JP3032286U - 仮設桁用h型鋼の補強金具及びその補強金具を用いた仮設桁用h型鋼の補強装置 - Google Patents

仮設桁用h型鋼の補強金具及びその補強金具を用いた仮設桁用h型鋼の補強装置

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JP3032286U
JP3032286U JP1996006232U JP623296U JP3032286U JP 3032286 U JP3032286 U JP 3032286U JP 1996006232 U JP1996006232 U JP 1996006232U JP 623296 U JP623296 U JP 623296U JP 3032286 U JP3032286 U JP 3032286U
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聖司 谷口
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盟和工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鉄道における軌条の敷設替え工事又はビル等の
建設その他鉄梁構築現場での仮設桁用H型綱の補強金具
及びその補強金具を用いた仮設桁用H型綱の補強装置に
関する。 【構成】補強金具を用いた仮設桁用H型鋼の補強装置に
おいて、金属プレ−トから成る補強体(1)を上部補強
片(2)と下部補強片(3)に分割し、上部補強片
(2)の両側に連結部材(4)の基部を固着すると共に
下部補強片(3)を挟持し、且つ当該他方の補強片に孔
(5)を、連結部材(4)に孔(8)をそれぞれあけ、
これにボルト(6)を通してナット(7)で結合し、前
記上部補強片と下部補強片との隙間(G)にくさび体
(9)を挿入掛止しておく構造である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鉄道における軌条の敷設替え工事又はビル等の建設その他の鉄梁構 築現場での仮設桁用H型綱の補強金具及びその補強金具を用いた仮設桁用H型綱 の補強装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鉄道における軌条の敷設替え工事又はビル等の建設その他の鉄梁構築 現場におけるH型綱の仮設桁を組むときにその仮設桁に他のH型綱の仮設桁を交 差して載架し、さらに載架した仮設桁の上に重量物を載架するような場合はこれ を支受する下段のH型綱の仮設桁は超荷重でH型綱のフランジがだれ、場合によ っては中央のウェブが変形することがある。 そのために、荷重が掛かる部位におけるH型綱の上下フランジ間に補強部材を 嵌め込んでその接触部位を溶接して超荷重に対する補強としていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記仮設桁用のH型綱は、工事施工業者がリ−ス会社から調達して 工事に使用するため、超荷重が加わる位に補強部材を溶接すると、これを返却す るときに原状に復元しなければならずその手間が掛り、且つコストが掛かる等の 課題があった。 また、前記の仮設桁のH型綱が施工業者の所有物であっても、一工事において 溶接した補強部材の位置は、他の工事においては不要となることが多く、あまり 好ましいことではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案は所期の目的を達成し、且つ従来技術の課題を解決するために 提供するものである。 すなわち、本考案の第1は、仮設桁用H型鋼の補強金具において、金属プレ− トから成る補強体を上部補強片と下部補強片に分割し、当該一方の補強片の両側 に連結部材の基部を固着すると共に他方の補強片を挟持し、且つ当該他方の補強 片に孔を、連結部材に孔をそれぞれあけ、これにボルトを通してナットで結合し 、前記上部補強片と下部補強片の隙間にくさび体を挿入掛止しておくものである 。 本考案の第2は、補強金具を用いた仮設桁用H型鋼の補強金具を用いた仮設桁 用H型鋼の補強装置において、金属プレ−トから成る補強体を上部補強片と下部 補強片に分割し、当該一方の補強片の両側に連結部材の基部を固着すると共に他 方の補強片を挟持し、且つ当該他方の補強片と連結部材に孔をあけ、これにボル トを通してナットで仮止めしておき、前記の上下補強片の隙間にくさび体を挿入 掛止し、この補強体を横向き状態に配置したH型綱本体のウェブを挟む両側にお ける上下フランジのスペ−スに、その長さ方向と直交して補強体を差込み、且つ 上部補強片と下部補強片との隙間にくさび体を打込んで.上下補強片の上下端部 を上下フランジの内面に強く接したものである。
