JPH0819151A - アーマロッド巻付構造 - Google Patents
アーマロッド巻付構造Info
- Publication number
- JPH0819151A JPH0819151A JP6149572A JP14957294A JPH0819151A JP H0819151 A JPH0819151 A JP H0819151A JP 6149572 A JP6149572 A JP 6149572A JP 14957294 A JP14957294 A JP 14957294A JP H0819151 A JPH0819151 A JP H0819151A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- armor rod
- armor
- wire
- transmission line
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 送電線が損傷することなく長期にわたり安心
して使用することができるねじれ防止ダンパを提供す
る。 【構成】 本発明のアーマロッド巻付構造10は、送電
線Aのダンパ12のダンパ取付部14に、送電線Aを被
覆するように弾性係数が異なる2種類の複数本のアーマ
ロッド16を、その先端を揃えて円周方向に一本づつ交
互に隣接させてスパイラル状に順次巻き付けてなるもの
である。
して使用することができるねじれ防止ダンパを提供す
る。 【構成】 本発明のアーマロッド巻付構造10は、送電
線Aのダンパ12のダンパ取付部14に、送電線Aを被
覆するように弾性係数が異なる2種類の複数本のアーマ
ロッド16を、その先端を揃えて円周方向に一本づつ交
互に隣接させてスパイラル状に順次巻き付けてなるもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線、架空地線
等に巻き付けられたアーマロッド巻付構造に関するもの
である。
等に巻き付けられたアーマロッド巻付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】一般に、架空送電線は、懸垂クランプで支
持されており、また、着雪防止のためにダンパが50m
〜100m毎に設けられている。しかし、風等により架
空送電線が振動すると、架空送電線のクランプ取付部及
びダンパ取付部に過大な応力がかかり、架空送電線の素
線が切れしてしまうことがある。このため、架空送電線
のクランプ取付部及びダンパ取付部にはアーマロッドが
巻き付けられ、素線切れを防止している。また、このア
ーマロッドは素線切れの補修部用としても広く用いられ
ている。
持されており、また、着雪防止のためにダンパが50m
〜100m毎に設けられている。しかし、風等により架
空送電線が振動すると、架空送電線のクランプ取付部及
びダンパ取付部に過大な応力がかかり、架空送電線の素
線が切れしてしまうことがある。このため、架空送電線
のクランプ取付部及びダンパ取付部にはアーマロッドが
巻き付けられ、素線切れを防止している。また、このア
ーマロッドは素線切れの補修部用としても広く用いられ
ている。
【0003】図4は従来のアーマロッド巻付構造1を示
すもので、送電線Aのダンパ2のダンパ取付部3に、送
電線Aを被覆するように複数本のアーマロッド4を、そ
の先端を揃えて円周方向に隣接させてスパイラル状に順
次巻き付けてなるものである。なお、アーマロッド4
は、弾性係数が6000〜7000kg/mm2 のアル
ミ合金線か、弾性係数が19000〜21000kg/
mm2 のAC線(鉄をアルミで被覆したもの)を使用し
ていた。
すもので、送電線Aのダンパ2のダンパ取付部3に、送
電線Aを被覆するように複数本のアーマロッド4を、そ
の先端を揃えて円周方向に隣接させてスパイラル状に順
次巻き付けてなるものである。なお、アーマロッド4
は、弾性係数が6000〜7000kg/mm2 のアル
ミ合金線か、弾性係数が19000〜21000kg/
mm2 のAC線(鉄をアルミで被覆したもの)を使用し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアーマロッド巻付構造では、アルミ合金線を使用し
た場合、ダンパの重さによりダンパ取付部の架空送電線
に過大な応力がかかってしまい、その位置の素線が切れ
易いという問題があった。また、AC線を使用した場合
は、AC線の剛性によりアーマロッドの両端に位置した
架空送電線に過大な応力がかかってしまい、その位置で
素線が切れ易いという問題があった。このため、どちら
を使用しても送電線の素線が切れ易いという問題があっ
た。このような問題は架空送電線の懸垂クランプ位置で
も同様に生じるものである。
うなアーマロッド巻付構造では、アルミ合金線を使用し
た場合、ダンパの重さによりダンパ取付部の架空送電線
に過大な応力がかかってしまい、その位置の素線が切れ
易いという問題があった。また、AC線を使用した場合
は、AC線の剛性によりアーマロッドの両端に位置した
架空送電線に過大な応力がかかってしまい、その位置で
