JP2535544Y2 - スローアウエイ式カッタ - Google Patents
スローアウエイ式カッタInfo
- Publication number
- JP2535544Y2 JP2535544Y2 JP1989149477U JP14947789U JP2535544Y2 JP 2535544 Y2 JP2535544 Y2 JP 2535544Y2 JP 1989149477 U JP1989149477 U JP 1989149477U JP 14947789 U JP14947789 U JP 14947789U JP 2535544 Y2 JP2535544 Y2 JP 2535544Y2
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- JP
- Japan
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- cutting edge
- main cutting
- throw
- tip
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- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、スローアウエイ式正面フライス等のスロ
ーアウエイ式カッタに係わり、特に、被削材の切込境界
部におけるスローアウエイチップの異常摩耗、欠損等を
防止することができるものに関する。
ーアウエイ式カッタに係わり、特に、被削材の切込境界
部におけるスローアウエイチップの異常摩耗、欠損等を
防止することができるものに関する。
「従来の技術」 第５図ないし第８図は、従来のスローアウエイ式正面
フライスの一例を示すものである。これらの図に示す正
面フライスは、軸線Ｏを中心として回転せしめられるカ
ッタ本体１の先端外周部に、４つのスローアウエイチッ
プ（以下チップと称す）２…を周方向に等間隔で楔部材
３…とクランプネジ４…により着脱自在に装着してなる
ものである。
フライスの一例を示すものである。これらの図に示す正
面フライスは、軸線Ｏを中心として回転せしめられるカ
ッタ本体１の先端外周部に、４つのスローアウエイチッ
プ（以下チップと称す）２…を周方向に等間隔で楔部材
３…とクランプネジ４…により着脱自在に装着してなる
ものである。
上記各チップ２は、主切刃５と副切刃６とを有してお
り、その主切刃５には軸線Ｏに対してθ3（θ3＝０°〜
25°）なるコーナ角が付されている。
り、その主切刃５には軸線Ｏに対してθ3（θ3＝０°〜
25°）なるコーナ角が付されている。
そして、このように構成された正面フライスにおいて
は、チップ２の主切刃５により荒切削加工を行う一方、
副切刃６により仕上げ切削を行うようになっている。
は、チップ２の主切刃５により荒切削加工を行う一方、
副切刃６により仕上げ切削を行うようになっている。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、上記構成の正面フライスにおいては、第５
図において符号Ａで示す切込境界部において、チップ２
の主切刃５に異常摩耗や欠損が生じ易い。これは、例え
ば鋳物等の被削材においてはその表面部が内部より硬い
ために生ずる現象であり、これを防止するためには、主
切刃５のコーナ角θ3を大きくとればよいが、コーナ角3
が大きくなるにつれて、軸線方向への切削抵抗が大きく
なるとともに、最大切込量Ｌが小さくなるという欠点が
ある。
図において符号Ａで示す切込境界部において、チップ２
の主切刃５に異常摩耗や欠損が生じ易い。これは、例え
ば鋳物等の被削材においてはその表面部が内部より硬い
ために生ずる現象であり、これを防止するためには、主
切刃５のコーナ角θ3を大きくとればよいが、コーナ角3
が大きくなるにつれて、軸線方向への切削抵抗が大きく
なるとともに、最大切込量Ｌが小さくなるという欠点が
ある。
「考案の目的」 この考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、最
大切込量を小さくすることなく、切込境界部においてチ
ップの主切刃に生じる異常摩耗や欠損を防止することが
できるスローアウエイ式カッタを提供することを目的と
している。
大切込量を小さくすることなく、切込境界部においてチ
ップの主切刃に生じる異常摩耗や欠損を防止することが
できるスローアウエイ式カッタを提供することを目的と
