JP2001008653A - 味付された莢付き枝豆及びその製造方法 - Google Patents

味付された莢付き枝豆及びその製造方法

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JP2001008653A
JP2001008653A JP11182292A JP18229299A JP2001008653A JP 2001008653 A JP2001008653 A JP 2001008653A JP 11182292 A JP11182292 A JP 11182292A JP 18229299 A JP18229299 A JP 18229299A JP 2001008653 A JP2001008653 A JP 2001008653A
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seasoning
seasoned
soybeans
green
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Masao Sawada
政男 澤田
Takayuki Hanamura
高行 花村
Shigeru Takahashi
繁 高橋
Makoto Kamei
誠 亀井
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Nichirei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】莢付き枝豆原料をブランチングした後、凍結解
凍若しくは凍結、加熱調理した後であっても、莢付き枝
豆本来の甘味並びに旨みが得られ、しかも、この甘味並
びに旨み等の味や風味の経時劣化を抑制でき、色の劣化
も少ない味付された莢付き枝豆及びその製造方法を提供
すること。 【解決手段】アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウ
ム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム又はこ
れらの混合物と、アラニンとを含む調味剤により莢付き
枝豆を味付した味付された莢付き枝豆及びその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、莢付き枝豆原料を
ブランチングした後、凍結・解凍、若しくは凍結・加熱
調理した後であっても、莢付き枝豆本来の甘味並びに旨
みが得られ、更に、この甘味並びに旨み等の味や風味の
経時劣化を抑制した、味付された莢付き枝豆及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、市場に流通している莢付き枝豆は、
ブランチング処理後、凍結された状態で保存、流通さ
れ、例えば、スーパーやコンビニエンスストアー等で冷
蔵品又は常温品として販売するに際して、若しくは冷凍
品として販売後に消費者が食する際に、加熱調理される
か、自然解凍若しくは流水解凍されている。また、この
ような莢付き枝豆は、通常、食塩等により、ブランチン
グ中やブランチング前後、若しくは加熱調理後や解凍後
に味付が施されている。この味付には、食塩だけでな
く、グルタミン酸ナトリウム等の調味剤が使用されるこ
ともある。
【0003】ところで、最近、生の枝豆に含有される各
種成分が分析され、枝豆の甘味や旨みに影響を及ぼす成
分について種々研究がなされている。例えば、枝豆に含
有されるアスパラギン、アラニン、グルタミン酸等のア
ミノ酸類が枝豆の味に影響を及ぼしており、このような
アミノ酸類の含有量は、枝豆の種類によって異なるこ
と、要するに、環境的要因ではなく、遺伝的要因が強い
ことが確認されている。そして、このような枝豆に含有
されているアミノ酸類は、収穫後、経時的に急激に減少
し、また、ブランチング処理等においても極端に減少す
るため、収穫後なるべく早めに調理して食するか、若し
くは冷凍保存しておくことが有効であることが提案され
ている。しかし、このような原因に基づく枝豆自体の味
や旨み等の劣化を防止する方法としては、上記冷凍技術
が提案されている程度であり、アミノ酸類による枝豆の
味付については、上述のグルタミン酸ナトリウムの使用
が行なわれているに過ぎない。アミノ酸類のひとつであ
るアラニンは、調味剤に使用する甘味、旨み成分として
