JP2821086B2 - 鉄骨柱用仮設梯子の取付治具および取付方法 - Google Patents

鉄骨柱用仮設梯子の取付治具および取付方法

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JP2821086B2
JP2821086B2 JP6031844A JP3184494A JP2821086B2 JP 2821086 B2 JP2821086 B2 JP 2821086B2 JP 6031844 A JP6031844 A JP 6031844A JP 3184494 A JP3184494 A JP 3184494A JP 2821086 B2 JP2821086 B2 JP 2821086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建方時等に用いる鉄
骨柱用仮設梯子の取付治具および取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨建物においては、建方時に利
用する仮設梯子として、図9や図10に示すように鉄骨
柱40に足掛材41,42を設けている。図9の梯子4
3は、鉄筋をハット形に屈曲させた足掛材41の両端を
鉄骨柱40に溶接したものである。図10の梯子44
は、係止部45aを左右2箇所に有する取付具45と、
この取付具45に係止される着脱足掛具46とからな
る。取付具45は鉄骨柱40に溶接される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示す梯
子43では、建方完了後にそのまま残しておくと、建物
の構造によっては、柱型で室内空間が狭められることに
なり、また床材や壁材等の建込の邪魔になる。そのた
め、鉄骨柱40から足掛材41を取り外さなければなら
ず、その作業に多大の時間を要するという問題点があ
る。一方、図10に示す仮設梯子44では、取付具45
から着脱足掛材46を抜き取る簡単な作業により、鉄骨
柱40の表面には着脱足掛材45しか残らない状態にす
ることができるが、場合によっては突出量の少ない取付
具45でも壁材等の建込の邪魔になることがある。この
ときは、取付具45を取り外すことが必要になり、やは
りその撤去に多大な時間を要することになる。なお、前
記のような固定の梯子43,44を設ける代わりに、汎
用のアルミ梯子等を使用することが考えられるが、梯子
の長さが十分でなくて、その連結が難しく、また梯子が
不安定になるという問題点がある。
【0004】この発明の目的は、鉄骨柱への仮設梯子の
取付け・取外し、および上下の梯子の連結を容易に行う
ことのできる鉄骨柱用仮設梯子の取付治具および取付方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の鉄骨柱用仮設
梯子の取付治具は、梯子受け金物と、複数の受け桟と、
柱固定具とを設けたものである。前記梯子受け金物は、
鉄骨柱の外周の一部に当て付ける当て枠と、上下複数箇
所に左右一対ずつ設けられた梯子受けアームと、上下の
梯子受けアームを連結する上下連結枠と、これら梯子受
けアームの連結体を前記当て枠に固定した固定部とを有
する。各対の左右の梯子受けアームは、前後に離れた受
け桟挿通孔を有しかつ互いの間に上側の梯子と下側の梯
子が前後に並べて配置可能としたものである。前記各受
け桟は、梯子の左右の側桁および左右の梯子受けアーム
の受け桟挿通孔にわたって挿通されて前記梯子受けアー
ムに桟止め具で止め付けられるものである。前記柱固定
具は、鉄骨柱の当て枠が当て付けられる残り部分を囲ん
で両端が前記当て枠に連結され、かつ鉄骨柱に対して締
付ける締付け具を有するものである。梯子の受け桟挿通
孔は、横木にパイプを使用した通常のアルミ梯子等で
は、そのパイプ製横木内の孔を受け桟挿通孔として利用
できる。
【0006】請求項1の発明の取付治具は、上記構成
取付治具において、前記各受け桟は、両端に雄ねじ部を
有する鋼棒からなるものであって、梯子の左右の側桁間
にこれら側板の孔に嵌め込んで設けられたパイプ製の足
掛用横木、および左右の梯子受けアームの受け桟挿通孔
にわたって挿通されて前記梯子受けアームに桟止め具で
止め付けられるものとする。この桟止め具は、基端に雌