素線が切れ易いという問題があった。このため、どちら
を使用しても送電線の素線が切れ易いという問題があっ
た。このような問題は架空送電線の懸垂クランプ位置で
も同様に生じるものである。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の課題を解決し、架空送
電線が損傷することなく長期にわたり安心して使用する
ことができるアーマロッド巻付構造を提供する。
電線が損傷することなく長期にわたり安心して使用する
ことができるアーマロッド巻付構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1の手段として、送電線上に弾性
係数が異なる複数本のアーマロッドを円周方向に順次巻
き付けてなるアーマロッド巻付構造。
成するために、請求項1の手段として、送電線上に弾性
係数が異なる複数本のアーマロッドを円周方向に順次巻
き付けてなるアーマロッド巻付構造。
【0007】また請求項2の手段として、前記アーマロ
ッドの弾性係数の小さい方を弾性係数の大きい方より長
く形成し、これらを両端が一致しないように巻付けたも
のである。
ッドの弾性係数の小さい方を弾性係数の大きい方より長
く形成し、これらを両端が一致しないように巻付けたも
のである。
【0008】
【作用】このように、本発明のアーマロッド巻付構造
は、送電線上に弾性係数が異なる複数本のアーマロッド
を円周方向に順次巻き付けてなるものなので、クランプ
取付部及びダンパ取付部の弾性係数をアルミ合金線のも
のより大きくすることができる。
は、送電線上に弾性係数が異なる複数本のアーマロッド
を円周方向に順次巻き付けてなるものなので、クランプ
取付部及びダンパ取付部の弾性係数をアルミ合金線のも
のより大きくすることができる。
【0009】また、前記アーマロッドの弾性係数の小さ
い方を弾性係数の大きい方より長く形成し、これらを両
端が一致しないように巻付けたものなので、アーマロッ
ド両端の剛性をAC線のものより緩和することができ
る。
い方を弾性係数の大きい方より長く形成し、これらを両
端が一致しないように巻付けたものなので、アーマロッ
ド両端の剛性をAC線のものより緩和することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1はアーマロッド巻付構造10を示すもので、
送電線Aのダンパ12のダンパ取付部14に、送電線A
を被覆するように弾性係数が異なる2種類の複数本のア
ーマロッド16を、その先端を揃えて円周方向に一本づ
つ交互に隣接させてスパイラル状に順次巻き付けてなる
ものである。
する。図1はアーマロッド巻付構造10を示すもので、
送電線Aのダンパ12のダンパ取付部14に、送電線A
を被覆するように弾性係数が異なる2種類の複数本のア
ーマロッド16を、その先端を揃えて円周方向に一本づ
つ交互に隣接させてスパイラル状に順次巻き付けてなる
ものである。
【0011】2種類のアーマロッド16は、弾性係数が
6000〜7000kgf/mm2を有するアルミ合金
線16aと、弾性係数が14000〜21000kgf
/mm2 を有する鋼線、又は、AC線16bとからるも
のである。
6000〜7000kgf/mm2を有するアルミ合金
線16aと、弾性係数が14000〜21000kgf
/mm2 を有する鋼線、又は、AC線16bとからるも
のである。
【0012】本実施例では、アーマロッド16として、
弾性係数が6500kgf/mm2のアルミ合金線16
aと、弾性係数が14000kgf/mm2 のAC線1
6bを半数づつ使用して巻き付けて行った。このように
すると、アーマロッド16のダンパ取付部14での弾性
係数は従来のものより1.6倍になり、懸垂クランプ及
びダンパの振動により発生する応力をアーマロッド16
で確実に吸収することができる。
弾性係数が6500kgf/mm2のアルミ合金線16
aと、弾性係数が14000kgf/mm2 のAC線1
6bを半数づつ使用して巻き付けて行った。このように
すると、アーマロッド16のダンパ取付部14での弾性
係数は従来のものより1.6倍になり、懸垂クランプ及
びダンパの振動により発生する応力をアーマロッド16
で確実に吸収することができる。
【0013】また、図1ではダンパ取付部14にアーマ
ロッド16を巻付けたが、図2に示すように、懸垂クラ
ンプ13のクランプ取付部15にアーマロッド16を巻
付けてもよい。なお、アーマロッド16は図1と同様に
巻付けられる。
ロッド16を巻付けたが、図2に示すように、懸垂クラ
ンプ13のクランプ取付部15にアーマロッド16を巻
付けてもよい。なお、アーマロッド16は図1と同様に
巻付けられる。
【0014】次に、図1を参照して、アーマロッド16
の巻付方法について説明する。まず、アルミ合金線16
aとAC線16bを2本一組で隣接させて第1回目の巻
付けを行う。この第1回目の巻付けでは2本のスパイラ
ルピッチを揃え、かつそれらの先端を揃えた状態にて行
う。第1回目の巻付け後に続いて第2回目の巻付けを第
