JP2825361B2 - 送電線の混触復元用耐張引留装置および混触復元方法 - Google Patents

送電線の混触復元用耐張引留装置および混触復元方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の混触復元
用に構成した耐張引留装置およびその混触を復元する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線に着雪すると、雪片が電線表
面のより溝に沿って滑りながら回転するとともに電線自
体もねじられ、急速に大きな筒雪に成長して電線の垂
下、断線や鉄塔支持物の変形、倒壊等の事故を起こすの
で、この電線のねじれを防止するために、図5に示すよ
うに、引留クランプにより耐張支持する鉄塔T1、懸垂
クランプで懸垂する鉄塔T2、耐張支持の鉄塔T3によ
り架設された径間の上下の電線A、Bに、クランプアー
ムC1に重錘C2を取付けたカウンタ ウェイトCをC
a1、Ca2、Ca3、Ca4、Ca5、Cb1、Cb2、Cb3、Cb
4、Cb5のように取付けて着雪による電線のねじを防止
しているが、電線がねじれず着氷雪が電線側方に翼状に
付着発達すると、風により電線がギャロッピング振動を
起こして上下に大きく振動し下方の電線Bが上方の電線
Aまで跳ね上がって両電線が混触して相間短絡事故を起
すことがある。
【0003】またこのように下方の電線Bが跳ね上がる
とこれに取付けられているカウンタウェイトCb の部分
が上方の電線Aのカウンタ ウェイトCa の部分に引っ
掛かってしまい、特に50〜100m毎にカウンタ ウ
ェイトが取付けられている径間内の電線が混触するよう
な場合は、図6に示すように、懸垂側鉄塔T2と耐張側
鉄塔T3間の径間中央の1か所P1において上下両電線
A、Bのカウンタ ウェイトCa 、Cb を取付けた部分
が引っ掛かるか、または図7に示すように径間の2か所
P1、P2等において引っ掛かって絡み合い、外れなく
なって復旧に手間取り大規模な長時間停電事故を起こす
ことがある。(図6は1か所混触2回絡みの状態、図7
は2か所混触2回絡みの状態を示す)
【0004】このように上下の電線が引っ掛かると、図
9に示すように下方電線Bのカウンタ ウェイトCbを
取付けた電線部分が上方電線Aのカウンタ ウェイトC
a を取付けた電線部分の上側を乗り越えて下方電線Bの
カウンタ ウェイトCbが上方電線Aのカウンタ ウェ
イトCa の上に重なり絡み合った状態になる。このよう
に重なり絡み合った電線を元に戻すには、カウンタ ウ
ェイト自身のモーメントと電線の捩じれ剛性に逆らって
回転させなければならないので、自然復元を期待するこ
とはできない。
【0005】このように自然復元できない状態の場合従
来は、図9に点線で示すように、径間中央の1か所の混
触の場合は架空送電線A、BにロープRを掛け同期させ
て上下に揺すりながら両電線を動揺させてカウンタ ウ
ェイト取付け部分の絡み合いを外すように試みていた
が、復元に成功する場合もあるが地形によっては実施困
難な場合もあり確実な復元方法ではなかった。
【0006】しかも、混触が径間中間の1か所の場合で
も図10に示すように下方の電線Bのカウンタ ウェイ
トCbを取付けた電線部分が上方の電線Aのカウンタ
ウェイトCa を取付けた電線部分に2巻回も巻きついて
いるような場合は、電線にロープRを掛けて動揺を与え
ても復元させることは不可能であった。これは電線を動
揺させて混触部分に巻きついているカウンタ ウェイト
を1回転だけ復元方向に回転させて戻すことができたと
しても、この逆方向回転により電線がねじられてしまう
ためにこのねじれに逆らってさらに2回目の回転をさせ
て戻すことはできず、むしろ2回巻きつきの元の状態に
戻って安定してしまうからである。
【0007】前記の混触した巻き付き電線部分は、逆方
向に巻回して復旧しようとしても径間中間の高所にある
ためこの電線部分に直接手を加えて巻回することができ
ないので、電線をロープで動揺させても電線相互の絡み
