JP3444798B2 - 枕木の接続構造 - Google Patents

枕木の接続構造

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JP3444798B2 JP29224098A JP29224098A JP3444798B2 JP 3444798 B2 JP3444798 B2 JP 3444798B2 JP 29224098 A JP29224098 A JP 29224098A JP 29224098 A JP29224098 A JP 29224098A JP 3444798 B2 JP3444798 B2 JP 3444798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は短尺の枕木を接続し
て長尺の枕木にする枕木の接続構造に関する。特に、ガ
ラスロービングなどの長繊維で補強した合成樹脂発泡体
からなる枕木を接続するときに好適な枕木の接続構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道軌道の分岐部においては、
分岐部の種類(片開き分岐、両開き分岐、振り分け分
岐、渡り線、複分岐、3線式分岐など)に応じて長さ3
〜11mの長尺の枕木が必要となってくる。しかし、複
々線地区、高架線部、防音壁など囲まれた狭い場所にお
いては長尺の枕木を一体物で取り扱うと作業性が低下す
る。また、枕木を更新する際にも、長尺の枕木は取り扱
い難く作業性が低下する。
【0003】一方、繊維で補強した合成樹脂発泡体から
なる枕木は機械的強度が大きく、耐久性に優れ、しか
も、軽く扱い易いので最近次第に多く使用され出した。
この繊維で補強した合成樹脂発泡体からなる長尺の枕木
を複々線地区、高架線部等の狭い場所で使用し易くする
ために、短尺の枕木を施工現場に運搬し、施工現場で長
尺の枕木に接続する接続構造が、特開平5−51901
号公報や特開平5−51902号公報などに記載されて
いる。
【0004】この枕木の接続構造は、第一枕木と第二枕
木にそれぞれ上面から下面に斜め方向に切断した接続端
面を設け、この第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端
面とを衝き合わせ、この衝き合わせた接続部の接続端面
を通過するボルト・ナットで連結したり、この接続部の
上下に鉄板を当接させて、この上側鉄板と下側鉄板とを
ボルト・ナットで連結するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる枕木
の接続構造は施工現場で簡単に組み立てることができる
ので極めて便利であるが、この接続構造に接続した長尺
の枕木ではまだ機械的強度が不十分である。このため、
この長尺の枕木を使用した軌道上を実際に列車が通過し
ていると、長年月使用している間に接続部で折れたり曲
がったりするという問題があった。
【0006】本発明の目的は、枕木の接続部の機械的強
度が従来より大きく、しかも、施工現場で簡単に長尺の
枕木に組み立てることができる枕木の接続構造を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端面とが衝き合わ
され、この衝き合わされた接続部の上下にそれぞれ上側
金属板と下側金属板が当接され、この上下金属板を介し
て両枕木の接続部がボルト・ナットで連結されている枕
木の接続構造において、前記第一枕木と第二枕木には、
第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端面とを衝き合わ
したときに、この衝き合わした接続部に枕木の長手方向
に長く、しかも、上面から下面に貫通した隙間が形成さ
れる形状の接続端面が設けられ、前記下側金属板と上側
金属板のどちらか一方に、枕木の厚みよりも少し高い高
さの補強板が枕木の長手方向に沿って設けられ、第一枕
木の接続端面と第二枕木の接続端面とが衝き合わされ、
この第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端面との間に
形成される長手方向に長い隙間に補強板が挿し込まれる
とともに、この補強板の先端部が上下金属板の他方に設
けられた長孔あるいは凹部に係止されているものであ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の枕
