JP7051200B2 - 補強装置 - Google Patents

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本発明は、互いに対向する一対の被補強部間を対向方向に支える補強装置に関する。
例えばリップ溝形鋼(C形鋼)やH形鋼等の側面が開口された鋼材では、側面の開口部を介して互いに対向する一対のフランジを有するが、このフランジに過大な荷重が加わる場合には変形するおそれがあるため、一対のフランジ間に補強装置を設置して補強することが行われている。補強装置は、互いに対向する一対のフランジである一対の被補強部間を対向方向に支えるものである。
例えば特許文献1に記載された補強装置では、ボルトおよびこのボルトに螺着するナットを用いている。そして、ボルトおよびナットを一対の被補強部間に配置し、ボルトまたはナットを回転させることにより、補強装置の両端間の距離を一対の被補強部間の間隔に応じて調整し、一対の被補強部間を対向方向に支えている。
また、例えば特許文献2に記載された補強装置では、長孔を有する一対の補強部材、および一対の補強部材の長孔を挿通するボルトおよびこのボルトに螺着するナットを用いている。そして、一対の補強部材を一対の被補強部間に配置し、ボルトが挿通する長孔によって一対の補強部材の両端間の距離を一対の被補強部間の間隔に応じて調整した後、ボルトとナットで一対の補強部材を締め付けることにより、一対の被補強部間を対向方向に支えている。
特許第3217287号公報 特開2003-35051号公報
このような従来の補強装置では、耐荷重性および設置性が求められている。
本発明は、補強効果を確保しつつ、設置が容易な補強装置を提供することを目的とする。
本発明の補強装置は、互いに向かい合って位置する被補強部と、前記被補強部の端部から向かい合って延在するリップ部とを備える被補強部材に対して、前記被補強部を内側から対向方向に支える補強装置であって、前記被補強部間に配置される第1補強部材および第2補強部材を備え、前記第1補強部材は、第1支持部と、前記第1支持部の一方の端部側と交差する方向に延設して一方の前記被補強部の内側面に当接される第1当接部と、前記第1支持部の他方の端部側に設けられた第1傾斜部とを有し、前記第2補強部材は、第2支持部と、前記第2支持部の一方の端部側から前記第2支持部と交差し、前記第1当接部と同じ方向に延在して他方の前記被補強部の内側面に当接される第2当接部と、前記第2支持部の一側面から突出された支持片部と、前記支持片部に設けられた第2傾斜部と、前記第2支持部の他方の端部側に、前記第2支持部の前記一側面から突出する突部とを有し、前記第1支持部が前記第2支持部の前記一側面に重なり合う状態で、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが当接して、前記第1補強部材と前記第2補強部材とを前記対向方向に位置調整可能に支え、前記支持片部と前記突部とは、前記第2当接部の延在方向に対して反対側に突出し、前記第1支持部が一方の前記リップ部に当接した状態で、前記突部が他方の前記リップ部に当接するものである
本発明によれば、補強効果を確保しつつ、容易に設置することができる。
本発明の一実施の形態を示す補強装置の斜視図である。 同上補強装置の正面図である。 同上補強装置の側面図である。 同上補強装置の第1補強部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 同上補強装置の第2補強部材を示し、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。 同上補強装置の高さ調整を示し、(a)は最小高さに調整した正面図、(b)は最大高さに調整した平面図である。 同上補強装置に荷重が加わった際の力関係を示す正面図である。 同上補強装置の実施例1の正面図である。 同上補強装置の実施例2の正面図である。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1ないし図3に示すように、補強装置10は、被補強部材11の補強に用いられる。被補強部材11は、例えばリップ溝形鋼(C形鋼)である。被補強部材11は、ウェブ部12、このウェブ部12の両側縁から略直角に折曲されて互いに内側面が離間対向する一対のフランジ部13,14、一対のフランジ部13,14から互いに対向するように略直角に折曲された一対のリップ部15、一対のリップ部15間に設けられた開口部(リップ溝部)16を備えている。そして、被補強部材11の一対のフランジ部13,14が、補強装置10によって支えられる一対の被補強部17である。したがって、補強装置10は、互いに向かい合って位置する一対の被補強部17間に配置され、これら一対の被補強部17を内側から対向方向Aに支えるものである。なお、本実施の形態では、図示のように、一方のフランジ部13が上側、他方のフランジ部14が下側とした向きの被補強部材11の状態に対応して、補強装置10の構成を説明する。