知られている。このアラニンは、例えば、ドレッシン
グ、インスタントスープ、マヨネーズ、サラダ、ヨーグ
ルト、ジュース、菓子、あんこ、クリーム、ゼリー、ポ
ン酢、蓄肉水産練製品等の味付成分に使用することが提
案されているが、莢付き枝豆の味付に使用しうる点につ
いては従来知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、味付された
莢付き枝豆は、通常、冷凍品を加熱調理後、若しくは自
然解凍や流水解凍後に包装され、販売されることが多
い。この販売までには、一般に、包装後、12時間以上
経過することが多く、コンビニエンスストアー等では消
費期限48〜72時間として販売されることが多い。こ
のような時間経過後の販売においても、喫食に影響を及
ぼす品質の劣化はほとんどないが、枝豆の旨みや甘味が
低下することは、上述の従来の研究結果からも明らかで
ある。
【0005】従って、本発明の目的は、莢付き枝豆原料
をブランチングした後、凍結解凍若しくは凍結、加熱調
理した後であっても、莢付き枝豆本来の甘味並びに旨み
が得られ、しかも、この甘味並びに旨み等の味や風味の
経時劣化を抑制でき、色の劣化も少ない味付された莢付
き枝豆及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行なった。まず、莢付き枝
豆の本来の甘味及び旨みを強化するために、各種アミノ
酸類による味付を試みたところ、アラニンの使用が最も
効果的であることを見出した。しかし、後述する比較例
にも示すとおり、アラニンによる味付では、経時的な味
の劣化が著しく、アラニンによる味付効果が十分に得ら
れれないことをつきとめた。そこで、アラニンの味付効
果を十分に発揮させ、経時的な味の劣化を抑制し、枝豆
の味に影響を及ぼすことが少ない添加剤を鋭意探求した
結果、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エ
リソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム及びこれらの
混合物からなる群より選択される1種又は2種以上が有
効であることを見出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明によれば、アスコルビン
酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリ
ソルビン酸ナトリウム及びこれらの混合物からなる群よ
り選択される1種又は2種以上と、アラニンとを含み、
必要により、食塩、塩化カリウム、グルタミン酸ナトリ
ウム、トレハロース及びこれらの混合物等からなる群よ
り選択される1種又は2種以上を更に含む調味剤により
莢付き枝豆を味付したことを特徴とする味付された莢付
き枝豆が提供される。また本発明によれば、莢付き枝豆
原料をブランチングした後、凍結し、加熱調理する莢付
き枝豆の製造方法において、加熱調理後に、上記調味剤
により莢付き枝豆に味付することを特徴とする味付され
た莢付き枝豆の製造方法が提供される。更に本発明によ
れば、莢付き枝豆原料をブランチングした後、凍結し、
自然解凍又は流水解凍する莢付き枝豆の製造方法におい
て、凍結後そのまま、若しくは自然解凍又は流水解凍後
に、上記調味剤により莢付き枝豆に味付することを特徴
とする味付された莢付き枝豆の製造方法が提供される。
更にまた本発明によれば、莢付き枝豆原料をブランチン
グした後、凍結し、自然解凍又は流水解凍する莢付き枝
豆の製造方法において、凍結後そのまま、若しくは自然
解凍又は流水解凍後に、上記調味剤により莢付き枝豆に
味付し、更に凍結することを特徴とする味付された莢付
き枝豆の製造方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の味付された莢付き枝豆は、特定の調味剤に
より味付されたものであって、例えば、常温品、冷蔵品
又は冷凍品とすることによっても、味や風味の経時的劣
化が抑制され、スーパー、コンビニエンスストアー等に
おける販売に有用な枝豆である。
【0009】本発明に用いる枝豆は、莢付き枝豆であれ
ば特に限定されず、各種品種のものが使用できる。例え
ば、美味しい枝豆の品種には、旨み成分が多く含まれて
いることが知られているが、このような品種であっても
味等の経時的劣化が生じるため有効である。特に、通
