JPH11114099A - テニスラケット - Google Patents
テニスラケットInfo
- Publication number
- JPH11114099A JPH11114099A JP9282048A JP28204897A JPH11114099A JP H11114099 A JPH11114099 A JP H11114099A JP 9282048 A JP9282048 A JP 9282048A JP 28204897 A JP28204897 A JP 28204897A JP H11114099 A JPH11114099 A JP H11114099A
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- Japan
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- racket
- frame
- tennis racket
- tennis
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で操作性が良く、しなりがあって捻れに
くく、反発性能、ボールコントロール性能に優れた上級
者向けテニスラケットを提供することを目的とする。 【解決手段】 ラケットフレームの背幅Ｂが１７〜２３
ｍｍであり、背幅Ｂと正面厚さＡとの比率Ａ／Ｂ×１０
０％が６０％以上であり、ガット張設後の重量Ｃが３０
０ｇ以下であり、ガット５の張設後のグリップエンド１
ｅから重心Ｇまでの距離Ｄとガット張設後の重量Ｃとの
積Ｃ×Ｄが１０３×１０4ｇ・ｍｍ以下であり、グリッ
プ部２の基端を固定し、ラケットフレームの先端にガッ
ト面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけて測定したときの
ラケットフレームの曲げたわみ量が１６ｍｍ以上であ
り、ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に
６ｋｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角
度が２度以下であることを特徴とする。
くく、反発性能、ボールコントロール性能に優れた上級
者向けテニスラケットを提供することを目的とする。 【解決手段】 ラケットフレームの背幅Ｂが１７〜２３
ｍｍであり、背幅Ｂと正面厚さＡとの比率Ａ／Ｂ×１０
０％が６０％以上であり、ガット張設後の重量Ｃが３０
０ｇ以下であり、ガット５の張設後のグリップエンド１
ｅから重心Ｇまでの距離Ｄとガット張設後の重量Ｃとの
積Ｃ×Ｄが１０３×１０4ｇ・ｍｍ以下であり、グリッ
プ部２の基端を固定し、ラケットフレームの先端にガッ
ト面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけて測定したときの
ラケットフレームの曲げたわみ量が１６ｍｍ以上であ
り、ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に
６ｋｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角
度が２度以下であることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化合成樹脂製
のテニスラケットに係り、特に軽量で操作性に優れ、し
かもしなりがあって捻れ（ねじれ）にくく、反発性能及
びボールコントロール性に優れた上級者向けのテニスラ
ケットに関する。
のテニスラケットに係り、特に軽量で操作性に優れ、し
かもしなりがあって捻れ（ねじれ）にくく、反発性能及
びボールコントロール性に優れた上級者向けのテニスラ
ケットに関する。
【０００２】
【従来の技術】硬式テニス用ラケットフレームとして、
繊維強化合成樹脂製のものが広く使用されている。この
ような繊維強化合成樹脂製ラケットフレームは、芯材の
回りにプリプレグシートを積層し、これを金型のフレー
ム形状のキャビティ内に配置し、加熱して成形される
（例えば特開平５−９６０３０号公報）。
繊維強化合成樹脂製のものが広く使用されている。この
ような繊維強化合成樹脂製ラケットフレームは、芯材の
回りにプリプレグシートを積層し、これを金型のフレー
ム形状のキャビティ内に配置し、加熱して成形される
（例えば特開平５−９６０３０号公報）。
【０００３】ところで、上級者向けのテニスラケット
は、操作性及びボールコントロール性が初級者向けテニ
スラケットよりも重要であり、そのため上級者用テニス
ラケットは一般に初級者用テニスラケットに比べ背幅
