JP3177302B2 - 収穫機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、甘藷や馬鈴薯
などの地下塊茎類の収穫物を収穫する自走式の収穫機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の収穫物を収穫する収穫機
としては、たとえば、実開昭５７−１９２１２０号公報
に記載された構造が知られている。この公報に記載され
た構造は、走行装置を備えた収穫機本体に持上げコンベ
ヤを後上りに傾斜した状態に固定して設け、この持上げ
コンベヤの前側下端部に回転軸にて後上りに傾斜して配
設する搬送コンベヤを上下方向に回動自在に軸支し、こ
の搬送コンベヤの前端部に掘起体を突設し、前記持上げ
コンベヤの前側左右部にシリンダー装置の基端部を回動
自在に軸着し、この左右のシリンダー装置のピストンロ
ッドの先端部を前記搬送コンベヤの後側左右部に回動自
在に軸着し、この左右のシリンダー装置にて搬送コンベ
ヤを後上り傾斜した状態に支持する構造である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構造では、掘起体にて掘り起された収穫物は搬送コンベ
ヤの搬出端部から持上げコンベヤの搬入部に搬入される
ものであるが、この際、搬送コンベヤの搬出端部と持上
げコンベヤの搬入部との間の連設部には段差が形成され
ているため、この段差によって土がふるい落とされる反
面、その衝撃により収穫物が損傷され易い、という問題
がある。

【０００４】そこで、土をふるい落とすとともに、収穫
物に段差による衝撃を与えないで収穫物を搬送するため
に、コンベヤを緩やかな傾斜角度で後上りに傾斜する状
態に配設することが考えられるが、この構造によると、
コンベヤの全長が長くなるとともに、収穫機本体の前方
にコンベヤが大きく突出するので収穫機の前後方向の全
長も全体的に長くなり、収穫機の運搬時にはトラックに
積み込むことが困難になり、また、格納時に大きな格納
スペースが必要になる、という新たな問題が生じる。

【０００５】なお、前記公報に記載の構造では、シリン
ダー装置にて掘起体を有する搬送コンベヤを回転軸を中
心として上下方向に回動し、この搬送コンベヤを作業姿
勢と退避姿勢とに姿勢変換することが記載されている
が、この搬送コンベヤを作業姿勢から退避姿勢に姿勢変
換する程度では収穫機の前後方向の全長は殆ど変化せ
ず、また、持上げコンベヤは固定して設けられているた
め、収穫機の前後方向の全長が長く、収穫機をトラック
に積み込むことも困難であり、大きな格納スペースが必
要になる。

【０００６】そこで、本発明は、このような点に鑑みて
なされたもので、収穫作業時には、コンベヤを緩やかな
傾斜角度で後上りに傾斜する状態に設置し、土をふるい
落としつつ収穫物に段差による衝撃を与えないで収穫物
を搬送することができ、収穫物を損傷することなく搬送
することができ、また、収穫作業を行わない運搬時や格
納時には、収穫機の前後方向の全長を全体的に短くする
ことができ、トラックに積み込んでの運搬が可能にな
り、また、比較的小さい格納スペースに格納することが
でき、したがって、作業性にすぐれ、運搬及び保管に好
適な収穫機を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の収穫機は、走行
装置を備えた収穫機本体と、畝から収穫物を掘り起す掘
起体と、前記収穫機本体に設けられ前記掘起体にて掘り
起こされた収穫物を土をふるい落としつつ搬送する無端
回行体を有するコンベヤと、前記収穫機本体に設けられ
前記走行装置及び前記コンベヤの無端回行体を駆動する
駆動機器とを具備し、前記コンベヤは、前記収穫機本体
に回動中心軸にてこの回動中心軸を中心として前端側が
上下方向に回動可能に軸支され前端部に前記掘起体を設
けるとともに、後上りに傾斜して設置される第１のコン
ベヤフレームと、この第１のコンベヤフレームに前記回
動中心軸にてこの回動中心軸を中心として後端側が上下
方向に回動可能に軸支され前記駆動機器上に位置して前
記収穫機本体上に設置される第２のコンベヤフレーム
と、前記第１のコンベヤフレームと第２のコンベヤフレ
ームとの間に懸架され、これらコンベヤフレームを後上
りに傾斜して連設した状態で収穫物を搬送する前記無端
回行体と、を有し、前記第２のコンベヤフレームに回動
可能に軸支され前記第１のコンベヤフレーム側と前記収
穫機本体側との 一方に着脱可能に連結するピストンロッ
ドを有する油圧シリンダー装置を備えたものである。

【０００８】

【作用】本発明の収穫機では、油圧シリンダー装置のピ
ストンロッドを第１のコンベヤフレーム側に連結してこ
の油圧シリンダー装置と回動中心軸とにより第１のコン
ベヤフレームと第２のコンベヤフレームとを後上りに傾
斜して連設した状態に支持することにより、この第１の
コンベヤフレームと第２のコンベヤフレームとの間に懸
架された無端回行体が収穫物を土をふるい落としつつ搬
送する状態に張設される。