そして、補強装置10は、互いに組み合わされる第1補強部材21と第2補強部材22、およびこれら第1補強部材21と第2補強部材22を締結する締結部材23を備えている。第1補強部材21と第2補強部材22は、一対の被補強部17間に配置され、互いを対向方向Aに位置調整可能に支えるものである。
図1ないし図4に示すように、第1補強部材21は、金属板によって形成されている。第1補強部材21は、平板状の第1支持部26、およびこの第1支持部26の上縁から第1支持部26の一側面26aとは反対の他側面26bの側に向けて略直角に折曲された第1当接部27を有し、断面略L字形に形成されている。第1当接部27は、第1支持部26と交差する方向に延在して上側の被補強部17の内側面に当接される当接部である。第1補強部材21の第1支持部26は、対向方向Aの幅よりも対向方向Aに直交する方向の幅が広く形成されている。
第1支持部26の下縁に、第2補強部材22との当接面であるとともに第1傾斜部である第1傾斜面28が形成されている。第1傾斜面28は、第1支持部26の縁面で形成されているとともに、第1支持部26の幅方向の略全域に亘って形成されている。第1傾斜面28は、第1当接部27と平行な方向に対して所定の角度θで傾斜されている。
第1支持部26の中央付近には、締結部材23が貫通する長孔29が形成されている。この長孔29の長手方向は、第1傾斜面28と平行であり、第1当接部27と平行な方向に対して所定の角度θで傾斜されている。
また、図1ないし図3、図5に示すように、第2補強部材22は、金属板によって形成されている。第2補強部材22は、平板状の第2支持部32、およびこの第2支持部32の下縁から第2支持部32の一側面32aとは反対の他側面32bの側に向けて略直角に折曲された第2当接部33を有し、断面略L字形に形成されている。第2当接部33は、第2支持部32と交差する方向に延在して下側の被補強部17の内側面に当接される当接部である。第2補強部材22の第2支持部32は、対向方向Aの幅よりも対向方向Aに直交する方向の幅が広く形成されている。
第2支持部32には、一対の支持片部34が一側面32aに突出するように切り起こされている。支持片部34は、一側面32aから突出するように第2支持部32から折曲された突出部35、およびこの突出部35から上方へ向けて折曲された保持部36を有している。第2支持部32の一側面32aと保持部36との間には、第1支持部26の下縁が差し込まれる保持溝37が形成されている。
一対の支持片部34は、第2支持部32の上縁および下縁に対して斜めに切り起こされている。そして、一対の支持片部34の突出部35の上面に、第1補強部材21との当接面であるとともに第2傾斜部である第2傾斜面38が形成されている。第2傾斜面38は、第2当接部33と平行な方向に対して所定の角度θで形成されている。一対の支持片部34の第2傾斜面38は同一直線上に配置されている。そして、第2傾斜面38の角度θは第1傾斜面28の角度θと同じである。
第2支持部32の中央付近には、締結部材23が挿通する挿通孔39が設けられている。第2支持部32の他側面32bには、挿通孔39に対向してナット部材40が溶接等で固定されている。ナット部材40は、挿通孔39と同軸上に位置する雌ねじ孔41を有している。
第2支持部32の一側面32aで下縁近傍には、複数の突部42が突設されている。突部42は、凸曲面状に形成されている。第2支持部32の一側面32aからの突部42の突出高さは、第1補強部材21の第1支持部26の板厚寸法と略同一となっている。
そして、図1ないし図3に示すように、第1補強部材21と第2補強部材22とは同一幅寸法に形成されており、第1補強部材21と第2補強部材22とが両側位置を揃えて組み合わされた状態では、第1支持部26の長孔29の長手方向の中央が第2支持部32の挿通孔39およびナット部材40の雌ねじ孔41に対向する。
被補強部材11は、一対の被補強部17間の一方の側面が閉塞され、他方の側面には一対の被補強部17間の間隔よりも小さい幅寸法の開口部16が設けられているが、第1補強部材21および第2補強部材22は、分離した状態で、開口部16を通じて一対の被補強部17間に対して挿脱可能とする寸法に形成されている。
