JP3439385B2 - 掘取機 - Google Patents

掘取機

Info

Publication number
JP3439385B2
JP3439385B2 JP19952099A JP19952099A JP3439385B2 JP 3439385 B2 JP3439385 B2 JP 3439385B2 JP 19952099 A JP19952099 A JP 19952099A JP 19952099 A JP19952099 A JP 19952099A JP 3439385 B2 JP3439385 B2 JP 3439385B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
endless
miscellaneous
harvested
foreign matter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19952099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001025314A (ja
Inventor
義已 重村
Original Assignee
松山株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松山株式会社 filed Critical 松山株式会社
Priority to JP19952099A priority Critical patent/JP3439385B2/ja
Publication of JP2001025314A publication Critical patent/JP2001025314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3439385B2 publication Critical patent/JP3439385B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、馬鈴
薯、球根等の地下塊茎類の収穫物を収穫する掘取機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の掘取機としては、たとえ
ば、特開平6−169619号公報に記載されているよ
うに、収穫物を掘り取る掘取体を設け、この掘取体にて
掘り取られた収穫物を土をふるい落としながら搬送する
無端搬送体を有するコンベヤを設け、このコンベヤの無
端搬送体の搬送面から搬出される収穫物の茎葉等の雑物
を地面に落下させる雑物落下手段を設け、この雑物落下
手段は、周面に刃を有する刃付きローラと、この刃付き
ローラに周面を当接した弾性体被覆ローラとを並設し、
これらローラ間に雑物を引き込むようにこれらローラを
それぞれ互いに反対方向に向かって回転駆動する構成が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構成では、収穫物の茎葉等の雑物は刃付きローラと弾性
体被覆ローラとの間に引き込まれて刃付きローラの刃で
切断されるが、これらローラ上には無端搬送体の搬送面
から収穫物が連続して搬出されるため、刃付きローラの
刃にて収穫物が損傷されたり、収穫物が削られて傷が付
き易く、収穫物の茎葉等の雑物を引き込む構成が複雑で
ある、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、コンベヤの無端搬送体の搬送面から搬出される
収穫物が損傷されたり、収穫物が削られて傷が付くこと
を防止して収穫物の茎葉等の雑物を確実に地面に落下で
き、この地面に落下された雑物上に収穫物を搬出できる
掘取機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の掘取機
は、収穫物を掘り取る掘取体と、この掘取体にて掘り取
られた収穫物を土をふるい落としながら搬送する無端搬
送体を有するコンベヤと、このコンベヤの無端搬送体の
搬送面から搬出される収穫物の茎葉等の雑物を地面に落
下させる雑物落下手段とを具備し、前記雑物落下手段
は、上下方向に回動可能に設けられた回動アームと、前
記無端搬送体の搬送面の搬出側折返し部に対向して前記
回動アームに回転自在に設けられた雑物引込みローラ
と、前記回動アームを回動させる駆動カムとを有するも
のである。
