JP2835890B2 - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2835890B2
JP2835890B2 JP3262621A JP26262191A JP2835890B2 JP 2835890 B2 JP2835890 B2 JP 2835890B2 JP 3262621 A JP3262621 A JP 3262621A JP 26262191 A JP26262191 A JP 26262191A JP 2835890 B2 JP2835890 B2 JP 2835890B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/68Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for positioning, orientation or alignment

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被処理体である半導
体ウエハにレジスト液塗布等の種々の処理を施す処理装
置に係り、特に半導体ウエハへの熱影響の改善を図った
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハの処理装置としては、レジ
スト膜形成装置、現像装置等があるが、従来、これらの
装置において採用されている処理機構や搬送機構の構成
の一例を、図6のレジスト膜形成装置により説明する。
【0003】図6において、60は搬送路であり、搬送
路60に沿って搬送機構61が移動自在に設けられてい
る。搬送路60の一方の側には、レジスト膜形成前の半
導体ウエハ(以下、単にウエハという)Wを収納するウ
エハキャリア63と、レジスト膜形成後のウエハWを収
納するウエハキャリア64とが配設されている。また、
搬送路60の他方の側には、ウエハキャリア63から搬
送されてきたウエハWを所定温度(例えば、23℃)に
調整するための冷却機構65と、冷却機構65から搬送
されてきたウエハWにレジスト膜を塗布するための2つ
の塗布機構66と、塗布機構66でレジスト膜が塗布さ
れたウエハWを加熱処理するためのベーク機構67とが
配設されている。
【0004】搬送機構61には、真空吸着等によりウエ
ハWを保持するためのアームないしピンセット62が設
けられている(図では一方のみ示す)。アーム62は上
下に例えば2本配設されており、移動機構によりそれぞ
れ独立にウエハキャリア63,64及び各処理機構6
5,66,67のウエハ載置位置まで移動できるように
なっている。従って、搬送機構61を搬送路60に沿っ
て移動させると共に、搬送機構61のアーム62を移動
機構で移動させることにより、ウエハキャリア63から
ウエハWを取り出して各処理機構65,66,67に順
次搬送し、処理後のウエハWをウエハキャリア64に収
納することができる。この装置では、アーム62を2本
設けたので、ウエハWの搬出・搬入を2本のアーム62
で独立して並行に行なうことができ、処理時間の短縮が
図れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記装置
では、2本のアーム62が全ての処理機構65,66,
67に対してウエハWの搬入・搬出を行うようになって
いるため、ウエハ搬送時ウエハ間の熱影響が問題とな
る。すなわち、ベーク機構67で加熱されたウエハWを
一方のアーム62で搬送する間に、ウエハWの熱により
アーム62の温度も上昇するが、その後に、この昇温し
たアーム62を用いて冷却機構65で冷却工程を終了し
たウエハWを塗布機構66に搬送する場合には、その間
に昇温したアーム62の熱によってウエハWが加熱され
る。このため、冷却機構65で所定温度にクーリングさ
れたウエハWの温度分布はアーム62との当接部を最高
温として上昇して調整温度よりずれてしまい、塗布機構
66におけるウエハWへの塗布膜厚の均一性が上記温度
分布により悪化するという問題があった。
【0006】また、ベーク機構67から搬送される高温
