JP2801413B2 - 送電線の混触復元方法およびその装置 - Google Patents

送電線の混触復元方法およびその装置

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JP2801413B2 JP41364390A JP41364390A JP2801413B2 JP 2801413 B2 JP2801413 B2 JP 2801413B2 JP 41364390 A JP41364390 A JP 41364390A JP 41364390 A JP41364390 A JP 41364390A JP 2801413 B2 JP2801413 B2 JP 2801413B2
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豊 松崎
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浩 太田
宏史 宮崎
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古河電気工業株式会社
東京電力株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の混触を復
元する方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線に着雪すると、雪片が電線表
面のより溝に沿って滑りながら回転するとともに電線自
体もねじられ、急速に大きな筒雪に成長して電線の垂
下、断線や鉄塔支持物の変形、倒壊等の事故を起こすの
で、この電線のねじれを防止するために、図16に示す
ように、引留クランプによる耐張支持の鉄塔T1、懸垂
クランプで懸垂する鉄塔T2、耐張支持の鉄塔T3によ
り架設された径間の上下の電線A、Bに、クランプアー
ムC1に重錘C2を取付けたカウンタウェイトCをCa
1、Ca2、Ca3、Ca4、Ca5、Cb1、Cb
2、Cb3、Cb4、Cb5のように取付けて着雪によ
る電線のねじを防止しているが、電線がねじれず着氷
雪が電線側方に翼状に付着発達すると、風により電線が
ギャロッピング振動を起こして上下に大きく振動し下方
の電線Bが上方の電線Aまで跳ね上がって両電線が混触
して相間短絡事故を起すことがある。
【0003】またこのように下方の電線Bが跳ね上がる
とこれに取付けられているカウンタウェイトCbの部分
が上方の電線AのカウンタウェイトCaの部分に引っ掛
かってしまい、特に50〜100m毎にカウンタウェイ
トが取付けられている径間内の電線が混触するような場
合は、図17に示すように、懸垂側鉄塔T2と耐張側鉄
塔T3間の径間中央の1か所P1において上下両電線
A、BのカウンタウェイトCa、Cbを取付けた部分が
引っ掛かるか、または図18に示すように径間の2か所
P1、P2等において引っ掛かって絡み合い、外れなく
なって復旧に手間取り大規模な長時間停電事故を起こす
ことがある。(図17は1か所混触2回絡みの状態、図
18は2か所混触2回絡みの状態を示す)
【0004】このように上下の電線相互が引っ掛かる
と、図1に示すように下方電線Bのカウンタウェイト
Cbを取付けた電線部分が上方電線Aのカウンタウェイ
トCaを取付けた電線部分の上側を乗り越えて下方電線
BのカウンタウェイトCbが上方電線Aのカウンタウェ
イトCaの上に重なり絡み合った状態になる。このよう
に重なり絡み合った電線を元に戻すには、カウンタウェ
イト自身のモーメントと電線の捩じれ剛性に逆らって回
転させなければならないので、自然復元を期待すること
はできない。
【0005】このように自然復元できない状態の場合従
来は、図19に点線で示すように、径間中央の1か所の
混触の場合は架空送電線A、BにロープRを掛け同期さ
せて上下に揺すりながら両電線を動揺させてカウンタウ
ェイト取付け部分の絡み合いを外すように試みていた
が、復元に成功する場合もあるが地形によっては実施困
難な場合もあり確実な復元方法ではなかった。
【0006】しかも、混触が径間中間の1か所の場合で
も図20に示すように下方の電線Bのカウンタウェイト
Cbを取付けた電線部分が上方の電線Aのカウンタウェ
イトCaを取付けた電線部分に2巻回も巻きついている
ような場合は、電線にロープRを掛けて動揺を与えても
復元させることは不可能であった。これは電線を動揺さ
せて混触部分に巻きついているカウンタウェイトを1回
転だけ復元方向に回転させて戻すことができたとして
も、この逆方向回転により電線がねじられてしまうため
にこのねじれに逆らってさらに2回目の回転をさせて戻
すことはできず、むしろ2回巻きつきの元の状態に戻っ
て安定してしまうからである。
【0007】このように電線をロープで動揺させても電
線相互の絡み合いが外れないような場合は、架設されて
いる電線を鉄塔支持物から外し地上に下ろして絡み合い
