JPH0584007A

JPH0584007A - 収穫機

Info

Publication number: JPH0584007A
Application number: JP7988492A
Authority: JP
Inventors: Yasunori Urano; 保徳浦野; Kazumasa Miyamoto; 一正宮本; Yoshiyuki Kawakami; 喜之川上; Tadashi Kudo; 忠工藤
Original assignee: Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1992-04-01
Filing date: 1992-04-01
Publication date: 1993-04-06
Anticipated expiration: 2011-02-28
Also published as: JPH0817619B2

Abstract

(57)【要約】【目的】傾斜地で収穫機本体が傾斜地の低い傾斜方向
に傾いてもコンテナ内に収穫物を積込む積込みコンベヤ
の搬送面を水平状に調節設定し、この搬送面が傾斜地の
低い傾斜方向に傾斜することを防ぎ、かつ、収穫物が傾
斜方向に片寄って搬送されることを防ぎ、搬送面の全面
にて収穫物を搬送する。【構成】収穫機本体１に架台３を設ける。架台３の左
右の支持枠15，16に積込みコンベヤ35を配設する。一方
の支持枠15に積込みコンベヤ35の左右方向の一端部をヒ
ンジ18にて上下方向に回動自在に支持し、他方の支持枠
16に積込みコンベヤ35の左右方向の他端部をシリンダー
装置21にて上下方向に位置調節自在に支持する。シリン
ダー装置21の作動により積込みコンベヤ35の搬送面を傾
斜地に拘らず常時水平状に調節設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は収穫機に係り、圃場から
収穫物、主として玉葱を掘起すとともに、この玉葱を順
次コンテナ内に収容して収穫するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の収穫機としては、たとえ
ば、実公昭５４ー２２６８７号公報に記載された構造が
知られている。この公報に記載された構造は、積込みコ
ンベヤの搬出端部の後方に延長コンベヤを上下に回動自
在に突設し、この延長コンベヤの後方に落下緩衝板を上
下に回動自在に設け、この落下緩衝板を前記延長コンベ
ヤの上下の回動に連動させた構造である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構造では、圃場が平坦地で積込みコンベヤが幅方向の一
方側に傾斜することなく収穫物の掘取作業が行なわれる
場合には、収穫物は、積込みコンベヤの搬送面の幅方向
の一方側に片寄ることなく搬送面の全面にて搬出端部に
向けて搬送される。しかし、圃場が傾斜地の場合には、
収穫機は圃場の低い傾斜方向に傾くので、この積込みコ
ンベヤ及び延長コンベヤの搬送面も同様に傾斜するた
め、積込みコンベヤにて搬送される収穫物は、この積込
みコンベヤの搬送面が傾斜する方向の下側部に片寄って
搬送されるとともに、この積込みコンベヤの搬出端部か
ら延長コンベヤの搬送面が傾斜する方向の下側部に片寄
って搬入搬送され、したがって、収穫物は、延長コンベ
ヤの搬出端部からコンテナ内の片側に片寄って落下収納
され、これらの収穫物を人手によって均さなければなら
ない手数を要するという不都合な問題がある。

【０００４】そこで、本発明はこのような点に鑑みてな
されたもので、圃場が傾斜地の場合においても、収穫物
をコンテナ内に積込む積込みコンベヤの搬送面が傾斜地
の低い傾斜方向に傾くことを確実に防止することがで
き、この搬送面の幅方向の全面にて収穫物を搬送するこ
とができ、収穫物が搬送面の幅方向に片寄った状態で搬
送されることを防止することができ、したがって、収穫
物はコンテナ内に対して片側に片寄ることなく整然と搬
出収納することができ、人手によってコンテナ内の収穫
物を特に均す必要性が少なく、作業性にすぐれた収穫機
を提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、前側部に掘起体を設けるとともに後側部にコンテナ
を設けた収穫機本体と、この収穫機本体の上部に設けら
れ前記掘起体にて掘り起こされた収穫物を前記コンテナ
に向って搬送する積込みコンベヤと、を具備し、前記収
穫機本体は、架台を有し、この架台に前記積込みコンベ
ヤを配設し、この積込みコンベヤは左右方向の傾動を水
平状に調節可能に支持したものである。

【０００６】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、積込みコンベヤは、架台の一方の支持
枠に一端部をヒンジにて上下方向に回動自在に支持し、
架台の他方の支持枠に他端部をシリンダー装置にて上下
方向に位置調節自在に支持したものである。

