JP2934555B2 - 収穫機 - Google Patents

収穫機

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JP2934555B2
JP2934555B2 JP15385092A JP15385092A JP2934555B2 JP 2934555 B2 JP2934555 B2 JP 2934555B2 JP 15385092 A JP15385092 A JP 15385092A JP 15385092 A JP15385092 A JP 15385092A JP 2934555 B2 JP2934555 B2 JP 2934555B2
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喜之 川上
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収穫機に係り、例えば、
薩摩芋や馬鈴薯などの地下塊茎類の収穫物を収穫する自
走式または牽引式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の収穫物を収穫する収穫機
としては、たとえば、実公平1−44016号公報に記
載されているように、左右の側枠の前端部間に掘起体を
設け、この掘起体の後端部にコンベヤを後上りに傾斜し
た状態に連設し、このコンベヤは前後に配設した従動輪
と駆動輪間に無端回行体を回行自在に懸架し、前記無端
回行体は、相対する無端チエーン間に多数の搬送杆を所
定の間隔をおいて回動自在に並設軸架して形成し、左右
の側枠に前記相対する無端チエーンの途中を支持するガ
イドローラを回転自在に軸架し、前記相対する無端チエ
ーンの所定位置のリンクプレートに前記ガイドローラに
係合する振動突起を突設した構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構造では、収穫物を搬送する多数の搬送杆は、相対する
無端チエーン間に回動自在に並設軸架されているととも
に、この相対する無端チエーンの振動突起が左右のガイ
ドローラを通過することにより急激に上下に大きく振動
されるので、この多数の搬送杆にて収穫物を後上方に向
けて搬送する際に、多数の搬送杆が回動して収穫物が搬
送方向と反対側に転動したり、収穫物を損傷することが
あるとともに、収穫物を後上方に向けてスムーズに搬送
することができないことがあり、また、相対する無端チ
エーンのリンクプレートに左右のガイドローラに係合す
る振動突起を突設するため、この振動突起を有する特殊
のリンクプレートを必要とするとともに、このリンクプ
レートを所定の間隔をおいて取付ける手数を要し、部品
点数が多く構造が複雑になり、コストアップの原因にな
る、という問題がある。
【0004】そこで、本発明は、このような点に鑑みて
なされたもので、多数の搬送杆にて収穫物を後方に向け
て搬送する際に、多数の搬送杆が回動することを防止
し、この多数の搬送杆にて収穫物を後方に向けてスムー
ズに搬送することができ、収穫物が搬送方向と反対側に
転動したり、収穫物を損傷することがなく、急激な上下
方向の振動によることなく土を確実にふるい落とすこと
ができ、振動突起を有する特殊のリンクプレートを必要
とせず、部品点数が少なく構造が簡単であり、コストダ
ウンを図ることができる収穫機を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の収穫機は、収穫
機本体と、この収穫機本体に設けられ土をふるい落しつ
つ収穫物を後方の搬出部に向けて搬送するコンベヤと、
このコンベヤの搬入部の前方に設けられ畝から収穫物を
掘り起してコンベヤの搬入部に搬入する掘起体と、を具
備し、前記コンベヤは、前記収穫機本体に設けられたコ
ンベヤフレームを有し、このコンベヤフレームの前端部
