JP2001014973A - 可動接点付きシート及びシートスイッチ - Google Patents

可動接点付きシート及びシートスイッチ

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JP2001014973A
JP2001014973A JP11183236A JP18323699A JP2001014973A JP 2001014973 A JP2001014973 A JP 2001014973A JP 11183236 A JP11183236 A JP 11183236A JP 18323699 A JP18323699 A JP 18323699A JP 2001014973 A JP2001014973 A JP 2001014973A
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movable
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Takeo Yamagata
武夫 山形
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動接点付きシート及びシートスイッチのシ
ートの外周部の近くに貼付された可動接点を押圧した時
でも、浮きを防止し塵埃の進入を防ぐことが可能であ
り、高い接触信頼性が得られると共に、操作時の操作フ
ィーリングが良好で、可動接点上に被覆されるシート部
材との密着性に優れた可動接点付きシート及びシートス
イッチの構造を提供する。 【解決手段】 下面に接着剤２が塗布された接着面を有
する絶縁フィルム製の第１のシート１と、この第１のシ
ート１の接着面に上面が覆われて貼付された複数の金属
性のドーム状の可動接点３と、前記第１のシート１の下
面に貼付され、前記可動接点３を収納する複数の収納孔
４ａを有すると共に、下面に接着剤５が塗布された絶縁
フィルム製の第２のシート４とを備え、前記第２のシー
ト４には、隣り合う前記収納孔４ａ、４ａ同士をつなぐ
連結溝４ｂを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の操
作パネルなどに使用される可動接点付きシート及びそれ
を用いたシートスイッチに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の可動接点付きシート及びシートス
イッチの構造としては、特開平１０−１８８７２８号が
ある。この従来の可動接点付きシート及びシートスイッ
チの構造を図５乃至図８に示す。図５は可動接点付きシ
ートの分解斜視図、図６は同じく断面図、図７はシート
スイッチの分解斜視図、図８は同じく断面図である。
【０００３】図において、可動接点付きシートは、金属
性でドーム状に形成された可動接点２３と、この可動接
点２３の上面を覆う、下面に接着剤２２が塗布された絶
縁フィルム製のシート２１と、このシート２１の下面に
貼付されて前記可動接点２３の下面を塞ぐ、紙又は絶縁
フィルム製のセパレータシート２４とから構成されてい
る。
【０００４】前記可動接点２３は、ドーム状の上面が、
前記シート２４の下面に塗布された接着剤２２により覆
われて固着されている。また、前記シート２１の下面に
は、前記可動接点２３の保管や輸送時の空気中のガスに
よる腐食や異物の付着を防止するための前記セパレータ
シート２４が設けられており、このセパレータシート２
４は剥離可能とされている。
【０００５】シートスイッチは、前記可動接点付きシー
トと、上面に中央固定接点３０と外側固定接点２９とが
設けられた回路基板２８とから構成され、前記可動接点
付きシートの前記セパレータシート２４を剥離した状態
で、前記可動接点２３の外周下端が前記外側固定接点２
９に当接され、且つ頂部が前記中央固定接点３０と対向
するように、前記シート２１の下面の接着剤２２によっ
て、前記回路基板２８上に貼付されている。
【０００６】上記構成において、シートスイッチ上方に
配置されたゴムまたは樹脂製の押釦３１の操作部３１ａ
を押圧すると、前記シート２１を介して前記操作部３１
ａの下面の押圧部３１ｂに押圧された前記可動接点２３
が反転動作を行い、頂部が前記中央固定接点３０に当接
することによって、前記回路基板２８の前記中央固定接
点３０と前記外側固定接点２９の電気的接続が行われ
る。また、前記押釦３１への押圧力を除去すれば、前記
可動接点２３の弾性復帰力により前記可動接点２３の頂
部が前記中央固定接点３０から離れて接続がオフ状態と
なる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の可動接点付きシート及びシートスイッチの構造