のウエハWや昇温されたアーム62の熱が、輻射あるい
は雰囲気ガスの対流により、もう一方のアーム62によ
って冷却機構65から塗布機構66に搬送されるウエハ
Wに伝達されてウエハWが加熱されてしまうこともあ
る。
【0007】この発明の目的は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、被処理体を次の処理機構に搬送する間
に被処理体の温度に温度変動を与えないように熱絶縁対
策を施した被処理体の処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の処理装
置は、ダウンフローに配置され、被処理体に処理を施
す複数の処理機構と、これらの処理機構に上記被処理体
を搬送するための搬送機構と、この搬送機構に移動自在
に設けられ上記被処理体を保持するアームとを有する処
理装置において、上記アームが、上下に配設されてそれ
ぞれ独立して移動する複数のアームを有し、上記アーム
間に、上記ダウンフローが流通可能な通路を有する断熱
手段を設けたものである(請求項1)。
【0009】また、この発明の第2の処理装置は、ダウ
ンフローに配設され、被処理体に処理を施す複数の処
理機構と、これらの処理機構に上記被処理体を搬送する
ための搬送機構と、この搬送機構に移動自在に設けられ
上記被処理体を保持するアームとを有する処理装置であ
って、上記アームが、上記処理機構によって第1の温度
に温度調整された後の被処理体に対してのみ使用される
第1のアームと、これ以外の被処理体に対して使用され
る第2のアームとを有し、上記第1のアームと第2のア
ームとの間に、上記ダウンフローが流通可能な通路を有
する断熱手段を設けたものである(請求項2)。
【0010】この発明において、上方に配設されるアー
ムが、低温度に調整された後の被処理体に対して使用さ
れ、下方に配設されるアームが、高温度に調整された後
の被処理体に対して使用されるようにすることも可能で
ある(請求項3)。また、上記アーム(第1のアーム、
第2のアーム)を複数本設けるようにしてもよい。この
場合、各アームはそれぞれ独立に移動できる構造とする
のがよい。特に、第2のアームは、第1のアームに比べ
て使用頻度が高いので、処理能力の向上を図るべく複数
設けるのが好ましい。
【0011】また、上記断熱手段は、第1のアームによ
り搬送される温度調整された被処理体に対して、高温の
被処理体や第2のアームからの輻射熱を遮断できる構造
のものならばどのようなものでもよい。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、搬送機構に移動
自在に設けられた各アームにより被処理体を各処理機構
に搬送することができ、アーム間に断熱手段が設けられ
ているので、一方のアームが他方のアームに保持された
高温の被処理体や他方のアーム自身からの輻射熱によ
り、一方のアームに保持される被処理体が加熱されるの
を抑制することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、第1
のアームは第1の温度例えば常温に温度調整された被処
理体を搬送する専用アームであり、他の高温処理等され
た被処理体の搬送には用いられない。したがって、第1
のアームからの熱伝導により、上記温度調整された被処
理体の温度が変動することはない。また、第1のアーム
と第2のアームとの間には断熱手段が設けられているの
で、第2のアームに保持された高温の被処理体や第2の
アーム自身からの輻射熱により、第1のアームの温度調
整された被処理体が常温より高い温度に加熱されること
もない。
【0014】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に従って説
明する。この実施例はレジスト液塗布装置に適用したも
のである。
【0015】図1に示すように、このレジスト液塗布装
置は、被処理体例えば半導体ウエハW(以下にウエハと
いう)に種々の処理を施す処理機構が配設された処理機
構ユニット10と、処理機構ユニット10にウエハWを
搬入・搬出するための搬入・搬出機構1とから主に構成