及び後端部に設けた前後の回転体間に無端回行体を回行
自在に懸架し、前記無端回行体は、左右に相対して配設
された無端ベルトを有し、この左右の無端ベルトに土
をふるい落とす間隔をおいて設した搬送杆の両端偏平
部をそれぞれ固着し、前記無端回行体の収穫物を搬送す
る回行上部の下方に位置して前記コンベヤフレームに前
後方向に間隔をおいて複数のローラ支軸をそれぞれ固着
し、これらのローラ支軸に前記各搬送杆の搬送方向への
移動時に各搬送杆が当接しこれらの搬送杆を順次上下動
させる複数のローラをそれぞれ回転自在に軸架したもの
である。
【0006】
【作用】本発明の収穫機では、圃場の畝を跨ぐようにし
て収穫機本体を配置し、そのコンベヤの無端回行体を後
上方に向けて駆動回行させる。そして、収穫機本体が進
行されると、掘起体にて畝に栽育されている収穫物が順
次掘り起され、この収穫物は、掘起体の後端部からコン
ベヤの搬入部に搬入され、このコンベヤの無端回行体に
て搬送されるとともに、その各搬送杆の間から土をふる
い落しながら後方の搬出部に向かって搬送され、搬出部
から搬出される。
【0007】この際、収穫物を搬入した無端回行体が搬
出部に向かって回行移動されると、この無端回行体の回
行上部の搬送杆が各ローラの周面に当接してこの周面
上に順次乗上げて上昇するとともに各ローラの周面から
外れて下降する動作を反復して通過することにより、こ
各搬送杆が各ローラを通過するとき上下動する振動
各搬送杆の間から土が確実にふるい落とされる。また、
収穫物を搬送する搬送杆の両端偏平部は、左右の相対
する無端ベルトに固着されているので、搬送杆にて収
穫物が搬送される際及び搬送杆が各ローラにて上下
して振動する際に、搬送杆が回動するようなことがな
く、この搬送杆にて収穫物が後方の搬出部に向けてス
ムーズに搬送され、収穫物が搬送方向と反対側に転動し
たり、収穫物を損傷するようなことがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0009】図1及び図2において、1は収穫機本体
で、この収穫機本体1は矩形板状のフレーム2を有し、
このフレーム2の左右両側部には上部に複数の支脚3を
介してステップ4が形成され、前記フレームの左右両側
部には下部に走行装置としてのクローラ5が設けられて
いる。また、前記フレーム2上には前後方向に油圧ポン
プ6、エンジン7及びトランスミッション8が順次配設
固定され、前記油圧ポンプ6の回転軸9と前記エンジン
7の回転軸10とは連動媒体11を介して連動連結され、前
記エンジン7の回転軸10と前記トランスミッション8の
出力軸12とは連動媒体13を介して連動連結されている。
また、前記エンジン7からの出力によって前記クローラ
5が駆動されるようになっている。
【0010】また、前記フレーム2の左右のステップ4
の前後方向の略中間部には中空円筒状の支柱14が垂直状
に一体に立設固定され、この左右の支柱14には側面視略
L字状に形成された脚杆15の垂直状部16が水平方向に回
動自在に嵌合され、この脚杆15の水平状部17の先端部に
形成された上下方向の軸受18に支軸19を介して座席20が
水平方向に回動自在に軸架されている。そして、前記左
右の座席20は、脚杆15を介してそれぞれの支柱14を中心
として前後方向に水平回動され、かつ、前後に設置する
位置が変換されるようになっている。
【0011】また、前記フレーム2の左右のステップ4
の前後方向の両端近傍部には垂直軸21が一体に突設さ
れ、この左右前後の垂直軸21には支持片22の一端部が水
平方向に回動自在に軸支され、この左右の支持片22の他
端部には支軸23を介してコンテナ置台24が回動自在に軸
支されている。そして、前記左右の前後のコンテナ置台
24は、支持片22を介してそれぞれの垂直軸21を中心とし
て前後方向に水平回動され、かつ、前後に設置する位置
