JP2837280B2 - α−ホルミルアミノニトリルの製法 - Google Patents

α−ホルミルアミノニトリルの製法

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JP2837280B2
JP2837280B2 JP2404247A JP40424790A JP2837280B2 JP 2837280 B2 JP2837280 B2 JP 2837280B2 JP 2404247 A JP2404247 A JP 2404247A JP 40424790 A JP40424790 A JP 40424790A JP 2837280 B2 JP2837280 B2 JP 2837280B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/24Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms containing cyano groups and singly-bound nitrogen atoms, not being further bound to other hetero atoms, bound to the same saturated acyclic carbon skeleton
    • C07C255/29Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms containing cyano groups and singly-bound nitrogen atoms, not being further bound to other hetero atoms, bound to the same saturated acyclic carbon skeleton containing cyano groups and acylated amino groups bound to the carbon skeleton

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式Ia及びIb:
【0002】
【化4】
【0003】[式中基R,R,R及びRは、同
じ又は異なるものでありかつ水素及び/又は非置換の又
は反応条件下で不活性な置換基で置換された、炭素原子
1〜10個を有する脂肪族及び/又はヘテロ脂肪族基、
炭素原子3〜6個を有する脂環式及び/又はヘテロ脂環
式基、炭素原子7〜12個を有する芳香脂肪族基、炭素
原子4〜12個を有するヘテロ芳香脂肪族基、炭素原子
6〜10個を有する芳香族基及び/又は炭素原子3〜1
0個を有するヘテロ芳香族基を表わす、但し、それぞれ
基R又はR及びR又はRの少なくとも1個が水
素原子を表わす]のα−ホルミルアミノニトリルの製法
に関する。
【0004】
【従来の技術】西独特許公開(DE−A)第19502
80号明細書によれば、基R又はRもしくはR
のうちそれぞれどちらか1方が水素ではないα−ホ
ルミルアミノニトリルIは、相応するシアンヒドリンI
V:
【0005】
【化5】
【0006】(R、R=R1、R2又はR3、R4)とホル
ムアミドIIIとの60〜180℃の温度で酸触媒的反
応によって得られる。その際、シアンヒドリンIV1モ
ル当りホルムアミド−2〜3モル過剰を用いて有利に操
作される。
【0007】西独公開特許(DE−A)第195028
0号明細書の方法は、確かにα−ホルミルアミノニトリ
ルの製造の際良好な結果をもたらし、例えば、α−N−
ホルミルアラニンニトリルV:
【0008】
【化6】
【0009】は、この方法で、アセトアルデヒドシアン
ヒドリンから出発して、理論量の82%の収率で得られ
るが、この方法は、僅かな点で改良可能なものと思われ
る。従って、例えば記載の方法によるα−N−ホルミル
アラニンニトリルの製造において、一連の詳しく知られ
ていない副反応に基づき反応溶液1リットル当り排気ガ
ス4〜6リットルが生じ、これは主に一酸化炭素/二酸
化炭素−ガス混合物から成り、更にシアン化水素約5重
量%を含有し、従って経費のかかる安全処置下に注意深
