JP2824641B1 - 荷の挟持吊り上げ装置 - Google Patents

荷の挟持吊り上げ装置

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JP2824641B1 JP9231843A JP23184397A JP2824641B1 JP 2824641 B1 JP2824641 B1 JP 2824641B1 JP 9231843 A JP9231843 A JP 9231843A JP 23184397 A JP23184397 A JP 23184397A JP 2824641 B1 JP2824641 B1 JP 2824641B1
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Abstract

【要約】 【課題】 極めて簡単な構造で、例えばコンクリート製
品のように種々の形状及び構造の荷をワンタッチで挟持
し、吊り上げ移動後、ワンタッチで解放することができ
る荷役作業に好適な荷の吊り上げ装置を提供すること。 【解決手段】 一対の挟持部材(1,2)と複数の部材
(4,5)で複数の支軸で支持されるリンク機構(1
4)を構成すると共に、該リンク機構(14)の上部を
吊り上げ手段で吊り上げ下げできるように構成し、該リ
ンク機構(14)の上下方向の伸縮により挟持部材
(1,2)が支軸(3)を中心に回動し、その先端部で
直接又は挟持具(10)を介して間接的に目的物(1
1)を把持・解放するように構成した荷の挟持吊り上げ
装置において、吊り上げ手段の上下運動によるリンク機
構(14)の上下方向の伸縮に連動して作動し、挟持部
材の支軸を中心とする回動位置を所定の位置に保持する
と共に、該上下運動により該保持を解除する保持・解除
機構(20)を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々の形状及び構造
の荷(特に重量物)を簡単に挟持し、吊り上げ移動後、
簡単に解放する荷役作業に好適な荷の吊り上げ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、コンクリート製のブロッ
クや管、或いは鋼管等の重量の大きい荷を吊り上げ目的
位置に移動させるのに、ワイヤーロープや鎖を当該荷に
巻きつけ、該ワイヤーロープや鎖をクレーン等の荷役機
械のフック等に係留して、吊り上げ移動し、目的位置で
このワイヤーロープや鎖を当該荷から取り外すという方
法を採用している。
【0003】また、荷によっては、ワイヤーロープや鎖
を係留するボルトやフック等の係留部材を予め荷に取り
付けておくか、又は荷にこれらの係留部材を取り付けで
きるようにしておき、該予め取り付けてある係留部材や
現場で取り付けた係留部材にワイヤーロープや鎖を係留
すると同時に該ワイヤーロープや鎖を荷役機械のフック
等に係留して、吊り上げ移動し、目的位置で該ワイヤー
ロープや鎖を荷の係留部材から取り外すようにしてい
る。
【0004】また、クレーン等の荷役機械が対象とする
荷を挟持する挟持部材を有する吊り上げ装置を具備し、
該吊り上げ装置の挟持部材を人力又は油圧装置等の治具
を用いて広げ、その後該挟持部材を対象の荷に装着し
て、移動し目的位置で、該挟持部材を人力又は油圧装置
等の治具を用いて、荷から取り外すという方法も採用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のワイヤー
ロープや鎖を人手を介して荷に巻き付けたり、係留部材
に係留させる方法は、人手による作業であるため作業が
困難であると同時に、足場の悪い作業現場等においては
危険な作業になるという問題があった。また、人力又は
油圧装置等の治具を用いて吊り上げ装置の挟持部材を操
作する方法は、現場等での操作作業が困難であると共
に、油圧装置等の治具を用いた場合は故障や装置全体が
大型となり、車両等に装備すると、設置スペースを取
り、吊り上げ対象物である荷を積むためのスペースが少
なくなる上、高価になるという問題があった。
【0006】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
上記問題点を除去し、極めて簡単な構造で、例えばコン
クリート製品のような種々の形状及び構造の荷をワンタ
ッチで挟持し、吊り上げ移動後、ワンタッチで解放する
ことができる荷役作業に好適な荷の吊り上げ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、一対の挟持部材(1,2)と
複数の部材(4,5,8,8−1,8−2)が複数の支
軸で支持されるリンク機構(14)を構成すると共に、
該リンク機構(14)の上部を吊り上げ手段で吊り上げ
下げできるように構成し、該リンク機構(14)の上下
方向の伸縮により挟持部材(1,2)が支軸(3,
3’)を中心に回動し、その先端部で直接又は挟持具
(10)を介して間接的に目的物(11)を把持・解放
するように構成し吊り上げ手段の上下運動によるリン
ク機構(14)の上下方向の伸縮に連動して作動し、挟
持部材(1,2)の支軸(3,3’)を中心とする回動
位置を所定の位置に保持すると共に、該上下運動により
該保持を解除する保持・解除機構(20,30,40)
を具備する荷の挟持吊り上げ装置において、保持・解除
機構(20,30,40)は略直線状の案内溝(22,
32,42)が形成された枠体(21,31,41)
と、係止具(24,34,44)と、転路具(23,3
3,43)とを具備し、枠体(21,31,41)はリ
ンク機構(14)を構成する挟持部材(1,2)又は他
の部材(4,5)又は該リンク機構の伸縮に連動して移
動する部材(8,8−1,8−2)に取り付けられ、案
内溝(22,32,42)には該リンク機構(14)を
構成する挟持部材(1,2)又は他の部材(4,5)又
は該リンク機構の伸縮に連動して移動する部材(8,8
−1,8−2)に設けられた突出ピン(15)が貫通
し、且つ該案内溝(22,32,42)内を移動できる
ようになっており、係止具(24,34,44)及び転
路具(23,33,43)は枠体(21,31,41)
にピン(25,35,45,27,37,47)により
回動自在に支持され、突出ピン(15)の一方方向の移
動により回動するようにその先端が案内溝(22,3
2,42)内に突出し、該突出ピン(15)の反対方向
の移動に対してはその回動がストッパーピン(26,3
6,46,28,38,48)により規制されるように
なっており、案内溝(22,32,42)は突出ピン
(15)が一方方向に移動し係止具(24,34,4
4)を通過した点で反対方向に移動すると該係止具(2
4,34,44)により該反対方向の移動は規制され、
その後該一方方向に移動し転路具(23 ,33,43)
の位置を通過して所定量移動した点で反対方向に移動し
た場合、該転路具(23,33,43)により該係止具
(24,34,44)の規制を回避して該反対方向に移
動できるように該係止具(24,34,44)及び該転
路具(23,33,43)の先端部分の溝幅が広く形成
されていることを特徴とする(図2,図4,図6参
照)
【0008】請求項2に記載の発明は、一対の挟持部材
(1,2)と複数の部材(4,5,8,8−1,8−
2)が複数の支軸で支持されるリンク機構(14)を構
成すると共に、該リンク機構(14)の上部を吊り上げ
手段で吊り上げ下げできるように構成し、該リンク機構
(14)の上下方向の伸縮により挟持部材(1,2)が
支軸(3,3’)を中心に回動し、その先端部で直接又
は挟持具(10)を介して間接的に目的物(11)を把
持・解放するように構成し、吊り上げ手段の上下運動に
よるリンク機構(14)の上下方向の伸縮に連動して作
動し、挟持部材(1,2)の支軸(3,3’)を中心と
する回動位置を所定の位置に保持すると共に、該上下運
