JP2532374Y2 - バンド - Google Patents
バンドInfo
- Publication number
- JP2532374Y2 JP2532374Y2 JP1990073167U JP7316790U JP2532374Y2 JP 2532374 Y2 JP2532374 Y2 JP 2532374Y2 JP 1990073167 U JP1990073167 U JP 1990073167U JP 7316790 U JP7316790 U JP 7316790U JP 2532374 Y2 JP2532374 Y2 JP 2532374Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- electrode conductor
- adhesive
- electrode
- insert
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adornments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は腕時計等の機能拡大により、信号線やアンテ
ナ等、様々な機能を付加したバンドの構造に関する。
ナ等、様々な機能を付加したバンドの構造に関する。
従来の電極導体がインサート加工されたバンドの構造
は、特開昭58-89202号公報に記載されている様な２段階
でインサート成形されたバンドが知られている。
は、特開昭58-89202号公報に記載されている様な２段階
でインサート成形されたバンドが知られている。
かかる前述のような従来のバンドの構造では、電極導
体をバンド本体の所定の位置へインサートするために、
インサートする電極導体を中心として、バンドの表面側
と裏面側を２層に分け、片側ずつ２段階に成形された構
造であるため、２回の成形工程で形成されたバンド本体
の各々の樹脂同士の密着結合力が弱く、さらには、イン
サートされた電極導体と樹脂との密着結合力も著しく弱
い。そのため、バンド本体の表裏の合成樹脂部がはがれ
たり、内蔵された電極導体が抜けるというような耐久性
の低いバンドとなってしまうという課題を有する。
体をバンド本体の所定の位置へインサートするために、
インサートする電極導体を中心として、バンドの表面側
と裏面側を２層に分け、片側ずつ２段階に成形された構
造であるため、２回の成形工程で形成されたバンド本体
の各々の樹脂同士の密着結合力が弱く、さらには、イン
サートされた電極導体と樹脂との密着結合力も著しく弱
い。そのため、バンド本体の表裏の合成樹脂部がはがれ
たり、内蔵された電極導体が抜けるというような耐久性
の低いバンドとなってしまうという課題を有する。
そこで本考案は従来のこの様な課題を解決するもの
で、その目的とするところは、電極導体を内蔵した合成
樹脂製、あるいはゴム製のバンドにおいて、内蔵した電
極導体が抜ける等の問題のない耐久性の高いバンドを提
供するところにある。
で、その目的とするところは、電極導体を内蔵した合成
樹脂製、あるいはゴム製のバンドにおいて、内蔵した電
極導体が抜ける等の問題のない耐久性の高いバンドを提
供するところにある。
本考案のバンドは、絶縁性有機材料中に電極導体が樹
脂成形によりインサート加工されたバンドにおいて、電
極導体には貫通穴が形成されていると共に、電極導体と
絶縁性有機材料との間に接着剤層を有することを特徴と
する。
脂成形によりインサート加工されたバンドにおいて、電
極導体には貫通穴が形成されていると共に、電極導体と
絶縁性有機材料との間に接着剤層を有することを特徴と
する。
また、電極導体の表面のうち、電極導体の露出部を除
く領域に接着剤層が配置されることが望ましい。
く領域に接着剤層が配置されることが望ましい。
第１図は本考案の一実施例を示す腕時計型個別無線呼
び出し受信機に用いるアンテナ内蔵バンドの一部断面斜
視図である。１はバンド本体で、２液反応型シリコンゴ
ムを用いたが、ウレタンゴムや熱可塑性エラストマー等
の弾性材料でも良い。２はアンテナ体であり板厚が0.05
〜0.2mm位の金属薄板を用いた。前記電極導体２にはバ
ンド本体１との結合力を増すための貫通穴a3が設けてあ
る。４は前記アンテナ体２と腕時計本体の電子回路の接
続電極であり、又、腕時計枠への固定金具でもある。接
続電極４にもバンド本体との結合力を増す貫通穴a3が設
けてあり、さらに腕時計枠への固定用の貫通穴b5が設け
てある。この貫通穴b5を介し、腕時計枠へネジ止めされ
る。そして前記アンテナ体２と接続電極４は溶接により
固定された電極導体となり、アンテナ体２及び接続電極
４により構成された電極導体の一部を露出させるように
バンド本体１となるシリコンゴムでインサート加工して
いる。
び出し受信機に用いるアンテナ内蔵バンドの一部断面斜
視図である。１はバンド本体で、２液反応型シリコンゴ
ムを用いたが、ウレタンゴムや熱可塑性エラストマー等
の弾性材料でも良い。２はアンテナ体であり板厚が0.05
〜0.2mm位の金属薄板を用いた。前記電極導体２にはバ
ンド本体１との結合力を増すための貫通穴a3が設けてあ
る。４は前記アンテナ体２と腕時計本体の電子回路の接
続電極であり、又、腕時計枠への固定金具でもある。接
続電極４にもバンド本体との結合力を増す貫通穴a3が設
けてあり、さらに腕時計枠への固定用の貫通穴b5が設け
てある。この貫通穴b5を介し、腕時計枠へネジ止めされ
る。そして前記アンテナ体２と接続電極４は溶接により
固定された電極導体となり、アンテナ体２及び接続電極
４により構成された電極導体の一部を露出させるように
バンド本体１となるシリコンゴムでインサート加工して
いる。
