JP2832817B2 - 仮設桁用h型鋼の補強方法及びその補強金具並びにその補強金具を用いた補強構造 - Google Patents
仮設桁用h型鋼の補強方法及びその補強金具並びにその補強金具を用いた補強構造Info
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Description
設替え工事又はビル等の建設現場での仮設桁用H型綱の
補強方法及びその補強金具並びにその補強金具を用いた
補強構造に関するものである。
事又はビル等の建設現場におけるH型綱の仮設桁を組む
ときにその仮設桁に他のH型綱の仮設桁を交差して載架
し、さらに載架した仮設桁の上に重量物を載架するよう
な場合はこれを支受する下段のH型綱の仮設桁は超荷重
でH型綱のフランジがだれ、場合によっては中央のウエ
ブが変形することがある。そのために、荷重が掛かる部
位におけるH型綱の上下フランジ間に補強部材を嵌め込
んでその接触部位を溶接して超荷重に対する補強として
いた。
用のH型綱は、工事施工業者がリ−ス会社から調達して
工事に使用するため、超荷重が加わる位に補強部材を溶
接すると、これを返却するときに原状に復元しなければ
ならずその手間が掛り、且つコストが掛かる等の課題が
あった。また、前記の仮設桁のH型綱が施工業者の所有
物であっても、一工事において溶接した補強部材の位置
は、他の工事においては不要となることが多く、あまり
好ましいことではない。
目的を達成し、且つ従来技術の課題を解決するために提
供するものである。すなわち、本発明の第1は、仮設桁
用H型鋼の補強方法において、H型綱本体の上下フラン
ジの間に上部補強片と下部補強片に分割した補強体を連
結部材を介して接続すると共に、所定の隙間を上部補強
片と下部補強片との間に保持しておき、H型綱の所定個
所において補強体を差込んだ後、くさび体を打ち込んで
上下フランジに強く接するようにしたものである。本発
明の第2は、仮設桁用H型鋼の補強金具において、金属
プレ−トから成る補強体を上部補強片と下部補強片に分
割し、当該一方の補強片の両側に連結部材の基部を固着
すると共に他方の補強片を挟持し、且つ当該他方の補強
片に孔を、連結部材に孔をそれぞれあけ、これにボルト
を通してナットで結合し、前記上部補強片と下部補強片
の隙間にくさび体を挿入掛止しておくものである。本発
明の第3は、仮設桁用H型鋼の補強金具を用いた補強構
造において、金属プレ−トから成る補強体を上部補強片
と下部補強片に分割し、当該一方の補強片の両側に連結
部材の基部を固着すると共に他方の補強片を挟持し、且
つ当該他方の補強片と連結部材に孔をあけ、これにボル
トを通してナットで仮止めしておき、前記の上下補強片
の隙間にくさび体を挿入掛止し、この補強体を横向き状
態に配置したH型綱本体のウェブを挟む両側における上
下フランジのスペ−スに、その長さ方向と直交して補強
体を差込み、且つ上部補強片と下部補強片との隙間にく
さび体を打込んで.上下補強片の上下端部を上下フラン
ジの内面に強く接したものである。
綱本体を横向きにしてウェブが垂直となり、且つフラン
ジが上下に位置するI形状に配置し、そのH型綱本体に
超荷重を受ける所定の交差部位において、上下フランジ
の間に上部補強片と下部補強片に分割した補強体を連結
部材を介して接続すると共に、所定の隙間を上下翼辺と
補強体の間に保持しておき、H型綱本体の所定個所にお
いて補強体を差込んだ後、くさび体を打ち込んで上下補
強片の上下端部をH型綱本体の上下フランジの内面に強
固に接触させる。この状態で他方の補強片と連結部材の
孔に通して仮止めしておいたボルトにナットを締付けて
固定する。
る。図1は仮設桁用H型鋼に施工した補強金具の正面
図、図2は図1の側面図、図3は図1の平面図、図4は
補強体の分解図である 図において、1はH型綱本体のウェブ11を挟んで上下
のフランジ12・13のスペ−スSに差込む補強体であ
り、分厚い金属プレ−ト(図示の場合は厚さT=16m
m)で上部補強片2・下部補強片3で形成されている。
前記補強体の高さはくさび体を含めて、上下のフランジ
12・13のスペ−スSより多少の隙間G′だけ低く形
成してある。4は補強体1の上下に2分割した上部補強
片2及び下部補強片3のうち、一方の補強片(図の場合
は上部補強片2)の左右両面(図2参照)に下方に向け
て基部を固定した連結部材であり、補強片1よりやや薄
い金属プレ−ト体(図示例は6mm)を用い、その左右
一対の連結部材で他方の補強片(図の場合は下部補強片
3)を挟持するようになっている。なお前記連結部材
は、いずれか一方の補強片(図示例では下部補強片3)
と一体成形加工することも可能であるが、実際には図示
のように別体のプレ−ト体の基部を補強片に溶接するも
のが適当である。5は補強体の一方の補強片2又は3に
あけた長孔、6は連結部材4にあけた縦長の孔、7は前
記の両孔5・6に挿通したボルト、8はナットである。
9は補強体の上下補強片2・3の隙間Gに挿入するくさ
び体であり、厚さは補強片と同等の厚さとし、且つ上下
面を長さ方向に沿ってテ−パ−に成形してあり、且つそ
の長さLを連結部材4の幅Wより長く成形し、且つ先端
に横向きの鈎部91 を形成して、連結部材4の縦縁辺4
1 に掛止するようになっている。
的な組立例ないし使用例を説明する。まず、H型綱本体
10を90度向きを変えてウェブ11が垂直となり、フ
ランジ12・13が上下に位置するようにI形状に横架
して配置する。次いで、その上位のフランジ12の上に
他の型鋼10′を十字形に交差して載架することによっ
て超荷重を受ける部位の当該H型綱本体10のウェブ1
1を挟んで上下フランジ12・13のスペ−スSに上部
補強片2と下部補強片3に2分割した補強体1を差込
み、且つ連結部材4を介して接続する。このとき、上下
フランジ12・13の内面と補強体1の間に多少の隙間
G′が形成されている。そして、H型綱本体の所定個所
において補強体1を差込んだ後、上部補強片2と下部補
強片3との隙間Gにくさび体9を打ち込んで各補強片2
・3の上下端部21 ・31 をH型綱本体の上下フランジ
12・13の内面に強固に接触させる。この状態で他方
の補強片(図示例では下部補強片3)の長孔5と連結部
材4の孔6に通して補強体の高さ方向を調節した後に仮
止めしておいたボルト7にナット8を締付けて固定す
る。
おける軌条の敷設替え工事又はビル等の建設現場での作