されている。
【0016】搬入・搬出機構1は、処理前のウエハWを
収納するウエハキャリア2と、処理後のウエハWを収納
するウエハキャリア3と、ウエハWを吸着保持し搬送す
るアームないしピンセット4と、このアーム4をX方
向、Y方向及びθ(回転)方向にそれぞれ移動させるた
めのX方向移動機構5、Y方向移動機構6及びθ方向移
動機構7と、処理機構ユニット10との間でウエハWの
受け渡しがなされる載置台8とを備えている。
【0017】処理機構ユニット10には、ウエハWとレ
ジスト膜との密着性を向上させるためのアドヒージョン
処理を行うアドヒージョン処理機構11と、ウエハWの
上面にレジスト膜を塗布する塗布機構14,15(例え
ばスピンコーター)と、これら塗布機構14,15でレ
ジスト膜を塗布する前のウエハWを冷却して、所定の第
1の温度(この実施例では23℃)に調整するための冷
却機構13と、ウエハWに塗布されたレジスト膜中に残
存する溶剤を蒸発させるための加熱処理を行うベーク機
構12とからなる処理機構が設けられている。なお、ベ
ーク機構12でなされる加熱処理の時間は長いので、ベ
ーク機構12では複数枚のウエハWを同時に加熱処理で
きる構造となっている。例えば、ベーク機構12を上下
に多段積層配置する。また、塗布機構14,15を2台
設けたのは、レジスト膜の塗布処理のスループットを向
上させるためである。
【0018】また、処理機構ユニット10には、上記の
各処理機構11〜15にウエハWの搬入及び搬出を行う
ための搬送機構16が設けられている。搬送機構16
は、図1及び図2に示すように、軸方向例えばX軸方向
に形成された搬送路17に沿って移動自在に設けられた
搬送台18と、搬送台18に支軸19,20,21を介
してそれぞれ独立して移動可能に設けられた複数のアー
ム例えば第1のアーム22及び第2のアーム23,24
とを有している。搬送機構16のアームは、第1のアー
ム22が上位に、第2のアーム23が中位に、第2のア
ーム24が最も下位に位置するように上下に配設され
る。これらアーム22,23,24は、搬送機構16の
移動中は互いに上下に重なった状態に配設されている。
【0019】第1のアーム22は、例えば冷却機構13
の冷却工程から塗布機構14又は15によるレジスト液
の塗布工程までウエハWを搬送・搬入するときのみに使
用される専用アームであり、第2のアーム23,24
は、これ以外のウエハ搬送に使用される一般用アームで
ある。第1及び第2のアーム22,23,24は、図示
省略の移動機構により、それぞれ独立に図2の紙面垂直
Y方向に移動可能で、また同時に左右X方向、上下Z方
向、回転θ方向に移動させることができるようになって
いる。このようなアームの移動機構としては、例えば、
ステッピングモータ及びこれに連結されたボールスクリ
ュー等の回転駆動機構、あるいはベルト駆動されるスラ
イド機構等を用いる。また、アーム22〜24の先端部
には、ウエハ支持機構例えば図3に示すように、ウエハ
Wの外型に沿った一部切欠環状の支持枠が設けられ、ウ
エハWの周辺部下面に当接しウエハWを少なくとも3箇
所で部分的に支持するための複数の受け部材である爪2
5が形成されている。この爪25は、断熱部材例えばフ
ッ素樹脂が望ましい。なお、ウエハ保持機構としては、
真空吸着式アームや静電チャックを用いるようにしても
よい。
【0020】第1のアーム22と中位に位置する第2の
アーム23との間には、断熱手段例えば断熱部材26が
設けられる。断熱部材26は、第1及び第2のアーム2
2〜24の搬送台18上の待機位置ないし初期位置に設
けられる。断熱部材26は、図4及び図5に示すよう
に、例えばアルミニウム製の環状の枠体27と、枠体2
7の上面、下面を覆うようにしてそれぞれ設けられるエ
ンジニアリング・プラスチック製の2枚の断熱板28,
29とからなる。断熱手段の他の例としては、狭ギャッ
プの平板状空間を真空にした板状体例えば気密容器から
なるガラス体等を用いると、断熱効果は大となる。枠体
27の基部は搬送台18に固定して設けられた取付部材
30に取り付け固定される。断熱板28,29には、更