【0005】
【作用】
上記手段に基づく作用を説明する。まず、H型綱本体を横向きにしてウェブが 垂直となり、且つフランジが上下に位置するI形状に配置し、そのH型綱本体に 超荷重を受ける所定の交差部位において、上下フランジの間に上部補強片と下部 補強片に分割した補強体を連結部材を介して接続すると共に、所定の隙間を上下 翼辺と補強体の間に保持しておき、H型綱本体の所定個所において補強体を差込 んだ後、くさび体を打ち込んで上下補強片の上下端部をH型綱本体の上下フラン ジの内面に強固に接触させる。この状態で他方の補強片と連結部材の孔に通して 仮止めしておいたボルトにナットを締付けて固定する。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を以て説明する。図1は仮設桁用H型鋼に施工し た補強金具の正面図、図2は図1の側面図、図3は図1の平面図、図4は補強体 の分解図である 図において、1はH型綱本体のウェブ11を挟んで上下のフランジ12・13 のスペ−スSに差込む補強体であり、分厚い金属プレ−ト(図示の場合は厚さT =16mm)で上部補強片2・下部補強片3で形成されている。前記補強体の高 さはくさび体を含めて、上下のフランジ12・13のスペ−スSより多少の隙間 G′だけ低く形成してある。 4は補強体1の上下に2分割した上部補強片2及び下部補強片3のうち、一方 の補強片(図の場合は上部補強片2)の左右両面(図2参照)に下方に向けて基 部を固定した連結部材であり、補強片1よりやや薄い金属プレ−ト体(図示例は 6mm)を用い、その左右一対の連結部材で他方の補強片(図の場合は下部補強 片3)を挟持するようになっている。 なお前記連結部材は、いずれか一方の補強片(図示例では下部補強片3)と一 体成形加工することも可能であるが、実際には図示のように別体のプレ−ト体の 基部を補強片に溶接するものが適当である。 5は補強体の一方の補強片2又は3にあけた長孔、6は連結部材4にあけた縦 長の孔、7は前記の両孔5・6に挿通したボルト、8はナットである。 9は補強体の上下補強片2・3の隙間Gに挿入するくさび体であり、厚さは補 強片と同等の厚さとし、且つ上下面を長さ方向に沿ってテ−パ−に成形してあり 、且つその長さLを連結部材4の幅Wより長く成形し、且つ先端に横向きの鈎部 91 を形成して、連結部材4の縦縁辺41 に掛止するようになっている。
【0007】
【具体的な組立例ないし使用例】
上記手段に基づく具体的な組立例ないし使用例を説明する。まず、H型綱本体 10を90度向きを変えてウェブ11が垂直となり、フランジ12・13が上下 に位置するようにI形状に横架して配置する。次いで、その上位のフランジ12 の上に他の型鋼10′を十字形に交差して載架することによって超荷重を受ける 部位の当該H型綱本体10のウェブ11を挟んで上下フランジ12・13のスペ −スSに上部補強片2と下部補強片3に2分割した補強体1を差込み、且つ連結 部材4を介して接続する。このとき、上下フランジ12・13の内面と補強体1 の間に多少の隙間G′が形成されている。そして、H型綱本体の所定個所におい て補強体1を差込んだ後、上部補強片2と下部補強片3との隙間Gにくさび体9 を打ち込んで各補強片2・3の上下端部21 ・31 をH型綱本体の上下フランジ 12・13の内面に強固に接触させる。この状態で他方の補強片(図示例では下 部補強片3)の長孔5と連結部材4の孔6に通して補強体の高さ方向を調節した 後に仮止めしておいたボルト7にナット8を締付けて固定する。
【0008】
【考案の効果】
