JP2833931B2 - 収穫機 - Google Patents

収穫機

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JP2833931B2
JP2833931B2 JP15356192A JP15356192A JP2833931B2 JP 2833931 B2 JP2833931 B2 JP 2833931B2 JP 15356192 A JP15356192 A JP 15356192A JP 15356192 A JP15356192 A JP 15356192A JP 2833931 B2 JP2833931 B2 JP 2833931B2
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喜之 川上
保徳 浦野
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収穫機に係り、例えば、
薩摩芋や馬鈴薯などの地下塊茎類の収穫物を収穫する自
走式または牽引式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の収穫物を収穫する収穫機
としては、たとえば、実開昭59−87216号公報に
記載されているように、走行装置を備えた収穫機本体に
後上りに傾斜したスラットコンベヤ及びこのスラットコ
ンベヤの後端部にベルトコンベヤを連設し、前記スラッ
トコンベヤの前端部に畝から収穫物を掘り起すスクレー
パのような掘起体を突出し、前記スラットコンベヤの前
端部に設けた車軸の両端部に畝溝を走行する左右のゲー
ジ輪を平行に配設して回転自在に軸架した構造及び実開
平1−130611号公報に記載されているように、収
穫機本体に後上りに傾斜したチエーンコンベヤを設け、
このチエーンコンベヤの前方に畝から収穫物を掘り起す
掘起体を突出し、前記収穫機本体の後側左右部に畝溝を
走行する接地体を設けた構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記両公報に記載され
た構造では、掘起体にて収穫物を順次掘り起こすととも
に、この各収穫物を順次コンベヤに搬入するようになっ
ているが、この掘起体にて収穫物を掘り起こす際には、
掘起体にて畝の土が順次押し上げられて畝が崩されるの
で収穫物が畝の側方部に転げ出たり、畝の表面部に繁茂
する収穫物の茎葉が畝の両側方向に流れてコンベヤフレ
ーム等に引っ掛かることがあり、したがって、掘起体に
て掘り起こした収穫物を確実にコンベヤに搬入すること
ができないことがあったり、収穫物の搬送が妨げられ収
穫物を損傷することがある、という問題がある。
【0004】そこで、本発明は、このような点に鑑みて
なされたもので、収穫物が畝の側方部に転げ出ることを
確実に防止でき、畝の表面部に繁茂する収穫物の茎葉が
畝の両側方向に流れてコンベヤフレーム等に引っ掛かる
ことを防止でき、したがって、掘起体にて掘り起こした
収穫物を確実にコンベヤに搬入することができ、収穫物
を損傷することなくスムーズに搬送することができ、作
業性にすぐれた収穫機を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の収穫機は、収穫
機本体と、この収穫機本体に設けられ収穫物を搬送する
コンベヤと、畝から収穫物を掘り起すとともにこの収穫
物を前記コンベヤに搬入する掘起体と、を具備し、前記
コンベヤは、コンベヤフレームと、このコンベヤフレー
ムに回行自在に設けられ土をふるい落とす間隔をおいて
搬送杆を並設軸架して無端に形成されかつ前側折り返し
回行部を収穫物の搬入部とした無端回行体と、を有し
前記コンベヤフレームには、前記無端回行体の搬入部の
前方に位置して前記掘起体を設けるとともに、前端近傍
部に支持フレームを設け前記支持フレームには、この
支持フレームの両側部にそれぞれ固定板を設けるととも
に、この各固定板に上下方向及び左右方向にそれぞれ位
置調節自在に前記掘起体の上方に位置して畝の両側上部
それぞれ当接する前後方向に長い板状の畝押え体を固
着したものである。
【0006】
【作用】本発明の収穫機では、圃場の畝を跨ぐようにし
