JP2828018B2 - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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JP2828018B2
JP2828018B2 JP8091202A JP9120296A JP2828018B2 JP 2828018 B2 JP2828018 B2 JP 2828018B2 JP 8091202 A JP8091202 A JP 8091202A JP 9120296 A JP9120296 A JP 9120296A JP 2828018 B2 JP2828018 B2 JP 2828018B2
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tennis racket
racket
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恭彦 高橋
豊武 松岡
忠利 山田
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BURIJISUTON SUHOOTSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテニスラケットに係
り、特に軽量でしかも高反発性のテニスラケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】テニスラケットは、周知の通り、ガット
が張られるフェースと、プレーヤーによって把持される
グリップと、これらをつなぐシャフトとを備えている。
【0003】従来のテニスラケットにおいては、フェー
スの形状はほぼ長円形となっており、従って、ラケット
の長軸上におけるフェースの最大幅の位置はフェース長
の中点付近となっている。フェースの最大幅位置からラ
ケットの重心位置までの距離は100mm以上であっ
た。
【0004】従来の金属又は繊維強化合成樹脂製のテニ
スラケットのガット調節前(即ち、ガットを張る前)の
重量は240g以上である。
【0005】なお、チタン又はチタン合金の管を曲げ加
工してなるテニスラケットが特公昭59−18138号
公報に記載されているが、同号公報の発明においてもフ
ェース最大幅位置と重心位置とには特に考慮は払われて
いない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】テニスラケットのフェ
ース面のうち最もボール反発性が良い位置はフェース最
大幅位置である。従って、フェースの最大幅位置とラケ
ットの重心位置とが近接ないし合致していれば、ボール
ヒット時にボールに強い力を与えることができるはずで
ある。しかしながら、従来のラケットの重心位置はフェ
ースの最大幅位置とは大きく離れていた。そのため、ボ
ールの重心の運動軸(軌道)とラケットの重心の運動軸
(軌道)はインパクト現象において交わることなく、ズ
レていた。この結果、インパクト時に、ラケットの運動
エネルギーをボールに効率良く伝えることができず、反
発性が若干不足していた。
【0007】本発明は、高反発を得ることができるテニ
スラケットを提供することを目的とする。また、本発明
は、さらに軽量で操作性の良いテニスラケットを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のテニスラケット
は、ラケットの長軸上におけるフェース最大幅位置とラ
ケットの重心位置との距離が60mm以下であることを
特徴とするものである。
【0009】ラケットの長軸上におけるフェース最大幅
の位置とラケットの重心位置との距離を60mm以下と
しているため、インパクト時にはボールの重心とラケッ
トの重心がほぼ同一運動軌道上で衝突することになる。
したがってインパクト時のエネルギーを効率良くボール
に伝えることができ、高反発を得ることができる。
【0010】本発明のテニスラケットをチタン又はチタ
ン合金のチューブにて構成する場合、チューブの肉厚を
0.3〜0.5mmとし、ガット調節前の重量を230
g以下とするのが好ましい。この肉厚とすることによ
り、強度及び剛性を十分に大きくとることができる。ま
た、230g以下と軽量とすることにより、テニスラケ
ットが非常に操作性の良いものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施例につ
いて説明する。図1は第1の実施の形態に係るテニスラ
ケットの正面図である。
【0012】このテニスラケット1は、フェース2、シ
ャフト3及びグリップ4よりなる。フェース2はほぼ長
円形状となっている。このテニスラケットの重心位置G
とフェース最大幅位置Wとの距離dは60mm以下とな
っている。
【0013】このように構成されたテニスラケット1
は、ラケットの長軸上におけるフェース最大幅の位置と
ラケットの重心位置との距離を60mm以下としている
ため、インパクト時にはボールの重心とラケットの重心
がほぼ同一運動軌道上で衝突することになる。したがっ
てインパクト時のエネルギーを効率良くボールに伝える
ことができ、高反発を得ることができる。
【0014】図2のテニスラケット1Aは、フェース2
Aがトップ側で膨らんだ形状のものとなっている。この
テニスラケット1Aではフェース最大幅位置Wがフェー
ス長の中点よりもトップ側に位置している。このテニス
ラケット1Aはトップヘビーであり、上級者用(ハード
ヒッター用)である。このテニスラケット1Aにおいて
も、ラケットの重心位置Gとフェース最大幅位置Wとの
距離は60mm以下となっている。
【0015】一般に上級者の打点(ボールヒット時にお
けるフェース面上のボール中心位置)は、ほぼ一定であ
り、フェース面中央よりも若干フェーストップ寄りにな
っているため、フェース最大幅位置もトップ側にずらし
ている。また、上級者には、重心位置をトップ寄りとし
たトップヘビーのラケットが好まれるのでこのテニスラ
ケット1Aでは、重心位置をトップ側にずらし、フェー
ス最大幅位置に合わせている。
【0016】図3のテニスラケット1Bは、フェース2
Bがグリップ側で膨らんだ形状のものとなっている。こ
のテニスラケット1Bではフェース最大幅位置Wがフェ
ース長の中点よりもグリップ側に位置している。このテ
ニスラケット1Bは初心者や非力なプレーヤー用であ
