JP4258992B2 - スローアウェイ式転削工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸線回りに回転される工具本体の外周に、スローアウェイインサート(以下、インサートと称する。)がクランプねじによって装着されたスローアウェイ式転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
このスローアウェイ式転削工具の一例として、スローアウェイ式正面フライスがある。このようなスローアウェイ式正面フライスは、軸線回りに回転される略円筒状の工具本体を有していて、工具本体の先端外周部に、周方向で略等間隔にチップポケットが形成されており、このチップポケットの工具回転方向の前方側を向く壁面に形成されたインサート取付座に、例えば略正方形平板状をなすインサートが、そのすくい面とされる上面を工具回転方向の前方側に向けるとともに、上面の中央部をクランプねじによって貫通されて装着されてなるものである。
【0003】
このインサート取付座に装着されるインサートは、略正方形をなす上面の辺稜部に4つの主切刃及び副切刃が形成されていて、その主切刃の一つを工具本体の外周側に突出させて外周刃とするとともに、副切刃の一つを工具本体の先端側に突出させて正面刃としており、工具本体が軸線回りに回転されつつ、軸線に直交する方向に送りが与えられて、外周刃によって主たる切削を行いつつ、正面刃によってワークの加工面を仕上げていくものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなスローアウェイ式正面フライスの外周刃あるいは正面刃が摩耗したときには、インサートのコーナーインデックス(いわゆるコーナーチェンジ)を行い、未使用の主切刃及び副切刃を新たな外周刃及び正面刃として用いて、一つのインサートにおける切刃の使用回数を増やすことが行われる。
【0005】
しかしながら、従来のスローアウェイ式正面フライスにおいては、工具本体の剛性を確保するために、チップポケットの工具本体外周側を向く壁面が、インサート取付座の近接した位置まで張り出すように形成されており、このため、クランプねじを完全に抜き取ってしまわなければ、コーナーインデックスを行うことができず、工具本体からクランプねじを着脱するのに時間がかかってしまい、加工効率の低下を招いてしまうという問題があった。
また、クランプねじを工具本体から完全に抜き取ってしまうため、クランプねじや、インサートを落として紛失してしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、インサートのコーナーインデックスを行うのにかかる時間を短縮することができるスローアウェイ式転削工具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転される工具本体の外周にチップポケットが形成されるとともに、このチップポケットの工具回転方向の前方側を向く壁面に形成されたインサート取付座に、略多角形平板状をなすインサートが、すくい面とされる上面を工具回転方向の前方側に向けて、クランプねじによって貫通されて装着されたスローアウェイ式転削工具において、前記チップポケットの工具本体外周側を向く壁面の、前記インサート取付座の工具回転方向のすぐ前方側に位置する箇所に、工具本体内周側に凹む凹所が形成されていて、該凹所は、前記インサートを前記クランプねじの中心線回りに回転させたときに、該インサートのコーナー部が通過可能な大きさとされていることを特徴とする。
このような構成とすると、凹所付近までインサートを移動することができる程度にクランプねじを緩め、インサートを凹所付近までクランプねじに沿って移動させてから、クランプねじの中心線回りに回転させると、インサートのコーナー部が凹所の内部を通過していくことができるため、クランプねじを工具本体から完全に抜き取らずとも、コーナーインデックスを行うことが可能となる。
それゆえ、クランプねじを完全に外す必要がないため、インサートのコーナーインデックスを行うのにかかる時間の短縮を図ることができる。さらに、このように、クランプねじを工具本体から完全に抜き取る必要がないため、クランプねじや、インサートを落として紛失してしまうおそれがない。
【0008】
また、前記凹所と前記チップポケットの工具本体外周側を向く壁面との稜線が、閉じた線によって構成されているのが好ましく、このような構成とすると、必要以上に工具本体の剛性を低めてしまうことがない。
【0009】