【０００９】また、圃場の畝を跨ぐようにして収穫機本
体を配置し、その畝に合わせて掘起体を臨ませた状態で
駆動機器にて走行装置を駆動させるとともに、無端回行
体を駆動させることにより、走行装置にて収穫機本体が
畝に沿って進行されるとともに、この収穫機本体の進行
方向に対して無端回行体が搬送面を後方に向かって回行
される。

【００１０】そして、収穫機本体の進行で掘起体にて畝
の収穫物が順次掘り起され、これら収穫物は、掘起体の
後端部からコンベヤの無端回行体の搬送面上に順次搬入
されるとともに、この搬送面にて土をふるい落としなが
ら後方の搬出部に向かって順次搬送される。

【００１１】この際、無端回行体は、油圧シリンダー装
置と回動中心軸とにより後上りに傾斜して連設した状態
に支持された第１のコンベヤフレームと第２のコンベヤ
フレームとの間に収穫物を土をふるい落としつつ搬送す
る状態に張設されることにより、この無端回行体の搬送
面に段差が形成されることがなく、この無端回行体の搬
送面にて収穫物が段差による衝撃を受けて損傷されるよ
うなことがなく後方の搬出部に向かって円滑に搬送され
る。

【００１２】つぎに、収穫作業を行わない運搬時や格納
時には、油圧シリンダー装置を作動してピストンロッド
を後退すると、このピストンロッドにて第１のコンベヤ
フレームが牽引され、この第１のコンベヤフレームが回
動中心軸を中心として上方に向かって引上げ回動され、
この第１のコンベヤフレームの前端側及びこの前端部の
掘起体が接地した状態から第２のコンベヤフレームに対
して上方に向かって折り畳まれた状態に起立設定され
る。

【００１３】そして、この第１のコンベヤフレームの前
端側及びこの前端部の掘起体が上向きの状態に姿勢変換
され、これらの姿勢変換によってこの第１のコンベヤフ
レームの前端側及びこの前端部の掘起体が接地した状態
に比べ、収穫機が前後方向の全長が短く変形され、この
収穫機はトラックに積み込み易くなり、また、比較的小
スペースで格納することができるようになる。

【００１４】つぎに、駆動機器の保守・点検時には、油
圧シリンダー装置のピストンロッドを第１のコンベヤフ
レーム側から外し、このピストンロッドを収穫機本体側
に連結する。

【００１５】そして、この油圧シリンダー装置のピスト
ンロッドを進出すると、このピストンロッドにて第２の
コンベヤフレームが押動され、この第２のコンベヤフレ
ームが回動中心軸を中心として上方に向かって押し上げ
回動され、この第２のコンベヤフレームの後端側が収穫
機本体上に設置された状態から第１のコンベヤフレーム
に対して上方に向かって折り畳まれた状態に起立され
る。

【００１６】したがって、この第２のコンベヤフレーム
にて収穫機本体の駆動機器の上方が開放され、この状態
で、駆動機器を保守・点検することができる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。

【００１８】図１及び図２において、１は収穫機本体
で、この収穫機本体１は矩形板状のフレーム２を有し、
このフレーム２の左右両側部には上部に複数の支脚３を
介してステップ４がそれぞれ形成されている。また、前
記収穫機本体１は走行装置であるクローラ５を備えてい
る。このクローラ５は前記フレーム２の下部に設けられ
ている。

【００１９】また、前記収穫機本体１に前記走行装置で
あるクローラ５及び後述するコンベヤの無端回行体を駆
動する駆動機器である油圧ポンプ６、エンジン７及びト
ランスミッション８が設けられ、この油圧ポンプ６、エ
ンジン７及びトランスミッション８は前記フレーム２上
に前後方向に順次配設固定されている。

【００２０】そして、前記油圧ポンプ６の回転軸９と前
記エンジン７の回転軸10とは連動媒体11を介して連動連
結され、前記エンジン７の回転軸10と前記トランスミッ
ション８の出力軸12とは連動媒体13を介して連動連結さ
れている。また、前記エンジン７からの出力によって前
記クローラ５が駆動されるようになっている。

【００２１】また、前記フレーム２の左右のステップ４
の前後方向の略中間部には中空円筒状の支柱14がそれぞ
れ垂直状に一体に立設固定され、これら支柱14には側面
視略Ｌ字状に形成された脚杆15の垂直状部16がそれぞれ
水平方向に回動自在に嵌合され、この脚杆15の水平状部
17の先端部に形成された上下方向の軸受18に支軸19を介
して座席20がそれぞれ水平方向に回動自在に軸架されて
いる。

【００２２】そして、前記左右の座席20は、前記脚杆15
を介してそれぞれの支柱14を中心として前後方向に水平
回動され、かつ、前記支柱14を中心とした前後に設置す
る位置が変換されるようになっている。