合いが外れないような場合は従来は架設されている電線
を鉄塔支持物から外し地上に下ろして絡み合いを解いた
り絡み合い部分を切断したりして復元させる工法がとら
れていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように電線を鉄
塔支持物から外して地上に下ろし、地上で絡み合いを解
いて復元させる従来の工法は、工事が長時間となり、架
空送電線が建造物に近接している地域においては安全対
策を図らなければならず施工が困難であり、さらに混触
事故が夜間に発生した場合は緊急に短時間で復旧作業を
行おうとしても、電線にロープを掛けて動揺させ復旧さ
せることも電線を地上に下ろして復旧させることもきわ
めて困難で緊急復旧は望めず社会的な影響が大きかっ
た。
【0009】このため本出願人はさきに、上下両電線の
混触事故が発生すると、その電線の耐張引留部または懸
垂支持部にスイーベルと回転輪を取付け、この回転輪を
回転させることにより混触している電線を捻回して混触
を復元させる装置および復元方法を開発した。
【0010】前記の本出願人が開発した混触復元装置お
よび方法は、混触事故が発生してから装置の取付け作業
を行うのであり、混触事故が発生した径間の電線に対
し、引留支持部の2〜3m先の電線部分にカマロングを
取付け、この電線をウインチ等で引き寄せておき、鉄塔
と碍子連端の間、碍子連端と引留クランプの間、碍子連
内のいずれかにスイーベルを装着し、または碍子取換器
によりスイーベルの長さに相当する分の碍子連たとえば
2〜3枚の碍子を取外してその代わりにスイーベルを装
着し、電線引留支持側に回転輪を取付け、これらの準備
作業をしてから回転輪を回して混触している電線を捻回
し復元するので、その準備作業に長時間を要する。また
電線の張力が大きいほどスイーベルの取付け作業が困難
となり、種々の張力調整用機材を必要とし、現地への搬
入設置に多大の労力を要する。
【0011】このため本発明は、混触が発生してからス
イーベルを取付けるのではなく、あらかじめ送電線の耐
張引留側にスイーベル装置を取付けておいて、混触を速
やかに復元することができるようにした装置および復元
方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の送電線の混触復元用耐張引留装置は、径
間の各相の電線の引留端部、または前記引留端部に直列
に連結された碍子連の任意箇所、または碍子連端部と鉄
塔引留点の間等の引留部に、あらかじめスイーベル装置
を介在させて設置し、常時はこのスイーベル装置が回転
しないようにロックし、混触が発生して復元作業をする
際にロックを外す回転ロック装置を設けておくことを特
徴とするものであり、
【0013】また本発明の送電線の混触復元用耐張引留
装置は、電線を捻回して混触を復元する電線捻回リング
をスイーベル装置に取付けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】また本発明の送電線の混触復元方法は、引
留部にスイーベル装置を介在設置した架空送電線の耐張
径間において、カウンタ ウェイトが取付けられている
上下の各電線のカウンタ ウェイトがある程度以上の距
離をおいて離れて相手方電線に少なくとも1回巻き付き
絡みつく混触が発生したときに、鉄塔に近い混触点側の
引留部に取付けてあるスイーベル装置の回転ロック装置
を外し、電線捻回リングで電線に捻回を与えることによ
り混触を復元することを特徴とする。
【0015】
【作用】スイーベル装置はその左右の各半部が相互に回
転自在であるから、これを径間の各相の電線の引留端部
において鉄塔引留点側と電線側との間に介在させて取付
けることにより、鉄塔引留点側が固定されていてもスイ
ーベル装置部分において電線側を回転させることが可能
になる。
【0016】回転ロック装置は、常時はスイーベル装置
を回転しないようにロックしているので、電線は常時は
鉄塔引留点側に支障なく引き留められている。電線に混
触が発生したときは、回転ロック装置を外すとスイーベ