【0006】そして、コンベヤの無端搬送体の搬送面が
雑物落下手段に向かって移動され、この雑物落下手段の
駆動カムが回転され、この駆動カムにて回動される回動
アームに設けた雑物引込みローラが上下方向に回動され
ている状態で、掘取体が土を掘り起こしながら進行する
ことにり、この掘取体にて収穫物が順次掘り出され
る。
【0007】また、掘取体にて掘り出された収穫物及び
この収穫物の茎葉等の雑物が掘取体からコンベヤの無端
搬送体に順次搬入され、この収穫物及びこの収穫物の茎
葉等の雑物が無端搬送体にて土をふるい落としながら搬
送される。そして、この無端搬送体の搬出側折返し部か
ら収穫物及びこの収穫物の茎葉等の雑物が雑物落下手段
の雑物引込みローラに向かって搬出される。
【0008】この際、無端搬送体の搬出側折返し部に対
向して雑物引込みローラが回転自在に設けられているた
め、この雑物引込みローラ上に収穫物が搬出されても、
この雑物引込みローラの周面で収穫物が損傷されたり、
収穫物が削られて傷が付くことが防止される。
【0009】また、雑物引込みローラ上に収穫物及びこ
の収穫物の茎葉等の雑物が搬出されるとき、回動アーム
の回動で雑物引込みローラが上方から下方に向かって移
動されると、この雑物引込みローラにて茎葉等の雑物が
無端搬送体の搬出側折返し部の下方に向かって押し付け
られるとともに、この無端搬送体の搬出側折返し部での
折返し移動により、この無端搬送体と雑物引込みローラ
との間に挟まれた茎葉等の雑物で雑物引込みローラが回
転され、この無端搬送体と雑物引込みローラとにより茎
葉等の雑物が引き込まれて確実に地面に落下される。
【0010】このとき、すなわち、この折返し移動する
無端搬送体と雑物引込みローラとにより茎葉等の雑物が
挟持されて引き込まれるとともに、地面に落下されると
き、この折返し移動する無端搬送体と雑物引込みローラ
との間に収穫物が引き込まれることがない。
【0011】また、雑物引込みローラ上に搬出された収
穫物は無端搬送体の搬出側折返し部から雑物引込みロー
ラ上に向かって続いて搬出される収穫物にて押動され、
この後続の収穫物にて押動される収穫物が地面に落下さ
れた雑物上に順次搬出される。
【0012】そして、雑物上で収穫物が充分に地干しさ
れ、この地干し後の収穫物の拾い集め作業が容易にな
る。
【0013】請求項2記載の掘取機は、請求項1記載の
掘取機において、雑物引込みローラは、搬送面の搬出側
折返し部に対して間隔調節可能に設けるものである。
【0014】そして、各種の収穫物の径または各種の収
穫物の茎葉等の雑物の量に対応して、搬送面の搬出側折
返し部と雑物引込みローラとの間の間隔を調節すること
により、搬送面の搬出側折返し部と雑物引込みローラと
の間の間隔が収穫物の茎葉等の雑物を引き込む適正な間
隔に設定することができる。
【0015】請求項3記載の掘取機は、請求項1または
2記載の掘取機において、雑物引込みローラの後方に位
置して地面に落下された雑物上に収穫物を搬出するシュ
ートを設けたものである。
【0016】そして、このシュートにて収穫物が地面に
落下された雑物上に順次確実に搬出される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図1及び図2において、1は掘取機で、こ
の掘取機1は、機体2と、収穫物を掘り取る掘取体3
と、この掘取体3にて掘り取られた収穫物を土をふるい
落としながら搬送する無端搬送体4を有するコンベヤ5
と、このコンベヤ5の無端搬送体4の搬送面6から搬出
される収穫物の茎葉等の雑物を地面に落下させる雑物落
下手段7と、シュート8とを具備している。
【0019】そして、前記機体2は、主フレーム9と、
ミッション装置10と、連結機枠11と、板状側枠12とを有
し、前記主フレーム9は前記掘取機1の進行方向に対し
て左右方向を長手方向とした中空筒状部材にて形成され
ている。
【0020】また、前記ミッション装置10は、前記主フ
レーム9の中間部に固定されたミッションケース13に入
力軸14が回転自在に軸支され、この入力軸14にて回転さ
れる出力軸15が前記ミッションケース13及びこのミッシ
ョンケース13の一側部から前記主フレーム9内に回転自
在に軸支され、前記ミッションケース13内において前記
入力軸14に固定されたベベルギヤ16に前記出力軸15に固
定されたベベルギヤ17が噛合されている。
【0021】また、前記連結機枠11は、前記主フレーム
