JP2002319772A - 密閉ユニット - Google Patents

密閉ユニット

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JP2002319772A
JP2002319772A JP2001124926A JP2001124926A JP2002319772A JP 2002319772 A JP2002319772 A JP 2002319772A JP 2001124926 A JP2001124926 A JP 2001124926A JP 2001124926 A JP2001124926 A JP 2001124926A JP 2002319772 A JP2002319772 A JP 2002319772A
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JP2001124926A
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Mitsuhiro Kamo
光広 加茂
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からユニット内部への異物の侵入がない
構成とし、ユニットを確実なシール構造とする。 【解決手段】 周状の内周リブ13と外周12とを有す
る上ケース1と、内周リブ13が形成される位置にリブ
2aを有する第2ケースと、両ケース内に収納される被
収納物5,7を覆うパッキン4とを備え、パッキン4は
被収納物5,7を支持する回路基板6を支持する溝部4
aを有し、パッキン4が溝部4aの周方向において上ケ
ース1の内周リブ13と下ケース2のリブ2aにより挟
持される構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に被収納物
(例えば、電子装置、機械装置等)を備え、内部への異
物(水滴、埃、粉塵等)の侵入を防止した密閉ユニット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両においては車両走行時の利便
性を向上させるナビゲーション装置が急速に普及してい
る。ナビゲーション装置はGPS衛星から送出される電
波をGPSアンテナユニットで受信し、車両走行時のガ
イドを行う。この受信されたGPS衛星からの電波を車
室内へとハーネスを介して導き、車室内に設けられたナ
ビゲーション装置の有するディスプレィ画面上に、例え
ば、現在地から所望の目的地までの道のりを表示した
り、目的地まで音声および画像表示によりガイドする。
【0003】このような、GPSアンテナユニットは、
通常、車外(例えば、車両のトランクやルーフ後部等)
に設置されるため、風雨に曝されることになる。それ故
に、密閉ユニットとしては、十分環境変化に耐えるもの
でなければならない。従って、そのようなユニットにお
いては車両の外部で風雨に曝されても、GPSアンテナ
内部に配設される装置(例えば、受信アンテナ素子およ
び電子回路と言った電子装置)が保護されるよう、確実
にシールできる構造が求められている。
【0004】例えば、GPSアンテナユニットの防水構
造として、特開平9−36623号公報に示される構造
が知られている。この公報では、上キャビ(上ケース)
と下キャビ(下ケース)を備え、両ケースを組み合わせ
ることにより内部に中空部が形成されて成るケース体
と、中空部に収納されるGPS受信アンテナ用回路部品
と、中空部を囲むよう配設され上ケースと下ケースによ
って挟持される環状の防水パッキンとを有し、アンテナ
素子が配設される中空部に外部から水滴等が侵入しない
よう、外周の上下方向において防水パッキンの高さを変
え、防水性を保っている。
【0005】また、実用新案登録第2605293号公
報には、密閉型ケースが開示されている。この公報に示
されるものは、第1のケースと、第2のケースとを備え
た密閉型ケースにおいて、第1ケースに環状に配設され
た先端部の断面が山型をなす凸部と、この凸部に応じて
環状に配設される凹部を第2のケースに有し、この凸部
と凹部との間に、凹部の幅より広い環状の八角形の弾性
部材とを備え、この弾性部材が凹部の角部と線接触する
ような構成を取っている。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】上記した様に、特開
平9−36623号公報に示される構造では、上ケース
と下ケースとの間には、鉛直方向に高さの異なる防水パ
ッキンが配設され、基板に電気的に接続される同軸ケー
ブル上方の防水性は確保される。しかしながら、同軸ケ
ーブルの下方では防水パッキン等が何ら配設されておら
ず、下ケースと同軸ケーブルの外周面で形成される界面
を伝って、ケースの外部から水滴がGPS受信アンテナ
や回路部品が配設される中空部にまで侵入してしまう恐
れがあり、確実に水滴、埃、風塵等を含む異物の侵入に
対して、シールする構造となってはいない。また、この
