JP2003039228A - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2003039228A
JP2003039228A JP2001224810A JP2001224810A JP2003039228A JP 2003039228 A JP2003039228 A JP 2003039228A JP 2001224810 A JP2001224810 A JP 2001224810A JP 2001224810 A JP2001224810 A JP 2001224810A JP 2003039228 A JP2003039228 A JP 2003039228A
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JP
Japan
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cutting edge
cutting
tip
serration
chip
Prior art date
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Withdrawn
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JP2001224810A
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Nobukazu Horiike
伸和 堀池
Jun Kitajima
純 北嶋
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Priority to EP02006675A priority patent/EP1252955A1/en
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Priority to CN02104996A priority patent/CN1382553A/zh
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    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • B23C5/1009Ball nose end mills
    • B23C5/1027Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
    • B23C5/1045Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/2204Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts with cutting inserts clamped against the walls of the recess in the cutter body by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert
    • B23C5/2208Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts with cutting inserts clamped against the walls of the recess in the cutter body by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert for plate-like cutting inserts 
    • B23C5/2213Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts with cutting inserts clamped against the walls of the recess in the cutter body by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert for plate-like cutting inserts  having a special shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23C2200/00Details of milling cutting inserts
    • B23C2200/12Side or flank surfaces
    • B23C2200/123Side or flank surfaces curved
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    • B23C2200/00Details of milling cutting inserts
