JP2004068270A - 屋根作業用転落防止装置 - Google Patents

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Masato Suzuki
鈴木 正人
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Abstract

【課題】すでに屋根部材が構築されているものにあって、屋根に対して容易に取付け取外しができるようにし、コスト高になることなく、設置できるようにする。
【解決手段】屋根Rにその傾斜に沿って配置される支持棒10と、支持棒10の途中に立設される支柱20と、支持棒10と支柱20との間に架設される補強棒30とを備え、屋根Rに着脱可能に付設されるとともに支持棒10が着脱可能に取付けられる取付金具50を備えた。また、取付金具50を屋根Rに取付けられる雪止め金具40に着脱可能に形成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根に付設され所謂屋根葺き時や屋根の塗装時に作業者の屋根からの転落を防止するための屋根作業用転落防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の屋根作業用転落防止装置としては、例えば、特開平7−292910号公報に掲載されたものが知られている。
図12及び図13に示すように、この屋根作業用転落防止装置Saは、屋根Rにその傾斜に沿って配置される支持棒1と、この支持棒1の途中に立設される支柱2と、支持棒1と支柱2との間に架設される補強棒3と、支持棒1の先端部に設けられたる木等の屋根材に釘等で固定される固定板4と、支持棒1の中間部に設けられ屋根面に接地される複数の安定板5とを備えている。
【0003】
そして、例えば、図13に示すように、木造家屋において、屋根Rに瓦や折板を構築する所謂屋根葺き時において、この屋根作業用転落防止装置Saを用いるときは、この屋根作業用転落防止装置Saを複数台用意し、屋根Rの縁方向に沿ってこれらを所定間隔で配置するとともに、各装置Saをその固定板4において釘等でたる木等に固定する。
それから、支柱2間にパイプ6を架設し、このパイプ6に安全ネット7やシート(図示せず)を掛け渡す。
この状態で、屋根R上において、屋根葺きを行なう。この場合、作業員や、作業員が使用する工具、あるいは、屋根部材等が落下しても、安全ネット7に受けられるので、安全が確保される。
尚、屋根作業用転落防止装置Saを接地した部位は、これを最後に外して、この部位に屋根部材を設けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この屋根作業用転落防止装置Saにあっては、屋根葺きが終わってからの塗装を行なう際、あるいは、折板の場合等において数年経過後に、元の屋根面に新たに折板を重ねて葺く場合等の際、装置Saをその固定板4において釘等でたる木等に固定しなければならないので、すでに屋根部材が構築されているものにあっては、そのまま取付けると釘穴が開いてしまって屋根Rを損傷してしまい、また、屋根Rを一部剥してからこの剥した部位に取付けてもやはり屋根Rを損傷することになって、その取付が実質的にできないという問題があった。
このため、建物周囲に足場を組んで、この足場に安全シートやネットを張設することも行なうが、地面から足場を組むので装置が大掛かりになり、それだけコスト高になってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、すでに屋根部材が構築されているものにあって、屋根に対して容易に取付け取外しができるようにし、コスト高になることなく、設置できるようにした屋根作業用転落防止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明の技術的手段は、屋根にその傾斜に沿って配置される支持棒と、該支持棒の途中に立設される支柱と、上記支持棒と支柱との間に架設される補強棒とを備えた屋根作業用転落防止装置において、上記屋根に着脱可能に付設されるとともに上記支持棒が着脱可能に取付けられる取付金具を備えた構成としている。
【0007】
これにより、例えば、建物の屋根に塗装を行なうときや、新たな折板を元の折板の上に被せて新しく屋根葺を行なうとき等は、例えば、屋根の縁方向に沿って本装置を所定間隔で配置するが、取付金具を屋根に付設し、それから、この取付金具に支持棒を取付ける。このため、従来のように、装置を釘等でたる木等に固定するものに比較して、屋根を損傷してしまうことがなく、屋根に対して容易に取付けて設置することができる。また、逐一、建物周囲に足場を組まなくても良くなり、それだけ施工コストを低減することができる。