動により該保持を解除する保持・解除機構(50)を具
備する荷の挟持吊り上げ装置において、保持・解除機構
50)は略直線状の案内溝(52)が形成された枠体
51)と、該枠体(51)と一体に形成され案内溝
(52)内に突出する係止突起部(54)と、転路具
53)とを具備し、枠体(51)はリンク機構(1
4)を構成する挟持部材(1,2)又は他の部材(4,
5)又は該リンク機構の伸縮に連動して移動する部材
(8,8−1,8−2)に取り付けられ、該案内溝(
)にはリンク機構(14)を構成する挟持部材(1,
2)又は他の部材(4,5)又は該リンク機構の伸縮に
連動して移動する部材(8,8−1,8−2)に設けら
れた突出ピン(15)が貫通し、且つ該案内溝(52
内を移動できるようになっており、転路具(53)は枠
体(51)にピン(57)により回動自在に支持され、
突出ピン(15)の一方方向の移動により回動するよう
にその先端が案内溝(52)内に突出し、反対方向の移
動に対してはその回動がストッパーピン56)により
規制されるようになっており、案内溝(52)は突出ピ
ン(15)が一方方向に移動し係止突起部54)を通
過した点で反対方向に移動すると該係止突起部54
、該反対方向の移動は規制され、その後該一方方向に
移動し転路具(53)の位置を通過して所定量移動した
点で反対方向に移動した場合、該転路具(53)により
係止突起部(54)の規制を回避して該反対方向に移動
できるように該係止突起部(54)及び転路具(53)
の先端部分の溝幅が広く形成されていることを特徴とす
る(図7,図8参照)。
【0009】請求項3に記載の発明は、一対の挟持部材
(1,2)と複数の部材(4,5,8,8−1,8−
2)が複数の支軸で支持されるリンク機構(14)を構
成すると共に、該リンク機構(14)の上部を吊り上げ
手段で吊り上げ下げできるように構成し、該リンク機構
(14)の上下方向の伸縮により挟持部材(1,2)が
支軸(3,3’)を中心に回動し、その先端部で直接又
は挟持具(10)を介して間接的に目的物(11)を把
持・解放するように構成し、吊り上げ手段の上下運動に
よるリンク機構(14)の上下方向の伸縮に連動して作
動し、挟持部材(1,2)の支軸(3,3’)を中心と
する回動位置を所定の位置に保持すると共に、該上下運
動により該保持を解除する保持・解除機構(60,7
0)を具備する荷の挟持吊り上げ装置において、保持・
解除機構(60,70)は直線状の案内溝(62,7
)が形成された枠体(61,71)と、係止突起部
(63a,73a)と回動用突起部(63b,73b)
が形成された係止部材(63,73)と、該係止部材
(63,73)の所定方向の回動を規制するストッパー
(65,75)と、該係止部材(63,73)を所定の
回動位置に保持する保持手段(磁石66,76)とを具
備し、枠体(61,71)はリンク機構(14)を構成
する挟持部材(1,2)又は他の部材(4,5)又は該
リンク機構の伸縮に連動して移動する部材(8,8−
1,8−2)に取り付けられ、案内溝(62,72)に
はリンク機構(14)を構成する挟持部材(1,2)又
は他の部材(4,5)又は該リンク機構の伸縮に連動し
て移動する部材(8,8−1,8−2)に設けられた突
出ピン(15)が貫通し、且つ該案内溝(62,72)
内を移動できるようになっており、係止部材(63,7
3)は枠体(61,71)にピン(64,74)により
回動自在に支持され、突出ピン(15)の一方方向の移
動により回動するように係止突起部(63a,73a)
はその先端が案内溝(62,72)内に突出すると共に
回動用突起部(63b,73b)は該案内溝(62,7
2)を横切り、該突出ピン(15)の反対方向の移動に
対してはその回動がストッパー(65,75)により規
制されるようになっており、更に係止部材(63,7
3)は突出ピン(15)が案内溝(62,72)を一方
方向に移動し、係止突起部(63a,73a)を通過し
た点で反対方向に移動すると該係止突起部( 63a,7
3a)で該突出ピン(15)の該反対方向の移動を規制
し、その後該突出ピン(15)が該一方方向に移動し回
動用突起部(63b,73b)を押すと大きく回動しそ
の回動位置で保持手段(磁石66,76)により保持さ
れ、その後突出ピン(15)の反対方向の移動により該
保持手段(磁石66,76)による保持から解放される
と共に、ストッパー(65,75)で回動が規制される
位置まで回動するように構成されていることをを特徴と
する(図9〜図14参照)。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1つに記載の荷の挟持吊り上げ装置におい
て、リンク機構(14)を構成する一対の挟持部材
(1,2)は保持・解除機構(20,30,40)の解
除の状態で、吊り上げ手段の吊り上げ動作によりその下
端が互いに接近し、その間に位置する目的物を直接又は
挟持具(10)を介して間接的に挟持することを特徴と
する(図1,図2,図3参照)。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の荷の挟持吊り上げ装置におい
て、リンク機構(14)を構成する一対の挟持部材
(1,2)は保持・解除機構(20)の解除の状態で、
吊り上げ手段の吊り上げ動作によりその下端が互いに
間し、その外側に位置する目的物(11)の内壁を直接
又は挟持具(10)を介して間接的に押圧し目的物(1
1)を把持することを特徴とする(図15参照)。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1つに記載の荷の挟持吊り上げ装置におい
て、リンク機構(14,14)は上下に配置された支持
部材(8−1,8−2)に所定の間隔をおいて並べて取
り付けられており、該リンク機構(14,14)を構成
する一対の挟持部材(1,2)は保持・解除機構(2
0)の解除の状態で、吊り上げ手段の吊り上げ動作によ
りその下端が互いに接近し、その間で且つ所定の間隔に
位置する目的物(11)の側壁を直接又は挟持具(1
0)を介して間接的に挟持することを特徴とする(図1
6参照)。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1つに記載の荷の挟持吊り上げ装置におい
て、リンク機構(14,14)は上下に配置された支持
部材(8−1,8−2)の両端に取り付けられており、
該リンク機構(14,14)を構成する一対の挟持部材
(1,2)は保持・解除機構(30)の解除の状態で、
吊り上げ手段の吊り上げ動作によりその下端が互いに接
近し、その間に位置する目的物(11)を直接又は挟持
具(10)を介して間接的に挟持することを特徴とする
図17,図18参照)。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る荷の吊り上げ
装置の構造を示す図である。本荷の吊り上げ装置は一対
の挟持部材1と挟持部材2を具備し、該挟持部材1と挟
持部材2は支軸3を中心に互いにX字状に交叉し且つ回
動自在に連結されている。挟持部材1と挟持部材2のそ
れぞれの上端部にはリンク部材4とリンク部材5の下端
が支軸6と支軸7を中心に互いに回動自在に連結され、
更にリンク部材4とリンク部材5の上端は支軸9を中心
に互いに交叉し且つ回動自在に連結されている。挟持部
材1、挟持部材2、リンク部材4及びリンク部材5で4
点(支軸3、6、7、9)で支持するリンク機構14を
構成している。
【0016】挟持部材1と挟持部材2の下端対向部には
挟持具10、挟持具10が取り付けられ、支軸9には吊
輪12が取り付けられている。該吊輪12に例えばワイ
ヤーロープ13を掛けて吊り上げ下げすることにより、
後に詳述するように、目的物(荷)11を挟持具10、
10で挟持・解放することができるようになっている。