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    • B23C2200/165Supporting or bottom surfaces with one or more grooves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
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    • B23C2200/206Cutting edges having a wave-form

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切屑を安定して分断する。 【解決手段】 切刃17に連なる第一逃げ面13Aに、
複数の溝部14と山部15とが交互に配列されたセレー
ション16を形成する。セレーション16を構成する複
数の溝部14と山部15とを、それぞれ互いに平行とす
るとともに、略等間隔に配置する。セレーション16
を、第一逃げ面13Aに対向して見たとき、溝部14と
山部15とが、上面12に直交する方向と同一方向に延
びるようにセレーション16を形成する。セレーション
16の溝部14と山部15とを曲面によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スローアウェイ式
ボールエンドミル等に装着されるスローアウェイチップ
(以下、チップと称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】スローアウェイ式ボールエンドミルは、
例えば、略円柱状の工具本体の先端部に工具回転軸線を
挟むようにして互いに反対側に、一対のチップポケット
が形成され、これらのチップポケットの工具回転方向前
方側を向く壁面に形成されたチップ取付座にそれぞれチ
ップがクランプねじによって着脱自在に装着されてい
る。
【0003】このチップ取付座に装着されたチップは、
それぞれ略1/4円弧状の切刃を工具本体外周側に突出
させていて、その切刃の回転軌跡が、1つの略球面状を
なすように配置される。このようなスローアウェイ式ボ
ールエンドミルは、通常、その切刃の全長を用いて切削
が行われるが、切刃にニックと呼ばれる切り欠きを設け
ることにより、切刃で生成される切屑を幅方向に分断さ
せて、切屑排出性を良好に保つことが狙われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成のスローアウェイ式ボールエンドミルを用い
て、工具回転軸線に対する傾斜角の異なるさまざまなワ
ークを切削加工するような場合、すなわち、さまざまな
切削方向に切削加工するような場合には、その切削に切
刃の全長ではなく切刃の一部分のみが使用されることが
あり、このような場合、切削に供されない切刃に形成さ
れたニックは、全くその働きをなさなくなってしまう。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、切屑を安定して分断できるスローアウェイチップを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決して、
このような目的を達成するために、本発明は、着座面と
される下面に対向する上面と側面との稜線部に略円弧状
の切刃が形成されてなり、工具本体に装着されたとき
に、該切刃の回転軌跡が略球面の一部をなすようにした
スローアウェイチップであって、前記側面に、複数の溝
部と山部とが交互に配列されたセレーションが形成され
ていて、前記切刃が波形状をなすことを特徴とする。こ
のような構成とすると、上面と側面との稜線部に形成さ
れた波形状をなす切刃によって、切屑を細かく分断する
ことができる。しかも、側面に形成された溝部と山部が
切刃に交差することで波形を形成できるから、切刃のほ
ぼ全長に亘って同一形状の波形を維持することが可能と
なり、さまざまな切削方向に切削加工する際に、上面と
側面との稜線部のいかなる位置に形成された切刃が切削
に供される場合であっても、この切削に供される切刃が
適切な波形状を呈することになって、安定した切屑の分
断効果を良好に維持できる。
【0007】また、本発明は、前記溝部と山部とが曲面
によって構成されていることを特徴とする。このような
構成とすると、チップの上面と側面との稜線部に形成さ
れた切刃も曲線によって構成された波形状をなすので、
切刃の強度を確保できることとなる。
【0008】また、本発明は、前記セレーションを、前
記側面に対向して見たとき、前記溝部と山部とが、前記
上面に直交する方向に対して、絶対値が10゜以下の範
囲で傾斜する方向に延びるように前記セレーションが形
成されていることを特徴とする。このような構成とする
と、チップが工具本体に装着されたときに、セレーショ
ンの溝部と山部とが、工具回転方向と略同一方向に沿っ
