JPH0767216B2 - 弛度制御架空地線張替工法 - Google Patents

弛度制御架空地線張替工法

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JPH0767216B2
JPH0767216B2 JP22640791A JP22640791A JPH0767216B2 JP H0767216 B2 JPH0767216 B2 JP H0767216B2 JP 22640791 A JP22640791 A JP 22640791A JP 22640791 A JP22640791 A JP 22640791A JP H0767216 B2 JPH0767216 B2 JP H0767216B2
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正康 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、腕金箇所で架空高圧
配電線を支持する電柱等におけるその頂上部、即ち電柱
頂上に設けた地線支持棒や地線キャップ本体或いは電柱
の柱頭などに支持されている架空地線を新しいものと張
り替える工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既設の架空地線を新しいものと交換して
張り替える作業は、高圧架空配電線を活線状態のままで
行うことが要求されている。
【0003】この活線作業においては新しい地線と頂上
部から取り外す旧地線とが夫々張替作業中に垂れ下がっ
て電柱の腕金に支持してある高圧架空配電線に一定巾以
下に接近してはならないよう規制されている。
【0004】そのため旧地線や新しい地線を、上記高圧
架空配電線から一定巾以上の距離を確保しつつ張替作業
をしなければならない。そこで旧地線に多数の移動金車
を一定間隔に吊下せしめ、これらの各移動金車に新しい
地線を支持させて、これらを電柱の頂上部に近づけて張
替作業を行う方法や、あるいは各電柱の頂上部付近にポ
ールを夫々設けておき、これらの各ポール間に別途メッ
センジャーワイヤーを張り渡し、このメッセンジャーワ
イヤーに多数の移動金車を一定間隔で吊下させ、新しい
地線をこれらの各移動金車に支持させて、これらを電柱
の頂上部に近づけて張替作業を行う方法等がある。
【0005】また特開平1−91606号のように各電
柱の頂部から腕金先端にかけて、当該腕金に支持させた
各高圧架空配電線から一定巾以上に位置するレール体を
わたし、これらの各レール体上を移動自在な移動部材に
旧地線又は新しい地線を支持させて引き下げたり引き上
げたりして高圧架空配電線から常に一定巾以上離して地
線を取り替える方法も採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら旧地線に
多数の移動金車を吊下して張替する方法は、旧地線に負
担がかかって不測の事態も予想され、信頼性に欠ける。
また別途メッセンジャーワイヤーを設けて多数の移動金
車を吊下して張替する方法は、電柱等にポールを立てた
り、メッセンジャーワイヤーを張設するため、より多く
の労力や時間を要する。さらにレール体及び移動部材を
設けて張り替える方法は、旧地線や新しい地線を高圧架
空配電線から確実に引き離して作業できるが、別途専用
の部材を用意し、これを現場で設置しなければならない
ため、手間がかかり必ずしも満足できない。
【0007】そこでこの発明は活線状態での高圧架空配
電線との接近を避けつつ張替作業を安全かつ簡便に効率
よく行える方法を提供することにより上記課題を解決せ
んとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明はこの様な架空
地線を新しい地線と交換する張替作業において、隣接す
る二つの各電柱間毎に旧地線を切断して取り外し、当該
箇所に新しい地線を取り付けるようにした。
【0009】そしてこれらの旧地線又は新しい地線は、
これらの両端を、予め二つの電柱近くに設置した各高所
作業用バケットに係止し、これらの各高所作業用バケッ
トを動かして移動させる。
【0010】しかしながらこれらの旧地線又は新しい地
線を、これらの電柱間に引き通し又は引き留められた架
空高圧配電線から一定巾以上離して移動させなければな
らないが、高所作業用バケットが数cm移動しただけで
旧地線又は新しい地線の中央部の弛度が大きくなる。
【0011】例えば両端を二つの電柱で支持した電線の
長さLは以下のようになる。
【式1】 (但し、Sは電柱間の距離、dは弛度)
【0012】今この電柱間の距離〔s〕を70mとし、
弛度〔d〕を1%、即ち0.7mとした場合電柱間の電
線の長さは
【式2】 となる。しかしこの電線の弛度が大きくなり中央部で4
0cm下がったとすると電柱間の電線の長さは
【式3】 となる。従ってこの場合電線の長さは0.02743m
伸びたこととなる。
【0013】これを逆に言えば例えば電柱間の距離70
mの電線において2.743cm電線の長さを伸ばせ
ば、当該電線の中央部ではさらに40cm下がってしま
うこととなる。しかもこれらの高所作業用バケットは移
動速度が毎分50m以上の動きが生じる。
【0014】従って旧地線又は新しい地線の弛度が大き
くならないよう弛度調整装置を介して旧地線又は新しい
地線を高所作業用バケットに係止させた。
【0015】この弛度調整装置としては、電気や油圧の
モーターを使うこともできるが、上述の如く僅かな張力
の変化に対して弛度が大きく変化するため余程大きなも
の、即ち管理する張力=重量程度のものになり高所作業
用バケットに取り付けるには実用的でない。
【0016】そこで請求項1項の発明ではこの様な張力
の変化に高速で追随する弛度制御装置として定張力バネ
を用い、この定張力バネを繰り出し、巻き上げ自在に設
けてその繰り出し端に旧地線又は新しい地線の各端部を
係止するようにした。
【0017】また請求項2項の発明では上記工法に用い
る弛度制御装置が回転自在なシャフトを設け、このシャ
フトの外周複数箇所に回転板を夫々回転自在に軸支し、
これらの各回転板の一側の突出軸に繰り出し巻き付け自
在に設けた定張力バネの繰り出し端を上記シャフトに固
定し、各回転板を停止自在な制動装置を設けて構成さ
れ、上記シャフトに又は上記シャフトと連動する適宜の
回転部材に旧地線又は新しい地線の端部を係止し、巻き
付けるようにしたものである。
【0018】
【作用】請求項1項における上記弛度制御装置の定張力
バネは、バネが繰り出されて長く伸びても、短くなって
も荷重等は変化しないものである。
【0019】従って旧地線又は新しい地線の両端を係止
した高所作業用バケットが移動し、これらのバケット間
の距離が変化した際これにより上記バネが繰り出され又
は巻き取られるが、張力は変化せず、従って弛度も変化
しない。
【0020】この定張力バネの伸びと荷重との関係を図
7にグラフで示す。このグラフ図でも分かるようにこの
定張力バネはゼンマイや線巻バネとは全く異なる特性を
有し、伸びや回転角がいくら変化しても荷重やトルクは
一定しているものである。
【0021】また電柱間の緊線時の張力Tは次式によっ
て略算できる。ただしwは電線の単位重量、sは電柱間
の距離、dは弛度である。
【式4】 いま地線の単位重量wを0.23kg/mのものを用
い、電柱間の距離sを70mとし、さらに弛度を1%、
即ち0.7mとした場合
【式5】 である。
【0022】従って上記定張力バネでこの様な張力を保
持するものであるが、この要求される張力は地線の重量
や電柱間等の距離によって異なるものである。
【0023】請求項2項の弛度制御装置においては要求
される張力に応じて複数個の回転板を制動装置により停
止させる。
【0024】即ちシャフトの外周の各回転板を制動装置
により停止させると、シャフトに巻き付いた定張力バネ
はバネを巻き込もうとする力が働き、シャフトを回転さ
せ、このシャフト又はこのシャフトと連動する適宜の回
転部材に巻き付いた旧地線又は新しい地線をより巻き込
もうとする。しかし旧地線又は新しい地線に張力がかか
っており、これを定張力バネで保持する形となってい
る。そして旧地線又は新しい地線がシャフトから繰り出
される力が働くと、定張力バネも繰り出されるが、張力
は一定している。
【0025】また各回転板をフリーにさせると、定張力
バネは仂かず、シャフトの回転とともに当該回転板は回
転する。
【0026】
【実施例】以下この発明の実施例を図について説明す
る。
【0027】まずこの発明に使用する弛度制御装置につ
いて説明する。図3及び図4は弛度制御装置1の概略構
成図を示し、ロープの巻取、繰り出し用のドラム2のシ
ャフト3を回転自在に軸支し、このシャフト3に歯車4
を固定し、この歯車4はドラム2と一体に回転するよう
にする。このシャフト3と平行にシャフト5を回転自在
に軸支し、上記歯車4と同位置のシャフト5に歯車6を
固定し、上記歯車4と歯車6とはローラチェーン7で連
結されている。また歯車6は歯車4に対し1/3の歯数
になっている。シャフト5の外周四箇所に回転板8が夫
々回転自在に装着され、各回転板8の一側に二つの突出
軸9がシャフト5を中心に点対称に設けられ、これらの
各突出軸9に定張力バネ10が繰り出し、巻き取り自在
に巻き付いており、その突出端がシャフト5に固定され
ている。これらの各定張力バネ10は常に突出軸9に巻
き取られるよう付勢されている。また各回転板8の外周
縁を挾持自在な一対のブレーキ11が各回転板8毎に設
けられている。
【0028】そして各ブレーキ11をかけ、各回転板8
の回転を阻止した状態で、上記ドラム2に巻き付けられ
た、先端にフック12を有する巻き上げ下げロープ13
が、繰り出し方向に引っ張られるとドラム2が回転し、
歯車4、ローラチェーン7、歯車6を介してシャフト5
が回転しようとするが、このシャフト5には定張力バネ
10が係止されており、この定張力バネ10の力に抗し
てこのバネ10を引き出しつつシャフト5は回転し、こ
れらの定張力バネ10の予め定まった張力とバランスの
とれた箇所で止まる。
【0029】また上記ドラム2に巻き付けた巻き上げ下
げロープ13がゆるむと、これらの各定張力バネ10の
力によりシャフト5が回転し、ローラチェーン7、歯車
4を介してシャフト3が回転し、ロープ13をドラム2
に巻き取る。
【0030】この様にして各定張力バネ10はバネが繰
り出されたり、巻き取られたりするが、これらの伸びた
長さにかかわらず、一定の張力が保持される。
【0031】次にこの発明の工法を図1及び図2につい
て説明する。
【0032】まず隣接する二つの各電柱15の近くに図
2に示す如く、高所作業車16を設置し、各電柱15の
高圧架空配電線17を引き通した腕金18の近くの上部
に各高所作業車16の高所作業用バケット19を配置す
る。これらの各高所作業用バケット19には上記弛度制
御装置1を夫々設置する。そしてこれらの各高所作業用
バケット19から作業者が二つの電柱15の間の旧地線
20の両端に巻き付けグリップ21を夫々取り付け、こ
れらの各巻き付けグリップ21に各高所作業用バケット
19の各弛度制御装置1のドラム2に巻き付けた巻き上
げ下げロープ13のフック12を引っ掛ける。この状態
で旧地線20の両端を切断する。これにより旧地線20
は両端が各弛度制御装置1のドラム2に支持される。
【0033】そして図1に示す如く両端の二つの高所作
業用バケット19を夫々動かして旧地線20を、上記高
圧架空配電線17の上方を移動させて、これらの高圧架
空配電線17の外側に移動させる。
【0034】この際二つの各高所作業用バケット19は
夫々自由に動くのでドラム2から巻き上げ下げロープ1
3が繰り出されたり、巻き上げられたりするが、上述の
如く定張力バネ10によって支持されている形態とな
り、この旧地線20は一定の張力、弛度を保ちながら移
動する。従って旧地線20は活線状態の高圧架空配電線
17から常に一定巾以上離れて移動する。
【0035】そして高圧架空配電線17から一定巾以上
離れた脇に移動させた旧地線20を当該箇所で地上に降
す。これには上記弛度制御装置1の各ブレーキ11を解
除し、各回転板8を回転フリーの状態にし、各ドラム2
を回転させて各巻き上げ下げロープ13を繰り出す。こ
れにより各巻き上げ下げロープ13が伸びてこれらの各
先端に係止した旧地線20が地上に降りる。
【0036】そこで旧地線20の両端の巻き付けグリッ
プ21から各巻き上げ下げロープ13のフック12を外
し、別途用意した新しい地線22の両端に取り付けた巻
き付けグリップ23に各フック12を引っ掛け、再び各
弛度制御装置1の各ドラム2を回転させて各巻き上げ下
げロープ13を巻き上げる。これにより各巻き上げ下げ
ロープ13がドラム2に巻き上げられて新しい地線22
は高圧架空配電線17の脇まで引き上げられる。
【0037】そしてこの新しい地線22を緊線した状態
で、各弛度制御装置1の各ブレーキ11をかけて各回転
板8を回転不能なように固定する。これにより新しい地
線22は各定張力バネ10に支持される形態となり、一
定の張力によって保持される。この状態で各高所作業用
バケット19を夫々動かして新しい地線22を、高圧架
空配電線17の上方、一定巾以上の箇所を通過させて各
電柱15の頂部箇所に両端を持っていく。そして新しい
地線22の両端を各電柱15の頂部に係止、固定し、各
巻き上げ下げロープ13の各フック12を新しい地線2
2の両端の巻き付けグリップ23から外し、さらに各巻
き付けグリップ23も新しい地線22から外す。
【0038】この様にして隣接する二つの電柱15毎に
これらの作業を繰り返し、旧地線20を新しい地線22
に張り替えるものである。
【0039】上記実施例では弛度制御装置1のシャフト
3の歯車4とシャフト5の歯車6の比を3:1としシャ
フト5にかかるトルクを1/3に落しているが、これに
限定されるものではない。また四つの回転板8に夫々定
張力バネ10を設けているため各ブレーキ11をかける
ことにより4段階にトルクを変化させることができる。
従って必要とする張力によって、ブレーキ11をかける
回転板8の数を増減してやればよい。なお上記実施例で
は旧地線又は新しい地線の端部を一旦、ドラム2に巻き
付けた巻き上げ下げロープ13に係止し、このドラム2
とシャフト5はシャフト3、歯車4、ローラチェーン7
及び歯車6を介して連動させているが、これに限らず、
上記旧地線又は新しい地線を直接シャフト5に係止、巻
き付けても良い。
【0040】次に図5及び図6は上記弛度制御装置1の
具体例を示す側面図及び要部断面図である。上記シャフ
ト3及び5は両側フレーム25,25に回転自在に支持
されており、またシャフト5に回転自在に支持された各
回転板8の脇には夫々バネ巻き付けドラム26がシャフ
ト5に被冠、固定され、これらの各バネ巻き付けドラム
26の外周に上記定張力バネ10の先端が固定されてい
る。また上記各ブレーキ11は、両側フレーム25,2
5の間にわたした二つの桟27に夫々固定されており、
これらの各桟27は上記回転板8の円周上に沿ってずれ
て設けられ、夫々2個づつブレーキ11,11が固定さ
れている。これらの各ブレーキ11は二つの挾持片2
8,28が軸29に軸支され、ハンドル30を回すと二
つの挾持片28の先端間で各回転体8の外周縁を挾持す
るものである。
【0041】また上記シャフト3の一端には、手動巻取
繰出機構31を設けている。この手動巻取繰出機構31
はシャフト3の一端に鍔32を設け、この鍔32の外方
のシャフト3に回動自在なラチェット爪車33を設け、
さらにこのラチェット爪車33の外方のシャフト3にナ
ット34を螺着し、上記ラチェット歯車33にラチェッ
ト爪(図示省略)がかみ合っているものである。
【0042】そしていまナット34の外周にハンドル
(図示省略)をはめてナット34を回すと、ナット34
が締め付けられて鍔32とナット34にラチェット爪車
33が挾持され、ラチェット爪車33と鍔32及びナッ
ト34は一体となって回転する。そしてその際ラチェッ
ト爪車33の回転はラチェット爪に阻止されない。従っ
てこの方向にナット34を回すと、上記ドラム2が回転
しこのドラム2に巻き上げ下げロープ13を巻き上げて
いく。
【0043】そしてこのナット34の回転を止めると、
巻き上げ下げロープ13の張力によってシャフト3は逆
回転しようとするが、ナット34と一体となったラチェ
ット爪車33がラチェット爪によってその回転を阻止さ
れ、シャフト3及びドラム2は回転しない。
【0044】一方ナット34を逆方向に回転させると、
ナット34はラチェット爪車33から離れ、ラチェット
爪車33はラチェット爪に係止されているため回転しな
いが、ナット34及びシャフト3は逆方向に回転し、ド
ラム2から巻き上げ下げロープ13を繰り出すことがで
きる。
【0045】なおこの手動巻取繰出機構31を作動させ
る際は上記各ブレーキ11を解放し、各回転板8を回転
フリーにしておくことは勿論である。
【0046】さらに上記両側フレーム25の一端には、
両側フレーム25の間にわたした第1取付フック35を
設け、この第1取付フック35の下方の各両側板25箇
所に夫々ベルト36の一端を係止し、これらの各ベルト
36の他端に第2取付フック37を設け、これらの各ベ
ルト36には各ベルト36の長さ調整器38を設けてい
る。
【0047】従って上記各弛度制御装置1は第1取付フ
ック35を上記高所作業用バケット19の手摺の一側に
引っ掛け、各ベルト36を各高所作業用バケット19の
下方から手摺の反対側に回して第2取付フック37を手
摺に引っ掛け、各長さ調整器38を作動させて各ベルト
36を締め付けることにより、各高所作業用バケット1
9に固定されるものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1項の発明では、一般に使用する
高所作業用バケットに弛度制御装置を取り付けるだけで
準備が完了し、従来の如く活線状態の高圧架空配電線や
電柱等に何等保護装置や機材を取り付ける必要がない。
そして二台の高所作業用バケットを用いて切断した旧地
線やこれから取り付ける新しい地線の両端を保持し乍ら
これらを移動させて張替えるもので、張替作業は極めて
簡単かつ効率的で手間のかからないものである。
【0049】しかも上記旧地線や新しい地線の両端は高
所作業用バケットに設けた弛度制御装置の定張力バネに
よって支持されるため、二台の高所作業用バケットの動
きが多少バラバラであっても定張力バネがこれらをすば
やく吸収し、その張力、弛度を変化させずに保持しかつ
その状態で移動できる。
【0050】従って旧地線や新しい地線を常に高圧架空
配電線から一定巾以上に保持でき、作業は安全である。
【0051】また請求項2項の発明は上記効果に加え、
弛度制御装置の定張力バネをシャフトに回転自在に設け
た複数個の回転板に分散して設けているため、上記工法
において要求される張力は電柱間の距離や電線径等によ
って異なるが、これらの各ケースの張力に応じて複数個
のうちの任意数の回転板の回転を停止させ、トルクを調
整することがききるため、一つの弛度制御装置を用意し
ておけば旧地線に既存の張力以上をかけることなく種々
のケースに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の工法における旧地線を切断した後の
状態を示す概略斜視図
【図2】この発明の工法における旧地線を切断する前の
状態を示す概略斜視図
【図3】この発明の工法に使用する弛度制御装置の概略
構成平面図
【図4】この発明の工法に使用する弛度制御装置の一部
概略構成側面図
【図5】この発明の工法に使用する弛度制御装置の側面
【図6】この発明の工法に使用する弛度制御装置の要部
断面平面図
【図7】この発明の工法に使用する弛度制御装置の定張
力バネの特性を示すグラフ図
【符号の説明】
1 弛度制御装置 5 シャフト 8 回転板 9 突出軸 10 定張力バネ 11 ブレーキ 15 電柱 19 高所作業用バケット 20 旧地線 22 新しい地線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 正康 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号 株式会 社安田製作所内 (72)発明者 山下 伸一 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号 株式会 社安田製作所内 (72)発明者 井上 均 兵庫県加東郡滝野町下滝野4丁目62番地 藤井電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する二つの各電柱間毎に旧地線を切
    断撤去し、新しい地線を係止固定する架空地線張替作業
    において、上記旧地線の撤去及び新しい地線の取付に伴
    う移動は、上記二つの電柱近くに設置した各高所作業用
    バケットに設けた弛度制御装置の繰り出し、巻き上げ自
    在な定張力バネの繰り出し端に旧地線又は新しい地線の
    両端を係止して各高所作業用バケットを動かして行うこ
    とを特徴とする、弛度制御架空地線張替工法。
  2. 【請求項2】 弛度制御装置が、回転自在なシャフトの
    外周複数箇所に回転板を夫々回転自在に軸支し、これら
    の各回転板の一側の突出軸に繰り出し巻き付け自在に設
    けた定張力バネの繰り出し端を上記シャフトに固定し、
    各回転板を停止自在な制動装置を設けて構成され、上記
    シャフトに又は上記シャフトと連動する適宜の回転部材
    に旧地線又は新しい地線の端部を係止し、巻き付けるこ
    とを特徴とする、請求項1項記載の弛度制御架空地線張
    替工法。
JP22640791A 1991-08-13 1991-08-13 弛度制御架空地線張替工法 Expired - Lifetime JPH0767216B2 (ja)

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CN111755988A (zh) * 2020-07-29 2020-10-09 南方电网科学研究院有限责任公司 一种安装绝缘毯及绝缘毯夹装置
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