においては、前記可動接点２３が、下面に接着剤２２が
塗布された絶縁フィルム製の前記シート２１の１枚で覆
われて固着されていることから、前記可動接点付きシー
トを前記回路基板２８上に貼付した場合、前記シート２
１の外周部の近くに貼付された前記可動接点２３が押圧
された時に、ドーム状の前記可動接点２３のドームの中
の空気が押し出され、この空気により前記シート２１の
端部に浮きが生じるため、この端部から塵埃が進入し接
触不良を引き起こすという問題があった。
【０００８】また、前記シート２１の前記可動接点２３
を取り囲む周囲が、前記接着剤２２で固着されているた
め、前記可動接点２３が押圧された時に、ドーム状の前
記可動接点２３のドームの中の空気の逃げ場がなく、操
作フィーリングが悪くなるという問題があった。
【０００９】したがって、本発明では上述した問題点を
解決し、可動接点付きシート及びシートスイッチのシー
トの外周部の近くに貼付された可動接点を押圧した時で
も、浮きを防止し塵埃の進入を防ぐことが可能であり、
高い接触信頼性が得られると共に、操作時の操作フィー
リングが良好で、可動接点上に被覆されるシート部材と
の密着性に優れた可動接点付きシート及びシートスイッ
チの構造を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第１の手段として、下面に接着剤が塗布さ
れた接着面を有する絶縁フィルム製の第１のシートと、
この第１のシートの接着面に上面が覆われて貼付された
複数の金属性のドーム状の可動接点と、前記第１のシー
トの下面に貼付され、前記可動接点を収納する複数の収
納孔を有すると共に、下面に接着剤が塗布された絶縁フ
ィルム製の第２のシートとを備え、前記第２のシートに
は、隣り合う前記収納孔同士をつなぐ連結溝が形成され
ていることを特徴とする。
【００１１】また、第２の手段として、前記第２のシー
トの下面には、上面に剥離処理が施されたセパレータシ
ートが貼付されており、このセパレータシートが前記第
２のシートから剥離可能としたことを特徴とする。
【００１２】また、第３の手段として、前記セパレータ
シートには、前記第２のシートに設けられた複数の前記
収納孔に対向して貫通孔が設けられ、且つ下面には、前
記貫通孔を塞ぐ保護シートが貼付されていることを特徴
とする。
【００１３】また、第４の手段として、前記第１の手段
に記載の可動接点付きシートと、複数の固定接点が設け
られた回路基板とを備え、前記可動接点が前記固定接点
に対向するように配設された状態で、前記可動接点付き
シートが前記第２のシートの下面の接着材によって前記
回路基板上に貼付されていることを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１乃至
図４に示す。図１及び図２は本発明の可動接点付きシー
トの構造を示し、図１は可動接点付きシートの一部を破
断した斜視図、図２は可動接点部分の断面図である。
【００１５】図において、第１のシート１は、ＰＥＴ
（ポリエチレンテレフタレート）などの合成樹脂からな
る絶縁材をフィルム状にして形成されたもので、この第
１のシート１の下面には一面に接着剤２が塗布され接着
面が形成されている。
【００１６】可動接点３は、ステンレスまたはリン青銅
などのばね性のある金属材により頂部３ａを有するドー
ム状に形成されており、この頂部３ａが外部からの押圧
操作によって反対側に反転するようになっている。
【００１７】第２のシート４は、前記第１のシート１と
同じくＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）などの合
成樹脂からなる絶縁材をフィルム状にして形成されたも
ので、この第２のシート４の下面にも一面に接着剤５が
塗布され接着面が形成されている。この第２のシート４
には、前記可動接点３が収納される円形状の複数の収納
孔４ａが設けられており、この収納孔４ａには、隣り合
う前記収納孔４ａ，４ａ同士をつなぐ連結溝４ｂが形成
されている。
【００１８】セパレータシート６は、紙又は合成樹脂な
どの絶縁材をフィルム状にして形成されたもので、この
セパレータシート６の上面には、前記第２のシート４の
接着剤５接着面から剥離可能なように剥離処理が施され
ている。このセパレータシート６には、前記第２のシー
ト４と同じく円形状の複数の貫通孔６ａが設けられてお
り、この貫通孔６ａには、同じく隣り合う前記貫通孔６
ａ，６ａ同士をつなぐ連結溝６ｂが形成されている。
【００１９】保護シート７は、上面に接着面を有する絶
縁フィルム製のシートで、前記セパレータシート６の下
面に、複数の前記貫通孔６ａを塞ぐように貼付されてい
る。