ル装置が回転自在になり、電線を捻回することが可能に
なる。
【0017】電線捻回リングは、スイーベル本体の電線
側に取付けて回転させ、電線を単独にまたは碍子連と電
線を一緒にして混触の巻付き方向とは逆方向に捻回させ
て混触を正常状態に復元させる。
【0018】前記の電線の捻回は、径間における下方の
電線のカウンタ ウェイトが取付けられている電線部分
が上方の電線のカウンタ ウェイトが取付けられている
電線部分を乗り越えて少なくとも1回巻き付いて絡み合
い混触している電線部分を、その巻き付き方向とは逆方
向に、混触の巻き付き回数と同一回数巻回して巻き戻
す。この電線の耐張引留側における電線捻回リングの回
転による径間の電線の捻回を所要回数捻回し続けると、
捻回が径間中間のカウンタウェイトが重なって巻き付い
ている電線部分まで波及伝播し、巻き付き方向とは逆方
向に強制捻回されて巻き付きが解かれ復元する。
【0019】また、上下の各電線の2か所のカウンタ
ウェイトが1m以上の距離をおいて離れて相手方電線に
絡みついている混触の場合は、鉄塔に近いほうの混触点
側において電線捻回作業を行う。このため鉄塔に近いほ
うの混触点側の引留部に取付けてあるスイーベル装置の
回転ロック装置を外し、このスイーベルに電線捻回リン
グを取付けて回転させ電線に捻回を与えて混触を復元す
る。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1は本発明の混触復元用耐張引留装置におけるスイー
ベル装置と電線捻回リングの取付け状態を示し、鉄塔の
耐張引留点25にクレビス26でヨーク27を引留めた
2連耐張碍子連28のヨーク29と、送電線31の引留
クランプ30との間に、Uクレビス5、直角クレビス7
でスイーベル装置1を介在させて取付ける。このスイー
ベル装置1はカウンタ ウェイトが取付けられている径
間の架空送電線の各相ごとに耐張引留部に取付ける。2
0はこのスイーベル装置1に取付けた電線捻回リングで
ある。
【0021】前記のスイーベル装置1は、図2に示すよ
うに、左右の回転円筒体半部1a、1bを嵌合端面2に
おいて嵌合し、ベアリング3、軸4により相互に回転自
在に連結し、両端にクレビス5とボルト6、直角クレビ
ス7とボルト8を設けたものであり、両半部1a、1b
上に1枚のロック板よりなる回転ロック装置10を添わ
せてボルト9a、9bにより着脱自在に取付ける。
【0022】この回転ロック装置10は、常時はボルト
9a、9bでロック板を固定して両半部1a、1bが相
互に回転しないようにスイーベル装置の回転をロックし
ておき、送電線の混触を復元する作業を行う際にボルト
9a、9bを外しロック板を外して両半部1a、1bを
回転自在にするものである。図1はこのスイーベル装置
1の取付け状態を示している。
【0023】前記の図1の電線捻回リング20はその側
面を示した図3のように、回転輪を二つ割りにした輪体
半部20a,20bのリブをボルト21で結合して円形
輪に形成し中心には輪部22を設け外周に周溝23(図
1)を設けたものであり、必要に応じて電線捻回リング
20の回転数を計数する回転計24を取付ける。この電
線捻回リング20を図1のようにスイーベル装置1に取
付けるには、中心輪部22でスイーベル筒体を挟み輪体
半部20a,20bをボルト21で結合してスイーベル
装置1に取付ける。23は電線捻回リング20の外周溝
23に適当回数巻付けたロープである。
【0024】図4は前記図1のようにスイーベル装置を
単独で用いるかわりに、前記の回転自在な両半部1a、
1bの端部をヨーク11とヨーク12にボルト13、1
4で取付けて用いる2連耐張装置用のスイーベル装置の
実施例を示したものであり、両ヨーク11、12はスイ
ーベル装置1の両半部1a、1bにより互に回転自在に
連結される。このスイーベル装置1も図2のスイーベル
装置1と同様に、両半部1a、1bにロック板よりなる
回転ロック装置10を取付けて常時は回転をロックし送
電線の混触復元作業時にはロックを解除してスイーベル
1を回転自在にする。
【0025】15は前記のように回転ロック装置をスイ
ーベル装置1に直接取付けるかわりに、両ヨーク11と
12にボルト16、17で1枚のロック板を取付けた回
転ロック装置であり、常時はボルト16、17でロック
板をヨークに固定してスイーベル装置1の両半部1a、
1bが相互に回転しないようにロックし、送電線の混触
を復元する作業を行う際にはボルト16、17を外しロ
ック板15を外して両ヨーク11、12のロックを解除
しスイーベルを回転自在にする。18は直角クレビス、
19はUクレビスであり、この2連耐張装置用スイーベ
ル装置のヨーク11、12をたとえば図1の2連耐張碍
子連25と鉄塔の耐張引留側の間に取付ける。このよう
に取付けたスイーベル装置も電線捻回リング20を図1
の場合と同様に取付けて送電線の混触を復元する。
【0026】本発明は前記のように径間における各相の
送電線の引留部にあらかじめスイーベル装置を介在させ
て設け、この径間の送電線に混触が発生すると、回転ロ
ック装置10(15)を外してスイーベル装置のロック
を解除するとともに、このスイーベル装置1に電線捻回
リング20を取付け、電線捻回リングの外周溝23にロ
ープ23を30〜40回巻付けて、このロープの下部を
鉄塔下部等適宜の箇所に設置したウインチ等により巻き
上げ、混触している電線の巻付き方向とは逆方向に混触
が解かれるまでの回転数だけ電線捻回リング20を回転
させることにより電線を逆方向に捻回し図10の矢印方
向に捻回を与えて混触を復元させる。
【0027】この電線の捻回方向は、図9のように電線
Bのカウンタ ウェイトCbを取付けた電線部分が上方
の電線Aのカウンタ ウェイトCa を取付けた電線部分
に巻き付いて混触している電線に対し、電線Bを矢印X
1方向に捻回を与えこの電線が何回か捻回させられる
と、この捻回がカウンタ ウェイトが重なっている電線
部分に伝播して巻き付き方向とは逆の矢印X2方向に強
制的に捻回させられる。これにより電線Aのカウンタ
ウェイトCa の上に重なって巻き付いていた電線Bのカ
ウンタ ウェイト取付電線部分は電線Aの周りを巻き付
き方向とは逆方向に回転し巻き付きが解かれて復元す
る。
【0028】上下の各電線の2か所のカウンタ ウェイ
トが1m以上の距離をおいて離れて電線に絡みついてい
る混触の場合は、鉄塔に近いほうの混触点側において電
線捻回作業を行う。このため鉄塔に近いほうの混触点側
の引留部に取付けてあるスイーベル装置の回転ロック装
置を外し、このスイーベルに電線捻回リングを取付けて
回転させ電線に捻回を与えて混触を復元する。
【0029】また電線の混触状態が図8のように、下方
の電線Bに取付けられている2か所のカウンタ ウェイ
トCb 、Cb 間の距離xが1m以上離れて上方の電線A
に巻き付いて混触している場合は、上下の電線A、Bの
いずれか一方の電線だけを捻回したのでは電線に巻き付
いているカウンタ ウェイトが外れず混触が復元できな
い場合がある。このような場合は、混触している上下の
電線A、Bの両方を捻回させるこより混触を復元させる
ことができる。
【0030】混触した電線が細い場合は電線捻回リング
を手動で回転させて電線に捻回を与えることができる
が、電線が太い場合は電線捻回リングにロープを相当回
数巻付け、このロープをウインチ等で巻取ることにより
電線捻回リングを回転させて電線に捻回を与える。この
電線捻回リングにロープを巻付けるときは、電線捻回リ
ングの固定ボルト等を緩めて電線捻回リングを空転させ
ながらロープを巻付ければ迅速に巻付けることができ
る。
【0031】前記のように電線支持点側において径間中
間の混触電線部分が復元するまでの回数の回転をさせて
電線に強制的に捻回を与えると、混触が復元しても電線
にはその回転数の捻回が蓄積しているので、復元してか
らこの蓄積捻回を開放するために、この電線を強制捻回
の回転数と同一回転数だけ逆方向に捻回する。この回転
数は、捻回装置に取付けた回転計により監視する。
【0032】前記の電線を捻回する方向は電線最外層よ
り線のよりが締まる方向にすると混触解除の作業効率が
よい。
【0033】前記の電線を捻回する回数を径間の電線長
さ10メートル当たり5回以下とすることにより、電線
に過渡のねじれが加わらず塑性変形や破断が生ずるおそ
れがなくなる。
【0034】なお前記の実施例においては、スイーベル
装置の回転をロックする回転ロック装置をスイーベル装
置とは別個に設けた例を示したが、スイーベル装置自体
が回転ロック機能を具備するように回転ロック装置を構
成してもよい。
【0035】
【発明の効果】前記のように本発明は、送電線の引留部
に、あらかじめスイーベル装置を介在させて設置してお
くとともに、回転ロック装置を設けておくので、混触事
故が発生したときは長時間を要するスイーベル装置の取
付け作業をすることなく、直ちに電線捻回リングを取付
けて復元作業を行うことができ、復旧作業時間を著しく
短縮でき、緊急復旧が可能となるばかりでなく、経済的
である。また、常時はスイーベル装置が回転しないよう
にロックし混触を復元する際にロックを外す回転ロック
装置を設けたので、常時は電線を支障なく引き留めるこ
とができ安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混触復元用耐張引留装置におけるスイ
ーベル装置と電線捻回リングの取付け状態図
【図2】スイーベル装置の1実施例の正面図
【図3】電線捻回リングの側面図
【図4】スイーベル装置の他の実施例の正面図
【図5】電線の配置図
【図6】1か所混触2回絡みの混触状態図
【図7】2か所混触2回絡みの混触状態図
【図8】2か所混触の混触状態図
【図9】混触電線の状態図
【図10】混触電線の状態図
【符号の説明】 A ;上方電線 B ;下方電線 C ;カウンタ ウェイト 1 :スイーベル装置 10、15:回転ロック装置 20:電線捻回リング 28:耐張側クランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 陽茂 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 神山 隆 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 須永 芳夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 太田 浩 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 宮崎 宏史 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−222405(JP,A) 特開 平5−161227(JP,A) 実開 平4−6223(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空送電線の引留部にスイーベル装置を
    介在させて設置し、常時はスイーベル装置が回転しない
    ようにロックし混触を復元する際にロックを外す回転ロ
    ック装置を設けたことを特徴とする送電線の混触復元用
    耐張引留装置。
  2. 【請求項2】 スイーベル装置に電線捻回リングを取付
    けたことを特徴とする請求項1の送電線の混触復元用耐
    張引留装置。
  3. 【請求項3】 引留部にスイーベル装置を介在設置した
    架空送電線の耐張径間において上下の電線の各カウンタ
    ウェイトが間隔をおいて混触している電線に対し、鉄
    塔に近い混触点側の引留部に設置されているスイーベル
    装置の回転ロック装置を外し電線捻回リングを回転する
    ことにより電線に捻回を与えて混触を復元することを特
    徴とする送電線の混触復元方法。
JP5792891A 1991-02-28 1991-02-28 送電線の混触復元用耐張引留装置および混触復元方法 Expired - Lifetime JP2825361B2 (ja)

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