JP2829817B2 - 塩味茹枝豆の冷凍品及びその包装品 - Google Patents

塩味茹枝豆の冷凍品及びその包装品

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JP2829817B2 JP15410593A JP15410593A JP2829817B2 JP 2829817 B2 JP2829817 B2 JP 2829817B2 JP 15410593 A JP15410593 A JP 15410593A JP 15410593 A JP15410593 A JP 15410593A JP 2829817 B2 JP2829817 B2 JP 2829817B2
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智彦 山川
俊郎 栗原
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Nippon Suisan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明品は塩味茹枝豆の冷凍品及
びその包装品に関する。
【0002】
【従来の技術】茹枝豆は、通常、良品の枝豆を熱水によ
るブランチング処理をした後冷凍されて流通している。
従って、食べるときは、再加熱した後、塩をまぶして食
べるというのが普通である。茹枝豆は収穫した直後出来
る限り新鮮な状態で調理してすぐ食卓に乗せるというの
が理想であるが、生産地と消費地の距離、調理人の腕前
の差、旬の期間の短さ等がネックとなって、現実はおい
しい茹枝豆を食することは困難なことになっている。
【0003】また茹枝豆は簡単な料理のようであるが、
豆の熟度、品種、鮮度、取扱量などによって調理条件は
微妙に変化させなくてはならず、おいしく均一に仕上げ
ることが難しい調理品である。更に茹で上がった後の冷
凍保存の問題、例えば、きれいな淡いグリーンを維持す
ることも解決しなくてはならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、もぎたての
新鮮な枝豆の塩茹品を自然解凍するだけで食することが
できる塩味茹枝豆の冷凍品及びその緑色を保持すること
ができる包装品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の熱水に
よるブランチング処理を、熱水中での短時間ブランチン
グとスチームブランチング処理の組合せに変え、それに
よって枝豆の持つ新鮮さ、うま味を逃すことなく、その
まま冷凍することができるものである。食べるときは袋
のまま自然解凍あるいは流水解凍するだけでよい。塩味
が適当に付与され、豆の中心まで浸透している。いつで
もどこでも簡単に食することができる旬の枝豆を提供す
ることができる。
【0006】塩味茹枝豆の製造方法において、枝豆の加
熱の度合いは温度と時間の総和できまってくる。加熱温
度が高く、加熱時間が長いほど黄色味を帯び、色調は悪
くなる傾向にある。加熱温度が低くても加熱時間が長く
なれば色調は悪くなる。豆の固さ(食感)との兼ね合い
で必要最小限の加熱に留めることが肝要である。
【0007】緑色野菜をブランチングすると緑色が鮮や
かに固定される現象が見られるが、これは葉緑体のたん
白質の熱変性によってクロロフィルの存在状態に変化が
生じた結果と考えられ、それに伴い吸収極大も683n
m付近の短波長側にシフトすることがみられる。
【0008】またブランチングの際にはクロロフィラー
ゼが働きクロロフィルをクロロフィライドに変化させる
との報告があり、クロロフィルの変化が色調の変化に影
響を及ぼすといわれている。しかし、ブランチングなど
の処理と色調の変化を検討した結果、クロロフィラーゼ
の作用は色調の変化とはまったく関連がないと考えられ
た。
【0009】即ち、沸とう水中で1分間のブランチング
したときの変化を見た。ブランチング後ただちに冷水で
冷却して色調とクロロフィライド生成量を測定したとこ
ろ、ブランチングを行ったものは生のものに比して外観
からは鮮やかな緑色に変色した。色差計の測定結果も主
波長が約10nm短波長側に移り青味を帯びたことを示
し、色差も10と大きな色調の変化が生じたことを示し
た。
【0010】次に、0.5%食塩および0.5%重曹溶
液中でブランチングしたときの変化を見た。食塩および