６はバンド本体１となるシリコンゴムと電極導体を化
学的に接合する接着剤が塗布されていて、斜線により塗
布部の範囲を示す。
学的に接合する接着剤が塗布されていて、斜線により塗
布部の範囲を示す。
第２図は第１図に示すバンドの裏面の一部断面斜視図
であり、裏面に電極導体露出部10が設けられていて、電
極導体の接続面となる。電極導体の露出の無い部分に接
着剤塗布部６を設定し、接着剤を塗布したものである。
であり、裏面に電極導体露出部10が設けられていて、電
極導体の接続面となる。電極導体の露出の無い部分に接
着剤塗布部６を設定し、接着剤を塗布したものである。
本実施例ではバンド本体１にシリコンゴムを用いたた
め接着剤として信越化学工業（株）のシラン系カップリ
ング剤のプライマーを用い、前記接着剤塗布部６に前記
プライマーを塗布後２液反応型シリコンゴムでインサー
ト加工することにより、２液のシリコンが反応固化しゴ
ムと成ると同時にプライマーも反応し電極導体とシリコ
ンゴムの化学的接合が行われている。本実施例ではシラ
ン系カップリング剤のプライマーを用いたが、シリコン
と金属を接着させる接着剤であればどのような接着剤で
もかまわない。
め接着剤として信越化学工業（株）のシラン系カップリ
ング剤のプライマーを用い、前記接着剤塗布部６に前記
プライマーを塗布後２液反応型シリコンゴムでインサー
ト加工することにより、２液のシリコンが反応固化しゴ
ムと成ると同時にプライマーも反応し電極導体とシリコ
ンゴムの化学的接合が行われている。本実施例ではシラ
ン系カップリング剤のプライマーを用いたが、シリコン
と金属を接着させる接着剤であればどのような接着剤で
もかまわない。
又、バンド本体１にウレタンゴムや熱可塑性エラスト
マーのような他の弾性材料を用いる場合それぞれの特性
にあった接着剤を使用しても良い。
マーのような他の弾性材料を用いる場合それぞれの特性
にあった接着剤を使用しても良い。
第３図は他の実施例におけるバンドの裏面側の一部断
面斜視図であり、電極導体本体の未露出部全部に接着剤
を塗布したものであり、露出部10及び接続電極４の露出
部以外の電極導体全面に接着剤を塗布してインサート加
工したものである。
面斜視図であり、電極導体本体の未露出部全部に接着剤
を塗布したものであり、露出部10及び接続電極４の露出
部以外の電極導体全面に接着剤を塗布してインサート加
工したものである。
以上の実施例では、電極導体本体の未露出面の表面と
裏面の両方に塗布したが、どちらか片面でも良いし、未
露出部以外でも電気的接点とならない部分へも、接着剤
は塗布されてもかまわない。又、電極導体は、アンテナ
体２のみで構成されていても構わない。
裏面の両方に塗布したが、どちらか片面でも良いし、未
露出部以外でも電気的接点とならない部分へも、接着剤
は塗布されてもかまわない。又、電極導体は、アンテナ
体２のみで構成されていても構わない。
以上述べたように本考案によれば、電極導体がインサ
ート加工されたバンドにおいて、バンド本体の表側と裏
側及び電極導体は貫通穴により接合されるが、接着剤を
電極導体に塗布したことにより、より電極導体とバンド
本体が化学的に接合されるため、バンド本体と電極導体
のハガレを防止し、耐久性の高いバンドとなるものであ
る。さらに、バンド裏側の電極導体露出部を構成するバ
ンド本体部の枠の部分への接着塗布は、電極導体露出部
の形状をより強固に保つことができ、前述よりもより耐
久性の高いバンドとなる。
ート加工されたバンドにおいて、バンド本体の表側と裏
側及び電極導体は貫通穴により接合されるが、接着剤を
電極導体に塗布したことにより、より電極導体とバンド
本体が化学的に接合されるため、バンド本体と電極導体
のハガレを防止し、耐久性の高いバンドとなるものであ
る。さらに、バンド裏側の電極導体露出部を構成するバ
ンド本体部の枠の部分への接着塗布は、電極導体露出部
の形状をより強固に保つことができ、前述よりもより耐
久性の高いバンドとなる。
又、インサート加工前の電極導体へ塗布するだけであ
るため、コストも安価にでき、電気的接点部への接着剤
塗布を行なわないため、電極導体としての接続等の特性
も低下させることがない。
るため、コストも安価にでき、電気的接点部への接着剤
塗布を行なわないため、電極導体としての接続等の特性
も低下させることがない。
このように、本考案によれば耐久性が高く、電極導体
としての特性を低下させることのない、信頼性の高いバ
ンドを安価に提供できるものである。
としての特性を低下させることのない、信頼性の高いバ
ンドを安価に提供できるものである。
第１図は本考案に基づいて構成された腕時計型個別無線
呼び出し受信機に用いるバンドの一部断面斜視図。 第２図は第１図のバンドの裏側の一部断面斜視図。 第３図は他の実施例におけるバンドの裏側の一部断面斜
視図。 １……バンド本体 ２……アンテナ体 ３……貫通穴ａ ４……接続電極 ５……貫通穴ｂ ６……接着剤塗布部 10……電極導体露出部
呼び出し受信機に用いるバンドの一部断面斜視図。 第２図は第１図のバンドの裏側の一部断面斜視図。 第３図は他の実施例におけるバンドの裏側の一部断面斜
視図。 １……バンド本体 ２……アンテナ体 ３……貫通穴ａ ４……接続電極 ５……貫通穴ｂ ６……接着剤塗布部 10……電極導体露出部
Claims (2)
- 【請求項１】絶縁性有機材料中に電極導体が樹脂成形に
よりインサート加工されたバンドにおいて、 前記電極導体には貫通穴が形成されていると共に、前記
電極導体と前記絶縁性有機材料との間に接着剤層を有す
ることを特徴とするバンド。 - 【請求項２】前記電極導体の表面のうち、前記電極導体
の露出部を除く領域に前記接着剤層が配置されることを