（ヘッドのガット面と垂直方向の厚さ）を小さくし、し
なり易くしている。
は、操作性及びボールコントロール性が初級者向けテニ
スラケットよりも重要であり、そのため上級者用テニス
ラケットは一般に初級者用テニスラケットに比べ背幅
（ヘッドのガット面と垂直方向の厚さ）を小さくし、し
なり易くしている。
【０００４】また、近年、上級者用テニスラケットも含
めて軽量化がすすんでいる。
めて軽量化がすすんでいる。
【０００５】なお、近年の上級者向けのテニスラケット
の背幅、正面厚さ（ヘッド部のガット面と平行方向の厚
さ）、重量Ｃ、グリップエンドから重心までの距離（静
的バランスポイント）Ｄとテニスラケット全体の重量Ｃ
との積Ｃ×Ｄ、グリップ部の基端を固定し、ラケットフ
レームの先端にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をか
けて測定したときのラケットフレームの曲げたわみ量、
ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に６ｋ
ｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角度は
概略後述の比較例に示す通りとなっている。
の背幅、正面厚さ（ヘッド部のガット面と平行方向の厚
さ）、重量Ｃ、グリップエンドから重心までの距離（静
的バランスポイント）Ｄとテニスラケット全体の重量Ｃ
との積Ｃ×Ｄ、グリップ部の基端を固定し、ラケットフ
レームの先端にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をか
けて測定したときのラケットフレームの曲げたわみ量、
ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に６ｋ
ｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角度は
概略後述の比較例に示す通りとなっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上級者向けテニスラケ
ットにおいても、操作性をさらに向上させるためには強
化用繊維の配合量を少なくしテニスラケットの重量を減
少させる必要がある。この強化用繊維の配合量を単に減
少させた場合にはテニスラケットの強度が不足するよう
になるため、繊維配合量の減少を補償するために繊維と
して高強度、高剛性の繊維を使用する必要が生じるが、
このように強度、剛性の高い繊維を用いるとテニスラケ
ットの剛性が高くなり、上級者向けにふさわしいしなり
特性が得られなくなる。
ットにおいても、操作性をさらに向上させるためには強
化用繊維の配合量を少なくしテニスラケットの重量を減
少させる必要がある。この強化用繊維の配合量を単に減
少させた場合にはテニスラケットの強度が不足するよう
になるため、繊維配合量の減少を補償するために繊維と
して高強度、高剛性の繊維を使用する必要が生じるが、
このように強度、剛性の高い繊維を用いるとテニスラケ
ットの剛性が高くなり、上級者向けにふさわしいしなり
特性が得られなくなる。
【０００７】本発明は、このような問題点を解決し、軽
量で操作性が良く、しなりがあって捻れにくく、反発性
能、ボールコントロール性能に優れた上級者向けテニス
ラケットを提供することを目的とする。
量で操作性が良く、しなりがあって捻れにくく、反発性
能、ボールコントロール性能に優れた上級者向けテニス
ラケットを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のテニスラケット
は、ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を有し、繊維
強化合成樹脂よりなるラケットフレームにガットを張設
してなるテニスラケットにおいて、ラケットフレームの
背幅Ｂが１７〜２３ｍｍであり、背幅Ｂと正面厚さＡと
の比率Ａ／Ｂ×１００％が６０％以上であり、ガット張
設後の重量Ｃが３００ｇ以下であり、ガット張設後のグ
リップエンドから重心までの距離Ｄとガット張設後の重
量Ｃとの積Ｃ×Ｄが１０３×１０4ｇ・ｍｍ以下であ
り、該グリップ部の基端を固定し、ラケットフレームの
先端にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけて測定
したときのラケットフレームの曲げたわみ量が１６ｍｍ
以上であり、該ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と
垂直方向に６ｋｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわ
りの捻れ角度が２度以下であることを特徴とするもので
ある。
は、ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を有し、繊維
強化合成樹脂よりなるラケットフレームにガットを張設
してなるテニスラケットにおいて、ラケットフレームの
背幅Ｂが１７〜２３ｍｍであり、背幅Ｂと正面厚さＡと
の比率Ａ／Ｂ×１００％が６０％以上であり、ガット張
設後の重量Ｃが３００ｇ以下であり、ガット張設後のグ
リップエンドから重心までの距離Ｄとガット張設後の重
量Ｃとの積Ｃ×Ｄが１０３×１０4ｇ・ｍｍ以下であ
り、該グリップ部の基端を固定し、ラケットフレームの
先端にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけて測定
したときのラケットフレームの曲げたわみ量が１６ｍｍ
以上であり、該ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と
垂直方向に６ｋｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわ
りの捻れ角度が２度以下であることを特徴とするもので
ある。
【０００９】かかるテニスラケットのラケットフレーム
は、軽量でしなり易く、且つ捻れにくい。そのため、テ
ニスラケットの操作性が良好になり、しかも反発性能及
びボールコントロール性が良好なものとなる。
は、軽量でしなり易く、且つ捻れにくい。そのため、テ
ニスラケットの操作性が良好になり、しかも反発性能及
びボールコントロール性が良好なものとなる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１（ａ）は実施の形態に係るテ
ニスラケットの正面図、図１（ｂ）は同側面図である。
ニスラケットの正面図、図１（ｂ）は同側面図である。
【００１１】このテニスラケット１は、ヘッド部４、シ
ャフト部３及びグリップ部２を有し、繊維強化合成樹脂
よりなるラケットフレームにガット５を張設してなる。
このテニスラケット１のラケットフレームの背幅Ｂは１
７〜２３ｍｍであり、背幅Ｂと正面厚さＡとの比率Ａ／
Ｂ×１００％は６０％以上である。
ャフト部３及びグリップ部２を有し、繊維強化合成樹脂
よりなるラケットフレームにガット５を張設してなる。
このテニスラケット１のラケットフレームの背幅Ｂは１
７〜２３ｍｍであり、背幅Ｂと正面厚さＡとの比率Ａ／
Ｂ×１００％は６０％以上である。
【００１２】このテニスラケット１は、ガット張設後の
重量Ｃが３００ｇ以下であり、グリップエンド１ｅから
重心Ｇまでの距離（静的バランスポイント）Ｄとの積Ｃ
×Ｄは１０３×１０4ｇ・ｍｍ以下である。
重量Ｃが３００ｇ以下であり、グリップエンド１ｅから
重心Ｇまでの距離（静的バランスポイント）Ｄとの積Ｃ
×Ｄは１０３×１０4ｇ・ｍｍ以下である。
【００１３】また、グリップ部の基端を固定し、ラケッ
トフレームの先端にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重
をかけて測定したときのラケットフレームの曲げたわみ
量は１６ｍｍ以上であり、ヘッド部の最大幅部位に対し
ガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけたときのフレ
ーム軸まわりの捻れ角度は２度以下である。
トフレームの先端にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重
をかけて測定したときのラケットフレームの曲げたわみ
量は１６ｍｍ以上であり、ヘッド部の最大幅部位に対し
ガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけたときのフレ
ーム軸まわりの捻れ角度は２度以下である。
【００１４】この範囲とすることにより、テニスラケッ
トが軽量でしなり易く且つ捻れにくいものとなり、テニ
スラケットの操作性、反発性能及びボールコントロール
性能が良好なものとなる。
トが軽量でしなり易く且つ捻れにくいものとなり、テニ
スラケットの操作性、反発性能及びボールコントロール
性能が良好なものとなる。
【００１５】なお、背幅Ｂが１７ｍｍよりも小さいとテ
ニスラケット１が過度にしなり易くなり、上級者がハー
ドヒットしたときに打球の方向性が安定しない。背幅Ｂ
が２３ｍｍよりも大きいと、ハードヒッターにとってし
ても硬すぎ、打球感や振り抜き感に劣るものとなる。こ
の背幅Ｂは１８〜２２ｍｍとくに１９〜２１ｍｍである
ことが好ましい。