ように、下ケースと同軸ケーブルの界面から伝わる異物
の侵入を防止するためには、この防水パッキンとは別に
シール部材が必要になる。
【0007】また、実用新案登録第2605293号公
報に示される構造では、第1のケースの山型をなす凸部
と第2のケースの凹部が鉛直方向において一致する位置
に形成され、弾性部材がこの凸部と凹部との間に介在し
て配設されるため、凹部の形状に対応した平面形状の弾
性部材を凸部と凹部の間に配設する場合、八角形の環状
の弾性部材を第1のケースに形成された八角形の環状の
凹部の位置に嵌め込む必要がある。このため、上記した
所定位置に弾性部材を位置決めする場合には高い位置決
め精度が要求される。
【0008】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、外部からユニット内部への異物の侵
入を確実に防止することができるシール構造を部品点数
を増やすことなく行うこと、をその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、開口及び周状の第1リブを有
する第1ケースと、周状の第2リブを有し前記開口を閉
塞する第2ケースと、前記両ケース内に収容される被収
納物の周囲を覆うシール部材とを備えた密閉ユニットに
おいて、前記シール部材は前記被収納物を支持する溝部
を有し、前記シール部材が前記溝部の周方向において前
記第1リブおよび前記第2リブにより挟持されるように
したことである。
【0010】この構成によれば、被収納物をシール部材
の溝部で支持するようにし、シール部材の溝部は周方向
で第1リブおよび前記第2リブにより挟持されるものと
なる。それ故に、溝部でのシールは周方向において第1
リブと第2リブにより押圧されて挟持されることにより
確保され、水滴、埃、粉塵等の異物の侵入を防止する確
実なシール構造を得ることが可能である。
【0011】この場合、第1リブは相対的に高さの低い
内周リブと高い外周リブとを有し、シール部材は外周リ
ブにより所定位置で、内周リブと第2リブにより挟持さ
れるので、シール部材は第1ケースにおいて内周リブよ
りも相対的に高い外周リブに当てて位置決めすることが
可能となる。これにより、第1ケース、第2ケース内に
おける被収納物の位置決めを簡単に行なえる。また、こ
の様に位置決めされた状態で内周リブと第2リブにより
挟持されるので、被収納物を所定位置に保持した状態で
第1、第2ケースの外部と確実にシールすることが可能
である。例えば、このユニットの外部から異物がユニッ
ト内部に侵入しようとしても、外周リブから内周リブに
は伝わらないようにすることが可能となる。
【0012】また、前記被収納物は支持部材に配設さ
れ、該支持部材の一方の面は前記シール部材により覆わ
れ、他方の面は第1のケースまたは第2のケースのいず
れか一方により覆われると共に、前記支持部材の周面が
前記溝部に支持され、前記溝部の周方向において前記第
1リブおよび前記第2リブにより挟持されるようにする
と、第1ケースと第2ケースとの間から異物が侵入して
も、支持部材の一方の面はシール部材に、他方の面は第
1ケースまたは第2のケースのいずれか一方により覆わ
れる為、被収納物に影響を及ぼさないようなシールが行
え、他方の面は溝部に沿った周方向において確実にシー
ルされる。
【0013】更に、被収納物に接続されるハーネスを備
え、シール部材はハーネスが挿通される挿通孔を有する
と共に、第2リブは切欠きを有し、切欠きにより挿通孔
が押圧される構成とすれば、切欠きにより挿通孔が押圧
されてシールされることから、ハーネスの外表面からの
異物の侵入も被収納物をシールするのと同じシール部材
により防止することが可能である。よって、ハーネスの
外表面からの異物の侵入に対して、別途、シール部材を
設ける必要はなくなる。
【0014】更にその上、第2リブは支持部材の外形形
状に沿って形成されるので、簡単な形状によりシール構
造を取ることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。この実施形態においては、密閉ユ
ニットを、例えば、GPSアンテナユニット7に適用し
た場合を例に取って説明するが、内部に被収納物(例え
ば、電気装置、機械装置等)を備えたユニットのシール
構造に適用でき、 GPSアンテナユニット7に限定さ
れるものではない。
【0016】図1は、GPSアンテナユニット(以下、
ユニットと称す)1の構成を示す分解斜視図である。ユ
ニット1は、上ケース1(第1ケース)と、ハーネス1
5を有し、GPSアンテナ素子(被収納物)5が載った
回路基板(支持部材)6と、シール部材となるパッキン
(シール部材)4および下ケース(第2ケース)とから
主に構成されている。
【0017】上ケース1は、図1に示す下方に1つの開
口1aを有した略正方形状の箱型を呈し、4つの側面の
内一つの側面にはハーネス15が通る切欠き1bが図示
上下方向に延在して形成されている。上ケース1は電波
を通す樹脂、例えば、ABS樹脂やAES樹脂等から成
