JP2001137390A - バドミントンラケット - Google Patents

バドミントンラケット

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JP2001137390A
JP2001137390A JP32203099A JP32203099A JP2001137390A JP 2001137390 A JP2001137390 A JP 2001137390A JP 32203099 A JP32203099 A JP 32203099A JP 32203099 A JP32203099 A JP 32203099A JP 2001137390 A JP2001137390 A JP 2001137390A
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racket
face
inertia
moment
badminton
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豊武 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化された適度の質量を持ち、適度に慣性
モーメントを上げ、振り抜き良く、パワーを得易く、更
にフェース面の安定性を確保し得るバドミントンラケッ
トを提供する。 【解決手段】 ガットを張る前のラケット質量が80〜
95gであり、ラケットの全長が655〜680mmで
あって、そのバランス位置がラケットの中央部よりもグ
リップ部側に位置しており、かつ、ラケットの慣性モー
メントが9.6×10-2〜12.0×10-2N・m2
あると共に、フェース部の背幅が少なくともシャフト部
との接合部で最大となり、最大背幅厚が14〜18mm
であるバドミントンラケット。1‥フェース部、1A‥
シャフト部との接合部、2‥シャフト部、3‥グリップ
部、3A‥ブリップ部の端部、G‥バランス位置、T‥
最大背幅厚。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バドミントンラケ
ットとして適正な質量、全長及びバランス位置を確保し
つつ、慣性モーメントを大きくすると共に、フェース部
とシャフト部との剛性のバランスを保持することのでき
るバドミントンラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、初心者のみならず上級者の間でも
ラケットの軽量化のニーズが高まっており、ガットを張
る前のラケット質量は、以前の100g程度から最近で
は80〜95g程度まで軽量化されている。また、この
ように軽量化されたバドミントンラケットは一般に、全
長が655〜680mmであり、ラケットの慣性モーメ
ントは8.0×10-2〜9.0×10-2N・m2 であっ
て、フェース部の最大背幅厚は10〜12mmとなって
いる。
【0003】ところが、単に軽量化しただけのバドミン
トンラケットでは、振り速度の速い競技者には軽すぎる
ため、軽量化の一方で慣性モーメントを上げる対策もな
されている。例えば、軽量化に反することとなるが、フ
レームの先端に鉛のシートを取り付けて慣性モーメント
を上げることが行われている。また、軽さを維持したま
ま慣性モーメントを上げるため、特開平6−71001
号公報に記載されているバドミントンラケットのよう
に、重心をラケットのグリップエンドよりラケットの先
端に近いところに配置して頭の重いラケットとするので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フレー
ムの先端に鉛のシートを取り付けたり、重心位置を変更
することでバドミントンラケットの頭部であるフェース
部を相対的に重くしてしまうと、フルショットした場合
に、シャフト部とフェース部との剛性のバランスが悪く
なり、捻れやすく、打球時のフェース面の安定性が損な
われるといった問題があった。
【0005】そこで、本発明は、振り抜き速度の速い競
技者であっても、軽量化された適度の質量を持ち、適度
に慣性モーメントを上げ、振り抜き良く、パワーを得易
く、更にフェース面の安定性を確保し得るバドミントン
ラケットを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するためになされたものであって、その要旨は、ガ
