; 明美加藤; Shinobu Oguma; 忍小熊
Original assignee: Mitsumi Electric Co Ltd
Current assignee: Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date: 1999-08-30
Filing date: 1999-08-30
Publication date: 2001-03-16

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、簡単な構成により、ケースから引
き出されたケーブルが保護され得ると共に、外観上の見
栄えを向上させるようにした平面アンテナを提供するこ
とを目的とする。【解決手段】電波を受信する受信部１７，１８と、こ
の受信部が載置され且つ自動車のルーフパネル等に取り
付けられる下ケース２２と、下ケースの上部を覆うよう
に下ケースに対して装着される上ケース１２と、受信部
から下ケース及び上ケースの間を通って外部に引き出さ
れる接続用ケーブル１５と、下ケース及び上ケースの間
を気密に保持するシール部材２０，２１と、を含んでい
る平面アンテナ１１において、下ケースのケーブル引出
し部の側縁にて、下方に向かって開放したケーブル引出
し用の切欠３２ａと、この切欠内に突出する支持部３２
と、を備えるように、平面アンテナ１０を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばＧＰＳ等の
受信のために使用される平面アンテナに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば測位システムとして普及し
ている所謂ＧＰＳ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉ
ｎｇＳｙｓｔｅｍ）のアンテナシステムにおいては、
ＧＰＳ用人工衛星からの電波を受信するための平面アン
テナは、例えば自動車の金属製のルーフパネルに磁力に
より吸着して取り付けられるようになっており、例えば
図６に示すように構成されている。

【０００３】図６において、平面アンテナは、アンテナ
素子１ａ及び付随した回路素子を搭載した回路基板１ｂ
から成るアンテナ本体１を備えており、このアンテナ本
体１は、防水及び防塵のために樹脂製ケースに収容され
た状態で自動車のルーフパネル等に磁気吸着して取り付
けられ得る。即ち、アンテナ素子１ａとは反対側の表面
をシールドボックス１ｃで遮蔽された扁平なアンテナ本
体１は、下ケース３と上ケース４との間に収容されると
共に、ケーブル１ｄによりＧＰＳ装置側に接続されるよ
うになっている。

【０００４】上記下ケース３は、合成樹脂製で、その上
面凹部３ｂにアンテナ本体１が収容された後、下ケース
３の表面全体を覆う上ケース４に組み合わせられる。ま
た、下ケース３の底面両側には、ルーフパネルの表面に
磁気吸着される一対の永久磁石２Ｌ，２Ｒが一体的に取
り付けられており、下ケース３の上面にはリング状に形
成されたパッキン６が当接する円筒部３ａを有してい
る。この円筒部３ａには、ケーブル１ｄが挿通される溝
８が設けられている。

【０００５】これに対して、上ケース４の開口部には、
下ケース３を落とし込める円筒開口部４ａが形成されて
おり、この円筒開口部４ａの内周には円筒部３ａの端面
に向かって延びる円筒状突起４ｂが一体成形されてい
て、この円筒状突起４ｂの先端部がパッキン６の表面に
圧接されるようになっている。そして、円筒状突起４ｂ
の内周面には、円筒状突起４ｂの円周方向に等角度間隔
に配設された複数個の係合爪４ｃが一体成形されてお
り、これらの係合爪４ｃに対応した円筒部３ａの外周面
には、それぞれ円周方向に傾斜したピッチ角を有する対
応した係合爪４ｃに係合し得る複数個のロック爪３ｃが
下ケース３に一体成形されている。

【０００６】また、上記永久磁石２Ｌ，２Ｒは、合成樹
脂により形成された下ケース３の底面両側に、インサー
ト成形等により一体的に組み付けられており、これらの
永久磁石２Ｌ，２Ｒの両側には弾性を有する四個のゴム
脚７がバックヨーク９の凹部及び永久磁石２Ｌ，２Ｒと
の間に挿入されている。上記ゴム脚７は、永久磁石２
Ｌ，２Ｒよりも下方に突出しており、平面アンテナを装
着する際、永久磁石２Ｌ，２Ｒより先に自動車のルーフ
パネルに当接することにより、永久磁石２Ｌ，２Ｒがル
ーフパネルを傷つけないようになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の平面アンテナにおいては、ケーブル１ｄは、図７
に示すように、下ケース３及び上ケース４の間から、溝
８を通って外部に水平方向に引き出されるようになって
いる。このため、平面アンテナの自動車のルーフパネル
への取付位置によっては、ケーブルの引回し距離が長く
なり、外観上の見栄えが悪くなると共に、ケーブルが外
部に露出することにより、外被の破損等のおそれがある
という問題があった。