また、前記クランプねじの中心線に直交する方向から見て、前記インサートの厚みTに対して、前記インサートの下面からの距離が1/2T以上3T以下の範囲の位置に、前記凹所が形成されているのが好ましく、このような構成とすると、インサートの側面をインサート取付座の工具本体外周側を向く壁面に当接させて位置決めする場合に、この壁面の大きさを確保できるのに加えて、コーナーインデックスを行うためにクランプねじを緩める量を必要以上に大きくしてしまうことがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をスローアウェイ式正面フライスに適用したものを本発明の実施形態として添付図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスを基端側から見た斜視図、図2(a),(b)は同スローアウェイ式正面フライスの要部拡大図である。
【0011】
本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスは、軸線O回りに回転される工具本体11を有しており、この工具本体11は、その先端側に位置する先端側部分12と、工具本体11の基端側に位置して先端側部分12よりも一段縮径した基端側部分13とが、工具本体11の基端側に向けて漸次縮径していくテーパ部分14によって結ばれていて、略多段円筒状をなしているものである。
そして、工具本体11の中央部には、工具本体11を工作機械の主軸(図示略)に装着する際の取付穴15が、軸線Oに沿って、工具本体11の基端側部分13を貫通するように形成されており、この取付穴15の基端側の開口部周縁には工具本体11の径方向に沿って、工作機械の主軸から与えられる駆動力を工具本体11に伝えるためのキー溝16が形成されている。
【0012】
また、工具本体11の先端外周部には、周方向で略等間隔に複数のチップポケット17(本実施形態では5つ)が切り欠かれて形成されており、このチップポケット17は、工具本体11の外周面に開口するとともに、工具本体11の先端面11Aに開口している。
【0013】
さらに、チップポケット17の工具回転方向Tの前方側を向く壁面には、この壁面の工具本体先端側の一部分が工具回転方向Tの後方側に一段後退するようにしてインサート取付座18が形成されており、このインサート取付座18は、工具回転方向Tの前方側を向く底面18Aと、この底面18Aから屹立して、工具本体先端側及び工具本体外周側を向くインサート位置決め用の2つの壁面18B,18Cとから構成されている。なお、インサート取付座18の底面18Aには、後述するインサート20を装着するためにクランプねじ25が螺合されるクランプ孔(図示略)が形成されている。
また、チップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17Aは、インサート取付座18の工具本体外周側を向く壁面18Cに近接する位置まで張り出すように形成されていて、工具本体11の剛性を落とすことがないように考慮されている。
【0014】
インサート取付座18に装着されるインサート20は、略正方形平板状をなし、一方の正方形面が着座面をなす下面20Bとされるとともに、下面20Bに対向する上面20Aがすくい面をなしていて、上面20Aの辺稜部には4つの主切刃21が形成され、さらに、この4つの主切刃21のそれぞれ片側端部に副切刃22が形成されている、すなわち、略正方形をなす上面20Aの4つのコーナー部23を挟んで主切刃21と副切刃22とがそれぞれ形成されているものである。
【0015】
また、インサート20の上面20Aには、その中央部に下面20Bまで貫通する貫通孔がインサート装着用に形成され、さらに、4つの主切刃21に沿って貫通孔の周囲にブレーカが形成されている。そして、インサート20は下面20Bから上面20Aに向かうにしたがい側面が外側に傾斜するポジティブインサートとされている。
【0016】
このインサート20は、その下面20Bがインサート取付座18の底面18Aに、略四角形平板状をなすとともに中央部に貫通孔を有するシート24を間に介して密着させられ、さらにインサート20の側面がインサート取付座18の工具本体先端側及び工具本体外周側を向く壁面18B,18Cに密着させられた後に、インサート20及びシート24の貫通孔をともに貫通させてクランプねじ25を締め込むことによって、インサート20の上面20Aが工具回転方向Tの後方側に押圧されて固定されるものである。
【0017】
このとき、インサート20の主切刃21の一つが外周刃として工具本体11の先端側部分12の外周面12Aから工具本体外周側にわずかに突出させて配置されるとともに、この主切刃21にコーナー部23を介して連なって工具本体先端側に位置する副切刃22が正面刃として工具本体11の先端面11Aよりもわずかに先端側に突出させて配置されている。
【0018】
そして、チップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17Aにおいて、インサート取付座18の工具回転方向Tのすぐ前方側に位置する箇所に、工具本体内周側に凹む凹所19が形成されている。