【００２３】また、前記フレーム２の両側部のステップ
４の前後方向の両端近傍部には垂直軸21がそれぞれ一体
に突設され、これら垂直軸21には支持片22の一端部が水
平方向に回動自在に軸支され、これら支持片22の他端部
には支軸23を介してコンテナ置台24が回動自在に軸支さ
れている。

【００２４】そして、前記各コンテナ置台24は、前記支
持片22を介してそれぞれの垂直軸21を中心として前後方
向に水平回動され、かつ、前記垂直軸21を中心とした前
後に設置する位置が変換されるようになっている。

【００２５】さらに、前記フレーム２の前端部には前記
収穫機本体１の進行方向に対して左右方向に長手方向を
有した取付枠25が一体に固着され、この取付枠25の両端
部には連結金具26がそれぞれ相対して一体に固着されて
いる。

【００２６】前記連結金具26は、側面視略三角形状に形
成され、その基端部が前記取付枠25の両端部にそれぞれ
一体に固着され、その前部には回動中心軸27がそれぞれ
対向して同一軸線上に一体に突設され、その後部には取
付孔28がそれぞれ相対して形成されている。

【００２７】また、図１及び図５に示すように、前記左
右のステップ４の後端部の両側部には前記駆動機器の高
さより上方に向かって突出した一対の支柱29がそれぞれ
相対して一体に立設され、これら支柱29の上端部にはＬ
字形状の支持金具30がそれぞれ一体に固着され、これら
支持金具30の垂直状部には挿通孔31がそれぞれ相対して
形成されている。

【００２８】つぎに、32はコンベヤで、このコンベヤ32
は、図１及び図２に示すように、前記収穫機本体１に前
記回動中心軸27にてこの回動中心軸27を中心として前端
側が上下方向に回動可能に軸支され後上りに傾斜した状
態に設置される第１のコンベヤフレーム33と、この第１
のコンベヤフレーム33に前記回動中心軸27にてこの回動
中心軸27を中心として後端側が上下方向に回動可能に軸
支され前記駆動機器上に位置して前記収穫機本体１上に
設置される第２のコンベヤフレーム34と、前記第１のコ
ンベヤフレーム33と前記第２のコンベヤフレーム34との
間に懸架されこ れら第１及び第２のコンベヤフレーム3
3，34を後上りに傾斜して連設した状態で収穫物を搬送
する無端回行体52とを有している。

【００２９】そして、前記第１のコンベヤフレーム33に
は、この第１のコンベヤフレーム33の前端部間に畝から
収穫物を掘り起こす掘起体35が前下方に向かって傾斜し
た状態で突設されている。また、この掘起体35の後端部
に近接して前記第１のコンベヤフレーム33の両側部にス
プロケット36がそれぞれ回転自在に軸架されている。

【００３０】また、図３及び図４に示すように、前記第
１のコンベヤフレーム33の後端左右部には補強金具37が
それぞれ一体に固着され、これら補強金具37には上下方
向の略中間部に支持孔38がそれぞれ相対して形成され、
これら支持孔38の前方上部に位置して第１のコンベヤフ
レーム33に取付孔39がそれぞれ相対して形成されてい
る。

【００３１】そして、前記第１のコンベヤフレーム33の
左右に固着した補強金具37の支持孔38に前記左右の連結
金具26の回動中心軸27がそれぞれ回動自在に挿通され、
これら回動中心軸27を中心として第１のコンベヤフレー
ム33が前端側を上下方向に回動可能に軸支されている。

【００３２】また、前記第２のコンベヤフレーム34は、
図１に示すように、前記収穫機本体１上に前記第１のコ
ンベヤフレーム33の傾斜に連続するように後上りに緩く
傾斜し前記駆動機器の前記油圧ポンプ６上に位置して設
置される傾斜状部34a 及びこの傾斜状部34a の後端部に
続いて後方に向かって水平状に伸び前記両側部の座席20
及び前記コンテナ置台24間に位置しかつ前記駆動機器の
前記エンジン７及び前記トランスミッション８上に位置
して前記収穫機本体１上に設置される水平状部34b とを
有している。

【００３３】そして、前記傾斜状部34a の前端左右部に
は、図３及び図４に示すように、前記第１のコンベヤフ
レーム33の後端左右部と前記補強金具37に重合する係合
部40がそれぞれ突出され、これら係合部40には前記第１
のコンベヤフレーム33の左右の支持孔38に連通する支持
孔41がそれぞれ形成され、これら支持孔41には前記左右
の連結金具26の回動中心軸27がそれぞれ回動自在に挿通
され、これら回動中心軸27を中心として第２のコンベヤ
フレーム34が後端側を上下方向に回動自在に軸支されて
いる。