1回目と同様にしてアルミ合金線16aとAC線16b
の2本1組のピッチを揃え、かつそれらの先端を揃えて
行う。以降、第3回目、第4回目、・・・・第n回目と
順次アーマロッド16の巻付けを行う。
の巻付方法について説明する。まず、アルミ合金線16
aとAC線16bを2本一組で隣接させて第1回目の巻
付けを行う。この第1回目の巻付けでは2本のスパイラ
ルピッチを揃え、かつそれらの先端を揃えた状態にて行
う。第1回目の巻付け後に続いて第2回目の巻付けを第
1回目と同様にしてアルミ合金線16aとAC線16b
の2本1組のピッチを揃え、かつそれらの先端を揃えて
行う。以降、第3回目、第4回目、・・・・第n回目と
順次アーマロッド16の巻付けを行う。
【0015】なお、本実施例では、アルミ合金線16a
とAC線16bとが一本づつ交互に巻付けられている
が、これに限らず、2本づつ、3本づつ交互にして巻き
付けてもよい。また、弾性係数が異なるアーマロッド1
6としては、アルミ合金線と鋼線、アルミ合金線とCu
線、Cu線とAC線等が使用できる。
とAC線16bとが一本づつ交互に巻付けられている
が、これに限らず、2本づつ、3本づつ交互にして巻き
付けてもよい。また、弾性係数が異なるアーマロッド1
6としては、アルミ合金線と鋼線、アルミ合金線とCu
線、Cu線とAC線等が使用できる。
【0016】図3に示すものは本発明の他実施例を示す
もので、弾性係数の小さい方(アルミ合金線16a)を
弾性係数の大きい方(AC線16b)より長く形成し、
これらを両端が一致しないように巻付けたものである。
このようにすると、アーマロッド16の両端部では、弾
性係数の小さいアルミ合金線16aが従来のものの半数
となり、送電線Aはアーマロッド16から受ける応力が
弱くなり、アーマロッド16両端部での送電線Aの素線
切れを防止すことができる。
もので、弾性係数の小さい方(アルミ合金線16a)を
弾性係数の大きい方(AC線16b)より長く形成し、
これらを両端が一致しないように巻付けたものである。
このようにすると、アーマロッド16の両端部では、弾
性係数の小さいアルミ合金線16aが従来のものの半数
となり、送電線Aはアーマロッド16から受ける応力が
弱くなり、アーマロッド16両端部での送電線Aの素線
切れを防止すことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアーマロ
ッド巻付構造は、送電線上に弾性係数が異なる複数本の
アーマロッドを円周方向に順次巻き付けてなるものなの
で、アルミ合金線のものよりクランプ取付部及びダンパ
取付部での弾性係数を大きくすることができる。
ッド巻付構造は、送電線上に弾性係数が異なる複数本の
アーマロッドを円周方向に順次巻き付けてなるものなの
で、アルミ合金線のものよりクランプ取付部及びダンパ
取付部での弾性係数を大きくすることができる。
【0018】また、前記アーマロッドの弾性係数の小さ
い方を弾性係数の大きい方より長く形成し、これらを両
端が一致しないように巻付けたものなので、AC線のも
のよりアーマロッド両端の剛性を緩和することができ
る。
い方を弾性係数の大きい方より長く形成し、これらを両
端が一致しないように巻付けたものなので、AC線のも
のよりアーマロッド両端の剛性を緩和することができ
る。
【0019】従って、架空送電線の素線切れ等の損傷を
防止することができ、長期にわたり安心して使用するこ
とができる。
防止することができ、長期にわたり安心して使用するこ
とができる。
【図1】本発明のアーマロッド巻付構造を示す説明図。
【図2】本発明のアーマロッド巻付構造を示す説明図。
【図3】本発明のアーマロッド巻付構造の他実施例を示
す説明図。
す説明図。
【図4】従来のアーマロッド巻付構造を示す説明図。
10 アーマロッド巻付構造 12 ダンパ 13 懸垂クランプ 14 ダンパ取付部 15 クランプ取付部 16 アーマロッド 16a アルミ合金線 16b AC線
Claims (2)
- 【請求項1】 送電線上に弾性係数が異なる複数本のア
ーマロッドを円周方向に順次巻き付けてなるアーマロッ
ド巻付構造。 - 【請求項2】 前記アーマロッドの弾性係数が小さい方
を弾性係数が大きい方より長く形成し、これらを両端が
一致しないように巻付けたことを特徴とする請求項1記
載のアーマロッド巻付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149572A JPH0819151A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | アーマロッド巻付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149572A JPH0819151A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | アーマロッド巻付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819151A true