が変換されるようになっている。
【0012】つぎに、前記フレーム2の前端部には左右
方向に長い取付枠25が一体に固着され、この取付枠25の
左右方向の両端部には連結金具26が一体に固着され、こ
の左右の連結金具26にはコンベヤ27が連結されている。
このコンベヤ27は、前側部を前記収穫機本体1の前下方
に向けて傾斜させて突出するとともに、後側部を前記左
右の座席20及びコンテナ置台24の間に位置させて水平状
に突出したコンベヤフレーム28を有し、このコンベヤフ
レーム28の前端部間に軸架された回転軸29の両端部には
スプロケットやローラ状の回転体30が固着されていると
ともに、このコンベヤフレーム28の後端部間に軸架され
た駆動軸31の両端部にはスプロケットやローラ状の回転
体32が固着され、このコンベヤフレーム28の水平状部の
前部の上下に軸架された上部の回転軸33の両端部にはテ
ンションローラ34が固着されているとともに、下部の回
転軸35の両端部にはテンション兼入力用のスプロケット
36がそれぞれ固着されている。
【0013】また、前記前端左右の回転体30と前記後端
左右の回転体32との間には前記上下左右のテンションロ
ーラ34,36を介して無端回行体37が回行自在に懸架され
ている。この無端回行体37は、左右に相対して配設され
た無端ベルト38を有し、この左右の無端ベルト38の内周
部には所定の間隔をおいて取付凹部78がそれぞれ形成さ
れ、この左右の無端ベルト38の相対する各取付凹部78
には、土をふるい落とす間隔をおいて設された断面円
形状の搬送杆39の両端偏平部79がそれぞれ嵌合され、か
つ、この各部の取付凹部78に搬送杆39の両端偏平部79
がそれぞれ複数の固定ピン80にて固着されている。そし
て、左右の無端ベルト38の各部の相対する取付凹部78に
搬送杆39の両端偏平部79がそれぞれ固着された状態で
は、左右の無端ベルト38の内周面と各搬送杆39の両端偏
平部79の内面とは略同一平面に形成され、この左右の無
端ベルト38及びこの左右の無端ベルト38間に並設された
搬送杆39にて全体として無端に形成され、前記回転体
30, 32の外周面に面接触状に接触懸架されて回行駆動さ
れるようになっている。
【0014】また、前記無端回行体37の回行上部37a の
下方に位置して前記コンベヤフレーム28の両側部に前後
方向に間隔をおいて複数の取付孔81がそれぞれ形成さ
れ、これらの取付孔81に連通した中空筒状の軸受82がそ
れぞれ相対して前記コンベヤフレーム28に水平状に一体
に突設され、これらの相対する左右の各軸受82に挿通支
持されたローラ支軸83の一端部が前記取付孔81にそれぞ
一体に固着されている。また、前記相対する各ローラ
支軸83の他側部には、前記無端回行体37の搬送杆39
搬送方向への移動時に各搬送杆39が当接しこれらの搬送
杆39を順次上下動させるローラ84がそれぞれ回転自在
に、かつ、挿脱自在に軸架されている。また、前記前後
の相対する各ローラ支軸83の先端部及び中間部には挿通
孔85がそれぞれ貫通して形成され、この各挿通孔85には
前記各ローラ84の内側部に配設した座金86を介して割ピ
ン87がそれぞれ挿脱自在に挿通され、前記各ローラ84の
内側部と前記軸受82との間に位置して前記各ローラ支軸
83にはカラー88が挿脱自在に装着されている。
【0015】さらに、前記駆動軸31の一端部と前記トラ
ンスミッション8の出力軸12の一端部とは連動媒体40を
介して連動連結されている。そして、前記コンベヤ27の
無端回行体37は、前記トランスミッション8からの出力
によって図1矢印時計方向に向けて回行されるようにな
っている。
【0016】つぎに、前記コンベヤフレーム28の前端部
間には前記左右のスプロケット30の前方に位置して先金
のような掘起体41が前下方に向かって傾斜した状態で一