にクリーンルームのダウンフローFが乱されることなく
流通できるように、直径が例えば20mmφ程度望ましく
は10mmφ〜30mmφの通路例えば通気孔31が複数個
形成されている。この場合、上の断熱板28の通気孔3
1と下の断熱板29の通気孔31とは、上下に重なるこ
とがないように位置ずれさせて断熱効果を高めることが
できるように形成されている。
【0021】なお、本装置にはクリーンエアのダウンフ
ローFを作るために、図2に示すように、装置上方には
ファン32及びフィルタ33が設けられると共に、装置
下方にはクリーンエアを吸引排気するためのエア吸引口
34が設けられ、ローカルにクリーンエア流が形成され
ている。なお、上記ダウンフローFは本装置が設置され
るクリーンルームのダウンフローを用いるようにしても
よい。
【0022】次に、本装置によりウエハWの表面にフォ
トレジスト膜を形成する工程について説明する。
【0023】まず、搬入・搬出機構1のX方向、Y方向
及びθ方向移動機構5,6,7を駆動制御して、ウエハ
キャリア2に収納されている処理前のウエハWの内の予
めプログラムされた1枚をアーム4で搬出し、載置台8
上に載置する。この載置台8上で位置合せ例えばウエハ
WのセンタリングやウエハWのオリエンテーションフラ
ットを基準とした位置合せを行う。
【0024】次いで、処理機構ユニット10の搬送機構
16を駆動して、搬送台18を載置台8側へと移動さ
せ、図示省略の移動機構により例えば第2のアーム23
(アーム24を使用してもよい)を動かして、載置台8
上に載置されたウエハW(以下、1枚目のウエハWと呼
ぶ)を第2のアーム23上に保持し、保持されたウエハ
Wをアドヒージョン処理機構11に搬入してセットし、
ウエハWを80℃程度に加熱しつつアドヒージョン処理
を行う。なお、この1枚目のウエハWのアドヒージョン
処理中に、搬入・搬出機構1を動作させて、次に処理す
るウエハW(以下、2枚目のウエハWと呼ぶ)をウエハ
キァリア2から取り出して載置台8に載置し、更に第2
のアーム23を動作させて、第2のアーム23上にこの
2枚目のウエハWを保持してアドヒージョン処理機構1
1の前まで移動させておく。なお、2枚目のウエハWを
搬送路17の左端位置に待機させておいてもよい。
【0025】1枚目のウエハWのアドヒージョン処理が
終了したら、第2のアーム24で1枚目のウエハWをア
ドヒージョン処理機構11から取り出した後、アーム2
3に保持した2枚目のウエハWをアドヒージョン処理機
構11にセットする。次いで、アーム24で保持した1
枚目のウエハWを冷却機構13に搬入しセットする。ま
た、冷却機構13で1枚目のウエハWの冷却処理を行っ
ている間に、アドヒージョン処理機構11による処理が
終了した2枚目のウエハWを第2のアーム23で保持し
て冷却機構13の搬入口まで移動させておく。なお、冷
却機構13で1枚目のウエハWの冷却処理を行っている
間に、併せて3枚目のウエハWをアドヒージョン処理機
構11にセットして処理を行わせるようにしてもよい。
【0026】1枚目のウエハWの冷却処理が終了した
ら、冷却されて例えば23℃に温度調整されたウエハW
の搬送専用の第1のアーム22で1枚目のウエハWを保
持して冷却機構13から取り出した後、アーム23上の
2枚目のウエハWを冷却機構13にセットする。続い
て、第1のアーム22により1枚目のウエハWを塗布機
構14(塗布機構15でもよい)まで搬送し、塗布機構
14にセットする。
【0027】塗布機構14で1枚目のウエハW上にフォ
トレジスト液を塗布する間に、冷却機構13での処理が
終了した2枚目のウエハWは、第1のアーム22に保持
されて冷却機構13からもう一方の塗布機構15まで搬
送されセットされる。同様に、3枚目以降のウエハWに
ついても、塗布機構14あるいは塗布機構15のいずれ
かに搬入され、フォトレジスト液が塗布例えばスピンコ
ーティングされる。
【0028】塗布機構14又は15でフォトレジスト液
が塗布されたウエハWは、順次、第2のアーム23又は
24でベーク機構12に搬送され、ベーク機構12で加
熱処理し、レジスト液中の溶剤を蒸発させて乾燥固着す
る。そして、加熱処理が終了しレジスト膜が形成された