【００３４】また、前記第２のコンベヤフレーム34の水
平状部34b の後端部間には両端部にスプロケット42を有
する回転軸43が回転自在に軸架され、この回転軸43の前
方に位置して前記水平状部34b の下側左右部には前記左
右の支持金具30の挿通孔31に連通する連通孔44がそれぞ
れ形成されている。

【００３５】そして、図５に示すように、前記第２のコ
ンベヤフレーム34の水平状部34b の左右部は、常時は前
記左右の支柱29の支持金具30の水平状部34b に支持さ
れ、これら相対する挿通孔31及び連通孔44に連結ピン45
がそれぞれ挿脱自在に挿通され、これら連結ピン45の突
出端部の通孔46に割りピン47が挿脱自在に装着され、こ
れら連結ピン45にて左右の支柱29の支持金具30に第２の
コンベヤフレーム34の水平状部34b が連結されて支持さ
れている。

【００３６】つぎに、前記第２のコンベヤフレーム34に
回動可能に軸支され前記第１のコンベヤフレーム33側と
前記収穫機本体１側との一方に着脱可能に連結するピス
トンロッド50を有する油圧シリンダー装置48を備えてい
る。

【００３７】そして、前記油圧シリンダー装置48の基端
部が前記第２のコンベヤフレーム34の傾斜状部34a の両
側部にそれぞれ取付軸49にて上下方向に回動自在に軸着
され、これら油圧シリンダー装置48のピストンロッド50
の先端部が連結ピン51にて前記第１のコンベヤフレーム
33の両側部の取付孔39と前記収穫機本体１の両側部の連
結金具26の後部の取付孔28との一方に対して選択的にそ
れぞれ着脱可能に連結されるようになっている。

【００３８】さらに、前記油圧シリンダー装置48のピス
トンロッド50の先端部は、常時は前記連結ピン51にて前
記第１のコンベヤフレーム33の両側部の取付孔39にそれ
ぞれ連結され、これらピストンロッド50と前記回動中心
軸27とにより前記第１のコンベヤフレーム33の後端部に
前記第２のコンベヤフレーム34の傾斜状部34a の前端部
を連続させて後上りに傾斜した状態に支持され、この第
１のコンベヤフレーム33と第２のコンベヤフレーム34の
傾斜状部34a とは緩やかな傾斜角度で後上りに一連に傾
斜した状態に設置されている。

【００３９】また、前記第２のコンベヤフレーム34の水
平状部34b の前端左右部にはテンションローラ55がそれ
ぞれ回転自在に軸架され、このテンションローラ55と前
記後端左右部のスプロケット42との間の両側部にテンシ
ョン兼入力用のスプロケット56がそれぞれ回転自在に軸
架されている。

【００４０】また、前記前端左右のスプロケット36と前
記後端左右のスプロケット42との間には前記上下のテン
ションローラ55及びスプロケット56を介して無端回行体
52が回行自在に懸架されている。

【００４１】前記無端回行体52は、左右に配設された無
端チェーン53及びこの左右の無端チェーン53間に土をふ
るい落とす間隔をおいて並設軸架された多数の搬送杆54
にて無端に形成されている。なお、前記無端回行体52の
回行上部すなわち搬送面は、前記第１のコンベヤフレー
ム33及び第２のコンベヤフレーム34の前後方向に間隔を
おいて回転自在に配設された両側部の複数のガイドロー
ラ57にて支持されている。

【００４２】そして、無端回行体52は、前記第１のコン
ベヤフレーム33と第２のコンベヤフレーム34の傾斜状部
34a との間では搬送面が緩やかな傾斜角度で後上りに傾
斜した状態に形成され、第２のコンベヤフレーム34の水
平状部34b では搬送面が水平状に形成されている。

【００４３】また、前記回転軸43の一端部と前記トラン
ミッション８の出力軸12の一端部とは連動媒体58を介し
て連動連結されている。そして、前記コンベヤ32の無端
回行体52の搬送面は、前記トランスミッション８からの
出力によって図１矢印時計方向に向けて回行されるよう
になっている。

【００４４】つぎに、図１及び図２に示すように、前記
第１のコンベヤフレーム33の略中間部には支持フレーム
59が取着されている。この支持フレーム59は、前記第１
のコンベヤフレーム33の左右に相対して一体に立設固定
された上下方向に長手方向を有した連結片60と、これら
連結片60の上端部間に支軸61にて上下方向に回動自在に
支持されたナット体62とを有している。

【００４５】また、前記左右の連結片60の下端部に左右
方向に軸方向を有した固定ピン63が突出され、これら固
定ピン63に支持アーム64の下端部がそれぞれ回動可能に
軸支され、これら支持アーム64の上端部には吊持杆65の
左右部が一体に固着され、この吊持杆65の左右方向の両
端部に相対してアーム66がそれぞれ前方に向かって屈曲
形成され、これらアーム66の先端部に左右方向の軸線に
対して内端側を所定の角度で前側に傾斜した状態で中空
筒状の軸支体67がそれぞれ固着されている。