を解いたり絡み合い部分を切断したりして復元させる工
法がとられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように電線を鉄
塔支持物から外して地上に下ろし、地上で絡み合いを解
いて復元させる従来の工法は、工事が長時間となり、架
空送電線が建造物に近接している地域においては安全対
策を図らなければならず施工が困難であり、さらに混触
事故が夜間に発生した場合は緊急に短時間で復旧作業を
行おうとしても、電線にロープを掛けて動揺させ復旧さ
せることも電線を地上に下ろして復旧させることもきわ
めて困難で緊急復旧は望めず社会的な影響が大きかっ
た。
【0009】本発明は、前述のように径間の1箇所また
は2箇所に上下両電線が1巻回または2巻回以上も巻付
いて絡み合う混触事故が発生した場合に、電線を地上に
下ろしたり切断したりすることなく、速やかに巻付き絡
み合いを解いて確実に復旧させることができる送電線の
混触復元方法およびその装置を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明の送電線の混触復元方法はつぎの(1)乃至
(6)の構成を特徴とし、その混触復元装置はつぎの
(7)乃至(9)の構成を特徴とする。
【0011】(1)本発明の送電線の混触復元方法の
(1)は、カウンタウェイトが取付けられている送電線
が少なくとも1回巻き付いて絡み合い混触している架空
送電線において、引き留め支持点、および/または懸垂
支持点において、少なくともいずれか一方の電線をその
巻き付き方向とは逆方向に強制捻回することにより巻き
付きを解いて復元することを特徴とする方法である。
【0012】(2)本発明の送電線の混触復元方法の
(2)は、前記(1)の方法において、径間の耐張支持
点側で、混触している電線の少なくともいずれか一方の
電線のジャンパ線を切り離し、電線引留クランプと鉄塔
アーム支持点との間の連結部、すなわち引留クランプと
耐張碍子連との間、耐張碍子連の中間部等に、スイーベ
67または68を設置し、このスイーベルよりも引留
クランプ側たとえば引留クランプ60の電線圧縮部に、
捻回装置取付用耐張側クランプ10を取付けてこの耐張
側クランプ10に捻回装置を取付け、この捻回装置
により電線を捻回することにより混触を解いて復元する
ことを特徴とする方法である。(図1乃至図4参照)
【0013】(3)本発明の送電線の混触復元方法の
(3)は、前記(1)の方法において、径間の懸垂支持
側で、混触した架空送電線の少なくともいずれか一方の
電線の懸垂クランプ近傍に捻回装置取付用懸垂側吊クラ
ンプ20を取付け、この懸垂側吊クランプ20を鉄塔に
支持させ、懸垂クランプを懸垂碍子連からきり離して電
線を前記懸垂側吊クランプ20により支持させ、この懸
垂側吊クランプ20に捻回装置を取付け、この捻回装
により電線を捻回することにより混触を解いて復元
することを特徴とする方法である。(図5、図6参照)
【0014】(4)本発明の送電線の混触復元方法の
(4)は、前記(1)乃至(3)の方法において、捻回
装置により複数回捻回して復元した電線に対し、前記捻
回回数と同一回数の逆方向捻回を捻回装置により与える
ことを特徴とする方法である
【0015】(5)本発明の送電線の混触復元方法の
(5)は、前記(1)乃至(4)の方法において、電線
を捻回する方向を、電線最外層より線のよりが締まる方
向に捻回することを特徴とする方法である
【0016】(6)本発明の送電線の混触復元方法の
(6)は、前記(1)乃至(5)の方法において、電線
の捻回回数を、径間の電線長さ10メートル当たり5回
以下とすることを特徴とする方法である
【0017】(7)本発明の送電線の混触復元装置
(1)は、電線を捻回する回転輪よりなる捻回装置
と、前記捻回装置取付用の耐張側クランプ10と、前記
捻回装置の回転を計数する回転計と、スイーベル
7(または68)とを備えることを特徴とする装置であ
る。(図4、図7乃至図11参照)
【0018】(8)本発明の送電線の混触復元装置
(2)は、電線を捻回する回転輪よりなる捻回装置
と、前記捻回装置取付用の懸垂側吊クランプ20と、前
記捻回装置の回転を計数する回転計とを備えること
を特徴とする装置である。(図6図7乃至図9、図1
2、図13参照)
【0019】(9)本発明の送電線の混触復元装置
(3)は、前記(7)または(8)の装置において、回
転輪を耐張側クランプ10または懸垂側吊クランプ20
に固定ロックする固定杆18または33を設けたことを
特徴とする装置である。(図4、図6参照)
【0020】
【作用】架空送電線の混触は、径間における下方の電線
のカウンタウェイトが取付けられている電線部分が上方
の電線のカウンタウェイトが取付けられている電線部分
を乗り越えて巻き付き両電線のカウンタウェイトが重な
った状態になる(図17乃至図20参照)。この混触状