している。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、この考案のスローアウエ
イ式カッタは、軸線回りに回転せしめられるカッタ本体
の先端部に、先端側から後端側に向かうにしたがって上
記軸線から漸次離間するようにコーナ角が付されて取り
付けられた主切刃を有する複数のスローアウェイチップ
を着脱自在に装着し、上記主切刃によって被削材に形成
される内側面を切削するスローアウェイ式カッタにおい
て、上記複数のスローアウェイチップのうち、一部のス
ローアウェイチップを、その主切刃のコーナ角が残りの
スローアウェイチップの主切刃のコーナ角より大きくな
るように配置して、該主切刃の後端側半分で被削材の内
側面の約上半分を切削する第１のスローアウェイチップ
とするとともに、上記残りのスローアウェイチップを、
その主切刃のコーナ角が上記第１のスローアウェイチッ
プの主切刃のコーナ角より小さくなるように配置して、
該主切刃の先端側半分で被削材の内側面の約下半分を切
削する第２のスローアウェイチップとし、これら第１の
スローアウェイチップと第２のスローアウェイチップと
を、上記第１のスローアウェイチップの主切刃の後端側
半分が上記第２のスローアウェイチップの主切刃の先端
側半分よりカッタ本体の外側に突出するように、互いの
主切刃の上記軸線回りの回転軌跡を交差させて、上記カ
ッタ本体の周方向に交互に配置したものである。
イ式カッタは、軸線回りに回転せしめられるカッタ本体
の先端部に、先端側から後端側に向かうにしたがって上
記軸線から漸次離間するようにコーナ角が付されて取り
付けられた主切刃を有する複数のスローアウェイチップ
を着脱自在に装着し、上記主切刃によって被削材に形成
される内側面を切削するスローアウェイ式カッタにおい
て、上記複数のスローアウェイチップのうち、一部のス
ローアウェイチップを、その主切刃のコーナ角が残りの
スローアウェイチップの主切刃のコーナ角より大きくな
るように配置して、該主切刃の後端側半分で被削材の内
側面の約上半分を切削する第１のスローアウェイチップ
とするとともに、上記残りのスローアウェイチップを、
その主切刃のコーナ角が上記第１のスローアウェイチッ
プの主切刃のコーナ角より小さくなるように配置して、
該主切刃の先端側半分で被削材の内側面の約下半分を切
削する第２のスローアウェイチップとし、これら第１の
スローアウェイチップと第２のスローアウェイチップと
を、上記第１のスローアウェイチップの主切刃の後端側
半分が上記第２のスローアウェイチップの主切刃の先端
側半分よりカッタ本体の外側に突出するように、互いの
主切刃の上記軸線回りの回転軌跡を交差させて、上記カ
ッタ本体の周方向に交互に配置したものである。
「作用」 この考案のスローアウエイ式カッタにあっては、被削
材の切込境界部が、コーナ角の大きい第１のスローアウ
ェイチップの主切刃で切削されるのでも、この主切刃で
切削された切屑が、コーナ角の小さい主切刃で切削され
た切屑よりその厚さが薄くなり、その分だけコーナ角の
大きい主切刃に作用する力が軽減され、よって、切込境
界部における主切刃の異常摩耗や欠損を防止することが
できる。
材の切込境界部が、コーナ角の大きい第１のスローアウ
ェイチップの主切刃で切削されるのでも、この主切刃で
切削された切屑が、コーナ角の小さい主切刃で切削され
た切屑よりその厚さが薄くなり、その分だけコーナ角の
大きい主切刃に作用する力が軽減され、よって、切込境
界部における主切刃の異常摩耗や欠損を防止することが
できる。
また、コーナ角の小さい第２のスローアウェイチップ
の主切刃の先端側半分が被削材の内側面の約下半分を切
削するとともに、コーナ角の大きい主切刃の後端側半分
が被削材の内側面の約上半分を切削するので、従来に比
べ最大切込量が小さくなることがなく、しかも、軸方向
への切削抵抗がそれほど大きくなることがない。
の主切刃の先端側半分が被削材の内側面の約下半分を切
削するとともに、コーナ角の大きい主切刃の後端側半分
が被削材の内側面の約上半分を切削するので、従来に比
べ最大切込量が小さくなることがなく、しかも、軸方向
への切削抵抗がそれほど大きくなることがない。
さらに、これら主切刃に大きいコーナ角が付されたスロ
ーアウェイチップと小さいコーナ角が付されたスローア
ウェイチップとがカッタ本体の周方向に交互に配置され
ているので、両スローアウェイチップの主切刃のそれぞ
れ半分ずつによる切削量を略平均化することができる。
このため、例えば複数の同形同大のスローアウェイチッ