ニスラケット１が過度にしなり易くなり、上級者がハー
ドヒットしたときに打球の方向性が安定しない。背幅Ｂ
が２３ｍｍよりも大きいと、ハードヒッターにとってし
ても硬すぎ、打球感や振り抜き感に劣るものとなる。こ
の背幅Ｂは１８〜２２ｍｍとくに１９〜２１ｍｍである
ことが好ましい。
【００１６】正面厚さＡと背幅Ｂとの比Ａ／Ｂ×１００
％が６０％よりも小さいと、テニスラケット１が過度に
捻れ易くなり、上級者がハードヒットしたときに打球の
方向性が安定しない。なお、Ａ／Ｂ×１００％比が過大
であるとハードヒッターにとってしても硬すぎ、打球感
や振り抜き感に劣るものとなるところから、Ａ／Ｂ×１
００％値は６０〜１１０％とりわけ６０〜１００％とく
に６０〜９０％であることが好ましい。
％が６０％よりも小さいと、テニスラケット１が過度に
捻れ易くなり、上級者がハードヒットしたときに打球の
方向性が安定しない。なお、Ａ／Ｂ×１００％比が過大
であるとハードヒッターにとってしても硬すぎ、打球感
や振り抜き感に劣るものとなるところから、Ａ／Ｂ×１
００％値は６０〜１１０％とりわけ６０〜１００％とく
に６０〜９０％であることが好ましい。
【００１７】このテニスラケットを、ガット張設後の重
量Ｃが３００ｇ以下、特に２１０〜３００ｇとりわけ２
５０〜３００ｇの軽量のものとすることにより、扱い易
く操作性が良くなる。
量Ｃが３００ｇ以下、特に２１０〜３００ｇとりわけ２
５０〜３００ｇの軽量のものとすることにより、扱い易
く操作性が良くなる。
【００１８】テニスラケット１の静的バランスポイント
Ｄや重量Ｃが過大になるとテニスラケットの振り抜き易
さが悪くなるので、Ｃ×Ｄは１０３×１０4ｇ・ｍｍ以
下とされる。なお、静的バランスポイントＤは２５０〜
４９０ｍｍとくに２７０〜４６０ｍｍとりわけ２９０〜
４３０ｍｍとするのが好ましい。（テニスラケットの全
長即ちグリップエンド１ｅからヘッドトップ１ｔまでの
長さＬは６８０〜７４０ｍｍとくに６８５〜７２０ｍｍ
とりわけ６８５〜７１０ｍｍであることが好ましい。）
この静的バランスポイントＤや重量Ｃが過度に小さいと
ボール反発性が悪くなるので、このＣ×Ｄ値は７５〜１
０３×１０4ｇ・ｍｍとりわけ８０〜１００×１０4ｇ・
ｍｍとくに８５〜１００×１０4ｇ・ｍｍとするのが好
ましい。
Ｄや重量Ｃが過大になるとテニスラケットの振り抜き易
さが悪くなるので、Ｃ×Ｄは１０３×１０4ｇ・ｍｍ以
下とされる。なお、静的バランスポイントＤは２５０〜
４９０ｍｍとくに２７０〜４６０ｍｍとりわけ２９０〜
４３０ｍｍとするのが好ましい。（テニスラケットの全
長即ちグリップエンド１ｅからヘッドトップ１ｔまでの
長さＬは６８０〜７４０ｍｍとくに６８５〜７２０ｍｍ
とりわけ６８５〜７１０ｍｍであることが好ましい。）
この静的バランスポイントＤや重量Ｃが過度に小さいと
ボール反発性が悪くなるので、このＣ×Ｄ値は７５〜１
０３×１０4ｇ・ｍｍとりわけ８０〜１００×１０4ｇ・
ｍｍとくに８５〜１００×１０4ｇ・ｍｍとするのが好
ましい。
【００１９】次に、このラケットフレームの曲げたわみ
量及び捻れの測定法と好適な値について説明する。
量及び捻れの測定法と好適な値について説明する。
【００２０】Ｉ 曲げたわみ量 このラケットフレームの曲げたわみ量は、図２の如くラ
ケットフレーム１の基端を１５０ｍｍの範囲にわたって
固定し、ラケットフレームの先端にガット面と垂直方向
に６ｋｇの荷重Ｐをかけたときの該先端の曲げ変位Ｗ
（ｍｍ）を計測したものである。
ケットフレーム１の基端を１５０ｍｍの範囲にわたって
固定し、ラケットフレームの先端にガット面と垂直方向
に６ｋｇの荷重Ｐをかけたときの該先端の曲げ変位Ｗ
（ｍｍ）を計測したものである。
【００２１】本発明において、曲げたわみ量が１６ｍｍ
よりも小さいと、ハードヒットプレーヤーにとってして
も硬すぎ、打球感や振り抜き感に劣るものとなる。な
お、この曲げたわみ量が、２５ｍｍよりも大きいと、ヘ
ッドスピードの大きいハードヒッターによるスイング時
にラケットフレームが過度にしなり、ボールの方向性が
安定しないので、曲げたわみ量は１６〜２５ｍｍ、とり
わけ１６〜２３ｍｍとくに１８〜２０ｍｍであることが
好ましい。
よりも小さいと、ハードヒットプレーヤーにとってして
も硬すぎ、打球感や振り抜き感に劣るものとなる。な
お、この曲げたわみ量が、２５ｍｍよりも大きいと、ヘ
ッドスピードの大きいハードヒッターによるスイング時
にラケットフレームが過度にしなり、ボールの方向性が
安定しないので、曲げたわみ量は１６〜２５ｍｍ、とり
わけ１６〜２３ｍｍとくに１８〜２０ｍｍであることが
好ましい。
【００２２】II 捻れ角度 図３（ラケットを先端から後端に向って見た図）の通