常、味付加工に用いられる、台湾で品種改良された75
種、292種等の品種においては、より美味しい枝豆の
品種に近い味を出すことができ、その味の劣化を抑制し
得るので特に有効である。
【0010】本発明に用いる調味剤は、アスコルビン
酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリ
ソルビン酸ナトリウム及びこれらの混合物からなる群よ
り選択される1種又は2種以上(以下、「アスコルビン
酸等」と略すことがある)と、アラニンとを必須成分と
して含む。この調味剤には、枝豆本来の味、旨み等を損
なわない範囲において、目的に応じて各種調味剤を加え
ることができる。例えば、枝豆に含まれる各種アミノ酸
類、香り付けや、甘味を強化するために蔗糖等の糖類を
配合することもできる。特に、食塩、塩化カリウム、グ
ルタミン酸ナトリウム、トレハロース及びこれらの混合
物等からなる群より選択される1種又は2種以上の使用
が必要により望まれる。また、アスコルビン酸及び/又
はエリソルビン酸を用いる場合には、塩基を使用し、調
味剤のpHを調整することが好ましい。この調味剤は、
必ずしも全てを混合した後に莢付き枝豆の味付に用いる
必要はなく、製造工程において、適宜分割して使用して
も良い。
【0011】この調味剤において、各成分の配合割合
は、所望する味に応じて適宜選択することができ特に限
定されない。その理由は、例えば、現在、枝豆の品種は
400種程度あると言われているが、この品種によって
旨み成分等の含有量が異なり、使用する枝豆の品種に応
じて、また、所望する味に応じてその配合割合を変更す
ることができるためである。重要な点は、所望する味等
の劣化を抑制するために、使用するアラニンとアスコル
ビン酸等との配合割合を調整することである。このアラ
ニンとアスコルビン酸等との配合割合は、重量比で、通
常、1:0.5〜50、好ましくは1:1〜20が望ま
しい。アスコルビン酸等の配合割合が、アラニン1に対
して、0.5未満では、所望の劣化抑制効果が得られ難
く、一方、50を超える場合には、枝豆の味や風味に対
するアスコルビン酸等の影響が強くなる恐れがあるので
好ましくない。
【0012】本発明に用いる調味剤において、食塩は、
枝豆の味や風味を引き立たせるために通常使用される。
食塩は、アラニンやアスコルビン酸等と必ずしも一緒に
莢付き枝豆に添加する必要はない。食塩の使用量は、枝
豆の莢の部分若しくは枝豆の薄皮や内部に塩味が感じら
れるように、その味付方法、例えば、振り塩法や食塩水
への浸漬法、食塩水におけるブランチング等に応じて適
宜選択することができる。本発明に用いる調味剤におい
て、塩化カリウム、グルタミン酸ナトリウムやトレハロ
ースを使用する場合には、所望する味や風味の強化に応
じて適宜その配合割合を選択して用いることができる。
【0013】本発明の味付された莢付き枝豆は、上記ア
ラニンとアスコルビン酸等とを必須成分とする調味剤に
より味付されたものであれば良く、その製造方法は特に
限定されない。通常の常温品、冷蔵品又は冷凍品を製造
する過程において、調味剤が莢付き枝豆に付着若しくは
浸透し、味付ができれば良い。特に、調味剤の使用量を
なるべく少なくし、所望の作用を効果的に得るために
は、以下に示す本発明の製造方法が好ましい。
【0014】本発明の味付された莢付き枝豆の製造方法
は、莢付き枝豆原料をブランチングした後、凍結し、加
熱調理する莢付き枝豆の製造方法において、加熱調理後
に、上記調味剤により莢付き枝豆に味付する方法(以下
「第1の方法」という)、莢付き枝豆原料をブランチン
グした後、凍結し、自然解凍又は流水解凍する莢付き枝
豆の製造方法において、凍結後そのまま、若しくは自然
解凍又は流水解凍後に、上記混合調味剤により莢付き枝
豆に味付する方法(以下「第2の方法」という)又は莢付
き枝豆原料をブランチングした後、凍結し、自然解凍又
は流水解凍する莢付き枝豆の製造方法において、凍結後
そのまま、若しくは自然解凍又は流水解凍後に、上記混
合調味剤により莢付き枝豆に味付し、更に凍結する方法
(以下、「第3の方法」という)である。
【0015】上記第1〜3の方法において、莢付き枝豆
原料の種類は特に限定されず、所望の品種のものを使用
することができる。莢付き枝豆原料のブランチングは、
公知の方法で行なうことができ、例えば、莢付き枝豆原
料の色を保持するため、若しくは塩味をつけるために、
食塩水中で行なうこともできる。食塩の濃度はその目的