く排除すべきである。このガス発生及びそれに関連する
沸騰遅延に基づき、安全な反応進行が困難になるので、
付加的に運転の安全性に役立つ装置を有する反応器を備
えるべきである。
【0010】前記の副反応に基づき、この方法における
ホルミルアミノニトリル−収率は、使用ホルムアミドに
対して理論量の75%にすぎない。更に、使用反応条件
下では、ホルミルアミノニトリル又は一部のシアンヒド
リンのニトリル基が、形成される反応水によって部分的
に加水分解されてカルボン酸アミドになり、これにより
同時に収率減少が起こる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、これ
らの欠点を有さずにα−ホルミルアミノニトリルI、す
なわちIa及びIbを製造する方法を開発することを課
題とし、これはIの経済的な製造を可能にする。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、一般式Ia及び
Ib:
【0013】
【化7】
【0014】[式中基R,R,R及びRは、同
じ又は異なるものでかつ水素及び/又は非置換の又は反
応条件下で不活性な置換基で置換された、炭素原子1〜
10個を有する脂肪族及び/又はヘテロ脂肪族基、炭素
原子3〜6個を有する脂環式及び/又はヘテロ脂環式
基、炭素原子7〜12個を有する芳香脂肪族基、炭素原
子4〜12個を有するヘテロ芳香脂肪族基、炭素原子6
〜10個を有する芳香族基及び/又は炭素原子3〜10
個を有するヘテロ芳香族基を表わす、但し、それぞれ基
及びR又はR及びRの少なくとも1個は水素
原子であるものとする]のα−ホルミルアミノニトリル
の製法が開発され、これは一般式II:
【0015】
【化8】
【0016】[式中基R1,R2,R3及びR4は、前記の
ものを表わす]のイミノジアセトニトリルと式III:
【0017】
【化9】
【0018】のホルムアミドとを蟻酸の存在下で反応さ
せるか又は蟻酸を生ずる化合物とを酸の存在下で反応さ
せることよりなる。
【0019】本発明による反応機構は、詳しく調査され
ていなかったが、その際少くとも構造的に反応式
(1):
【0020】
【化10】
【0021】により、イミノジアセトニトリルIII分
子とホルムアミドIII及び蟻酸1分子ずつとを反応さ
せてα−ホルミルアミノニトリルIa及びIbにする。
その際、化学量論により、反応させるIIIモル当り、
反応水1モルが生じる。従って、この方法において、蟻
酸は、反応成分としても酸触媒としても使用される。反
応成分としても触媒としても作用する蟻酸は、イミノジ
アセトニトリルIIに対して化学量論量でか又は過剰量
で使用することができる。一般に、IIIモル当り、蟻
酸1〜2モルを用いて操作されるが、イミノジアセトニ
トリルIIIモル当り蟻酸1.001〜2モル、有利に
は、1.05〜1.5モル及び殊に1.1〜1.3モル
の量で、僅かに過剰の蟻酸が有利に使用される。
【0022】本発明の殊に有利な実施の際に、蟻酸の代
わりに、蟻酸及びアルキルホルミエート(HCOOA1
k)からの混合物を使用し、その際この混合物の個々の
成分、すなわち蟻酸及びアルキルホルミエートを、一緒
にしてか又は別々に反応バッチに加えることができる。
その際、添加されるアルキルホルミエートは、おそらく
反応成分としての蟻酸の役割を果たすので、従って原則
的には、反応バッチ中に更に触媒量の蟻酸の存在のみが
必要である。純粋に構造的には、本発明による反応の変
法を、反応式(2):
【0023】
【化11】
【0024】によって記載することができる。
【0025】この本発明方法の変法を実施するために
は、原則的に全ての蟻酸のエステルを使用することがで
きる。しかし、経費の理由から並びにその簡単な入手性
に基づいて、C1〜C6−、殊にC1〜C4−アルキルホル
ミエート及び特にメチルホルミエートが有利に使用され
る。更に、この蟻酸エステルの混合物又は有利には個々
のアルキルホルミエートを使用することができる。
【0026】イミノジアセトニトリルIIの反応成分と
してアルキルホルミエートを使用する場合には、構造的
に、IIIモル当りアルコールAlkOH1モルが遊離