て延びるように配置することができ、切削加工の際、セ
レーションの溝部に対して、ワークからの逃げを確実に
与えることが可能となり、従来のニックのように切削抵
抗が増加してしまうことがない。
【0009】また、本発明は、前記側面が、複数の面か
らなる多段面状とされていて、このうち前記切刃に連な
る側面に前記セレーションが形成されていることを特徴
とする。このような構成とすると、切刃に連なる側面に
形成されたセレーションの溝部と山部が切刃に交差する
ことで、切刃の波形を確実に形成できる一方、他の側面
にセレーションが形成されることがないので、チップの
剛性を低めてしまうことがない。さらには、着座面をな
す下面に溝部と山部が交差することがないので、チップ
の着座性に支障をきたしてしまうこともない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態によるチ
ップを添付した図面を参照しながら説明する。図1は本
実施形態によるチップの斜視図、図2は同チップの上面
図、図3は同チップのA方向矢視図、図4は同チップの
B方向矢視図、図5は同チップの切刃を直線状に展開し
て見たときの仮想の説明図である。
【0011】本実施形態によるチップ10は、例えば超
硬合金等の硬質材料から形成されて、図1乃至図4に示
すように、略木の葉形板状を呈しており、工具本体に装
着される際の着座面をなす下面11に対向してすくい面
とされる上面12が設けられ、逃げ面とされる側面13
は下面11から上面12に向けて漸次外側に傾斜して設
けられていて、ポジチップとされている。なお、この逃
げ面とされる側面13は、チップ10の上面12側に位
置する第一逃げ面13Aと、チップ10の下面11側に
位置して、第一逃げ面13Aよりも傾斜の大きい第二逃
げ面13Bとによって構成されている。
【0012】チップ10には、上面12の中央部から下
面11を貫通してクランプねじ止め用の挿通孔19が形
成されており、下面11には、その長手方向に交差して
挿通孔19の前後に例えば2つのキー溝18,18が形
成されている。チップ10の上面12の辺稜部、すなわ
ち、上面12と第一逃げ面13Aとの稜線部には、図1
及び図2に示すように一対の略1/4円弧状の切刃1
7,17が、挿通孔19を挟んで互いに反対側に位置す
るように形成されている。これらの切刃17,17は平
面視においてチップ10の中心に対して点対称となるよ
うに形成されていて、一つのチップで2回の使い回しが
できるように図られている。
【0013】また、上面12のその長手方向の両端側部
分には、一方の切刃17の先端のコーナー部17A、後
端のコーナー部17B側のそれぞれに向かうにしたがい
チップ10の下面11に近づくように傾斜した2つの傾
斜面12A,12Aが形成されている。上面12に傾斜
面12A,12Aが形成されていることにより、一方の
切刃17において、その先端のコーナー部17A側に、
コーナー部17Aから離れるにしたがい下面11との距
離が増大するように傾斜した円弧状の第一傾斜切刃17
Cが形成されるとともに、後端のコーナー部17B側
に、コーナー部17Bから離れるにしたがい下面11と
の距離が増大するように傾斜した第二傾斜切刃17Dが
形成されている。また、他方の切刃17にも、円弧状の
第一傾斜切刃17Cと第二傾斜切刃17Dとが形成され
ていて、一方の切刃17と同様の構成とされている。
【0014】そして、第二逃げ面13Bを除いた側面1
3、すなわち、切刃17に連なる第一逃げ面13Aに
は、複数の溝部14と山部15とが、チップ10の厚み
方向に沿って延びるようにして交互に配列されてなるセ
レーション16が形成されており、これら複数の溝部1
4と山部15は、それぞれ互いに平行とされるととも
に、略等間隔に配置されている。なお、切刃17におけ
る第二傾斜切刃17Dに連なる第一逃げ面13Aには、
セレーション16が形成されていない。ここで、セレー
ション16を、第一逃げ面13Aに対向して見たとき、
図3に示すように、溝部14と山部15とが延びる方向
Pは、上面12に直交する方向Qに対して、絶対値が1
0゜以下となる範囲で傾斜するように形成されており、
本実施形態においては、溝部14と山部15とが延びる
方向Pと、上面12に直交する方向Qとが同一(0゜の
傾斜角)となるようにセレーション16が形成されてい
る。
【0015】また、このセレーション16を構成する複
数の溝部14と山部15は、それぞれ滑らかな曲面によ
って構成されて互いに滑らかに接続されており、さら
に、このセレーション16の複数の溝部14と山部15
が、上面12と第一逃げ面13Aとの稜線部に形成され
た略円弧状の切刃17にまで連なるように形成されてい
て、切刃17の略全長(第二傾斜切刃17Dを除く切刃
17)が、上面12に対向する方向から見て、図1及び
図2に示すように、略円弧状を呈するとともに、滑らか
な曲線によって構成された波形状を呈している。
【0016】また、側面13を構成する第一逃げ面13
