JP2002321114A - 転削工具 - Google Patents

転削工具

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JP2002321114A
JP2002321114A JP2001128014A JP2001128014A JP2002321114A JP 2002321114 A JP2002321114 A JP 2002321114A JP 2001128014 A JP2001128014 A JP 2001128014A JP 2001128014 A JP2001128014 A JP 2001128014A JP 2002321114 A JP2002321114 A JP 2002321114A
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Hidehiko Nagaya
秀彦 長屋
Koichi Ikenaga
幸一 池永
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具本体の先端面とワークの加工面との間で
生じる切屑の噛み込みをなくす。 【解決手段】 工具本体11のテーパ部14の外周面1
4Aに、周方向で略等間隔に、テーパ部14の内周面1
4Bまで貫通して、工具本体11の内部空間Xに空気を
導入する空気導入孔19を設ける。工具本体11の軸線
の先端側から見て、空気導入孔19を、工具本体外周側
に向かうにしたがい工具回転方向Tの前方側に傾斜させ
る。工具本体11の軸線O及び空気導入孔19の中心線
に直交する方向から見て、空気導入孔19を、工具本体
外周側に向かうにしたがい工具本体基端側に傾斜させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸線回りに回転さ
れながらワークの切削を行う転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】この転削工具の一例として、スローアウ
ェイ式正面フライスがある。このようなスローアウェイ
式正面フライスは、軸線回りに回転される略円筒状の工
具本体を有していて、工具本体の先端外周部に、周方向
で略等間隔にチップポケットが形成されており、このチ
ップポケットの工具回転方向の前方側を向く壁面に形成
されたインサート取付座にスローアウェイインサート
(以下、インサートと称する)が装着されてなるもので
ある。
【0003】このインサート取付座に装着されるインサ
ートは、その主切刃を工具本体の外周側に突出させて外
周刃とするとともに、副切刃を工具本体の先端側に突出
させて正面刃としており、工具本体が軸線回りに回転さ
れつつ、軸線に直交する方向に送りが与えられて、外周
刃によって主たる切削を行いつつ、正面刃によってワー
クの加工面を仕上げていくものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークの加
工の際に、インサートの外周刃及び正面刃にて生成され
る切屑は、チップポケットに沿って滑らかに工具本体の
外周側に排出されることになるが、時として、工具本体
の先端面とワークの加工面との間に形成されるわずかな
隙間に入り込むことがあり、この隙間に切屑が入り込ん
でしまうと、工具本体の先端面とワークの加工面との間
に噛み込まれて、ワークの加工面を傷つけてしまい、加
工面の面粗さが低下してしまうおそれがあった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、切屑の噛み込みのおそれをなくすことのできる転削
工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される略円筒状をなす工具本体の外周面に、前記工
具本体の内周面まで貫通して、該工具本体の内部空間に
空気を導入する空気導入孔を設けたことを特徴とする。
このような構成とすると、ワークの切削の際には、工具
本体が軸線回りに回転することによって、この空気導入
孔から、工具本体の内部空間に空気が導入されていくこ
とになる。これによって、工具本体の内部空間の圧力が
高まり、工具本体の先端面と、ワークの加工面との間に
形成された隙間から空気が工具本体の外周側に排出され
続けていく。それゆえ、ワークの切削の際に生成される
切屑が、工具本体の先端面とワークの加工面との間に形
成された隙間から排出される空気によって押し出される