ットを張る面を有するフェース部と、競技者が把持する
グリップ部と、前記フェース部とグリップ部とを繋ぐシ
ャフト部から構成されたバドミントンラケットにおい
て、ガットを張る前のラケット質量が80〜95gであ
り、ラケットの全長が655〜680mmであって、そ
のバランス位置がラケットの中央部よりもグリップ部側
に位置しており、かつ、ラケットの慣性モーメントが
9.6×10 -2〜12.0×10-2N・m2 であると共
に、フェース部の背幅が少なくともシャフト部との接合
部で最大となり、その最大背幅厚が14〜18mmであ
るバドミントンラケットに係るものである。
【0007】そして、好ましくは、ガットを張る前のラ
ケット質量を85〜90gとすることにより、適度の質
量を持ち、ある程度の軽量化と慣性モーメントの向上の
両立が図れるバドミントンラケットとしたものである。
また、慣性モーメントを上げつつ、ラケットの全長を6
65〜680mmとするか、もしくは655〜665m
mとすることにより、競技者の体格、嗜好などに合わせ
ることができるものである。更に、グリップ部の端部か
らのバランス位置を282〜288mmとすることによ
って、全体的な剛性のバランスやフェース面の安定性を
最適化したものである。
【0008】また、本発明のバドミントンラケットとす
るに際し、フェース部、グリップ部及びシャフト部をそ
れぞれ別体に成形し、これらを接合することにより形成
した3ピース構造のラケットとすることが好ましい。特
に、少なくともフェース部及びシャフト部をカーボン繊
維強化樹脂とし、シャフト部に使用するカーボン繊維の
弾性率をフェース部のそれよりも高くすることによっ
て、シャフト部の軽量化が図れ、ラケット質量を増加さ
せることなく慣性モーメントを上げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のバドミントンラケット
は、ガットを張る前におけるラケット全体の質量が80
〜95gであり、ラケットの全長が655〜680mm
であって、バランス位置(重心)がラケットの中央部よ
りもグリップ部側に位置しているという軽量ラケットの
一般的な設定を維持している。すなわち、フレームの先
端に鉛のシートを取り付けて軽量化の要求に反するよう
な構造としたり、バランス位置を中央部よりもフェース
部側に配置して操作性を犠牲にするようなことはしてい
ない。
【0010】本発明では、一般的な設定の軽量ラケット
でありながら、ラケットの慣性モーメントが、一般的な
バドミントンラケットの8.0×10-2〜9.0×10
-2N・m2 よりも大きい9.6×10-2〜12.0×1
-2N・m2 となっている。従って、振り速度の速い競
技者にも十分対応できるものなのである。なお、本発明
におけるラケットの慣性モーメントは、グリップ部の端
部から50mmの位置を支点としてラッケトを振り子運
動させ、その周期を測定して算出したものである。
【0011】ここで、慣性モーメントが9.6×10-2
N・m2 より小さいと、従来の軽量ラケットとあまり差
が無く、振り速度の速い競技者にとっては、振り方向が
安定しにくいという問題を生じる。一方、12.0×1
-2N・m2 より大きいと、バドミントンの場合、肩や
肘を軸にしてスイングするばかりでなく、手首を使って
スイングすることから、長時間の練習や試合では、疲労
してかえって使いにくいものとなってしまう。更に、慣
性モーメントが大きすぎるとドロップショットなどの繊
細なショットがしにくくなるという問題も生じる。な
お、上記の問題を解消するためには、慣性モーメントを
10.0×10-2〜11.6×10-2N・m2 とするこ
とが特に好ましい。
【0012】また、本発明ではフェース部のシャフト接
合部付近の最大背幅厚を14〜18mmにすることで、
通常のバドミントンラケットに比べ厚く重くし、フェー
ス部とシャフト部の適正な質量の配置により、バランス
位置をラケットの中央部よりもグリップ部側としたま
ま、慣性モーメントを上げている。従って、フェース部
のシャフト接合部付近における剛性が高まるという効果
を合わせ持つ。
【0013】更に、フェース部のトップ側を厚くしてし
まうと、見かけ上振り抜きが悪く感じられるので好まれ
ず、また、バランス位置をラケットの中央部よりもグリ
ップ部側としておくことが難しくなる為、フェース部の
シャフト接合部付近の背幅を厚くする。ここで、最大背