即ち、吊輪12を吊り上げるとリンク機構14は上下方
向に伸び、挟持部材1と挟持部材2の下端が互いに接近
する方向に移動し、挟持具10、挟持具10で目的物1
1を挟持し、反対に目的物11を地面等に載置し吊輪1
2を吊り下げるとリンク機構14は上下方向に縮小し、
挟持部材1と挟持部材2の下端が互いに離間する方向に
移動し、目的物11を解放する。
【0017】20は挟持部材1と挟持部材2を支軸3を
中心にした所定の回動位置に保持(ロック)し、解放す
る保持・解除機構で、リンク機構14の支軸3より左側
で挟持部材1と挟持部材2の間に取り付けられている。
図2はこの保持・解除機構20の詳細構造を示す図であ
る。保持・解除機構20は案内溝22が形成された板状
の枠体21と、転路具23と、係止具24とを具備する
構成である。枠体21の右上端部がピン16で挟持部材
2に回動自在に取り付けられ、案内溝22には挟持部材
1に設けられた突出ピン15が貫通し、該案内溝22に
沿って移動できるようになっている。
【0018】転路具23の先端は案内溝22に突出し、
ピン25で回動自在に枠体21に取り付けられると共
に、時計方向の回動はストッパーピン26で規制されて
いる。また、係止具24はその先端が案内溝22に突出
し、ピン27で回動自在に枠体21に取り付けられると
共に、時計方向の回動はストッパーピン28で規制され
ている。また、転路具23及び係止具24の先端が対向
する案内溝22の側辺には凹状部22aが形成され、該
凹状部22aと転路具23及び係止具24の先端の間隔
は突出ピン15が通過できる間隔となっている。
【0019】枠体21はその自重によりピン16を中心
に矢印A方向に回動するように付勢されている。この状
態で図1の吊輪12を下降させると、リンク機構14は
上下方向に縮小して、突出ピン15は案内溝22内を上
昇する。突出ピン15が係止具24に当接すると係止具
24はピン27を中心に反時計方向に回動する。そして
突出ピン15が通過すると係止具24はその自重でピン
27を中心に回動し、ストッパーピン28に当接する位
置まで戻る。
【0020】この状態で吊輪12を上昇させるとリンク
機構14は上下方向に伸びようとし、突出ピン15は案
内溝22内を下降しようとするが、係止具24でその下
降が阻止される(図2のB参照)。これにより挟持部材
1と挟持部材2の支軸3を中心とする回動は阻止され、
挟持部材1の下端と挟持部材2の下端の対向間隔はこの
状態に保持(ロック)される。このとき枠体21はその
自重によりピン16を中心に矢印A方向に回動するよう
に付勢されているから、突出ピン15は確実に係止具2
4の上に乗る。
【0021】上記状態のままリンク機構14を目的物1
1の位置まで移動させ、吊輪12をリンク機構14の挟
持部材1と挟持部材2の間に目的物11が位置するよう
に下降させる。この下降により、突出ピン15が転路具
23を押し上げ、該転路具23はピン25を中心に反時
計方向に回転し、突出ピン15が通過すると転路具23
はその自重でストッパーピン26に当接するまで戻る。
【0022】この状態で吊輪12を吊り上げると、リン
ク機構14は上下方向に伸び、突出ピン15は転路具2
3及び係止具24の先端と案内溝22の凹状部22aの
間を通って(図2のC、D参照)下降する。これによ
り、挟持具10と挟持具10は互いに接近する方向に移
動し、目的物11を挟持する。
【0023】上記のように目的物11を挟持し、吊り上
げ、目的場所に移動し、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上記と同様案内溝22内を上昇すると同時に
挟持具10と挟持具10の間の間隔が広がり、目的物1
1を解放する。突出ピン15が更に上昇し係止具24を
通過したところで、吊輪12を吊り上げると、突出ピン
15の下降は係止具24で阻止され、挟持部材1の下端
と挟持部材2の下端の対向間隔、即ち挟持具10と挟持
具10の間隔はその位置(図2のB参照)に保持される
ことになる。このとき枠体21は上記と同様ピン16を
中心に矢印A方向に回動するように付勢されているか
ら、突出ピン15は確実に係止具24の上に乗る。
【0024】図3は本発明に係る荷の吊り上げ装置の他
の構造を示す図である。本荷の吊り上げ装置が図1の荷
の吊り上げ装置と異なる点は、保持・解除機構30がリ
ンク機構14の支軸3から右側に取り付けられ、枠体3
1の左下端部がピン16で挟持部材1に回動自在に取り
付けられ、挟持部材2に設けられた突出ピン15が案内
溝32を貫通している点、及び保持・解除機構30の構
造が保持・解除機構20と若干異なる点にある。
【0025】図4は保持・解除機構30の詳細構造を示
す図である。保持・解除機構30は案内溝32が形成さ
れた板状の枠体31と、転路具33と、係止具34とを
具備する構成であり、枠体31の左下端部がピン16で
挟持部材2に回動自在に取り付けられ、案内溝32には
挟持部材1に設けられた突出ピン15が貫通している。
転路具33はその先端が案内溝32内に突出し、ピン3
5で回動自在に枠体31に取り付けられると共に、反時
計方向の回動はストッパーピン36で規制されている。
また、係止具34はその先端が案内溝32内に突出し、
ピン37で回動自在に枠体31に取り付けられると共
に、反時計方向の回動はストッパーピン38で所定の位
置で規制されている。また、係止具34及び転路具33
の先端が対向する案内溝32の側辺には上記保持・解除
機構20と同様に凹状部32aが形成されている。
【0026】枠体31はその自重によりピン16を中心
に矢印E方向に回動するように付勢されている。この状
態で図3の吊輪12を下降させると、リンク機構14は
上下方向に縮小して、突出ピン15は案内溝32内を下
降する。突出ピン15が係止具34に当接すると係止具
34はピン37を中心に時計方向に回動し、突出ピン1
5が通過すると係止具34はその自重でピン37を中心
に回動しストッパーピン38に当接する位置まで戻る。
【0027】この状態で吊輪12を上昇させるとリンク
機構14は上下方向に伸びようとし、突出ピン15も上
昇しようとするが、係止具34でその上昇が阻止される
(図4のF参照)。これにより挟持部材1と挟持部材2
の支軸3を中心とする回動は阻止され、挟持部材1の下
端と挟持部材2の下端の対向間隔はこの状態に保持(ロ
ック)される。このとき枠体31はその自重によりピン
16を中心に矢印E方向に回動するように付勢されてい
るから、突出ピン15は確実に係止具34の下端に入り
込む。
【0028】上記状態のままリンク機構14を目的物1
1の位置まで移動させ、吊輪12を下降させると突出ピ
ン15は案内溝32内を下降する。突出ピン15が転路
具33を押し、該転路具33はピン35を中心に時計方
向に回転し、突出ピン15が通過するとその自重でスト
ッパーピン36に当接するまで戻る。この状態で吊輪1
2を吊り上げると、リンク機構14は上下方向に伸び突
出ピン15は転路具33及び係止具34の先端と案内溝
32の凹状部32aの間を通って上昇する(図4のG、
H参照)。これにより、挟持具10と挟持具10は互い
に接近する方向に移動し、目的物11を挟持する。
【0029】上記のように目的物11を挟持し吊り上
げ、目的場所に移動し、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上記と同様、案内溝32内を下降すると同時
に挟持具10と挟持具10の間の間隔が広がり、目的物
11を解放する。突出ピン15が更に下降し係止具34
の位置を通過したところで、吊輪12を吊り上げると、
突出ピン15は上昇しようとするがこの上昇は係止具3
4で阻止され、挟持部材1の下端と挟持部材2の下端の
対向間隔、即ち挟持具10と挟持具10の間隔はその位
置(図4のF参照)に保持(ロック)されることにな
る。このとき枠体31は上記と同様ピン16を中心に矢