9の両側部からそれぞれ前下方に向かって突出されたロ
ワアーム18と、前記ミッションケース13の上部から前方
に向かって突出されたトップアーム19とを有し、前記ロ
ワアーム18の先端部にロワピン20がそれぞれ設けられ、
前記トップアーム19の先端部にピン挿通孔21が形成され
ている。また、前記両ロワアーム18と前記トップアーム
19とは連結片22にて連結されている。
【0022】さらに、前記板状側枠12は、前記主フレー
ム9の両端部に相対してそれぞれ固定され、これら板状
側枠12の前側下端部に前方に向かって突出した取付板23
が相対してそれぞれ固定されている。
【0023】つぎに、前記掘取体3は、前記相対する取
付板23間に前下方に向かって傾斜して突出した状態で固
定され、この掘取体3は先端を山形状に形成した先金板
にて形成されている。
【0024】つぎに、前記コンベヤ5は、従動輪24と、
駆動輪25と、この従動輪24と駆動輪25との間に掛け回さ
れた前記無端搬送体4と、テンションローラ26とを有
し、前記従動輪24は、前記掘取体3の後方に位置して前
記相対する取付板23及び板状側枠12からそれぞれ内側に
向かって対向して突出された支軸27にて回転自在に軸支
されている。
【0025】また、前記駆動輪25は、前記掘取機1の進
行方向に対して左右方向を軸方向とした駆動軸28の両端
近傍部にそれぞれ固定され、この駆動軸28が前記支軸27
より後側上方に位置して前記相対する板状側枠12の後端
部間に回転自在に軸支されている。
【0026】前記両駆動輪25は、図3に示すように、こ
の駆動輪25の周面に所定の間隔をおいて突出された複数
の係合爪29をそれぞれ有し、これら係合爪29にて前記無
端搬送体4を回行移動させるようにこれら係合爪29がこ
の無端搬送体4の後述する各搬送杆に順次係合してこれ
ら搬送杆を移動させるようになっている。前記両駆動輪
25はスプロケットにて形成されている。
【0027】また、前記無端搬送体4は、無端状に順次
軸支される複数のリンクプレート30と、これらリンクプ
レート30を無端状に順次軸支して並設される複数の搬送
杆31とを有し、前記複数の搬送杆31は、前記掘取機1の
進行方向に対して左右方向をそれぞれ軸方向とし、これ
ら搬送杆31の両端部に前記各リンクプレート30の両端部
を互いに重ね合わせた状態でこれら重ね合わせ部がそれ
ぞれ回動自在に軸支されている。
【0028】そして、前記複数の搬送杆31及びこれら搬
送杆31の両端部に軸支された複数のリンクプレート30に
て無端搬送体4が形成されている。また、前記複数のリ
ンクプレート30を両端部に軸支した複数の搬送杆31は、
土をふるい落とす間隔で並設され、これら搬送杆31に前
記駆動軸28の両端近傍部に固定された駆動輪25の各係合
爪29が順次係合してこれら搬送杆31を移動させるように
なっている。
【0029】また、前記テンションローラ26は前記無端
搬送体4の搬送面6及びこの搬送面6が前記両駆動輪25
から下方に向かって折返し移動して非搬送面を支える所
定の位置に位置して前記相対する板状側枠12にそれぞれ
回転自在に軸支されている。
【0030】つぎに、前記コンベヤ5の駆動軸28の一端
部にプーリ32が固定され、前記主フレーム9から突出さ
れた前記出力軸15の一端部にプーリ33が固定され、前記
駆動軸28の一端部のプーリ32と前記出力軸15の一端部の
プーリ33との間に無端ベルト34が掛け回されている。
【0031】また、前記板状側枠12に前記無端ベルト34
に係合したテンションローラ35が回転自在に軸支され、
このテンションローラ35は前記無端ベルト34を常時緊張
させる方向に向かってコイルばね36にて附勢されてい
る。
【0032】そして、前記出力軸15からの出力によりプ
ーリ32,33及び無端ベルト34を介して前記駆動軸28が回
転され、この駆動軸28の両端近傍部に固定した駆動輪25
にて前記無端搬送体4が駆動され、この無端搬送体4の
搬送面6が後上方に向かって移動されるようになってい
る。
【0033】つぎに、前記雑物落下手段7は、図3及び
図4に示すように、上下方向に回動可能に設けられた回
動アーム37と、前記無端搬送体4の搬送面6の搬出側折
返し部38に対向して前記回動アーム37に回転自在に設け
られた雑物引込みローラ39と、前記回動アーム37を回動
させる駆動カム40と、この駆動カム40に前記回動アーム
37を常時係合させる方向に附勢するばね41とを有してい