【０００７】

【作用】請求項１に記載の発明では、収穫作業を行なう
圃場が傾斜地の場合において、収穫機本体が傾斜地を横
切る方向に進行することにより、収穫機本体が進行方向
に対して左右方向の傾斜地の低い方向に傾き、この収穫
機本体の架台に配設した積込みコンベヤの搬送面が傾斜
地の低い方向に傾斜する場合には、積込みコンベヤを調
節動作すると、この積込みコンベヤの搬送面は傾斜地の
傾斜面に対して左右方向に傾くことなく水平状となる位
置に調節設定される。そして、掘起体で掘起された収穫
物は、積込みコンベヤの搬送面の全面にて左右方向の一
方側に片寄ることなく順次搬送されるとともに、その搬
出端部からコンテナ内には片側に片寄ることなく順次収
納される。

【０００８】請求項２に記載の発明では、架台の他方の
支持枠に積込みコンベヤの他端部を支持したシリンダー
装置を作動してそのピストンロッドを上下方向に伸縮す
ると、この積込みコンベヤは、架台の一方の支持枠のヒ
ンジを中心とし上下方向に回動され、この積込みコンベ
ヤの搬送面は傾斜地の傾斜面に対して左右方向に傾くこ
となく水平状となる位置に調節され、この設定位置でシ
リンダー装置の作動が停止され、このシリンダー装置及
び架台の一方の支持枠にて積込みコンベヤが支持され
る。そして、掘起体で掘起された収穫物は、積込みコン
ベヤの搬送面の全面にて左右方向の一方側に片寄ること
なく順次搬送されるとともに、その搬出端部からコンテ
ナ内には片側に片寄ることなく順次収納される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添附図面に基づい
て説明する。

【００１０】図において、１は収穫機本体で、この収穫
機本体１は、主枠２と、この主枠２上に固定された架台
３及びこの架台３の後側部に形成されたコンテナ載台４
を有している。また、前記主枠２の左右下部には無限軌
道帯５が回行自在に懸架され、この無限軌道帯５は前記
主枠２の前側上部に搭載されたエンジン６からの出力に
よって収穫機本体１を前進する方向に駆動されるように
なっている。

【００１１】つぎに、前記主枠２の前側部には上部の支
持アーム７及び下部の連動アーム８にて持上げコンベヤ
９が上下動自在に連結され、この持上げコンベヤ９の前
側部には、後方から前方に向かって搬送コンベヤ10、掘
起体としての先金11及びゲージ輪12がそれぞれ設けら
れ、このゲージ輪12の後方上部に前記搬送コンベヤ10に
相対した掻込みコンベヤ13が設けられている。そして、
前記エンジン６からの出力によって前記持上げコンベヤ
９は第１図矢印時計方向に回行されるようになってお
り、また、前記搬送コンベヤ10は前記持上げコンベヤ９
に連動媒体14を介して連結されて第１図矢印時計方向に
回行されるようになっており、さらに前記掻込みコンベ
ヤ13は図示しない連動媒体を介して第１図矢印反時計方
向に回行されるようになっている。

【００１２】つぎに、前記架台３の左右部には前後方向
に長い支持枠15，16が相対して平行に形成され、この左
右の支持枠15，16の中で、その一方の支持枠15の前部及
び後部には取付板17，17が一体に立設され、この前部の
取付板17に対して後部の取付板17が上方に高く突出して
形成され、この前後の取付板17，17にはヒンジ18，18に
て一方のコンベヤフレーム19が上下方向に回動自在に連
結されている。また、前記他方の支持枠16の後側部には
連結枠20が固着され、この連結枠20にシリンダー装置21
の本体部22の下端部が支軸23にて回動自在に軸着され、
このシリンダー装置21のピストンロッド24の先端部には
支軸25にてブラケット26が軸着され、このブラケット26
には他方のコンベヤフレーム27の途中が固着されてい
る。

【００１３】また、前記の左右のコンベヤフレーム19，
27の前端近傍部間には駆動輪28，28を左右に固着した駆
動軸29が回転自在に横架されている。また、前記左右の
コンベヤフレーム19，27の後端近傍部間には従動輪30，
30を左右に固着した従動軸31が回転自在に横架されてい
る。また、前記前後左右の駆動輪28，28と従動輪30，30
との間には、相対する無端チェーン32，32間に多数の横
杆33を所定の間隔をおいて回転自在に並設して軸架した
無端回行体34が回行自在に懸架されている。