印E方向に回動するように付勢されているから、突出ピ
ン15は確実に係止具34の下端に入り込む。
【0030】図5は本発明に係る荷の吊り上げ装置の他
の構造を示す図である。本荷の吊り上げ装置が図3の荷
の吊り上げ装置と異なる点は、保持・解除機構40がリ
ンク機構14の支軸3から上側に水平に取り付けられ、
枠体41の左端部がピン16で挟持部材2に回動自在に
取り付けられ、挟持部材1に設けられた突出ピン15が
案内溝42を貫通している点である。
【0031】図6は保持・解除機構40の詳細構造を示
す図である。保持・解除機構40は案内溝42が形成さ
れた板状の枠体41と、転路具43と、係止具44とを
具備する構成である。枠体41の左端部がピン16で挟
持部材2に回動自在に取り付けられ、案内溝42には挟
持部材1に設けられた突出ピン15が貫通している。転
路具43はその先端が案内溝42内に突出し、ピン45
で回動自在に枠体41に取り付けられると共に、時計方
向の回動はストッパーピン46で規制されている。ま
た、係止具44はその先端が案内溝42内に突出し、ピ
ン47で回動自在に枠体41に取り付けられると共に、
時計方向の回動はストッパーピン48で規制されてい
る。また、係止具44及び転路具43の先端が対向する
案内溝42の側辺には上記保持・解除機構20、30と
同様凹状部42aが形成されている。
【0032】また、枠体41はその自重によりピン16
を中心に矢印I方向に回動するように付勢されている。
この状態で吊輪12を下降させると、リンク機構14は
上下方向に縮小して、突出ピン15は案内溝42内を右
方向に移動する。突出ピン15が係止具44に当接する
と、該係止具44はピン47を中心に反時計方向に回動
し、突出ピン15が通過すると係止具44はその自重で
ピン47を中心に回動しストッパーピン48に当接する
位置まで戻る。
【0033】この状態で吊輪12を上昇させるとリンク
機構14は上下方向に伸びようとし、突出ピン15は左
方向に移動しようとするが、係止具44でその移動が阻
止される(図4のJ参照)。これにより挟持部材1と挟
持部材2の支軸3を中心とする回動は阻止され、挟持部
材1の下端と挟持部材2の下端の対向間隔はこの状態に
保持(ロック)される。このとき枠体41はその自重に
よりピン16を中心に矢印I方向に回動するように付勢
されているから、突出ピン15は確実に係止具44の右
側辺に入り込む。
【0034】上記の状態のままリンク機構14を目的物
11の位置まで移動させ、吊輪12をリンク機構14の
挟持部材1と挟持部材2の間に目的物11が位置するよ
うに下降させると、突出ピン15は転路具43を押し、
該転路具43はピン45を中心に反時計方向に回転す
る。この状態で吊輪12を吊り上げると、リンク機構1
4は上下方向に伸び、突出ピン15は転路具43及び案
内溝42の先端と案内溝42の凹状部42aの間を通っ
て左方向に移動する(図4のK、L参照)。これによ
り、挟持具10と挟持具10は互いに接近する方向に移
動し、目的物11を挟持する。
【0035】上記のように目的物11を挟持し吊り上
げ、目的場所に移動し、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上記と同様、案内溝42内を左方向に移動す
ると同時に挟持具10と挟持具10の間の間隔が広が
り、目的物11を解放する。突出ピン15が更に右方向
に移動し係止具44を通過したところで、吊輪12を吊
り上げると、突出ピン15の左方向への移動は係止具4
4で阻止され、挟持部材1の下端と挟持部材2の下端の
対向間隔、即ち挟持具10と挟持具10の間隔はその位
置(図4のJ参照)に保持されることになる。このとき
枠体41は上記と同様ピン16を中心に矢印I方向に回
動するように付勢されているから、突出ピン15は確実
に係止具44の右側辺に入り込む。
【0036】上記のように本荷の挟持吊り上げ装置は、
挟持部材1、挟持部材2、リンク部材4及びリンク部材
5で構成する4点リンク機構14に、保持・解除機構2
0、30、40を設けることにより、クレーン等により
ワイヤロープ13を介して吊輪12を上げ下げするのみ
で、目的物11を挟持し、吊り上げ、目的位置に移動
し、解放することができ、目的物11にその都度ワイヤ
ロープを巻き付ける等の困難で場所によっては危険な作
業をすることがなくなる。
【0037】図7は本発明の荷の挟持吊り上げ装置に用
いる保持・解除機構の他の構造例を示す図である。本保
持・解除機構50は図4に示す構造の係止具34に替え
て案内溝52内に突出する係止突起部54を設けた構造
である。また、枠体51の下部に左側方に伸びる突出部
51aを設けている。このように構造の保持・解除機構
50を図3の保持・解除機構30に替えて取り付ける。
即ち突出部51aをピン16で挟持部材2に回動自在に
取り付け、挟持部材1に設けた突出ピン15を案内溝5
2に貫通させる。この状態で枠体51は自重によりピン
16を中心に矢印M方向に回動するように付勢されてい
る。
【0038】上記構造の保持・解除機構50において、
吊輪12を下降させると、リンク機構14は上下方向に
縮小して、突出ピン15は案内溝52内を下降する。突
出ピン15が係止突起部54に当接し、更に下降して係
止突起部54の先端と案内溝52の凹状部52aの間を
通過すると(図7のN参照)、上記のようにピン16を
中心に矢印M方向に付勢されているから、突出ピン15
は係止突起部54と転路具53の間に入り込む(図7の
O参照)。
【0039】この状態で吊輪12を上昇させるとリンク
機構14は上下方向に伸びようとし、突出ピン15も上
昇しようとするが、係止突起部54でその上昇が阻止さ
れる。これにより挟持部材1と挟持部材2の支軸3を中
心とする回動は阻止され、挟持部材1の下端と挟持部材
2の下端の対向間隔はこの状態に保持される。
【0040】上記状態のままリンク機構14を目的物1
1の位置まで移動させ、吊輪12を下降させると、突出
ピン15も下降し転路具53を押し、該転路具53はピ
ン57を中心に時計方向に回転し、突出ピン15が通過
すると転路具53はその自重でストッパーピン56に当
接するまで戻る。この状態で吊輪12を吊り上げると、
リンク機構14は上下方向に伸び突出ピン15は転路具
53の先端と案内溝52の凹状部52aの間及び係止突
起部54の先端と凹状部52aの間を通って上昇する
(図7のP、N参照)。これにより、挟持具10と挟持
具10は互いに接近する方向に移動し、目的物11を挟
持する。
【0041】上記のように目的物11を挟持し吊り上
げ、目的場所に移動し、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上記と同様、案内溝52内を下降すると同時
に挟持具10と挟持具10の間の間隔が広がり、目的物
11を解放する。突出ピン15が更に下降し係止突起部
54を通過したところで、吊輪12を吊り上げると、突
出ピン15の上昇は係止突起部54で阻止され、挟持部
材1の下端と挟持部材2の下端の対向間隔、即ち挟持具
10と挟持具10の間隔はその位置(図7のO参照)に
保持されることになる。このとき枠体51は上記と同様
ピン16を中心に矢印M方向に回動するように付勢され
ているから、突出ピン15は確実に係止突起部54の下
端に入り込む。
【0042】図8は本発明の荷の挟持吊り上げ装置に用
いる保持・解除機構の他の構造例を示す図である。保持
・解除機構50は図7に示す保持・解除機構50と略同
一であり、相違する点は保持・解除機構50の上下が逆
になっている点である。該保持・解除機構50は図1に
示す荷の吊り上げ装置の保持・解除機構に替えて用い
る。その動作は図7に示すものと略同一であるから、こ
こではその説明を省略する。
【0043】図9は本発明の荷の挟持吊り上げ装置に用
いる保持・解除機構の他の構造例を示す図である。本保