ねじ部を有し梯子受けアームの外側へ突出する筒状部材
からなり、前記受け桟の雄ねじ部に前記雌ねじ部で螺着
されるものとする
【0007】請求項2の発明の取付治具は、請求項1記
載の取付治具において、上下連結枠に、上下の梯子受け
アーム間の間隔を調整可能な高さ調整機構を設けたもの
である。
【0008】請求項3の発明の取付治具は、梯子受け金
物と、複数の受け桟と、柱固定具とを備え、前記梯子受
け金物は、角パイプからなる鉄骨柱の外周の一部に当て
付ける当て枠と、上下複数箇所に左右一対ずつ設けられ
た梯子受けアームと、上下の梯子受けアームを連結する
上下連結枠と、これら梯子受けアームの連結体を前記当
て枠に固定した固定部とを有し、各対の左右の梯子受け
アームは、前後に離れた受け桟挿通孔を有しかつ互いの
間に上側の梯子と下側の梯子が前後に並べて配置可能な
ものとし、前記各受け桟は、梯子の左右の側桁および左
右の梯子受けアームの受け桟挿通孔にわたって挿通され
て前記梯子受けアームに桟止め具で止め付けられるもの
とする。 前記当て枠は帯板を中央で直角に折曲して両端
に連結端部を外側に折曲して設けたものである。 前記柱
固定具は、鉄骨柱の当て枠が当て付けられる残り部分を
囲んで両端が前記当て枠に連結されるものであって、一
対の帯板を有する一方の帯板は鉄骨柱の角部に当て付
け可能なL字形に折曲形成され、その一端には当て枠に
設けられた連結端部に対向する連結端部が形成され、他
端には他方の帯板の中間部に対向する連結端部が形成さ
れる他方の帯板は、その一端側が鉄骨柱の角部に当て
付け可能なL字形に折曲形成され、その一端には当て枠
の連結端部に対向する連結端部が形成されるこれら帯
板と当て枠の互いに対向する連結端部は、それぞれボル
ト挿通孔が形成されて基端連結ボルトおよびナットによ
って互いに連結される前記一方の帯板の連結端部と、
これに対向する他方の帯板の中間部とは、それぞれボル
ト挿通孔が形成されて中間連結ボルトによって互いに連
結され、前記他方の帯板の中間部のボルト挿通孔は長手
方向に並ぶ複数箇所に形成され、これにより他方の帯板
の中間部に対する一方の帯板の連結端部の連結位置を変
更できるようにする
【0009】請求項4の発明の取付治具は、請求項1記
載の取付治具において、柱固定具を、両端が前記当て枠
の両端に結合される可撓性のバンドと、このバンドを長
さ調整自在に締付ける締付け具とでなるものとする。
【0010】この発明の鉄骨柱用仮設梯子の取付方法
は、請求項1記載の鉄骨柱用仮設梯子の取付治具を用い
る梯子取付方法であって、上下に複数本並べて配置され
る各梯子の継ぎ部を前記取付治具で鉄骨柱に固定し、最
上位の梯子の上端に前記の両端に雄ねじ部を有する鋼棒
からなる受け桟を挿通し、かつこの受け桟に前記の雌ね
じ部を有する筒状部材からなる桟止め具を取付け、この
桟止め具を介して最上位の梯子の上端を鉄骨梁に結合す
る。
【0011】
【作用】この発明の取付治具によれば、左右一対の梯子
受けアームと梯子の受け桟挿通孔とにわたって受け桟を
挿通させ、桟止め具で止め付けることにより、梯子と取
付治具との結合が行える。このようにして、上下の梯子
の端部を前後に重ねて取付治具に結合することにより、
この治具を介して上下の梯子が連結される。また、この
取付治具は、当て枠を鉄骨柱の外周の一部に当て付け、
鉄骨柱の外周の残りの部分を柱固定具で囲んで締付け具
で締付けることにより、鉄骨柱に安定して取付けること
ができる。これにより梯子を安定して支持することがで
きる。
【0012】請求項1の構成の場合は、桟止め具がねじ
部を有する筒状部材からなり、梯子受けアームの外側へ
突出する状態に取付けられるため、桟止め具の取扱いが
行い易く、高所等での着脱作業も容易に行える。
【0013】請求項2の構成の場合は、高さ調整機構を
操作することにより、上下の梯子受けアーム間の間隔を
調整できる。そのため、使用される梯子が受け桟挿通孔
のピッチが種々異なるものであって、そのピッチに梯子
受けアームの間隔を合わせて受け桟の挿通による結合が
行える。
【0014】請求項3の構成の場合は、太さの種々異な
る鉄骨柱に対しても取付治具をがたつきなく取付けるこ
とができる。
【0015】請求項4の構成の場合は、柱固定具が、可