体に突設されている。そして、この掘起体41にて収穫物
を掘り起こして前記コンベヤ27の搬入部に搬入するよう
になっている。また、前記コンベヤフレーム28の前端近
傍部には支持フレーム42が設けられている。
【0017】前記支持フレーム42は、前記コンベヤフレ
ーム28の前端近傍部に相対して一体に立設固定された上
下方向の連結片43を有し、この相対する左右の連結片43
の上端部間には左右方向の支持杆44の両端部が一体に固
着され、この支持杆44の左右方向の中間上部に突設され
た一対の取付片45間には支軸46にてナット体47が上下方
向に回動自在に支持されている。また、前記左右の連結
片43の下端部に水平方向に一体に突出された左右の固定
ピン48には支持アーム49の下端部が上下方向に回動自在
に軸支され、この左右の支持アーム49の上端部には吊持
杆50の左右部が一体に固着され、この吊持杆50の左右方
向の両端部には前方に向かってアーム51が相対して一体
に屈曲形成されている。
【0018】また、前記相対するアーム51の先端部には
左右方向の軸線に対して内端側を所定の角度で前側に傾
斜した状態で中空筒状の軸支体52が一体に形成されてい
る。また、前記左右の軸支体52には車軸53が左右方向に
位置調節自在に挿通され、この左右の車軸53の内端部に
はゲージ輪54が相対して回転自在に軸架され、前記左右
の車軸53は前記軸支体52に設けた進退自在のロックボル
ト55にて設定位置で固定されるようになっている。そし
て、前記左右のゲージ輪54は、前側を外側に向けて所定
の傾斜角度で拡開傾斜した状態で回転自在に軸架され、
かつ、左右方向に間隔調節自在に支持されている。
【0019】また、前記吊持杆50の左右方向の中間上部
に突設された一対の取付片56間にはねじ筒57の基端部が
支軸58にて上下方向に回動自在に軸支され、このねじ筒
57に回動自在に支持されたハンドル59のねじ軸部60が前
記ナット体47内に回動自在に螺着されている。そして、
ハンドル59の回動によりナット体47に対してねじ筒57が
前後方向に進退され、左右の固定ピン48を中心として左
右の支持アーム49を介して吊持杆50が上下方向に回動さ
れ、かつ、左右のゲージ輪54が高さ調節されるようにな
っている。
【0020】さらに、前記吊持杆50の左右部には前記左
右のゲージ輪54の内側に位置して上下方向に長い固定板
61が下方に向かって平行に一体に突設され、この左右の
固定板61の下端部には上下方向に長い取付孔62が形成さ
れている。また、前記左右の固定板61に取り付けるそれ
ぞれの取付板63の一端部には畝の両側部を押える板状の
畝押え体64が一体に固着され、前記左右の取付板63の他
端部には前記左右の固定板61の取付孔63に連通する連通
孔65が取付板63の長さ方向に形成されている。そして、
前記左右の固定板61に前記畝押え体64を相対して内側に
配設した状態で前記左右の取付板63を横方向から重合
し、この左右の重合部をそれぞれの取付孔63及びこの取
付孔63に連通した連通孔65に挿通したボルト・ナット66
にて連結され、かつ、このボルト・ナット66にて左右の
畝押え体64が畝の高さ及び幅に応じて上下方向及び左右
方向に設定位置調節自在に連結固定されるようになって
いる。
【0021】また、前記コンベヤフレーム28の傾斜状部
と水平状部との間における下端部には前記油圧ポンプ6
及び前記エンジン7の上方に位置して土排除用コンベヤ
67が回行自在に配設されている。この土排除用コンベヤ
67は、前後に相対して回転自在に配設軸架された従動ロ
ーラ68及び駆動ローラ69と、この前後の従動ローラ68及
び駆動ローラ69間に回行自在に懸架された無端ベルト70
とを有し、前記駆動ローラ69を有する回転軸71が前記コ
ンベヤフレーム28の水平状部に回転自在に軸架されてい
る。また、前記回転軸71の一端部に固着されたスプロケ