て収穫機本体を配置し、その畝の両側上部の幅に合わせ
て支持フレームの左右の畝押え体の一方または両方を上
下方向または左右方向に位置調節すると、この左右の畝
押え体は畝の両側上部の畝幅に合わせて間隔が簡単に設
定される。そして、左右の畝押え体は畝の両側上部に当
接される。
【0007】つぎに、収穫機本体が進行されると、この
収穫機本体の左右の畝押え体は畝の両側上部に追従して
進行し、この左右の畝押え体の案内作用によって収穫機
本体が畝を跨いで畝に沿って進行される。そして、掘起
体にて畝に栽育されている収穫物が順次掘り起され、こ
の収穫物は、掘起体からコンベヤの搬入部に搬入される
とともに、このコンベヤの無端回行体の各搬送杆の間隔
から土をふるい落しながら搬送される。この際、すなわ
ち掘起体にて収穫物を掘り起こす際には、両側部の前後
方向の板状の畝押え体は掘起体の上方に位置して畝の両
側上部にそれぞれ当接して畝の両側上部を押さえている
ので、掘起体にて畝の土が順次押し上げられても畝が両
側部に崩されて収穫物が畝の側方部に転げ出たり、畝の
表面部に繁茂する収穫物の茎葉が畝の両側方向に流れて
コンベヤフレーム等に引っ掛かることが防止され、した
がって、掘起体にて掘り起こされた収穫物は掘起体から
確実にコンベヤの搬入部に搬入され、収穫物の搬送が妨
げられたり、収穫物を損傷することなく搬送される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0009】図1及び図2において、1は収穫機本体
で、この収穫機本体1は矩形板状のフレーム2を有し、
このフレーム2の左右両側部には上部に複数の支脚3を
介してステップ4が形成され、前記フレームの左右両側
部には下部に走行装置としてのクローラ5が設けられて
いる。また、前記フレーム2上には前後方向に油圧ポン
プ6、エンジン7及びトランスミッション8が順次配設
固定され、前記油圧ポンプ6の回転軸9と前記エンジン
7の回転軸10とは連動媒体11を介して連動連結され、前
記エンジン7の回転軸10と前記トランスミッション8の
出力軸12とは連動媒体13を介して連動連結されている。
また、前記エンジン7からの出力によって前記クローラ
5が駆動されるようになっている。
【0010】また、前記フレーム2の左右のステップ4
の前後方向の略中間部には中空円筒状の支柱14が垂直状
に一体に立設固定され、この左右の支柱14には側面視略
L字状に形成された脚杆15の垂直状部16が水平方向に回
動自在に嵌合され、この脚杆15の水平状部17の先端部に
形成された上下方向の軸受18に支軸19を介して座席20が
水平方向に回動自在に軸架されている。そして、前記左
右の座席20は、脚杆15を介してそれぞれの支柱14を中心
として前後方向に水平回動され、かつ、前後に設置する
位置が変換されるようになっている。
【0011】また、前記フレーム2の左右のステップ4
の前後方向の両端近傍部には垂直軸21が一体に突設さ
れ、この左右前後の垂直軸21には支持片22の一端部が水
平方向に回動自在に軸支され、この左右の支持片22の他
端部には支軸23を介してコンテナ置台24が回動自在に軸
支されている。そして、前記左右の前後のコンテナ置台
24は、支持片22を介してそれぞれの垂直軸21を中心とし
て前後方向に水平回動され、かつ、前後に設置する位置
が変換されるようになっている。
【0012】つぎに、前記フレーム2の前端部には左右
方向に長い取付枠25が一体に固着され、この取付枠25の
左右方向の両端部には連結金具26が一体に固着され、こ
の左右の連結金具26にはコンベヤ27が連結されている。
このコンベヤ27は、前側部を前記収穫機本体1の前下方
に向けて傾斜させて突出するとともに、後側部を前記左
右の座席20及びコンテナ置台24の間に位置させて水平状
に突出したコンベヤフレーム28を有し、このコンベヤフ
レーム28の前端部間に軸架された回転軸29の両端部には
スプロケット30が固着されているとともに、このコンベ
ヤフレーム28の後端部間に軸架された駆動軸31の両端部
にはスプロケット32が固着され、このコンベヤフレーム
28の水平状部の前部の上下に軸架された上部の回転軸33
の両端部にはテンションローラ34が固着されているとと