に応じて適宜変えることができる。ブランチングの条件
は、例えば、第1の方法のように加熱調理を意図する場
合には、第2及び3の方法のように加熱調理を意図しな
い方法に比べて短く設定する。ブランチングは、熱湯や
スチーム中で行なうことができ、これらを組合せて行な
うことも可能である。ブランチング前後において、例え
ば、所望の調味液(食塩水等)に莢付き枝豆を浸漬させる
こともできる。ブランチングした後の莢付き枝豆を凍結
するには、公知の方法で行なうことができ、通常、−4
0〜−18℃程度で凍結することができる。
【0016】第1の方法において、凍結後の加熱調理
は、公知の方法により行なうことができ、その条件は、
枝豆の食感等を考慮して適宜選択することができる。加
熱調理後に、上記調味剤により莢付き枝豆に味付するに
は、調味剤を莢付き枝豆に均一に振り掛けて混合する方
法、調味剤を適当濃度に溶解した溶液中に、莢付き枝豆
を浸漬する方法、調味剤を適当濃度に溶解した溶液を莢
付き枝豆にスプレー又は噴霧する方法、調味剤を適当濃
度に溶解した溶液を適当な袋に入れ、この中に莢付き枝
豆を入れ、直ちに真空冷却機等により冷却しながら袋内
を真空状態になるようにし、調味液を莢付き枝豆に浸透
させる方法等が挙げられる。これらの味付方法における
条件は、所望の味付に応じて適宜選択することができ
る。第1の方法により得られる味付された莢付き枝豆
は、常温品、冷蔵品として販売することができる。
【0017】第2及び3の方法において、凍結した莢付
き枝豆の自然解凍又は流水解凍は、通常の方法に従って
解凍すれば良い。解凍後に、上記調味剤により莢付き枝
豆に味付するには、調味剤を莢付き枝豆に均一に振り掛
けて混合する方法、調味剤を適当濃度に溶解した溶液中
に、莢付き枝豆を浸漬する方法、調味剤を適当濃度に溶
解した溶液を莢付き枝豆にスプレー又は噴霧する方法、
調味剤を適当濃度に溶解した溶液を適当な袋に入れ、こ
の中に莢付き枝豆を入れ、直ちに真空冷却機等により冷
却しながら袋内を真空状態になるようにし、調味液を莢
付き枝豆に浸透させる方法等が挙げられる。これらの味
付方法における条件は、所望の味付に応じて適宜選択す
ることができる。第2の方法により得られる味付された
莢付き枝豆は、常温品、冷蔵品として販売することがで
きる。
【0018】第3の方法において、上記味付された莢付
き枝豆を再度凍結するには、通常の凍結により行なうこ
とができ、このような凍結により得られる味付された莢
付き枝豆は、冷凍品として販売することができ、自然解
凍、流水解凍、電子レンジ解凍等により解凍することに
より食することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の味付された莢付き枝豆は、アス
コルビン酸等と、アラニンとを必須成分として含む混合
調味剤を用いて味付されたものであるので、枝豆本来の
旨み及び甘味を十分味わうことができ、しかも、このよ
うな味や風味の経時劣化が抑制されているので、更に、
色の低下も少ないので、スーパーやコンビニエンススト
アー等における、枝豆の冷蔵品として特に好適である。
また、冷凍枝豆としても有効である。本発明の製造方法
では、上記味付された莢付き枝豆を効率良く製造するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。実施例1 ブランチング後に冷凍した、冷凍莢付き枝豆1kgを、
4%の食塩を含む沸騰溶液5リットル中で3分間加熱調
理した。水切り後、食塩30g、アスコルビン酸ナトリ
ウム10g及びアラニン3gからなる調味剤を莢付き枝
豆に均一にまぶし、30分間、4℃に放置して味付され
た莢付き枝豆を製造した。次いで、得られた莢付き枝豆
をトレーに並べ、300ルクスの蛍光灯下、10℃の条
件で、24時間、48時間及び72時間保管した後、並
びに製造直後(0時間)のそれぞれの枝豆について、色、
味及び香りを専門のパネルにより評価した。結果を表1
に示す。評価は、比較例1で得られた製造直後の枝豆の
色、味及び香りを基準に3点とし、やや良いものを4
点、良いものを5点、やや悪いものを2点、悪いものを
1点とし、20人のパネルの平均点により評価した。比較例1 調味剤として、食塩30gを用いた以外は、実施例1と
同様に味付された莢付き枝豆を製造し、各評価を行なっ
た。結果を表1に示す。比較例2 調味剤として、食塩30g及びアラニン3gかならる混