撓性のバンドと、その締付け具とからなるため、どのよ
うな太さおよび断面形状の鉄骨柱にも取付治具をがたつ
きなく取付けることができる。
【0016】この発明の取付け方法によれば、最上位の
梯子の上端を受け桟およびその桟止め具で鉄骨梁に容易
に結合でき、また上下に並べて配置される梯子の継部を
この発明の取付治具で鉄骨柱に容易にかつ安定良く固定
することができる。また、受け桟および桟止め具につ
き、中間連結用の取付治具と梯子上端の固定用とに同じ
構成のものが兼用でき、保管や取扱が行い易い。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて説明する。図1は鉄骨柱用仮設梯子の取付治具を示
す斜視図である。この取付治具1は、梯子受け金物2
と、4本の受け桟3と、柱固定具4とで構成される。梯
子受け金物2は、角パイプ状の鉄骨柱30の角部に当て
付ける上下一対の当て枠5,5と、上下2箇所において
左右一対ずつ設けられる4本の梯子受けアーム6と、上
下の梯子受けアーム6,6を連結する上下連結枠7とか
らなる。上下の当て枠5,5は、各々鋼製の帯板を中央
で直角に折曲した部材からなり、上側の当て枠5の両端
には柱固定具4に対する連結端部5a,5aが外側へ折
曲して設けてある。上側の梯子受けアーム6,6は、基
端を当て枠5に溶接してあり、その基端近傍部が、梯子
受けアーム6,6の当て枠5に対する固定部6aとな
る。下側の梯子受けアーム6,6は、当て枠5から一体
に延出しており、その基端近傍部が当て枠5に対する固
定部6aとなる。各梯子受けアーム6には、それぞれ前
後に一定間隔離して2つの受け桟挿通孔8,8が形成さ
れる。上下連結枠7も鋼製帯板からなり、上下端を梯子
受けアーム6,6に溶接してある。
【0018】前記各受け桟3は、梯子31の受け桟挿通
孔33と梯子受けアーム6の受け桟挿通孔8とにわたっ
て挿通される鋼棒等からなり、その両端には雄ねじ3a
がそれぞれ形成されている。この雄ねじ部3aに桟止め
具9を螺着することにより、梯子31が梯子受けアーム
6に止め付けられる。桟止め具9は、図2に断面図で示
すように、筒状部材の基端内にナットを溶接して雌ねじ
部9aを形成したものである。この取付治具1で取付け
る梯子31は、例えば次の構成のアルミ製の汎用梯子で
ある。すなわち、左右の溝形の側桁32,32間に多数
の足掛用横木34を設けたものである。各足掛用横木3
4はパイプ製のものとし、側桁32,32に形成された
孔に両端を嵌め込んで固定してある。前記足掛用横木3
4内の孔が、受け桟挿通孔33として利用される。な
お、梯子31は、横木34と別の箇所で、側桁32に受
け桟挿通孔として利用可能な孔を有するものであっても
良い。
【0019】前記柱固定具4は、一対の帯板10,11
と、基端連結ボルト12および中間連結ボルト13とか
らなる。一方の帯板10は、鉄骨柱30の角部に当て付
け可能なL字形に折曲形成され、その一端には当て枠5
の連結端部5aに対向する連結端部10aが形成され、
他端には他方の帯板11の中間部に対向する連結端部1
0bが形成される。別の帯板11は、その一端側が鉄骨
柱30の角部に当て付け可能なL字形に折曲形成され、
その一端には当て枠5の連結端部5bに対向する連結端
部11aが形成されている。上記の互いに対向する連結
端部5a,10aと連結端部5b,11aには、それぞ
れ基端連結ボルト12を挿通させるボルト挿通孔が形成
され、各々基端連結ボルト12およびナットによって互
いに連結される。帯板10の連結端部10bと、これに
対向する帯板11の中間部には、それぞれ中間連結ボル
ト13を挿通させるボルト挿通孔が形成され、その中間
連結ボルト13によって互いに連結される。帯板11の
中間部のボルト挿通孔は長手方向に並ぶ複数箇所に形成
され、これにより帯板11の中間部に対する帯板10の
連結端部10bの連結位置を変更できるようにされてい
る。
【0020】この実施例の取付治具1を使用して鉄骨柱
30に梯子31を取付ける手順の一例を説明する。この
取付作業は、鉄骨柱30を立設する前の寝かせた状態で
行う。先ず、鉄骨柱30の上端部において、直交方向に
突設した2本の鉄骨梁(図示の例では鉄骨梁仕口部)3
5,35間に架け渡してアングル材36を溶接する。こ