【００２０】上記の可動接点付きシートを組み立てるに
は、まず前記セパレータシート６の上面に、前記第２の
シート４を前記第２のシート４の下面に塗布された前記
接着剤５接着面を合わせて貼り付ける。次に、この貼り
合わせたシートに、必要に応じて複数箇所に前記収納孔
４ａ及び貫通孔６ａ及び連結溝４ｂ、６ｂを形成する。
この場合、前記第２のシート４と前記セパレータシート
６に形成された前記収納孔４ａ及び貫通孔６ａ及び連結
溝４ｂ、６ｂは、同一のポンチで同時に加工することか
ら、同一の形状となっている。
【００２１】次に、前記第２のシート４の上面に、前記
第１のシート１を前記第１のシート１の下面に塗布され
た前記接着剤２の接着面を合わせて貼り付ける。次に、
前記セパレータシート６の下面の複数の前記貫通孔６ａ
から前記可動接点３を挿入し、前記可動接点３のドーム
の上面を前記第１のシート１の下面の前記接着剤２の接
着面に貼り付け固着する。この状態で、前記可動接点３
は前記第２のシート４の前記収納孔４ａに収納されるこ
ととなる。最後に、前記セパレータシート６の下面に、
前記保護シート７の上面の接着面を合わせて貼り付ける
ことで組立が終了する。
【００２２】上述した本発明の可動接点付きシートの組
立工程においては、前記可動接点３を前記第１のシート
１に貼り付け固着する時に、前記第１及び第２のシート
１、４に塗布された接着剤２、５の接着面が外部へ露出
していないことから、塵埃などが付着することがなく、
接触不良などの発生を防止できる。
【００２３】図３及び図４は本発明の可動接点付きシー
トを用いたシートスイッチの構造を示し、図３はシート
スイッチの一部を破断した分解斜視図、図４は可動接点
及び固定接点部分の断面図である。尚、図１及び図２で
説明した同一部品については、同一符号を付してその説
明を省略する。
【００２４】図において、回路基板８は、フェノール樹
脂などの絶縁性の積層板などから形成されている。この
回路基板８上には、カーボンなどを印刷したり、銅箔な
どをエッチング加工することにより外側固定接点９、中
央固定接点１０の回路パターンが複数個設けられてい
る。
【００２５】上記のシートスイッチを組み立てるには、
前記可動接点付きシートから前記セパレータシート６を
手などで引っ張ることで剥離させ、この剥離した後の前
記可動接点付きシートを前記回路基板８上に位置させ、
前記第１のシート１にその上面が貼り付け固着され、前
記第２のシート４の前記収納孔４ａに収納された前記可
動接点３の外周下端３ｂが、前記外側固定接点９に当接
され、且つ頂部３ａが前記中央固定接点１０と対向する
ように、前記第２のシート４の下面に塗布された接着剤
５の接着面によって、前記回路基板８上に貼り付けるこ
とで組立が終了する。
【００２６】次に上記シートスイッチの動作を説明する
と、シートスイッチ上方に配置された図示しないゴムま
たは樹脂製の押釦の操作部を押圧すると、前記第１のシ
ート１を介して押圧された前記可動接点３が反転動作を
行い、頂部３ａが前記中央固定接点１０に当接すること
によって、前記回路基板８の前記中央固定接点１０と前
記外側固定接点９の電気的接続が行われる。また、前記
押釦への押圧力を除去すれば、前記可動接点３の弾性復
帰力により前記可動接点３の頂部３ａが前記中央固定接
点１０から離れて接続がオフ状態となる。
【００２７】上述した本発明のシートスイッチの構造に
おいては、前記第２のシート４には、前記可動接点３が
収納される円形状の複数の収納孔４ａが設けられてお
り、この収納孔４ａには、隣り合う前記収納孔４ａ同士
をつなぐ連結溝４ｂが形成されていることから、前記可
動接点３が前記第１のシート１を介して押圧された時、
ドーム状の前記可動接点３のドームの中の空気１１は、
前記連結溝４ｂを通って隣りの収納孔４ａの方へと誘導
されることとなる。従って、前記第１のシート１の外周
部の近くに貼付された前記可動接点３が押圧された場合
においても、ドーム状の前記可動接点３のドームの中の
空気１１が外部に押し出され、この空気１１により前記
第１のシート１の端部に浮きが生じることがなくなり、
この端部から塵埃が進入し接触不良を引き起こすことを
防止できる。
【００２８】また、前記可動接点３が押圧された時に、
前記第２のシート４の隣り合う前記収納孔４ａ同士に、
ドーム状の前記可動接点３のドームの中の空気１１の逃
げ場が確保されていることから、前記収納孔４ａ内で前
記可動接点３が確実に反転動作できるため、良好な操作
フィーリングが得られるものとなる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可動接点
付きシートの構造は、第１のシートの下面に貼付され、
可動接点を収納する複数の収納孔を有する第２のシート