また、図1ないし図3に示すように、締結部材23は、ボルト45を有している。ボルト45は、六角形の頭部46および雄ねじ部47を有している。ボルト45は、ワッシャ48に通した雄ねじ部47を第1補強部材21の長孔29、第2補強部材22の挿通孔39を通じてナット部材40の雌ねじ孔41に螺着することにより、ボルト45の頭部46とナット部材40との間で第1補強部材21と第2補強部材22とを締め付け固定する。
次に、補強装置10の作用等を説明する。
補強装置10を被補強部材11に配置するには、補強装置10を、被補強部材11の端面開口から被補強部材11の内側に配置するか、被補強部材11の開口部16から被補強部材11の内側に配置する。
補強装置10を被補強部材11の開口部16から配置する場合には、第1補強部材21と第2補強部材22とを分離した状態でそれぞれを被補強部材11の開口部16から挿入し、被補強部材11の内側で第1補強部材21と第2補強部材22とを組み合わせる。
第1補強部材21と第2補強部材22とを組み合わせるには、被補強部材11の内側の長手方向に沿って第1補強部材21と第2補強部材22とを近付けながら、第1支持部26の他側面26bを第2支持部32の一側面32aに重ね合わせ、第1支持部26の下縁を第2支持部32の一側面32aと保持部36との間の保持溝37に差し込み、第1支持部26の第1傾斜面28を一対の支持片部34の第2傾斜面38に当接つまり載せることにより、第1補強部材21と第2補強部材22とを組み合わせる。すなわち、第1補強部材21と第2補強部材22との当接面が被補強部材11の各被補強部17の内側面に対向するように、第1補強部材21と第2補強部材22とを組み合わせる。
第1補強部材21と第2補強部材22とを組み合わせると、第1支持部26の長孔29が第2支持部32の挿通孔39およびナット部材40の雌ねじ孔41と対向する。また、第1支持部26の下縁が第2支持部32の一側面32aと保持部36との間の保持溝37に差し込まれているため、第1補強部材21および第2補強部材22から手を離しても、第1補強部材21と第2補強部材22とを組み合わせた状態が保持される。
ボルト45の雄ねじ部47を第1支持部26の長孔29および第2支持部32の挿通孔39を通じてナット部材40の雌ねじ孔41に螺着する。
このようにして補強装置10を被補強部材11の内側に配置すると、第1補強部材21の第1当接部27が被補強部材11のウェブ部12と上側のリップ部15との間に位置するとともに、第2補強部材22の第2当接部33が被補強部材11のウェブ部12と下側のリップ部15との間に位置し、第1補強部材21の第1支持部26および第2補強部材22の第2支持部32が被補強部材11の開口部16側つまり上下のフランジ部13,14の先端側に寄って配置されるように位置決めされる。
さらに、被補強部材11の内側における補強装置10の位置は、第1支持部26の一側面26aが上側のリップ部15の内面に当接するとともに、第2支持部32の突部42が下側のリップ部15の内面に当接した状態とすることが好ましい。これにより、被補強部材11に上下方向の荷重が加わった際に、最も変位量が大きいフランジ部13,14の先端側を、第1補強部材21の第1支持部26および第2補強部材22の第2支持部32で支えることが可能となる。
第1支持部26の一側面26aが上側のリップ部15の内面に当接した状態では、第2支持部32の一側面32aは第1支持部26の板厚分だけ下側のリップ部15から離反するが、第2支持部32の一側面32aから突出する突部42が下側のリップ部15の内面に当接するため、第2補強部材22の位置を安定させ、第1支持部26および第2支持部32を被補強部材11のウェブ部12と平行に保つことができる。
そして、被補強部材11の上下の被補強部17間の対向方向Aの間隔に応じて、第1補強部材21と第2補強部材22とを対向方向Aに位置調整する。位置調整は、第1補強部材21の第1傾斜面28と第2補強部材22の第2傾斜面38との当接状態のまま、その傾斜に沿って第1補強部材21と第2補強部材22とを相対的にスライドさせる。図6(a)には、第1補強部材21が第2補強部材22に対して第1傾斜面28および第2傾斜面38の傾斜に沿って下降し、第1補強部材21の第1当接部27と第2補強部材22の第2当接部33との間隔(高さ)H1が最も小さい状態を示す。また、図6(b)には、第1補強部材21が第2補強部材22に対して第1傾斜面28および第2傾斜面38の傾斜に沿って上昇し、第1補強部材21の第1当接部27と第2補強部材22の第2当接部33との間隔(高さ)H2が最も大きい状態を示す。