ウエハWは第2のアーム23又は24によってベーク機
構12から搬出され、載置台8上に載置される。このレ
ジスト膜形成処理後のウエハWは、最後に、搬入・搬出
機構1のアーム4により搬送されて、ウエハキャリア3
内に収納される。
【0029】上述したように、この実施例では、冷却機
構13から塗布機構14又は15へのウエハWの搬送は
予め定められた専用の第1のアーム22で行っており、
第1のアーム22ではベーク機構13で加熱されたウエ
ハWの搬送等は行わないので、冷却機構13で温度調整
例えば常温に設定されたウエハWを塗布機構14,15
に搬送する際に、アーム22からの伝熱により、ウエハ
Wの温度が上昇することはない。
【0030】更に、第1のアーム22と第2のアーム2
3との間に断熱部材26を設けると共に、ダウンフロー
Fを流しているので、ベーク機構12で加熱処理された
高温のウエハWやこのウエハWを搬送して昇温された第
2のアーム23,24の熱によって、第1のアーム22
上のウエハWが昇温されることはない。すなわち、高温
のウエハWや第2のアーム23,24から上方への輻射
(熱線)Rの多くは、図4に示すように、下側の断熱板
29例えば熱絶縁性のアクリル、セラミックスで遮断さ
れる。更に、輻射Rの一部は、下側の断熱板29の通気
孔31を通るが、上側の断熱板28の通気孔31と下側
の断熱板29の通気孔31とは上下に重ならないように
位置ずれされてあるため、断熱板29の通気孔31を通
過した輻射Rは上側の断熱板28で遮断され、第1のア
ーム22上のウエハWに当ることはない。また、断熱板
28,29には通気孔31が形成されているため、上側
の断熱板28の通気孔31及び下側の断熱板29の通気
孔31を通ってダウンフローFが両断熱板間の空間を流
れる。このため、高温のウエハWや第2のアーム23,
24から発生する熱対流が第1のアーム22上のウエハ
Wに向うことはなく、エアを介しての熱伝達も防止でき
る。更に、断熱部材26の内部をダウンフローFが流れ
る構造となっているので、ダウンフローFによって断熱
部材26の放熱がなされ、断熱性能がよい。また、断熱
部材26を通ってクリーンエアのダウンフローFが流れ
るので、アーム22〜24周辺を清浄に保てると共に、
クーリングも行える。
【0031】このように、冷却機構13で温度調整され
たウエハWが、その温度を全んど変えることなく塗布機
構14,15に搬入されるので、塗布機構14,15に
おける塗布工程で、温度差に起因する膜厚の変動が解消
されるので、ウエハW上にレジスト膜を高精度に均一に
形成することができる。
【0032】また、この実施例では、複数本のアーム2
2〜24を設けてウエハWの搬入・搬出を行うと共に、
各処理機構11〜15で複数枚のウエハWを同時に並行
して処理を行っているので、単位時間当りのウエハWの
処理量の向上が図れる。
【0033】なお、上記実施例においては、断熱部材と
して、2枚の断熱板28,29を用いたが、更に断熱板
を追加して三重構造にしてもよい。また、断熱板28,
29に通気孔31を設けるのではなく、断熱部材にくの
字状あるいはS字状に屈曲したダウンフローの流路ない
し通路を形成するようにしてもよい。また、断熱部材2
6の放熱効果を更に高めるために、断熱板29の下面に
メッキを施すようにしてもよい。また、上記実施例で
は、この発明をレジスト液塗布装置に適用したが、これ
に限らず、他の処理装置、例えば現像装置等にも処理温
度の異なる複数処理機構へ一体的に搬送移動する構成で
あれば上記実施例に限らず適用しても有効である。な
お、塗布機構15を現像液塗布機構とすれば、レジスト
液塗布現像装置として使用できる。
【0034】上記実施例では、半導体ウエハ処理につい
て説明したが、板状の被処理体であればLCD基板、プ
リント基板、フォトマスク等、何れにも適用できること
は説明するまでもないことである。要するに、処理温度
の異なる複数の処理工程間で被処理体を搬送するのに適
用すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、この