【００４６】また、前記左右の軸支体67に車軸68がそれ
ぞれ左右方向に位置調節自在に挿通され、これら車軸68
の内端部にはゲージ輪69がそれぞれ相対して回転自在に
軸架され、前記左右の車軸68は前記軸支体67に設けた進
退自在のロックボルト70にてそれぞれ設定位置で固定さ
れるようになっている。そして、前記左右のゲージ輪69
は、前側を外側に向けて所定の傾斜角度で拡開傾斜した
状態で回転自在に軸架され、かつ、互いに左右方向に間
隔調節自在に支持されている。

【００４７】また、前記吊持杆65の中間上部に突設され
た一対の取付片71間にねじ筒72の基端部が支軸73にて回
動自在に軸支され、このねじ筒72に回動自在に支持され
たハンドル74のねじ軸部75が前記ナット体62内に回動自
在に螺着されている。そして、ハンドル74の回動により
ナット体62に対してねじ筒72が前後方向に進退され、前
記固定ピン63を中心として左右の支持アーム64を介して
吊持杆65が上下方向に回動され、かつ、左右のゲージ輪
69が高さ調節されるようになっている。

【００４８】さらに、前記吊持杆65の左右部に前記左右
のゲージ輪69の内側に位置して固定板76がそれぞれ下方
に向かって平行に一体に突設され、これら固定板76の下
端部には畝の両側部を押える板状の畝押え体77がボルト
・ナット78にて上下方向及び左右方向に位置調節自在に
取着されている。そして、前記左右の畝押え体77は畝の
高さ及び幅に応じてそれぞれの固定板76の下端部に上下
方向及び左右方向に設定位置を調節して固定されるよう
になっている。

【００４９】つぎに、図１及び図７に示すように、前記
第２のコンベヤフレーム34の傾斜状部34a と水平状部34
b との間における下端部には前記油圧ポンプ６及び前記
エンジン７の上方に位置して土排除用コンベヤ79が配設
されている。この土排除用コンベヤ79は、前後に相対し
て回転自在に軸架された従動ローラ80及び駆動ローラ81
と、この前後の従動ローラ80と駆動ローラ81との間に回
行自在に懸架された無端ベルト82とを有している。

【００５０】また、前記駆動ローラ81を有する回転軸83
が前記第２のコンベヤフレーム34の水平状部34b に回転
自在に軸架され、この回転軸83は前記無端回行体52の回
行下部に連動媒体84を介して回転自在に連動連結されて
いる。そして、前記土排除用コンベヤ79の無端ベルト82
は、前記無端回行体52の回行により駆動される連動媒体
84からの出力によって図１矢印反時計方向に向かって回
行されるようになっている。

【００５１】つぎに、前記実施例の作用を説明する。

【００５２】第２のコンベヤフレーム34の両側部に軸支
した油圧シリンダー装置48のピストンロッド50の先端部
を第１のコンベヤフレーム33の左右の取付孔39に連結ピ
ン51 にてそれぞれ連結してこれら油圧シリンダー装置48
と回動中心軸27とにより第１のコンベヤフレーム33と第
２のコンベヤフレーム34とを後上りに傾斜して連設した
状態に支持することにより、この第１のコンベヤフレー
ム33と第２のコンベヤフレーム34との間に懸架された無
端回行体52が収穫物を土をふるい落としつつ搬送する状
態に張設される。

【００５３】圃場の畝Ａを跨ぐようにして収穫機本体１
を配置し、その畝幅に合わせて左右の畝溝Ｂに位置する
左右のゲージ輪69の間隔を調節する必要がある場合に
は、支持フレーム59の左右のアーム66の一方または両方
のロックボルト70を弛緩し、軸支体67に対して車軸68を
左右方向に進退すると、これらゲージ輪69は外側に拡開
傾斜した状態のままで左右方向に進退され、これらゲー
ジ輪69の後端部が畝Ａの両側部にそれぞれ近接した状態
に左右のゲージ輪69がそれぞれ位置調節され、再び軸支
体67に対してロックボルト70を締着することにより、左
右のゲージ輪69は畝幅に合わせた間隔に簡単に調節設定
される。

【００５４】また、圃場の畝Ａの高さに応じて左右のゲ
ージ輪69の接地高さを調節する必要がある場合には、支
持フレーム59のハンドル74を回動すると、このハンドル
74のねじ軸部75がナット体62に対して進退されるととも
に、このねじ軸部75に支持されたねじ筒72にて吊持杆65
が左右の支持アーム64を介して左右の固定ピン63を中心
として上下方向に回動され、この吊持杆65の左右のアー
ム66に軸架された左右のゲージ輪69がそれぞれ高さ調節
され、これらゲージ輪69にて掘起体35の畝Ａに対する進
行深度が設定される。