る。
【0034】そして、前記回動アーム37は、前記相対す
る板状側枠12の外側にそれぞれ配設され、前後方向を長
手方向としたアーム部42と、このアーム部42の先端側に
矩形板状に形成されたローラ支持板部43とを有し、前記
アーム部42の基端側が前記相対する板状側枠12に支軸44
にてそれぞれ回動自在に軸支され、このアーム部42の略
中間部に前記駆動カム40に周面を係合したローラ45がそ
れぞれ支軸46にて回転自在に軸支されている。
【0035】また、前記ローラ支持板部43の上下部に上
下方向の案内長孔47がそれぞれ形成され、この上下の案
内長孔47に調節ボルト48がそれぞれ装着されている。そ
して、前記回動アーム37が前記相対する板状側枠12に設
けた支軸44を中心として上下方向に回動可能に軸支され
ている。
【0036】また、前記雑物引込みローラ39は、前記掘
取機1の進行方向に対して左右方向を軸方向とした円筒
状のローラ本体52と、このローラ本体52の両端部に軸受
53にて回転自在に軸支されたローラ支軸54と、これらロ
ーラ支軸54に軸着された調節板49とをそれぞれ有してい
る。そして、前記調節板49が前記ローラ支持板部43に前
記上下の調節ボルト48にて調節可能に取り付けられてい
る。
【0037】前記調節板49の下部には前記ローラ支持板
部43に形成された下部の案内長孔47に連通する連通孔50
が形成され、この調節板49の上部には前記ローラ支持板
部43に形成された上部の案内長孔47に連通する調節長孔
51が形成され、この調節長孔51は前記連通孔50を中心と
して円弧状に形成されている。
【0038】また、前記ローラ支持板部43の下部の案内
長孔47から前記調節板49の下部の連通孔50に前記下部の
調節ボルト48が抜き差し可能に挿通され、前記ローラ支
持板部43の上部の案内長孔47から前記調節板49の上部の
調節長孔51に前記上部の調節ボルト48が抜き差し可能に
挿通されている。
【0039】そして、前記無端搬送体4の搬送面6の搬
出側折返し部38との間に収穫物の径より小さく雑物を挟
持する間隔をおいて前記搬出側折返し部38に対向して前
記相対する回動アーム37のローラ支持板部43間に前記雑
物引込みローラ39が自転により回転自在に軸支されてい
る。
【0040】また、前記相対する回動アーム37のローラ
支持板部43に前記上下の調節ボルト48及びこれら調節ボ
ルト48を挿通した前記上下の案内長孔47を介して前記搬
送面6の搬出側折返し部38に対して前記雑物引込みロー
ラ39が上下方向に間隔調節可能に取り付けられている。
【0041】また、前記相対する回動アーム37のローラ
支持板部43に前記上下の調節ボルト48及びこれら調節ボ
ルト48を挿通した前記調節板49の上部の調節長孔51を介
して前記搬送面6の搬出側折返し部38に対して前記雑物
引込みローラ39が前記下部の調節ボルト48を中心として
前後方向に間隔調節可能に取り付けられている。
【0042】そして、前記雑物引込みローラ39が上下方
向に間隔調節された状態及び前記雑物引込みローラ39が
前後方向に間隔調節された状態で、前記上下の調節ボル
ト48に図示しないナットを締着することにより、前記雑
物引込みローラ39が間隔調節された位置で自転により回
転されるようになっている。
【0043】さらに、前記駆動カム40は、この駆動カム
40の周面が側面視略楕円形状に形成され、前記コンベヤ
5の駆動軸28の両端部にそれぞれ固定され、これら駆動
カム40は、前記相対する回動アーム37に軸支された前記
ローラ45の周面に係合されている。
【0044】また、前記ばね41は、コイルばねにて形成
されている。そして、コイルばね41の一端部が前記相対
する板状側枠12にそれぞれ係止されているとともに、こ
のコイルばね41の他端部が前記相対する回動アーム37に
それぞれ係止され、これらコイルばね41にて前記駆動カ
ム40に前記回動アーム37を常時係合させる方向に附勢し
ている。
【0045】さらに、前記シュート8は、図2に示すよ
うに、前記前記掘取機1の進行方向に対して左右方向を
軸方向とした固定杆55と、この固定杆55にこの固定杆55
の軸方向に土をふるい落とす間隔をおいて並設固定され
た案内杆56とを有し、前記固定杆55の両端部が前記相対
する回動アーム37のローラ支持板部43に固定されてい
る。
【0046】また、前記相対する回動アーム37のローラ
支持板部43に前記シュート8上に搬出された収穫物をこ