A、第二逃げ面13Bは、それぞれ上面12から下面1
1側に向かって内側に傾斜するとともに、第二逃げ面1
3Bの傾斜が第一逃げ面13Aの傾斜よりも大きく設定
されていることから、セレーション16の溝部14は、
上面12から下面11側に向かうにしたがい漸次その幅
が小さくなっており、第一逃げ面13Aと第二逃げ面1
3Bとの稜線部付近で切れ上がっている。
【0017】ここで、セレーション16の溝部14及び
山部15によって波形状を呈する切刃17の形状を詳し
く説明すると、図5に示すように、上面12に対向する
方向から見て略円弧状をなす切刃17を、直線状に展開
して見たときの仮想の説明図において、切刃17上にお
ける山部15がチップ10の外側(図5における上方)
に向かって凸となる曲率半径aの曲線状に形成されてい
るとともに、切刃17上における溝部14がチップ10
の内側(図5における下方)に向かって凹となる曲率半
径bの曲線状に形成されており、これら曲線状をなす溝
部14と山部15とが滑らかに接続されて波形状の切刃
17が構成されている。そして、山部15の曲率半径a
と、溝部14の曲率半径bとの関係が、a>bとなって
いる。
【0018】また、切刃17上において、山部15の頂
点15Aと、溝部14の底14Aとの、上面12に対向
して見たときに略円弧状をなす切刃17に直交する方向
での距離hが、0.3mm〜1.0mmの範囲に設定さ
れており、この距離hは、チップ10が後述する工具本
体20に装着されて切削加工が行われる際に、切刃17
に与えられる工具回転軸線Oに直交する方向での一刃当
たりの送り量よりも、大きく設定されている。
【0019】本実施形態によるチップ10は上述のよう
な構成を備えており、次に、このチップ10を複数枚、
例えば2枚装着した2枚刃のスローアウェイ式ボールエ
ンドミルについて図6及び図7により説明する。図6
(a)は本実施形態のチップが装着されたスローアウェ
イ式エンドミルの平面図、(b)は同エンドミルの先端
面図、図7は同エンドミルの側面図である。
【0020】本実施形態によるスローアウェイ式ボール
エンドミルは、工具回転軸線O回りに回転される略円柱
状の工具本体20の先端部21が略半球状をなしてお
り、この先端部21に工具回転軸線Oを挟むようにして
互いに反対側に、工具回転軸線O方向から見て図6
(b)に示すように直角に切り欠かれるようにして一対
のチップポケット22A,22Bが形成され、これらの
チップポケット22A,22Bの工具回転方向T前方側
を向く壁面には、それぞれの工具本体先端側にチップ取
付座23,23が形成されている。
【0021】チップポケット22A,22Bの工具本体
先端側に設けられたチップ取付座23,23はチップポ
ケット22A,22Bの壁面から工具回転方向T後方側
に一段後退して先端部21の外周面に交差し、それぞれ
2つのキー23C,23Cが形成された平面状の底面2
3Aと、この底面23Aから屹立する壁面23Bとから
構成される。また、このチップ取付座23,23の底面
23A,23Aは、図7に示すように工具本体後端側に
向かうにしたがい工具回転方向T後方側に傾斜するよう
に形成されている。
【0022】ここで、本実施形態によるチップ10は、
一方のチップポケット22Aの工具本体先端側のチップ
取付座23において、上面12を工具回転方向T前方側
に向けて、他方の切刃17に連なる側面13を壁面23
Bに当接させ、さらに一方の切刃17の先端のコーナー
部17Aを工具回転軸線O上に位置させて、そこから一
方の切刃17が工具本体後端外周側に延びるように配置
されるとともに、チップ10の一方の切刃17の工具回
転軸線O回りの回転軌跡が略半球状になるようにクラン
プねじ24により装着されている。また、チップ取付座
23の底面23Aに形成されたキー23C,23Cがチ
ップ10のキー溝18,18に係合しており、チップ1
0のズレが防止されている。
【0023】このとき、チップ10の一方の切刃17に
連なる第一逃げ面13Aに形成されたセレーション16
の溝部14と山部15は、工具回転方向Tと略同一方向
に延びるようにそれぞれ配置されて、チップ10が装着
されている。また、切刃17の第一傾斜切刃17Cは、
そのアキシャルレーキ角が負角のネガに設定される。
【0024】また、他方のチップポケット22Bの工具
本体先端側のチップ取付座23に装着されるチップ30
は本実施形態によるチップ10と略同形状でわずかに小
さく形成されたものであり、図6に示すように、このチ
ップ30の切刃37の先端のコーナー部37Aが本実施
形態によるチップ10の切刃17の先端のコーナー部1
7Aよりもわずかに工具本体外周側に位置させられ、そ
こから切刃37が工具本体後端外周側に延びており、チ
ップ30の切刃37の工具回転軸線O回りの回転軌跡
が、本実施形態によるチップ10の切刃17の回転軌跡
に重なるように配置されている。
【0025】このとき、チップ10の切刃17がなす各
溝部14の工具回転軸線O回りの回転軌跡が通過する位