される。反応の際生じるアルコールは、反応混合物の加
工途中で、蒸発的に回収しかつ更に使用することができ
る。従って、この変法において、形式的には反応水は生
じない。しかし場合により、例えば水含有反応成分によ
って反応にもちこまれるか又は残りの触媒量の蟻酸によ
つて起きる式(1)による反応により生じる反応混合分
中に存在する水は、みかけ上、アルキルホルミエートの
存在に基づき、反応の収率への不利な影響を及ぼさな
い。すなわち、明らかに、アルキルホルミエートの存在
下では、反応式(3):
【0027】
【化12】
【0028】による、α−ホルミルアミノニトリルIの
測定可能な部分的加水分解は起こらない。
【0029】アルキルホルミエートは、実際にイミノジ
アセトニトリルIIに対して任意の質量比で使用するこ
とができる。化学量論量以下のアルキルホルミエートを
使用する際には、IIの完全な反応を達成するために、
反応式(1)及び(2)の化学量論量に相応して、反応
バッチ中に、より高分配の蟻酸が必要になる。IIに対
して化学量論量又は過剰量のアルキルホルミエートを使
用する際には、蟻酸は、一般的に反応の触媒作用に必要
な量のみが必要である。アルキルホルミエートは、イミ
ノジアセトニトリルIIIモル当り1〜2モルの量で有
利に使用される。この場合、一般にIIIモル当り蟻酸
0.01〜1モル、有利には0.05〜0.9モル及び
殊に0.1〜0.3モルの添加は、スムーズな反応の進
行のために十分である。
【0030】IIに対して化学量論量又は過剰量のアル
キルホルミエートを使用する際には、反応の触媒作用に
必要な蟻酸を他の酸、有利には鉱酸に変えることができ
る。更に、反応条件下で酸化作用をしない、水不含の鉱
酸、例えば塩化水素、弗化水素又はテトラフルオロホウ
酸が有利に使用される。その際、相応する鉱酸を、II
1モル当り酸0.01〜1モル、有利には0.05〜
0.9モル及び殊に0.1〜0.3モルの量で反応混合
物に供給する。
【0031】全ての本発明の方法の変法は、使用イミノ
ジアセトニトリルIIに対して等モル量のホルムアミド
を用いて実施することができるが、有利には過剰量のホ
ルムアミドが使用される。一般に、IIIモル当りホル
ムアミド1.1〜2.0モル、有利には1.2〜1.8
モルを用いて操作される。これより多くの過剰は、可能
である。
【0032】全ての本発明の変法は、一般に20〜15
0℃、有利には60〜120℃及び特に80〜100℃
の温度で作業される。全ての変法は、大気圧下で実施す
ることができるが、有利には高めた圧力下、殊に反応系
の自己圧下で操作される。従ってこの方法は、低沸点の
アルキルホルミエートを使用する際に、殊に有利であ
る。
【0033】本発明による方法は、2種の主な変法、す
なわちアルキルホルミエートの存在又は不存在下に、撹
拌容器、特に撹拌オートクレーブ中で不連続的にも、管
状反応器又は有利には圧力安定性撹拌容器カスケード中
で連続的にも実施することができる。反応混合物の後処
理及び反応生成物の単離は、慣例の方法、例えば蒸留、
抽出又は結晶化によって行うことができる。蒸留可能な
生成物において、反応搬出物の蒸留後処理は有利であ
る。
【0034】本発明による方法は、実質的、総括的にα
−ホルミルアミノニトリルIの相応するイミノジアセト
ニトリルIIからの製造に好適である。従って化合物
I、すなわちIa及びIbは、基R,R,R及び
が同じ又は異なるものでかつ水素及び/又は非置換
の又は反応条件下で不活性な置換基で置換された、炭素
原子1〜10個を有する脂肪族及び/又はヘテロ脂肪族
基、炭素原子3〜6個を有する脂環式及び/又はヘテロ
脂環式基、炭素原子7〜12個を有する芳香脂肪族基、
炭素原子4〜12個を有するヘテロ芳香脂肪族基、炭素
原子6〜10個を有する芳香族基及び/又は炭素原子3
〜10個を有するヘテロ芳香族基を表わすが、それぞれ
基R及びR又はR及びRの少なくとも1個は水
素を表わすイミノジアセトニトリルIIから、有利に製
造される。
【0035】R,R,R及び/又はRは、反応
条件下で不活性な置換基、例えばハロゲン−、C〜C
−アルキル−、C〜C−アルコキシ−又はC
−ハロゲンアルコキシ−基で置換されていてよい。