もに、下部の回転軸35の両端部にはテンション兼入力用
のスプロケット36がそれぞれ固着されている。
【0013】また、前記前端左右のスプロケット30と前
記後端左右のスプロケット32との間には前記上下左右の
テンションローラ34,36を介して無端回行体37が回行自
在に懸架されている。この無端回行体37は、左右に配設
された無端チエーン38及びこの左右の無端チエーン38間
に土をふるい落とす間隔をおいて並設軸架された多数の
搬送杆39にて無端に形成されている。そして、前記無端
回行体37は、前記前端左右のスプロケット30にて回行さ
れる前側折り返し回行部を収穫物の搬入部とし、前記後
端左右のスプロケット32にて回行される後側折り返し回
行部を収穫物の搬出部としている。また、前記駆動軸31
の一端部と前記トランスミッション8の出力軸12の一端
部とは連動媒体40を介して連動連結されている。そし
て、前記コンベヤ27の無端回行体37は、前記トランスミ
ッション8からの出力によって図1矢印時計方向に向け
て回行されるようになっている。
【0014】つぎに、前記コンベヤフレーム28の前端部
間には前記左右のスプロケット30にて回行される前記無
端回行体37の搬入部の前方に位置して先金のような掘起
体41が前下方に向かって傾斜した状態で一体に突設され
ている。そして、この掘起体41にて収穫物を掘り起こし
て前記コンベヤ27の搬入部に搬入するようになってい
る。また、前記コンベヤフレーム28の前端近傍部には支
持フレーム42が設けられている。
【0015】前記支持フレーム42は、前記コンベヤフレ
ーム28の前端近傍部に相対して一体に立設固定された上
下方向の連結片43を有し、この相対する左右の連結片43
の上端部間には左右方向の支持杆44の両端部が一体に固
着され、この支持杆44の左右方向の中間上部に突設され
た一対の取付片45間には支軸46にてナット体47が上下方
向に回動自在に支持されている。また、前記左右の連結
片43の下端部に水平方向に一体に突出された左右の固定
ピン48には支持アーム49の下端部が上下方向に回動自在
に軸支され、この左右の支持アーム49の上端部には吊持
杆50の左右部が一体に固着され、この吊持杆50の左右方
向の両端部には前方に向かってアーム51が相対して一体
に屈曲形成されている。
【0016】また、前記相対するアーム51の先端部には
左右方向の軸線に対して内端側を所定の角度で前側に傾
斜した状態で中空筒状の軸支体52が一体に形成されてい
る。また、前記左右の軸支体52には車軸53が左右方向に
位置調節自在に挿通され、この左右の車軸53の内端部に
はゲージ輪54が相対して回転自在に軸架され、前記左右
の車軸53は前記軸支体52に設けた進退自在のロックボル
ト55にて設定位置で固定されるようになっている。そし
て、前記左右のゲージ輪54は、前側を外側に向けて所定
の傾斜角度で前方に向って拡開傾斜した状態で回転自在
に軸架され、かつ、左右方向に間隔調節自在に支持して
いる。
【0017】また、前記吊持杆50の左右方向の中間上部
に突設された一対の取付片56間にはねじ筒57の基端部が
支軸58にて上下方向に回動自在に軸支され、このねじ筒
57に回動自在に支持されたハンドル59のねじ軸部60が前
記ナット体47内に回動自在に螺着されている。そして、
ハンドル59の回動によりナット体47に対してねじ筒57が
前後方向に進退され、左右の固定ピン48を中心として左
右の支持アーム49を介して吊持杆50が上下方向に回動さ
れ、かつ、左右のゲージ輪54が高さ調節されるようにな
っている。
【0018】さらに、前記吊持杆50の左右部には前記左
右のゲージ輪54の後方に位置して上下方向に長い固定板
61がそれぞれ下方に向かって平行に一体に突設され、こ
の左右の固定板61の下端部には上下方向に長い取付孔62
それぞれ形成されている。また、前記左右の固定板61
は畝の両側部にそれぞれ当接する板状の畝押え体64
それぞれ上下方向及び左右方向に位置調節自在に固着
されている。前記畝押え体64は、図1及び図2に示すよ
うに、前後方向に長い矩形板状に形成され、その外面部
に前記固定板61に取り付ける取付板63をそれぞれ有し、
前記左右の取付板63には前記左右の固定板61の取付孔62