置と、チップ30の切刃37がなす各山部15の工具回
転軸線O回りの回転軌跡が通過する位置とが同一とな
り、かつ、チップ10の切刃17がなす各山部15の工
具回転軸線O回りの回転軌跡が通過する位置と、チップ
30の切刃37がなす各溝部14の工具回転軸線O回り
の回転軌跡が通過する位置とが同一となっている。この
ように、チップ10,30が装着されているため、チッ
プ10の波形状を呈する切刃17の溝部14と山部15
によって切削されて、同じく溝部と山部とからなる波形
状の加工面が形成されるワークに対し、このチップ10
に続いて、チップ30の切刃37で切削すると、ワーク
の加工面における山部が、チップ30の切刃37の山部
15によって切削されることになり、ワークの加工面の
面粗さを極端に低下させてしまうことがなくなる。
【0026】以上、説明したような構成を有する本実施
形態によるチップ10によれば、第一逃げ面13Aに複
数の溝部14と山部15とから構成されたセレーション
16が形成されて、波形状の切刃17を有することか
ら、この波形状の切刃17によって、切屑を細かく分断
することができる。しかも、第一逃げ面13Aに形成し
た溝部14と山部15が切刃17に交差することで切刃
17の波形を形成したから、切刃17のほぼ全長に亘っ
て同一形状の波形を維持することが可能となり、さまざ
まな切削方向に切削加工するような場合に、上面12と
第一逃げ面13Aとの稜線部に形成された切刃17のい
かなる一部分が切削に供される場合であっても、この切
削に供される切刃17が適切な波形状を呈することにな
って、安定して切屑を分断する効果を維持し続けること
ができ、切屑排出性を良好に保つことができる。
【0027】また、セレーション16の溝部14と山部
15とが曲面によって構成されていることから、上面1
2と第一逃げ面13Aとの稜線部に形成された切刃17
も曲線によって構成された波形状をなすことになり、切
刃17の強度を確保できることとなる。
【0028】また、セレーション16を、第一逃げ面1
3Aに対向して見たとき、溝部14と山部15との延び
る方向Pが、上面12に直交する方向Qに対して、絶対
値が10゜以下の範囲で傾斜する方向に延びるようにセ
レーション16が形成されていることから、このチップ
10が工具本体に装着されたときに、セレーション16
の溝部14と山部15とが工具回転方向Tと略同一方向
に延びるように配置されるので、切削加工の際、セレー
ション16の溝部14に対して、ワークからの逃げを確
実に与えることが可能となり、従来のニックのように切
削抵抗が増加してしまうことがない。なお、この溝部1
4と山部15とが延びる方向Pと、上面12に直交する
方向Qとがなす傾斜角の絶対値が10゜より大きくなっ
てしまうと、セレーション16の溝部14に対し、ワー
クからの逃げを与えることができなくなって、切削抵抗
が増大してしまうおそれが生じる。
【0029】また、側面13が、第一逃げ面13Aと第
二逃げ面13Bとからなる多段面状とされていて、この
第一逃げ面13Aにセレーション16が形成されること
により、切刃17が波形状を呈しているので、この切刃
17の波形を確実に形成できる一方、第二逃げ面13B
の大部分にセレーション16が形成されることがなく、
チップ10の剛性を不必要に低めてしまうことがない。
しかも、第二逃げ面13Bにセレーション16が形成さ
れることがないから、チップ取付座23への着座面をな
す下面11に対して、溝部14と山部15が交差するこ
ともない。これにより、チップ10の着座性に支障をき
たしてしまうことがなく、チップ10の取付剛性を十分
に確保できることとなる。
【0030】また、ここで、この本実施形態では、上記
のように、上面12に対向する方向から見て略円弧状を
なす切刃17を、直線状に展開して見たときの仮想の説
明図において、切刃17上における溝部14と山部15
とが、曲線によって形成されるとともに、これら曲線状
をなす溝部14と山部15とが滑らかに接続されて波形
状をなす切刃17が形成されるのではなく、切刃17の
溝部14あるいは山部15に直線部分が形成されていて
もよい。例えば、図8に示す第1変形例のように、切刃
17の山部15の頂点15Aを含んだ部分が直線状(実
際には曲線状をなす)をなしていてもよいし、図9に示
す第2変形例のように、切刃17の溝部14の底14A
を含んだ部分が直線状(実際には曲線状をなす)をなし
ていてもよく、このような構成とすると、想定される切
削状況に応じて、最適な特性を有する波形状の切刃17
を得ることができる。なお、このような場合、切刃17
上において、直線状をなす部分と、曲線状をなす部分と
が接続される箇所は、切刃強度を考慮して、滑らかな曲
線によって接続されることが好ましい。
【0031】また、セレーション16の複数の溝部14
と山部15の形状は、上記の実施形態において説明した
ような形状に限定されず、切刃17によって生成される
切屑を分断できる形状であれば任意に設定してよい。さ