第1補強部材21と第2補強部材22との対向方向Aへの位置調整は、第1補強部材21の長孔29の長手方向の各端部がボルト45に当接するまでの範囲で可能となっている。
そして、第1補強部材21の第1当接部27が被補強部材11の上側の被補強部17に当接するように位置調整した状態(第2補強部材22の第2当接部33は被補強部材11の下側の被補強部17に当接している)で、ボルト45を回し、ボルト45の頭部46とナット部材40との間で第1補強部材21と第2補強部材22とを締め付ける。
さらに、例えば図2の状態で、第2補強部材22の左側を押えながら第1補強部材21の右側を左方向へ向けてハンマー等で叩いたり、第2補強部材22の左側と第1補強部材21の右側とを左右のハンマー等で同時に叩くことにより、強制的に第1補強部材21を第2補強部材22に対して第1傾斜面28および第2傾斜面38の傾斜に沿って上昇させる。これにより、くさび効果によって、補強装置10で被補強部材11の上下の被補強部17を対向方向Aに押圧した状態とすることができる。なお、第1補強部材21と第2補強部材22との位置関係は、被補強部17に対して所望の押圧力が得られるまで当接状態を調整可能である。
補強装置10を被補強部材11に配置した状態では、第1補強部材21の第1傾斜面28と第2補強部材22の第2傾斜面38とが面接触または傾斜に沿って線接触し、第1補強部材21と第2補強部材22とが互いを対向方向Aに支えている。
そして、被補強部材11に対して上下の被補強部17の間隔が狭まる方向に荷重が加わった場合、補強装置10によって上下の被補強部17を対向方向Aに確実に支えることができる。
図7に示すように、互いに当接する傾斜面28,38に荷重Fが加わる場合、この荷重Fは、第1傾斜面28および第2傾斜面38の下降方向に沿った方向の分力F1と、第1傾斜面28および第2傾斜面38に垂直で第1傾斜面28と第2傾斜面38とを押し付け合う方向の分力F2とに分けることができる。
このとき、第1傾斜面28および第2傾斜面38の傾斜の角度θが小さいほど、分力F1が小さく、分力F2が大きくなる。つまり、第1傾斜面28と第2傾斜面38との間の摩擦力が大きくなる。本実施の形態では、第1傾斜面28および第2傾斜面38の傾斜の角度θが小さく、第1傾斜面28と第2傾斜面38との間の摩擦が分力F1よりも十分に大きくなるため、仮にボルト45が無くても、荷重Fを第1補強部材21と第2補強部材22とで支えることができる場合もある。
第1傾斜面28および第2傾斜面38の傾斜の角度θに関しては、その角度θが大きいほど、第1補強部材21と第2補強部材22の対向方向Aの位置調整範囲を大きくできるが、荷重Fの分力F1を大きく、分力F2を小さくなることで、荷重Fを第1補強部材21と第2補強部材22とで支えることが難しくなる。一方、角度θが小さいほど、第1補強部材21と第2補強部材22の対向方向Aの位置調整範囲が小さくなるが、荷重Fの分力F1を小さく、分力F2を大きくできることで、荷重Fを第1補強部材21と第2補強部材22とで支えることが可能となる。したがって、角度θは、荷重Fを第1補強部材21と第2補強部材22とで支えることが可能な範囲で、第1補強部材21と第2補強部材22の対向方向Aの位置調整範囲、例えば規定の寸法許容値を考慮して適宜設定される。本実施の形態では、角度θは10°付近としているが、これよりも大きくても小さくてもよい。
また、補強装置10に荷重が加わると、第1傾斜面28と第2傾斜面38とが外れるように第1補強部材21および第2補強部材22が動くことも考えられるが、第1支持部26の下縁が第2支持部32の一側面32aと保持部36との間の保持溝37に差し込まれているため、第1傾斜面28と第2傾斜面38とが当接する状態を維持することができる。
そして、図8に補強装置10の実施例1を示す。
被補強部材11は、リップ溝形鋼(C形鋼)であり、上側の被補強部材11aとこの上側の被補強部材11aの下側に固定装置50によって固定された下側の被補強部材11bとが含まれる。例えば、上側の被補強部材11aは施設の天井側に設置されているが、上側の被補強部材11aとは異なる場所等に設備を設置するために、上側の被補強部材11aに下側の被補強部材11bを固定することが行われる。