プを、その主切刃のコーナ角を変えて互いに交換して用
いる場合に、各スローアウェイチップの主切刃を半分ず
つ均等に切削に供し得て満遍なく使いきることが可能と
なる。
ーアウェイチップと小さいコーナ角が付されたスローア
ウェイチップとがカッタ本体の周方向に交互に配置され
ているので、両スローアウェイチップの主切刃のそれぞ
れ半分ずつによる切削量を略平均化することができる。
このため、例えば複数の同形同大のスローアウェイチッ
プを、その主切刃のコーナ角を変えて互いに交換して用
いる場合に、各スローアウェイチップの主切刃を半分ず
つ均等に切削に供し得て満遍なく使いきることが可能と
なる。
「実施例」 以下第１図ないし第４図を参照して、この考案のスロ
ーアウエイ式カッタの一実施例を説明する。
ーアウエイ式カッタの一実施例を説明する。
これらの図において、符号10はカッタ本体であって、
その先端外周部には、互いに同形同大の４つのスローア
ウエイチップ（以下チップと称す）11（11a,11b）…が
周方向に等間隔でそれぞれ楔部材12とクランプネジ13に
より着脱自在に装着されている。これらチップ11は、そ
の主切刃14とカッタ本体10の軸線Ｏとのなす角度（以下
コーナ角と称する）がθ1のものとθ2のもの（ここでθ
1＜θ2）の２種類に区分されている。
その先端外周部には、互いに同形同大の４つのスローア
ウエイチップ（以下チップと称す）11（11a,11b）…が
周方向に等間隔でそれぞれ楔部材12とクランプネジ13に
より着脱自在に装着されている。これらチップ11は、そ
の主切刃14とカッタ本体10の軸線Ｏとのなす角度（以下
コーナ角と称する）がθ1のものとθ2のもの（ここでθ
1＜θ2）の２種類に区分されている。
すなわち、一方のチップ11aは、本実施例における第
２のチップとされて、その主切刃14aが軸線Ｏとの間に
θ1（θ1＝15°）なる角度を有し、かつ副切刃16aがカ
ッタ本体10の送り方向と平行になるように配置されてい
る。
２のチップとされて、その主切刃14aが軸線Ｏとの間に
θ1（θ1＝15°）なる角度を有し、かつ副切刃16aがカ
ッタ本体10の送り方向と平行になるように配置されてい
る。
また、他方のチップ11bは、本実施例における第１の
チップとされて、その主切刃14bが軸線Ｏとの間に上記
θ1より大きいθ2（θ2＝45°）なる角度を有し、かつ
副切刃16bが上記副切刃16aよりカッタ本体10の軸線方向
後端側に位置するように配置されている。
チップとされて、その主切刃14bが軸線Ｏとの間に上記
θ1より大きいθ2（θ2＝45°）なる角度を有し、かつ
副切刃16bが上記副切刃16aよりカッタ本体10の軸線方向
後端側に位置するように配置されている。
さらに、これらチップ11a,11bは、コーナ角がθ2の主
切刃14bの後端側半分を、コーナ角がθ1の主切刃14aの
先端側半分よりカッタ本体10の外側に向けて突出させて
配置されている。
切刃14bの後端側半分を、コーナ角がθ1の主切刃14aの
先端側半分よりカッタ本体10の外側に向けて突出させて
配置されている。
そして、これら２種類のチップ11a,11bは、カッタ本
体10の周方向に交互に配置されている。
体10の周方向に交互に配置されている。
このように構成されたスローアウエイ式カッタを用い
て切削加工を行う場合には、チップ11aの主切刃14aの先
端側半分で被削材Ｈの内側面の約下半分（第１図中範囲
T1で示す）を切削するとともに、副切刃16aにより底面
を切削し、さらに、チップ11bの主切刃14bの後端側半分
で被削材Ｈの内側面の約上半分（第１図中範囲T2示す）
を切削する。
て切削加工を行う場合には、チップ11aの主切刃14aの先
端側半分で被削材Ｈの内側面の約下半分（第１図中範囲
T1で示す）を切削するとともに、副切刃16aにより底面
を切削し、さらに、チップ11bの主切刃14bの後端側半分
で被削材Ｈの内側面の約上半分（第１図中範囲T2示す）
を切削する。
したがって、被削材Ｈの切込境界部Ａはコーナ角θ2
の主切刃14bで切削されるので、この主切刃14bで切削さ
れた切屑は、コーナ角θ1の主切刃14aで切削された切屑
よりその厚さが薄くなり、その分だけ主切刃14bに作用
する力が軽減されるので、切込境界部Ａにおける異常摩
耗や欠損を防止することができる。
の主切刃14bで切削されるので、この主切刃14bで切削さ
れた切屑は、コーナ角θ1の主切刃14aで切削された切屑
よりその厚さが薄くなり、その分だけ主切刃14bに作用