ット72と前記回転軸34の一端部に固着されたスプロケッ
ト73との間には無端チエーン74が懸架されている。そし
て、前記土排除用コンベヤ67は、前記コンベヤ27の無端
回行体37の回行により駆動されるスプロケット36からの
出力によって図1矢印反時計方向に向かって回行される
ようになっている。
【0022】なお、前記コンベヤ27のコンベヤフレーム
28は、前記左右のゲージ輪54を有する支持フレーム42を
備えた前側部分28a と、この前側部分28a に続く傾斜部
及び前記左右の座席20及びコンテナ置台24間に配設した
後側部分28b とに分割形成し、かつ、前側部分28a と後
側部分28b とは相互の接続部及び連結金具26をピン75に
て回動自在に軸着し、このピン75の前後部において後側
部分28b にはシリンダー装置76の基端部を回動自在に軸
着するとともに、このシリンダー装置76のピストンロッ
ド77の先端部を前記前側部分28a に回動自在に軸着し、
作業時には前記ピン75及びシリンダー装置76にて前側部
分28a と後側部分28b とは収穫物を搬送可能に一体的に
連結しておく。また、収穫作業を行わないトラクタへの
積み込み時等や移動時にはシリンダー装置76を作動して
図1鎖線に示すように、ピン75を中心として後側部分28
b に対して前側部分28a を上方に回動して持ち上げる。
【0023】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0024】圃場の畝Aを跨ぐようにして収穫機本体1
を配置し、その畝幅に合わせて左右の畝溝Bに位置する
左右のゲージ輪54の間隔を調節する必要がある場合に
は、支持フレーム42の左右のアーム51の一方または両方
のロックボルト55を弛緩し、軸支体52に対して車軸53を
左右方向に進退すると、この左右のゲージ輪54は外側に
拡開傾斜した状態のままで左右方向に進退され、この左
右のゲージ輪54の後端部が畝Aの両側部にそれぞれ近接
した状態に左右のゲージ輪54が位置調節され、再び軸支
体52に対してロックボルト55を締着することにより、左
右のゲージ輪54は畝幅に合わせた間隔に簡単に設定され
る。
【0025】また、圃場の畝Aの高さに応じて左右のゲ
ージ輪54の接地高さを調節する必要がある場合には、支
持フレーム42のハンドル59を回動すると、このハンドル
59のねじ軸部60がナット体47に対して進退されるととも
に、このねじ軸部60に支持されたねじ筒57にて吊持杆50
が左右の支持アーム49を介して左右の固定ピン49を中心
として上下方向に回動され、この吊持杆50の左右のアー
ム51に軸架された左右のゲージ輪54が高さ調節され、こ
の左右のゲージ輪54にて掘起体41の畝の土中に対する進
行深度が設定される。
【0026】さらに、圃場の畝Aの高さ及びこの畝Aの
両側上部の幅に応じて左右の畝押え体64の位置を調節す
る必要がある場合には、ボルト・ナット66のナットを弛
緩し、左右の固定板61に対して左右の畝押え体64の取付
板63をボルト・ナット66のボルトを介して上下方向また
は左右方向に調節して左右の畝押え体64を畝Aの両側上
部に沿うように当接設定するとともに、再びボルト・ナ
ット66のナットを締着することにより、この左右の畝押
え体64が畝Aの両側上部に沿って進行する状態に設定さ
れる。
【0027】つぎに、エンジン7からの出力によってト
ランスミッション8の出力軸12が回転されると、クロー
ラ5が駆動されるとともに、コンベヤ27の無端回行体37
が図1矢印時計方向に回行され、かつ、この無端回行体
37の折返した回行下部にてスプロケット36が回転され、
このスプロケット36からの出力によって土排除用コンベ
ヤ67の無端ベルト70が図1矢印反時計方向に回行され
る。そして、クローラ5により収穫機本体1が進行され
ると、この収穫機本体1の左右のゲージ輪54が畝Aに追