置換基の数は、一般に、本発明の反応の結果に重要では
ないが、通常基R〜Rは、前記の置換基を3個以上
は有していない。脂肪族基R,R,R及び/又は
は、直鎖状であっても分枝鎖状であってもよい。ヘ
テロ脂肪族基R,R,R及び/又はRは、ヘテ
ロ原子として有利には酸素原子を、厳密に言えば相応す
る基の大きさに応じて、酸素原子1〜5個を、特にエー
テル基の形で含有する。ヘテロシクロアルキル−、ヘテ
ロアルアルキル−及びヘテロアリール−基R,R
及び/又はRは、一般にヘテロ原子 窒素、酸素
及び/又は硫黄を有していてよい。
【0036】本発明方法の使用可能性の広さを示すため
に、基R〜Rの代わりに、本発明により、相応して
置換されたイミノジアセトニトリルIIから得られるα
−ホルミルアミノニトリルIa及びIb中に存在してい
てよい一連の基を次に挙げる:水素、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシ
ル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプ
ロピル、フェニルイソプロピル、4−メチルベンジル、
4−メトキシベンジル、2,6−ジクロルフェニル、4
−クロルベンジル、4−ヒドロキシベンジル、4−クロ
ルフェニル、シクロプロピル、シクロヘキシル、1−メ
チルシクロプロピル、2−ピロリドン−3−エチレニ
ル、テトラヒドロピラン−3−イル、テトラヒドロチオ
ピラン−3−イル、ピリジン−2−イル、フラン−3−
イル、5−ヒドロキシメチル−フラン−2−イル、ピロ
ール−2−イル、イミダゾール−4−メチレニル、3−
チエニル、(1H)−インドール−3−メチレニル。
【0037】更に、本発明方法によって、基R及び/
又はRもしくはR及び/又はRがエーテル−又は
ポリエーテル−基であるα−ホルミルアミノニトリル
I、すなわちIa及びIbを製造することができる。例
えば、本発明により、次に例示する基R,R,R
及び/又はRを有するα−ホルミルアミノニトリルが
有利に得られる:メトキシ、プロポキシ、ヘキソキシ、
メトキシエチレニル、プロポキシエチレニル、メトキシ
プロピレニル、エトキシプロピレニル、プロポキシプロ
ピレニル、ヘキソキシプロピレニル、オキシエチレンメ
チルエーテル、オキシエチレンプロピルエーテル、ビス
(オキシエチレン)メチルエーテル、ビス(オキシエチ
レン)エチルエーテル、ビス(オキシエチレン)ヘキシ
ルエーテル、テトラキス(オキシエチレン)メチルエー
テル、テトラキス(オキシエチレン)エチルエーテル。
【0038】出発化合物として使用されるイミノジアセ
トニトルIIは、例えば西独公開特許(DE−A)第1
493752号明細書の方法に従って、相応するシアン
ヒドリンIV(R=R1、R2及び/又はR3、R4)とア
ンモニアの反応によって、反応式(4):
【0039】
【化13】
【0040】により得られる。
【0041】更に、イミノジアセトニトリルIIは、西
独公開特許(DE−A)第3242193号明細書の方
法によるシアンヒドリンIVとα−アミノニトリルVI
との反応によっても、反応式(5):
【0042】
【化14】
【0043】に従って得られる(R=R1、R2及び/又
はR3、R4)。
【0044】その際、この西独公開特許(DE−A)第
3242193号明細書の方法は、基R1及びR2が基R
3及びR4とは異なっているイミノジアセトニトリルII
を製造するのに殊に有利である。イミノジアセトニトリ
ルIIは、一般に全く水溶性ではないか又は僅かに水溶
性なだけなので、その製造の際に生じる反応水を、本発
明方法ではその使用の前に、簡単な相分離によって十分
に分離することができる。
【0045】こうして得られるイミノジアセトニトリル
の残留水含量は、一般に及び殊に本発明方法でアルキル
ホルミエートを使用する際に、方法結果に不利な影響を
及ぼさない。残留水含有イミノジアセトニトリルIIを
使用する場合にも、水含有蟻酸を使用する場合にも、反
応バッチの水量に応じて使用するアルキルホルミエート
の量を増加することが有利であることが判明しうる。一
般には、反応バッチ中に生じる水1モル当り付加的に
0.5〜2モル、特に等モル量のアルキルホルミエート