する力が軽減されるので、切込境界部Ａにおける異常摩
耗や欠損を防止することができる。
また、大きいコーナ角θ2が付された主切刃14bの後端
側半分を、小さいコーナ角θ1が付された主切刃14aの先
端側半分よりカッタ本体10の外側に向けて突出させて、
主切刃14aの先端側半分で被削材Ｈの内側面の約下半分
を切削するとともに、主切刃14bの後端側半分で被削材
Ｈの内側面の約上半分を切削するようにしたので、従来
に比べ最大切込量が小さくなることがなく、しかも、上
半分を切削する主切刃14bに、下半分を切削する主切刃1
4aのコーナ角θ1より大きいコーナ角θ2が付されている
ので、軸方向への切削抵抗がそれほど大きくなることが
ない。
側半分を、小さいコーナ角θ1が付された主切刃14aの先
端側半分よりカッタ本体10の外側に向けて突出させて、
主切刃14aの先端側半分で被削材Ｈの内側面の約下半分
を切削するとともに、主切刃14bの後端側半分で被削材
Ｈの内側面の約上半分を切削するようにしたので、従来
に比べ最大切込量が小さくなることがなく、しかも、上
半分を切削する主切刃14bに、下半分を切削する主切刃1
4aのコーナ角θ1より大きいコーナ角θ2が付されている
ので、軸方向への切削抵抗がそれほど大きくなることが
ない。
さらに、チップ11aと11bとを互いに交換することによ
り、１枚のチップ（ポジチップの場合）で８コーナ使用
することができる。しかも、チップ11a,11bが交互に配
置されているから、チップ11aの主切刃14aの先端側半分
とチップ11bの主切刃14bの後端側半分とによる切削量
は、略平均化されることとなる。従って、これらのチッ
プ11…においては、その主切刃14は半分ずつ均等に切削
に供されることとなり、これにより主切刃14全体を満遍
なく使いきることが可能となるので、経済的である。
り、１枚のチップ（ポジチップの場合）で８コーナ使用
することができる。しかも、チップ11a,11bが交互に配
置されているから、チップ11aの主切刃14aの先端側半分
とチップ11bの主切刃14bの後端側半分とによる切削量
は、略平均化されることとなる。従って、これらのチッ
プ11…においては、その主切刃14は半分ずつ均等に切削
に供されることとなり、これにより主切刃14全体を満遍
なく使いきることが可能となるので、経済的である。
加えて、主切刃14aと14bとで全切込量を分担切削する
ので、従来に比べ切屑の幅が約1/2程度になり、切屑の
排出性が向上する。
ので、従来に比べ切屑の幅が約1/2程度になり、切屑の
排出性が向上する。
なお、上記実施例では、チップ11a,11bをカッタ本体1
0に、その周方向に等間隔で配置したが、これに限るこ
となく不等間隔で配置してもよい。このようにすればカ
ッタ本体10のびびりを軽減することができる。
0に、その周方向に等間隔で配置したが、これに限るこ
となく不等間隔で配置してもよい。このようにすればカ
ッタ本体10のびびりを軽減することができる。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案のスローアウエイ式カ
ッタによれば、一部のスローアウエイチップを、その主
切刃のコーナ角が残りのスローアウエイチップの主切刃
のコーナ角より大きくなるように配置して、該主切刃の
後端側半分で被削材の内側面の約上半分を切削する第１
のスローアウェイチップとするとともに、上記残りのス
ローアウェイチップを、その主切刃のコーナ角が上記第
１のスローアウェイチップの主切刃のコーナ角より小さ
くなるように配置して、該主切刃の先端側半分で被削材
の内側面の約下半分を切削する第２のスローアウェイチ
ップとし、これら第１のスローアウェイチップと第２の
スローアウェイチップとを、上記第１のスローアウェイ
チップの主切刃の後端側半分が上記第２のスローアウェ
イチップの主切刃の先端側半分よりカッタ本体の外側に
突出するように、互いの主切刃の上記軸線回りの回転軌
跡を交差させて、上記カッタ本体の周方向に交互に配置
したので、被削材の切込境界部はコーナ角の大きい主切
刃で切削される。したがって、コーナ角の大きい主切刃
で切削された切屑は、コーナ角の小さい主切刃で切削さ
れた切屑よりその厚さが薄くなり、その分だけコーナ角
の大きい主切刃に作用する力が軽減されるので、切込境
界部における主切刃の異常摩耗や欠損を防止することが
できる。
ッタによれば、一部のスローアウエイチップを、その主
切刃のコーナ角が残りのスローアウエイチップの主切刃