従して進行するとともに、左右の畝押え体64が畝Aの両
側上部に沿って追従して進行し、この左右のゲージ輪54
の案内作用によって収穫機本体1が畝Aを跨いで畝Aに
沿って進行されるとともに、この左右のゲージ輪54にて
掘起体41の進行深度が支持される。
【0028】この際、左右のゲージ輪54は前端部が畝A
の両側部に対して外側に拡開するとともに、それぞれの
後端部が畝Aの両側部に対して近接して傾斜した状態で
回転進行されるので、この左右のゲージ輪54はそれぞれ
の後端部が畝Aの両側部にて規制されて回転進行され、
したがって、左右のゲージ輪54は畝Aに沿って確実に追
従進行され、畝Aが曲がっている場合においても左右の
ゲージ輪54が前端部から畝Aに乗上げて畝Aを圧潰する
ことが防止される。
【0029】そして、掘起体41にて畝Aに栽育されてい
る薩摩芋のような収穫物が順次掘り起され、この収穫物
は、掘起体41の後端部からコンベヤ27の無端回行体37の
搬入部に搬入されるとともに、この無端回行体37の各搬
送杆39の間から土がふるい落されながら後方の搬出部に
向かって搬送される。この際、すなわち、掘起体41にて
収穫物が順次掘り起される際には、左右の畝押え体64に
て畝Aの両側上部が順次押えられるので、掘起体41にて
畝Aの土が順次押し上げられても畝Aが両側部に崩され
て収穫物が畝Aの側方部に転げ出たり、畝Aの表面部に
繁茂する収穫物の茎葉が畝Aの両側方向に流れてコンベ
ヤフレーム28等に引っ掛かったり、絡み付くことが防止
され、したがって、掘起体41にて掘り起こされた収穫物
は確実にコンベヤ27の無端回行体37の搬入部に円滑に搬
入され、収穫物の搬送が妨げられたり、収穫物を損傷す
ることなく搬送される。
【0030】また、収穫物を搬入した無端回行体37が搬
出部に向かって回行移動されると、この無端回行体37の
回行上部37a の多数の搬送杆39が各ローラ84の周面に当
接してこの周面上に順次乗上げて上昇するとともに各ロ
ーラ84の周面から外れて下降する動作を反復して通過す
ることにより、この各搬送杆39が各ローラ84を通過する
とき上下動する振動で各搬送杆39の間から土が確実にふ
るい落とされる。また、収穫物を搬送する回行上部37a
搬送杆39の両端偏平部79は左右の相対する無端ベル
ト38の内周部の相対する各取付凹部78に固着されている
ので、搬送杆39にて収穫物が搬送される際及び搬送
杆39が前後左右の各ローラ84にて上下動して振動する際
に、搬送杆39が回動するようなことがなく、この
送杆39にて収穫物が後方に向けてスムーズに搬送され、
収穫物が搬送方向と反対側に転動したり、収穫物を損傷
するようなことがない。
【0031】また、無端回行体37の各搬送杆39の間から
ふるい落された土は、土排除用コンベヤ67の無端ベルト
70上に落下され、この無端ベルト70にて搬送され収穫機
本体1の前方に搬出される。したがって、無端回行体37
の各搬送杆39の間から選別されて落下された土によって
油圧ポンプ6及びエンジン7が汚損されることが防止さ
れる。
【0032】さらに、無端回行体37にて無端回行体37の
後側部の水平状部に収穫物が順次搬送されると、この水
平状部に前後に位置をずらした左右の座席20に着座して
いる左右の作業者にて収穫物が選別されて拾い上げら
れ、これらの収穫物は、その大きさや形状によって作業
者の左右のコンテナ置台24上に載置されたコンテナ内に
分別されて収納される。この際、左右の座席20は、作業
状況によって脚杆15を介して支柱14を中心として前後方
向に水平回動し相互に対向しないように前後に位置をず
らして設置する。また、この左右の座席20の位置に応じ
て座席20の左右のコンテナ置台24を支持片22を介して垂
直軸21を中心として前後方向に水平回動し、左右の座席
20の両隣に左右のコンテナ置台24を設置する。そして、