のアングル材36に、受け桟3、桟止め具9およびクラ
ンプ治具37を介して最上位の梯子31の上端を結合す
る。すなわち、先ず梯子31の側桁32,32の最上位
の受け桟挿通孔33および足掛用横木34に受け桟3を
貫通させ、受け桟3の両端に桟止め具9を螺着する。そ
の桟止め具9とアングル材36とをクランプ治具37で
連結する。このように、最上位の梯子31の上端を鉄骨
柱30の上端部に取付ける。
【0021】次に、上記最上位の梯子31と、その下側
に配置する梯子31との継部相当位置において、取付治
具1の当て枠5を鉄骨柱30の角部に当て付けると共
に、周囲を柱固定具4で囲み、基端連結ボルト12およ
び中間連結ボルト13で締付ける。このとき、鉄骨柱3
0の寸法に応じて、図6(A),(B)のように連結端
部5a,10a間、および連結端部5b,11a間の間
隔を基端連結ボルト12で調整すると共に、中間連結ボ
ルト13を挿通させる帯板11の中間部のボルト挿通孔
を変更して、帯板11の中間部に対する連結端部10b
の連結位置を変更する。これにより、種々の太さの鉄骨
柱30に使用できる。
【0022】次に、図1および図4に示すように、取付
治具1の上下左右の梯子受けアーム6の受け桟挿通孔8
から、上側の梯子31の足掛用横木34における受け桟
挿通孔33わたって受け桟3を貫通させ、受け桟3の両
端に桟止め具9を螺着する。これにより上側の梯子31
の下端部が取付治具1に固定される。同様にして、下側
の梯子31の上端部を取付治具1に固定する。上下の梯
子31,31の鉄骨柱30に対する内外位置の関係は、
いずれを内側に配置しても良い。このようにして、各梯
子31の継部ごとに、順次下側の梯子31を取付治具1
で鉄骨柱30に取付ける。この梯子31の取付後に、鉄
骨柱30の建込みを行う。なお、鉄骨柱30を立てた後
に、この取付治具1による梯子31の取付けを行っても
良い。梯子31を鉄骨柱30から取り外すときは、上記
取付け手順と逆の手順で行える。鉄骨柱30の上部に溶
接されたアングル材36は、取り外さずに残しておいて
も、内装材やコンクリートで等で隠れる部分であるため
支障はない。
【0023】なお、図示の例では、角筒状鉄骨柱30に
取付治具1の柱固定具4を締付けた場合について説明し
たが、この取付治具1は、図5(A)に一点鎖線で示す
ような円筒状の鉄骨柱30にも取付可能である。この場
合、柱固定具4と当て枠5とで構成される方形枠体の各
辺のそれぞれにおいて鉄骨柱30の周面が点接触するこ
とになり、安定良く取付治具1を鉄骨柱30に取付ける
ことができる。
【0024】図6(A),(B)は、各々この発明の他
の実施例を示す。これらの例は、いずれも上下連結枠7
に高さ調整機構14を設けたものである。図6(A)の
高さ調整機構14は、上下に二分された連結枠半部7
a,7bの一方にボルト挿通孔15を、他方に縦長のル
ーズ孔16を形成し、ボルト挿通孔15からルーズ孔1
6にわたって挿通させるボルト17により上下の連結枠
半部7a,7bをボルト止めして連結する構成としてあ
る。また、図6(B)の高さ調整機構14は、上下に二
分された連結枠半部7a,7bのそれぞれに互いに整合
可能な複数のボルト挿通孔18を一定間隔で縦に並べて
形成し、連結枠半部7a,7bの各ボルト挿通孔18を
選択的に組み合わせて整合させボルト19を挿通させ
て、上下の連結枠半部7a,7bをボルト止めするもの
である。このように、高さ調整機構14を上下連結枠7
に設けた場合は、上下の梯子受けアーム6,6間の長さ
を、梯子31の足掛用横木34の配設ピッチに容易に合
わせることができ、前記ピッチの種々異なる梯子31に
も対応可能となる。
【0025】図7は、柱固定具4の変形例を示す。この
例では、柱固定具4を、チェーン、ロープ、ベルト等か
らなる可撓性のバンド20と締付け具21とで構成して
ある。すなわち、この柱固定具4は、上側当て枠5の両
連結端部5a,5bにそれぞれバンド20,20の一端
を連結し、各バンド20,20の他端側を締付け具21
で長さ調整自在に締付けるようにしたものである。この
ように構成することにより、どのような断面形状の鉄骨
柱30に対しても安定良く取付治具1を取付けることが
できる。
【0026】また、当て枠5は図8に示すように、その