を添加する。
【0046】本発明方法の基礎となっている反応は、そ
れ自体未知であり、かつその円滑な達成は、意外であ
る。更に、本発明方法により、意外にも西独公開特許
(DE−A)第1950280号明細書の方法の欠点が
避けられるだけでなく、すなわちシアン化水素−含有排
気ガスが生じずかつ生じたホルミルアミノニトリルの部
分的加水分解を抑制し、これによって最終的にIの収率
は、著しく改良され、本発明方法は、ホルムアミドの使
用量を約半分に抑さえることができることにより、経済
的でもある。このことは、本発明方法におけるホルムア
ミドの機能がみかけ上部分的に、使用費用の面から、よ
り有利な蟻酸によるか又はアルキルホルミエートによっ
て引き継がれることに帰因する。
【0047】本発明により得られるα−ホルミルアミノ
ニトリルは、西独特許公開(DE−A)第195028
0号明細書に記載のようにけん化して、相応するアミノ
酸にすることができる。更に、本発明により得られるα
−ホルミルアミノニトリルからは、西独特許公開(DE
−A)第1668038号明細書及び欧州特許(EP−
B)第184074号明細書の方法による熱によるシア
ン化水素−離脱によって、相応するN−ホルミル−N−
アルケンが得られ、これはモノマーとして使用される。
例えば、この方法によって、本発明により得られるα−
N−ホルミルアラニンニトリルを熱分解して、N−ビニ
ルホルムアミドにすることができ、これは欧州特許(E
P−B)第71050号明細書及び欧州特許(EP−
A)第231901号明細書によって、塩基性ポリマー
に加工され、これは紙加工における助剤として使用する
ことができる。
【0048】
【実施例】例 1 α−N−ホルミルアラニンニトリル イミノジプロピオニトリル184.5g(1.5モル;
1、R2=R3、R4=H、メチル)にホルムアミド81
g(1.8モル)、ギ酸メチル108g(1.8モル)
及び蟻酸34.5g(0.75モル)を加えかつ撹拌下
にオートクレーブ中7時間で90℃まで加熱した。その
砕、オートクレーブ中の圧力を、2.3バール(ba
r)に調節した。引き続き反応器を室温まで冷却しかつ
放圧した。反応搬出物は、未反応イミノジプロピオニト
リル8.2gをなお含有し、変換率は95.6%に相当
した。反応搬出物の蒸留後処理後に、α−N−ホルミル
アラニンニトリルが反応ジニトリルに対し91.6%の
収率で得られた。
【0049】例 2 α−N−ホルミルアラニンニトリル イミノジプロピオニトリル184.5gの他に更に水1
8gを含有する残留水含有イミノジプロピオニトリル
に、ホルムアミド81g(1.8モル)、ギ酸メチル1
68g(2.8モル)及び蟻酸34.5g(0.75モ
ル)を加えかつ撹拌下にオートクレーブ中、3時間で1
00℃まで加熱した。その際、オートクレーブ中の圧力
を4.3バールに調節した。引き続き反応器を室温まで
冷却しかつ放圧した。反応搬出物は、未反応ジニトリル
4.9gをなお含有し、変換率は97.3%に相応し
た。反応搬出物の蒸留後処理後に、α−N−ホルミルア
ラニンニトリルが反応ジニトリルに対し92.5%の収
率で得られた。
【0050】例 3 α−N−ホルミルアラニンニトリル 例2と同様にして、しかし反応を90℃で7時間以上か
かって実施して、同様の反応バッチが得られた。この反
応実施の際、オートクレーブ中の固有圧は2.4バール
に調節した。反応搬出物を例2に記載と同様にして後処
理した。収率:96.3%(反応ジニトリルに対し
て)。
【0051】例 4 α−N−ホルミルアラニンニトリル イミノジプロピオニトリル55.4g(0.45モル)
をホルムアミド34.4g0.75モル及び蟻酸31g
(0.67モル)と共に、撹拌下に4時間で90℃まで
加熱した。反応搬出物を蒸留後処理した。変換率は99
%だった。収率:86.7%(反応ジニトリルに対し
て)。
【0052】例 5 α−N−ホルミルアラニンニトリル及びα−N−ホルミ
ルアミノ酪酸ニトリルα−メチル−α′−エチル−イミ
ノジアセトニトリル61.7g(0.45モル;R1
2:H、メチル;R3、R4:H、エチル)をホルムア
ミド28.4g(0.63モル)及び蟻酸29g(0.