凹所19は、その開口部を構成する稜線19A、すなわち、凹所19とチップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17Aとが交差する稜線19Aが、インサート20の外周刃と対向する辺に形成された主切刃21と同一の方向に延びる略長円形状の閉曲線によって構成されているとともに、この開口部から工具本体内周側に滑らかに凹む凹曲面によって構成されている。これにより、凹所19は、工具本体11の先端面11Aには開口しないようになっている。
【0019】
ここで、図2(a)に示すように、クランプねじ25の中心線C方向で、工具回転方向Tの前方側からインサート20付近を見たとき(インサート20の上面20Aに直交する方向から見たとき)について説明する。
このとき、クランプねじ25の中心線Cから凹所19の最も工具本体内周側に凹んだ底部19Bまでの距離L1(本実施形態においては、クランプねじ25の中心線Cからチップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17Aに対して垂直に交わるように延ばした直線P上におけるクランプねじ25の中心線Cから凹所19の底部19Bまでの距離)が、インサート20をクランプねじ25の中心線C(インサート20の上面20Aにおける中心)を中心に回転させたときの最大回転半径A、すなわち、インサート20のコーナー部23がクランプねじ25の中心線Cを中心に回転したときに、コーナー部23が描く最大の径を有する円Sの半径よりも大きく設定されている。
【0020】
また、凹所19の開口部をなす稜線19Aにおいて、最も工具本体先端側に位置する点をXとし、最も工具本体基端側に位置する点をYとした(図2(a)で、凹所19の最も上方に位置する点をX、最も下方に位置する点をYとした)ときにおいて、クランプねじ25の中心線Cから点X,Yまでの距離L2,L3もインサート20の最大回転半径Aよりも大きく設定されている。
換言すれば、上記円Sが、凹所19の底部19B及び点X,Yよりも、工具本体外周側に位置しているとともに、凹所19の内部空間を通過するようになっている。
【0021】
ここで、とくに本実施形態のように、略正方形平板状をなすインサート20を用いた場合において、図2(a)に示すように、クランプねじ25の中心線C方向で、工具回転方向Tの前方側から見たときには、インサート20の上面20Aに内接する円の外径、すなわち、上面20Aの互いに対向する辺稜部に形成された主切刃21同士の距離をBとしたときに、クランプねじ25の中心線Cからチップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17Aに対して垂直に交わるように延ばした直線P(本実施形態においては、この直線Pが、インサート20の互いに対向する主切刃21,21と平行あるいは直角の関係を有する。)と、上記点Xとの距離M1が、1/10B以上4/10B以下に設定されているとともに、上記直線Pと上記点Yとの距離M2が、1/10B以上に設定されている。
【0022】
次に、図2(b)に示すように、クランプねじ25の中心線Cに直交する方向で、かつ、工具本体先端側からインサート20付近を見たときについて説明する。
このとき、インサート20の厚みT(クランプねじ25の中心線C方向におけるインサート20の下面20Bから上面20Aまでの距離)に対して、インサート20の下面20Bからの距離が、中心線C方向の工具回転方向Tの前方側に向けて、1/2T以上3T以下の範囲内に納まるように凹所19が形成されている。
すなわち、図2(b)において、凹所19の最も工具回転方向Tの後方側(図2(b)で最も下方側)に位置する部分までの距離N1が、1/2T以上に設定されているとともに、凹所19の最も工具回転方向Tの前方側(図2(b)の最も上方側)に位置する部分までの距離N2が、3T以下となるように設定されている。
【0023】
なお、本実施形態においては、インサート20Bの下面20Bからの距離とは、シート24の上面からの距離と同一となるが、シート24を用いないで、インサート20をインサート取付座18に装着した場合には、インサート取付座18の底面18Aからの距離と同一となる。
【0024】
上記のような構成とされたスローアウェイ式正面フライスは、工具本体11を軸線O回りに回転させつつ、軸線Oに直交する方向に送りを与えることによって、インサート20の外周刃(主切刃21)によってワークの主たる切削を行いつつ、正面刃(副切刃22)によってワークの加工面を仕上げ加工していく。
そして、インサート20の外周刃あるいは正面刃が摩耗して切れ味が落ちてきた際には、インサート20のコーナーインデックスを行い、インサート20における未使用の主切刃21及び副切刃22を、工具本体外周側及び工具本体先端側に突出させるように配置し、新たな外周刃及び副切刃として使用することになる。