本考案は上記の構成であるから、鉄道における軌条の敷設替え工事又はビル等 の建設、その他鉄梁構築現場での作業において、H型綱に加わる超荷重を受けて も上下フランジがだれて変形することがなくなる。 そして、超荷重を受ける補強体はボルト・ナットを緩めることによって、簡単 に取り外すことができると共に、これを繰り返し使用できるので工事に応じて超 荷重を受ける個所に任意に装着することができる。 また、超荷重を受ける部位に補強体を溶接で取付ける場合は、リ−ス業者から 調達したH型綱に超荷重を受ける部位に補強体を溶接で取付けたものにあっては 、用済後はこれを取り除くと共に原状に復元して返却しなければならないが、本 発明にあっては、その取り除く作業は極めて簡単であるから、用済後の管理が容 易確実でしかもコストを大幅に下げることができる。 そして、H型綱のウェブを挟んで上下フランジのスペ−スに差込んで支受する 補強体は、くさび体を上部補強片と下部補強片との隙間に打ち込んでH型綱本体 の上部フランジと下部フランジ及びウェブを補強し、且つそのくさび体は、先端 に鈎部材が形成されているので、使用時において、くさび体が補強体に常に掛止 して一体化している。従って、くさび体の打ち込みによる上下フランジの補強作 業が容易且つ確実である。 しかも不使用時にあっては下部補強片と連結部材を緩めてもくさび体は先端鈎 部材を介して掛止していることによって一体化し、作業時のくさび体の落下や不 使用時の管理におけるくさび体の紛失の恐れがなくなり、この種のH型綱の補強 方法及びその補強金具並びにその補強金具として新規有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る仮設桁用H型鋼の補強金具を
用いた仮設桁用H型鋼の補強装置の実施例を示す正面図
である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 図1の補強体の分解正面図である。
【符号の説明】
1 補強体 2 上部補強片 3 下部補強片 4 連結部材 5 補強片にあけた縦孔 6 連結部材にあけた孔 7 ボルト 8 ナット 9 くさび体 10 H型鋼本体 11 H型鋼本体のウェブ 12 H型鋼本体の上部フランジ 13 H型鋼本体の下部フランジ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属プレ−トから成る補強体(1)を上
    部補強片(2)と下部補強片(3)に分割し、当該一方
    の補強片(2又は3)の両側に連結部材(4)の基部を
    固着すると共に他方の補強片(3又は2)を挟持し、且
    つ当該他方の補強片に孔(5)を、連結部材(4)に孔
    (6)をそれぞれあけ、これにボルト(7)を通してナ
    ット(8)で結合し、前記上部補強片と下部補強片の隙
    間(G)にくさび体(9)を挿入掛止しておくことを特
    徴とする仮設桁用H型鋼の補強金具。
  2. 【請求項2】 金属プレ−トから成る補強体(1)を上
    部補強片(2)と下部補強片(3)に分割し、当該一方
    の補強片(2又は3)の両側に連結部材(4)の基部を
    固着すると共に他方の補強片(3又は2)を挟持し、且
    つ当該他方の補強片と連結部材(4)に孔(5)・
    (6)をあけ、これにボルト(7)を通してナット
    (8)で仮止めしておき、前記の上下補強片の隙間
    (G)にくさび体(9)を挿入掛止し、この補強体を横
    向き状態に配置したH型綱本体(10)のウェブ(1
    1)を挟む両側における上下フランジ(12)・(1
    3)のスペ−ス(S)に、その長さ方向と直交して補強
    体(1)を差込み、且つ上部補強片(2)と下部補強片
    (3)との隙間(G)にくさび体(9)を打ち込んで上
    下補強片(2)・(3)の上下端部(21 )・(31
    を上下フランジ(12)・(13)の内面に強く接した
    ことを特徴とする仮設桁用H型鋼の補強金具を用いた仮
    設桁用H型鋼の補強装置。
JP1996006232U 1996-06-10 1996-06-10 仮設桁用h型鋼の補強金具及びその補強金具を用いた仮設桁用h型鋼の補強装置 Expired - Lifetime JP3032286U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102191745B1 (ko) * 2020-06-11 2020-12-16 주식회사 에스씨티앤씨 흙막이 공사용 에이치빔 보강구

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KR102191745B1 (ko) * 2020-06-11 2020-12-16 주식회사 에스씨티앤씨 흙막이 공사용 에이치빔 보강구

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