本体部を円弧状に湾曲した形状としても良い。このよう
に構成することにより、鎖線で示すような円筒状の鉄骨
柱30に対して安定良く当て枠5を当て付けることがで
きる。
【0027】なお、前記各実施例では、梯子受けアーム
6の高さに当て枠5を設けたが、両者5,6を別の高さ
に設け、各梯子受けアーム6を上下連結枠7で連結して
なる連結体を別部材の固定部(図示せず)で当て枠5に
固定しても良い。
【0028】
【発明の効果】この発明の鉄骨柱用仮設梯子の取付治具
は、鉄骨柱に当て付ける当て枠および梯子受けアームを
有する梯子受け金物と、前記梯子受けアームの受け桟挿
通孔にに挿通されて梯子を前記梯子受けアームに固定す
る複数の受け桟と、前記当て枠を鉄骨柱に固定する柱固
定具とを備えたものであるため、鉄骨柱への仮設梯子の
取付け・取外し、および上下の梯子の連結を容易に行う
ことができ、また梯子の登り降りの安定を図ることがで
きる。
【0029】請求項1の発明の場合は、桟止め具がねじ
部を有する筒状部材からなり、梯子受けアームの外側へ
突出する状態に取付けられるため、桟止め具の取扱いが
行い易く、高所での着脱作業が容易に行える。請求項2
の発明の場合は、高さ調整機構を設けたため、使用され
る梯子が足掛用横木やその受け桟挿通孔のピッチが種々
異なるものであっても梯子の取付けが行える。請求項3
の発明の場合は、一対の帯板と基端連結ボルトおよび中
間連結ボルトとで柱固定具を構成したため、簡単な構成
で、太さの種々異なる鉄骨柱に対しても取付治具をがた
つきなく、堅固に取付けることができる。請求項4の発
明の場合は、柱固定具が可撓性のバンドと締付け具とか
らなるため、どのような大きさおよび断面形状の鉄骨柱
にも取付治具をがたつきなく容易に取付けることができ
る。
【0030】この発明の鉄骨柱用仮設梯子の取付方法に
よれば、上下に複数本並べて配置される各梯子の継ぎ部
を鉄骨柱に固定し、最上位の梯子の上端に受け桟を挿通
してこの受け桟に桟止め具を取付け、この桟止め具を介
して最上位の梯子の上端を鉄骨梁に結合するようにした
ため、最上位の梯子の上端を受け桟およびその桟止め具
で鉄骨梁に容易に結合でき、また上下に並べて配置され
る梯子の継部をこの発明の取付治具で鉄骨柱に容易にか
つ安定良く固定することができる。また、受け桟および
桟止め具につき、中間連結用の取付治具と梯子上端の固
定用とに同じ構成のものが兼用できて、保管や取扱が行
い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる取付治具を示す斜
視図である。
【図2】同取付治具の受け桟の梯子への止め付け構造を
示す部分破断正面図である。
【図3】同取付治具を使用した梯子の鉄骨柱への取付状
態を示す斜視図である。
【図4】同取付状態を示す側面図である。
【図5】同取付治具における柱固定具の調整機能を示す
説明図である。
【図6】(A),(B)は各々他の実施例にかかる取付
治具の上下連結枠の高さ調整機構を示す分解斜視図であ
る。
【図7】さらに他の実施例にかかる取付治具を示す平面
図である。
【図8】同取付治具における当て枠の別の実施態様を示
す平面図である。
【図9】従来の仮設梯子の鉄骨柱への設置例を示す斜視
図である。
【図10】従来の仮設梯子の鉄骨柱への別の設置例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1…取付治具、2…梯子受け金物、3…受け桟、4…柱
固定具、5…当て枠、6…梯子受けアーム、7…上下連
結枠、8…受け桟挿通孔、9…桟止め具
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06C 1/12 E04G 1/30 E04G 3/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梯子受け金物と、複数の受け桟と、柱固
    定具とを備え、前記梯子受け金物は、鉄骨柱の外周の一
    部に当て付ける当て枠と、上下複数箇所に左右一対ずつ
    設けられた梯子受けアームと、上下の梯子受けアームを
    連結する上下連結枠と、これら梯子受けアームの連結体
    を前記当て枠に固定した固定部とを有し、各対の左右の