【００１４】そして、前記左右のコンベヤフレーム19，
27、前後左右の駆動輪28，28と従動輪30，30及び無端回
行体34にて積込みコンベヤとしての選別コンベヤ35が構
成されており、この選別コンベヤ35は、前記シリンダー
装置21のピストンロッド24が伸縮されることにより前記
前後の取付板17，17上の前後のヒンジ18，18を中心とし
て上下方向に回動調節自在に支持され、かつ、このピス
トンロッド24にて前記無端回行体34の回行上面からなる
搬送面が幅方向の一方側に傾斜することがないように、
すなわち、収穫機本体１が傾いても搬送面は幅方向の右
側と左側とは略同じレベルの水平状態に調節設定される
ようになっている。

【００１５】また、前記選別コンベヤ35の搬入部と前記
持上げコンベヤ９の搬出端部との間には搬入コンベヤ36
が設けられ、この搬入コンベヤ36の無端回行体37は第１
図矢印反時計方向に回行自在に設けられ、この搬入コン
ベヤ36の無端回行体37と前記選別コンベヤ35の無端回行
体34とは連動媒体38を介して前記持上げコンベヤ９の無
端回行体39に回行自在に連動連結されている。

【００１６】つぎに、前記左右のコンベヤフレーム19，
27の後端部間には回動中心軸40が横架され、この回動中
心軸40にはシュートコンベヤ41が前記コンテナ載台４上
に載置されたコンテナ42に対して起伏自在に連設されて
いる。このシュートコンベヤ41は、前記回動中心軸40の
両端部に左右のコンベヤフレーム41a ，41b の基端部が
相対して上下方向に回動自在に軸着され、この左右のコ
ンベヤフレーム41a ，41b の後端部間には従動軸43が回
転自在に横架され、この従動軸43の左右部には従動輪4
4，44が固着され、前記回動中心軸40の左右部に駆動輪4
5，45が固着されている。また、前記前後左右の駆動輪4
5，45と従動輪44，44との間には、相対する無端チェー
ン46，46間に多数の横杆47を回転自在に並設して軸架す
るとともに所定の間隔毎に多数の立上り48を搬送面より
上方に突出した無端回行体49が回行自在に懸架されてい
る。また、前記回動中心軸40の一端部と前記選別コンベ
ヤ35の従動軸31の一端部とは連動媒体50を介して回転自
在に連動連結され、シュートコンベヤ41の無端回行体49
は第１図矢印時計方向に回行されるようになっている。

【００１７】さらに、前記シュートコンベヤ41の一方側
のコンベヤフレーム41a の前側上部には連結板51が突出
され、この連結板51にシリンダー装置52のピストンロッ
ド53の先端部が連結軸54にて回動自在に軸着され、この
シリンダー装置52の本体部55が前記選別コンベヤ35の一
方側のコンベヤフレーム19の後側上部に突出された取付
板56に連結軸57にて回動自在に軸着されている。そし
て、前記シリンダー装置52のピストンロッド53が伸縮さ
れることにより、前記回動中心軸40を中心として前記シ
ュートコンベヤ41が前記コンテナ42に対して上下方向に
起伏されるようになっている。

【００１８】つぎに、前記左右のコンベヤフレーム41a
，41b の後端近傍部にはシュート58の左右部から突出
されたアーム59，59の基端部が支軸62にて上下方向に回
動自在に軸着され、このシュート58のフレーム60には前
記シュートコンベヤ51の搬出端部に対向するゴム板など
の弾性案内板61が張設され、このシュート58は前記シュ
ートコンベヤ41の搬出端部に対して上下方向に回動され
るようになっている。また、このシュート58の一方側の
アーム59には前記支軸62に対して回動自在の連杆63が上
方に向けて突出され、この連杆63の上端部には連動杆64
の後端部が回動自在に軸着され、この連動杆64の前端部
には操作レバー65の途中が回動自在に軸着され、この操
作レバー65の下端部が前記シュートコンベヤ41の一方側
のコンベヤフレーム41a の前側部に支軸66にて前後方向
に回動自在に軸支されている。また、この操作レバー65
の途中はコンベヤフレーム41aに突設されたロック板67
に対して係脱自在に係合され、かつ、このロック板67に
て操作レバー65が設定位置でロックされるようになって
いる。