る。このテニスラケット1Bにおいても、ラケットの重
心位置Gとフェース最大幅位置Wとの距離は60mm以
下となっている。
【0017】一般に、初級者や非力なプレーヤーの場
合、ボール打点はフェース面の広い範囲に分散する。そ
して、平均的にみると、この打点はフェース面中央より
もグリップ側に偏っている。そこで、フェース最大幅位
置をグリップ側にずらし、またこれに合わせて重心位置
をグリップ側にずらしている。本発明ではフェース最大
幅位置とラケット重心位置とはなるべく近接することが
好ましい。
【0018】本発明のテニスラケットにおいては、ガッ
ト調節前の重量を230g以下と軽量にすることによ
り、非力なプレーヤーにとっても振り抜き性が良いもの
となる。
【0019】なお、本発明のテニスラケットは繊維強化
合成樹脂や、チタン、チタン合金等の軽量高剛性材料製
とするのが好ましい。
【0020】合成樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロ
ンなどが好適であるが、強度、耐久性及び価格の点でエ
ポキシ樹脂が好適である。
【0021】強化用繊維としては、カーボン繊維、ボロ
ン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ti−Si−C−
O系繊維(商品名チラノ繊維)、芳香族ポリアミド繊
維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊
維などを用い得るが、コストの面からもカーボン繊維が
好適である。
【0022】この場合、トップ側の繊維強化合成樹脂材
料の量を増減することにより、重心位置Gとフェース最
大幅位置Wとの位置を60mm以内にすることができ
る。
【0023】また、グリップ内に通常装着されるおもり
を削除し、全体を軽量化し重心位置を調整することによ
っても、重心位置Gとフェース最大幅位置Wとの位置を
60mm以内にすることができる。
【0024】テニスラケットをチタン等の軽量高剛性材
料とすることにより、フレーム剛性を保ちながら全体を
軽量化し、トップ部に繊維強化合成樹脂、合成樹脂、ゴ
ム等を付着させたり、あるいは金属片を接着又は溶接し
たりして重量を付加することにより、重心位置Gとフェ
ース最大幅位置Wとの位置を60mm以内にすることが
できる。なお、ゴムや軟質な合成樹脂をトップ部に付着
させた場合、振動吸収効果も得られる。
【0025】テニスラケットをチタン又はチタン合金製
とする場合、チタン又はチタン合金のチューブをテニス
ラケット形状に曲げ、次いでグリップ部を形成すること
によりテニスラケットが構成される。グリップ部として
は、ポリウレタンが好ましい。
【0026】なお、チタン合金としては、β型チタン合
金を用いることができる。
【0027】このチタンのチューブの肉厚を0.3〜
0.5mmとすることによりテニスラケットの強度及び
剛性を十分に高いものとし、高反発を得ることができ
る。また、ガット調節前のテニスラケットを230g以
下(好ましくは180〜230gとりわけ200〜22
0g)とすることにより、テニスラケットが軽量で操作
性の良いものとなる。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、ラケット
のフェース最大幅位置と重心位置をほぼ一致させること
により、少ない力で高反発を得られるテニスラケットを
提供することができる。特に、請求項3の発明による
と、軽量で操作性が良く、しかも反発性能が良いと共
に、フレーム剛性が高く上級者のハイスピードボールに
も負けないテニスラケットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るテニスラケットの正面
図である。
【図2】第2の実施の形態に係るテニスラケットの正面
図である。
【図3】第3の実施の形態に係るテニスラケットの正面
図である。
【符号の説明】
1,1A,1B テニスラケット 2,2A,2B フェース 3 シャフト 4 グリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−177013(JP,A) 特開 平7−163679(JP,A) 特開 昭60−75069(JP,A) 特開 昭50−146436(JP,A) 実開 昭61−174964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 49/12 A63B 49/02 A63B 49/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラケットの長軸上におけるフェース最大
    幅位置とラケットの重心位置との距離が60mm以下で
    あることを特徴とするテニスラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、チタン又はチタン合
    金の中空チューブで構成されていることを特徴とするテ
    ニスラケット。
  3. 【請求項3】 請求項2において、チューブの肉厚が
    0.3〜0.5mmであり、ガット調節前の重量が23
    0g以下であることを特徴とするテニスラケット。
JP8091202A 1995-04-28 1996-04-12 テニスラケット Expired - Fee Related JP2828018B2 (ja)

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JP8091202A JP2828018B2 (ja) 1995-04-28 1996-04-12 テニスラケット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10540195 1995-04-28
JP7-105401 1995-04-28
JP8091202A JP2828018B2 (ja) 1995-04-28 1996-04-12 テニスラケット

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Publication Number Publication Date
JPH0910366A JPH0910366A (ja) 1997-01-14
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