JP2838602B2 - チップドレッサ - Google Patents

チップドレッサ

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JP2838602B2 JP10592991A JP10592991A JP2838602B2 JP 2838602 B2 JP2838602 B2 JP 2838602B2 JP 10592991 A JP10592991 A JP 10592991A JP 10592991 A JP10592991 A JP 10592991A JP 2838602 B2 JP2838602 B2 JP 2838602B2
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博之 木▲崎▼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポット溶接に用いら
れる溶接ガン等の抵抗溶接機のチップの先端部形状を整
形するチップドレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップドレッサとして、例えば実
公昭60−10789号公報により、回転駆動されるカ
ッタホルダにスリット状の溝を溝幅方向中心線が該カッ
タホルダの直径線に合致するように形成し、該溝に1枚
板構造のカッタを挿入保持させ、該カッタによりチップ
の先端部を切削整形するものが知られている。このもの
ではカッタホルダの回転中心に合致するカッタの中心点
がカッタの板厚方向中心線上に位置し、該中心線に沿っ
てカッタの長手方向一方と他方とに延びる、中心点に関
して点対称の1対の切刃をカッタに形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記カッタを製造する
ためには、カッタを構成する板状素材を各切刃の回転方
向前面側において板厚の半分程度切り込まなければなら
ず、そのためカッタの素材を有効に使用することが出来
ず、また加工コストや再研コストが高くなるという不具
合がある。また、カッタを各切刃の強度確保に必要な各
刃厚の2倍の板厚を持つものにする必要があるため、こ
れを挿入するスリット状の溝の溝幅が広がり、カッタホ
ルダに形成する切粉排出口の面積を確保しにくくなると
いう不具合もある。そこで本発明は上記の問題点に鑑
み、カッタの製造や再研が容易であり、かつ切粉排出口
の面積を十分に確保することができるチップドレッサを
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、抵抗溶接機のチップを整形するチップドレ
ッサであって、回転駆動されるカッタホルダを備え、該
カッタホルダに形成した該カッタホルダの直径方向に延
びるスリット状の溝に挿入保持される1枚板構造のカッ
タによりチップの先端部を切削するものにおいて、上記
カッタホルダに上記溝を、その溝幅方向中心線が該カッ
タホルダの所定の直径線に平行で、且つ溝幅方向に少許
オフセットするように形成して、該溝に挿入保持する上
記カッタの上記カッタホルダの回転中心に合致する中心
点が該カッタの板厚方向中心から該カッタの板厚方向一
側面側にオフセットされるようにし、該カッタの該一側
面側に上記中心点を起点としてカッタの長手方向一方に
延びる、チップ先端の中央部を切削する主切刃を形成す
ると共に、該カッタの他側面側に上記中心点からカッタ
の長手方向他方に所定距離だけ離れた点を起点として該
長手方向他方に延びる、チップ先端の周縁部を切削する
副切刃を形成したことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明では、カッタの中心点がカッタの一側面
に近付くため、中心点から長手方向一方に延びる主切刃
を該一側面側に形成することにより、該主切刃のカッタ
他側面との間の刃厚を大きく確保でき、またカッタ他側
面には中心点から離して長手方向他方に延びる副切刃を
形成するため、該副切刃のカッタ一側面との間の刃厚も
大きく確保できる。従って、カッタの板厚を上記従来例
のものに比し約半分程度に短縮でき、カッタホルダに形
成するスリット状の溝の溝幅を狭めて、その分切粉排出
口の面積を大きく確保できるようになる。さらに、カッ
タの製造に際しての素材の切込み量も少なくて済む。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例の構成について以下に説明