に、隣り合う収納孔同士をつなぐ連結溝が形成されてい
ることから、ドーム状の可動接点のドームの中の空気
が、この連結溝を通って隣りの収納孔へ逃げることがで
きるため、収納孔内で可動接点が確実に反転動作でき、
良好な操作フィーリングが得られるものとなる。
【００３０】また、第２のシートの下面には、上面に剥
離処理が施されたセパレータシートが貼付されており、
このセパレータシートが第２のシートから剥離可能とし
たことから、可動接点を第１のシートに貼り付け固着す
る時に、第１及び第２のシートに塗布された接着剤の接
着面が外部へ露出していないため、塵埃などが付着する
ことがなく、接触不良などの発生を防止できる。
【００３１】また、セパレータシートには、第２のシー
トに設けられた複数の収納孔に対向して貫通孔が設けら
れ、且つ下面には、貫通孔を塞ぐ保護シートが貼付され
ていることから、保管や輸送時の空気中のガスによる腐
食や異物の付着を防止することができる。
【００３２】また、第１のシートの下面に貼付され、可
動接点を収納する複数の収納孔を有する第２のシート
に、隣り合う収納孔同士をつなぐ連結溝が形成された可
動接点付きシートが、第２のシートの下面の接着材によ
って固定接点が設けられた回路基板上に貼付されている
ことから、ドーム状の可動接点のドームの中の空気が、
この連結溝を通って隣りの収納孔へ逃げることができる
ため、収納孔内で可動接点が確実に反転動作でき、良好
な操作フィーリングが得られるものとなる。また、シー
トスイッチのシートの外周部の近くに貼付された可動接
点を押圧した時でも、浮きを防止し塵埃の進入を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の可動接点付きシートを示す一部を破断
した斜視図である。
【図２】本発明の可動接点付きシートの可動接点部分を
示す断面図である。
【図３】本発明の可動接点付きシートを用いたシートス
イッチを示す一部を破断した分解斜視図である。
【図４】本発明のシートスイッチの可動接点及び固定接
点部分を示す断面図である。
【図５】従来の可動接点付きシートを示す分解斜視図で
ある。
【図６】従来の可動接点付きシートを示す断面図であ
る。
【図７】従来のシートスイッチを示す分解斜視図であ
る。
【図８】従来のシートスイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
１ 第１のシート ２ 接着剤 ３ 可動接点 ３ａ 頂部 ３ｂ 外周下端 ４ 第２のシート ４ａ 収納孔 ４ｂ 連結溝 ５ 接着剤 ６ セパレータシート ６ａ 貫通孔 ６ｂ 連結溝 ７ 保護シート ８ 回路基板 ９ 外側固定接点 １０ 中央固定接点 １１ 空気

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 下面に接着剤が塗布された接着面を有す
    る絶縁フィルム製の第１のシートと、この第１のシート
    の接着面に上面が覆われて貼付された複数の金属性のド
    ーム状の可動接点と、前記第１のシートの下面に貼付さ
    れ、前記可動接点を収納する複数の収納孔を有すると共
    に、下面に接着剤が塗布された絶縁フィルム製の第２の
    シートとを備え、前記第２のシートには、隣り合う前記
    収納孔同士をつなぐ連結溝が形成されていることを特徴
    とする可動接点付きシート。
  2. 【請求項２】 前記第２のシートの下面には、上面に剥
    離処理が施されたセパレータシートが貼付されており、
    このセパレータシートが前記第２のシートから剥離可能
    としたことを特徴とする請求項１記載の可動接点付きシ
    ート。
  3. 【請求項３】 前記セパレータシートには、前記第２の
    シートに設けられた複数の前記収納孔に対向して貫通孔
    が設けられ、且つ下面には、前記貫通孔を塞ぐ保護シー
    トが貼付されていることを特徴とする請求項２記載の可
    動接点付きシート。
  4. 【請求項４】 請求項１記載の可動接点付きシートと、
    複数の固定接点が設けられた回路基板とを備え、前記可
    動接点が前記固定接点に対向するように配設された状態
    で、前記可動接点付きシートが前記第２のシートの下面
    の接着材によって前記回路基板上に貼付されていること
    を特徴とするシートスイッチ。
JP11183236A 1999-06-29 1999-06-29 可動接点付きシート及びシートスイッチ Pending JP2001014973A (ja)

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