合調味剤を用いた以外は、実施例1と同様に味付された
莢付き枝豆を製造し、各評価を行なった。結果を表1に
示す。
【表1】 実施例2 ブランチング後に冷凍した、冷凍莢付き枝豆1kgを、
4%の食塩を含む沸騰溶液5リットル中で3分間加熱調
理した。水切り後、4%の食塩、0.2%の塩化カリウ
ム、1%のアスコルビン酸ナトリウム及び0.5%のア
ラニンとなるように溶解した調味水溶液1.5リットル
中に、得られた莢付き枝豆を30分間浸漬し、味付され
た莢付き枝豆を製造した。次いで、得られた莢付き枝豆
をトレーに並べ、実施例1と同様な条件で各評価を行な
った。結果を表2に示す。比較例3 調味水溶液として、4%の食塩及び0.2%の塩化カリ
ウムとなるように溶解した混合調味水溶液を用いた以外
は、実施例2と同様に味付された莢付き枝豆を製造し、
各評価を行なった。結果を表2に示す。比較例4 調味水溶液として、4%の食塩、0.2%の塩化カリウ
ム及び0.5%のアラニンとなるように溶解した調味水
溶液を用いた以外は、実施例2と同様に味付された莢付
き枝豆を製造し、各評価を行なった。結果を表2に示
す。
【表2】 実施例3 ブランチング後に冷凍した、冷凍莢付き枝豆1kgを、
4%の食塩を含む沸騰溶液5リットル中で3分間加熱調
理した。水切り後、4%の食塩、0.2%の塩化カリウ
ム、1%のアスコルビン酸ナトリウム、0.5%のアラ
ニン、0.2%のグルタミン酸ナトリウム及び1%のト
レハロースとなるように溶解した調味水溶液1.5リッ
トル中に、得られた莢付き枝豆を浸漬し、直ちに真空冷
却機に入れ、枝豆の温度が10℃以下になるまで冷却を
行なって、味付された莢付き枝豆を製造した。次いで、
得られた莢付き枝豆をトレーに並べ、実施例1と同様な
条件で各評価を行なった。但し基準としては、比較例5
で得られた枝豆を用いた。結果を表3に示す。比較例5 調味水溶液として、4%の食塩及び0.2%の塩化カリ
ウムとなるように溶解した調味水溶液を用いた以外は、
実施例3と同様に味付された莢付き枝豆を製造し、各評
価を行なった。結果を表3に示す。比較例6 調味水溶液として、4%の食塩、0.2%の塩化カリウ
ム及び0.5%のアラニンとなるように溶解した調味水
溶液を用いた以外は、実施例3と同様に味付された莢付
き枝豆を製造し、各評価を行なった。結果を表3に示
す。比較例7 調味水溶液として、4%の食塩、0.2%の塩化カリウ
ム、0.5%のアラニン及び0.2%のグルタミン酸ナ
トリウムとなるように溶解した調味水溶液を用いた以外
は、実施例3と同様に味付された莢付き枝豆を製造し、
各評価を行なった。結果を表3に示す。比較例8 調味水溶液として、4%の食塩、0.2%の塩化カリウ
ム、0.5%のアラニン、0.2%のグルタミン酸ナト
リウム及び1%のトレハロースとなるように溶解した調
味水溶液を用いた以外は、実施例3と同様に味付された
莢付き枝豆を製造し、各評価を行なった。結果を表3に
示す。
【表3】 実施例4 生の莢付き枝豆1kgを、3%の食塩を含む沸騰溶液5
リットル中で3分間ブランチング処理した。流水で冷却
して水切りした後、−18℃で凍結した。次いで、得ら
れた冷凍枝豆を解凍せずに、20%の食塩、2%のアス
コルビン酸ナトリウム及び1%のアラニンとなるように
溶解した調味水溶液1.5リットル中に30分間浸漬し
た。次に、浸漬した莢付き枝豆を調味水溶液から取出
し、再度−18℃で凍結した後、2週間保存した。その
後、冷凍枝豆を流水解凍し、味付された莢付き枝豆を製
造した。次いで、得られた莢付き枝豆をトレーに並べ、
実施例1と同様な条件で各評価を行なった。結果を表4
に示す。比較例9 調味水溶液として、20%の食塩となるように溶解した
調味水溶液を用いた以外は、実施例4と同様に味付され
た莢付き枝豆を製造し、各評価を行なった。結果を表4
に示す。比較例10 調味水溶液として、20%の食塩及び1%のアラニンと
なるように溶解した調味水溶液を用いた以外は、実施例
4と同様に味付された莢付き枝豆を製造し、各評価を行
なった。結果を表4に示す。
【表4】 実施例5 生の莢付き枝豆1kgを、3%の食塩を含む沸騰溶液5
リットル中で3分間ブランチング処理した。流水で冷却
して水切りした後、−18℃で凍結し2週間保存した。
次いで、得られた冷凍枝豆を流水解凍し、水切りした
後、食塩30g、アスコルビン酸ナトリウム10g及び
アラニン3gからなる調味剤を、莢付き枝豆に均一にな
