JP2877016B2 - ラケットフレーム - Google Patents

ラケットフレーム

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JP2877016B2
JP2877016B2 JP7028112A JP2811295A JP2877016B2 JP 2877016 B2 JP2877016 B2 JP 2877016B2 JP 7028112 A JP7028112 A JP 7028112A JP 2811295 A JP2811295 A JP 2811295A JP 2877016 B2 JP2877016 B2 JP 2877016B2
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恭彦 高橋
豊武 松岡
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BURIJISUTON SUHOOTSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬式テニス用のラケット
フレームに係り、特に繊維強化合成樹脂製のラケットフ
レームに関する。
【0002】
【従来の技術】硬式テニス用ラケットフレームとして、
繊維強化合成樹脂製のものが広く使用されている。この
ような繊維強化合成樹脂製ラケットフレームは、芯材の
回りにプリプレグシートを積層し、これを金型のフレー
ム形状のキャビティ内に配置し、加熱して成形される
(例えば特開平5−96030号公報)。
【0003】ところで、従来より、スイング時及びボー
ルヒット時のラケットフレーム全体のしなりを利用して
高反発性能をひき出すようにしたラケットフレームがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しなりをきかせるよう
にした従来のラケットフレームにあっては、ヘッド部か
らシャフト部まで同じような剛性となっているため、ス
イング速度が大きいハードヒッターにとっては面ブレが
感じられていた。
【0005】本発明は、上級クラスのハードヒッターに
とって使用感がきわめて良好なラケットフレームを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のラケットフレー
ムは、ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を有し、繊
維強化合成樹脂よりなるラケットフレームにおいて、該
シャフト部における補強繊維の配向方向と該シャフト部
の長手方向との交叉角度が10°よりも大きく、該グリ
ップ部の基端を固定し、ラケットフレームの先端にガッ
ト面と垂直方向に6kgの荷重をかけて測定したときの
ラケットフレームの曲げたわみ量が18〜21mmであ
り、該ヘッド部に対し該ラケットフレーム軸線と垂直方
向に100kgの荷重をかけて測定したときのフープた
わみ量が12〜18mmであり、該ヘッド部の最大幅部
位に対しガット面と垂直方向に6kgの荷重をかけたと
きのフレーム軸まわりの捻れ角度が1.0〜2.0度で
あることを特徴とするものである。
【0007】かかる本発明のラケットフレームは、シャ
フト部がしなり易い構成となるため、フープ剛性を高く
して面ブレをきわめて小さくしつつスイング時にシャフ
ト部でしなりをきかせることができるようになる。
【0008】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0009】第2図は実施例に係るラケットフレーム1
の正面図であり、ヘッド部2、シャフト部3及びグリッ
プ4がいずれも繊維強化合成樹脂にて構成されている。
このヘッド部2には、ガット挿通孔が求心方向に設けら
れ、グロメット(図示略)を介してガット5(第1図)
が張り渡される。
【0010】シャフト部3は、ラケットフレームの軸線
方向と垂直方向に延在するブリッジ6を有したダブルヨ
ーク構造となっており、シャフト部3の捻り剛性が高め
られている。
【0011】次に、このラケットフレームの曲げたわみ
量、フープたわみ量及び捻れについて説明する。
【0012】I 曲げたわみ量 このラケットフレーム1の曲げたわみ量は、第3図の如
くラケットフレーム1の基端を150mmの範囲にわた
って固定し、ラケットフレーム1の先端にガット面と垂
直方向に6kgの荷重Pをかけたときの該先端の曲げ変
位W(mm)を計測したものである。
【0013】本発明において、この曲げたわみ量が、2
1mmよりも大きいと、ヘッドスピードの大きいハード
ヒッターによるスイング時にラケットフレームが過度に
しなり、ボールの方向性が安定しない。曲げたわみ量が
18mmよりも小さいと、ハードヒットプレーヤーにと
ってしても硬すぎ、打球感や振り抜き感に劣るものとな
る。
【0014】II フープたわみ量 第4図の如く、ラケットフレームの軸線方向を定盤7と
平行とし、該軸線方向と垂直方向の荷重100kgをヘ
ッド部の最大幅部に加え、このときの該荷重印加方向の
変位(mm)を計測する。
【0015】このフープたわみ量が18mmよりも大き
いと、ボールヒット時のフープたわみ変形が過大とな
り、ハードヒッターにとって反発性が悪くなると共にス
ピンが強くかかり過ぎるようになる。また、打球感がシ
ャープでなくなるように感じられる。
【0016】フープたわみ量が12mmよりも小さい
と、ボールヒット時のフープたわみ変形が過度に小さく
なり、反発性、スピン付与性が過度に低くなる。 III 捻れ角度 第5図(ラケットを先端から後端に向って見た図)の通
り、ラケットフレームを片持ちとし、ヘッドの最大幅部
に対しガット面と垂直方向に6kgの荷重をかけ、この
とき生じる捻れ角度θを計測する。
【0017】この捻れ角度θが1.0度よりも小さいと
打球感がかたくなりすぎ、インパクト時の手に伝わる衝
撃が大きくなる。捻れ角度θが2.0度よりも大きい
と、ボールヒット時にフェース面がブレ易い。
【0018】なお、前述の通り、本実施例ではシャフト
部をダブルヨーク構造とすることにより、このシャフト
部の捻り剛性を高めている。
【0019】本発明のラケットフレームは、繊維強化合
成樹脂製とされるのが好ましい。この補強繊維として
は、引張弾性率が9〜42ton/mm2 とりわけ16
〜30ton/mm2 のものが好適であり、カーボン繊
維、ボロン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ti−S