態を解いて復元するために、巻き付いて重なった電線部
分を、その巻き付き方向とは逆方向に巻回して巻き戻
す。この電線部分を逆方向に巻回する回数は、混触の巻
き付き回数と同一回数である。
【0021】前記の混触した巻き付き電線部分を逆方向
に巻回して復旧しようとしても、混触電線部分は径間中
間の高所にあり、この電線部分に直接手を加えて巻回す
ることができないので、架空電線を支持する耐張鉄塔
側、懸垂鉄塔側において径間の混触電線を巻き付き方向
とは逆方向に回転させる操を行う。このため電線引留
クランプ側、懸垂クランプ側において捻回装置を取付
け、この捻回装置を回転させることにより径間中間の混
触電線部分に捻回を与える。
【0022】この電線支持点側における回転により径間
の電線に捻回が与えられると、この捻回が径間中間のカ
ウンタウェイトが重なって巻き付いている電線部分まで
波及して伝播し、巻き付き方向とは逆方向に強制捻回さ
れて巻き付きが解かれ復元する。この電線支持点側にお
いて捻回装置を回転させる回転数は、この回転により電
線に与えられた捻回が径間中間の混触電線部分まで波及
し伝播して巻き戻し復元するまで回転を継続する回転数
である。
【0023】前記のように電線支持点側において径間中
間の混触電線部分が復元するまでの回数の回転をさせて
電線に強制的に捻回を与えると、混触が復元しても電線
にはその回転数の捻回が蓄積しているので、復元してか
らこの蓄積捻回を開放するために、この電線を強制捻回
の回転数と同一回転数だけ逆方向に捻回する。この回転
数は、捻回装置に取付けた回転計により監視する。
【0024】前記の電線を捻回する方向は電線最外層よ
り線のよりが締まる方向にすると混触解除の作業効率が
よい。
【0025】前記の電線を捻回する回数を径間の電線長
さ10メートル当たり5回以下とすることにより、電線
に過渡のねじれが加わらず塑性変形や破断が生ずるおそ
れがなくなる。
【0026】耐張支持点側で回転操作を行う場合は、捻
回装置取付用の耐張側クランプを電線引留クランプの電
線圧縮部に取付け、この耐張側クランプに捻回装置を取
付ける。この捻回装置を回転すると耐張側クランプ、引
留クランプが一緒に回転して電線を捻回する。スイーベ
ルはこの引留クランプと鉄塔アーム支持点との間たとえ
ば耐張碍子連に取付ける。これにより引留クランプ側と
鉄塔アーム支持点が相互に回転自在に連結され、捻回装
置による引留クランプ側の回転が可能となる。
【0027】懸垂支持点側で回転操作を行う場合には、
捻回装置取付用の懸垂側吊クランプを懸垂クランプの電
線支持点近傍に取付け、懸垂クランプで懸垂支持されて
いた電線をこの懸垂側吊クランプにより懸垂支持させ、
懸垂碍子連と懸垂クランプをきり離す。これにより電線
の回転が可能になり、懸垂側吊クランプに取付けた捻回
装置を回転させると懸垂側吊クランプとともに電線が捻
回する。
【0028】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1乃至図6は本発明の方法を説明する図であり、図7
乃至図9は本発明の方法で用いる捻回装置を示し、図1
0乃至図13は本発明の方法で使用する捻回装置取付用
の耐張側クランプおよび懸垂側吊クランプを示し、図1
4、図15は本発明の方法で使用するスイーベルを示
す。また図16乃至図18は架空送電線の混触の状態を
示し、図19、図20は電線のカウンタウェイトが絡み
合う状態を示す。
【0029】まず捻回装置の構成を図7の正面図と図8
の側面図で説明する。この捻回装置は回転輪1よりな
り、2はこの回転輪1の周溝、3は中心の軸孔、4およ
び5はリブ杆であり、一方のリブ杆4を各半部4a、4
bに分割して回転輪1を二つ割りにし、ボルト、ナット
6で結合する。7はリブ杆5に設けたロックピン挿入孔
であり、8は回転計でリブ杆4に取付具9で取付ける。
なお図8は後述の引留クランプ60に取付けた捻回装置
取付用耐張側クランプ10にこの回転輪1を取付けた状
態を側面図で示したものであり、図9は後述の懸垂クラ
ンプ支持点に取付けた捻回装置取付用懸垂側吊クランプ
20にこの回転輪1を取付けた状態を側面図で示したも
のである。
【0030】前記の回転輪1を取付けた回転計8は、後
述のように耐張側、懸垂側に回転輪1を装着して回転操
作をするときに回転輪1とともに回転してその回転数を
計数するものであり、回転数を表示しまたは出力する手
段を備えた適宜の回転計を使用する。
【0031】前記の回転輪1は捻回装置取付用の耐張側
クランプ10を介して送電線に取付ける。この捻回装置
取付用耐張側クランプ10は、引留クランプ挟持用の半
筒部13a、13bを開いた状態を示す図10および閉
じた状態を示す図11のように、各内側に半6角形溝1
1 、11を形成し外周面を半円筒面12に形成すると
ともに、フランジ13c、13d、13eを設けた引留