のシュート8の中間部に向かって案内するガイド57がそ
れぞれ固定されている。
【0047】なお、図中58は前記相対する板状側枠12に
上下方向に位置調節可能に取り付けられた接地体で、こ
れら接地体58は地面に接地して地面を滑動するそり体に
て形成されている。
【0048】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0049】トラクタの左右のロワリンクに掘取機1の
左右のロワアーム18に設けたロワピン20をそれぞれ連結
し、トラクタのトップリンクに掘取機1のトップアーム
19に形成したピン挿通孔21に連結ピンを挿通して連結
し、さらに、トラクタのPTO軸に掘取機1に設けたミ
ッション装置10の入力軸14を連結する。
【0050】また、各種の収穫物の径または各種の収穫
物の茎葉等の雑物の量に対応して無端搬送体4の搬出側
折返し部38と雑物引込みローラ39との間の間隔を調節す
ることにより、無端搬送体4の搬出側折返し部38と雑物
引込みローラ39との間の間隔が収穫物の茎葉等の雑物を
引き込む適正な間隔に設定される。
【0051】すなわち、相対する回動アーム37のローラ
支持板部43に上下の調節ボルト48及びこれら調節ボルト
48を挿通した上下の案内長孔47を介して無端搬送体4の
搬出側折返し部38に対して雑物引込みローラ39を上下方
向に間隔調節することにより、無端搬送体4の搬出側折
返し部38と雑物引込みローラ39との間の間隔が上下に調
節される。
【0052】また、前記相対する回動アーム37のローラ
支持板部43に前記上下の調節ボルト48及びこれら調節ボ
ルト48を挿通した前記調節板49の上部の調節長孔51を介
して無端搬送体4の搬出側折返し部38に対して前記雑物
引込みローラ39を下部の調節ボルト48を中心として前後
方向に間隔調節することにより、無端搬送体4の搬出側
折返し部38と雑物引込みローラ39との間の間隔が前後に
調節される。
【0053】そして、雑物引込みローラ39が上下に間隔
調節された状態及び雑物引込みローラ39が前後に間隔調
節された状態で、上下の調節ボルト48に図示しないナッ
トをそれぞれ締着することにより、無端搬送体4の搬出
側折返し部38と雑物引込みローラ39との間の間隔が収穫
物の茎葉等の雑物を引き込む適正な間隔に設定される。
【0054】また、トラクタにて掘取機1が牽引され、
トラクタのPTO軸から出力によりミッション装置10の
入力軸14が回転されるとともに、この入力軸14にて出力
軸15が回転され、この出力軸15から出力により無端ベル
ト34を介してコンベヤ5の駆動軸28が回転され、この駆
動軸28にて駆動輪25がそれぞれ回転駆動され、この駆動
輪25にてコンベヤ5の無端搬送体4の搬送面6が雑物落
下手段7に向かって移動される。
【0055】また、駆動軸28が回転されると、この駆動
軸28の両端部に固定した雑物落下手段7の駆動カム40が
それぞればね41に抗して回転され、これら駆動カム40に
てローラ45を介して回動アーム37がそれぞれ支軸44を中
心として上下方向に回動されるとともに、これら回動ア
ーム37のローラ支持板部43間に軸支した雑物引込みロー
ラ39が上下方向に回動される。
【0056】そして、この状態で、掘取体3が土を掘り
起こしながら進行することにより、この掘取体3にて土
中から収穫物が順次掘り出される。
【0057】また、掘取体3にて掘り出された収穫物及
び茎葉等の雑物が掘取体3からコンベヤ5の無端搬送体
4の搬送面6に順次搬入され、この収穫物及び茎葉等の
雑物が無端搬送体4の搬送面6にて土をふるい落としな
がら搬送される。そして、この無端搬送体4の搬出側折
返し部38から収穫物及び茎葉等の雑物が雑物落下手段7
の雑物引込みローラ39に向かって搬出される。
【0058】この際、周面に刃等を有しない雑物引込み
ローラ39が回転自在に軸支されているため、この雑物引
込みローラ39上に収穫物が搬出されても、この雑物引込
みローラ39の周面で収穫物が損傷されたり、収穫物が削
られて傷が付くことが防止される。
【0059】また、雑物引込みローラ39上に収穫物及び
茎葉等の雑物が搬出されるとき、相対する回動アーム37
の回動で雑物引込みローラ39が上方から下方に向かって
移動されると、この雑物引込みローラ39にて茎葉等の雑
物が無端搬送体4の搬出側折返し部38の下方に向かって