幅厚を14mm未満にすると、従来のバドミントンラケ
ットとあまり差が無くなり、フェース部の背幅を厚くす
ることによる質量増加がほとんど期待できないため、慣
性モーメントを上げるには別に質量負荷部材を取り付け
る必要が生じる。また、シャフト接合部付近の剛性値を
上げることが難しい。一方、最大背幅厚を18mmより
厚くすると、厚すぎて見栄えが悪く、また、操作しにく
いものとなってしまう。
【0014】なお、フェース部が中空のものである場
合、そのシャフト接合部付近の背幅を厚くする方法とし
ては、単にフェース部の内径を大きくし、空胴部を拡げ
る方法がある。また、フェース部をFRPの積層体で構
成した場合には、その積層枚数を増したり、帯板状の金
属や樹脂などをFRP積層部の間に挟み込んで、厚みを
増しても良い。
【0015】この際、フェース部、グリップ部及びシャ
フト部は、一体的に成形することもできるが、フェース
部、グリップ部及びシャフト部をそれぞれを別体で成形
し、これらを接合した3ピース構造とすることが、それ
ぞれの部位に最適な材料、構造とすることができる為、
好ましい。ここで、3ピース構造のフェース部とシャフ
ト部との接合には接合部材を用いてもよく、また、フェ
ース部とシャフト部とを繊維強化樹脂のみにて、たすき
掛けのように巻いて固着しても構わないし、接合部材と
繊維強化樹脂の両方を用いて固定してもよい。このよう
にすることによって、フェース部のシャフト部との接合
部付近を厚くすることができる。
【0016】また、本発明において、ガットを張る前の
ラケット質量は85〜90gとすることが好ましい。こ
の範囲であれば、軽量ラケットとして適度な質量であ
り、また、バランス位置を変えることなく、軽量化と慣
性モーメントの向上の両立が容易に図れるからである。
【0017】更に、本発明におけるラケットの全長は、
665〜680mmとすることも、655〜665mm
とすることもできる。すなわち、本発明の効果を損なう
ことなく、競技者の体格、嗜好などに合わせることを可
能としたものである。一方、グリップ部の端部からのバ
ランス位置は、ラケットの全長にかかわらず、282〜
288mmとすることが好ましい。全体的な剛性のバラ
ンスやフェース面の安定性に優れるからである。
【0018】ここで、FRPを構成する繊維としては、
ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、アルミナ繊
維、超極細鉄線、Ti−Si−C−O系繊維(商品名チ
ラノ繊維)、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステ
ル繊維、超高分子ポリエチレン繊維などを用いることが
できるが、コストの面からカーボン繊維が好適である。
また、FRPを構成する合成樹脂としては、エポキシ樹
脂、ポリアミド樹脂などを用いることができるが、強
度、耐久性及び価格の点でエポキシ樹脂が好適である。
【0019】特に、フェース部及びグリップ部に通常の
ガラス繊維や弾性率20トン程度の一方向カーボン繊維
強化樹脂(UDプリプレグ)を使用し、シャフト部を弾
性率30〜50トンの高弾性カーボン繊維を使用した一
方向カーボン繊維強化樹脂とすれば、相対的にシャフト
部の軽量化を図ることができる。また、これをバイアス
方向に巻くことにより、トルクを抑えることもできる。
これにより、容易にフェース部に質量を配置でき、ラケ
ットの慣性モーメントの増加が実現できるのである。
【0020】なお、当然ながら、FRPのみならず、木
材、アルミニウムやステンレスなどの金属を使用するこ
ともでき、また、これらの材料を適宜組み合わせて使用
することもできる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に
より説明する。図1は、本発明におけるバドミントンラ
ケットを示す図である。ここで、図1(A)に示すよう
に、バドミントンラケットはフェース部1、シャフト部
2、グリップ部3をそれぞれ別体に成形した3ピース構
造のものとなっている。なお、図1(B)は、フェース
部とシャフト部との接合部付近を示す図1(A)のA−
A矢視図である。また、図2は本発明のバドミントンラ
ケットの他の例を示す正面図であり、3ピース構造のフ
ェース部1とシャフト部とを接合部材4で固定したもの
である。
【0022】図1に示す実施例において、ガットを張る