【００５５】さらに、圃場の畝Ａの高さ及びこの畝Ａの
両側上部の幅に応じて左右の畝押え体77の位置を調節す
る必要がある場合には、ボルト・ナット78のナットを弛
緩し、左右の固定板76に対して左右の畝押え体77を上下
方向または左右方向に調節して左右の畝押え体77を畝Ａ
の両側上部に沿うように設定するとともに、再びボルト
・ナット78のナットを締着することにより、この左右の
畝押え体77が畝Ａの両側上部に沿って進行する状態に設
定される。

【００５６】つぎに、エンジン７からの出力によってト
ランスミッション８の出力軸12が回転されると、クロー
ラ５が駆動されるとともに、コンベヤ32の無端回行体52
が図１矢印時計方向に回行され、この無端回行体52の折
返した回行下部にてスプロケット56が回転され、このス
プロケット56からの出力によって連動媒体84を介して土
排除用コンベヤ79の無端ベルト82が図１矢印反時計方向
に回行される。

【００５７】そして、クローラ５により収穫機本体１が
畝に沿って進行されると、この収穫機本体１の左右のゲ
ージ輪69が畝Ａに追従して進行し、これらゲージ輪69の
案内作用によって収穫機本体１が畝Ａを跨いで畝Ａに沿
って進行されるとともに、これらゲージ輪69にて掘起体
35が土中に対する所定の掘り起こし深度に支持されて進
行される。

【００５８】この際、左右のゲージ輪69は前端部が畝Ａ
の両側部に対して外側に拡開するとともに、後端部が畝
Ａの両側部に対して近接して傾斜した状態で回転進行さ
れるので、これらゲージ輪69はそれぞれの後端部が畝Ａ
の両側部にて規制されて回転進行され、したがって、左
右のゲージ輪69は畝Ａに沿って確実に追従進行され、畝
Ａが曲がっている場合においても左右のゲージ輪69が前
端部から畝Ａに乗上げて畝Ａを圧潰することを防止され
る。

【００５９】そして、掘起体35にて畝Ａに栽培されてい
る薩摩芋のような収穫物が順次掘り起され、これら収穫
物は、掘起体35の後端部からコンベヤ32の無端回行体52
の搬送面に搬入されるとともに、この無端回行体52の各
搬送杆54の間から土がふるい落とされながら後方の搬出
部に向かって搬送される。

【００６０】この際、両側部の油圧シリンダー装置48と
両側部の回動中心軸27とにより後上りに傾斜して連設し
た状態に支持された第１のコンベヤフレーム33と第２の
コンベヤフレーム34との間に無端回行体52が収穫物を土
をふるい落としつつ搬送する状態に後上りに緩やかに傾
斜して張設されることにより、この無端回行体52の搬 送
面に段差が形成されることがなく、この無端回行体52の
搬送面にて収穫物が段差による衝撃を受けて損傷される
ようなことがなく後方の搬出部に向かって円滑に搬送さ
れる。

【００６１】また、掘起体35にて収穫物が順次掘り起さ
れる際には、左右の畝押え体77にて畝Ａの両側部が順次
押えられるので、掘起体35にて畝Ａの土が順次押し上げ
られて膨軟になっても畝Ａが側方部に崩れることを防止
されるとともに、この畝Ａの表面部に繁茂する収穫物の
茎葉が畝Ａの両側方向に流れて第１のコンベヤフレーム
33等に絡み付くことが防止され、したがって、掘起体35
にて掘り起こされた収穫物が無端回行体52の搬送面に円
滑に搬入される。

【００６２】また、無端回行体52の各搬送杆54の間から
ふるい落とされた土は、土排除用コンベヤ79の無端ベル
ト82上に落下され、この無端ベルト82にて搬送され収穫
機本体１の前方に搬出される。したがって、無端回行体
52の各搬送杆54の間から選別されて落下された土によっ
て油圧ポンプ６及びエンジン７が汚損されることが防止
される。

【００６３】さらに、無端回行体52にて第２のコンベヤ
フレーム34の水平状部34b に収穫物が順次搬送される
と、この水平状部34b に前後に位置をずらした両側部の
座席20に着座している作業者にて収穫物が選別されて拾
い上げられ、これら収穫物は、その大きさや形状によっ
て作業者の両側部のコンテナ置台24上に載置されたコン
テナ内に分別されて収納される。

【００６４】この際、左右の座席20は、作業状況によっ
て脚杆15を介して支柱14を中心として前後方向に水平回
動し相互に対向しないように前後に位置をずらして設置
する。また、この左右の座席20の位置に応じて座席20の
左右のコンテナ置台24を支持片22を介して垂直軸21を中
心として前後方向に水平回動し、左右の座席20の両隣に
左右のコンテナ置台24を設置する。そして、左右の座席
20の作業者によって拾い上げられなかった規格外等の不
良な収穫物や収穫物以外の雑物は無端回行体52の搬出端
部から外方に搬出される。