持・解除機構60は直線状の案内溝62を設けた枠体6
1にピン64を中心に回動する係止部材63を設けた構
造である。係止部材63には係止突起部63aが案内溝
62に突出するように設けられると共に、回動用突起部
63bが案内溝62を横切るように設けられ、更に係止
突起部63aの上方には解放用突起部63cが設けられ
ている。また、係止部材63はストッパー65でその反
時計方向の回動は規制されている。なお、66は係止部
材63を所定の回動位置で保持するための磁石である。
【0044】上記構造の保持・解除機構60を図3の保
持・解除機構30に替えて取り付ける。即ち枠体61を
挟持部材2にピン16により固定し(完全固定するので
はなく若干緩く固定する)、挟持部材1に設けた突出ピ
ン15を案内溝62に貫通させる。
【0045】この状態で図3の吊輪12を下降させる
と、突出ピン15も下降し、該突出ピン15が係止突起
部63aに当接すると、係止部材63はピン64を中心
に時計方向に回転する。突出ピン15が係止突起部63
aの先端を通過すると、係止部材63は自重によりピン
64を中心に反時計方向に回動し、ストッパー65に当
接する位置まで戻る。この状態で吊輪12を上げると、
リンク機構14は上下方向に伸びようとし、突出ピン1
5も上昇しようとするが、係止突起部63aでその上昇
が阻止される(図9のQ参照)。これにより挟持部材1
と挟持部材2の支軸3を中心とする回動は阻止され、挟
持部材1の下端と挟持部材2の下端の対向間隔はこの状
態に保持(ロック)される。
【0046】上記状態のままリンク機構14を目的物1
1の位置まで移動させ、吊輪12を下降させると、突出
ピン15も下降し回動用突起部63bを押し、該係止部
材63はピン64を中心に図10に示すように時計方向
に回動する。突出ピン15が更に下降し、図11に示す
ように回動用突起部63bの先端に達すると、係止部材
63は磁石66に吸着され、係止部材63はこの位置に
規制され、リンク機構14の挟持部材1と挟持部材2の
下端の間隔は最大となる。
【0047】この状態で吊輪12を上昇させると、突出
ピン15は案内溝62を上昇し、係止突起部63aを通
過し解放用突起部63cに当接すると、係止部材63が
ピン64を中心に反時計方向に回動する。これにより、
係止部材63は磁石66から解放され、該係止部材63
は自重によりピン64を中心に回動し図9の状態に戻
る。突出ピン15が更に上昇し、挟持具10と挟持具1
0は互いに接近する方向に移動し、目的物11を挟持す
る。
【0048】上記のように目的物11を挟持し吊り上
げ、目的場所に移動し、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上記と同様、案内溝62内を下降すると同時
に挟持具10と挟持具10の間の間隔が広がり、目的物
11を解放する。突出ピン15が更に下降し係止突起部
63aの先端を通過すると上述と同様、係止部材63は
自重によりピン64を中心に回動し図9の状態に戻り、
吊輪12を上昇させると挟持部材1及び挟持部材2はそ
の状態に保持される。
【0049】図12は本発明の荷の挟持吊り上げ装置に
用いる保持・解除機構の他の構造例を示す図である。本
保持・解除機構70は直線状の案内溝72を設けた枠体
71にピン74を中心に回動する係止部材73を設けた
構造である。図13に示すように係止部材73には係止
突起部73aが案内溝72に突出するように設けられる
と共に、回動用突起部73bが案内溝72を横切るよう
に設けられている。また、係止部材73はストッパー7
5でその反時計方向の回動は規制されている。なお、7
6は係止部材73を所定の回動位置で保持するための磁
石である。
【0050】上記構造の保持・解除機構70を図1の保
持・解除機構20に替えて取り付ける。即ち、枠体71
を挟持部材2にピン16で固定し(完全固定するのでは
なく若干緩く固定する)、挟持部材1に設けた突出ピン
15を案内溝72に貫通させる。
【0051】この状態で(図12)吊輪12を下降させ
ると、突出ピン15は上昇し、該突出ピン15が係止突
起部73aに当接すると、係止部材73はピン74を中
心に反時計方向に回動する。突出ピン15が係止突起部
73aの先端を通過すると、係止部材73は自重により
ピン74を中心に時計方向に回動し、図13に示すよう
に、ストッパー75に当接する位置まで戻る。この状態
で吊輪12を上げると、リンク機構14は上下方向に伸
びようとし、突出ピン15は下降しようとするが、係止
突起部73aでその下降が阻止される(図13のR参
照)。これにより挟持部材1と挟持部材2の支軸3を中
心とする回動は阻止され、挟持部材1の下端と挟持部材
2の下端の対向間隔はこの状態に保持される。
【0052】上記状態のままリンク機構14を目的物1
1の位置まで移動させ、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上昇し回動用突起部73bを押し、該係止部
材73はピン74を中心に反時計方向に回転する。突出
ピン15が更に上昇し、図14に示すように回動用突起
部73bの先端に達すると、係止部材73は磁石76に
吸着され、係止部材73はこの回動位置に保持され、リ
ンク機構14の挟持部材1と挟持部材2の下端の間隔は
最大となる。
【0053】この状態で吊輪12を上昇させると、突出
ピン15は案内溝72を下降し、係止突起部73aを通
過し係止部材の側部73cに当接すると、係止部材73
がピン74を中心に時計方向に回動する。これにより、
係止部材73は磁石76から解放され、該係止部材73
は自重によりピン74を中心に回動し、挟持具10と挟
持具10は互いに接近し、目的物11を挟持する。
【0054】上記のように目的物11を挟持し吊り上
げ、目的場所に移動し、吊輪12を下降させると、突出
ピン15は上記と同様、案内溝72内を上昇すると同時
に挟持具10と挟持具10の間の間隔が広がり、目的物
11を解放する。突出ピン15が更に上昇し係止突起部
73aの先端を通過すると上述と同様、係止部材73は
自重によりピン74を中心に回動し図13の状態に戻
り、吊輪12を上昇させると挟持部材1及び挟持部材2
はその状態に保持される。
【0055】図15は本発明に係る荷の吊り上げ装置の
他の構造を示す図である。本荷の吊り上げ装置は円錐台
形状のコンクリート管等の目的物11を吊り上げる時に
用いる装置である。図示するように挟持部材1と挟持部
材2はそれぞれ支持部材8に支軸3’、支軸3’で回動
自在に取り付けられ、その上端はそれぞれリンク部材
4、リンク部材5の下端と支軸6、支軸7で回動自在に
連結され、更に該支軸6、支軸7の上端は互いに支軸9
により回動自在に連結されている。支軸9には吊輪12
が取り付けられ、該吊輪12に例えばワイヤロープ13
を掛けて吊り上げ下げできるようになっている。挟持部
材1、挟持部材2、リンク部材4、リンク部材5及び支
持部材8で5点支持のリンク機構14を構成している。
【0056】リンク部材4と支持部材8の間に図2に示
す構造の保持・解除機構20を取り付ける。即ち、リン
ク部材4にピン16で枠体21を回動自在に取り付ける
と共に、支持部材8に設けた突出ピン15を枠体21の
案内溝22に貫通させている。このように構成した荷の
吊り上げ装置において、突出ピン15が図2の係止具2
4の上に乗っている(ロック状態)と、挟持部材1、2
がR、Rの状態にある。即ち、挟持部材1と2の外側の
間隔が目的物11の内径より小さい状態にある。
【0057】この状態で、リンク機構14を目的物11
の上に移動し、吊輪12を下げることにより、支持部材
8は目的物11の上端に載置される。更に吊輪12を下
げることにより、保持・解除機構20の枠体21が下降
し、即ち、突出ピン15が案内溝22内を上昇する。転
路具23を押し上げ通過し、更に転路具23が戻りスト
