JP2000078676A - 防水型マイクロホン - Google Patents
防水型マイクロホンInfo
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Abstract
く、ユニット収納室内と筐体外部とを圧力的に等価とす
る。 【解決手段】 受音開口部141を有するユニット収納
室14を備えたマイク筐体11を含み、ユニット収納室
14内にマイクユニット15が収納されているととも
に、受音開口部141には防水膜19が気密的に設けら
れている防水型マイクロホンにおいて、マイク筐体11
にユニット収納室14と筐体外部とを連通する通気孔2
1を形成するとともに、その通気孔21に非透水性通気
膜からなる圧力等価膜22を設ける。
Description
に関し、さらに詳しく言えば、防水機能を損なうことな
く、ユニット収納室内と筐体外部とを圧力的に等価とし
得るようにした防水型マイクロホンに関するものであ
る。
おいては、手持ち式マイクロホンと異なり、長時間その
使用者の頭部に着用されるため、汗や唾などの液体に晒
される機会が多く、それによってマイクユニットが悪影
響を受けることがある。
用のマイクロホンの場合には、周囲に飲み物があるた
め、誤ってその飲み物内に入れられたり、ビールなどの
液体がかぶせられたりすることがある。
れているように、マイク筐体1のユニット収納室1a内
にマイクユニット2を収納するにあたって、そのマイク
筐体1の受音開口部1bを防水膜3にてカバーするとと
もに、例えばヘッドセットの支持アーム4とマイク筐体
1との間にOリング5aを介在させて、ユニット収納室
1aに気密性を持たせるようにしている。
指向性を得るため、防水膜3には音波の通過時にその振
動エネルギーの損失の少ないきわめて薄い例えば、ポリ
エチレンやポリエチレンテレフタレートなどのプラスチ
ックフィルムが用いられている。
ションがかけられない状態で支持リング3aに張設さ
れ、その支持リング3aを介して受音開口部1bに取り
付けられる。なお、支持リング3aとマイク筐体1との
間にもOリング5bが設けられる。
ト収納室1a内は、防水膜3とOリング5a,5bとに
よりほぼ完全に密閉されているため、外界の気圧変化や
内部温度変化などに起因する内外の圧力差が防水膜3に
かかる。
態となって共振点を持つことになるため、音響特性に悪
影響を与えることになる。また、最悪の場合には、防水
膜3が破損するケースも予想される。
容積を大きくしたり、また、受音部の容積を大きくでき
ない場合には、例えば実公平7−28793号公報に提
案されているように、その受音部をバイパス通路などに
よりマイク筐体内の別の容積の大きい部分と連通させる
ようにしている。
ニット収納室内の密閉を保つことを前提としているた
め、基本的に内外の圧力差の問題は解消されない。な
お、防水膜そのものに通気性を持たせることも考えられ
るが、実使用上において、音響的に満足のいく素材は今
のところ見当たらない。
になされたもので、その目的は、防水性および音響特性
などを損なうことなく、ユニット収納室内と筐体外部と
を圧力的に等価とすることができるようにした防水型マ
イクロホンを提供することにある。
め、本発明は、受音開口部を有するユニット収納室を備
えたマイク筐体を含み、上記ユニット収納室内にマイク
ユニットが収納されているとともに、上記受音開口部に
は防水膜が気密的に設けられている防水型マイクロホン
において、上記マイク筐体には上記ユニット収納室と筐
体外部とを連通する通気孔が形成され、その通気孔には
非透水性通気膜が設けられていることを特徴としてい
る。
と外部とが連通しているため、内外の圧力差が生じな
い。したがって、防水膜に過大なテンションがかけられ
ることはない。また、通気孔には非透水性通気膜が設け
られているため、外部からマイク筐体内に水分が入り込
むこともない。
持リングの防水膜支持面側の内周縁に、所定の傾斜角も
しくは所定曲率の保護面が形成されていることが好まし
く、これによれば、防水膜の破断が効果的に防止され
る。
(弾力性)を発揮する接着手段にて上記支持リングに支
持されていることが好ましい。これによれば、仮に防水
膜にテンションがかけられても、接着手段の粘性にてそ
のテンションが緩衝されることになる。
としての微細な凹凸が刻設されている態様も本発明に含
まれる。
る実施例に基づいてより詳しく説明する。
図2を参照すると、この実施例に係る防水型マイクロホ
ン10はヘッドセット用であり、ヘッドセットの支持ア
ーム4に取り付けられるマイクケース(筐体)11を備
えている。
支持アーム4の端部に装着されるケース本体12と、同
ケース本体12の背面側(図2において上面側)に対し
てネジ止めされるケースカバー13とからなる。ケース
カバー13は、ケース本体12に対する配線作業を容易
にするため取り外し可能になっており、ケースカバー1
3の内面にはゴムなどのシール材131が設けられてい
る。
ト収納部14が形成されている。このユニット収納部1
4の一端側(図2において下面側)の開口部は、話者の
口元側に向けられる前方受音開口部141となってお
り、同前方受音開口部141には、ケース本体12の一
部分を構成するケースリング121が螺合されている。
の他端側にも後方受音開口部142が形成されている。
図示されていないが、前方受音開口部141および後方
受音開口部142には、撥水性のメッシュ(網体)が取
り付けられている。
15が収納されている。この場合、マイクユニット15
は単一指向性ユニットである。このために、ユニット収
納部14には、上記したように前方受音開口部141の
ほかに後方受音開口部142が設けられている。
スペーサ16が被せられており、この筒状スペーサ16
を介してユニット収納部14内の所定位置に保持されて
いる。また、マイクユニット15には、同マイクユニッ
ト15から電気信号を取り出すための回路基板151が
取り付けられている。