のコーナ角より大きくなるように配置して、該主切刃の
後端側半分で被削材の内側面の約上半分を切削する第１
のスローアウェイチップとするとともに、上記残りのス
ローアウェイチップを、その主切刃のコーナ角が上記第
１のスローアウェイチップの主切刃のコーナ角より小さ
くなるように配置して、該主切刃の先端側半分で被削材
の内側面の約下半分を切削する第２のスローアウェイチ
ップとし、これら第１のスローアウェイチップと第２の
スローアウェイチップとを、上記第１のスローアウェイ
チップの主切刃の後端側半分が上記第２のスローアウェ
イチップの主切刃の先端側半分よりカッタ本体の外側に
突出するように、互いの主切刃の上記軸線回りの回転軌
跡を交差させて、上記カッタ本体の周方向に交互に配置
したので、被削材の切込境界部はコーナ角の大きい主切
刃で切削される。したがって、コーナ角の大きい主切刃
で切削された切屑は、コーナ角の小さい主切刃で切削さ
れた切屑よりその厚さが薄くなり、その分だけコーナ角
の大きい主切刃に作用する力が軽減されるので、切込境
界部における主切刃の異常摩耗や欠損を防止することが
できる。
また、コーナ角の小さい主切刃の先端側半分で被削材
の内側面の約下半分を切削するとともに、コーナ角の大
きい主切刃の後端側半分で被削材の内側面の約上半分を
切削するようにしたので、従来に比べ最大切込量が小さ
くなることがなく、しかも、軸方向への切削抵抗がそれ
ほど大きくなることがない。
の内側面の約下半分を切削するとともに、コーナ角の大
きい主切刃の後端側半分で被削材の内側面の約上半分を
切削するようにしたので、従来に比べ最大切込量が小さ
くなることがなく、しかも、軸方向への切削抵抗がそれ
ほど大きくなることがない。
さらに、異なるコーナ角を有する２種類の主切刃で全
切込量を分担切削するので、従来に比べ切屑の幅が約1/
2程度になり、切屑の排出性が向上する。
切込量を分担切削するので、従来に比べ切屑の幅が約1/
2程度になり、切屑の排出性が向上する。
しかも、これら主切刃に大きいコーナ角が付されたス
ローアウェイチップと小さいコーナ角が付されたスロー
アウェイチップとがカッタ本体の周方向に交互に、しか
も互いの主切刃の軸線回りの回転軌跡が交差するように
配置されているので、両スローアウェイチップの主切刃
のそれぞれ半分ずつによる切削量を略平均化することが
でき、このため例えば複数の同形同大のスローアウェイ
チップを、その主切刃のコーナ角を変えて互いに変換し
て用いる場合などにあっては、各スローアウェイチップ
の主切刃を半分ずつ均等に切削に供し得て満遍なく使い
きることが可能となり、スローアウェイチップの利用効
率を高めることができて経済的である。
ローアウェイチップと小さいコーナ角が付されたスロー
アウェイチップとがカッタ本体の周方向に交互に、しか
も互いの主切刃の軸線回りの回転軌跡が交差するように
配置されているので、両スローアウェイチップの主切刃
のそれぞれ半分ずつによる切削量を略平均化することが
でき、このため例えば複数の同形同大のスローアウェイ
チップを、その主切刃のコーナ角を変えて互いに変換し
て用いる場合などにあっては、各スローアウェイチップ
の主切刃を半分ずつ均等に切削に供し得て満遍なく使い
きることが可能となり、スローアウェイチップの利用効
率を高めることができて経済的である。
第１図ないし第４図はこの考案のスローアウエイ式カッ
タの一実施例を示すものであり、第１図はその断面図、
第２図は同底面図、第３図は第１図におけるIII矢視
図、第４図は第３図におけるIV矢視図、第５図ないし第
８図は従来のスローアウエイ式正面フライスの一例を示
すものであり、第５図はその断面図、第６図は同底面
図、第７図は第５図におけるVII矢視図、第８図は第７
図におけるVIII矢視図である。 10……カッタ本体、11……スローアウエイチップ、14a,
14b……主切刃、Ｏ……軸線、θ1……コーナ角、θ2…
…コーナ角。
タの一実施例を示すものであり、第１図はその断面図、
第２図は同底面図、第３図は第１図におけるIII矢視
図、第４図は第３図におけるIV矢視図、第５図ないし第
８図は従来のスローアウエイ式正面フライスの一例を示
すものであり、第５図はその断面図、第６図は同底面
図、第７図は第５図におけるVII矢視図、第８図は第７
図におけるVIII矢視図である。 10……カッタ本体、11……スローアウエイチップ、14a,
14b……主切刃、Ｏ……軸線、θ1……コーナ角、θ2…