【０００８】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、ケースから引き出されたケーブルが保護され得る
と共に、外観上の見栄えを向上させるようにした平面ア
ンテナを提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、電波を受信する受信部と、この受信部が載置され
且つ自動車のルーフパネル等に取り付けられる下ケース
と、下ケースの上部を覆うように下ケースに対して装着
される上ケースと、受信部から下ケース及び上ケースの
間を通って外部に引き出される接続用ケーブルと、下ケ
ース及び上ケースの間を気密に保持するシール部材と、
を含んでいる平面アンテナにおいて、下ケースのケーブ
ル引出し部の側縁にて、下方に向かって開放したケーブ
ル引出し用の切欠と、この切欠内に突出する支持部と、
を備えていることを特徴とする、平面アンテナにより、
達成される。

【００１０】上記構成によれば、通常は、ケーブルが、
下ケースと上ケースとの間から水平方向に引き出されて
いて、下ケースの側縁に設けられた切欠の部分で、ケー
ブルが支持部によって支持されているが、ケーブルを下
方に引き出す場合には、この支持部が下方に向かって延
びるように折曲げられて、ケーブルは、この折曲げられ
た支持部に沿って、下ケースの側縁に設けられた切欠を
通って、下方に引き出され得る。これにより、ケーブル
が水平に引き出される場合には、下ケースの切欠内にて
支持部によって支持されると共に、ケーブルが下方に向
かって引き出される場合には、上記支持部が下方に折曲
げられることにより、ケーブルが切欠を通って下方に向
かって引き出され得ることになる。従って、例えば自動
車のドア上部のルーフパネルに平面アンテナを取り付
け、平面アンテナから下方に向かって引き出されたケー
ブルが、窓上部の隙間から、自動車の車内に引き込まれ
ることになり、ケーブルが自動車のルーフパネル上で外
部に露出しないので、外観上の見栄えが向上すると共
に、ケーブルが確実に保護され得ることになる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図１乃至図５、本発
明による平面アンテナの一実施形態を示している。図１
及び図２において、平面アンテナ１１は、扁平な四角形
状の上ケース１２の内部に後述するアンテナ素子が収容
され、底部にはアルミ製のグランドシート１３が貼着さ
れている。また、グランドシート１３の四隅には、平面
アンテナ１１が装着される際、後述するゴム脚１４が突
出するための開口１３ａが設けられている。上ケース１
２は、四辺の一つにケーブル１５が挿通される逆Ｕ字形
の溝１６が設けられている。

【００１２】平面アンテナ１１は、上ケース１２の内部
に、平面アンテナ素子（受信部）１７，平面アンテナ素
子が載置されるＬＮＡ（ローノイズアンプ）基板１８，
シールドケース１９，ゴム脚１４を有するゴムパッキン
（シール部材）２０，ケーブル１５の取付部をシールす
るシール部材２１，下ケースとしてのボトムプレート２
２が収納されるように構成されている。

【００１３】ボトムプレート２２は、ステンレス鋼等の
磁性材料から成る金属板をプレス加工したものであり、
磁石取付部が一体化されている。また、ボトムプレート
２２は、四本のビス２３が上ケース１２に螺合すること
により上ケース１２の底部開口を閉塞するように取り付
けられる。そして、組立時には、ボトムプレート２２が
上ケース１２の底部にビス２３により螺着された後、ボ
トムプレート２２の下面にグランドシート１３が貼着さ
れる。

【００１４】ボトムプレート２２は、図３に示すよう
に、ゴムパッキン２０に当接する四角形のシート部２４
と、シート部２４の外側に設けられビス２３が挿通され
る四個の挿通孔２５と、シート部２４の外側の四隅に設
けられゴム脚１４が挿通される四角形の挿通孔２６と、
自動車の車体に磁気吸着される一対の永久磁石２７，２
８（２７ａ，２７ｂ，２８ａ，２８ｂ）が取り付けられ
る磁石取付部２９，３０と、を有している。

【００１５】磁石取付部２９，３０は、それぞれ永久磁
石２７，２８の寸法形状に対応して形成されており、永
久磁石２７，２８が取り付けられたとき、バックヨーク
として機能し、永久磁石２７，２８による磁気吸着力を
高めるようになっている。

【００１６】さらに、ボトムプレート２２は、図２及び
図３に示すように、シール部材２１が当接する部分に、
シート部２４と平行に形成された凸部３１と、ケーブル
１５を所定高さに支持する支持部３２と、を備えてい
る。この凸部３１は、シート部２４と共にゴムパッキン
２０のケーブル１５が挿通された部分を押圧してケーブ
ル１５に対するシール効果を高めるように作用する。ま
た、上記支持部３２は、ボトムプレート２２の側縁に設
けられた切欠３２ａ内に突出するように、ボトムプレー
ト２２と一体に形成されており、後述するようにケーブ
ル１５を下方に向かって引き出す場合に、下方に向かっ
て折曲げられ得るようになっている。

【００１７】本発明実施形態による平面アンテナ１１
は、以上のように構成されており、上ケース１２の内部
に平面アンテナ素子１７，ＬＮＡ基板１８，シールドケ
ース１９が収納された状態で、ゴムパッキン２０のゴム
脚１４が挿通孔２６に挿通されたボトムプレート２２
を、上ケース１２の底部開口に合わせて、ビス２３を締
め付けることにより、図２に示すように平面アンテナ１
１が組み立てられる。