クランプ挟持用半筒部13a、13bを開閉半体14、
15の内側に取けてこの両開閉半体14、15をヒンジ
16で連結し、一方の開閉半体15に結合ボルト17を
取付け、またロック用の固定杆18を設けてこの固定杆
18にロックピン挿入孔19を設ける。この半筒部13
a、13bで図11に点線で示した電線Dの引留端にお
ける引留グランプ60の6角形圧縮部61の外周を把持
し、その両開閉半体14、15を結合ボルト17で結合
してこの耐張側取付クランプ10を引留クランプ60の
外周に取付け、引留クランプを把持して円筒状になった
両半筒部13a、13bよりなる円筒部13に図8のよ
うに捻回装置の回転輪1の中心軸孔3を嵌合して取付け
る。このように耐張側クランプ10で回転輪1を引留ク
ランプ60に取付けることにより、後述するように耐張
鉄塔側において回転させて混触した送電線を強制的に捻
回することができる。
【0032】また前記の回転輪1は送電線の懸垂クラン
プ支持点においても捻回装置取付用の懸垂側吊クランプ
20を介して取付けるが、この捻回装置取付用懸垂側吊
クランプ20は、電線挟持用半筒部23a、23bを開
いた状態で示す図12と閉じた状態を示す図13のよう
に、各内側に半円形溝21 、21を形成し外周面を半
円筒面22に形成するとともに、フランジ23c、23
d、23e、23f、23g、23hを設けた電線挟持
用半円筒部23a、23bの左半部の一端と中間部の外
側に、端部開閉半体24、25および中間部開閉半体2
6、27を取付け、この各開閉半体をヒンジで連結して
ボルト28、29で結合するようにし、この半円筒部2
3a、23bの右端部外周にロック用開閉半体30、3
1を取けてこの開閉半体をそれぞれヒンジで連結してボ
ルト32で結合するようにし、一方の開閉半体30にロ
ック用の固定杆33を設けてこの固定杆33にロックピ
ン挿入孔34を設け、また前記の電線挟持用半円筒部2
3a、23bの左半部の端部開閉半体24、25と中間
部開閉半体26、27の間を、ヒンジ35で連結してボ
ルト36で結合する吊下用開閉半体37、38で挟み、
その半体37に吊下杆39を取付けたものである。この
吊下杆39を鉄塔の懸垂碍子連支持点に吊り下げ、半円
筒部23a、23bの間に図9のように電線Dのアーマ
ーロッドDaを挟み、この電線を挟持して円筒状になっ
た円筒部23に図9のように捻回装置の回転輪1の中心
軸孔3を嵌合して取付ける。このように懸垂側吊クラン
プ20で回転輪1を懸垂支持点に取付けることにより、
後述するように懸垂鉄塔側において回転させて混触した
送電線を強制的に捻回することができる。
【0033】前記の耐張側クランプ10の円筒部13、
懸垂側吊クランプ20の円筒部23に中心軸孔3を嵌合
して取付けた捻回装置の回転輪1は、この円筒部13、
23に回転自在に嵌合するが、耐張側クランプ10のロ
ック用の固定杆18、懸垂側吊クランプ20のロック用
の固定杆33により回転しないようにロックされる。こ
れは耐張側クランプ10の固定杆18のロックピン挿入
孔19に図8のようにロックピン10Rを挿通して回転
輪1のロックピン挿入孔7に挿通することにより回転輪
1が耐張側クランプ10の固定杆18に固定される。ま
た懸垂側吊クランプ20においても同様に、その固定杆
33のロックピン挿入孔34に図9のようにロックピン
を挿入して回転輪1のロックピン挿入孔にロックピン1
0Rを挿通することにより回転輪1が懸垂側吊クランプ
20の固定杆33に固定される。前記のように耐張支持
点側、懸垂支持点側に取付けられて回転せられる回転
輪1が懸垂側吊クランプ20の固定杆33に固定され
る。
【0034】スイーベル40は、前記の耐張鉄塔側にお
いて引留クランプ側と鉄塔アーム支持点の間の耐張部材
の箇所に取付けて二つの部材を相互に回転自在に連結す
るものであり、たとえば1連碍子用のスイーベルの1例
は図14のように、回転筒体41、42がベアリング4
3を介して相互に回転自在に連結され、両筒端に取付部
44、45、連結ボルト46、47が設けられている。
【0035】また2連碍子用のスイーベル48の1例は
図15のように、ベアリング49を介して相互に回転自
在に連結した回転筒50、51に連結ボルト52、53
で支持板54、55を取付け、この支持板54、55の
両端に連結環56、57およびクレビス58、59を取
付けたものである。
【0036】本発明は前記のように構成した捻回装置の
回転輪1、耐張側クランプ10、懸垂側の吊クランプ2
0、スイーベル40等の装置を使用して送電線の混触を
復元するが、その方法は、図19ように、下方の電線B
のカウンタウェイトCbを取付けた電線部分が上方の電
線AのカウンタウェイトCaを取付けた電線部分の上側
を乗り越えて上方電線AのカウンタウェイトCaの上に
巻き付き、下方電線BのカウンタウェイトCbが上方電
線AのカウンタウェイトCaの上に重なって絡まり上下