【0025】
このコーナーインデックスを行う際に、本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスによれば、まず、図3(a),(b)に示すように、工具本体11のクランプ孔に螺合させられているクランプねじ25を緩めることによって、インサート20をクランプねじ25に沿って工具回転方向Tの前方側に移動させ、凹所19が位置する箇所の真横、すなわち、凹所19のすぐ工具本体外周側に位置するところまで移動させる。この状態においては、クランプねじ25は工具本体11から取り外されておらず、途中部分まで緩めた状態になっている。
【0026】
次に、凹所19のすぐ工具本体外周側に位置するところまで移動させられたインサート20を、その中央部を貫通しているクランプねじ25の中心線C回りに、図4に示す白抜き矢印の方向に回転させていく。
そうすると、上述したように、クランプねじ25の中心線Cから、凹所19の底部19Bまでの距離L1及び凹所19の上記点X,Yまでの距離L2,L3が、インサート20の最大回転半径Aよりも大きく設定されていることにより、インサート20のコーナー部23が、図4〜図6の流れで示すように、凹所19の上記点X付近を通過するとともに、凹所19の底部19B付近を通過し、さらに、凹所19の上記点Y付近を通過するようにして、凹所19の内部空間を通過させられていく。
【0027】
そして、インサート20がクランプねじ25の中心線C回りに90゜回転させられた後、クランプねじ25を工具本体11に締め込み、インサート20をインサート取付座18に固定して、未使用の主切刃21及び副切刃22を新たな外周刃及び正面刃としてセットすることにより、インサート20のコーナーインデックスが終了する。なお、図4〜図6に示す白抜き矢印の方向とは逆向きに、インサート20を回転させてコーナーインデックスを行うことも可能である。
【0028】
以上説明したように、本実施形態によれば、チップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17が、従来のスローアウェイ式転削工具と同様にインサート取付座18に近接した位置まで張り出していたとしても、この壁面17Aに形成された凹所19にインサート20のコーナー部23を通過させてコーナーインデックスを行うことが可能となるので、工具本体11の剛性を落とすことがなく、しかも、クランプねじ25を工具本体11から完全に抜き取る必要がなくなって、コーナーインデックスにかかる所要時間を短縮することが可能になり、ひいては、加工効率の向上を図ることができる。
しかも、上述したように、クランプねじ25を工具本体11から完全に抜き取る必要がないため、クランプねじ25や、このクランプねじ25によって貫通されているインサート20及びシート24を落として紛失してしまうおそれをなくすことができる。
【0029】
また、凹所19の開口部をなす稜線19Aが、閉曲線によって構成されていて、工具本体11の先端面11Aに開口しないように形成されていることから、工具本体11の剛性を低めてしまうことがない。
【0030】
また、クランプねじ25の中心線Cから凹所19の底部19B及び点X,Yまでの距離L1,L2,L3がインサート20の最大回転半径Aよりも大きく設定されていることについて考えると、本実施形態のように、上記直線Pから凹所19の点X,Yまでの距離M1及びM2を1/10B以上となるように設定されていることから、チップポケット17の工具本体外周側を向く壁面17Aが、インサート取付座18よりも、工具本体内周側に必要以上の距離をとって離れてしまうようなことがなく、工具本体11の剛性を低めてしまうのを防止できる。
さらに、上記距離M1が、4/10Bよりも小さく設定されていることから、凹所19が工具本体11の先端面11Aに開口してしまうこともない。
【0031】
また、インサート20の厚みTに対して、インサート20の下面20Bから凹所19までの距離N1が1/2T以上の位置に形成されていることから、インサート20の側面が密着させられているインサート取付座20の工具本体外周側を向く壁面18Cを必要十分の大きさに確保することができるため、インサート20の安定した取付性を損なうことがない。
加えて、インサート20の下面20Bから凹所19までの距離N2が3T以下の位置に、凹所19が形成されていることから、工具本体11の剛性を落としてしまうことがないとともに、コーナーインデックスを行うためにクランプねじ25を緩める量を必要以上に大きくしてしまうことがなくなり、より効率的にコーナーインデックスを行うことが可能になる。なお、距離N2−N1、すなわち、凹所19の幅は、コーナーインデックスの際にインサート20の外周部が通過可能な大きさであることは言うまでもない。