形される。また、上ケース1はユニット7を車両のトラ
ンク上部またはルーフ後部の中央等に取り付けた場合、
見栄えの向上を目的として、上ケース1のコーナー部は
湾曲した形状になっている。上ケース1の裏側には、図
5に示すように正方形状をした内周リブ(第1リブ)1
3とこの内周リブ(第1リブ)13の所定間隔だけ離れ
た外周には外周リブ12が形成されており、外周リブ1
2の外側には、ビス9の取り付けられる取付孔1cが形
成されている。この内周リブ13と外周リブ12とは高
さが相対的に異なっており、内周リブ13の高さ方向の
大きさは外周リブ12に比べて短くなっている(図2参
照)。
【0018】開口1aの中に配設されるセラミックから
成るアンテナ素子5は、上部に正方形状のアンテナエレ
メントを構成する銀パターンが印刷されて設けられ、ア
ンテナ素子5は回路基板6上に接着剤あるいは強固な接
着力をもつ両面テープ等により固定されている。回路基
板6に対し、アンテナ素子5は上部に固定されて配設さ
れており、回路基板6の裏面にはGPS衛星からの電波
を増幅するチップ状の抵抗、コンデンサ、トランジスタ
等を含む電子回路部品が半田付け等により実装され、外
部からのノイズ等の影響を受けないよう、シールドケー
ス16により回路部品全体は覆われている。また、回路
基板6の裏面にはハーネス15が接続される。ハーネス
15は本実施形態では同軸ケーブルを使用しており、同
軸ケーブルのアース線として機能する外導体が回路基板
上の図示しない所定位置(アースライン)に接続される
とともに、図3に示されるように、中心導体が回路基板
上の所定位置(給電ライン)に接続され、回路基板6と
アンテナ素子上部のアンテナエレメントとしての銀パタ
ーンとは図示しない給電ピンおよび回路基板上に設けら
れた配線パターンを介して、電気的導通がなされるよう
になっている。
【0019】回路基板6を支持するためのパッキン4
は、防水機能を持たせるよう正方形状を呈した弾性部材
となっている。パッキン4の形状は、図1および図2に
示されるように、上方が開口しており、下方が断面台形
形状をしたテーパ面を有する有底となったシリコンゴム
或いはエチレンプロピレンゴム(EPDMと称する)等
から成り立っている。パッキン4は回路基板6の外周6
aに嵌まり、アンテナ素子5が取り付けられた回路基板
6が支持される断面コ字状の溝部4aを有している。パ
ッキン4は溝部4aが内側において環状に形成されてい
ると共に、ハーネス15が挿通されるハーネス挿通部4
cを有している。また、ハーネス挿通部4cにはハーネ
ス15が挿通される孔4bが、一方向のみに形成されて
いる。この溝部4aは図1に示す上下方向に外から力が
加わると、シリコンゴム或いはEPDM等で成り立って
いるため、撓むことが可能である。
【0020】下ケース2は金属材料または樹脂材料から
成り立っており、上ケース1の内周リブ13が形成され
る位置と合致する位置で、回路基板6の外周6aに沿う
よう周状にリブ(第2リブ)2aが、図1に示す上下の
鉛直方向に延在して形成されている。正方形状に形成さ
れたリブ2aは、図6に示すようにハーネス挿通部4c
が設けられる部位にはこのハーネス挿通部4cをハーネ
ス15の延在方向においてハーネス挿通部4cの根元部
位を下側から押圧できるよう略U字状の切欠2aaが形
成されていると共に、ハーネス挿通部4cを両側から挟
み込むように対の側壁2abが一体で形成されている
(図4参照)。また、リブ2aの下部には2列の凹部2
b,2cが並設されている。この凹部2b,2cにはリ
ブ2aを挟んで両側にビス9が挿通される孔2b1,2
b2,2c1,2c2が4ヶ所に形成され、この孔2b
1,2b2,2c1,2c2にビス9が挿通されて図7
に示す取付穴1cにビス9が螺合することで上ケース1
と下ケース2とが固定される。
【0021】ユニット7が車両のトランク等に取付けら
れる場合に取付け性を向上させる為に、磁石14が使用
される。図2から図4は下ケース2に磁石14を設けた
場合の断面図であり、図1に直接的に対応するものでは
ない。このような磁石14は下ケース下側に形成された
凹部に嵌まり、両面テープまたは接着剤等の強固な固定
手段によって、下ケース2に取付けられている。
【0022】次に、ユニット7の組付けに関して簡単に
説明する。図7はその組付け順序を説明するための図で
ある。組付けに関しては、最初、回路基板6上の所定位
置に電子回路を実装した後、ハーネス15を基板実装面
側で半田付け等により固定する。その後、実装された電
子回路を外部からのノイズから保護することを目的とし
てシールドケース16を半田付け等により回路基板6上
に固定し、ハーネス15とアンテナエレメントが電気的
に接続されるよう、アンテナ素子5を回路基板6上に固
定する。その後、パッキン4のハーネス挿通部4bの孔
4cにハーネス15の一端を挿通させ、パッキン4上下
または横方向に引っ張って延ばし、溝部4aに回路基板
6を嵌め込んでアンテナサブアッシー20とする。この
アンテナサブアッシー20をケース1,2の中に収める