JPH0819151A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15478128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6149572A Pending JPH0819151A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | アーマロッド巻付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819151A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU739308B2 (en) * | 1997-02-26 | 2001-10-11 | Sankyo Company Limited | Compositions for treatment or prevention of prostate cancer |
CN108258618A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-07-06 | 国家电网公司 | 一种输电线路防振锤检修装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4942957A (ja) * | 1972-08-04 | 1974-04-23 | ||
JPS4968003A (ja) * | 1972-11-06 | 1974-07-02 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6149572A patent/JPH0819151A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4942957A (ja) * | 1972-08-04 | 1974-04-23 | ||
JPS4968003A (ja) * | 1972-11-06 | 1974-07-02 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU739308B2 (en) * | 1997-02-26 | 2001-10-11 | Sankyo Company Limited | Compositions for treatment or prevention of prostate cancer |
CN108258618A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-07-06 | 国家电网公司 | 一种输电线路防振锤检修装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63126118A (ja) | 電線 | |
JPH0819151A (ja) | アーマロッド巻付構造 | |
US1873798A (en) | Method of and means for suspending and protecting aerial cables | |
JP2737827B2 (ja) | ねじれ防止ダンパ | |
JP3276733B2 (ja) | ギャップ型電線への線材巻付け方法 | |
US1639820A (en) | Method of and apparatus for protecting aerial cables | |
JP2007174737A (ja) | アース線支持具 | |
JPH07336854A (ja) | 光ファイバ複合架空地線のジャンパ装置 | |
JP3717292B2 (ja) | 光ファイバケーブルの巻付構造 | |
JPH05290639A (ja) | ケーブルの保護装置 | |
JPH0614441A (ja) | 架空地線切断による地絡事故防止方法 | |
JP4558265B2 (ja) | 多導体送電線のコロナ騒音低減装置 | |
JPH08237843A (ja) | 架空送電線路 | |
JP5413804B2 (ja) | 金属より線補修用アーマロッドの設計方法 | |
JP2756165B2 (ja) | 光ファイバ複合架空地線 | |
JP2784736B2 (ja) | プレハブ電線連のドラム巻き取り方法 | |
JPH10262320A (ja) | 架空送電線路 | |
JPH04244720A (ja) | アーマロッドの巻付け方法 | |
JP2865372B2 (ja) | 架空線用ねじれ防止器 | |
JPH08256425A (ja) | 鋼心アルミ撚線の引き留め端部およびその形成方法 | |
JPH01169810A (ja) | 架空送電線 | |
JP2000245039A (ja) | 歪低減用アーマロッドの設計方法 | |
JPH05242735A (ja) | 架空送電線 | |
JP3239749B2 (ja) | 多導体送電線の風音防止方法 | |
JPH09224319A (ja) | アーマロッドの巻付部 |