に連通する連通孔65が取付板63の長さ方向に形成されて
いる。そして、前記左右の固定板61に前記畝押え体64を
相対してそれぞれ内側に配設した状態で前記左右の取付
板63をそれぞれ重合し、この左右の重合部をそれぞれの
取付孔62及びこの取付孔62に連通した連通孔65に挿通し
たボルト・ナット66にて連結され、かつ、このボルト・
ナット66にて左右の畝押え体64が畝の高さ及び幅に応じ
て上下方向及び左右方向に設定位置調節自在に連結固定
されるようになっている。
【0019】また、前記コンベヤフレーム28の傾斜状部
と水平状部との間における下端部には前記油圧ポンプ6
及び前記エンジン7の上方に位置して土排除用コンベヤ
67が回行自在に配設されている。この土排除用コンベヤ
67は、前後に相対して回転自在に配設軸架された従動ロ
ーラ68及び駆動ローラ69と、この前後の従動ローラ68及
び駆動ローラ69間に回行自在に懸架された無端ベルト70
とを有し、前記駆動ローラ69を有する回転軸71が前記コ
ンベヤフレーム28の水平状部に回転自在に軸架されてい
る。また、前記回転軸71の一端部に固着されたスプロケ
ット72と前記回転軸71の一端部に固着されたスプロケッ
ト73との間には無端チエーン74が懸架されている。そし
て、前記土排除用コンベヤ67は、前記コンベヤ27の無端
回行体37の回行により駆動されるスプロケット36からの
出力によって図1矢印反時計方向に向かって回行される
ようになっている。
【0020】なお、前記コンベヤ27のコンベヤフレーム
28は、前記左右のゲージ輪54を有する支持フレーム42を
備えた前側部分28a と、この前側部分28a に続く傾斜部
及び前記左右の座席20及びコンテナ置台24間に配設した
後側部分28b とに分割形成し、かつ、前側部分28a と後
側部分28b とは相互の接続部及び連結金具26をピン75に
て回動自在に軸着し、このピン75の前後部において後側
部分28b にはシリンダー装置76の基端部を回動自在に軸
着するとともに、このシリンダー装置76のピストンロッ
ド77の先端部を前記前側部分28a に回動自在に軸着し、
作業時には前記ピン75及びシリンダー装置76にて前側部
分28a と後側部分28b とは収穫物を搬送可能に一体的に
連結しておく。また、収穫作業を行わないトラクタへの
積み込み時等や移動時にはシリンダー装置76を作動して
図1鎖線に示すように、ピン75を中心として後側部分28
b に対して前側部分28a を上方に回動して持ち上げる。
【0021】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0022】圃場の畝Aを跨ぐようにして収穫機本体1
を配置し、その畝幅に合わせて左右の畝溝Bに位置する
左右のゲージ輪54の間隔を調節する必要がある場合に
は、支持フレーム42の左右のアーム51の一方または両方
のロックボルト55を弛緩し、軸支体52に対して車軸53を
左右方向に進退すると、この左右のゲージ輪54は前方に
向って拡開傾斜した状態のままで左右方向に進退され、
この左右のゲージ輪54の後端部が畝Aの両側部にそれぞ
れ近接した状態に左右のゲージ輪54が位置調節され、再
び軸支体52に対してロックボルト55を締着することによ
り、左右のゲージ輪54は畝幅に合わせた間隔に簡単に設
定される。
【0023】また、圃場の畝Aの高さに応じて左右のゲ
ージ輪54の接地高さを調節する必要がある場合には、支
持フレーム42のハンドル59を回動すると、このハンドル
59のねじ軸部60がナット体47に対して進退されるととも
に、このねじ軸部60に支持されたねじ筒57にて吊持杆50
が左右の支持アーム49を介して左右の固定ピン48を中心
として上下方向に回動され、この吊持杆50の左右のアー
ム51に軸架された左右のゲージ輪54が高さ調節され、こ
の左右のゲージ輪54にて掘起体41の畝の土中に対する進
行深度が設定される。
【0024】さらに、圃場の畝Aの高さ及びこの畝Aの
両側上部の幅に応じて左右の畝押え体64の位置を調節す
る必要がある場合には、ボルト・ナット66のナットを弛
緩し、左右の固定板61に対して左右の畝押え体64の取付