する。
【0007】図は、ロボット等に搭載する溶接ガンの1
対のチップW・Wを整形する据付け式のチップドレッサ
を示し、ドレッサ本体1内にカッタホルダ2を回動自在
に設け、該カッタホルダ2に後述するカッタ6を保持さ
せた。該カッタホルダ2は外周にギヤ20aを有するホ
ルダギヤ20と、該ホルダギヤ20の中央部に設けられ
た凹入部20bに収納される支持プレート21とから構
成され、該ホルダギヤ20はギヤ20aに咬合する駆動
ギヤ4と2個のサポートギヤ8、8とで回動自在に支持
されている。また、支持プレート21には図3に示す如
く形成した直径方向に長手のスリット状の溝21aに、
1枚板から成り上下の刃を有するカッタ6を嵌合させ、
該ホルダギヤ20に上側のガイドプレート7とカッタ6
の押え板9と支持プレート21とを共締めし、更にホル
ダギヤ20の下面に下側のガイドプレート7′をねじ止
めし、1対のチップW・Wを溶接ガンの閉じ動作により
夫々各ガイドプレート7・7′を通してカッタ6の上下
の刃に突き合てるようにした。該カッタ6の上下の刃は
鏡面対称になるように形成されており、以下上刃につい
てその構成を図3及び図4を参照して詳述する。本実施
例において、上記溝21aはその溝幅方向の中心線が支
持プレート21の所定の直径線に対し平行で、且つ溝幅
方向に少許オフセットするように形成されており、その
ため、ホルダギヤ20の回転中心に合致するカッタ6の
中心点Oはカッタ6の板厚方向の中心線から一側面側
(第3図にて上側面側)にずれることになる。そして、
カッタ6の長手方向中央部を回転軸線方向下方に凹入さ
せて、チップ先端面に対向する平坦部6aと、該平坦部
6aの両端に連なる立上り部6b・6b′とを形成し、該
平坦部6aには、図5に示す如く平坦部6aの上記一側面
側に形成した切込み部をすくい面6d1、上面側を逃げ面
6d2とする主切刃6dを、中心点Oを起点とし該平坦部
6aの一端に向って延びるように形成されており、該主
切刃6dによりチップ先端の中央部である先端面を切削
するようにした。尚、主切刃6dの起点部分が欠けたり
回転中心がずれたりしてもチップ先端面に切り残しが生
じないように、主切刃6dの起点部分に中心点Oの逆側
に延出される延出部6eを形成した。また、上記主切刃
6dとは中心点Oに対して反対側の立上り部6bに、カッ
タ6の他側面側、すなわち図6に示すカッタ回転方向
(図3の時計方向)に対し前面側に形成した切込み部を
すくい面6c1、上面側を逃げ面6c2とする副切刃6cを
形成して、該副切刃6cによりチップ先端の周縁部であ
る外周面を切削するようにした。尚、主切刃6dが設け
られている側である他方の立上り部6b′に、図7に示
す如く該カッタ6の一側面をすくい面6c1′とし、上面
側を逃げ面6c2′とする副切刃6c′を形成し、上記副
切刃6cと共に上記チップの外周面を切削するようにし
た。
【0008】ところで、従来例のごとく支持プレート2
1の直径線と上記溝21aの幅方向の中心線とを一致さ
せて、中心点Oがカッタ6の板厚方向中心に位置するよ
うにした場合、各切刃6c・6dを各すくい面がカッタ6
の板厚方向中心線に沿うように形成せざるを得なくな
り、各切刃6c・6dの厚さがカッタ6の板厚の半分程度
になってしまい強度が低下するが、本実施例のように中
心点Oをカッタ6の片側の一側面側に近付ければ、カッ
タ6全体の板厚を増さなくても各切刃6c・6dの厚さを
比較的厚く取ることができ有利である。また本実施例で
は各副切刃6c・6c′をカッタホルダ2の各所定の半径
線aに対して平行に回転方向前方に所定距離隔てて設け
たので、該各副切刃6c・6c′の厚みを更に該所定距離
分厚くすることができる。また、このように各副切刃6
c・6c′を回転方向前方にオフセットすることにより、
該各副切刃6c・6c′は各々の内端部を通る半径線bに
対し回転方向後方に傾むくことになるので、該各副切刃
6c・6c′のチップへの食い込みが少なくなりチップを
滑らかに切削し得る。尚、支持プレート21の直径線に
対する上記溝21aの中心線のオフセット量を増加さ
せ、カッタ6の一側面に中心点Oが合致するようにして
も良いが、これでは、副切刃6cを中心点Oに向って一
側面側に近付く方向に大きく傾むけなければならず、こ
の副切刃6cの厚さが減少するため、本実施例のように
中心点Oが一側面の少許内側に位置するように溝21a