ニット収納部14の後方受音開口部142側には、Oリ
ング171と防水膜18とが配置されている。また、マ
イクユニット15の前面側、すなわちユニット収納部1
4の前方受音開口部141側にもOリング172と防水
膜19とが配置されている。この実施例では、さらにユ
ニット収納部14の外側でケースリング121とケース
本体12との間にもOリング173が介装されている。
すなわち同ユニット収納部14の内部と同ユニット収納
部14の外部とを連通する通気孔21が穿設されてお
り、同通気孔21には圧力等価膜22が設けられてい
る。なお、この圧力等価膜22の取付位置はユニット収
納部14の内外のいずれでもよい。
が用いられている。現在、この種の非透水性通気膜は各
メーカーから製品が出されているが、この実施例では、
日東電工社製のミクロテックスNTF1026−CO2
(商品名)相当品を用いている。
ット15に筒状スペーサ16が被せられているため、筒
状スペーサ16にも通気孔21に対応する通気孔161
が設けられている。
収納部14の側壁にその内外を連通する通気孔21を設
けたことにより、外気の圧力変動などによる外気とユニ
ット収納部14内の圧力差をほとんど無くすことができ
る。
しての非透水性通気膜が設けられているため、防水性が
損なわれることはない。したがって、防水膜18,19
の張設状態を一定に保つことが可能となり、良好な防水
性と音響特性とを維持することができる。
スペーサ16の外表面には金属メッキが施されており、
同金属メッキの一部分が回路基板151の接地ラインと
接続されている。このようにして、筒状スペーサ16は
マイクユニット15の電磁シールドとしても用いられて
いる。
ンやポリエチレンテレフタレートなどのきわめて薄い
(例えば、4μm厚)プラスチックフィルムからなり、
ともに支持リング20,20に支持されている。
ため、その一方について図3を参照して説明すると、支
持リング20は例えばリン青銅もしくはステンレスなど
の金属材からなり、その一方の面側に防水膜18,19
が図示しない接着剤を介して取り付けられるが、防水膜
支持面201側の内周縁(エッジ)には、所定曲率の凸
湾曲面202が形成されている。
対する保護面であり、これにより、例えば防水膜18,
19が外部からの圧力にて図示鎖線のように支持リング
20の内側に向けてテンションがかけられても、そのエ
ッジ部分で切断されることがないようにしている。な
お、この保護面は、図4に示されているような所定の傾
斜角のテーパ面203であってもよい。
て支持リング20にほとんどテンションのない緩く張ら
れた状態で張設されるが、この実施例では、その接着剤
として硬化後においても適度な粘性(弾力性)を発揮す
るもの、すなわち硬化後の硬度が柔らかい例えばシリコ
ンゴム系接着剤もしくは2液性エポキシ系接着剤などを
用いている。
部圧力などにてテンションがかけられたとしても、その
粘性によりテンションが緩衝されることになるため、防
水膜18,19が過大なテンションから効果的に保護さ
れる。
膜18,19には例えばシボ転写加工などにより微細な
凹凸が刻設されており、これにより、各防水膜18,1
9の共振を抑えるようにしている。
に単一指向性ユニットを用いているため、ユニット収納
部14の背面側にも後方受音開口部142が設けられて
いるが、マイクユニット15が無指向性である場合に
は、後方受音開口部142は不要であり、それに伴なっ
て、ユニット収納部14の背面側のOリング171およ
び防水膜18も不要となる。
型マイクロホンについてのものであるが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、他の防水型マイクロホンにも
適用可能であることは言うまでもない。
マイク筐体にユニット収納室と筐体外部とを連通する通
気孔を形成するとともに、その通気孔に圧力等価膜とし
ての非透水性通気膜を設けたことにより、防水性および
音響特性を損なうことなく、ユニット収納室内と筐体外
部とを圧力的に等価とすることができる。
膜支持面側の内周縁に、所定の傾斜角もしくは所定曲率
の保護面を形成することにより、テンション負荷時にお
ける防水膜の破断が効果的に防止される。
取り付ける場合、硬化後においても粘性を発揮する接着
剤を用いることにより、仮に防水膜にテンションがかけ
られても、その粘性にてテンションが緩衝されることに
なるため、これによってもテンション負荷時における防
水膜の破断が効果的に防止される。
により、膜単体での共振が抑えられ、良好な音響特性を
維持することができる。
示した断面図。
図。
図。
示した断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 受音開口部を有するユニット収納室を備
えたマイク筐体を含み、上記ユニット収納室内にマイク
ユニットが収納されているとともに、上記受音開口部に
は防水膜が気密的に設けられている防水型マイクロホン
において、 上記マイク筐体には上記ユニット収納室と筐体外部とを
連通する通気孔が形成され、その通気孔には非透水性通
気膜が設けられていることを特徴とする防水型マイクロ
ホン。 - 【請求項2】 上記防水膜を支持する支持リングを備
え、同支持リングの防水膜支持面側の内周縁には、所定
の傾斜角もしくは所定曲率の保護面が形成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の防水型マイクロホン。 - 【請求項3】 上記防水膜を支持する支持リングを備
え、上記防水膜は硬化後においても粘性を発揮する接着
手段にて上記支持リングに支持されていることを特徴と
する請求項1または2に記載の防水型マイクロホン。 - 【請求項4】 上記防水膜には、同防水膜の共振防止手
段としての微細な凹凸が刻設されていることを特徴とす
る請求項1,2または3に記載の防水型マイクロホン。
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