木の接続構造において、両枕木の接続部の両側面に配置
された当板を介して、両枕木の接続部が、少なくとも1
個のボルトが補強板に設けられた孔を挿通した状態で、
複数のボルト・ナットにて連結されているものである。
【0009】本発明に使用される第一枕木と第二枕木と
しては木製の枕木や繊維で補強した合成樹脂発泡体から
なる枕木などが使用できるが、繊維で補強した合成樹脂
発泡体からなる枕木が、接続部の強度が不足し易いので
特に効果的である。この合成樹脂発泡体からなる枕木の
中でも、長繊維で補強した熱硬化性樹脂発泡体からなる
枕木が好適である。
【0010】この熱硬化性樹脂発泡体に使用する長繊維
としては無機質、有機質のいずれも使用できるがガラス
長繊維が最も好ましい。また、熱硬化性樹脂発泡体とし
ては硬質ポリウレタン樹脂発泡体やポリエステル樹脂発
泡体が好ましい。特に、密度が0.5〜1.2g/cm
3 のガラス長繊維で補強した硬質ポリウレタン樹脂発泡
体やポリエステル樹脂発泡体が好適である。
【0011】本発明に使用する金属板や補強板として
は、種々な金属板が使用できるが、機械的強度が大きく
安価な鋼板が好適である。また、耐蝕性にすぐれたステ
ンレス鋼板も好適である。そして、上側金属板と下側金
属板とがボルト・ナットで連結されているが、このナッ
トは単独で使用してもよいし、上下金属板のいずれか一
方に溶接して一体化してもよい。また、上下金属板のい
ずれか一方の通孔の周囲に雌ネジを螺設してナットにし
てもよい。ボルトは単独で使用してもよいし、上下金属
板のいずれか一方にネジ棒を溶接したボルトでもよい。
【0012】(作用)請求項1記載の発明においては、
第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端面とが衝き合わ
され、この第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端面と
の間に形成される長手方向に長い隙間に補強板が挿し込
まれて、上側金属板と下側金属板とがボルト・ナットで
連結されている。そして、この補強板は枕木の厚みより
も少し高い高さで下側金属板と上側金属板のどちらか一
方に枕木の長手方向に沿って設けられており、しかも、
この補強板の先端部が上下金属板の他方に設けられた長
孔あるいは凹部に係止されている。
【0013】このため、接続部では、上側金属板と下側
金属板との間に補強板が実質的に挿し渡された状態で、
この上側金属板と下側金属板とがボルトナットで連結さ
れた構造になっており、曲げに対する機械的強度が極め
て大きい形状になっている。また、上下の金属板の相対
的なずれを防止できるので、枕木の中央での曲げ荷重が
増大する。
【0014】このように、本発明の枕木の接続部の上を
列車が通過して、この接続部に荷重がかかっても、上側
金属板と下側金属板と補強板が荷重を支えて曲がったり
撓んだりすることがない。そして、第一枕木や第二枕木
にはほとんど荷重がかからないので、この接続部が曲が
ったり折れたりすることがない。
【0015】請求項1記載の発明の枕木の接続構造にす
るには、第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端面とを
衝き合せ、この上側金属板と下側金属板とをボルト・ナ
ットで連結するだけでよいので、長尺の枕木に組み立て
る施工が極めて簡単で、施工現場でも簡単にできる。そ
の際、一方の金属板に設けられている補強板と、他方の
金属板に設けられた長孔あるいは凹部とを位置決め用の
ガイドとして利用できるので、組み立て時の位置決めを
迅速かつ容易に行うことができる。
【0016】請求項2記載の発明においては、枕木の幅
方向に対しては、両枕木の接続部の両側面に配置された
当板のほか、両枕木間の隙間に挿し込まれた補強板の3
枚の金属板にてサンドイツチ状に補強されているので、
枕木の幅方向の曲げ荷重に対して大幅に機械的強度が向
上する。
【0017】また、少なくとも1個のボルトが補強板に
設けられた孔を挿通して連結されているので、曲げ荷重
によって、両枕木の接続部の両側面に配置された当板の
相対的なずれを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す
要部平面図、図2は図1のA−A切断断面図、図3は接
続前の両枕木の衝き合わせ当接状態を示す要部平面図で
ある。
【0019】図1および図2において、1は長尺の枕木