固定装置50は、上側の被補強部材11aと下側の被補強部材11bとが交差する位置で、これら上側の被補強部材11aと下側の被補強部材11bとを固定する。固定装置50は、上側の被補強部材11aの上面に配置される四角形状の上側板52、下側の被補強部材11bの下面に配置される四角形状の下側板53、上側の被補強部材11aおよび下側の被補強部材11bの両側にそれぞれ配置されて上側板52および下側板53の四隅を貫通する4本のねじ軸54a,54b,54c,54d、および上側板52および下側板53を貫通した各ねじ軸54a,54b,54c,54dの端部に螺着されるナット55を備えている。
そして、各ナット55を締め付けることにより、上側板52と下側板53との間で上側の被補強部材11aと下側の被補強部材11bとを締め付けて固定する。
このとき、各被補強部材11a,11bには一対の被補強部17の間隔が狭まる方向に荷重が加わる。さらに、下側の被補強部材11bによって重量物を支持するような場合にはその荷重も加わる。
上側の被補強部材11aおよび下側の被補強部材11bには、それらの交差位置に対応して補強装置10がそれぞれ設置されているため、荷重に対して被補強部材11a,11bの変形が抑制される。
また、図9に補強装置10の実施例2を示す。
被補強部材11は、H形鋼60に設置されるリップ溝形鋼(C形鋼)である。
H形鋼60は、ウェブ部61、およびこのウェブ部61の上下部から両側に突出するフランジ部62を有している。そして、H形鋼60の下側のフランジ部62上に被補強部材11の端部が配置され、固定装置51によって固定される。
固定装置51は、被補強部材11の上面に配置される上側板63、H形鋼60の下側のフランジ部62の下面に配置される下側板64、被補強部材11の両側で下側板64から上側板63に貫通する2本のボルト65、および各ボルト65に螺着するナット66を備えている。下側板64には、被補強部材11の下面に当接する当接部67が突設されている。
そして、各ナット66を締め付けることにより、上側板63と下側板64との間で被補強部材11とH形鋼60の下側のフランジ部62とを締め付けて固定する。
このとき、被補強部材11には一対の被補強部17の間隔が狭まる方向に荷重が加わる。さらに、被補強部材11によって重量物を支持するような場合にはその荷重も加わる。
被補強部材11には、固定位置に対応して補強装置10が設置されているため、荷重に対して被補強部材11の変形が防止される。
また、図示していないが、被補強部材11が縦方向に沿って配置される場合にも、荷重が加わる箇所に補強装置10を設置することにより、荷重に対して被補強部材11の変形を抑制することができる。
このように、本実施の形態の補強装置10によれば、第1補強部材21と第2補強部材22とが、互いを対向方向Aに位置調整可能に支えるため、一対の被補強部17間の対向方向Aの間隔のばらつきに対応できるうえに、耐荷重が大きく、補強効果を高くできる。
しかも、第1補強部材21が第1傾斜面28を備え、第2補強部材22が第2傾斜面38を備え、これら第1傾斜面28と第2傾斜面38とが当接するとともに傾斜に沿って移動可能であるため、第1補強部材21と第2補強部材22とを互いに対向方向Aに位置調整可能に支えることができる。
保持部36により第1傾斜面28と第2傾斜面38とが当接する状態を保持するため、補強装置10に荷重が加わっても第1傾斜面28と第2傾斜面38とが外れるのを防止することができる。なお、保持部36は、第1補強部材21および第2補強部材22の少なくとも一方が備えていればよいが、両方が備えていてもよい。
また、第1補強部材21は第1支持部26および第1当接部27を有する断面L字形であるとともに、第2補強部材22は第2支持部32および第2当接部33を有する断面L字形であり、第1支持部26と第2支持部32とが重なり合う状態で、第1傾斜面28と第2傾斜面38とが当接するものである。この構成では、第1当接部27および第2当接部33により一対の被補強部17間で位置決めできるとともに一対の被補強部17から荷重を受けることができ、第1傾斜面28を有する第1支持部26と第2傾斜面38を有する第2支持部32とで一対の被補強部17を支えることができる。
また、第1補強部材21の第1支持部26および第2補強部材22の第2支持部32は、対向方向Aの幅よりも対向方向Aに直交する方向の幅が広く設けられているため、被補強部17の広い範囲で荷重を支えることができる。
また、締結部材23が第1補強部材21の第1支持部26と第2補強部材22の第2支持部32とを締結するが、第2支持部32に第1傾斜面28および第2傾斜面38と平行な長孔29に設け、この長孔29に締結部材23を挿通させているため、締結部材23が挿通状態でも、第1補強部材21および第2補強部材22を第1傾斜面28および第2傾斜面38に沿って移動させて位置調整することができる。