63モル)と共に撹拌下に6.5時間で90℃まで加熱
した。反応搬出物を蒸留後処理した。変換率は98%だ
った。反応ジニトリルに対してα−N−ホルミルアラニ
ンニトリル及びα−N−ホルミルアミノ酪酸ニトリル
が、理論量の88.2もしくは90.7%の収率で得ら
れた。 例 6 N−ホルミルグリシンニトリル及びα−N−ホルミルロ
イシンニトリル α−イソブチル−イミノジアセトニトリル75.5g
(0.5モル;R1、R2:H、イソブチル;R3,R4
H、H)をホルムアミド31.5g(0.73モル)及
び蟻酸32.2g(0.7モル)と共に撹拌下に4時間
で90℃まで加熱した。反応搬出物を蒸留後処理した。
変換率は97%であった。反応ジニトリルに対してN−
ホルミルグリシンニトリル及びα−N−ホルミルロイシ
ンニトリルが理論の70もしくは82.6%の収率で得
られた。
【0053】例 7 α−N−ホルミルアラニンニトリル及びα−N−ホルミ
ルバリンニトリル α−メチル−α′−イソプロピル−イミノジアセトニト
リル75.5g(0.5モル;R1、R2:H、メチル;
3、R4:H、イソプロピル)をホルムアミド31.5
g(0.73モル)及び蟻酸32.2g(0.7モル)
と共に撹拌下に6時間で90℃まで加熱した。反応搬出
物を蒸留後処理した。変換率は96%だった。反応ジニ
トリルに対してα−N−ホルミルアラニンニトリル及び
α−N−ホルミルバリンニトリルが理論量の80もしく
は90%の収率で得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Ia及びIb: 【化1】 [式中基R,R,R及びRは、同じ又は異なる
    ものでかつ水素及び/又は非置換の又は反応条件下で不
    活性な置換基で置換された、炭素原子1〜10個を有す
    る脂肪族及び/又はヘテロ脂肪族基、炭素原子3〜6個
    を有する脂環式及び/又はヘテロ脂環式基、炭素原子7
    〜12個を有する芳香脂肪族基、炭素原子4〜12個を
    有するヘテロ芳香脂肪族基、炭素原子6〜10個を有す
    る芳香族基及び/又は炭素原子3〜10個を有するヘテ
    ロ芳香族基を表わす、但し、それぞれ基R又はR
    びRはRの少なくとも1個は水素原子であるものと
    する]のα−ホルミルアミノニトリルの製法において、
    一般式II: 【化2】 [式中基R,R,R及びRは、前記のものを表
    す]のイミノジアセトニトリルを式III: 【化3】 のホルムアミドと蟻酸の存在下で反応させるか又は蟻酸
    を生ずる化合物と酸の存在下で反応させることを特徴と
    するα−ホルミルアミノニトリルの製法。
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