であり、この長尺の枕木1は短尺の第一枕木2と第二枕
木3が衝き合わされ、この衝き合わされた接続部の上下
にそれぞれ上側金属板4と下側金属板5とが当接され、
この上側金属板4と下側金属板5とがボルト7とナット
8で連結されたものである。
【0020】第一枕木2および第二枕木3は、ガラス長
繊維で補強した硬質ポリウレタン樹脂発泡体からなる密
度が約0.7g/cm3 の枕木であり、幅240mm、
厚み150mmの矩形状断面を有している。上側金属板
4と下側金属板5はともにステンレス製の板状のもので
あり、長さが約400mm、幅が約240mm、厚みが
約12mmである。なお、上下金属板4、5の寸法は適
用される枕木に対応させて適宜決めればよい。
【0021】第一枕木2の接続端面21は、図3に示す
ように、端面から約200mmの位置において、一方の
側縁から内方に約126mm切欠された面211と、そ
の先で枕木の長手方向に切欠された面212と、その先
で他方の側縁まで切欠された面213とからなるZ形を
している。すなわち、枕木2の端部がその幅方向に相じ
ゃくり状に切欠かれて接続端面21が形成されている。
そして、上下方向に貫通した4個のボルト孔22が、両
側方向に貫通した2個のボルト孔23、24がそれぞれ
設けられている。ボルト孔24は面212部に設けられ
ている。
【0022】第二枕木3の接続端面31は、図3に示す
ように、端面から約200mmの位置において、一方の
側縁から内方に約126mm切欠された面311と、そ
の先で枕木の長手方向に切欠された面312と、その先
で他方の側縁まで切欠された面313とからなるZ形を
している。すなわち、枕木3の端部がその幅方向に相じ
ゃくり状に切欠かれて接続端面31が形成されている。
そして、上下方向に貫通したボルト孔32が4個、両側
方向に貫通したボルト孔33が2個それぞれ設けられて
いる。ボルト孔34は面312部に設けられている。
【0023】そして、図3に示すように、第一枕木2の
接続端面21と第二枕木3の接合端面31を衝き合わせ
ると、この衝き合わせた接続部に長手方向に切欠された
面212と312との間に、上下方向に開口した長い隙
間S(約200mm×約12mm)が形成されるように
なっている。なお、第一枕木2の接続端面21の上端縁
および第二枕木3の接合端面31の両上端縁は面取りさ
れている。
【0024】上側金属板4のほぼ中央には、図4
(イ)、(ロ)に示すように、ステンレス製の補強板6
が枕木の長手方向に沿って立設され溶接されて一体化さ
れている。この補強板6の高さは枕木1の厚みよりも少
し高くされている。具体的には、図2に示すように、補
強板6の高さは、枕木1の厚みよりも、後述の下側金属
板5の厚みにナット82の厚みを加えた分だけ高くなさ
れている。また、補強板6の幅と厚みは上記隙間Sの長
さと間隔幅にそれぞれほぼ等しくされている。そして、
この上側金属板4には、補強板6を挟んでボルト孔41
が8個設けられている。補強板6のほぼ中央にはボルト
孔61が一個設けられている。このボルト孔61の位置
は、上記第一枕木2のボルト孔24および第二枕木3の
ボルト孔34の位置と対応している。
【0025】下側金属板5の裏側には、図5(イ)、
(ロ)に示すように、ボルト孔51とナット82の孔と
が同軸上に位置するようにナット82が溶接されてい
る。下側金属板5の幅方向の中央には、長手方向に沿っ
て、上下方向に開口した長孔7が形成されている。この
長孔7の位置は、上記隙間Sおよび補強板6の位置とほ
ぼ対応している。なお、この場合、8個のナット82を
溶接しているが、ボルト孔51の内周面に雌ネジを設け
てナットとしての機能を持たせ、ナット82を省略して
もよい。
【0026】また、上側金属板4のボルト孔41と下側
金属板5のナット82付きボルト孔51の位置は、第一
枕木2の接続端面21と第二枕木3の接続端面31とを
付き合わせたときのボルト孔22、32の位置とほぼ対
応している。
【0027】図6において、9は枕木の接続部の両側面
に配置して用いられるステンレス製の当板であり、長さ
が約400mm、幅が約240mm、厚みが約12mm
である。当板9の幅方向の中央には、3個のボルト孔9
1が長手方向に沿って設けられている(図6(イ)、
(ロ)を参照)。この3個のボルト孔91の位置は、上
記第一枕木2および第二枕木3のボルト孔23、24
(34)、33の位置と対応している。
【0028】つぎに、枕木1の組立て方法および作用に