板63をボルト・ナット66のボルトを介して上下方向また
は左右方向に調節して左右の畝押え体64を畝Aの両側上
部に沿うように当接設定するとともに、再びボルト・ナ
ット66のナットを締着することにより、この左右の畝押
え体64が畝Aの両側上部に沿って進行する状態に設定さ
れる。
【0025】つぎに、エンジン7からの出力によってト
ランスミッション8の出力軸12が回転されると、クロー
ラ5が駆動されるとともに、コンベヤ27の無端回行体37
が図1矢印時計方向に回行され、かつ、この無端回行体
37の折返した回行下部にてスプロケット36が回転され、
このスプロケット36からの出力によって土排除用コンベ
ヤ67の無端ベルト70が図1矢印反時計方向に回行され
る。そして、クローラ5により収穫機本体1が進行され
ると、この収穫機本体1の畝溝B上の左右のゲージ輪54
が畝Aに追従して進行するとともに、左右の畝押え体64
が畝Aの両側上部に当接した状態で畝Aの両側上部に沿
って追従して進行する。したがって、この左右のゲージ
輪54て収穫機本体1が畝Aを跨いで畝Aに沿って進行
されるとともに、この左右のゲージ輪54にて掘起体41
収穫物を掘り起こす所定の深度に支持されて進行され
る。
【0026】この際、左右のゲージ輪54は、前端部が畝
Aの両側部に対して外側に拡開するとともに、それぞれ
の後端部が畝Aの両側部に対して近接して傾斜した状態
で回転進行されるので、この左右のゲージ輪54はそれぞ
れの後端部が畝Aの両側部にて規制されて回転進行さ
れ、したがって、左右のゲージ輪54は畝Aに沿って確実
に追従進行され、畝Aが曲がっている場合においても左
右のゲージ輪54が前端部から畝Aに乗上げて畝Aを圧潰
することが防止される。
【0027】そして、掘起体41にて畝Aに栽育されてい
る薩摩芋のような収穫物Cが順次掘り起され、この収穫
物Cは、掘起体41の後端部からコンベヤ27の無端回行体
37の搬入部に搬入されるとともに、この無端回行体37の
各搬送杆39の間から土がふるい落されながら後方の搬出
部に向かって搬送される。この際、すなわち、掘起体41
にて収穫物Cが順次掘り起される際には、左右の畝押え
体64にて畝Aの両側上部が順次押えられるので、掘起体
41にて畝Aの土が順次押し上げられても畝Aが両側部に
崩されて収穫物Cが畝Aの側方部に転げ出たり、畝Aの
表面部に繁茂する収穫物Cの茎葉Dが畝Aの両側方向に
流れてコンベヤフレーム28等に引っ掛かったり、絡み付
くことが防止され、したがって、掘起体41にて掘り起こ
された収穫物Cは確実にコンベヤ27の無端回行体37の搬
入部に円滑に搬入され、収穫物Cの搬送が妨げられた
り、収穫物Cを損傷することなく搬送される。
【0028】また、無端回行体37の各搬送杆39の間から
ふるい落された土は、土排除用コンベヤ67の無端ベルト
70上に落下され、この無端ベルト70にて搬送され収穫機
本体1の前方に搬出される。したがって、無端回行体37
の各搬送杆39の間から選別されて落下された土によって
油圧ポンプ6及びエンジン7が汚損されることが防止さ
れる。
【0029】さらに、無端回行体37にて無端回行体37の
後側部の水平状部に収穫物Cが順次搬送されると、この
水平状部に前後に位置をずらした左右の座席20に着座し
ている左右の作業者にて収穫物が選別されて拾い上げら
れ、これらの収穫物は、その大きさや形状によって作業
者の左右のコンテナ置台24上に載置されたコンテナ内に
分別されて収納される。この際、左右の座席20は、作業
状況によって脚杆15を介して支柱14を中心として前後方
向に水平回動し相互に対向しないように前後に位置をず
らして設置する。また、この左右の座席20の位置に応じ
て座席20の左右のコンテナ置台24を支持片22を介して垂
直軸21を中心として前後方向に水平回動し、左右の座席
20の両隣に左右のコンテナ置台24を設置する。そして、
左右の座席20の作業者によって拾い上げられなかった規
格外等の不良な収穫物Cや収穫物C以外の雑物は無端回
行体37の搬出端部から外方に搬出される。
【0030】つぎに、前記実施例では、自走式の収穫機
において、左右の畝押え体64は、支持フレーム42の吊持
杆50に前記左右のゲージ輪54とともに設ける場合につい