【００１９】つぎに、前記実施例の作用を説明する。

【００２０】収穫作業を行なう圃場が傾斜地Ｌの場合に
おいて、収穫機Ａが傾斜地Ｌを横切る方向に進行するこ
とにより、収穫機Ａが進行方向に対して左右方向の傾斜
地Ｌの低い方向に傾き、この架台３に設けた選別コンベ
ヤ35及びこの選別コンベヤ35に連設したシュートコンベ
ヤ41の搬送面がそれぞれ傾斜地Ｌの低い方向に傾斜する
場合には、選別コンベヤ35の架台３の他方の支持枠16に
設けたシリンダー装置21を作動してそのピストンロッド
24を伸縮すると、このピストンロッド24にて選別コンベ
ヤ35が架台３の一方の支持枠15の前後に設けた取付板1
7，17上のヒンジ18，18を中心として上下に回動調節さ
れ、この選別コンベヤ35の搬送面が水平状に調節設定さ
れるとともに、このシリンダー装置21の作動を停止す
る。そして、このシリンダー装置21のピストンロッド24
と一方の支持枠15の前後の取付板17，17とにより搬送面
が水平状に設定された選別コンベヤ35が支持される。

【００２１】また、この選別コンベヤ35の搬送面が水平
状に調節設定されると、選別コンベヤ35の後端部に連設
されたシュートコンベヤ41の搬送面が同様に上下動調節
されて水平状に調節設定される。したがって、選別コン
ベヤ35及びシュートコンベヤ41の搬送面はそれぞれ傾斜
地Ｌの低い方向に傾斜することのない状態で玉葱の搬送
に備えることができる。

【００２２】また、シリンダー装置52を作動してそのピ
ストンロッド53を伸長すると、シュートコンベヤ41が回
動中心軸40を中心として下降回動され、このシュートコ
ンベヤ41の搬出端部がコンテナ42の底部に臨んだ所定位
置に下降設定されるとともに、このシリンダー装置52の
作動を停止し、このシリンダー装置52にてシュートコン
ベヤ41が所定の傾斜角度で傾斜した状態で保持される。
また、操作レバー65を前後方向に回動し、連動杆64及び
連杆63にてシュート58を第１図時計方向に回動し、シュ
ート58の上部をシュートコンベヤ41の搬出端部の下方部
に臨ませた状態で設定する。

【００２３】つぎに、エンジン６を作動し、このエンジ
ン６からの出力によって無限軌道帯５が回行駆動される
と、この無限軌道帯５にて本機が進行されるとともに、
エンジン６からの出力によって搬送コンベヤ10の無端回
行体10a 、持上げコンベヤ９の無端回行体39、選別コン
ベヤ35の無端回行体34及びシュートコンベヤ41の無端回
行体49が第１図矢印時計方向にそれぞれ回行され、また
掻込みコンベヤ13の各弾性掻込み片13a 及び搬入コンベ
ヤ36の無端回行体37は第１図矢印反時計方向にそれぞれ
回行される。

【００２４】そして、進行される先金11によって圃場の
玉葱のような収穫物Ｂは順次掘起されるとともに、この
収穫物Ｂは掻込みコンベヤ13の各弾性掻込み片13a によ
って搬送コンベヤ10の無端回行体10a に搬入され、さら
に持上げコンベヤ９、無端回行体39及び搬入コンベヤ36
の無端回行体37から選別コンベヤ35の無端回行体34上に
搬入される。この場合、搬入コンベヤ36の無端回行体37
上に搬入された収穫物Ｂ及びこの収穫物Ｂの茎葉の中、
茎葉は、前方に搬送されてその搬出端部から落下される
とともに、収穫物Ｂは、無端回行体37の傾斜面にそって
選別コンベヤ35の水平状の無端回行体34の搬送面上に搬
入される。

【００２５】また、この選別コンベヤ35の無端回行体34
上に搬入された収穫物Ｂは、その各横杆33によってその
搬送面の全面を用いて選別されながら搬送され、各横杆
33の間の間隙より小さい収穫物Ｂや小石などは各横杆33
の間から落下され、各横杆33の間の間隙より大きい収穫
物Ｂは搬送面の一方側に片寄ることなく搬出端部に向っ
て搬送され、この搬出端部からシュートコンベヤ41の左
右方向水平状の無端回行体49の搬入部に散在状態で搬入
される。また、シュートコンベヤ41の無端回行体49の搬
入部に搬入された各収穫物Ｂは、この無端回行体49の各
立上り48に順次支持されて後下方に向って搬送されると
ともに、下端部の搬出端部からシュート58の弾性案内板
61を経てコンテナ42内には一方側に片寄ることなく順次
搬出収納される。