ついて説明する。まず、施工現場にて、第一枕木2、第
二枕木3、上側金属板4、下側金属板5および補強板6
の当接面にそれぞれ接着剤を塗布して、下側金属板5の
上に第一枕木2と第二枕木3の接続部分を載せる。この
際、図3に示すように、第一枕木2の面212と第二枕
木3の面312との間で、補強板6が挿通可能な隙間S
が形成され、かつ、この隙間Sが下側金属板5の長孔7
に対応するように、第一枕木2の接続端面21と第二枕
木3の接続端面31とを衝き合わせて当接する。なお、
必要でなければ、接着剤を用いずに行ってもよい。
【0029】つぎに、この接続部分の隙間S内に補強板
6を差し込み、その先端を下側金属板5の長孔7から下
方に突出させ、接続部分の上面に上側金属板4を載せ
る。そして、ボルト81をボルト孔41からボルト孔2
2、32を経てボルト孔51に貫通させ、下側金属板5
に溶接されているナット82に螺入して巻き締めること
で下側金属板5と上側金属板4とを連結する。
【0030】この際、第一枕木2の接続端面21の上端
縁および第二枕木3の接合端面31の両上端縁が面取り
されていることにより、上側金属板4と補強板6を一体
化している溶接部の肉盛りを上記面取り部にて吸収して
連結することができる。
【0031】同様に、接続部分の両側面に当板9、9を
当接し、3本のボルト83をボルト孔91からボルト孔
23、24(34)、33に貫通させ、各ボルト83の
ネジ部にナット84を螺合して巻き締めることで、当板
9と当板9とを連結する。この場合、ボルト孔24(3
4)を貫通したボルト83は、補強板6に設けられた孔
61を挿通した状態で連結されている。このように、長
尺の枕木1に組み立てる作業手順が極めて簡単であり、
施工現場にて迅速かつ簡単に組み立てることができる。
【0032】このようにして得られた長尺の枕木1の接
続部では、上側金属板4と下側金属板5との間に補強板
6が実質的に挿し渡された状態で、この上側金属板4と
下側金属板5とがボルト81・ナット82で連結されて
機械的強度の大きいH形に組み合わされた構造になって
いるので、この枕木の上を列車が通過して、この接続部
に荷重がかかっても、上下金属板で荷重を支えて曲がっ
たり撓んだりすることがない。そして、第一枕木2や第
二枕木3にはほとんど荷重がかからないので、この接続
部が曲がったり折れたりすることがない。
【0033】また、上記実施例では、第一枕木2、第二
枕木3、上側金属板4、下側金属板5、補強板6はとも
に接着剤で接着されているので、離れることがない。さ
らに、下側金属板5のボルト孔51にナット82が溶接
されているから、上側金属板4と下側金属板5とをボル
ト81・ナット82で連結する際、作業者が片手で上側
金属板4側からボルト81を下側金属板5に溶接された
ナット82に螺入するだけで施工性よく簡単に巻き締め
作業を行え、枕木の下方から手を入れてナット82を保
持する必要がなく、安全性にもすぐれている。
【0034】上記実施例では、第一枕木2および第二枕
木3の接続側の端部をともに相じゃくり状に切欠き、両
枕木2,3の端面を衝き合わせて当接した状態で補強板
6が挿通可能な隙間Sが形成されるようにしたが、図7
に示すように、第一枕木2の接続端面211および第一
枕木3の接続端面311の奥部側にそれぞれ溝211
S,313Sを設けることで、補強板6が挿通可能な隙
間S1を幅広くしてもよい。この隙間S1に対応させ
て、下側金属板5の長孔7も幅広くすればよい。このよ
うに、隙間S1を幅広くすることで、補強板6を広幅と
することができ、補強効果をより向上できる。
【0035】また、図8に示すように、第一枕木2およ
び第二枕木3のそれぞれの接続端面21、31のほぼ中
央に溝21S、31Sを設けることで、補強板6が挿通
可能な隙間S2が形成されるようにしてもよい。
【0036】さらに、上記実施例では、上側金属板4に
補強板6を一体化し、下側金属板5に長孔7を形成した
が、これとは逆に、下側金属板5に補強板を一体化し、
上側金属板4に長孔を形成してもよい。また、長孔に代
えて窪みなどの凹部としてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、第一枕
木の接続端面と第二枕木の接続端面との間に形成された
隙間に挿し込まれた補強板が、枕木の厚みよりも少し高
い高さで下側金属板と上側金属板のどちらか一方に枕木
の長手方向に沿って設けられており、しかも、この補強