押し付けられるとともに、この搬出側折返し部38と雑物
引込みローラ39との間に茎葉等の雑物が挟持される。
【0060】そして、この無端搬送体4の搬出側折返し
部38での折返し移動により、この折返し移動する無端搬
送体4と雑物引込みローラ39との間に挟持された茎葉等
の雑物で雑物引込みローラ39が回転され、この折返し移
動する無端搬送体4と雑物引込みローラ39とにより茎葉
等の雑物が引き込まれて確実に地面に落下される。
【0061】また、この折返し移動する無端搬送体4と
雑物引込みローラ39との間の間隔が収穫物の径より小さ
く、雑物引込みローラ39が駆動回転されていないため、
この折返し移動する無端搬送体4と雑物引込みローラ39
との間に収穫物が引き込まれることがない。
【0062】また、雑物引込みローラ39上に搬出された
収穫物は無端搬送体4の搬出側折返し部38から雑物引込
みローラ39上に向かって連続的に搬出される収穫物にて
押動され、この後続の収穫物にて押動される収穫物が雑
物引込みローラ39上からシュート8上に搬出される。
【0063】このとき、シュート8は相対する回動アー
ム37の回動に連動されて上下方向に振動され、このシュ
ート8の振動でこのシュート8上に搬出された収穫物に
付着した土が収穫物から落とされ、これら土がシュート
8の各案内杆56の間からふるい落とされる。
【0064】そして、このシュート8上に搬出された収
穫物がシュート8の各案内杆56に案内され、このシュー
ト8から雑物落下手段7にてあらかじめ地面に落下され
た雑物上に収穫物が順次搬出され、この雑物上で収穫物
が充分に地干しされる。そして、雑物上で収穫物が地干
しされることにより、この地干し後の収穫物を拾い集め
るとき、収穫物を探す手間が省け、収穫物の拾い集め作
業が容易で、作業能率を向上できる。
【0065】なお、収穫物がたとえば百合の球根の場合
は、相対する回動アーム37のローラ支持板部43から上下
の調節ボルト48をそれぞれ引き抜き、この相対する回動
アーム37のローラ支持板部43間から雑物引込みローラ39
を取り外すことにより、無端搬送体4の搬送面6の搬出
側折返し部38から搬出される百合の球根の鱗片が分離す
ることを防止できる。
【0066】また、無端搬送体4を移動させる駆動輪25
を固定した駆動軸28の回転で雑物落下手段7の駆動カム
40を回転駆動して雑物引込みローラ39を設けた回動アー
ム37を上下方向に回動するので、無端搬送体4の駆動系
により雑物引込みローラ39を確実に上下動することがで
き、収穫物の茎葉等の雑物を引込む構成が簡単で製造性
を向上できる。
【0067】また、回動アーム37に雑物引込みローラ39
が回転自在に軸支され、この雑物引込みローラ39が搬出
側折返し部28にて折返し移動する搬送面6にて収穫物の
茎葉等の雑物を介して回転されることにより、この搬送
面6の折返し移動する速度に合わせて雑物引込みローラ
39を回転駆動する構成の必要がない。
【0068】つぎに、前記実施の形態では、雑物引込み
ローラ39は、無端搬送体49の搬出側折返し部38との間に
収穫物の径より小さい間隔をおいて前記搬出側折返し部
38に対向して回動アーム37に回転自在に設ける場合につ
いて説明したが、これに限らず、雑物引込みローラ39
は、前記搬出側折返し部38に周面が接触する状態で前記
回動アーム37に回転自在に設けるようにしてもよい。
【0069】つぎに、前記実施の形態では、シュート8
は相対する回動アーム37のローラ支持板部43に固定する
場合について説明したが、これに限らず、シュート8は
相対する板状側枠12に固定するようにしてもよい。
【0070】なお、その他の構成は前記実施の形態の場
合と同様であるから前記実施の形態と同一構成について
は前記実施の形態の説明に用いた符号を記入してそれら
の説明を省略する。
【0071】この構成では、シュート8が振動されるこ
とがないので、シュート8上で振動されることが不具合
な収穫物に好適である。
【0072】つぎに、前記各実施の形態において、無端
搬送体4を移動させる駆動輪25を駆動する駆動軸28の周
囲に無端搬送体4の搬送杆31の間に挟まった収穫物をこ
の搬送杆31の間から押し出す収穫物押出体59を設けるよ
うにするとよい。
【0073】この場合、収穫物押出体59は、たとえば、
図6に示すように、無端搬送体4の各搬送杆31が周面に
沿って移動する円筒状の押出部材60にて形成してもよ
く、また、図7に示すように、無端搬送体4の各搬送杆