重曹の0.5%溶液を用いて1分間沸とう液中でブラン
チングしたところ、生のものと比して緑色が鮮やかにな
る色調の変化は認められたが、水中で加熱したものとほ
とんど差はなく、塩類を添加すると色調がとくによくな
ることはなかった。
【0011】さらに、60〜70℃の温水で加熱したと
きの変化を見た。クロロフィラーゼが作用するといわれ
る60〜70℃の温水中に5分間、生のものを保ったと
ころ、外観的にはまだ完全にブランチングが完了してお
らず生のものに近い状態であった。したがって色差計の
表示も生のものに近い値を示し、色差も少なかった。し
かし中にはクロロフィライドの生成が認められ、温水中
でクロロフィラーゼが作用したことが示唆される。
【0012】表面色の測定は緑葉の色調を肉眼で観察す
るとともに東京電色株式会社の色差計カラーエース、モ
デルTCA−Iを用いた。表示はCIE色度図から主波
長、彩度を求め明度とともに表示した。またLab方式
による色差を求めNBS単位として表示した。
【0013】以上ブランチングなどの処理と色調の変化
を検討した結果は、クロロフィラーゼの作用は色調の変
化とはまったく関連がないことを教示するものである。
従って、色調が鮮やかに変化するのは、ブランチングに
より生ずる葉緑体のたん白質の熱変性によりクロロフィ
ルの状態変化が生じ、主波長のシフトが起こるためであ
る。
【0014】枝豆は、現在、栽培の大半は鶴の子系「2
92号」と緑光系「305号」である。前者は収量が良
く一粒莢が少ないという栽培上での違いはあるが、豆自
体の品質上の差は品種間より熟度による差の方が大きい
と言われ、通常冷凍枝豆として適切なものは播種後75
日前後経過したもので第1表に示す品位のものであれば
よい。
【0015】
【表1】
【0016】枝豆は過熟になると黄色味を増して、見栄
えは悪くなり、豆は固くなり、そしてサヤの接合部は弱
くなるので、品位としては不適である。従って、若干未
熟気味の方がサヤ割れも少なく、見栄えが良く加熱しや
すいことがわかる。
【0017】冷凍茹枝豆の包装材については青、赤、緑
の透明なものが枝豆の緑色を保持するのに有効である。
枝豆は、通常、収穫後、選別−洗浄−ブランチング−冷
却−冷凍と各処理を経た後、計量−袋詰めされる。枝豆
の色調に影響を与える因子を調べたところ、包装紙の色
により変化することがわかった。生枝豆を100℃,5
分加熱、冷却した枝豆を各種の着色セロファンで包装
し、蛍光灯下5℃に保管したものを2日後測定した結
果、包装紙の色による色調抑制効果は、青、赤、緑が優
れていた。
【0018】
【実施例】本発明を実施例により説明する。本発明は実
施例によって何ら限定されない。 実施例1 収穫し集荷した枝豆を第1次選別し不要物を除く。水洗
いを繰り返し、2度目の選別を行う。選別し、塩水濃度
ボーメ15°で約3時間浸透した枝豆をネットコンベア
に乗せて、熱湯に1分未満くぐらせ、引き続きスチーム
ブランチングをする。スチームブランチングは温度95
℃〜100℃、2〜3分行い品温85℃〜90℃にす
る。この時点ですぐに食べると塩味で風味がまざりあっ
たうま味がありおいしい状態である。
【0019】さらに、pH7.2の冷却水を通して、品
温30℃〜35℃まで冷却する。振動コンベア上で均一
にならし、冷凍工程へ移送する。冷凍直後の製品はその
まま食べると塩味があり、解凍後ややかたいがそのまま
食べられる。第3次選別を行い、計量し1袋400g〜
500gの量で袋詰めする。冷凍後枝豆を食べたとこ
ろ、新鮮な風味と塩味があり、ソフトな食感で良好であ
った。その枝豆の塩分を測定したところ1%であった。
又、その硬度を錠剤硬度測定器で測定したところmax
0.5kg,min0.3kg平均値0.4kgであっ
た。
【0020】実施例2 実施例1で塩水濃度ボーメ15°で3時間浸透処理をし
ない枝豆を使って、以下同様のブランチング処理、冷却
処理を行った。この時点ですぐに食べると新鮮な風味が
あった。次いで、この冷却した枝豆を塩水濃度ボーメ2
0°の塩水に1分間浸透処理した後、振動コンベア上で
均一にならし、冷凍工程へ移送し、実施例1と同様に袋
詰めする。解凍後の枝豆を食べたところ、新鮮な風味と
塩味があり、ソフトな食感で良好であった。その枝豆の
塩分を測定したところ0.8%であった。又、その硬度
を測定したところmax0.4kg,min0.3k
g,平均値0.32kgであった。
【0021】実施例3 実施例1で塩水浸透処理をしない枝豆を使って、以下実
