JP2825714B2 - ホログラムを板ガラスに取り付ける方法 - Google Patents

ホログラムを板ガラスに取り付ける方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用など乗り物
用の窓ガラスや建築用の窓などに装着される板ガラスに
ホログラムを取り付け、再生用光源により各種の像を表
示させるホログラフィック表示装置に用いられるホログ
ラムの板ガラスへの取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用の後部窓ガラスにホログ
ラムを設けてハイマウントストップランプとして応用す
るもの、前部窓ガラスにホログラムを設けてヘッドアッ
プディスプレイとして応用するものなどが注目され、多
数の提案がされているが、従来、板ガラスにホログラム
を取り付ける場合には、図4に示すようにホログラム1
を接着剤2により板ガラス4に接着して、上面を保護層
3により保護する構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、接着剤2の側面周辺から浸水してガラス
と接着フィルムの接着力が低下して剥離する恐れがあっ
た。しかも、保護層はホログラムの保護の機能は有する
ものの耐磨耗性は充分ではなく、傷が付きやすいという
欠点があった。
【0004】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、耐水性を向上させるとともに、ホログラムの
耐剥離性、耐磨耗性をも向上させたホログラムを板ガラ
スに取り付ける方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生用光源に
より各種の像を表示させるホログラフィック表示装置に
用いられるホログラムを板ガラスに取り付ける方法にお
いて、ホログラム1を板ガラス4の表面に接着するとと
もに、ホログラム1の上面に保護層を形成し、し、保護
層3の周縁部分の板ガラス4の面に保護層3の端縁とは
間隔を空けてマスキングテープを接着してマスキングし
た状態で、保護層3とその周縁部分の板ガラス4の表裏
面を洗浄、乾燥した後、板ガラス1を立て掛けて、ハー
ドコート用の耐磨耗性の透明な硬化型樹脂を板ガラス4
のホログラム1を取り付ける側の全表面にフローコート
法により塗布し、保護層3の上面に形成されるハードコ
ート層5が、保護層3の側面を経てマスキングしていな
い板ガラス4の面に到り、その端部が板ガラス4の面に
接合してなるように被覆し、その後該ハードコート層5
を硬化させて、マスキングテープを剥離することによ
り、ホログラムの耐剥離性、耐磨耗性、耐水性を向上さ
せたことを特徴とする。
【0006】ホログラムを板ガラスに取付けたときに、
最上面には少なくともハードコート層を被覆するので、
耐磨耗性が向上し、ホログラムの全周辺部分の側面をハ
ードコート層により被覆するので、水分の侵入を防ぎ、
その結果接着力が低下しないだけでなく、ホログラムの
耐剥離性も向上するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】ホログラムについて、後述する実
施例に示した重クロム酸ゼラチンを感材として使用する
以外にもフォトポリマーなどの各種の感材を好適に使用
することができる。
【0008】保護層については、後述する実施例では、
薄板ガラスなどの基板を剥離せず、そのまま使用した
が、それ以外にも、先にホログラムを両面接着により板
ガラスに接着し、その後ホログラム上面に形成してもよ
い。
【0009】その場合の保護層としては、市販の窓用フ
ィルム例えば、LLumar Window Film
(シンガポール、Martin Prosccessi
ng.Inc.の商品名)はハードコート層の溶剤など
からがホログラムを保護するとともに、剛性が高い点で
好ましいが、PETなどの樹脂フィルムも使用すること
ができる。
【0010】ハードコート層については、実施例のもの
以外にも、透明で硬化型のものであれば採用することが
できる。再生用光源については、白色光源、ハロゲンラ
ンプ、発光ダイオード等各種の光源を採用することがで
き、取付け場所もリアパーセルに限らず、ルーフなどに
も設けることができる。
【0011】また、本発明の表示装置は透過型ホログラ
ムを使用する場合には、車両用の後部窓ガラスに設けて
ハイマウントストップランプ、方向指示器、各種の像
(立体像など)を表示させるだけでなく、建築用窓ガラ
ス、間仕切り用の板ガラス、小型サイズの板ガラスに設
けて各種の像を装飾用として表示させることができる。
【0012】また、反射型ホログラムの場合には、車両
用前部窓ガラスに設けてヘッドアップディスプレイとし
て応用するもの、建築用窓ガラス、間仕切り用の板ガラ
ス、小型サイズの板ガラスに設けて各種の像を装飾用と
して表示させることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の実施例におけるホログラフィ
ック表示装置を示す要部断面図、図2は従来のホログラ
ム積層体を示す要部断面図である。
【0014】まず、薄板ガラスなどの基板に重クロム酸
ゼラチンなどの感材が塗布された乾板に、再生時の条件
に基づいて、例えば赤色に再生されるように、2方向か
らのレーザー光を照射し、干渉縞を形成させ、その後通
常の方法により現像し、透過型あるいは反射型のホログ
ラムを作製する。
【0015】感材と基板を剥離させることなく、図1に
示すように基板を保護層3として、アクリル系の透明接
着剤、例えば大日本インキ化学の#8625PWなどの
両面接着テープ2’によりホログラム1を板ガラス4に
接着する。その後、板ガラス4の保護層3の周辺部に、
保護層とはやや間隔を空けてマスキングテープを接着し
てマスキングした状態で、保護層3およびその周辺部を
水、中性洗剤で充分洗浄し、乾燥した後この板ガラスを
立て掛けて、図示しないアクリル系のプライマー、例え
ば東芝シリコーン製のPH91を保護層3の上にフロー
コート法により塗布し、室温で30分自然乾燥させる。
【0016】次いで、例えばシリコーン系の表面硬化剤
トスガード510(東芝シリコーン製)をフローコート
法により塗布、30分程自然乾燥させた後、120°C
で30分程加熱処理をして、硬化させハードコート層5
を形成し、マスキングテープを剥がす。
【0017】ホログラムが接着された板ガラスに発光ダ
イオードなどの図示しない再生用光源から光を照射する
と、ホログラム1が反射型の場合には、光源側の目によ
り、透過型の場合には光源とは反対側の目により記録さ
れた像を視認することができる。
【0018】さらにこのサンプルと従来構造のサンプル
を水に24時間浸漬して、爪で剥がすテストを行ったと
ころ、従来のサンプルは簡単に剥がれるが、本発明のサ
ンプルは剥がれるようなことはなく良好な耐水性を示し
た。
【0019】また、このようなホログラム積層体とハー
ドコート層のない従来のホログラムシート積層体をペー
パーにより100回摩擦させ、その前後のヘイズ値を測
定して変化率を求めたところ従来のものが4.5%以上
であるのに対して本実施例のホログラム積層体は2.0
と小さく耐磨耗性も格段に向上していることがわかる。
【0020】
【発明の効果】本発明のホログラムを板ガラスに取り付
ける方法によって得られたホログラフィック表示装置
は、板ガラスにホログラムを取りつけた積層体の耐磨耗
性が向上し、さらにハードコート層が保護層の側面を経
てガラスの面に強く接着している構造であるから、板ガ
ラスとホログラムの間隙に水分の侵入を防ぎ、その結果
接着力の低下力が低下しないものであるので、屋内の各
種のガラスに設けたものの他に、車両用など乗物用の窓
ガラス、建築用窓ガラスの屋外側に設けて再生用本発明
の実施例におけるホログラフィック表示装置を示す要部
断面図である。光源からの光を照射して各種の表示を行
なうことができるものである。
【0021】また、本発明はフローコート法にハードコ
ート層を形成するものであるから、簡単な装置で迅速に
しかも膜のばらつきなどもなく成膜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるホログラフィック表示
装置を示す要部断面図である。
【図2】従来のホログラム積層体示す要部の詳細な断面
図である。
【符号の説明】
1 ホログラム 2 接着剤 2’ 両面接着テープ 3 保護層 4 板ガラス 5 ハードコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03H 1/02 G03H 1/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生用光源により各種の像を表示させるホ
    ログラフィック表示装置に用いられるホログラムを板ガ
    ラスに取り付ける方法において、ホログラム1を板ガラ
    ス4の表面に接着するとともに、ホログラム1の上面に
    保護層を形成し、保護層3の周縁部分の板ガラス4の面
    に保護層3の端縁とは間隔を空けてマスキングテープを
    接着してマスキングした状態で、保護層3とその周縁部
    分の板ガラス4の表裏面を洗浄、乾燥した後、板ガラス
    1を立て掛けて、ハードコート用の耐磨耗性の透明な硬
    化型樹脂を板ガラス4のホログラム1を取り付ける側の
    全表面にフローコート法により塗布し、保護層3の上面
    に形成されるハードコート層5が、保護層3の側面を経
    てマスキングしていない板ガラス4の面に到り、その端
    部が板ガラス4の面に接合してなるように被覆し、その
    後該ハードコート層5を硬化させて、マスキングテープ
    を剥離することにより、ホログラムの耐剥離性、耐磨耗
    性、耐水性を向上させたことを特徴とするホログラムを
    板ガラスに取り付ける方法。
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