【００１８】ここで、ケーブル１５を水平に引き出す場
合には、ボトムプレート２２の支持部３２は、図３に示
すように、水平方向に延びる状態で、ケーブル１５を下
方から支持している。これにより、図４に示すように、
ケーブル１５は、平面アンテナ１１からほぼ水平方向に
引き出されることになり、従来の平面アンテナと同様
に、自動車のルーフパネル等の車体に磁気吸着され、使
用され得る。

【００１９】これに対して、ケーブル１５を下方に引き
出したい場合には、ボトムプレート２２の支持部３２
は、図３（Ｂ）にて鎖線で示すように、下方に向かって
延びるように折曲げられる。この状態から、ケーブル１
５は、図５に示すように、この折曲げられた支持部３２
に沿って下方に向かって引き出されることになる。その
際、ケーブル１５は、ボトムプレート２２の凸部３１に
よりパッキン２０に対して圧接されているので、防水性
が確保される。従って、例えば自動車のドア上部のルー
フパネルに平面アンテナ１１を取り付け、平面アンテナ
１１から下方に向かって引き出されたケーブル１５が、
窓上部の隙間から、自動車の車内に引き込まれることに
なり、ケーブル１５が自動車のルーフパネル上で外部に
露出しないので、外観上の見栄えが向上すると共に、ケ
ーブル１５が確実に保護され得ることになる。

【００２０】上述した実施形態においては、例えばＧＰ
Ｓ用の平面アンテナについて説明したが、これに限ら
ず、他の用途の平面アンテナに対しても本発明を適用し
得ることは明らかである。

【００２１】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、通
常は、ケーブルが、下ケースと上ケースとの間から水平
方向に引き出されていて、下ケースの側縁に設けられた
切欠の部分で、ケーブルが支持部によって支持されてい
るが、ケーブルを下方に引き出す場合には、この支持部
が下方に向かって延びるように折曲げられて、ケーブル
は、この折曲げられた支持部に沿って、下ケースの側縁
に設けられた切欠を通って、下方に引き出され得る。

【００２２】これにより、ケーブルが水平に引き出され
る場合には、下ケースの切欠内にて支持部によって支持
されると共に、ケーブルが下方に向かって引き出される
場合には、上記支持部が下方に折曲げられることによ
り、ケーブルが切欠を通って下方に向かって引き出され
得ることになる。

【００２３】従って、例えば自動車のドア上部のルーフ
パネルに平面アンテナを取り付け、平面アンテナから下
方に向かって引き出されたケーブルが、窓上部の隙間か
ら、自動車の車内に引き込まれることになり、ケーブル
が自動車のルーフパネル上で外部に露出しないので、外
観上の見栄えが向上すると共に、ケーブルが確実に保護
され得ることになる。

【００２４】かくして、本発明によれば、簡単な構成に
より、ケースから引き出されたケーブルが保護され得る
と共に、外観上の見栄えを向上させるようにした、極め
て優れた平面アンテナが提供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による平面アンテナの一実施形態を示す
分解断面図である。

【図２】図１の平面アンテナの拡大断面図である。

【図３】図１の平面アンテナで使用されるボトムプレー
トを示し、（Ａ）は平面図、及び（Ｂ）は側面図であ
る。

【図４】図１の平面アンテナのケーブルを水平に引き出
した状態を示し、（Ａ）は側面図、及び（Ｂ）は底面図
である。

【図５】図１の平面アンテナのケーブルを下方に引き出
した状態を示し、（Ａ）は側面図、及び（Ｂ）は底面図
である。

【図６】従来の平面アンテナの一例の構成を示す分解斜
視図である。

【図７】図６の平面アンテナにおけるケーブル引出し状
態を示す概略側面図である。

【符号の説明】

１１平面アンテナ１２上ケース１３グランドシート１４ゴム脚１５ケーブル１７平面アンテナ素子（受信部）１８ＬＮＡ基板（受信部）１９シールドケース２０ゴムパッキン（シール部材）２１シール部材２２ボトムプレート（下ケース）３１凸部３２支持部３２ａ切欠

フロントページの続き (72)発明者小熊忍秋田県南秋田郡飯田川町飯塚字上堤敷95番地２秋田ミツミ株式会社内Ｆターム(参考） 5J046 AA12 AA14 AA15 AB13 MA09 MA10 MA13 5J047 AA12 AA14 AA15 AB13 EB01 EB04

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電波を受信する受信部と、この受信部が
載置され且つ自動車のルーフパネル等に取り付けられる
下ケースと、下ケースの上部を覆うように下ケースに対
して装着される上ケースと、受信部から下ケース及び上
ケースの間を通って外部に引き出される接続用ケーブル
と、下ケース及び上ケースの間を気密に保持するシール
部材と、を含んでいる平面アンテナにおいて、下ケースのケーブル引出し部の側縁にて、下方に向かっ
て開放したケーブル引出し用の切欠と、この切欠内に突
出する支持部と、を備えていることを特徴とする、平面
アンテナ。