施例1と同様の処理をした。ここで得られた解凍後の枝
豆を食べたところ新鮮な豆そのものの自然の味がありソ
フトな食感であった。その硬度を測定したところmax
0.6kg,min0.4kg,平均値0.52kgで
あった。
【0022】比較例 実施例3と同様にして、前処理した枝豆をブランチング
処理を熱水処理だけにとどめ、その熱水処理時間を90
秒実施した。以下同様に冷却、冷凍処理し袋詰めした。
ここで得られた解凍後の枝豆を食べたところ新鮮な豆そ
のものの自然の味があったが、やや硬い食感であった。
その硬度を測定したところmax1.2kg,min
0.8kg,平均値0.9kgであった。尚、生の枝豆
の硬度は、max2.8kg,min1.8kg,平均
値2.46kgであった。
【0023】実施例4 生枝豆を100℃,5分加熱、冷却した枝豆を各種の着
色セロファンで包装し、蛍光灯下5℃に保管したものを
2日後測定した。その結果、包装紙の色による色調抑制
効果は表2(包装紙の色)からわかるとおり、青、赤、
緑が優れている。測色は、色彩色差計(Minolta
CR−200型)にてL(明度)a(+が赤、−が緑
の度合)b(+が黄、−が青の度合)|b/a|はst
art時の値を1.0として経時の変化率を示し、値が
大きい程黄色っぽく、小さい程緑っぽいことを示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】もぎたての新鮮な枝豆の塩茹品を自然解
凍するだけで食することができる塩味茹枝豆の冷凍品及
びその包装品を提供することができる。包装材の色によ
り茹枝豆の鮮やかなグリーン色の退色を抑制することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23B 7/04 A23B 7/00 A23B 7/06 A23L 1/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 豆の薄皮に塩味が感じられ、かつ、豆の
    中心まで薄塩味が浸透しているソフト感のある塩味茹枝
    豆の冷凍品。
  2. 【請求項2】塩味茹枝豆は硬度が0.3kg〜0.6k
    gの範囲にある請求項1記載の塩味茹枝豆の冷凍品。
  3. 【請求項3】 茹枝豆が、塩水の熱水中でのブランチン
    グおよびスチームブランチングの処理工程を経て製造し
    たものである請求項1又は請求項2記載の塩味茹枝豆の
    冷凍品。
  4. 【請求項4】 茹枝豆が、熱水中でのブランチング及び
    スチームブランチングの前又は後で、少なくとも塩水浸
    漬処理することを特徴とする請求項1、請求項2又は請
    求項3記載の塩味茹枝豆の冷凍品。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載の塩味茹枝豆の冷凍品の緑、青又は赤の有色透
    明包装材による包装品。
JP15410593A 1993-05-20 1993-05-20 塩味茹枝豆の冷凍品及びその包装品 Expired - Lifetime JP2829817B2 (ja)

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CN94105138A CN1047504C (zh) 1993-05-20 1994-05-20 一种冷冻的预煮绿色带荚黄豆及其制造设备
US08/246,701 US6565911B1 (en) 1993-05-20 1994-05-20 Method of producing frozen blanched green agricultural product
US08/719,001 US5789013A (en) 1993-05-20 1996-09-24 Frozen blanched green agricultural product

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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加藤舜郎著『食品冷凍の理論と応用』(昭41−6−20)(株)光琳書院 第802頁第24行〜第803頁第2行

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