ッパーピン26に当接した後に吊輪12を上昇させるこ
とにより、リンク機構14は上下方向に伸びる。これに
より、挟持部材1、2の下端の間隔は拡大し、挟持具1
0及び挟持具10は目的物11の内壁に当接する。
【0058】この状態で吊輪12を上昇させることによ
り、目的物11は吊り上げられる。目的場所への移動の
後の目的物11の解放及び挟持部材1及び挟持部材2の
保持は上記のように吊輪12の下降上昇のみで行うこと
がてきるので、その説明は省略する。なお、挟持具10
及び挟持具10はそれぞれヒンジピン10a及びヒンジ
ピン10aで揺動できるように取り付けられ、傾斜して
いる目的物の内面に密接できるようになっている。
【0059】上記保持・解除機構20に替えて図8、図
12乃至図14に示す構造の保持・解除機構50、70
を設けてもよい。即ち、リンク部材4にピン16で枠体
51、71を固定(完全な固定ではなく、若干回動でき
る程度の固定)すると共に、支持部材8に設けた突出ピ
ン15を枠体51、71の案内溝52、72に貫通させ
て取り付ける。このようにしても動作は上記と略同一と
なるが、その説明は省略する。
【0060】図16は本発明に係る荷の吊り上げ装置の
他の構造を示す図である。本荷の吊り上げ装置は例えば
マンホール管等の管状の目的物11を縦状態で吊り上げ
る時に用いる装置である。本荷の吊り上げ装置は図示す
るように、挟持部材1、挟持部材2、リンク部材4及び
リンク部材5からなるリンク機構14が2個上下に配置
された支持部材8−2、8−1の間に並べて取り付けら
れ、該支持部材8−2と支持部材8−1の間に図2に示
す構造の保持・解除機構20を取り付けた構造である。
図16は2個のリンク機構14の挟持部材1と挟持部材
2の下端に取り付けた挟持具10と挟持具10で目的物
11の両壁を挟持した状態、即ち目的物11を吊り上げ
た状態を示す図である。なお、19は吊り上げ装置を目
的物11上に下降させる際、その中心、即ちリンク機構
14とリンク機構14の間の中心線と目的物11の中心
線を一致させるように案内するためのガイドである。
【0061】上記の状態から目的物11を目的位置に移
動し、吊輪12を下降させて目的物11を設置し、更に
吊輪12を下げ支持部材8−2を下げることにより、両
リンク機構14、14が上下方向に縮小し、挟持具10
及び挟持具10は互いに離間し、目的物11を解放す
る。そして下方の支持部材8−1に設けた突出ピン15
が案内溝22を上昇し、係止具24を通過した状態で、
吊輪12を上昇させると挟持部材1と挟持部材2はその
時の支軸3’、3’を中心に回動した状態に保持(ロッ
ク)されることになる。
【0062】上記保持・解除機構20に替えて図8、図
12乃至図14に示す構造の保持・解除機構50、70
を設けてもよい。即ち、上方の支持部材8−2にピン1
6で枠体51、71を固定(完全な固定ではなく、若干
回動できる程度の固定)すると共に、下方の支持部材8
−1に設けた突出ピン15を枠体51、71の案内溝5
2、72に貫通させて取り付ける。このようにしても動
作は上記と略同一となるが、その説明は省略する。
【0063】図17は本発明に係る荷の吊り上げ装置の
他の構造を示す図である。本吊り上げ装置は例えばL字
状のコンクリート壁等の板状の目的物11を縦状態で吊
り上げる時に用いる装置である。本吊り上げ装置は図示
するように、挟持部材1、挟持部材2、リンク部材4及
びリンク部材5からなるリンク機構14を上下に配置さ
れた支持部材8−2及び支持部材8−1の両端の間に取
り付け、該支持部材8−2と支持部材8−1の間に図4
に示す構造の保持・解除機構30を取り付けた構造であ
る。図17は2個のリンク機構14の挟持部材1と挟持
部材2の下端に取り付けた挟持具10と挟持具10で目
的物11の両側を挟持した状態、即ち目的物11の吊り
上げ状態を示す図である。
【0064】上記の状態から目的物11を目的位置に移
動し、吊輪12を下降させて目的物11を設置し、更に
吊輪12を下げ支持部材8−2を下げることにより、両
リンク機構14、14が上下方向に縮小し、挟持具1
0、10は互いに離間してS状態になり、目的物11を
解放する。そして上方の支持部材8−2に設けた突出ピ
ン15が案内溝32を下降し、係止具34を通過した状
態で、吊輪12を上昇させると挟持部材1と挟持部材2
はその時の支軸3’、3’を中心に回動した状態に保持
(ロック)されることになる。
【0065】上記保持・解除機構30に替えて図7、図
9乃至図11に示す構造の保持・解除機構50、60を
設けてもよい。即ち、下方の指示部材8−1にピン16
で枠体51、61を固定(完全な固定ではなく、若干回
動できる程度の固定)すると共に、上方の支持部材8−
2に設けた突出ピン15を枠体51、61の案内溝5
2、62に貫通させて取り付ける。このようにしても動
作は上記と略同一となるが、その説明は省略する。
【0066】図18は本発明に係る荷の吊り上げ装置の
他の構造を示す図である。本吊り上げ装置は、例えばコ
ンクリート管や鋼管等の長尺の管状の目的物11を横状
態で吊り上げる時に用いる装置である。本吊り上げ装置
は図示するように、先端部が円弧状に形成された挟持部
材1及び挟持部材2、リンク部材4及びリンク部材5か
らなるリンク機構14を上下に配置された支持部材8−
2及び8−1の両端の間に取り付け、該支持部材8−2
と支持部材8−1の間に図4に示す構造の保持・解除機
構30を取り付けた構造である。図18は2個のリンク
機構14の挟持部材1と挟持部材2で管状の目的物11
を把持した状態、即ち目的物11の吊り上げ状態を示す
図である。
【0067】上記の状態から目的物11を目的位置に移
動し、吊輪12を下降させて目的物11を設置し、更に
吊輪12を下げ支持部材8−2を下げることにより、両
リンク機構14、14が上下方向に縮小し、挟持部材1
及び2の円弧状に形成された部分は互いに離間し、目的
物11を解放する。そして上方の支持部材8−2に設け
た突出ピン15が案内溝32を下降し、係止具34を通
過した状態で、吊輪12を上昇させると挟持部材1と挟
持部材2はその時の支軸3を中心に回動した状態に保持
(ロック)されることになる。
【0068】上記保持・解除機構30に替えて図7、図
9乃至図11に示す構造の保持・解除機構50、60を
設けてもよい。即ち、下方の支持部材8−1にピン16
で枠体51、61を固定(完全な固定ではなく、若干回
動できる程度の固定)すると共に、上方の支持部材8−
1に設けた突出ピン15を枠体51、61の案内溝5
2、62に貫通させて取り付ける。このようにしても動
作は上記と略同一となるが、その説明は省略する。
【0069】なお、上記荷の挟持吊り上げ装置及び保持
・解除機構の構造は本発明の実施形態例であり、本発明
はこれに限定されるものではなく、荷役する目的物の構
造、形状、重量等によって種々の変更が可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本各請求項に記載の
発明によれば、吊り上げ手段の上下運動によるリンク機
(14)の上下方向の伸縮に連動して作動し、挟持部
(1,2)の支軸(3,3’)を中心とする回動位置
を所定の位置に保持すると共に、該上下運動により該保
持を解除する保持・解除機構(20,30,40,5
0,60,70)を具備し、該保持・解除機構は略直線
状又は直線状の案内溝(22,32,42,52,6
2,72)が形成された枠体(21,31,41,5
1,61,71)と、該案内溝内を移動するリンク機構
(14)を構成する挟持部材(1,2)又は他の部材
(4,5)又は該リンク機構の伸縮に連動して移動する
部材(8,8−1,8−2)に取り付けた突出ピン(1
5)を該案内溝内で係止具(24,34,44)と転路
具(23,33,43)、又は係止突起部(54)と転