り、ラケットフレームを片持ちとし、ヘッドの最大幅部
に対しガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけ、この
とき生じる捻れ角度θを計測する。
り、ラケットフレームを片持ちとし、ヘッドの最大幅部
に対しガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけ、この
とき生じる捻れ角度θを計測する。
【００２３】この捻れ角度θが２度よりも大きいと、ボ
ールヒット時にフェース面がブレ易い。なお、この捻れ
角度θが１．０度よりも小さいと打球感がかたくなりす
ぎ、インパクト時の手に伝わる衝撃が大きくなる。従っ
て、捻れ角度は１〜２度とりわけ１〜１．５度とするの
が好ましい。
ールヒット時にフェース面がブレ易い。なお、この捻れ
角度θが１．０度よりも小さいと打球感がかたくなりす
ぎ、インパクト時の手に伝わる衝撃が大きくなる。従っ
て、捻れ角度は１〜２度とりわけ１〜１．５度とするの
が好ましい。
【００２４】本発明ではシャフト部をダブルヨーク構造
とすることにより、このシャフト部の捻り剛性を高める
ようにしても良い。
とすることにより、このシャフト部の捻り剛性を高める
ようにしても良い。
【００２５】本発明のラケットフレームは、繊維強化合
成樹脂製とされる。この補強繊維としては、引張弾性率
が１０〜４０ｔｏｎ／ｍｍ2とりわけ１６〜３０ｔｏｎ
／ｍｍ2のものが好適であり、カーボン繊維、ボロン繊
維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ｔｉ−Ｓｉ−Ｃ−Ｏ系
繊維（商品名チラノ繊維）、芳香族ポリアミド繊維、芳
香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維など
を用い得るが、コストの面からもカーボン繊維が好適で
ある。
成樹脂製とされる。この補強繊維としては、引張弾性率
が１０〜４０ｔｏｎ／ｍｍ2とりわけ１６〜３０ｔｏｎ
／ｍｍ2のものが好適であり、カーボン繊維、ボロン繊
維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ｔｉ−Ｓｉ−Ｃ−Ｏ系
繊維（商品名チラノ繊維）、芳香族ポリアミド繊維、芳
香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維など
を用い得るが、コストの面からもカーボン繊維が好適で
ある。
【００２６】合成樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロ
ンなどが好適であるが、強度、耐久性及び価格の点でエ
ポキシ樹脂が好適である。
ンなどが好適であるが、強度、耐久性及び価格の点でエ
ポキシ樹脂が好適である。
【００２７】本発明のラケットフレームを製造するに
は、複数のプリプレグシートを芯材の回りに積層し、こ
れを金型のフレーム形状としたキャビティ内に配置し加
熱するという繊維強化合成樹脂製ラケットフレームの通
常の製造法によれば良い。なお、プリプレグシートにお
ける繊維の量、配向方向を変えることにより繊維強化合
成樹脂の弾性率を変えることができる。また、プリプレ
グシートにおける繊維の量を変えることにより、繊維強
化合成樹脂の密度を変えることができ、静的バランスポ
イントを調整することができる。
は、複数のプリプレグシートを芯材の回りに積層し、こ
れを金型のフレーム形状としたキャビティ内に配置し加
熱するという繊維強化合成樹脂製ラケットフレームの通
常の製造法によれば良い。なお、プリプレグシートにお
ける繊維の量、配向方向を変えることにより繊維強化合
成樹脂の弾性率を変えることができる。また、プリプレ
グシートにおける繊維の量を変えることにより、繊維強
化合成樹脂の密度を変えることができ、静的バランスポ
イントを調整することができる。
【００２８】実施例１，２，３、比較例１〜４ 図１に示す形状であり、諸元が表１に示す通りのテニス
ラケットをカーボン繊維強化エポキシ樹脂にて製造し
た。なお、このテニスラケットの全長は６９８ｍｍ、ガ
ット面の面積は１０５ｃｍ2である。
ラケットをカーボン繊維強化エポキシ樹脂にて製造し
た。なお、このテニスラケットの全長は６９８ｍｍ、ガ
ット面の面積は１０５ｃｍ2である。
【００２９】
【表１】
【００３０】これらのテニスラケットを上級プレーヤー
複数人が試打したところ、比較例１，２のものは剛性が
高く、しなりが不足することが認められた。また、比較
例３，４のものは重く、操作性が悪かった。比較例４の
ものは、さらに、捻れ角度が大きく、ボールコントロー