【００６５】つぎに、収穫作業を行わない運搬時や格納
時には、左右の油圧シリンダー装置48を作動してピスト
ンロッド50をそれぞれ後退すると、これらピストンロッ
ド50にて第１のコンベヤフレーム33が後方に牽引され、
この第１のコンベヤフレーム33が左右の回動中心軸27を
中心として図１時計方向の上方に向かって引上げ回動さ
れ、図６に示すように、この第１のコンベヤフレーム33
の前端側及びこの前端部の掘起体35が接地した状態から
第２のコンベヤフレーム34に対して上方に向かって折り
畳まれた状態に起立される。

【００６６】そして、この第１のコンベヤフレーム33の
前端側及びこの前端部の掘起体35が上向きの状態に姿勢
変換され、これらの姿勢変換によってこの第１のコンベ
ヤフレーム33の前端側及びこの前端部の掘起体35が前下
方に向かって傾斜した接地状態に比べ、収穫機は前後方
向の全長が短く変形され、この収穫機はトラックに積み
込み易くなり、また、比較的小スペースで格納すること
ができるようになる。

【００６７】この際、すなわち、第１のコンベヤフレー
ム33の左右に固着した補強金具37が回動中心軸27を中心
として図１時計方向の後上方に向かって引上げ回動され
る際には、第１及び第２のコンベヤフレーム33，34の前
後のスプロケット36，42間に懸架した無端回行体52は、
第１のコンベヤフレーム33の引上げ回動に伴って回行
し、この無端回行体52が第１のコンベヤフレーム33の引
上げ回動を阻害することがなく、第１のコンベヤフレー
ム33は円滑に引上げ回動される。

【００６８】つぎに、収穫機本体１上に設けられている
エンジン７等の駆動機器を保守・点検する必要がある場
合には、左右の油圧シリンダー装置48のピストンロッド
50の先端部と第１のコンベヤフレーム33の両側部の取付
孔39とを連結した左右の連結ピン51をそれぞれ引き抜
き、これらピストンロッド50の先端部を第１のコンベヤ
フレーム33の左右の取付孔39から取外す。

【００６９】そして、この左右の油圧シリンダー装置48
のピストンロッド50の先端部を収穫機本体１の左右の連
結金具26の後部に形成した取付孔28に連結ピン51にてそ
れぞれ回動自在に連結する。

【００７０】また、第２のコンベヤフレーム34の後側左
右部と収穫機本体１の後側左右部の支柱29とを連結した
左右の連結ピン45から割りピン47をそれぞれ引き抜くと
ともに、これら連結ピン45を挿通孔31及び連通孔44から
それぞれ引き抜き、この第２のコンベヤフレーム34の後
側左右部を収穫機本体１の左右の支柱29の支持金具30か
ら取外す。

【００７１】そして、左右の油圧シリンダー装置48を作
動してピストンロッド50をそれぞれ進出すると、これら
ピストンロッド50にて第２のコンベヤフレーム34が押動
され、この第２のコンベヤフレームが収穫機本体１の左
右の連結金具26の前部の回動中心軸27を中心として収穫
機本体１側と反対方向の上方に向かって引上げ回動さ
れ、図７に示すように、この第２のコンベヤフレーム34
の後端側が収穫機本体１上に設置された状態から第１の
コンベヤフレーム33に対して上方に向かって折り畳まれ
た状態に起立される。

【００７２】また、この第２のコンベヤフレーム34が第
１のコンベヤフレーム33に対して上方に向かって折り畳
まれた状態に起立されると、この第２のコンベヤフレー
ム34の傾斜状部34a と水平状部34b との間の下端部に配
設した土排除用コンベヤ79も第２のコンベヤフレーム34
により第１のコンベヤフレーム33に対して上方に向かっ
て折り畳まれた状態に起立される。

【００７３】そして、この第２のコンベヤフレーム34及
び土排除用コンベヤ79にて収穫機本体１の上方部が開放
され、この第２のコンベヤフレーム34及び土排除用コン
ベヤ79にて被覆状態の収穫機本体１上の駆動機器すなわ
ち油圧ポンプ６、エンジン７及びトランスミッション８
の上方が開放されてこれらが露出される。そして、こ の
状態で、収穫機本体１上の油圧ポンプ６、エンジン７及
びトランスミッション８を保守・点検することができ
る。

【００７４】この際、折り畳まれた状態に起立された第
２のコンベヤフレーム34は、収穫機本体１に固着された
左右の連結金具26の後部の取付孔28にピストンロッド50
の先端部を連結した左右の油圧シリンダー装置48にて支
持されるので、この第２のコンベヤフレーム34が確実に
支持され、第２のコンベヤフレーム34が収穫機本体１上
に倒れることが防止される。