31の間隔より狭い間隔で、無端搬送体4の各搬送杆31が
周面に沿って移動する複数の押出棒61を円筒状に並設し
た押出部材にて形成する。
【0074】なお、その他の構成は前記実施の形態の場
合と同様であるから前記実施の形態と同一構成について
は前記実施の形態の説明に用いた符号を記入してそれら
の説明を省略する。
【0075】そして、このように構成することにより、
図8に示すように、無端搬送体4の搬送面6の搬出側折
返し部38に無端搬送体4の搬送杆31の間に収穫物Aが挟
まった状態で搬送されると、収穫物押出体59の周面にて
搬送杆31の間から収穫物Aが押し出され、これら収穫物
Aが搬送杆31の間に挟まった状態のままで搬出側折返し
部38にて折返し移動する搬送面6と雑物引込みローラ39
との間に収穫物Aが引き込まれることを防止できる。
【0076】このため、たとえば、偏平状のメークイ
ン、球根等の非球形状の収穫物を搬送するときに、これ
ら非球形状の収穫物が折返し移動する搬送面6と雑物引
込みローラ39との間に引き込まれることを確実に防止で
きる。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、無端搬送体か
ら搬出される収穫物の茎葉等の雑物を引き込んで確実に
地面に落下でき、無端搬送体の搬送面から搬出される収
穫物を損傷したり、収穫物が削られて傷が付くことを防
止でき、収穫物を地面に落下された雑物上に確実に搬出
でき、この雑物上で収穫物を充分に地干しでき、この地
干し後の収穫物の拾い集め作業が容易になる。また、収
穫物の茎葉等の雑物を引込む構成が簡単で製造性を向上
できる。
【0078】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、各種の収穫物の径または各種の収穫物の
茎葉等の雑物の量に対応して無端搬送体の搬出側折返し
部と雑物引込みローラとの間の間隔を調節でき、無端搬
送体の搬出側折返し部と雑物引込みローラとの間の間隔
を収穫物の茎葉等の雑物を引き込む適正な間隔に簡単に
設定できる。
【0079】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加え、シュートにて収穫物を地面に落
下された雑物上に確実に搬出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す掘取機の側面図で
ある。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上雑物落下手段を示す拡大側面図である。
【図4】同上平面図である。
【図5】他の実施の形態を示す掘取機の平面図である。
【図6】更に他の実施の形態を示す搬出側折返し部の一
部の拡大平面図である。
【図7】更に他の実施の形態を示す搬出側折返し部の一
部の拡大平面図である。
【図8】同上側面図である。
【符号の説明】
3 掘取体 4 無端搬送体 5 コンベヤ 6 搬送面 7 雑物落下手段 8 シュート 37 回動アーム 38 搬出側折返し部 39 雑物引込みローラ 40 駆動カム 41 ばね

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫物を掘り取る掘取体と、この掘取体
    にて掘り取られた収穫物を土をふるい落としながら搬送
    する無端搬送体を有するコンベヤと、このコンベヤの無
    端搬送体の搬送面から搬出される収穫物の茎葉等の雑物
    を地面に落下させる雑物落下手段とを具備し、 前記雑物落下手段は、上下方向に回動可能に設けられた
    回動アームと、前記無端搬送体の搬送面の搬出側折返し
    部に対向して前記回動アームに回転自在に設けられた雑
    物引込みローラと、前記回動アームを回動させる駆動カ
    とを有することを特徴とする掘取機。
  2. 【請求項2】 雑物引込みローラは、搬送面の搬出側折
    返し部に対して間隔調節可能に設けることを特徴とする
    請求項1記載の掘取機。
  3. 【請求項3】 雑物引込みローラの後方に位置して地面
    に落下された雑物上に収穫物を搬出するシュートを設け
    たことを特徴とする請求項1または2記載の掘取機。