場合、上ケース1を裏向きの状態にし、ハーネス15及
びハーネス挿通部4cを切欠き1bに通し、アンテナサ
ブアッシー20のパッキン4が外周リブの内側に収まる
ようアンテナサブアッシー20を内周リブ13上に配設
する。この状態でハーネス挿通部4cは内周リブ13と
外周リブ12上に配設される。そして、図7に示す上方
から下ケース2を嵌め込むと、側壁2abを有する正方
形状のリブ2aと上ケース1の内周リブ13とが回路基
板6を支持する溝部4aを挟持する。その後、下ケース
2の4ヶ所の孔2b1,2b2,2c1,2c2に対し
て、図7に示す上方から、それぞれビス止めして、上ケ
ース1と下ケース2とを固定する。このようにすること
で、アンテナサブアッシー20を両ケース1,2の中に
収める場合には一方向側からの作業によって組付けが可
能である。
【0023】図2から図4にユニット7を組付けた状態
の断面図を示す。回路基板上に固定されたアンテナ素子
5および電子回路を周囲より覆ってシールドするシール
ドケース16は電子装置を構成する。この電子回路を支
持する回路基板6の外周6aは周状にパッキン4の溝部
4aにより支持され、パッキン4はシールドケース側で
はシールドケース全体を覆っている。回路基板6を支持
する溝部4aは外周リブ12により位置決めされる。こ
の場合、図2に示す上下の鉛直方向において、外周リブ
12は内周リブ13より長く高さが低くなっており、内
周リブ13の鉛直方向の端部は押圧可能な高さに設定し
ている。また、ユニット7が組付けられた状態では内周
リブ13の位置する場所には対向してリブ2aが形成さ
れている。このことから、周状の溝部4aは上下方向か
ら内周リブ13の端部およびリブ2aの端部により押圧
されて、押圧により溝部4aは周方向において変形し挟
持された状態で支持される。これによって、ケース外部
から水滴、埃、粉塵等の異物の侵入を考えた場合、外周
リブ12より内周リブ13の高さが鉛直方向において高
くなり、しかも、図2から図4に示される如く、回路基
板6の高さは外周リブ12の端部の高さより高くなって
いることから、アンテナ素子5側に侵入する水滴等の異
物の侵入を確実に防止できるようにすることが可能であ
る。
【0024】また、シールドケース側ではパッキン4に
よりシールドケース16の全体が覆われ、しかも、溝部
4aはケース1,2に対して内側に向いていることか
ら、電子回路を有する回路基板6の回路実装面が確実に
保護される。
【0025】また、ハーネス挿通部4cでは下ケース2
の側壁2abによりパッキン4は確実に位置決めされた
状態で、下ケース2に形成されたU字形状の切欠き2a
aによって、パッキン4の孔2aaは押圧される。これ
により、ハーネス15の外周面から侵入する水滴等の異
物は切欠き2aaにより押圧され、ハーネス挿通部4c
における弾性変形によって確実に防止することができ
る。
【0026】このようなパッキン4は底壁を有するため
に原形を保持し易く、従来のような環状の弾性部材によ
りシールを行うよりMP組み付けをし易い。さらに、正
方形状の外周リブ12に沿ってアンテナサブザッシー2
0を組み付けるため、上ケース1内の所定位置への位置
決めが容易となる。
【0027】本実施形態において、上ケース1に形成さ
れる内周リブ13および外周リブ12、下ケース2に形
成されるリブ2aは樹脂成形により一体で形成される
が、これに限定されず、上ケース1および下ケース2に
別体で取付けることも可能である。
【0028】また、上ケース1に形成される内周リブ1
3、外周リブ12および下ケース2に形成されるリブ2
aの形状は上記した形状に限定されるものではなく、上
下方向にパッキン4を挟持できれば良い。
【0029】更に、パッキン4の材質はシリコンゴムあ
るいはEPDMに限定されず、挟持されたときに弾性変
形し、シール性を確保できるものであれば良い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、被収納物をシール部材
の溝部で支持するようにし、シール部材の溝部は周方向
で第1リブおよび前記第2リブにより挟持されるものと
なる。それ故に、溝部でのシールは周方向において第1
リブと第2リブにより押圧されて挟持されることにより
確保され、水滴、埃、粉塵等の異物の侵入を防止した確
実なシール構造を取ることができる。
【0031】この場合、第1リブは相対的に高さの低い
内周リブと高い外周リブとを有し、シール部材は外周リ
ブで位置決めされ、内周リブと第2リブにより挟持され
るので、シール部材は第1ケースにおいて内周リブより
も高い外周リブにより、簡単に位置決めが行なえる。こ
れにより、両リブの高さを変えるだけでシール部材の位
置決めを容易にすることができる。また、この様に位置
決めされた状態で内周リブと第2リブにより挟持される
ので、所定位置で確実なシール構造を得ることができ
る。
【0032】また、被収納物は支持部材に固定され、支
持部材の一面はシール部材により覆われ、他面は溝部の
周方向でシールするような構成にすると、第1ケースと