ル性も悪かった。比較例５のものも、同様に捻れ角度が
大きく、ボールコントロール性が悪かった。これに対
し、実施例１，２，３のものは軽量で操作性が良く、し
なりがあって捻れにくく、反発性能、ボールコントロー
ル性能に優れた上級プレーヤー向けテニスラケットであ
ることが認められた。
複数人が試打したところ、比較例１，２のものは剛性が
高く、しなりが不足することが認められた。また、比較
例３，４のものは重く、操作性が悪かった。比較例４の
ものは、さらに、捻れ角度が大きく、ボールコントロー
ル性も悪かった。比較例５のものも、同様に捻れ角度が
大きく、ボールコントロール性が悪かった。これに対
し、実施例１，２，３のものは軽量で操作性が良く、し
なりがあって捻れにくく、反発性能、ボールコントロー
ル性能に優れた上級プレーヤー向けテニスラケットであ
ることが認められた。
【００３１】
【発明の効果】以上の通り、本発明のテニスラケット
は、軽量で操作性が良く、反発性能及びボールコントロ
ール性能に優れる。本発明のテニスラケットは上級者に
とってきわめて好適である。
は、軽量で操作性が良く、反発性能及びボールコントロ
ール性能に優れる。本発明のテニスラケットは上級者に
とってきわめて好適である。
【図１】ラケットフレームを示す正面図と側面図であ
る。
る。
【図２】たわみ量の測定法の説明図である。
【図３】捻れ角度の測定法の説明図である。
１ テニスラケット ２ グリップ部 ３ シャフト部 ４ ヘッド部
Claims (2)
- 【請求項１】 ヘッド部、シャフト部及びグリップ部を
有し、繊維強化合成樹脂よりなるラケットフレームにガ
ットを張設してなるテニスラケットにおいて、 ラケットフレームの背幅Ｂが１７〜２３ｍｍであり、 背幅Ｂと正面厚さＡとの比率Ａ／Ｂ×１００％が６０％
以上であり、 ガット張設後の重量Ｃが３００ｇ以下であり、 ガット張設後のグリップエンドから重心までの距離Ｄと
ガット張設後の重量Ｃとの積Ｃ×Ｄが１０３×１０4ｇ
・ｍｍ以下であり、 該グリップ部の基端を固定し、ラケットフレームの先端
にガット面と垂直方向に６ｋｇの荷重をかけて測定した
ときのラケットフレームの曲げたわみ量が１６ｍｍ以上
であり、 該ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に６
ｋｇの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角度
が２度以下であることを特徴とするテニスラケット。 - 【請求項２】 請求項１において、 正面厚さＡ １０〜２５ｍｍ 背幅Ｂ １７〜２３ｍｍ Ａ／Ｂ×１００％比 ６０〜１１０％ ガット張設後の重量Ｃ ２１０〜３００ｇ 距離Ｄ ２５０〜４９０ｍｍ Ｃ×Ｄ ７５×１０4〜１０３×１０4ｇ・ｍｍ ６ｋｇ負荷曲げたわみ量 １６〜２５ｍｍ ６ｋｇ負荷捻れ角度 １〜２度 であることを特徴とするテニスラケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9282048A JPH11114099A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | テニスラケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9282048A JPH11114099A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | テニスラケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11114099A true JPH11114099A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17647497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9282048A Pending JPH11114099A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | テニスラケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11114099A (ja) |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP9282048A patent/JPH11114099A/ja active Pending
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