るようにまぶして味付された莢付き枝豆を製造した。次
いで、得られた莢付き枝豆をトレーに並べ、実施例1と
同様な条件で各評価を行なった。結果を表5に示す。比較例11 調味剤として、食塩30gを用いた以外は、実施例5と
同様に味付された莢付き枝豆を製造し、各評価を行なっ
た。結果を表5に示す。比較例12 調味剤として、食塩30g及びアラニン3gからなる調
味剤を用いた以外は、実施例5と同様に味付された莢付
き枝豆を製造し、各評価を行なった。結果を表5に示
す。
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 繁 千葉県千葉市美浜区新港9番地 株式会社 ニチレイ技術開発センター内 (72)発明者 亀井 誠 千葉県千葉市美浜区新港9番地 株式会社 ニチレイ技術開発センター内 Fターム(参考) 4B020 LC02 LG01 LK01 LK03 LK05 LP04 LP19 4B022 LA05 LB09 LQ01 LQ05 LS06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリ
    ウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム及び
    これらの混合物からなる群より選択される1種又は2種
    以上と、アラニンとを含む調味剤により莢付き枝豆を味
    付したことを特徴とする味付された莢付き枝豆。
  2. 【請求項2】 調味剤が、食塩、塩化カリウム、グルタ
    ミン酸ナトリウム、トレハロース及びこれらの混合物か
    らなる群より選択される1種又は2種以上を更に含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の味付された莢付き枝豆。
  3. 【請求項3】 莢付き枝豆原料をブランチングした後、
    凍結し、加熱調理する莢付き枝豆の製造方法において、
    加熱調理後に、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリ
    ウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム及び
    これらの混合物からなる群より選択される1種又は2種
    以上と、アラニンとを含む調味剤により莢付き枝豆に味
    付することを特徴とする請求項1又は2に記載の味付さ
    れた莢付き枝豆の製造方法。
  4. 【請求項4】 莢付き枝豆原料をブランチングした後、
    凍結し、自然解凍又は流水解凍する莢付き枝豆の製造方
    法において、凍結後そのまま、若しくは自然解凍又は流
    水解凍後に、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウ
    ム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム及びこ
    れらの混合物からなる群より選択される1種又は2種以
    上と、アラニンとを含む調味剤により莢付き枝豆に味付
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の味付され
    た莢付き枝豆の製造方法。
  5. 【請求項5】 莢付き枝豆原料をブランチングした後、
    凍結し、自然解凍又は流水解凍する莢付き枝豆の製造方
    法において、凍結後そのまま、若しくは自然解凍又は流
    水解凍後に、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウ
    ム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム及びこ
    れらの混合物からなる群より選択される1種又は2種以
    上と、アラニンとを含む調味剤により莢付き枝豆に味付
    し、更に凍結することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の味付された莢付き枝豆の製造方法。
JP11182292A 1999-06-28 1999-06-28 味付された莢付き枝豆及びその製造方法 Pending JP2001008653A (ja)

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