また、一対の被補強部17の間隔(寸法)にばらつきがあっても、補強装置10の第1当接部27と第2当接部33との離間位置を調整することで、一対の被補強部17を安定して支持することができる。
なお、各補強部材21,22は、断面L字形に限らず、断面T字形、あるいは断面コ字形でもよい。また、各補強部材21,22は、各傾斜面28,38を有するブロック状に設けたものであってもよく、この場合にも締結部材23のボルト45を各補強部材21,22に通して固定してもよいし、ボルト45を各補強部材21,22に通して固定することが難しければブロックの外側から押えるような締結部材を用いればよい。
また、第2傾斜面38は、第2支持部32から切り起こされた支持片部34に設けるに構成に限らず、第2支持部32に屈曲部を傾斜状に設けて第2傾斜面38としてもよく、どのようにして設けてもよい。
また、第1補強部材21と第2補強部材22とを共通構造とし、向きを変えて組み合わせるようにしてもよく、第1補強部材21と第2補強部材22とを異なる寸法で形成してもよい。
また、第1補強部材21の長孔29および第2補強部材22の挿通孔39ならびにナット部材40は、逆に設けてもよい。この場合、例えば第2補強部材22に長孔29を形成し、第1補強部材21に挿通孔39およびナット部材40を設けてもよい。さらに、ナット部材40は、ボルト45に対応して後から取り付けるように第2補強部材22(ナット部材40を第1補強部材21に設ける場合には第1補強部材21)から分離可能としてもよい。
なお、補強装置10は、リップ溝形鋼(C形鋼)、H形鋼、溝形鋼またはI形鋼等の鋼材の補強に限らず、一対の被補強部17間を対向方向Aに支える各種用途に使用することができる。
10 補強装置
11 被補強部材
15 リップ部
17 被補強部
21 第1補強部材
22 第2補強部材
23 締結部材
26 第1支持部
27 第1当接部
28 第1傾斜部である第1傾斜面
29 長孔
32 第2支持部
32a 一側面
33 第2当接部
34 支持片部
38 第2傾斜部である第2傾斜面
42 突部

Claims (3)

  1. 互いに向かい合って位置する被補強部と、前記被補強部の端部から向かい合って延在するリップ部とを備える被補強部材に対して、前記被補強部を内側から対向方向に支える補強装置であって、
    前記被補強部間に配置される第1補強部材および第2補強部材を備え、
    前記第1補強部材は、第1支持部と、前記第1支持部の一方の端部側と交差する方向に延設して一方の前記被補強部の内側面に当接される第1当接部と、前記第1支持部の他方の端部側に設けられた第1傾斜部とを有し、
    前記第2補強部材は、第2支持部と、前記第2支持部の一方の端部側から前記第2支持部と交差し、前記第1当接部と同じ方向に延在して他方の前記被補強部の内側面に当接される第2当接部と、前記第2支持部の一側面から突出された支持片部と、前記支持片部に設けられた第2傾斜部と、前記第2支持部の他方の端部側に、前記第2支持部の前記一側面から突出する突部とを有し、
    前記第1支持部が前記第2支持部の前記一側面に重なり合う状態で、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが当接して、前記第1補強部材と前記第2補強部材とを前記対向方向に位置調整可能に支え
    前記支持片部と前記突部とは、前記第2当接部の延在方向に対して反対側に突出し、前記第1支持部が一方の前記リップ部に当接した状態で、前記突部が他方の前記リップ部に当接する
    ことを特徴とする補強装置。
  2. 前記支持片部は、前記第2支持部から折り曲げられて一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の補強装置
  3. 前記第1補強部材の前記第1支持部と前記第2補強部材の前記第2支持部とを貫通して締結する締結部材を備え、
    前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方は、当接する前記第1傾斜部および前記第2傾斜部と平行で前記締結部材が貫通する長孔を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の補強装置
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