らに、一対の切刃17,17が形成されて略木の葉型状
とされたチップ10を用いているが、これに限定される
ことなく、チップの片側のみに切刃が形成されているよ
うなチップを用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、チップの側面に、複数
の溝部と山部とが交互に配列されたセレーションが形成
されていて、切刃が波形状をなしていることから、この
切刃によって、切屑を細かく分断することができる。し
かも、側面に形成された溝部と山部が切刃に交差するこ
とで波形を形成できるから、切刃のほぼ全長に亘って同
一形状の波形を呈することが可能となり、さまざまな切
削方向に切削加工する際に切刃の一部分しか切削に供さ
れない場合であっても、この切削に供される切刃が適切
な波形状をなすことになって、安定して切屑を分断する
ことができ、切屑排出性を良好に保つことができる。
【0033】また、セレーションの溝部と山部とが曲面
によって構成されていることから、チップの上面と側面
との稜線部に形成された切刃も曲線によって構成された
波形状をなし、切刃の強度を確保できる。
【0034】また、セレーションを、側面から対向して
見たとき、溝部と山部とが、上面に直交する方向に対し
て、絶対値が10゜以下となるような範囲で傾斜する方
向に延びるようにセレーションが形成されていることか
ら、切削加工の際、セレーションの溝部に対して、確実
にワークからの逃げを与えることが可能となり、切削抵
抗を抑制することができる。
【0035】また、側面が、複数の面からなる多段面状
とされていて、このうち切刃に連なる側面にセレーショ
ンが形成されていることから、切刃の波形を確実に形成
できる一方、他の側面にセレーションが形成されること
がないので、必要以上にチップの剛性を低めてしまうこ
とがない。さらには、着座面をなす下面に溝部と山部が
交差することもなくなるので、チップの着座性を確保し
て、その取付剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるチップの斜視図で
ある。
【図2】 本発明の実施形態によるチップの上面図で
ある。
【図3】 本発明の実施形態によるチップのA方向矢
視図である。
【図4】 本発明の実施形態によるチップのB方向矢
視図である。
【図5】 本発明の実施形態によるチップの切刃の形
状を示す説明図である。
【図6】 (a)は本発明の実施形態にチップが装着
されたスローアウェイ式エンドミルの平面図、(b)は
同エンドミルの先端面図である。
【図7】 本発明の実施形態によるチップが装着され
たスローアウェイ式ボールエンドミルの側面図である。
【図8】 本発明の実施形態によるチップの切刃の第
1変形例を示す説明図である。
【図9】 本発明の実施形態によるチップの切刃の第
2変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 チップ 11 下面 12 上面 12A 傾斜面 13 側面 13A 第一逃げ面 13B 第二逃げ面 14 溝部 14A 溝部の底 15 山部 15A 山部の頂点 16 セレーション 17 切刃 17A,17B コーナー部 17C 第一傾斜切刃 17D 第二傾斜切刃 20 スローアウェイ式ボールエンドミル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座面とされる下面に対向する上面と
    側面との稜線部に略円弧状の切刃が形成されてなり、工
    具本体に装着されたときに、該切刃の回転軌跡が略球面
    の一部をなすようにしたスローアウェイチップであっ
    て、 前記側面に、複数の溝部と山部とが交互に配列されたセ
    レーションが形成されていて、前記切刃が波形状をなす
    ことを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスローアウェイチッ
    プにおいて、 前記溝部と山部とが曲面によって構成されていることを
    特徴とするスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスロ
    ーアウェイチップにおいて、 前記セレーションを、前記側面に対向して見たとき、 前記溝部と山部とが、前記上面に直交する方向に対し
    て、絶対値が10゜以下の範囲で傾斜する方向に延びる
    ように前記セレーションが形成されていることを特徴と
    するスローアウェイチップ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のスローアウェイチップにおいて、 前記側面が、複数の面からなる多段面状とされていて、
    このうち前記切刃に連なる側面に前記セレーションが形
    成されていることを特徴とするスローアウェイチップ。
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