…コーナ角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉藤 貴宣 東京都品川区西品川１丁目27番20号 三 菱金属株式会社東京製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−27805（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−42214（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】軸線回りに回転せしめられるカッタ本体の
先端部に、先端側から後端側に向かうにしたがって上記
軸線から漸次離間するようにコーナ角が付されて取り付
けられた主切刃を有する複数のスローアウェイチップを
着脱自在に装着し、上記主切刃によって被削材に形成さ
れる内側面を切削するスローアウェイ式カッタにおい
て、 上記複数のスローアウェイチップのうち、一部のスロー
アウェイチップを、その主切刃のコーナ角が残りのスロ
ーアウェイチップの主切刃のコーナ角より大きくなるよ
うに配置して、該主切刃の後端側半分で被削材の内側面
の約上半分を切削する第１のスローアウェイチップとす
るとともに、 上記残りのスローアウェイチップを、その主切刃のコー
ナ角が上記第１のスローアウェイチップの主切刃のコー
ナ角より小さくなるように配置して、該主切刃の先端側
半分で被削材の内側面の約下半分を切削する第２のスロ
ーアウェイチップとし、 これら第１のスローアウェイチップと第２のスローアウ
ェイチップとを、上記第１のスローアウェイチップの主
切刃の後端側半分が上記第２のスローアウェイチップの
主切刃の先端側半分よりカッタ本体の外側に突出するよ
うに、互いの主切刃の上記軸線回りの回転軌跡を交差さ
せて、上記カッタ本体の周方向に交互に配置したことを
特徴とするスローアウェイ式カッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989149477U JP2535544Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | スローアウエイ式カッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989149477U JP2535544Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | スローアウエイ式カッタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0388618U JPH0388618U (ja) | 1991-09-10 |
| JP2535544Y2 true JP2535544Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=31695869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989149477U Expired - Lifetime JP2535544Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | スローアウエイ式カッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2535544Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021161753A1 (ja) * | 2020-02-13 | 2021-08-19 | 株式会社Moldino | 刃先交換式切削工具ホルダおよび刃先交換式切削工具 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6142214U (ja) * | 1984-08-22 | 1986-03-18 | 三菱マテリアル株式会社 | スロ−アウエイ式正面フライス |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP1989149477U patent/JP2535544Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0388618U (ja) | 1991-09-10 |
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