左右の座席20の作業者によって拾い上げられなかった規
格外等の不良な収穫物や収穫物以外の雑物は無端回行体
37の搬出端部から外方に搬出される。
【0033】つぎに、無端回行体37の多数の搬送杆39に
上下方向の微振動を付与する必要がない場合には、図5
に示すように、前後左右の各ローラ支軸83から割ピン8
7、座金86、ローラ84及びカラー88をそれぞれ引き抜
く。ついで、前後左右の各ローラ支軸83に対して軸受82
の内端部に向かってローラ84及び座金86を嵌挿するとと
もに、各ローラ支軸83の中間部の挿通孔85に対して割ピ
ン87を挿入することにより、前後左右の各ローラ84は、
その上端部が左右の無端ベルト38の回行上部37a の内面
部に当接する位置でそれぞれのローラ支軸83に回転自在
に軸架され、かつ、それぞれのローラ支軸83の左右の軸
受82と座金86とにより位置決めされる。
【0034】そして、無端回行体37が回行されると、こ
の無端回行体37は、その左右の無端ベルト38が前後左右
の各ローラ84に支持されて回行されるが、無端回行体37
の多数の搬送杆39の両端偏平部79が左右の無端ベルト38
の内周部の相対する取付凹部78内に嵌合して固着され、
この左右の無端ベルト38の内周部と多数の搬送杆39の両
端偏平部79が内面部において同一平面に形成されている
ので、この左右の無端ベルト38が前後左右の各ローラ84
に支持されて回行されても、この前後左右の各ローラ84
にて左右の無端ベルト38が上下方向に振動が付与される
ことがなく、したがって、無端回行体37はスムーズに回
行される。
【0035】つぎに、前記実施例では、前後左右の各ロ
ーラ84を回転自在に軸架した各ローラ支軸83は、その基
端部をコンベヤフレーム28に固着する場合について説明
したが、これに限らず、ローラ84を有する各ローラ支軸
83はコンベヤフレーム28に対して左右方向に進退自在に
設けるようにしてもよい。この場合には、図7に示すよ
うに、コンベヤフレーム28の前後方向に所定の間隔をお
いて相対して形成された左右の各取付孔81には中空円筒
状の軸受体89を水平状に一体に固着し、この前後左右の
各軸受体89の上部に上下方向の案内孔90を形成し、この
各案内孔90の上部に収納筒91を一体に突設し、この各収
納筒91内に前記案内孔90から軸受体89内に対して出没す
るロックピン92を設けるとともに、この各ロックピン92
を常時前記軸受体89内に向けて付勢するスプリング93を
前記収納筒91内に設ける。
【0036】また、前記前後左右の各軸受体89に前記ロ
ーラ支軸83を左右方向に進退自在に挿通し、この各ロー
ラ支軸83の先端部には前記多数の搬送杆39と左右の無端
ベルト38に対して選択的に係合するローラ84を位置固定
した状態で回転自在に軸架し、この各ローラ支軸83の基
端部には操作リング94を取着するとともに、この各ロー
ラ支軸83の基端近傍部及び中間部には前記ロックピン92
が係脱自在に係合する係止凹部95を形成する。そして、
操作リング94にてそれぞれのローラ支軸83を進退し、そ
の先端部のローラ84を多数の搬送杆39に対する位置また
は左右の無端ベルト38に対する位置に設定するととも
に、それぞれのローラ支軸83の基端近傍部または中間部
の係止凹部95に対してロックピン92の先端部を係合し、
このロックピン92にてローラ支軸83の設定位置をロック
する。なお、各ロックピン92は図示しない操作部を有
し、この操作部にてスプリング93に抗してロックピン92
を上下動操作するようになっている。
【0037】また、前記実施例では、多数の搬送杆39の
両端偏平部79は左右の無端ベルト38に形成された相対す
る取付凹部78に固着する場合について説明したが、これ
に限らず、多数の搬送杆39の両端偏平部79は取付凹部78
を有しない左右の無端ベルト38に固着するようにしても