【0032】
また、本実施形態においては、スローアウェイ式正面フライスに本発明を適用したものについて説明したが、これに限定されることなく、他の転削工具に本発明を適用したとしても、何の遜色もなく上述したような効果を奏することができる。
さらに、本実施形態においては、略正方形平板状をなすインサートが装着されたスローアウェイ式転削工具について説明したが、これに限定されることなく、他の多角形平板状をなすインサートを用いてもよい。例えば、略長方形平板状をなすインサートや、略三角形平板状をなすインサートを用いても、上述したような効果を奏することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、チップポケットの工具本体外周側を向く壁面の、インサート取付座18の工具回転方向のすぐ前方側に位置する箇所に、工具本体内周側に凹む凹所を形成したことにより、インサートのコーナーインデックスを行う際には、インサートを凹所付近まで移動させることができる程度にクランプねじを緩めるだけで、この凹所にインサートのコーナー部を通過させるようにして、クランプねじの中心線回りに回転させることができるので、クランプねじを工具本体から完全に抜き取らなくても、インサートのコーナーインデックスを行うことが可能となり、従来のようにクランプねじを工具本体から完全に抜き取っていた場合に比べて所要時間の短縮を図ることができ、加工効率を向上させることが可能になる。
また、クランプねじを工具本体から完全に抜き取る必要がないため、クランプねじや、インサートを落として紛失してしまうおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスを基端側から見た斜視図である。
【図2】 (a),(b)は本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスの要部拡大図である。
【図3】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスのコーナーインデックスを行う際の説明図である。
【図4】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスのコーナーインデックスを行う際の説明図である。
【図5】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスのコーナーインデックスを行う際の説明図である。
【図6】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスのコーナーインデックスを行う際の説明図である。
【符号の説明】
11 工具本体
17 チップポケット
17A チップポケットの工具本体外周側を向く壁面
18 インサート取付座
19 凹所
19A 凹所とチップポケットの工具本体外周側を向く壁面との稜線
20 インサート
20A 上面
20B 下面
23 コーナー部
25 クランプねじ
C クランプねじの中心線
O 工具本体の軸線
T インサートの厚み

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転される工具本体の外周にチップポケットが形成されるとともに、このチップポケットの工具回転方向の前方側を向く壁面に形成されたインサート取付座に、略多角形平板状をなすスローアウェイインサートが、すくい面とされる上面を工具回転方向の前方側に向けて、クランプねじによって貫通されて装着されたスローアウェイ式転削工具において、
    前記チップポケットの工具本体外周側を向く壁面の、前記インサート取付座の工具回転方向のすぐ前方側に位置する箇所に、工具本体内周側に凹む凹所が形成されていて、
    該凹所は、前記スローアウェイインサートを前記クランプねじの中心線回りに回転させたときに、該スローアウェイインサートのコーナー部が通過可能な大きさとされていることを特徴とするスローアウェイ式転削工具。
  2. 前記凹所と前記チップポケットの工具本体外周側を向く壁面との稜線が、閉じた線によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式転削工具。
  3. 前記クランプねじの中心線に直交する方向から見て、
    前記スローアウェイインサートの厚みTに対して、
    前記スローアウェイインサートの下面からの距離が1/2T以上3T以下の範囲の位置に、前記凹所が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスローアウェイ式転削工具。
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