    梯子受けアームは、前後に離れた受け桟挿通孔を有しか
    つ互いの間に上側の梯子と下側の梯子が前後に並べて配
    置可能なものとし、前記各受け桟は、両端に雄ねじ部を
    有する鋼棒からなるものであって、梯子の左右の側桁間
    にこれら側桁の孔に嵌め込んで設けられたパイプ製の足
    掛用横木、および左右の梯子受けアームの受け桟挿通孔
    にわたって挿通されて前記梯子受けアームに桟止め具で
    止め付けられるものとし、この桟止め具は、基端に雌ね
    じ部を有し梯子受けアームの外側へ突出する筒状部材か
    らなり、前記受け桟の雄ねじ部に前記雌ねじ部で螺着さ
    れるものであり、前記柱固定具は、鉄骨柱の当て枠が当
    て付けられる残り部分を囲んで両端が前記当て枠に連結
    され、かつ鉄骨柱に対して締付ける締付け具を有するも
    のとした鉄骨柱用仮設梯子の取付治具。
  2. 【請求項2】 上下連結枠に、この上下連結枠の上下の
    梯子受けアーム間の長さを調整可能な高さ調整機構を設
    けた請求項1記載の鉄骨柱用仮設梯子の取付治具。
  3. 【請求項3】 梯子受け金物と、複数の受け桟と、柱固
    定具とを備え、前記梯子受け金物は、角パイプからなる
    鉄骨柱の外周の一部に当て付ける当て枠と、上下複数箇
    所に左右一対ずつ設けられた梯子受けアームと、上下の
    梯子受けアームを連結する上下連結枠と、これら梯子受
    けアームの連結体を前記当て枠に固定した固定部とを有
    し、各対の左右の梯子受けアームは、前後に離れた受け
    桟挿通孔を有しかつ互いの間に上側の梯子と下側の梯子
    が前後に並べて配置可能なものとし、前記各受け桟は、
    梯子の左右の側桁および左右の梯子受けアームの受け桟
    挿通孔にわたって挿通されて前記梯子受けアームに桟止
    め具で止め付けられるものとし、 前記当て枠は帯板を中央で直角に折曲して両端に連結端
    部を外側に折曲して設けたものであり、 前記柱固定具は、鉄骨柱の当て枠が当て付けられる残り
    部分を囲んで両端が前記当て枠に連結されるものであっ
    て、一対の帯板を有し、 一方の帯板は鉄骨柱の角部に当て付け可能なL字形に折
    曲形成され、その一端には当て枠に設けられた連結端部
    に対向する連結端部が形成され、他端には他方の帯板の
    中間部に対向する連結端部が形成され、 他方の帯板は、その一端側が鉄骨柱の角部に当て付け可
    能なL字形に折曲形成され、その一端には当て枠の連結
    端部に対向する連結端部が形成され、 これら帯板と当て枠の互いに対向する連結端部は、それ
    ぞれボルト挿通孔が形成されて基端連結ボルトおよびナ
    ットによって互いに連結され、 前記一方の帯板の連結端部と、これに対向する他方の帯
    板の中間部とは、それぞれボルト挿通孔が形成されて中
    間連結ボルトによって互いに連結され、前記他方の帯板
    の中間部のボルト挿通孔は長手方向に並ぶ複数箇所に形
    成され、これにより他方の帯板の中間部に対する一方の
    帯板の連結端部の連結位置を変更できるようにした 鉄骨
    柱用仮設梯子の取付治具。
  4. 【請求項4】柱固定具が、両端が前記当て枠の両端に結
    合される可撓性のバンドと、このバンドを長さ調整自在
    に締付ける締付け具とでなるものとした請求項1記載の
    鉄骨柱用仮設梯子の取付治具。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の鉄骨柱用仮設梯子の取付
    治具を用いる梯子取付方法であって、上下に複数本並べ
    て配置される各梯子の継ぎ部を前記取付治具で鉄骨柱に
    固定し、最上位の梯子の上端に前記の両端に雄ねじ部を
    有する鋼棒からなる受け桟を挿通し、かつこの受け桟に
    記の雌ねじ部を有する筒状部材からなる桟止め具を取
    付け、この桟止め具を介して最上位の梯子の上端を鉄骨
    梁に結合する鉄骨柱用仮設梯子の取付方法。
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