の両電線が混触を起こしている状態の架空送電線、また
は図20のように、下方の電線BのカウンタウェイトC
bを取付けた電線部分が上方の電線Aのカウンタウェイ
トCaを取付けた電線部分の上側を乗り越えて1回以上
(図では2回)巻き付いて上方電線Aのカウンタウェイ
トCaの上に重なって絡み合い上下の両電線が混触を起
こしている状態の架空送電線に対して、この電線部分を
巻き付き方向とは逆方向に強制捻回することにより巻き
つき重なった絡み合いを解き復元するものであり、この
ような混触が図17に示すように径間に1か所だけでな
く図18に示すように2か所もしくはそれ以上、少なく
とも1か所発生している架空送電線に対して混触してい
る電線部分を強制捻回することにより復元する。
【0037】以下本発明による混触復元方法の作業手順
を説明する。径間において電線が図19、図20に示す
ように下方電線BのカウンタウェイトCbを取付けた電
線部分が上方電線Aの上側を乗り越え少なくとも1回巻
きついて上方電線AのカウンタウェイトCa上に重なっ
て絡み合っている状態の電線に対して以下の順序で作業
行う
【0038】「耐張側で回転輪を回転させる場合」 :径間内1か所混触の場合: 手順;図1のように、径間の架空送電線の下方電線B
が引留クランプ60、耐張碍子連62により引き留めら
れている耐張鉄塔T側において、この電線Bに接続され
ているジャンパ63(破線図示)を切り離す。(図示の
Taは平面図で示した鉄塔の電線支持アームである)
【0039】 手順;つぎに図2のように、この電線B
にカムアロング64を取付け、このカムアロング64を
鉄塔アームTaに取付けたウインチ65で引張ってお
く。耐張碍子連62が1連の場合は、この碍子連62を
外して代わりにロッド66を取付ける。
【0040】 手順;つぎにこのロッド66と引留クラ
ンプ60の間に、ロッド66と引留クランプ60を相互
に回転自在に連結するスイーベル67(図14のスイー
ベル40)を取付ける。このロッド66とスイーベル6
7を取付けた長さDは、径間の電線の弛度が変わらない
ように、耐張碍子連62が取付けられた長さと同じ長さ
にする。このロッド66とスイーベル67を取付けた後
にウインチ65の引張りを解く。なお、前記のスイーベ
ル67はロッド66と鉄塔アーム支持点69との間にス
イーベル67を取付けてもよい。
【0041】 前記の耐張碍子連62が2連碍子で長い
場合には、この碍子連の長さに相当する長さのロッドを
設置する作業に手間がかかるので、この場合は図15の
様な2連耐張碍子用のスイーベル40を用いる。これは
図3のように、2連碍子62の中間の所要数の碍子を碍
子交換器を用いて外し、この外した跡の碍子連中間部に
68のように2連耐張碍子用スイーベルを取付ける。こ
れによりスイーベル部分68の左側の碍子連部分と右側
の碍子連部分が互いに回転自在に連結される。なお、こ
のスイーベルの取付け位置は、前記のように碍子連の中
間に取付けるかわりに、引留クランプ60と碍子連62
先端との間、または碍子連62後端とその鉄塔アーム支
持点69との間に取付けることもできる。
【0042】 手順;図4のように、引留クランプ60
の圧縮部61の外周に、図10、図11の捻回装置取付
用耐張側クランプ10を把持させて取付け、この耐張側
クランプ10の円筒部13に図11の捻回装置の回転輪
1の中心軸孔3を嵌合して取付ける。(図4は鉄塔Tを
平面でなく側面図で示し、耐張碍子連の代わりにロッド
66が取付けられている状態を示している)。
【0043】 手順;前記の回転輪1は耐張側クランプ
10に固定せずに回転自在にしておき、回転輪1を回転
させる方向を確認して、その回転輪1を回転させる方向
に回転輪1の周溝2にロープ70を巻付け、この巻回し
たロープ下端を地上に届くように垂下させる。この回転
輪1を回転させる方向は電線を捻回させて混触を解き復
元させる方向である。
【0044】 手順;前記の回転輪1を耐張側クランプ
10に固定する。この固定は図8のように耐張側クラン
プ10の固定杆18にロックピン10Rを挿通して回転
輪1のロックピン挿入孔7に差し込む。この固定によ
り、回転輪1を回転させると耐張側クランプ10も回転
して引留クランプ60とともに電線が捻回する。
【0045】 手順;前記の回転輪1の周溝2に巻回し
たロープ70の下部を、鉄塔下部等適宜の箇所に設置し
たウインチ71等により巻き上げて回転輪1とともに耐
張側クランプ10と引留クランプ60を回転させ、これ
により混触している電線を捻回し、混触が解かれるまで
の回転数回転させて電線を捻回する。
【0046】 この電線の捻回方向は、図19もしくは図
20のように電線BのカウンタウェイトCbを取付けた
電線部分が上方の電線AのカウンタウェイトCaを取付
けた電線部分に巻き付いて混触している電線に対し、電
線Bを矢印X1方向(図示のX1方は電線のよりが締ま
る方向)に捻回を与えこの電線が何回か捻回させられる