路具(53)、或いは係止突起部(63a,73a)と
回動用突起部(63b,73b)を有する係止部材(6
3,73)とで保持・解放するように構成するので、下
記のような優れた効果が得られる。 略直線状又は直線状の案内溝(22,32,42,5
2,62,72)内を往復動する突出ピン(15)の保
持・解放を簡単な構造で実現できるから、高い安全性と
反復動作に対する高い信頼性が得られる。 吊り上げ手段の上下運動によってのみ、荷の把持、吊
り上げ、移動、荷の解放、挟持部材の支軸を中心とする
所定の回動位置の保持という一連の動作が人手を介する
ことなく、実行でき、荷役作業の能率化、省力化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示す
図である。
【図2】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持・
解除機構の構造例を示す図である。
【図3】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示す
図である。
【図4】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持・
解除機構の構造例を示す図である。
【図5】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示す
図である。
【図6】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持・
解除機構の構造例を示す図である。
【図7】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持・
解除機構の構造例を示す図である。
【図8】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持・
解除機構の構造例を示す図である。
【図9】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持・
解除機構の構造例を示す図である。
【図10】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持
・解除機構の構造例を示す図である。
【図11】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持
・解除機構の構造例を示す図である。
【図12】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持
・解除機構の構造例を示す図である。
【図13】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持
・解除機構の構造例を示す図である。
【図14】本発明に係る荷の吊り上げ装置に用いる保持
・解除機構の構造例を示す図である。
【図15】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示
す図である。
【図16】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示
す図である。
【図17】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示
す図である。
【図18】本発明に係る荷の吊り上げ装置の構造例を示
す図である。
【符号の説明】
1 挟持部材 2 挟持部材 3 支軸 4 リンク部材 5 リンク部材 6 支軸 7 支軸 8 支持部材 8−1 支持部材 8−2 支持部材 9 支軸 10 挟持具 11 目的物 12 吊輪 13 ワイヤロープ 14 リンク機構 15 突出ピン 16 ピン 20 保持・解除機構 30 保持・解除機構 40 保持・解除機構 50 保持・解除機構 60 保持・解除機構 70 保持・解除機構

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の挟持部材(1,2)と複数の部材
    (4,5,8,8−1,8−2)が複数の支軸(3,
    3’)で支持されるリンク機構(14)を構成すると共
    に、該リンク機構(14)の上部を吊り上げ手段で吊り
    上げ下げできるように構成し、該リンク機構(14)
    上下方向の伸縮により挟持部材(1,2)が支軸(3,
    3’)を中心に回動し、その先端部で直接又は挟持具
    (10)を介して間接的に目的物(11)を把持・解放
    するように構成し前記吊り上げ手段の上下運動による
    リンク機構(14)の上下方向の伸縮に連動して作動
    し、前記挟持部材の支軸(3,3’)を中心とする回動
    位置を所定の位置に保持すると共に、該上下運動により
    該保持を解除する保持・解除機構(20,30,40)
    を具備する荷の挟持吊り上げ装置において、 前記保持・解除機構(20,30,40)は略直線状の
    案内溝(22,32,42)が形成された枠体(21,
    31,41)と、係止具(24,34,44)と、転路
    具(23,33,43)とを具備し、 前記枠体(21,31,41)は前記リンク機構(1
    4)を構成する挟持部材(1,2)又は他の部材(4,
    5)又は該リンク機構の伸縮に連動して移動する部材
    (8,8−1,8−2)に取り付けられ、前記案内溝
    (22,32,42)には該リンク機構(14)を構成
    する挟持部材(1,2)又は他の部材(4,5)又は該
    リンク機構の伸縮に連動して移動する部材(8,8−
    1,8−2)に設けられた突出ピン(15)が貫通し、
    且つ該案内溝(22,32,42)内を移動できるよう
    になっており、 前記係止具(24,34,44)及び転路具(23,3
    3,43)は枠体(21,31,41)にピン(25,
    35,45,27,37,47)により回動自在に支持
    され、前記突出ピン(15)の一方方向の移動により回
    動するようにその先端が案内溝(22,32,42)内
    に突出し、該突出ピン(15)の反対方向の移動に対し
    てはその回動がストッパーピン(26,36,46,2
    8,38,48)により規制されるようになっており、 前記案内溝(22,32,42)は前記突出ピン(1
    5)が一方方向に移動し係止具(24,34,44)を
    通過した点で反対方向に移動すると該係止具(2 4,3
    4,44)により該反対方向の移動は規制され、その後
    該一方方向に移動し転路具(23,33,43)の位置
    を通過して所定量移動した点で反対方向に移動した場
    合、該転路具(23,33,43)により該係止具(2
    4,34,44)の規制を回避して該反対方向に移動で
    きるように該係止具(24,34,44)及び該転路具
    (23,33,43)の先端部分の溝幅が広く形成され
    ている ことを特徴とする荷の挟持吊り上げ装置。
  2. 【請求項2】 一対の挟持部材(1,2)と複数の部材
    (4,5,8,8−1,8−2)が複数の支軸(3,
    3’)で支持されるリンク機構(14)を構成すると共
    に、該リンク機構(14)の上部を吊り上げ手段で吊り
    上げ下げできるように構成し、該リンク機構(14)の
    上下方向の伸縮により挟持部材(1,2)が支軸(3,
    3’)を中心に回動し、その先端部で直接又は挟持具
    (10)を介して間接的に目的物(11)を把持・解放
    するように構成し、前記吊り上げ手段の上下運動による
    リンク機構(14)の上下方向の伸縮に連動して作動
    し、挟持部材(1,2)の支軸(3,3’)を中心とす