前のラケット質量は88gであり、ラケットの全長は6
75mmである。また、バランス位置Gはグリップ部3
の端部3Aから286mmの位置となっている。更に、
ラケットの慣性モーメントは10.6×10-2N・m2
であって、フェース部1の背幅はシャフト部2との接合
部1Aで最大となっており、図1(B)に示す通り、そ
の最大背幅厚Tは14.5mmである。
【0023】なお、ラケットの慣性モーメントの測定
は、図3に示す方法により行う。すなわち、図3に示す
ように、グリップ部3の端部3Aから50mmの位置を
支点Oとする。そして、この支点Oを振り子の支点とし
てラケットを振り子運動させ、その周期を測定して慣性
モーメントを算出するのである。
【0024】図1に示す実施例は、フェース部及びグリ
ップ部に通常用いられる弾性率20トンの一方向性カー
ボン繊維強化樹脂のUDプリプレグを使用し、内圧成形
法により成型したものである。ここで、フェース部の質
量は48gとなっている。また、シャフト部は、弾性率
30トンの一方向性カーボン繊維強化樹脂のUDプリプ
レグを使用して同様に成型したものであり、シャフト径
を7.0mmと通常より細くすることで、質量が13g
と後述する比較例1に対しおよそ3gの減量に成功して
いる。
【0025】なお、フェース部とシャフト部との接合
は、フェース部となるUDプリプレグと予め成型してお
いたシャフト部との接合部にカーボン繊維をたすき掛け
にして巻き、内圧成形法によってフェース部を成型する
と共にフェース部とシャフト部とを固定することにより
行う。
【0026】一方、比較例1として、図1に示す実施例
と同様の3ピース構造で、ガットを張る前のラケット質
量が86g、ラケットの全長が675mm、グリップ部
の端部からのバランス位置が283mm、ラケットの慣
性モーメントが8.6×10 -2N・m2 、フェース部の
最大背幅厚が12.0mmのものを用意した。ここで、
比較例1のフェース部、シャフト部及びグリップ部は全
て弾性率20トンの一方向性カーボン繊維強化樹脂のU
Dプリプレグを使用したものであって、上記の実施例と
同様に内圧成形法により成型されたもので、フェース部
の質量は45g、シャフト径は7.5mm、シャフト部
の質量は16gとなっている。
【0027】また、比較例2として、同様に3ピース構
造で、ラケット質量が87g、ラケットの全長が675
mm、グリップ部の端部からのバランス位置が290m
m、ラケットの慣性モーメントが12.3×10-2N・
2 、フェース部の最大背幅厚が16.0mmのものを
用意した。ここで、比較例2のフェース部、シャフト部
及びグリップ部には全て弾性率20トンの一方向性カー
ボン繊維強化樹脂のUDプリプレグを使用し、内圧成形
法によりフェース部の質量が51g、シャフト径が7.
3mm、シャフト部の質量が14gとなるように成型し
てある。
【0028】図4は、実施例と比較例1及び比較例2と
の相違点を一覧にしたものである。すなわち、実施例で
は、比較例1に対しフェース部の最大背幅厚を厚くする
ことで、フェース部の質量を増して慣性モーメントを大
きくすると共にシャフト部との接続部における剛性を確
保している。また、シャフト径を細くすることで、シャ
フト部を軽量化してフェース部の質量増加を相殺すると
共に相対的に慣性モーメントを大きくしている。
【0029】また、比較例2は、フェース部の最大背幅
厚を実施例よりも厚くしてフェース部の質量を増したも
のである。この場合、シャフト部材が比較例1と同じで
あるため強度的にシャフト径をあまり細くできず、その
結果、シャフト部も実施例より重くなっている。従っ
て、比較例2では慣性モーメントが相当大きくなってい
る。
【0030】次に、実施例及び比較例1及び比較例2の
それぞれについて、振り速度の速い上級者に試打評価し
てもらい、その結果を得た。結果については、図5に示
す。すなわち、実施例では、比較例1に比べて慣性モー
メントが増加していることから、振り速度及び振り安定
性についてとても良い評価が得られ、慣性モーメントの
増加分だけ操作性が比較例1よりも多少劣るものの、疲
労度は同程度であり、操作性及び疲労度において良いと
いう評価が得られた。
【0031】一方、比較例1(慣性モーメント及びフェ
ース部の背幅厚が本発明に規定する範囲よりも小さい)
では、慣性モーメントが小さいため、操作性がとても良
く疲労度が良いものの、振り速度及び振り安定性は普通