i−C−O系繊維(商品名チラノ繊維)、芳香族ポリア
ミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチ
レン繊維などを用い得るが、コストの面からもカーボン
繊維が好適である。なお、ガラス繊維は引張弾性率が
7.4〜8.7ton/mm2 と低く、不適である。
【0020】合成樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロ
ンなどが好適であるが、強度、耐久性及び価格の点でエ
ポキシ樹脂が好適である。
【0021】本発明のラケットフレームを製造するに
は、複数のプリプレグシートを芯材の回りに積層し、こ
れを金型のフレーム形状としたキャビティ内に配置し加
熱するという繊維強化合成樹脂製ラケットフレームの通
常の製造法によれば良い。
【0022】プリプレグシートにおける繊維の量及び、
配向方向を変えることにより繊維強化合成樹脂の弾性率
を変えることができる。プリプレグにおける合成樹脂量
の割合は、(合成樹脂重量)/[(合成樹脂重量)+
(繊維重量)]×100%が40〜50%特に約45%
となるようにするのが好ましい。
【0023】第6図(a)は、本発明のラケットフレー
ムを製造するのに好適なプリプレグシートの配置及び繊
維配向方向の構成図である。
【0024】この第6図(a)の例では、繊維はいずれ
もカーボン繊維であり、内層側より第1層〜第5層のプ
リプレグシート11〜15を積層している。各プリプレ
グシートは、第6図(b)の如く芯材20に積層され、
ラケットフレーム形状とされる。第6図の0,46,8
1は、ヘッド部の先端からの距離(フレームに沿う道の
り)を示している(単位cm)。
【0025】第3層のプリプレグシート13は、繊維配
向方向がすべてプリプレグシートの長手方向と平行とな
っている。このプリプレグシート13の両端はラケット
フレーム先端から46cmのところで止まっているが、
このラケットフレーム先端から46cmの地点はヘッド
部2とシャフト部3との接続地点である。シャフト部3
は、第1,2,4,5層のプリプレグシート11,1
2,14,15によって構成されている。このプリプレ
グシート11,12,14,15の繊維の配向角度は、
プリプレグシート長手方向に対して10度以上好ましく
は15〜45度特に好ましくは25〜35度とする。
【0026】シャフト部3がこのように繊維配向角度1
0度以上のプリプレグシートのみから構成され、繊維配
向角度10度未満のプリプレグシートを含まないことに
より、該シャフト部3がしなり易いものとなる。
【0027】本実施例のラケットフレームは、このよう
にシャフト部が曲げしなりに富み、ヘッド部のフープ剛
性が高く、また捻れ剛性が高いという特徴を有するもの
である。このようなラケットフレームは、上級者のよう
なスイング速度が大きいハードヒッターによってスイン
グされた際に、主としてシャフト部がしなることにより
パワーがボールに伝達される。そして、フープ剛性の高
さ及び捻れ剛性の高さにより、上級者の好むシャープな
打球感が得られると共に、ハードヒット時にも面ブレが
生じないようになる。
【0028】
【実施例】第6図に示すカーボン繊維含有プリプレグシ
ート11〜15を積層し、第2図に示す寸法のラケット
フレーム1を製造した。プリプレグシート11〜15の
幅、長さ、配合量を表1に示す。なお、カーボン繊維の
引張弾性率は24ton/mm2 、このプリプレグシー
トの樹脂はエポキシ樹脂である。
【0029】
【表1】
【0030】このラケットフレーム1の曲げたわみ量は
19mm、フープたわみ量は15mm、捻れ角度は1.
4度であった。
【0031】このラケットフレーム1は、スイングスピ
ードが大きい上級レベルの試用者(プロフェッショナル
級のプレーヤー)にきわめて好評であり、ハードヒット
時における反発性、スピン付与性及び方向性がいずれも
きわめて良好であった。
【0032】なお、このラケットフレーム1のフープた
わみ量と曲げしなり量との関係を市販の各種製品の測定
値と共に第7図に示す。また、このラケットフレーム1
の曲げしなり量と捻れ角度との関係を市販の各種製品の
測定値(A〜I)と共に第8図に示す。
【0033】
【発明の効果】以上の通り、本発明のラケットフレーム
は、スイングスピードが大きいハードヒットプレーヤー
がハードヒットした場合にシャープな打球感が得られる
と共に、面ブレもきわめて小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るラケットフレームを示す斜視図で
ある。
【図2】実施例に係るラケットフレームを示す正面図で
ある。
【図3】曲げ剛性の測定説明図である。
【図4】フープ剛性の測定説明図である。
【図5】捻れの測定説明図である。
【図6】プリプレグの繊維配向説明図である。
【図7】ラケットフレームの特性図である。
【図8】ラケットフレームの特性図である。
【符号の説明】
1 ラケットフレーム 2 ヘッド部 3 シャフト部 4 グリップ部 11〜15 プリプレグ 20 芯金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 49/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を
    有し、繊維強化合成樹脂よりなるラケットフレームにお
    いて、 該シャフト部における補強繊維の配向方向と該シャフト
    部の長手方向との交叉角度が10°よりも大きく、 該グリップ部の基端を固定し、ラケットフレームの先端
    にガット面と垂直方向に6kgの荷重をかけて測定した
    ときのラケットフレームの曲げたわみ量が18〜21m
    mであり、 該ヘッド部に対し該ラケットフレーム軸線と垂直方向に
    100kgの荷重をかけて測定したときのフープたわみ
    量が12〜18mmであり、 該ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に6
    kgの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角度
    が1.0〜2.0度である ことを特徴とするラケットフ
    レーム。
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