【0008】
そして、必要に応じ、上記取付金具を、屋根に付設される付設部と、該付設部に設けられ上記支持棒を移動可能に保持する保持部と、該保持部に対して上記支持棒をロックするロック機構とを備えて構成した。支持棒の移動を容易にして、設置位置を容易に可変にすることができ、そのため、取付け位置調整を容易にすることができる。また、取付け位置調整が容易なので、安全シートやネットの取付け用として用いるのみならず、命綱の固定用としても用いることができ、汎用性を増すことができる。
【0009】
また、必要に応じ、上記保持部を上記支持棒が遊嵌する筒状に形成し、上記ロック機構を該保持部に設けられた雌ネジ部と、該雌ネジ部に螺合する雄ネジを備えネジ込まれて支持棒に係合するボルトとを備えて構成した。ボルトを用いたネジ機構なので機構を簡易にすることができる。
更に、必要に応じ、上記ボルトの先端に突起部を設け、上記支持棒に該突起部が係入する係入凹部を設けた構成とした。ボルトの突起部が係入凹部に係入するので、支持棒が容易に外れることがなく、確実に固定することができる。
【0010】
更にまた、必要に応じ、上記付設部を、屋根に取付けられる雪止め金具に着脱可能に形成した。
また、必要に応じ、屋根に取付けられる雪止め金具を付設部として構成した。雪止め金具に取り付けるので、雪止め金具は屋根から突出していることから取付け易く、それだけ作業性を向上させることができる。
【0011】
また、必要に応じ、上記支柱を支持棒に対して回動可能に設け、上記補強棒の一端を上記支柱及び支持棒のいずれか一方に回動可能に設け、上記補強棒の他端を上記支柱及び支持棒のいずれか他方に着脱可能にした。非使用時には、支柱及び補強棒を折畳んでおくことができるので、コンパクトにしておくことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置について説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
図1乃至図6に示すように、本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置Sは、屋根Rにその傾斜に沿って配置される支持棒10と、支持棒10の途中に立設される支柱20と、支持棒10と支柱20との間に架設される補強棒30とを備えて構成されている。
支柱20は、支持棒10に対して回動可能に設けられ、補強棒30の一端が支柱20及び支持棒10のいずれか一方(実施の形態では支持棒10)に回動可能に設けられ、補強棒30の他端が支柱20及び支持棒10のいずれか他方(実施の形態では支持棒10)に着脱可能になるよう構成されている。支持棒10,支柱20及び補強棒30は、断面矩形筒状の金属製パイプで構成されている。
【0013】
詳しくは、図2に示すように、支持棒10の一端側の中間部にはコ字状の取付部材11が溶接固定されており、取付部材11には支軸12が架設され、支柱20はその下端部に設けた貫通孔が支軸12に挿通されることにより、回動可能に支持棒10に設けられている。これにより、支柱20は支持棒10に対して折畳可能になっている。
また、支持棒10の一端にはコ字状の取付部材13が溶接固定されており、取付部材13には支軸14が架設され、補強棒30はその一端に設けた貫通孔が支軸14に挿通されることにより、回動可能に支持棒10に設けられている。これにより、補強棒30は支持棒10に対して折畳可能になっている。上記の支柱20及び補強棒30は折畳可能なので、非使用時にはコンパクトにしておくことができる。
【0014】
また、支柱20には、補強棒30の他端が着脱可能に取着される取着部材21が設けられている。取着部材21は、図2に示すように、支柱20にスライド可能に外嵌するスライド部材22と、スライド部材22に溶接固定され補強棒30の他端が臨む断面コ字状の取付部材23とを備えて構成され、補強棒30の他端に設けた貫通孔と取付部材23に設けた貫通孔にボルト24を挿通してナット25を締めつけることで、補強棒30の他端は支柱20に対して着脱可能に取着される。
26はスライド部材22にネジ込まれこのスライド部材22を支柱20に固定するためのボルトである。
【0015】
そして、本装置Sには、屋根Rに設けられる周知の雪止め金具40に着脱可能に付設されるとともに支持棒10が着脱可能に取付けられる取付金具50が備えられている。取付金具50は、支持棒10の支柱20より他端側に一対設けられる。
雪止め金具40は、屋根Rに着脱可能に取付けられ、例えば、折板タイプの屋根Rの傾斜に沿って形成される凸条Raに挾着される挾着部41と、屋根Rの傾斜方向に直交する面を有する止め板42とを備えて構成されており、挾着部41において、屋根Rに着脱可能になっている。
【0016】
また、取付金具50は、屋根Rに上記の雪止め金具40を介して付設される付設部51と、付設部51に設けられ支持棒10を移動可能に保持する保持部52と、この保持部52に対して支持棒10をロックするロック機構60とを備えて構成されている。
詳しくは、図3及び図4に示すように、付設部51は、雪止め金具40の止め板42を挟んで対峙する一対の取付け板53,54と、一方の取付け板53に設けられる一対のウエルドナット55と、ウエルドナット55に螺合して他方の取付け板54とともに止め板42を挾持する一対のボルト56とを備えて構成されている。
また、保持部52は、一対の取付け板53,54の面方向上側に設けられ、支持棒10が遊嵌する筒状に形成されており、ロック機構60は、保持部52に設けられウエルドナット61で形成された雌ネジ部と、雌ネジ部に螺合する雄ネジを備えネジ込まれて支持棒10に係合するボルト62とを備えて構成されている。
ボルト62の先端には突起部63が設けられている一方、支持棒10には突起部63が係入する係入凹部64が所定間隔で複数設けられている。
【0017】
従って、本実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置Sを用い、例えば、図5及び図6に示すように、建物の折板タイプの屋根Rであって、その傾斜に沿って形成される凸条Raに雪止め金具40が予め取付けられているものにおいて、例えば、これに塗装を行なうときや、新たな折板を元の折板の上に被せて、新しく屋根葺を行なうときは、以下のようにして行なう。
【0018】
先ず、支柱20及び補強棒30が折畳まれた本装置Sを組み立てる。この組み立てにおいては、図2に示すように、支持棒10に対し支柱20を回動させて起立させるとともに、補強棒30も回動させ、支柱20に取着部材21を外嵌し、補強棒30の他端に設けた貫通孔と取着部材21の取付部材23に設けた貫通孔にボルト24を挿通してナット25を締め付けて行なう。
【0019】
次に、屋根Rの縁方向に沿って本装置Sを所定間隔で配置するが、そのために、先ず、図5及び図6に示すように、屋根Rの上方に命綱を張るために、本装置Sを屋根Rの上の方にいくつか取付ける。この場合、先ず、本装置Sの設置位置に対応する位置の傾斜方向に並設された一対の雪止め金具40に、夫々、取付金具50を取付ける。この取付においては、図3及び図4に示すように、その付設部51を雪止め金具40の止め板42にボルト56を締め付けて取付ける。
【0020】
それから、この取付金具50の保持部52に支持棒10を差し込み、支持棒10の一端を屋根Rの頂部から上に突出させてこの保持部52に対して支持棒10をロック機構60のボルト62を締め付けることによりロックする。
このロック機構60のロックにおいては、ボルト62の突起部63が支持棒10のいずれかの係入凹部64に係入されるようにする。
この場合、支持棒10を取付金具50の保持部52に差し込んでスライドさせて、ボルト62を締め付けるだけで、取付けることができるので、従来のように、釘を打ち込む場合に比較して、作業が容易に行なわれ、作業性が向上させられる。また、支持棒10を移動させることができるので、取付け位置調整が容易に行なわれる。
また、雪止め金具40に取付けるので、雪止め金具40は屋根Rから突出していることから取付け易く、それだけ作業性が向上させられる。
【0021】
次に、図5及び図6に示すように、上側に設けた本装置Sに、命綱(図示せず)を巻掛け、この命綱を利用して屋根Rの下側であって屋根Rの縁方向に沿って本装置Sを所定間隔で配置する。この場合も、先ず、本装置Sの設置位置に対応する位置の傾斜方向に並設された一対の雪止め金具40に、夫々、取付金具50を取付ける。この取付においては、図3及び図4に示すように、その付設部51を雪止め金具40の止め板42にボルト56を締め付けて取付ける。
【0022】
それから、この取付金具50の保持部52に支持棒10を差し込み、支持棒10の一端を軒先より突出させてこの保持部52に対して支持棒10をロック機構60のボルト62を締め付けることによりロックする。
このロック機構60のロックにおいては、ボルト62の突起部63が支持棒10のいずれかの係入凹部64に係入されるようにする。
この場合、支持棒10を取付金具50の保持部52に差し込んでスライドさせて、ボルト62を締め付けるだけで、取付けることができるので、従来のように、釘を打ち込む場合に比較して、作業が容易に行なわれ、作業性が向上させられる。また、雪止め金具40に取付けるので、雪止め金具40が屋根Rから突出していることから取付け易く、それだけ作業性が向上させられる。
【0023】
それから、図1及び図6に示すように、支柱20間に取付部材70(図1)を介してパイプ71を架設し、このパイプ71に安全ネット72やシート(図示せず)を掛け渡す。
また、支持棒10及び補強棒30にロープが引き通されるリング部を有したボルト73aを備えたロープ受金具73を取付け、このロープ受金具73のリング部にロープ(図示せず)を引き通して各転落防止装置S間にロープを2条に張り渡し、この2条のロープ間に別の安全ネット74やシート(図示せず)を掛け渡す。
この状態で、先ず、本装置Sの間において、例えば、塗装の際には塗装を行ない、屋根葺のときは、新たな折板を元の折板の上に被せる作業を行なう。
この際、作業員や、作業員が使用する工具、あるいは、屋根部材等が落下しても、安全ネット72,74に受けられるので、安全が確保される。この場合、支持棒10は、取付金具50に取付けられ、しかも、ロック機構60のボルト62が係入凹部64に係入しているので、容易に外れることがなく、確実に、固定されて安全が図られる。
【0024】
次に、本装置Sの間の作業が終わったならば、雪止め金具40を外して、近傍の凸条Raのところに移す。あるいは、新たに、雪止め金具40を、近傍の凸条Raに取付け、上記と同様に、この新たな雪止め金具40のところに本装置Sを移す。固定は上記と同様に行なう。
そして、今まで本装置Sが取付けられていたところを開放し、再び、この開放された部位に対して、例えば、塗装の際には塗装を行ない、屋根葺のときは、新たな折板を元の折板の上に被せる作業を行なう。
この場合も、作業員や、作業員が使用する工具、あるいは、屋根部材等が落下しても、安全ネット72,74に受けられるので、安全が確保される。
【0025】
このため、従来のように、装置を釘等でたる木等に固定するものに比較して、屋根Rを損傷してしまうことがなく、屋根Rに対して容易に取付けて設置することができる。また、逐一、建物周囲に足場を組まなくても良くなり、それだけ施工コストが低減される。
そして、作業が終わったならば、屋根Rに、雪止め金具40をそのまま残しておけば良い。そのため、雪止め金具40の取付けも兼用することになるので、それだけ作業効率が良いものとなる。
尚、予め、雪止め金具40が付いていない屋根Rにおいては、これを新たに用意すれば良い。
【0026】
図7及び図8には、本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置Sの取付金具50の変形例を示している。これは、上記取付金具50と略同様に構成され、上記と異なる点は、付設部51の一方の取付け板53の外側面に、上記と同様の別の保持部52を設けている。保持部52は支持棒10が遊嵌する筒状に形成されており、ロック機構60は、保持部52に設けられウエルドナット61で形成された雌ネジ部と、雌ネジ部に螺合する雄ネジを備えネジ込まれて支持棒10に係合するボルト62とを備えて構成されている。即ち、保持部52が90°位相をずらせて一対設けられている。これにより、付設部51を、屋根に取付けられる断面L字状の雪止め機能のあるアングル部材45に着脱可能になるようにしている。
【0027】
従って、この屋根作業用転落防止装置Sの取付け金具50を取付けるときは、雪止め金具40の場合には上記と同様にし、図7及び図8に示すように、断面L字状のアングル部材45の場合には、取付金具50を90°回転させて、一対の取付け板53,54間にアングル部材45の一方の板部分を挟みボルト56を締め付けて取付ける。
それから、この取付金具50の保持部52に支持棒10を差し込み、この保持部52に対して支持棒10をロック機構60のボルト62を締め付けることによりロックする。
そのため、雪止め金具40のみならずアングル部材45にも取付け可能になるので、汎用性が増加させられる。その他の作用,効果は上記と同様である。
【0028】
図9には、本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置Sの取付金具50の別の例を示している。これは、上記と異なって、屋根Rに取付けられる雪止め金具40を付設部51として構成したものである。即ち、取付金具50は、雪止め金具40に溶接されるベース部材75を備え、このベース部材75に支持棒10を移動可能に保持する保持部52と、この保持部52に対して支持棒10をロックするロック機構60とを備えて構成されている。
従って、この取付金具50によれば、取付金具50の取付け取外しは、雪止め金具40を取付け取外すことで行なうようにする。そして、作業が終わったならば、屋根Rに、雪止め金具40をそのまま残しておけば良い。この場合、次に再び、本装置Sを設置するときは、既存の雪止め金具40に支持棒10を差し込んで固定するだけで良くなる。
その他の作用,効果は上記と同様である。
尚、雪止め金具40も、錆等の経年変化があるので、できるだけ新しいものが良く、屋根Rの葺替えの際等には交換するのが望ましい。
【0029】
図10には、本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置Sの取付金具50のまた別の例を示している。これは、上記と異なって、屋根Rに取付けられる雪止め金具40を利用するものではなく、直接屋根Rの凸条Raに取りつけるタイプのものである。即ち、取付金具50は、凸条Raに取付けられる付設部51と、この付設部51に設けられ支持棒10を移動可能に保持する保持部52と、この保持部52に対して支持棒10をロックするロック機構60とを備えて構成されている。
詳しくは、付設部51は、屋根Rの凸条Raを挟んで対峙する一対の取付け板76,76と、一方の取付け板76に設けられるウエルドナット77と、ウエルドナット77に螺合して他方の取付け板76とともに凸条Raを挾持するボルト78とを備えて構成されている。
この取付金具50によれば、屋根Rの凸条Raに直接取付けられ、汎用性が向上させられる。その他の作用,効果は上記と略同様である。
【0030】
図11には、本装置Sに必要に応じて設けられる安定部材80を示している。これは、屋根面に接地される接地板81と、接地板81に設けられ支持棒10を移動可能に保持する保持部82と、この保持部82に対して支持棒10をロックするロック機構83とを備えて構成されている。保持部82は、支持棒10が遊嵌する筒状に形成されており、ロック機構83は、保持部82に設けられウエルドナット84で形成された雌ネジ部と、雌ネジ部に螺合する雄ネジを備えネジ込まれて支持棒10に係合するボルト85とを備えて構成されている。
ボルト85の先端には突起部86が設けられており、支持棒10に設けた上記の係入凹部64に係入可能になっている。
この安定部材80は、本装置Sを平面に設置するとき等に用いられる。この場合、支持棒10は、例えばその一端がボルト等の別の手段で、固定される。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の屋根作業用転落防止装置によれば、屋根に着脱可能に付設されるとともに支持棒が着脱可能に取付けられる取付金具を備えたので、従来のように、装置を釘等でたる木等に固定するものに比較して、屋根を損傷してしまうことがなく、屋根に対して容易に取付けて設置することができる。また、逐一、建物周囲に足場を組まなくても良くなり、それだけ施工コストを低減することができる。
【0032】
また、取付金具を、屋根に付設される支持棒を移動可能に保持してロック機構でロックする場合には、支持棒の移動を容易にして、設置位置を容易に可変にすることができ、そのため、取付け位置調整を容易にすることができる。また、取付け位置調整が容易なので、安全シートやネットの取付け用として用いるのみならず、命綱の固定用としても用いることができ、汎用性を増すことができる。
【0033】
更に、保持部を支持棒が遊嵌する筒状に形成し、ロック機構を保持部に設けられた雌ネジ部と、雌ネジ部に螺合する雄ネジを備えネジ込まれて支持棒に係合するボルトとを備えて構成した場合には、ボルトを用いたネジ機構なので機構を簡易にすることができる。
【0034】
更にまた、ボルトの先端に突起部を設け、支持棒に突起部が係入する係入凹部を設けた場合には、ボルトの突起部が係入凹部に係入するので、支持棒が容易に外れることがなく、確実に固定することができる。
また、付設部を、屋根に取付けられる雪止め金具に着脱可能に形成した場合、あるいは、屋根に取付けられる雪止め金具を付設部として構成した場合には、雪止め金具に取り付けるので、雪止め金具は屋根から突出していることから取付け易く、それだけ作業性を向上させることができる。
【0035】
また、支柱及び補強棒を支持棒に対して回動可能に設けた場合には、非使用時には、支柱及び補強棒を折畳んでおくことができるので、コンパクトにしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置をその取付け状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の要部を示す部分斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の取付金具を雪止め金具との関係で示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の取付け状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の屋根工事における設置例を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の屋根工事における設置例を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の取付金具の変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の取付金具の変形例における取付状態を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の取付金具の別の例を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置の取付金具のまた別の例を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る屋根作業用転落防止装置に必要に応じて設けられる安定部材を示す斜視図である。
【図12】従来の屋根作業用転落防止装置の一例を示す斜視図である。
【図13】従来の屋根作業用転落防止装置の屋根工事おける設置例を示す図である。
【符号の説明】
S 屋根作業用転落防止装置
R 屋根
Ra 凸条
10 支持棒
11 取付部材
12 支軸
13 取付部材
14 支軸
20 支柱
21 取着部材
22 スライド部材
23 取付部材
24 ボルト
25 ナット
26 ボルト
30 補強棒
40 雪止め金具
41 挾着部
42 止め板
45 アングル部材
50 取付金具
51 付設部
52 保持部
53,54 取付け板
55 ウエルドナット
56 ボルト
60 ロック機構
61 ウエルドナット(雌ネジ部)
62 ボルト
63 突起部
64 係入凹部
70 取付部材
71 パイプ
72 安全ネット
73 ロープ受金具
74 安全ネット
75 ベース部材
76 取付け板
77 ウエルドナット
78 ボルト
80 安定部材
81 接地板
82 保持部
83 ロック機構
84 ウエルドナット
85 ボルト
86 突起部

Claims (7)

  1. 屋根にその傾斜に沿って配置される支持棒と、該支持棒の途中に立設される支柱と、上記支持棒と支柱との間に架設される補強棒とを備えた屋根作業用転落防止装置において、
    上記屋根に着脱可能に付設されるとともに上記支持棒が着脱可能に取付けられる取付金具を備えたことを特徴とする屋根作業用転落防止装置。
  2. 上記取付金具を、屋根に付設される付設部と、該付設部に設けられ上記支持棒を移動可能に保持する保持部と、該保持部に対して上記支持棒をロックするロック機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の屋根作業用転落防止装置。
  3. 上記保持部を上記支持棒が遊嵌する筒状に形成し、上記ロック機構を該保持部に設けられた雌ネジ部と、該雌ネジ部に螺合する雄ネジを備えネジ込まれて支持棒に係合するボルトとを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の屋根作業用転落防止装置。
  4. 上記ボルトの先端に突起部を設け、上記支持棒に該突起部が係入する係入凹部を設けたことを特徴とする請求項3記載の屋根作業用転落防止装置。
  5. 上記付設部を、屋根に取付けられる雪止め金具に着脱可能に形成したことを特徴とする請求項2,3または4記載の屋根作業用転落防止装置。
  6. 屋根に取付けられる雪止め金具を付設部として構成したことを特徴とする請求項2,3または4記載の屋根作業用転落防止装置。
  7. 上記支柱を支持棒に対して回動可能に設け、上記補強棒の一端を上記支柱及び支持棒のいずれか一方に回動可能に設け、上記補強棒の他端を上記支柱及び支持棒のいずれか他方に着脱可能にしたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の屋根作業用転落防止装置。
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