と、この捻回がカウンタウェイトが重なっている電線部
分に伝播して巻き付き方向とは逆の矢印X2方向に強制
的に捻回させられる。これにより電線Aのカウンタウェ
イトCaの上に重なって巻き付いていた電線Bのカウン
タウェイト取付電線部分は電線Aの周りを巻き付き方向
とは逆方向に回転し巻き付きが解かれて復元する。
【0047】 手順;前記のように回転輪1を回転させ
ると、これに取付けられた回転計8により回転数が指示
されるが、この回転数はより線電線に対して常態よりも
余分の強制捻回を与えている回転数なので、この強制捻
回の回転とは逆方向に強制捻回回数と同一回数だけ回転
輪1を逆回転させる(回転計8の指示がゼロに戻るまで
逆回転させる)。これにより電線に与えられた強制捻れ
が解除される。
【0048】 手順;つぎに、この回転輪1を外し、引
留クランプ60から耐張側クランプ10を外し、鉄塔ア
ーム支持点69と引留クランプ60の間のロッド66と
スイーベル67を外して、外されていた耐張碍子を元に
戻して取付ける。2連耐張碍子62の中間碍子を外した
跡にスイーベル68を取付けた場合はこのスイーベル6
8を外して碍子を元に戻し取付ける。
【0049】 前記のように耐張碍子連を元に戻した後、
ジャンパ線を接続する。以上のようにして径間の混触電
線を耐張側において操作して復元させる。
【0050】 :径間内2か所混触の場合: 径間の電線の混触が図18のように径間内のP1点、P
2点の2か所で発生している場合には、耐張鉄塔側にお
いて、前記した手順によりP1点の混触している電線を
捻回して元に戻し、この電線に捻回が与えられいる状態
で、さらに回転輪1を回転させると、電線の捻回はP1
点を越えてP2点に伝播して、このP2点の電線部分を
強制捻回させる。これによりP2点において図19、図
20のように電線Aのカンタウェイト取付電線部分に巻
き付いている電線Bのカウンタウェイト取付電線部分
は、巻き付き方向とは逆方向に捻回させられて元に戻り
混触していた電線が復元する。
【0051】 実験によれば、回転輪1を回転させてP1
点の混触電線が復元してからそのまま回転輪1の回転を
さらに継続させると、第1の混触点P1点の混触電線が
復元してから電線Bの捻回がさらに捻られながら電線A
に沿ってするすると伝播して行き、混触点P1点の混触
電線が復元した数秒の後に第2の混触点P2点の混触電
線が混触巻き付き方向とは逆方向に捻回させられて元に
戻り復元した。
【0052】 以上のようにして、図19のように1回巻
き付いた絡み合いの場合も、図20のように2回巻き付
いた絡み合いの場合も、また図17のように径間内1か
所混触の場合も、図18のように径間内2か所混触の場
合も、何れの混触でも、前記のように回転輪1を回転さ
せて混触電線を強制捻回させることにより、速やかに復
元させることができる。
【0053】 「懸垂側で回転輪を回転させる場合」 混触発生点が径間の懸垂クランプ支持点寄りの位置にあ
る場合は、回転輪をこの懸垂クランプ支持点側に設置し
て前記の回転、捻回の操作をする。この場合は以下の順
序で作業を行う
【0054】 手順;図5のように、径間の架空送電線
の下方電線Bが鉄塔アームTaに懸垂碍子連81、懸垂
クランプ80で懸垂支持されている懸垂鉄塔T側におい
て、懸垂クランプ80の近傍の電線Bのアーマーロッド
Ba上に捻回装置取付用懸垂側吊クランプ20(図1
2、図13)を円筒部23で把持して取付ける。
【0055】 手順;この懸垂側吊クランプ20の吊下
杆39をターンバックル82で鉄塔アームTaに支持さ
せ吊り上げて懸垂碍子連81にかかる電線吊下荷重を解
き、懸垂クランプ80と懸垂碍子連81の連結を外す。
ターンバックル82による懸垂側吊クランプ20の吊下
げ長さDは懸垂碍子連81の長さと同じにする。
【0056】 手順;この懸垂側吊クランプ20の円筒
部23に回転輪1の中心軸孔3を嵌合して取付ける。
【0057】 手順;この回転輪1は懸垂側吊クランプ
20に固定せずに回転自在にしておき、回転輪1を回転
させる方向を確認して、その回転輪1を回転させる方向
に回転輪1の周溝2にロープ70を巻付け、この巻回し
たロープ下端を地上に届くように垂下させる。この回転
輪1を回転させる方向は電線を捻回させて混触を解き復
元させる方向である。
【0058】 手順;回転輪1を懸垂側吊クランプ20
に固定する。この固定は図9のように懸垂側吊クランプ
20の固定杆33にロックピン10Rを挿通して回転輪
1のロックピン挿入孔7に差し込み固定する。これによ
り回転輪1を回転させると懸垂側吊クランプ20も回転
して電線が捻回させられる。
【0059】 手順;前記の回転輪1の周溝2に巻回し
たロープ70の下部を、鉄塔下部等適宜の箇所に設置し
たウインチ等により巻き上げて、回転輪1とともに懸垂
側吊クランプ20を回転させ、混触している電線を捻回
する。