特徴とする請求項１記載のバンド。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990073167U JP2532374Y2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | バンド |
| US07/611,411 US5135694A (en) | 1989-11-10 | 1990-11-09 | Electronic device wristband |
| US08/378,106 US5526006A (en) | 1989-11-10 | 1995-01-25 | Electronic device wristband |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990073167U JP2532374Y2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | バンド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0432111U JPH0432111U (ja) | 1992-03-16 |
| JP2532374Y2 true JP2532374Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31611753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990073167U Expired - Lifetime JP2532374Y2 (ja) | 1989-11-10 | 1990-07-10 | バンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2532374Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH713911B1 (fr) * | 2017-06-22 | 2022-05-31 | Rolex Sa | Procédé de fabrication d'un composant horloger en élastomère comprenant une âme métallique. |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59162684U (ja) * | 1983-04-15 | 1984-10-31 | カシオ計算機株式会社 | 電子腕時計構造 |
| JPS59197204A (ja) * | 1983-04-22 | 1984-11-08 | シチズン時計株式会社 | 時計用プラスチツクバンド |
| JPS60178381A (ja) * | 1984-02-24 | 1985-09-12 | Toppan Printing Co Ltd | 腕時計用成形材料 |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP1990073167U patent/JP2532374Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0432111U (ja) | 1992-03-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3737389B2 (ja) | バッテリー | |
| EP0980096A4 (en) | PLATE FOR ASSEMBLING A SEMICONDUCTOR ELEMENT, PROCESS FOR PRODUCING THE SAME, AND SEMICONDUCTOR DEVICE | |
| JP2001014973A (ja) | 可動接点付きシート及びシートスイッチ | |
| JP2532374Y2 (ja) | バンド | |
| JP3744384B2 (ja) | 電波吸収体シート | |
| JPH08222863A (ja) | 電気機器ケース | |
| JPH0448079Y2 (ja) | ||
| JP3765997B2 (ja) | バッテリー | |
| JPH0756530Y2 (ja) | 電話機構造 | |
| JPH0451394Y2 (ja) | ||
| JPH0423343Y2 (ja) | ||
| JPH0612580Y2 (ja) | 薄型メンブレンスイツチ | |
| JPS6340948Y2 (ja) | ||
| JP2923619B2 (ja) | 押釦式スイッチ板 | |
| JPH0680872B2 (ja) | フレキシブルプリント基板シート | |
| JPS5926617Y2 (ja) | 印刷配線板 | |
| JPH1188975A (ja) | 携帯用電子機器におけるスピーカーの保持構造 | |
| JPH05297154A (ja) | バンドに操作機構を備えた腕時計 | |
| JPS6063943U (ja) | 半導体ウエハ用マウントフレ−ム | |
| JP3118637B2 (ja) | 取付部材への基板取付構造 | |
| JPH0227770Y2 (ja) | ||
| JPH03159798A (ja) | データ担体 | |
| JPH0517026B2 (ja) | ||
| JP2001074863A (ja) | 電子時計のコイルブロック保護構造 | |
| JP2003059692A (ja) | 操作パネル構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |