JP3276733B2 - ギャップ型電線への線材巻付け方法 - Google Patents

ギャップ型電線への線材巻付け方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架設されたギャップ型
電線への線材巻付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ギャップ型電線は架空送電線として使用
されるもので、その基本構成は図4のとおりである。す
なわちギャップ型電線1は、中心テンションメンバーと
しての鋼撚線2の外周に、セグメント形のアルミ素線
(アルミ合金素線を含む)3を、鋼撚線2との間にギャ
ップ(隙間)ができるように撚り合わせ、その上に丸形
のアルミ素線4を1層(または複数層)撚り合わせた構
造となっている。ギャップ内には通常、防食剤5などが
充填されている。このギャップ型電線は電流容量が大き
く、低弛度であるという利点がある。
【0003】ところで近年、架空送電線からの落雪が環
境問題となっている。そこで落雪が問題となる箇所に
は、架空送電線に付着した雪をすぐに融かしてしまうた
め、架空送電線に融雪用の線材を巻き付けることが行わ
れている。融雪用の線材としては通常、架空送電線の通
電電流による交番磁界でヒステリシス損(鉄損)により
発熱する強磁性体の線材が用いられる。
【0004】この融雪用の線材は、比較的長い距離にわ
たって小さいピッチで巻き付ける必要があるため、架空
送電線への巻付けにあたっては専用の線材巻付け機が用
いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】線材巻付け機はかなり
重量が大きく、かつ架空送電線のまわりを旋回しながら
電線方向に移動するため、これによってギャップ型電線
への線材巻付け作業を行うと、次のような不都合が生じ
る。
【0006】ギャップの外側のアルミ撚線層が回転さ
せられ、最外層またはその内側の層がゆるみ、アルミ素
線の飛び出しが発生する。 セグメント形アルミ素線のバランスがくずれ、丸形ア
ルミ素線の飛び出し又はへこみが生じる。 セグメント形アルミ素線の撚線層上で、丸形アルミ素
線の撚線層が滑動し、各素線毎の移動量のバラツキか
ら、丸形アルミ素線の飛び出しが生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するため、架設されたギャップ型電線に線
材巻付け機により線材を巻き付ける際に、まず、そのギ
ャップ型電線に電線方向に所定の間隔をおいて電線形状
保持用のクランプを締付け固定すると共に、そのクラン
プに回転抑止部材を取り付け、その後、ギャップ型電線
に線材巻付け機を走行させ、線材巻付け機の前でクラン
プおよび回転抑止部材を取り外しながら、ギャップ型電
線に線材を巻き付けていくことを特徴とするものであ
る。回転抑止部材としては重錘またはクランプ相互の連
結棒などが用いられる。
【0008】
【作用】この方法によると、ギャップ型電線のギャップ
の外側の撚線層は、所定の間隔毎にクランプによって締
め付けられて断面円形の形状が保持され、かつ回転抑止
部材によって中心の鋼撚線のまわりに回転するのを阻止
される。このためアルミ素線の飛び出しのような電線の
形崩れを生じさせることなく、線材巻付け機による線材
の巻付けを行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1および図2は本発明の一実施例を示
す。符号1は架空送電線として架設されたギャップ型電
線(図4参照)である。このギャップ型電線1に融雪用
の線材を巻き付けるに際し、まず図1に示すように、ギ
ャップ型電線1に電線方向に所定の間隔をおいて電線形
状保持用のクランプ6を締付け固定すると共に、そのク
ランプ6に回転抑止部材としての重錘7を取り付ける。
この作業は例えばギャップ型電線1上を走行する宙乗り
機8に乗った作業者が行う。
【0010】なおクランプ6と重錘7は、別部品として
製作し、取り付けの際に組み合わせる構造でもよいし、
予め一体化された構造でもよい。
【0011】クランプ6および重錘7の取り付けが終わ
ったならば、次に図2に示すようにギャップ型電線1に
線材巻付け機9を走行させ、線材10の巻付けを行う。
この巻付け作業は線材巻付け機9の前部でクランプ6お
よび重錘7を取り外しながら行う。クランプ6および重
錘7の取外しは、図示してないが線材巻付け機9の直前
を走行する宙乗り機に乗った作業者が行う。これにより
ギャップ型電線1のアルミ撚線層は、線材巻付け機9に
より線材10が巻き付けられる直前まで、クランプ6に
よって断面円形の形状を保持され、かつ重錘7によって
回転を阻止される。このためアルミ素線の飛び出し等の
形崩れを生じさせることなく、線材10の巻付けを行う
ことができる。
【0012】図3は本発明の他の実施例を示す。この方
法は、架設された上相、中相、下相のギャップ型電線1
A、1B、1Cにそれぞれ所定の間隔をおいて電線形状
保持用のクランプ6A、6B、6Cを締付け固定し、上
相のクランプ6Aと中相のクランプ6B、中相のクラン
プ6Bと下相のクランプ6Cをそれぞれ連結棒11A、
11Bで連結することにより、クランプ6A、6B、6
Cの回転を抑止したものである。この場合も、線材巻付
け機9によりそれぞれのギャップ型電線1A、1B、1
Cに線材10を巻き付けるときは、線材巻付け機9の前
部でクランプ6A、6B、6Cおよび連結棒11A、1
1Bを取り外しながら行う。
【0013】なお本発明の線材巻付け方法は、融雪用線
材の巻付けだけでなく、必要に応じ、他の用途の線材の
巻付けにも適用できるものである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、架
設されたギャップ型電線に線材巻付け機により線材を巻
き付ける際に、ギャップ型電線のギャップの外側の撚線
層の断面形状を保持し、回転を抑止した状態で線材の巻
付けが行えるので、ギャップの外側の撚線層に素線の飛
び出し等の形崩れが生じることがなくなる。このためギ
ャップ型電線を損傷させることなく、効率よく、線材の
巻付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る線材巻付け方法の一実施例にお
ける第一段階を示す側面図。
【図2】 図1の実施例における第二段階を示す側面
図。
【図3】 本発明に係る線材巻付け方法の他の実施例を
示す側面図。
【図4】 ギャップ型電線の一例を示す断面図。
【符号の説明】 1、1A、1B、1C:ギャップ型電線 2:鋼撚線 3:セグメント形アルミ素線 4:丸形アルミ素線 5:ギャップに充填された防食剤 6、6A、6B、6C:クランプ 7:重錘 8:宙乗り機 9:線材巻付け機 10:線材 11A、11B:連結棒

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架設されたギャップ型電線に線材巻付け機
    により線材を巻き付ける際に、まず、そのギャップ型電
    線に電線方向に所定の間隔をおいて電線形状保持用のク
    ランプを締付け固定すると共に、そのクランプに回転抑
    止部材を取り付け、その後、ギャップ型電線に線材巻付
    け機を走行させ、線材巻付け機の前でクランプおよび回
    転抑止部材を取り外しながら、ギャップ型電線に線材を
    巻き付けていくことを特徴とするギャップ型電線への線
    材巻付け方法。
JP22785593A 1993-08-23 1993-08-23 ギャップ型電線への線材巻付け方法 Expired - Fee Related JP3276733B2 (ja)

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CN103269040A (zh) * 2013-05-23 2013-08-28 国家电网公司 一种线路耐张线夹缠绕器
CN113394709B (zh) * 2021-07-09 2022-06-03 郑州工业应用技术学院 一种输电线路自动控制检测防护清理系统

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