【0060】 この電線の捻回方向は、図19もしくは図
20のように電線Bのカウンタウェイトを取付けた電線
部分が上方電線Aのカウンタウェイトを取付けた電線部
分に巻き付いて混触している電線に対して巻き付き方向
とは逆方向に矢印X1方向に捻回を与える。この捻回が
カウンタウェイトが重なっている電線部分に伝播して巻
き付き方向とは逆の矢印X2方向に強制捻回させられ、
電線Aのカウンタウェイトの上に重なって巻き付いてい
る電線Bのカウンタウェイト取付電線部分が電線Aの周
りを巻き付き方向とは逆方向に回転して巻き付きが解か
れ復元する。
【0061】 手順;前記の電線に与えられた強制捻れ
を解除するために回転輪1を前記強制捻回の回転とは逆
方向に強制捻回回数に相当する回数回転させる。これに
は回転輪1に取付けられた回転計8の指示がゼロに戻る
まで逆回転させればよい。
【0062】 手順;つぎに、懸垂クランプ80と懸垂
碍子連81を連結させ、回転輪1を外し、懸垂側吊クラ
ンプ20、ターンバックル82を外す。
【0063】 以上のようにして径間の混触した電線を懸
垂側において操作して復元させるのであり、これは径間
内1か所混触の場合、2か所混触の場合、1回巻き付き
絡みの場合、2回巻き付き絡みの場合の何れの混触で
も、回転輪1を回転させて混触電線を強制捻回させるこ
とにより速やかに復元させることができる。
【0064】 前記の実施例は、電線を捻回する方向は電
線の外層のよりが締まる方向(Sよりの電線に対しSよ
りの方向)に捻回しているが、その逆方向に捻回しても
混触を復元することが可能であり、この場合の捻回回数
はよりが締まる方向に捻回するほうが捻回回数が少な
い。
【0065】 また前記の実施例は、下側の電線Bを捻回
させて混触を復元させたが、上側の電線Aを捻回させて
も混触を復元させることができる。この場合は図19の
ように、下方電線BのカウンタウェイトCbが上方電線
AのカウンタウェイトCaの上に重なって混触を起こし
ているので、上方電線AのカウンタウェイトCaが、そ
の上に重なっている下方電線BのカウンタウェイトCb
を押し上げて下方電線Bを巻き付き方向とは逆の方向に
回転させることにより、下方電線Bを上方電線Aから離
すことができる。ただし、この上方電線Aは下方電線B
が掛かっているために張力が大であるうえに、下方電線
Bよりも高い位置にあり作業場所が高所になるので、下
方電線Bを捻回させるほうが作業が容易である。
【0066】 また、実験によれば、電線の捻回回数は、
径間の電線長さ10m当り、電線のよりが締まる方向に
5回以下とすれば、電線の強制捻回が過渡にならず疲
労、損傷するおそれがなくなる。これは、電線にそれ以
上の回数の捻回を与えると、より線のよりピッチが塑性
変形を起こしたり、破断するからである。電線のよりが
緩む方向に捻回する場合は径間の電線長10m当たり1
0回程度が限度である。実際の復元作業はよりが締まる
方向に捻回するほうが効率的である。
【0067】 実験によれば、図16の304mの径間で
1か所混触2回絡みの場合に、耐張側の鉄塔T3側にお
いて、回転輪を17回矢印方向に回転させて下側の電線
Bを捻回させることにより復元させることができ、懸垂
側の鉄塔T2側においては、回転輪を12回矢印方向に
回転させて下側の電線Bを捻回させることにより復元さ
せることができた。また、図17の304mの径間で2
か所混触2回絡みの場合は、耐張側の鉄塔T3側におい
て、回転輪を15回矢印方向に回転させて下側の電線B
を捻回させることにより復元させることができ、懸垂側
の鉄塔T2側において、回転輪を29回矢印方向に回転
させて下側の電線Bを捻回させることにより復元させる
ことができた。
【0068】 前記本発明の送電線の混触復元方法を送電
線の種々の場合について適用するシュミレーションを行
ったところ表1のような結果を得た。
【表1】 この表のように、たとえばACSR160mmの電線
で径間中央のカウンタウェイトが2回巻き付き絡んで混
触した場合、第1サブスパン端末側を26回回転させて
電線に捻回を与えることにより混触を復元することがで
きる。
【0069】
【発明の効果】前記のように本発明の送電線の混触復元
方法は、従来のように電線を鉄塔支持物から地上に下ろ
して復元作業を行う必要がなく、住居域に近接している
ような地域においても安全に施行することができ、混触
事故が夜間に発生した場合でも緊急、短時間で復旧する
ことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐張側における作業手順の説明図
【図2】同作業手順説、の説明図
【図3】同2連碍子の場合の作業手順説の説明図
【図4】同作業手順説乃至の説明図
【図5】懸垂側における作業手順、の説明図
【図6】同作業手順説乃至の説明図
【図7】回転輪の正面図
【図8】回転輪を耐張側クランプに取付け状態の側面
【図9】回転輪を懸垂側吊クランプ取付け状態の側
面図
【図10】捻回装置取付用耐張側クランプの開いた状態
【図11】捻回装置取付用耐張側クランプの閉じた状態
【図12】捻回装置取付用懸垂側吊クランプの開いた状
態図
【図13】捻回装置取付用懸垂側吊クランプの閉じた状
態図
【図14】1連碍子用スイーベルの正面図
【図15】2連碍子用スイーベルの正面図図
【図16】電線の配置図
【図17】1か所混触2回絡みの電線配置図
【図18】2か所混触2回絡みの電線配置図
【図19】1回絡み混触の状態図
【図20】2回絡み混触の状態図
【符号の説明】 A;上方電線 B;下方電線 C;カウンタウェイト T3;耐張支持点側鉄塔 T2;懸垂支持点側鉄塔 Ta;鉄塔アーム 1;捻回装置回転輪 8;回転計 10;耐張側クランプ 20;懸垂側吊クランプ 18、33;固定杆 40、48、67、68;スイーベル 60;電線引留クランプ 63;ジャンパ線 69;鉄塔アーム側支持点 80;懸垂クランプ 81;懸垂碍子連
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 進 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 赤坂 広二 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 松崎 豊 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 神山 隆 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 須永 芳夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 太田 浩 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 宮崎 宏史 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カウンタウェイトが取付けられている架空
    送電線が少なくとも1回巻き付いて混触する電線に対
    し、引き留め、懸垂支持点において、少なくともいずれ
    か一方の電線をその巻き付き方向とは逆方向に強制捻回
    して巻き付きを解き復元させることを特徴とする送電線
    の混触復元方法。
  2. 【請求項2】径間の耐張支持点側において、混触する電
    線の少なくともいずれか一方の電線に対し、ジャンパ線
    を切り離し、電線引留クランプと鉄塔アーム側支持点の
    間の連結部にスイーベルを設置し、前記引留クランプ側
    に捻回装置取付用耐張側クランプと捻回装置を取付け、
    この捻回装置により電線を捻回して復元させることを特
    徴とする請求項1の送電線の混触復元方法。
  3. 【請求項3】径間の懸垂支持点側において、混触する電
    線の少なくともいずれか一方の電線に対し、懸垂クラン
    プ近傍に捻回装置取付用懸垂側吊クランプを取付け、こ
    の懸垂側吊クランプを鉄塔アームに吊下支持させ、懸垂
    クランプと懸垂碍子連の連結をきり離して電線を前記懸
    垂側吊クランプにより支持させ、この懸垂側吊クランプ
    に捻回装置を取付け、この捻回装置により電線を捻回し
    て復元させることを特徴とする請求項1の送電線の混触
    復元方法。
  4. 【請求項4】捻回装置により複数回捻回されて復元した
    電線に対し、その捻回回数と同一回数の逆方向回転を捻
    回装置により与えることを特徴とする請求項1乃至3の
    送電線の混触復元方法。
  5. 【請求項5】電線を捻回する方向を、電線最外層より線
    のよりが締まる方向に捻回することを特徴とする請求項
    1乃至4の送電線の混触復元方法。
  6. 【請求項6】電線の捻回回数を、径間の電線長さ10メ
    ートル当たり5回以下とすることを特徴とする請求項1
    乃至5の送電線の混触復元方法。
  7. 【請求項7】電線を捻回する回転輪よりなる捻回装置
    と、前記捻回装置取付用の耐張側クランプと、前記捻回
    装置の回転数を計数する回転計と、スイーベルとを具備
    することを特徴とする送電線の混触復元装置。
  8. 【請求項8】電線を捻回する回転輪よりなる捻回装置
    と、前記捻回装置取付用の懸垂側吊クランプと、前記捻
    回装置の回転数を計数する回転計とを具備することを特
    徴とする送電線の混触復元装置。
  9. 【請求項9】捻回装置取付用のクランプが回転輪を固定
    ロックする固定扞を備えることを特徴とする請求項7お
    よび8の送電線の混触復元装置。
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