の評価でしかない。また、比較例2(慣性モーメントが
本発明に規定する範囲よりも大きい)では、慣性モーメ
ントが相当大きいため、振り速度及び振り安定性はとて
も良いものの、操作性は普通の評価となっている。そし
て、慣性モーメントが大きすぎることから、疲労度につ
いて扱い難いとの評価になっている。このように、振り
速度、振り安定性を向上しつつ、操作性、疲労度が良い
評価であるのは実施例だけである。
【0032】なお、振り速度とは、スマッシュするとき
のラケットの速度のことであり、実際には、上級者にシ
ャトルコックの速度を見て評価してもらった。また、振
り安定性は、競技中のラケットを振るときの軌道につい
て、振れが生じるかどうかを評価してもらったものであ
る。更に、操作性は、ドロップショットやドライブショ
ット、レシーブなどがし易いか評価してもらったもの
で、疲労性は、実際に競技を行い、手の疲れについて評
価してもらったものである。
【0033】
【発明の効果】本発明のバドミントンラケットは、適度
にグリップ部を支点とする慣性モーメントを上げたもの
であるので、特に、振り抜き速度の速い競技者に対し
て、振り抜き、操作性が良く、パワーがあり、更にフェ
ース面の安定性を確保できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明におけるバドミントンラケット
を示す図である。
【図2】図2は、本発明におけるバドミントンラケット
の他の例を示す正面図である。
【図3】図3は、慣性モーメントの測定方法を示す図で
ある。
【図4】図4は、実施例と比較例との相違点を示す一覧
表である。
【図5】図5は、実施例及び比較例のそれぞれについ
て、振り速度の速い上級者の試打評価の結果を示す表で
ある。
【符号の説明】
1‥フェース部 1A‥シャフト部との接合部 2‥シャフト部 3‥グリップ部 3A‥ブリップ部の端部 4‥接合部材 G‥バランス位置 T‥最大背幅厚 O‥支点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガットを張る面を有するフェース部と、
    競技者が把持するグリップ部と、前記フェース部とグリ
    ップ部とを繋ぐシャフト部から構成されたバドミントン
    ラケットにおいて、ガットを張る前のラケット質量が8
    0〜95gであり、ラケットの全長が655〜680m
    mであって、そのバランス位置がラケットの中央部より
    もグリップ部側に位置しており、かつ、ラケットの慣性
    モーメントが9.6×10-2〜12.0×10-2N・m
    2 であると共に、フェース部の背幅が少なくともシャフ
    ト部との接合部で最大となり、その最大背幅厚が14〜
    18mmであることを特徴とするバドミントンラケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 ガットを張る前のラケット質量が85〜
    90gであることを特徴とする請求項1に記載のバドミ
    ントンラケット。
  3. 【請求項3】 ラケットの全長が665〜680mmで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載のバドミン
    トンラケット。
  4. 【請求項4】 ラケットの全長が655〜665mmで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載のバドミン
    トンラケット。
  5. 【請求項5】 グリップ部の端部からのバランス位置が
    282〜288mmであることを特徴とする請求項1乃
    至4に記載のバドミントンラケット。
  6. 【請求項6】 フェース部、グリップ部及びシャフト部
    をそれぞれ別体に成形し、これらを接合することにより
    ラケットを形成した3ピース構造からなることを特徴と
    する請求項1乃至5に記載のバドミントンラケット。
  7. 【請求項7】 少なくともフェース部及びシャフト部が
    カーボン繊維強化樹脂からなり、シャフト部に使用する
    カーボン繊維の弾性率がフェース部のそれよりも高いこ
    とを特徴とする請求項6に記載のバドミントンラケッ
    ト。
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