    る回動位置を所定の位置に保持すると共に、該上下運動
    により該保持を解除する保持・解除機構(50)を具備
    する荷の挟持吊り上げ装置において、 前記保持・解除機構(50)は略直線状の 案内溝(5
    2)が形成された枠体(51)と、該枠体(51)と一
    体に形成され案内溝(52)内に突出する係止突起部
    (54)と、転路具(53)とを具備し、 前記枠体(51)はリンク機構(14)を構成する挟持
    部材(1,2)又は他の部材(4,5)又は該リンク機
    構の伸縮に連動して移動する部材(8,8−1,8−
    2)に取り付けられ、前記案内溝(52)にはリンク機
    (14)を構成する挟持部材(1,2)又は他の部材
    (4,5)又は該リンク機構の伸縮に連動して移動する
    部材(8,8−1,8−2)に設けられた突出ピン(1
    5)が貫通し、且つ該案内溝(52)内を移動できるよ
    うになっており、 前記転路具(53)は前記枠体(51)にピン(57)
    により回動自在に支持され、前記突出ピン(15)の一
    方方向の移動により回動するようにその先端が案内溝
    (52)内に突出し、反対方向の移動に対してはその回
    動がストッパーピン(56)により規制されるようにな
    っており、 前記案内溝(52)は前記突出ピン(15)が一方方向
    に移動し係止突起部(54)を通過した点で反対方向に
    移動すると該係止突起部(54)で、該反対方向の移動
    は規制され、その後該一方方向に移動し前記転路具(5
    3)の位置を通過して所定量移動した点で反対方向に移
    動した場合、該転路具(53)により前記係止突起部
    (54)の規制を回避して該反対方向に移動できるよう
    該係止突起部(54)及び転路具(53)の先端部分
    の溝幅が広く形成されていることを特徴とする荷の挟持
    吊り上げ装置。
  3. 【請求項3】 一対の挟持部材(1,2)と複数の部材
    (4,5,8,8−1,8−2)が複数の支軸で支持さ
    れるリンク機構(14)を構成すると共に、該リンク機
    構(14)の上部を吊り上げ手段で吊り上げ下げできる
    ように構成し、該リンク機構(14)の上下方向の伸縮
    により挟持部材(1,2)が支軸(3,3’)を中心に
    回動し、その先端部で直接又は挟持具(10)を介して
    間接的に目的物(11)を把持・解放するように構成
    し、前記吊り上げ手段の上下運動によるリンク機構(1
    4)の上下方向の伸縮に連動して作動し、挟持部材
    (1,2)の支軸(3,3’)を中心とする回動位置を
    所定の位置に保持すると共に、該上下運動により該保持
    を解除する保持・解除機構(60,70)を具備する荷
    の挟持吊り上げ装置において、 前記保持・解除機構(60,70)直線状の案内溝
    (62,72)が形成された枠体(61,71)と、
    止突起部(63a,73a)と回動用突起部(63b,
    73b)が形成された係止部材(63,73)と、該係
    止部材(63,73)の所定方向の回動を規制するスト
    ッパー(65,75)と、該係止部材(63,73)を
    所定の回動位置に保持する保持手段(磁石66,76)
    とを具備し、 前記枠体(61,71)は前記リンク機構(14)を構
    成する挟持部材(1,2)又は他の部材(4,5)又は
    該リンク機構の伸縮に連動して移動する部材(8,8−
    1,8−2)に取り付けられ、前記案内溝(62,7
    2)にはリンク機構(14)を構成する挟持部材
    (1,2)又は他の部材(4,5)又は該リンク機構の
    伸縮に連動して移動する部材(8,8−1,8−2)
    設けられた突出ピン(15)が貫通し、且つ該案内溝
    (62,72)内を移動できるようになっており、 前記係止部材(63,73)は前記枠体(61,71)
    にピン(64,74)により回動自在に支持され、突出
    ピン(15)の一方方向の移動により回動するように
    止突起部(63a,73a)はその先端が案内溝(6
    2,72)内に突出すると共に回動用突起部(63b,
    73b)は該案内溝(62,72)を横切り、該突出ピ
    ン(15)の反対方向の移動に対してはその回動がスト
    ッパー(65,75)により規制されるようになってお
    り、更に係止部材(63,73)は突出ピン(15)が
    案内溝(62,72)を一方方向に移動し係止突起部
    63a,73a)を通過した点で反対方向に移動する
    と該係止突起部(63a,73a)該突出ピン(1
    5)の該反対方向の移動を規制し、その後該突出ピン
    (15)が該一方方向に移動し回動用突起部(63b,
    73b)を押すと大きく回動しその回動位置で保持手段
    (磁石66,76)により保持され、その後突出ピン
    (15)の反対方向の移動により該保持手段(磁石6
    6,76)による保持から解放されると共に、ストッパ
    ー(65,75)で回動が規制される位置まで回動する
    ように構成されていることを特徴とする荷の挟持吊り上
    げ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    荷の挟持吊り上げ装置において、リンク機構(14)を
    構成する一対の挟持部材(1,2)は保持・解除機構
    (20,30,40)の解除の状態で、吊り上げ手段の
    吊り上げ動作によりその下端が互いに接近し、その間に
    位置する目的物を直接又は挟持具(10)を介して間接
    的に挟持することを特徴とする荷の挟持吊り上げ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    荷の挟持吊り上げ装置において、リンク機構(14)
    構成する一対の挟持部材(1,2)は保持・解除機構
    (20)の解除の状態で、吊り上げ手段の吊り上げ動作
    によりその下端が互いに離間し、その外側に位置する目
    的物(11)の内壁を直接又は挟持具(10)を介して
    間接的に押圧し目的物(11)を把持することを特徴と
    する荷の挟持吊り上げ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    荷の挟持吊り上げ装置において、リンク機構(14,1
    4)は上下に配置された支持部材(8−1,8−2)に
    所定の間隔をおいて並べて取り付けられており、該リン
    ク機構(14, 14)を構成する一対の挟持部材(1,
    2)は保持・解除機構(20)の解除の状態で、吊り上
    げ手段の吊り上げ動作によりその下端が互いに接近
    その間で且つ所定の間隔に位置する目的物(11)
    壁を直接又は挟持具(10)を介して間接的に挟持する
    ことを特徴とする荷の挟持吊り上げ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    荷の挟持吊り上げ装置において、リンク機構(14,1
    4)は上下に配置された支持部材(8−1,8−2)の
    両端に取り付けられており、該リンク機構(14,1
    4)を構成する一対の挟持部材(1,2)は保持・解除
    機構(30)の解除の状態で、吊り上げ手段の吊り上げ
    動作によりその下端が互いに接近し、その間に位置する
    目的物(11)を直接又は挟持具(10)を介して間接
    的に挟持することを特徴とする荷の挟持吊り上げ装置。
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