【００７５】また、第２のコンベヤフレーム34が左右の
回動中心軸27を中心として上方に向かって引上げ回動さ
れる際には、第１及び第２のコンベヤフレーム33，34の
前後のスプロケット36，42間に懸架した無端回行体52が
第２のコンベヤフレーム34の引上げ回動に伴って回行さ
れ、この無端回行体52が第２のコンベヤフレーム34の引
上げ回動を阻害することがなく、第２のコンベヤフレー
ム34が円滑に引上げ回動される。

【００７６】

【発明の効果】本発明によれば、収穫作業時には、第２
のコンベヤフレームに軸支した油圧シリンダー装置のピ
ストンロッドを第１のコンベヤフレーム側に連結するこ
とにより、収穫物を搬送する緩やかな傾斜角度で後上り
に傾斜するコンベヤを簡単に設定することができ、この
コンベヤの無端回行体の搬送面にて土をふるい落としつ
つ収穫物に段差による衝撃を与えることなく収穫物を搬
送することができ、したがって、収穫物を損傷すること
なく円滑に搬送することができ、このため、たとえば、
表皮が損傷され易い甘藷や馬鈴薯の収穫に好適である。

【００７７】また、収穫作業を行わない運搬時や格納時
には、油圧シリンダー装置にて回動中心軸を中心として
第１のコンベヤフレームを後上方に向かって引上げ回動
して起立させることにより、収穫機の前後方向の全長を
全体的に短くして小形化することができ、小型トラック
に積み込んでの運搬を可能にすることができ、また、比
較的小さい格納スペースに格納することができる。

【００７８】さらに、駆動機器の保守・点検時には、第
２のコンベヤフレームに軸支した油圧シリンダー装置の
ピストンロッドを第１のコンベヤフレーム側から外し、
このピストンロッドを収穫機本体側に連結し、この油圧
シリンダー装置にて回動中心軸を中心として第２のコン
ベヤフレームを収穫機本体上に設置された状態から第１
のコンベヤフレームに対して上方に向かって折り畳むよ
うに回動して起立させることにより、この第２のコンベ
ヤフレームにて収穫機本体の駆動機器の上方を簡単に開
放でき、この状態で、駆動機器を容易に保守・点検する
ことができる。

【００７９】また、第１のコンベヤフレームと第２のコ
ンベヤフレームとは共通の回動中心軸にて軸支し、油圧
シリンダー装置のピストンロッドを第１のコンベヤフレ
ーム側または収穫機本体側の一方に着脱可能に連結する
ことにより、コンベヤを収穫作業時の状態、運搬時や格
納時及び駆動機器の保守・点検時の状態に簡単に可変す
ることができる。

【００８０】したがって、作業性にすぐれ、運搬及び保
管、駆動機器の保守・点検に好適な収穫機を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す収穫機の側面図であ
る。

【図２】同上平面図である。

【図３】同上コンベヤフレーム連結部の拡大斜視図であ
る。

【図４】同上横断平面図である。

【図５】同上第２のコンベヤフレームの後側支持部の拡
大斜視図である。

【図６】同上第１のコンベヤフレームの起立状態を示す
側面図である。

【図７】同上第２のコンベヤフレームの起立状態を示す
側面図である。

【符号の説明】

１ 収穫機本体 ５ 走行装置６，７，８ 駆動機器 27 回動中心軸 32 コンベヤ 33 第１のコンベヤフレーム 34 第２のコンベヤフレーム 35 掘起体 48 油圧シリンダー装置 50 ピストンロッド 52 無端回行体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 走行装置を備えた収穫機本体と、畝から
   収穫物を掘り起す掘起体と、前記収穫機本体に設けられ
   前記掘起体にて掘り起こされた収穫物を土をふるい落と
   しつつ搬送する無端回行体を有するコンベヤと、前記収
   穫機本体に設けられ前記走行装置及び前記コンベヤの無
   端回行体を駆動する駆動機器とを具備し、 前記コンベヤは、 前記収穫機本体に回動中心軸にてこの回動中心軸を中心
   として前端側が上下方向に回動可能に軸支され前端部に
   前記掘起体を設けるとともに、後上りに傾斜して設置さ
   れる第１のコンベヤフレームと、 この第１のコンベヤフレームに前記回動中心軸にてこの
   回動中心軸を中心として後端側が上下方向に回動可能に
   軸支され前記駆動機器上に位置して前記収穫機本体上に
   設置される第２のコンベヤフレームと、 前記第１のコンベヤフレームと第２のコンベヤフレーム
   との間に懸架され、これらコンベヤフレームを後上りに
   傾斜して連設した状態で収穫物を搬送する前記無端回行
   体と、 を有し 、前記第２のコンベヤフレームに回動可能に軸支され前記
   第１のコンベヤフレーム側と前記収穫機本体側との一方
   に着脱可能に連結するピストンロッドを有する油圧シリ
   ンダー装置を備えた、 ことを特徴とする収穫機。