第2ケースとの間から異物が侵入しても、支持部材の一
面はシール部材により覆われる為、被収納物に影響を及
ぼさないようなシールが行え、他面は溝部に沿った周方
向において確実にシールされる。
【0033】更に、被収納物に接続されるハーネスを備
え、シール部材にハーネスが挿通される挿通孔を有する
と共に、第2リブに切欠きを有し、切欠きにより挿通孔
が押圧される構成とすれば、切欠きにより挿通孔が押圧
されてシールされることから、ハーネスの外表面からの
異物の侵入も被収納物をシールするのと同じシール部材
により防止することができる。よって、ハーネスの外表
面からの異物の侵入に対して、別途、シール部材を設け
る必要はない。
【0034】更にその上、第2リブは支持部材の外形形
状に沿って形成されるので、簡単な形状によりシール構
造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における密閉ユニットを車
両のGPSアンテナユニットに適用した場合の分解斜視
図である。
【図2】図1に示すGPSアンテナユニットを組付けた
状態でのA−A断面図である。
【図3】図1に示すGPSアンテナユニット組付けた状
態でのB−B断面図である。
【図4】図3に示すC−C断面図である。
【図5】図1に示す上ケースの裏側の平面図である。
【図6】図1に示す下ケースの平面図である。
【図7】上ケースに対して回路基板および下ケースを組
み付ける場合の組付け方向を示した図である。
【符号の説明】
1 上ケース(第1ケース) 1a 開口 2 下ケース(第2ケース) 2a 第2リブ 2aa 切欠き 4 パッキン(シール部材) 4a 溝部 4c ハーネス挿通孔(挿通孔) 5 アンテナ素子(被収納物) 6 回路基板(支持部材) 7 GPSアンテナユニット(密閉ユニット) 12 外周リブ(第1リブ) 13 内周リブ(第1リブ) ケーブル(ハーネス)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口及び周状の第1リブを有する第1ケ
    ースと、周状の第2リブを有し前記開口を閉塞する第2
    ケースと、前記両ケース内に収納される被収納物の周囲
    を覆うシール部材とを備えた密閉ユニットにおいて、 前記シール部材は前記被収納物を支持する溝部を有し、
    前記シール部材が前記溝部の周方向において前記第1リ
    ブおよび前記第2リブにより挟持されることを特徴とす
    る密閉ユニット。
  2. 【請求項2】 前記第1リブは相対的に高さの低い内周
    リブと高い外周リブとを有し、前記シール部材は前記外
    周リブで位置決めされ、前記内周リブと前記第2リブに
    より挟持されることを特徴とする請求項1に記載の密閉
    ユニット。
  3. 【請求項3】 前記被収納物は支持部材に配設され、該
    支持部材の一方の面は前記シール部材により覆われ、他
    方の面は第1のケースまたは第2のケースのいずれか一
    方により覆われると共に、前記支持部材の周面が前記溝
    部に支持され、前記溝部の周方向において前記第1リブ
    および前記第2リブにより挟持されることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の密閉ユニット。
  4. 【請求項4】 前記被収納物に接続されるハーネスを備
    え、前記シール部材は前記ハーネスが挿通される挿通孔
    を有すると共に、前記第2リブは切欠きを有し、該切欠
    きにより前記挿通孔が押圧されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の密閉ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記第2リブは前記支持部材の外形形状
    に沿って形成されることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれか1つに記載の密閉ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006074349A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Alps Electric Co Ltd シール部材および電子回路ユニットのシール構造
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JP2011204845A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toshiba Lighting & Technology Corp 発光装置
WO2024111451A1 (ja) * 2022-11-22 2024-05-30 株式会社ヨコオ アンテナ装置

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