よい。
【0038】また、前記実施例では、自走式の収穫機に
ついて説明したが、これに限らず、牽引式の収穫機であ
っても同様である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、収穫機本体に土をふる
い落としつつ収穫物を搬送する無端回行体を有するコン
ベヤを設け、このコンベヤの搬入部の前方に掘起体を設
け、前記無端回行体は左右に相対して配設された無端ベ
ルトに土をふるい落とす間隔をおいて設した搬送杆
の両端偏平部をそれぞれ固着し、コンベヤフレームの前
後方向に間隔をおいて固着した複数のローラ支軸に各搬
送杆の搬送方向への移動時に各搬送杆が当接しこれらの
搬送杆を順次上下動させる複数のローラをそれぞれ回転
自在に軸架したので、これらの搬送杆にて収穫物を後方
に向けて搬送する際及び各ローラにて搬送杆を上下動
する際に、搬送杆が回動することがなく、この搬送
杆にて収穫物を後方に向けてスムーズに搬送することが
でき、搬送杆が回転して収穫物が搬送方向と反対側に
転動したり、収穫物を損傷するようなことがなく、ま
た、各搬送杆の搬送方向への移動時に各搬送杆が各ロー
ラの周面に当接してこの周面上に順次乗上げて上昇する
とともに各ローラの周面から外れて下降する動作を反復
して通過するので、この各搬送杆が各ローラを通過する
とき上下動する振動で各搬送杆の間から土を確実にふる
い落とすことができ、また、複数のローラはローラ支軸
にそれぞれ回転自在に軸架し、これらローラを回転駆動
させるローラ駆動手段を必要としないので構成が簡単で
製造性を向上でき、さらに、振動突起を有する特殊のリ
ンクプレートを必要とせず、部品点数が少なく構造が簡
単であり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す収穫機の側面図であ
る。
【図2】同上コンベヤの一部の拡大断面図である。
【図3】同上矢印方向の平面図である。
【図4】同上図2のa〜a線部の断面図である。
【図5】同上カラーを除いた断面図である。
【図6】同上収穫機の平面図である。
【図7】他の実施例を示すローラ支持機構の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 収穫機本体 27 コンベヤ 28 コンベヤフレーム 30, 32 回転体 37 無端回行体 37a 回行上部 38 無端ベルト 39 搬送杆 41 掘起体 79 両端偏平部83 ローラ支軸 84 ローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫機本体と、この収穫機本体に設けら
    れ土をふるい落しつつ収穫物を後方の搬出部に向けて搬
    送するコンベヤと、このコンベヤの搬入部の前方に設け
    られ畝から収穫物を掘り起してコンベヤの搬入部に搬入
    する掘起体と、を具備し、 前記コンベヤは、前記収穫機本体に設けられたコンベヤ
    フレームを有し、このコンベヤフレームの前端部及び後
    端部に設けた前後の回転体間に無端回行体を回行自在に
    懸架し、 前記無端回行体は、左右に相対して配設された無端ベル
    トを有し、この左右の無端ベルトに土をふるい落とす
    間隔をおいて設した搬送杆の両端偏平部をそれぞれ固
    着し、 前記無端回行体の収穫物を搬送する回行上部の下方に位
    置して前記コンベヤフレームに前後方向に間隔をおいて
    複数のローラ支軸をそれぞれ固着し、これらのローラ支
    軸に前記各搬送杆の搬送方向への移動時に各搬送杆が当
    接し、これらの搬送杆を順次上下動させる複数のローラ
    をそれぞれ回転自在に軸架したことを特徴とする収穫
    機。
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