【００２６】そして、コンテナ42内に収納された収穫物
Ｂの収納状況に応じて、シリンダー装置52を作動しその
ピストンロッド53を順次収縮すると、シュートコンベヤ
41は回動中心軸40を中心として順次上昇回動され、この
シュートコンベヤ41の無端回行体49における搬出端部が
コンテナ42内の収穫物Ｂに対する収穫物Ｂの落下距離を
可及的に小さく調節され、収穫物Ｂを損傷することのな
い適正高さ位置に設定される。そして、このシュートコ
ンベヤ41の搬出端部からコンテナ42内には収穫物Ｂが損
傷されることなく順次収納される。

【００２７】また、コンテナ42内の収穫物Ｂの収納位置
の状況に応じて、操作レバー65を前後方向に調節操作
し、シュート58をシュートコンベヤ41の無端回行体49に
おける搬出端部に対する設定位置を変換することによ
り、このシュート58によって収穫物Ｂはコンテナ42内の
前後方向に振分けて収納され、かつ収穫物Ｂはコンテナ
42内に片寄ることなく収納される。

【００２８】つぎに、第３図に示す実施例は、積込みコ
ンベヤとしての選別コンベヤ35の左右のコンベヤフレー
ム19，27の後端近傍部に支軸70にてリンク71，71の中間
部をそれぞれ回動自在に軸着し、この左右のリンク71，
71の後端部にはシュートコンベヤ41の左右のコンベヤフ
レーム41a ，41b の前端部を連結軸72，72にて固着し、
この左右のリンク71，71の前端部にはシリンダー装置7
3，73のピストンロッド74，74の先端部を軸75，75にて
回動自在に軸支し、このシリンダー装置73，73の本体部
76，76をコンベヤフレーム19，27に支軸77，77にて回動
自在に取付けたものである。この構造により、シリンダ
ー装置73，73を作動してそのピストンロッド74，74を伸
縮することによりシュートコンベヤ41が支軸70を中心と
して上下方向に起伏され、このシュートコンベヤ41の搬
出端部から収穫物Ｂが前記実施例の場合と同様にコンテ
ナ42内に順次搬出収納されるものである。

【００２９】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、収穫機本体の
架台に配設した積込みコンベヤは左右方向の傾動を水平
状に調節可能に支持したので、収穫機が傾斜地で傾斜し
た状態で収穫作業を行う場合には、収穫機本体から独立
して積込みコンベヤの搬送面を確実に水平状に調節設定
することができ、積込みコンベヤの搬送面が傾斜地の低
い傾斜方向に傾くことを確実に防止することができ、こ
の搬送面の幅方向の全面にて収穫物を搬送することがで
き、収穫物が搬送面の幅方向に片寄った状態で搬送され
ることを防止することができ、したがって、収穫物はコ
ンテナ内に対して片側に片寄ることなく整然と搬出収納
することができ、人手によってコンテナ内の収穫物を特
に均す必要性が少なく、作業性にすぐれた収穫機を提供
することができる。

【００３０】請求項２の発明によれば、架台の一方の支
持枠に積込みコンベヤの左右方向の一端部をヒンジにて
上下方向に回動自在に支持し、架台の他方の支持枠に積
込みコンベヤの左右方向の他端部をシリンダー装置にて
上下方向に位置調節自在に支持したので、このシリンダ
ー装置の作動によって積込みコンベヤの搬送面を簡単に
水平状に調節設定することができ、傾斜地における収穫
作業に迅速に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図は本発明の一実施例を示す収穫機の一部を切
欠いた側面図である。

【図２】同上ａ〜ａ線部の断面図である。

【図３】他の実施例を示す積込みコンベヤとシュートコ
ンベヤの連動関係図である。

【符号の説明】

１収穫機本体 11 掘起体 18 ヒンジ 21 シリンダー装置 35 積込みコンベヤ 42 コンテナＢ収穫物

フロントページの続き (72)発明者工藤忠北海道夕張郡由仁町山形563番地北海道ニプロ株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前側部に掘起体を設けるとともに後側部
にコンテナを設けた収穫機本体と、この収穫機本体の上
部に設けられ前記掘起体にて掘り起こされた収穫物を前
記コンテナに向って搬送する積込みコンベヤと、を具備
し、前記収穫機本体は、架台を有し、この架台に前記積込み
コンベヤを配設し、この積込みコンベヤは左右方向の傾
動を水平状に調節可能に支持した、ことを特徴とする収穫機。
【請求項２】積込みコンベヤは、架台の一方の支持枠
に一端部をヒンジにて上下方向に回動自在に支持し、架
台の他方の支持枠に他端部をシリンダー装置にて上下方
向に位置調節自在に支持した、ことを特徴とする請求項１記載の収穫機。