業において、H型綱に加わる超荷重を受けても上下フラ
ンジがだれて変形することがなくなる。そして、超荷重
を受ける補強体はボルト・ナットを緩めることによっ
て、簡単に取り外すことができると共に、これを繰り返
し使用できるので工事に応じて超荷重を受ける個所に任
意に装着することができる。また、超荷重を受ける部位
に補強体を溶接で取付ける場合は、リ−ス業者から調達
したH型綱に超荷重を受ける部位に補強体を溶接で取付
けたものにあっては、用済後はこれを取り除くと共に原
状に復元して返却しなければならないが、本発明にあっ
ては、その取り除く作業は極めて簡単であるから、用済
後の管理が容易確実でしかもコストを大幅に下げること
ができる。そして、H型綱のウェブを挟んで上下フラン
ジのスペ−スに差込んで支受する補強体は、くさび体を
上部補強片と下部補強片との隙間に打ち込んでH型綱本
体の上部フランジと下部フランジ及びウェブを補強し、
且つそのくさび体は、先端に鈎部材が形成されているの
で、使用時において、くさび体が補強体に常に掛止して
一体化している。従って、くさび体の打ち込みによる上
下フランジの補強作業が容易且つ確実である。しかも不
使用時にあっては下部補強片と連結部材を緩めてもくさ
び体は先端鈎部材を介して掛止していることによって一
体化し、作業時のくさび体の落下や不使用時の管理にお
けるくさび体の紛失の恐れがなくなり、この種のH型綱
の補強方法及びその補強金具並びにその補強金具として
新規有益である。
実施例を示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 H型綱本体の上下フランジの間に上部補
強片と下部補強片に分割した補強体を連結部材を介して
接続すると共に、所定の隙間を上部補強片と下部補強片
との間に保持しておき、H型綱の所定個所において補強
体を差込んだ後、くさび体を打ち込んで上下フランジに
強く接するようにした仮設桁用H型鋼の補強方法。 - 【請求項2】 金属プレ−トから成る補強体(1)を上
部補強片(2)と下部補強片(3)に分割し、当該一方
の補強片(2又は3)の両側に連結部材(4)の基部を
固着すると共に他方の補強片(3又は2)を挟持し、且
つ当該他方の補強片に孔(5)を、連結部材(4)に孔
(6)をそれぞれあけ、これにボルト(7)を通してナ
ット(8)で結合し、前記上部補強片と下部補強片の隙
間(G)にくさび体(9)を挿入掛止しておくことを特
徴とする仮設桁用H型鋼の補強金具。 - 【請求項3】 金属プレ−トから成る補強体(1)を上
部補強片(2)と下部補強片(3)に分割し、当該一方
の補強片(2又は3)の両側に連結部材(4)の基部を
固着すると共に他方の補強片(3又は2)を挟持し、且
つ当該他方の補強片と連結部材(4)に孔(5)・
(6)をあけ、これにボルト(7)を通してナット
(8)で仮止めしておき、前記の上下補強片の隙間
(G)にくさび体(9)を挿入掛止し、この補強体を横
向き状態に配置したH型綱本体(10)のウェブ(1
1)を挟む両側における上下フランジ(12)・(1
3)のスペ−ス(S)に、その長さ方向と直交して補強
体(1)を差込み、且つ上部補強片(2)と下部補強片
(3)との隙間(G)にくさび体(9)を打ち込んで上
下補強片(2)・(3)の上下端部(21 )・(31 )
を上下フランジ(12)・(13)の内面に強く接した
ことを特徴とする仮設桁用H型鋼の補強金具を用いた補
強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12389896A JP2832817B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 仮設桁用h型鋼の補強方法及びその補強金具並びにその補強金具を用いた補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12389896A JP2832817B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 仮設桁用h型鋼の補強方法及びその補強金具並びにその補強金具を用いた補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09287299A JPH09287299A (ja) | 1997-11-04 |
JP2832817B2 true JP2832817B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=14872078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12389896A Expired - Lifetime JP2832817B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 仮設桁用h型鋼の補強方法及びその補強金具並びにその補強金具を用いた補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2832817B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104612003A (zh) * | 2015-01-20 | 2015-05-13 | 日照港集团有限公司铁路运输公司 | 复式铁路交分道岔稳定装置及方法 |
JP7051200B2 (ja) * | 2017-11-27 | 2022-04-11 | オークラ輸送機株式会社 | 補強装置 |
JP7073196B2 (ja) * | 2018-06-04 | 2022-05-23 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 切断補助器具及び構造物の切断方法 |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP12389896A patent/JP2832817B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH09287299A (ja) | 1997-11-04 |
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