発明によれば、以下のような優れた効果が得られる。 1)搬送機構に移動自在に設けられた各アームにより被
処理体を各処理機構に搬送することができ、アーム間に
断熱手段が設けられているので、一方のアームが他方の
アームに保持された高温の被処理体や他方のアーム自身
からの輻射熱により、一方のアームに保持される被処理
体が加熱されるのを抑制することができる。 2)被処理体を搬送するアームが温度調整されたウエハ
に専用の第1のアームと、その他の被処理体の搬送用の
第2のアームとに分けられているので、高温の被処理体
の搬送等に第1のアームが用いられることなく、温度調
整された被処理体に第1のアームから熱が伝わることは
ない。 3)断熱手段にはダウンフローが流通可能な流路がある
ので、このダウンフローによって断熱部材は放熱される
ため、断熱性がよい。 4)このようなことから、一方のアーム(第1のアー
ム)により搬送される温度調整された被処理体の温度は
変動することなく設定温度に保たれるので、次の処理機
構における処理は適切な温度状態の下に行うことがで
き、製造される半導体素子の品質の向上が図れる。すな
わち、一搬送機構に複数の被処理体支持アームを有する
一搬送機構で複数の処理機構を選択して処理する装置に
おいて、上記被処理体支持アーム間で熱絶縁して被処理
体を搬送できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をレジスト膜形成装置に適用した一実
施例を示す概略平面図である。
【図2】図1の搬送機構の要部を拡大して示す側面図で
ある。
【図3】この発明におけるアームの構成を概略的に示す
斜視図である。
【図4】この発明における断熱部材を拡大して示す側断
面図である。
【図5】図4の断熱部材の分解斜視図である。
【図6】従来のレジスト膜形成装置を示す概略平面図で
ある。
【符号の説明】
10 処理機構ユニット 22 第1のアーム 23 第2のアーム 24 第2のアーム 26 断熱部材 28 断熱板 29 断熱板 31 通気孔(通路) W ウエハ(半導体ウエハ) F ダウンフロー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダウンフローに配置され、被処理体に
    処理を施す複数の処理機構と、これらの処理機構に上記
    被処理体を搬送するための搬送機構と、この搬送機構に
    移動自在に設けられ上記被処理体を保持するアームとを
    有する処理装置において、 上記アームが、上下に配設されてそれぞれ独立して移動
    する複数のアームを有し、 上記アーム間に、上記ダウンフローが流通可能な通路を
    有する断熱手段を設けたことを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 ダウンフローに配置され、被処理体に
    処理を施す複数の処理機構と、これらの処理機構に上記
    被処理体を搬送するための搬送機構と、この搬送機構に
    移動自在に設けられ上記被処理体を保持するアームとを
    有する処理装置において、 上記アームが上記処理機構によって第1の温度に温度調
    整された後の被処理体に対してのみ使用される第1のア
    ームと、これ以外の被処理体に対して使用される第2の
    アームとを有し、 上記第1のアームと第2のアームとの間に、上記ダウン
    フローが流通可能な通路を有する断熱手段を設けたこと
    を特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の処理装置におい
    て、 上方に配設されるアームが、低温度に調整された後の被
    処理体に対して使用され、 下方に配設されるアームが、高温度に調整された後の被
    処理体に対して使用されるようにした、ことを特徴とす
    る処理装置。
JP3262621A 1991-02-15 1991-09-17 処理装置 Expired - Lifetime JP2835890B2 (ja)

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