JP19952099A 1999-07-13 1999-07-13 掘取機 Expired - Fee Related JP3439385B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19952099A JP3439385B2 (ja) 1999-07-13 1999-07-13 掘取機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19952099A JP3439385B2 (ja) 1999-07-13 1999-07-13 掘取機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001025314A JP2001025314A (ja) 2001-01-30
JP3439385B2 true JP3439385B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=16409204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19952099A Expired - Fee Related JP3439385B2 (ja) 1999-07-13 1999-07-13 掘取機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3439385B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4956256B2 (ja) * 2007-03-29 2012-06-20 株式会社クボタ コンバイン
JP2012249583A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Toyo Noki Kk 土砂排出用従動ローラ装置、およびこれを用いたロッドコンベヤ、ならびにこれを備えた根菜類収穫機
KR101388220B1 (ko) * 2013-10-15 2014-05-28 이세원 구근류작물 수확용 굴취기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001025314A (ja) 2001-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100044283A1 (en) Agricultural Product Conveyor and Sorting System
US3810512A (en) Harvesting apparatus for removing crops from plants or vines
JP2018117594A (ja) 地下茎作物の掘り取り装置
KR200325480Y1 (ko) 컨베이어 진동기능을 구비한 구근 수확기
JP3439385B2 (ja) 掘取機
KR20200094317A (ko) 이물질을 자동으로 제거할 수 있는 벨트형 땅속 작물 수확기 및, 이에 구비되는 이물질 자동 제거 유닛
JP4117978B2 (ja) 掘取機
JP3443203B2 (ja) 農産物収穫機
JP2012175951A (ja) 作物収穫機
JP2000106728A (ja) 農産物収穫機
JP4283422B2 (ja) 収穫機
GB2369338A (en) Conveyor belt assembly with apertures
JPH02222610A (ja) 根菜類収穫機
JP7499731B2 (ja) 農作物回収機
JP2005073675A (ja) 掘取機
JP3009590U (ja) 玉葱の根切り土振るい装置
US3587854A (en) Sizing machine for potatoes and the like
JP3424684B2 (ja) 野菜収穫機
JPH0847318A (ja) 地下作物収穫機
JP3386996B2 (ja) 収穫機の搬送装置
JP2934555B2 (ja) 収穫機
JP3086147B2 (ja) 根菜収穫機
JP3548985B2 (ja) 根菜類搬送切断装置
JP2000004628A (ja) 収穫機
JP3510055B2 (ja) 根菜類収穫方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3439385

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees