JPH07331862A - 作業台用手摺 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続配置した作業台の周囲に手摺を取り付け
ることにより作業台の連結を行なうようにして、作業台
の連結と手摺の取付作業を容易にする。 【構成】 左右の支柱パイプ１０ａと上下の横架パイプ
１０ｂを略矩形に組み合わせ、支柱パイプ１０ａの上端
と支柱パイプ１０ａの内側面とに係止突起１３が突設さ
れ、各支柱パイプ１０ａの下端に作業台１の床材の周縁
部に係止させる係止棒１２が突設された手摺パネル３
と、単パイプ１５の下端に作業台１の床材の周縁部を把
持させるクランプ１６が設けられるとともに、単パイプ
１５の上端と単パイプ１５の側面とに係止突起１３が突
設された手摺支柱４と、手摺パネル３の上端の係止突起
１３または手摺支柱４の上端の係止突起１３に係止させ
る係止孔２２ａを両端に有する伸縮可能な伸縮手摺５と
から構成され、作業床Ｗの周縁部に手摺パネル３と手摺
支柱４を起立させ、係止突起１３間に伸縮手摺５を架け
渡して作業台用手摺２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、建物の建築現場等の内
装工事などに使用する作業台に設ける手摺に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、建築現場等の内装工事において天
井部や壁の高い部分の作業をする場合に、作業者が高い
位置に上がれるように作業台を設けており、作業の効率
化を図るために複数の作業台を連続して配置させ、細長
い作業床を構成している。このように作業台を連続して
配置した場合には、作業中に各作業台が離れないように
それぞれ作業台どうしを金具などで確実に連結するとと
もに、作業の安全のため連続配置した作業台の周囲に手
摺を取り付けている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
複数の作業台を連結する場合は、作業の安全確保のため
に作業台どうしを金具で連結する作業と、作業台の周囲
に手摺を設けるという別々の作業をする必要があり手間
のかかるものであった。そこで、本発明の作業台用手摺
は、連続配置した作業台の周囲に手摺を取り付けること
により作業台の連結を行なうようにして、作業台の連結
と手摺の取付作業を容易にすることができる作業台用手
摺を提供することを目的とする。また、既存の作業台に
も簡単に取り付けることができる作業台用手摺を提供す
ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の作業台用手摺は、作業台の作業床の周囲に設
ける手摺を、左右の支柱パイプと上下の横架パイプを略
矩形に組み合わせ、左右の支柱パイプの上端と左右の支
柱パイプの内側面の少なくとも一ヶ所とに係止突起が突
設され、各支柱パイプの下端に前記作業台の床材の周縁
部に係止させる係止棒が突設された手摺パネルと、単パ
イプの下端に作業台の床材の周縁部を把持させるクラン
プが設けられるとともに、単パイプの上端とパイプの側
面の少なくとも一ヶ所に係止突起が突設された手摺支柱
と、手摺パネルの上端の係止突起または手摺支柱の上端
の係止突起に係止させる係止孔を両端に有する伸縮可能
な伸縮手摺とから構成し、作業床の周縁部に作業台用手
摺を設けて各作業台を連結できるようにした。

【０００５】また、手摺パネルと手摺支柱に設けられた
係止突起の端部には、それぞれ抜け止め部材が設けら
れ、使用中に伸縮手摺が外れることを防止した。また、
支柱パイプの内側面の係止突起または手摺支柱の側面の
係止突起に係止させる係止孔を有する中桟用の伸縮手摺
を、上方の伸縮手摺と作業台の間に中桟を設けるように
した。さらに、手摺パネルの支柱パイプの下端の係止棒
の替わりにクランプを設けて、作業台の床材の周縁部を
把持させて手摺パネルを作業台の床材の周縁部に起立さ
せることもできる。そのほか、作業台の作業床の周囲に
設ける手摺を、単パイプの下端に作業台の床材の周縁部
を把持させるクランプが設けられるとともに、単パイプ
の上端と単パイプの側面の少なくとも一ヶ所に係止突起
が突設された手摺支柱と、手摺支柱の上端の係止突起に
係止させる係止孔を両端に有する伸縮可能な伸縮手摺と
から構成し、作業床の周囲に手摺支柱を設け、手摺支柱
の間に伸縮手摺を架け渡すようにしても目的を達成でき
る。

【０００６】

【作用】上記手段により本発明の作業台用手摺は、複数
の作業台を連続配置させて構成した作業床の周囲に設置
して、作業台の連結をするものである。すなわち手摺パ
ネルの左右の下端に設けられた係止棒を作業台の床材の
短辺側の周縁部に係止させるとともに、手摺支柱を近接
する作業台の床材の長辺側の周縁部に取り付ける。そし
て、伸縮手摺を伸縮させて手摺パネルと手摺支柱間の幅
に合わせ、伸縮手摺の両端の係止孔を手摺パネルの上端
の係止突起または手摺支柱の上端の係止突起に係止させ
て伸縮手摺を架け渡し、各作業台を連結状態にする。作
業台の短辺側に設けられた手摺パネルと作業台の長辺側
の周縁部に設けられた手摺支柱または相対する位置の手
摺パネルを連結状態にすることにより、連続配置した各
作業台を連結することができる。

【０００７】また、係止突起の端部に抜け止め部材が設
けられている場合は、使用時に伸縮手摺が外れることが
ないし、その係止状態を解除することにより容易に伸縮
手摺を取り外すことができる。また、手摺パネルの支柱
パイプの内側面の係止突起または手摺支柱の側面の係止
突起に、伸縮手摺の両端の係止孔を係止させて中桟を設
けることができ、支柱パイプや単パイプの長さによって
複数の中桟を設けることができる。さらに、手摺パネル
の支柱パイプの下端の係止棒の替わりにクランプを設け
た場合は、作業台の床材の床材の周縁部をクランプで把
持させて手摺パネルを作業台の床材の周縁部に起立させ
る。そのほか、手摺支柱の下端のクランプを作業床の四
隅や周縁部に取り付け、手摺支柱間に伸縮手摺を架け渡
すようにして、連続配置した各作業台を連結することが
できる。

【０００８】

【実施例】本発明の作業台用手摺の実施例を図１〜図７
により説明する。作業台１を連続配置して構成される作
業床Ｗの周縁部に作業台用手摺２が設けられている。作
業台用手摺２は、作業床Ｗの相対する短辺側の周縁部に
設けられた手摺パネル３と長辺側の周縁部に設けられた
手摺支柱４および伸縮手摺５とからなり、伸縮手摺５が
手摺パネル３または手摺支柱４に架け渡されて作業台用
手摺２を構成しているとともに、各作業台１を連結して
いる。

【０００９】作業床Ｗの周縁部である作業台１の短辺側
の周縁部に設けられる手摺パネル３は、鉛直方向の左右
の支柱パイプ１０ａと水平方向の上下の横架パイプ１０
ｂを略矩形に組み合わせ、左右の支柱パイプ１０ａの下
端は下方の横架パイプ１０ｂの下方に突出している。左
右の支柱パイプ１０ａの下端に手摺パネル３の矩形平面
と垂直方向に、作業台１の短辺側の周縁部に設けられた
孔３０に挿入される係止棒１２が突設されている。

【００１０】なお、支柱パイプ１０ａの下端に係止棒１
２を突設する代わりに、断面略コ字形のクランプを設
け、クランプの断面略コ字形の開口部で作業台１の短辺
側の周縁部を挟み、ボルトをねじ込んで周縁部を把持さ
せるようにして、手摺パネル３を作業台１の短辺側に起
立させるようにしてもよい。手摺パネル３の左右の支柱
パイプ１０ａの上端から上方に、後記する伸縮手摺５の
係止金具２２を係止する係止突起１３が設けられるとと
もに、左右の支柱パイプ１０ａの内側面の中程に内側に
向けて係止突起１３が設けられている。

【００１１】作業台１の長辺側の周縁部に設けられる手
摺支柱４は、単パイプ１５の下端に断面略コ字形のクラ
ンプ１６が設けられており、断面略コ字形の開口部で作
業台１の長辺側の周縁部を挟み、クランプ１６の下面に
設けられたボルト１７をねじ込んで、手摺支柱４が作業
台１の長辺側の周縁部に起立されるようになっている。
また、単パイプ１５の上端から上方に、前記手摺パネル
３と同様に係止突起１３が設けられているとともに、単
パイプ１５の側面の中程に長手方向と垂直方向でクラン
プ１６の開口部の方向に係止突起１３が設けられてい
る。なお、上記手摺パネル３と手摺支柱４の支柱パイプ
１０ａ，単パイプ１５の中程に設けられている係止突起
１３は１つに限るものではなく、支柱パイプ１０ａと単
パイプ１５の長さによっては複数設けることができる。

【００１２】また、上記手摺パネル３と手摺支柱４に設
けられている係止突起１３には、先端の周縁部に抜け止
め部材１８が設けられている。抜け止め部材１８は、通
常バネなどの力により突部１８ａが係止突起１３の外周
から突出状態に付勢されているが、突部１８ａが押され
ることにより係止突起１３の中に埋没するようになって
おり、外圧がかからなくなるとバネの復元力により突部
１８ａが突出するようになっている。なお、抜け止め部
材１８は上記構成のほか、図４に示すように、外周面を
ネジ切りした係止突起１３′を設け、係止突起１３′に
伸縮手摺５の係止金具２２を係止した後に、ナット３１
で締付けるようにしてもよい。

【００１３】手摺パネル３と手摺支柱４とに架け渡され
る伸縮手摺５は、外筒２０に内筒２１がスライド可能に
挿入され、外筒２０の内端に内筒２１を一定の位置で止
める係止ボルト２３が設けられている。外筒２０と内筒
２１の外端には、手摺パネル３と手摺支柱４の係止突起
１３に係止する係止金具２２が設けられており、係止金
具２２には、係止突起１３を通す係止孔２２ａが設けら
れている。

【００１４】上記構成の手摺パネル３と手摺支柱４と伸
縮手摺５により、作業台１を連続配置させて構成された
作業床Ｗの周囲に作業台用手摺２を設けるには、まず、
手摺パネル３の左右の下端に設けられた係止棒１２を、
作業床Ｗの周縁部を構成する作業台１の短辺側の周縁部
に設けられた孔３０に挿入して、手摺パネル３を作業床
Ｗの相対する短辺側に起立させる。

【００１５】そして、作業床Ｗの周縁部を構成する作業
台１の長辺側の周縁部の適宜箇所に、手摺支柱４の下端
に設けられたクランプ１６の断面コ字形の開口部を挟
み、クランプ１６の下面に設けられたボルト１７をねじ
込んで作業台１の長辺側の周縁部を把持し、手摺支柱４
を作業床Ｗの長辺側の周縁部に起立させる。連続配置し
た作業台１の台数が多いときは、長辺側に設ける手摺支
柱４を伸縮手摺５が架け渡せるような間隔で適宜配置す
るが、この作業台用手摺２は作業台が１台だけの場合に
も適用できる。

【００１６】手摺パネル３と手摺支柱４を作業床Ｗの周
囲に配置した後、手摺パネル３の上端の係止突起１３ま
たは手摺支柱４の上端の係止突起１３に、伸縮手摺５の
両端に設けられている係止金具２２の係止孔２２ａを通
し、伸縮手摺５を手摺パネル３と手摺支柱４の間や手摺
支柱４の間に架け渡して、作業床Ｗの周囲に作業台用手
摺２を構成して作業台１を連結する。係止突起１３に係
止金具２２を通すと、係止突起１３に設けられた抜け止
め部材１８により係止金具２２が外れることはなく、使
用中に伸縮手摺５が外れることがない。なお、作業床Ｗ
の両側に設けられた手摺パネル３の間隔が短く、伸縮手
摺５を直接手摺パネル３の間に架け渡せるような場合
は、相対する手摺パネル３の支柱パイプ１０ａの上端の
係止突起１３に伸縮手摺５を架け渡すようにしてもよ
い。

【００１７】さらに、手摺パネル３の支柱パイプ１０ａ
の内側面の係止突起１３または手摺支柱４の側面の係止
突起１３には、伸縮手摺５の係止孔２２ａを通して、上
方の伸縮手摺５と作業台１の間に中桟を設けることがで
きる。なお、支柱パイプ１０ａと単パイプ１５に係止突
起１３を複数設けた場合は、伸縮手摺５を複数本設ける
ことができる。作業床Ｗから作業台用手摺２を取り外す
ときは、各係止突起１３に設けられた抜け止め部材１８
の突部１８ａを押さえ、伸縮手摺５の係止金具２２を取
り外して架け渡された伸縮手摺５を取り外し、手摺パネ
ル３や手摺支柱４を作業床Ｗのの周縁部から取り外す。

【００１８】上記実施例では、作業台を１列に連続配置
させた場合について説明したが、そのほか、図６に示す
ように、作業台を複数列連続配置させて構成された作業
床の周囲に設けることもできる。この場合は、作業床
Ｗ′の周縁部を構成する複数列の作業台１の短辺側の周
縁部にそれぞれ手摺パネル３を設け、作業床Ｗ′の周縁
部を構成する作業台１の長辺側の周縁部に手摺支柱（図
示せず）を適宜間隔で取り付ける。そして、手摺パネル
３と手摺支柱に設けられた係止突起１３に伸縮手摺５の
係止金具２２を通して、伸縮手摺５を手摺パネル３と手
摺支柱間に架け渡すようにする。また、互いに隣り合わ
せた手摺パネル３の上端の係止突起１３に、２つの係止
突起１３を通す孔を有する連結金具３２を取り付けて、
各作業台１を連結する。この場合も前記同様に、係止突
起１３の端部に抜け止め部材１８が設けられており、架
け渡した伸縮手摺５が使用中に外れることを防止してい
る。

【００１９】次に本発明の第２実施例を、図７により説
明する。この実施例は上記実施例の手摺支柱４と伸縮手
摺５で作業台用手摺２′を構成するものである。単パイ
プ１５の下端のクランプ１６を作業床Ｗ″の四隅に取り
付けるとともに、長辺側の周縁部に取付けて、作業床
Ｗ″の周囲に手摺支柱４を起立させる。そして、手摺支
柱４の上端の係止突起１３の間にそれぞれ伸縮手摺５の
両端の係止金具２２を係止して、作業台用手摺２′を作
業床Ｗ″に設けて各作業台１を連結する。この場合も上
記実施例と同様に、係止突起１３の端部には抜け止め部
材１８が設けられて、架け渡した伸縮手摺５が外れるこ
とを防止している。また、手摺支柱４の側面の係止突起
１３の間に、伸縮手摺５を架け渡して中桟を設けること
もできる。なお、短辺側の周縁部にも手摺支柱４を設け
ることもできる。

【００２０】

【発明の効果】本発明の作業台用手摺は、手摺パネルと
手摺支柱を作業台の床材の周縁部に係止し、それぞれの
上端に設けられた係止突起に伸縮手摺の係止孔を通すだ
けで組み立てられるので、取付けや取外しが簡単であ
り、このように連続配置された作業台の周囲に手摺を設
けるだけで作業台が連結されるので、作業台の設置の作
業効率を上げることができる。また、係止突起の端部に
抜け止め部材を設けた場合は、伸縮手摺が容易に外れる
ことがなく安全である。また、上方の伸縮手摺と作業台
との間に中桟として設ける伸縮手摺が備えられており、
より安全な作業台用手摺を提供することができる。

【００２１】さらに、手摺パネルの支柱パイプの下端の
係止棒の替わりにクランプを設けた場合は、作業台の床
材の周縁部をクランプで把持させて手摺パネルを作業台
の床材の周縁部に起立させるので、係止棒を差し込む孔
の無い作業台にも簡単に取り付けることができる。その
ほか、手摺支柱を作業床の周囲に係止させ、手摺支柱の
係止突起に伸縮手摺の係止孔を通すようにすれば、作業
台の設置行の効率を上げることができ、既存の作業台に
設置することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の作業台用手摺の実施例を示す斜視図で
ある。

【図２】手摺パネルの正面図（ａ）と、側面図（ｂ）で
ある。

【図３】手摺支柱の側面図（ａ）と、係止突起部分の拡
大図（ｂ）である。

【図４】抜け止め部材にナットを用いた場合を示す斜視
図である。

【図５】伸縮手摺の平面図である。

【図６】作業台を複数列設けた場合の作業台用手摺の説
明図である。

【図７】手摺支柱と伸縮手摺とにより作業台用手摺を構
成した場合の説明図である。

【符号の説明】

１ 作業台 ２ 作業台用手摺 ３ 手摺パネル ４ 手摺支柱 ５ 伸縮手摺 １０ａ 支柱パイプ １０ｂ 横架パイプ １３ 係止突起 １５ 単パイプ １６ クランプ １８ 抜け止め部材

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 作業台の作業床の周囲に設ける手摺であ
   って、 左右の支柱パイプと上下の横架パイプを略矩形に組み合
   わせ、左右の支柱パイプの上端と左右の支柱パイプの内
   側面の少なくとも一ヶ所とに係止突起が突設され、各支
   柱パイプの下端に前記作業台の床材の周縁部に係止させ
   る係止棒が突設された手摺パネルと、 単パイプの下端に作業台の床材の周縁部を把持させるク
   ランプが設けられるとともに、単パイプの上端と単パイ
   プの側面の少なくとも一ヶ所に係止突起が突設された手
   摺支柱と、 手摺パネルの上端の係止突起または手摺支柱の上端の係
   止突起に係止させる係止孔を両端に有する伸縮可能な伸
   縮手摺とからなることを特徴とする作業台用手摺。
2. 【請求項２】 上記手摺パネルと手摺支柱に設けられた
   係止突起の端部には、それぞれ抜け止め部材が設けられ
   ている請求項１に記載の作業台用手摺。
3. 【請求項３】 支柱パイプの内側面の係止突起または手
   摺支柱の側面の係止突起に係止させる係止孔を有する中
   桟用の伸縮手摺を備えている請求項１または２に記載の
   作業台用手摺。
4. 【請求項４】 手摺パネルの支柱パイプの下端の係止棒
   の替わりにクランプが設けられている請求項１から３ま
   での１つに記載の作業台用手摺。
5. 【請求項５】 作業台の作業床の周囲に設ける手摺であ
   って、 単パイプの下端に作業台の床材の周縁部を把持させるク
   ランプが設けられるとともに、単パイプの上端と単パイ
   プの側面の少なくとも一ヶ所に係止突起が突設された手
   摺支柱と、 手摺支柱の上端の係止突起または側面の係止突起に係止
   させる係止孔を両端に有する伸縮可能な伸縮手摺とから
   なることを特徴とする作業台用手摺。