ために、この隙間に入り込むことがなく、工具本体の先
端面とワークの加工面との間に噛み込まれることがな
い。しかも、空気導入孔より工具本体の内部空間に導入
される空気によってワークの加工面を冷却することがで
きるので、ワークが熱的影響を受けることがない。ま
た、工具本体が冷却されることによって、工具本体の耐
久性を増すこともできる。さらに、工具本体に空気導入
孔を形成したことによって、工具本体の軽量化を図るこ
とも可能になる。
【0007】また、前記工具本体の軸線の先端側から見
て、前記空気導入孔は、工具本体外周側に向かうにした
がい工具回転方向の前方側に傾斜させられており、前記
空気導入孔の中心線が、前記工具本体の外周面と前記中
心線との仮想の交点と、前記軸線とを結ぶ直線に対して
なす角度αを、0°<α≦45°の範囲に設定したこと
を特徴とする。このような構成とすると、工具本体の軸
線回りの回転に伴い、空気導入孔から工具本体の内部空
間に空気を導入しやすくするとともに、空気導入孔を形
成する位置を容易に確保できることとなる。
【0008】また、前記工具本体の軸線及び前記空気導
入孔の中心線に直交する方向から見て、前記空気導入孔
は、工具本体外周側に向かうにしたがい工具本体基端側
に傾斜させられており、前記中心線が、前記軸線に対し
てなす角度βを、10°≦β≦80°の範囲に設定した
ことを特徴とする。このような構成とすると、空気導入
孔を形成する位置を容易に確保できるとともに、空気導
入孔から導入される空気が、ワークの加工面に吹きかけ
られて冷却効果を高めやすくすることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をスローアウェイ式
正面フライスに適用したものを本発明の実施形態として
添付図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に
よるスローアウェイ式正面フライスを基端側から見た斜
視図、図2は同スローアウェイ式正面フライスを先端側
から見た斜視図、図3は同スローアウェイ式正面フライ
スの先端面図、図4は同スローアウェイ式正面フライス
でワークを加工している様子を示す仮想的な断面図であ
る。
【0010】本実施形態によるスローアウェイ式正面フ
ライスは、軸線O回りに回転される工具本体11を有し
ており、この工具本体11は、その先端側に位置する先
端側部分12と、工具本体11の基端側に位置して先端
側部分12よりも一段縮径した基端側部分13とが、工
具本体11の基端側に向けて漸次縮径していくテーパ部
分14によって結ばれていて、略多段円筒状をなしてい
るものである。そして、工具本体11の中央部には、工
具本体11を工作機械の主軸(図示略)に装着する際の
取付穴15が、軸線Oに沿って、工具本体11の基端側
部分13を貫通するように形成されており、この取付穴
15の基端側の開口部周縁には工具本体11の径方向に
沿って、工作機械の主軸から与えられる駆動力を工具本
体11に伝えるためのキー溝16が形成されている。
【0011】また、工具本体11の先端外周部には、周
方向で略等間隔に複数のチップポケット17(本実施形
態では5つ)が切り欠かれて形成されており、このチッ
プポケット17は、工具本体11の外周面(先端側部分
12の外周面12A,テーパ部分14の外周面14A)
に開口するとともに、工具本体11の先端面11Aに開
口している。さらに、チップポケット17の工具回転方
向Tの前方側を向く壁面には、この壁面の工具本体先端
側の一部分が工具回転方向Tの後方側に一段後退するよ
うにしてインサート取付座18が形成されており、この
インサート取付座18は、工具回転方向Tの前方側を向
く底面18Aと、この底面18Aから屹立して、工具本
体先端側及び工具本体外周側を向くインサート位置決め
用の2つの壁面18B,18Cとから構成されている。
なお、インサート取付座18の底面18Aには、後述す
るインサート20を装着するためにクランプねじ24が
螺合されるクランプ孔(図示略)が形成されている。
【0012】インサート取付座18に装着されるインサ
ート20は、略四角形平板状をなし、一方の四角形面が
着座面をなす下面20Bとされるとともに、下面20B
に対向する上面20Aがすくい面をなしていて、上面2
0Aの辺稜部には4つの主切刃21が形成され、さら
に、この4つの主切刃21のそれぞれ片側端部に副切刃
22が形成されているものである。また、インサート2
0の上面20Aには、その中央部に下面20Bまで貫通
する貫通孔がインサート装着用に形成され、さらに、4
つの主切刃21に沿って貫通孔の周囲にブレーカが形成
されている。そして、インサート20は下面20Bから
上面20Aに向かうにしたがい側面が外側に傾斜するポ
ジティブインサートとされている。
【0013】このインサート20は、その下面20Bが
インサート取付座18の底面18Aに、略四角形平板状
をなすとともに中央部に貫通孔を有するシート23を間
に介して密着させられ、さらにインサート20の側面が
インサート取付座18の壁面18B,18Cに密着させ
られた後に、インサート20及びシート23の貫通孔を
ともに貫通させてクランプねじ24を締め込むことによ
って、インサート20の上面20Aが工具回転方向Tの
後方側に押圧されて固定されるものである。このとき、
インサート20の主切刃21の一つが外周刃として工具
本体11の先端側部分12の外周面12Aから工具本体
外周側にわずかに突出させて配置されるとともに、この
主切刃21に連なって工具本体先端側に位置する副切刃
22が正面刃として工具本体11の先端面11Aよりも
わずかに先端側に突出させて配置されている。
【0014】ここで、チップポケット17において、工
具本体外周側を向いて、インサート取付座18の工具回
転方向Tのすぐ前方に位置する壁面には、工具本体内周
側に凹む凹所17Aが形成されている。これは、インサ
ート20の外周刃あるいは正面刃が摩耗して、インサー
ト20のコーナーインデックスを行う必要が生じた際
に、凹所17A付近までインサート20を移動すること
ができる程度にクランプねじ24を緩めるだけで、この
凹所17Aにインサート20のコーナー部を沿わせてイ
ンサート20を回転させることにより、クランプねじ2
4をインサート取付座18の底面18Aのクランプ孔か
ら抜き取らずとも、コーナーインデックスを行うことが
できるようにしたものである。
【0015】そして、工具本体11のテーパ部分14の
外周面14Aには、周方向で略等間隔に、テーパ部14
の内周面14Bまで貫通して、工具本体11の内部空間
Xに空気を導入する複数の空気導入孔19(本実施形態
においては5つ)が形成されていて、これらの空気導入
孔19は、図3に示すように、周方向で略等間隔に形成
されたチップポケット17のそれぞれの間の約中間地点
に位置している。
【0016】この空気導入孔19は、断面視略円形を呈
する略円柱状の空間を形成するものであり、工具本体1
1の軸線Oの先端側から見て、図3に示すように、工具
本体外周側に向かうにしたがい工具回転方向Tの前方側
に傾く傾斜がつけられている、換言すれば、内周面14
Bにおける空気導入孔19の開口部19Bから、外周面
14Aにおける空気導入孔19の開口部19A側に向か
うにしたがい漸次工具回転方向Tの前方側に傾斜させら
れている。
【0017】ここで、工具本体11の軸線Oの先端側か
ら見て、空気導入孔19の中心線Cが、工具本体11の
テーパ部14の外周面14Aと、中心線Cとの仮想の交
点Pと、軸線Oとを結ぶ直線Sに対してなす角度αを、
0°<α≦45°の範囲に設定してあり、本実施形態に
おいては、例えばα=8°とされている。なお、上記角
度αとは、中心線Cが、直線Sに対して、工具本体外周
側に向かうにしたがい工具回転方向Tに向かって離れて
いく方向を正としたものである。
【0018】また、工具本体11の軸線Oに直交し、か
つ、空気導入孔19の中心線Cに直交する方向から見た
仮想的な断面図においては、図4に示すように、この空
気導入孔19には、工具本体外周側に向かうにしたが
い、工具本体11の基端側に向かう傾斜がつけられてい
る、すなわち、内周面14Bにおける空気導入孔19の
開口部19Bから外周面14Aにおける空気導入孔19
の開口部19Aに向かうにしたがい漸次工具本体11の
基端側に傾斜させられている。
【0019】ここで、工具本体11の軸線Oに直交し、
かつ、空気導入孔19の中心線Cに直交する方向から見
て、空気導入孔19の中心線Cが、工具本体11の軸線
Oに対してなす角度βを、10°≦β≦80°の範囲に
設定してあり、本実施形態においては、例えばβ=45
°とされている。なお、上記角度βとは、中心線Cが、
軸線Oに対して、工具本体外周側に向かうにしたがい工
具本体基端側に離れていく方向を正としたものである。
【0020】上記のような構成とされたスローアウェイ
式正面フライスは、工具本体11を軸線O回りに回転し
つつ、軸線Oに直交する方向に送りを与えることによっ
て、インサート20の外周刃(主切刃21)によってワ
ーク30の主たる切削を行いつつ、正面刃(副切刃2
2)によってワーク30の加工面30Aを仕上げ加工し
ていく。
【0021】このとき、工具本体11のテーパ部14に
貫通形成された空気導入孔19が、軸線Oの先端側から
見て工具本体外周側に向かうにしたがい工具回転方向T
の前方側に傾斜させられていることから、工具本体11
の軸線O回りの回転に伴い、工具本体11の内部空間
X、すなわち、工具本体11の内周面とワーク30の加
工面30Aとの間に囲まれた空間に、空気導入孔19を
介して、図4における矢印Aで示すように、自動的に空
気が送り込まれることになる。そして、工具本体11の
内部空間Xに空気が送り込まれることにより、この内部
空間Xの圧力が上がり、この圧力が高まった内部空間X
から、工具本体11の先端面11Aとワーク30の加工
面30Aとの間のわずかの隙間から、図4における矢印
Bで示すように、空気が工具本体11の外周側に排出さ
れ続けていく。
【0022】それゆえ、本実施形態によるスローアウェ
イ式正面フライスによれば、インサート20の外周刃
(主切刃21)及び正面刃(副切刃22)にて生成され
た切屑は、チップポケット17に沿って滑らかに排出さ
れるとともに、たとえ、生成された切屑が工具本体11
の先端面11Aとワーク30の加工面30Aとの間に形
成された隙間に入り込もうとしたとしても、工具本体1
1の内部空間Xから、先端面11Aとワーク30の加工
面30Aとの間の隙間を通って排出されてくる空気によ
って、工具本体外周側に吹き飛ばされるため、工具本体
11の先端面11Aとワーク30の加工面30Aとの間
に切屑が噛み込まれてしまうことがない。それゆえ、ワ
ーク30の加工面30Aを傷つけてしまうおそれをなく
し、ひいてはワーク30の加工面30Aの面粗さの向上
につながる。
【0023】しかも、このように空気導入孔19から工
具本体11の内部空間Xに空気が導入されることによっ
て、ワーク30の加工面30Aを冷却することができる
ので、ワーク30が熱的影響を受けるおそれを減少さ
せ、これにより、ワーク30の加工面30Aの面粗さの
さらなる向上及び加工精度の向上を期待できる。また、
工具本体11も冷却されることになり、工具本体11の
耐久性を増して寿命の延長を図ることができ、経済的効
果も得られる。さらに、工具本体11に複数の空気導入
孔19を形成したことによって、工具本体11の軽量化
を図ることも可能になる。
【0024】ここで、空気導入孔19の中心線Cが、テ
ーパ部14の外周面14Aと中心線Cとの仮想の交点P
と、軸線Oとを結ぶ直線Sに対してなす角度αを、0゜
以下にしてしまうと、空気導入孔19が、工具回転方向
Tの後方側を向くことになってしまい、空気を工具本体
11の内部空間Xに効果的に導入させることができなく
なってしまう。一方、角度αが45゜よりも大きくなっ
てしまうと、テーパ部分14の外周面14Aから内周面
14Bまで貫通する空気導入孔19を形成する位置を確
保しづらくなってしまう。それゆえ、本実施形態による
スローアウェイ式正面フライスにおいては、角度αを、
0°<α≦45°の範囲に設定したことによって、空気
の導入量を確保しつつ、工具本体11の剛性を低めず
に、空気導入孔19を形成する位置を確保した。なお、
上述したような効果をより確実なものとするためには、
角度αを、5゜≦α≦15゜の範囲に設定するのが好ま
しい。
【0025】また、中心線Cが、軸線Oに対してなす角
度βを、10°より小さくしたり、80゜より大きく設
定すると、空気導入孔19を形成する位置を確保しづら
くなるとともに、空気導入孔19を介して工具本体11
の内部空間Xに導入される空気がワーク30の加工面3
0Aに直接吹きかけられるようにすることが難しくなっ
て、ワーク30の冷却効果が落ちてしまう。それゆえ、
本実施形態によるスローアウェイ式正面フライスにおい
ては、角度βを、10゜≦β≦80゜の範囲に設定し
た。ここで、上述したような効果をより確実なものとす
るためには、角度βを、30゜≦β≦60゜の範囲に設
定するのが好ましい。
【0026】なお、本実施形態においては、空気導入孔
19を断面視略円形を呈する略円柱状の空間によって形
成したが、これに限定されることなく、工具本体11の
内部空間Xに空気を導入できるようであれば、その形状
を問うものではない。また、本実施形態においては、5
つの空気導入孔19を周方向で略等間隔に形成したが、
この空気導入孔19の数及び形成位置も任意に設定して
よい。
【0027】また、本実施形態においては、スローアウ
ェイ式正面フライスに本発明を適用したものについて説
明したが、これに限定されることなく、他の転削工具に
本発明を適用したとしても、何の遜色もなく上述したよ
うな効果を奏することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具本体の内部空間に空気を導入する空気導入孔を設け
たから、ワークを切削する際に、工具本体が軸線回りに
回転することによって、工具本体の内部空間に空気を導
入させることができ、これにより、工具本体の内部空間
の圧力が高まり、工具本体の先端面とワークの加工面と
の間に形成された隙間から空気を工具本体の外周側に排
出し続けることができる。それゆえ、ワークの切削の際
に生成される切屑が、工具本体の先端面とワークの加工
面との間に形成された隙間から排出される空気によって
押し出されるために、この隙間に入り込むことがなく、
工具本体の先端面とワークの加工面との間に噛み込まれ
るおそれをなくし、加工面の面粗さの向上につながる。
しかも、空気導入孔より工具本体の内部空間に導入され
る空気によってワークの加工面を冷却することができる
ので、ワークが熱的影響を受けることがなく、加工面の
面粗さの向上と加工精度の向上を図ることができる。ま
た、工具本体も導入された空気によって冷却され、工具
本体11の耐久性を上げることが可能になって、寿命の
延長を図り、経済的効果が得られる。さらに、工具本体
に空気導入孔を形成したことによって、工具本体の軽量
化を図ることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フ
ライスを基端側から見た斜視図である。
【図2】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フ
ライスを先端側から見た斜視図である。
【図3】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フ
ライスの先端面図である。
【図4】 本実施形態によるスローアウェイ式正面フ
ライスでワークを加工している様子を示す仮想的な断面
図である。
【符号の説明】
11 工具本体 12 先端側部分 13 基端側部分 14 テーパ部分 17 チップポケット 18 インサート取付座 19 空気導入孔 20 インサート 21 主切刃 22 副切刃 30 ワーク 30A 加工面 C 空気導入穴の中心線 O 工具本体の軸線 P 工具本体の外周面と中心線との仮想の交点 S 工具本体の外周面と中心線との仮想の交点と、軸線
とを結ぶ直線 T 工具回転方向 α 空気導入孔の中心線が、工具本体の外周面と中心線
との仮想の交点と、軸線とを結ぶ直線に対してなす角度 β 空気導入穴の中心線が、軸線に対してなす角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される略円筒状をなす
    工具本体の外周面に、前記工具本体の内周面まで貫通し
    て、該工具本体の内部空間に空気を導入する空気導入孔
    を設けたことを特徴とする転削工具。
  2. 【請求項2】 前記工具本体の軸線の先端側から見
    て、 前記空気導入孔は、工具本体外周側に向かうにしたがい
    工具回転方向の前方側に傾斜させられており、 前記空気導入孔の中心線が、前記工具本体の外周面と前
    記中心線との仮想の交点と、前記軸線とを結ぶ直線に対
    してなす角度αを、0°<α≦45°の範囲に設定した
    ことを特徴とする請求項1に記載の転削工具。
  3. 【請求項3】 前記工具本体の軸線及び前記空気導入
    孔の中心線に直交する方向から見て、 前記空気導入孔は、工具本体外周側に向かうにしたがい
    工具本体基端側に傾斜させられており、 前記中心線が、前記軸線に対してなす角度βを、10°
    ≦β≦80°の範囲に設定したことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の転削工具。
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Cited By (4)

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