を形成することが望ましい。図中21bは支持プレート
21に形成した切粉排出口であり、カッタ6の一側面側
に形成される切粉排出口21bには、主切刃6dによる切
粉を受入れる穴部21cが一体に形成されるが、溝21a
を支持プレート21の直径線に対しオフセットすること
で、溝21aの一側に穴部21cを有する大きな切粉排出
口21bを形成できるようになる。また、カッタ6は溝
21aに上下方向に少許摺動し得るように嵌合されてお
り、上下一方のチップの削り代が他方より大きくなった
ときは切削反力でカッタ6が他方のチップ側に押され、
両チップの削り代が均等になるようにカッタ6が自動的
に位置調整されるようにした。ところで上記実施例は、
カッタ6の長手方向中央部を凹入し、平坦部6aと立上
り部6b・6b′とを形成し、チップの先端を円錐台形に
整形する場合についてのものであるが、チップの先端形
状が上記実施例と異なる場合には該先端形状に対応さ
せ、例えば連続した曲面状に凹入させてもよい。
【0009】また、図8に示すごとく、カッタ6の長手
方向一方の角部であって、該カッタ6が溝21aに図示
の正規の状態に挿入された場合に下側となる角部に切欠
部6fを設けると共に、支持プレート21側に該切欠部
6fに対応する突起21dを設けることにより、該カッ
タ6を正規の状態に対し長手方向逆向きにしたり上下に
反転したときは溝21aにセットできなくし、該カッタ
6をセットする際の誤組を防止するようにしてもよい。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、カッタの製造コストや再研コストを低減することが
できると共に、カッタの厚みを薄くできるのでカッタホ
ルダに設ける切粉排出口を大きくすることができ、該カ
ッタホルダからの切粉排出をスムーズに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す図
【図2】 図1におけるII−II断面図
【図3】 カッタ及びその周辺部の拡大図
【図4】 図3におけるIV−IV断面図
【図5】 図3におけるV−V断面図
【図6】 図3におけるVI−VI断面図
【図7】 図3におけるVII−VII断面図
【図8】 他の実施例の構成を示す断面図
【符号の説明】
2 カッタホルダ 6 カッタ 6c・6
c′ 副切刃 6d 主切刃 21a 溝
フロントページの続き (72)発明者 高橋 健治 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1ホン ダエンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗溶接機のチップを整形するチップド
    レッサであって、回転駆動されるカッタホルダを備え、
    該カッタホルダに形成した該カッタホルダの直径方向に
    延びるスリット状の溝に挿入保持される1枚板構造のカ
    ッタによりチップの先端部を切削するものにおいて、上
    記カッタホルダに上記溝を、その溝幅方向中心線が該カ
    ッタホルダの所定の直径線に平行で、且つ溝幅方向に少
    許オフセットするように形成して、該溝に挿入保持する
    上記カッタの上記カッタホルダの回転中心に合致する中
    心点が該カッタの板厚方向中心から該カッタの板厚方向
    一側面側にオフセットされるようにし、該カッタの該一
    側面側に上記中心点を通りカッタの長手方向一方に延び
    る、チップ先端の中央部を切削する主切刃を形成すると
    共に、該カッタの他側面側に上記中心点からカッタの長
    手方向他方に所定距離だけ離れた点を起点として該長手
    方向他方に延びる、チップ先端の周縁部を切削する副切
    刃を形成したことを特徴とするチップドレッサ。
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JP3138580B2 (ja) * 1993-10-28 2001-02-26 小原株式会社 チップドレッサのカッタ―保持装置
JP2673787B2 (ja) * 1994-11-22 1997-11-05 本田技研工業株式会社 チップドレッサー
KR101218373B1 (ko) * 2011-06-28 2013-01-04 문상세 스폿 용접팁 드레서

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