板の先端部が上下金属板の他方に設けられた長孔あるい
は凹部に係止されているので、接続部では、上側金属板
と下側金属板との間に補強板が実質的に挿し渡された状
態で、この上側金属板と下側金属板とがボルトナットで
連結された構造になっており、曲げに対する機械的強度
が極めて大きい形状になっている。また、上下の金属板
の相対的なずれを防止できるので、枕木の中央での曲げ
荷重が増大する。
【0038】このように、本発明の枕木の接続部の上を
列車が通過して、この接続部に荷重がかかっても、上側
金属板と下側金属板と補強板が荷重を支えて曲がったり
撓んだりすることがない。そして、第一枕木や第二枕木
にはほとんど荷重がかからないので、この接続部が曲が
ったり折れたりすることがない。
【0039】また、第一枕木の接続端面と第二枕木の接
続端面とを衝き合せ、この上側金属板と下側金属板とを
ボルト・ナットで連結するだけでよいので、長尺の枕木
に組み立てる施工が極めて簡単で、施工現場でも簡単に
できる。その際、一方の金属板に設けられている補強板
と、他方の金属板に設けられた長孔あるいは凹部とを位
置決め用のガイドとして利用できるので、組み立て時の
位置決めを迅速かつ容易に行うことができる。
【0040】請求項2記載の発明においては、枕木の幅
方向に対しては、両枕木の接続部の両側面に配置された
当板と、両枕木間の隙間に挿し込まれた補強板との3枚
の金属板にてサンドイツチ状に補強されているので、枕
木の幅方向の曲げ荷重に対して機械的強度が大幅に向上
する。また、1本のボルトが補強板に設けられた孔を挿
通して連結されているので、曲げ荷重によって、枕木の
両側面に配置された当板の相対的なずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部平面図である。
【図2】図1のA−A切断断面図である。
【図3】接続前の両枕木の衝き合わせ当接状態を示す要
部平面図である。
【図4】図1における上側金属板を示すもので、(イ)
は平面図、(ロ)は(イ)のB−B切断断面図である。
【図5】図1における下側金属板を示すもので、(イ)
は平面図、(ロ)は(イ)のC−C切断断面図である。
【図6】図1における当板を示すもので、(イ)は平面
図、(ロ)は(イ)のD−D切断断面図である。
【図7】本発明の変形例を示す図3対応の要部平面図で
ある。
【図8】本発明の他の変形例を示す図3対応の要部平面
図である。
【符号の説明】
1 枕木 2 第一枕木 21 接続端面 22、23、24 ボルト孔 3 第二枕木 31 接続端面 32、33、34 ボルト孔 S、S1、S2 隙間 4 上側金属板 41、51、91 ボルト孔 5 下側金属板 6 補強板 7 長孔 81 ボルト 82 ナット 9 当板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一枕木の接続端面と第二枕木の接続端
    面とが衝き合わされ、この衝き合わされた接続部の上下
    にそれぞれ上側金属板と下側金属板が当接され、この上
    下金属板を介して両枕木の接続部がボルト・ナットで連
    結されている枕木の接続構造において、 前記第一枕木と第二枕木には、第一枕木の接続端面と第
    二枕木の接続端面とを衝き合わしたときに、この衝き合
    わした接続部に枕木の長手方向に長く、しかも、上面か
    ら下面に貫通した隙間が形成される形状の接続端面が設
    けられ、前記下側金属板と上側金属板のどちらか一方
    に、枕木の厚みよりも少し高い高さの補強板が枕木の長
    手方向に沿って設けられ、第一枕木の接続端面と第二枕
    木の接続端面とが衝き合わされ、この第一枕木の接続端
    面と第二枕木の接続端面との間に形成される長手方向に
    長い隙間に補強板が挿し込まれるとともに、この補強板
    の先端部が上下金属板の他方に設けられた長孔あるいは
    凹部に係止されていることを特徴とする枕木の接続構
    造。
  2. 【請求項2】 両枕木の接続部の両側面に配置された当
    板を介して、両枕木の接続部が、少なくとも1個のボル
    トが補強板に設けられた孔を挿通した状態で、複数のボ
    ルト・ナットにて連結されている請求項1記載の枕木の
    接続構造。
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