て説明したが、これに限らず、自走式の収穫機であって
も前後方向の長さが短い場合や掘起体41の作業深度を設
定位置に保持される場合には必ずしも左右のゲージ輪54
を必要とせず、また、たとえば、収穫機本体1の左右の
両側下部にそり状の接地体を有する牽引式の収穫機にお
いて、図4に示すように、支持フレーム42の吊持杆50に
左右のゲージ輪54を設けることなく左右の畝押え体64の
みを支持フレーム42の吊持杆50の左右部に設けるように
してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、支持フレームの両側部
に設けた固定板に掘起体の上方に位置して畝の両側上部
に当接する畝押え体を上下方向及び左右方向に位置調節
自在に設けたので、掘起体にて畝の収穫物を掘り起す際
には、両側の畝押え体にて掘起体の上方に位置する畝の
両側上部が確実に押えられ、掘起体にて畝の土が押し上
げられても畝が両側に崩されて収穫物が畝の側方部に転
げ出ることを確実に防止でき、畝の表面部に繁茂する収
穫物の茎葉が畝の両側方向に流れてコンベヤフレーム等
に引っ掛かることを確実に防止できる。また、畝押え体
は上下方向及び左右方向に位置調節自在に設けたので、
の畝押え体を圃場の畝の高さ及び幅に充分対応させて
配置することができ、また、畝押え体64は前後方向に長
い板状に形成したので、畝Aの両側上部には畝押え体64
の当接面の大きい板状面を当接でき、この板状面にて掘
起体41にて畝Aの土が押し上げられてもこれらの土を畝
Aの両側に崩れないように押えることができ、したがっ
て、掘起体にて掘り起こした収穫物を確実にコンベヤに
搬入することができる。 また、コンベヤフレーム28に回
行自在に設けた無端回行体37は土をふるい落とす間隔を
おいて搬送杆39を並設軸架して無端に形成したので、収
穫物はコンベヤの無端回行体の搬入部に搬入されるとと
もに、この無端回行体の各搬送杆の間から土をふるい落
しながら後方の搬出端部に向かって搬送でき、作業性に
すぐれた収穫機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す収穫機の側面図であ
る。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上収穫作業状態を示す正面図である。
【図4】他の実施例を示す畝押え体支持部の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 収穫機本体 27 コンベヤ 28 コンベヤフレーム37 無端回行体 39 搬送杆 41 掘起体 42 支持フレーム61 固定板 64 畝押え体 A 畝 C 収穫物
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−135127(JP,U) 実開 平2−93921(JP,U) 実開 昭58−24101(JP,U) 実開 昭63−201401(JP,U) 実公 昭33−5318(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫機本体と、この収穫機本体に設けら
    れ収穫物を搬送するコンベヤと、畝から収穫物を掘り起
    すとともにこの収穫物を前記コンベヤに搬入する掘起体
    と、を具備し、 前記コンベヤは、コンベヤフレームと、このコンベヤフ
    レームに回行自在に設けられ土をふるい落とす間隔をお
    いて搬送杆を並設軸架して無端に形成されかつ前側折り
    返し回行部を収穫物の搬入部とした無端回行体と、を有
    前記コンベヤフレームには、前記無端回行体の搬入部の
    前方に位置して前記掘起体を設けるとともに、前端近傍
    部に支持フレームを設け前記支持フレームには、この支持フレームの両側部にそ
    れぞれ固定板を設けるとともに、この各固定板に上下方
    向及び左右方向にそれぞれ位置調節自在に 前記掘起体
    上方に位置して畝の両側上部にそれぞれ当接する前後方
    向に長い板状の畝押え体を固着した、 ことを特徴とする収穫機。
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