JP2810184B2 - 感熱型平版印刷用原版 - Google Patents
感熱型平版印刷用原版Info
- Publication number
- JP2810184B2 JP2810184B2 JP630990A JP630990A JP2810184B2 JP 2810184 B2 JP2810184 B2 JP 2810184B2 JP 630990 A JP630990 A JP 630990A JP 630990 A JP630990 A JP 630990A JP 2810184 B2 JP2810184 B2 JP 2810184B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- lithographic printing
- printing plate
- recording layer
- sensitive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はサーマルヘッドによる製版に適する感熱型平
版印刷用原版に関する。
版印刷用原版に関する。
[従来の技術] 平版印刷版としては従来、感光剤を用いたPS版や酸化
亜鉛を用いた電子写真製版によるマスター等が使われて
いる。しかしこれらの印刷版や製版方法にはいくつかの
欠点がある。例えばPS版は感光性のため使用前の保存や
取扱いに十分な注意を要する。又製版の際は原稿から直
接印刷原版にパターンを焼き付けることができないの
で、中間にリスフィルムが使用されるが、このリスフィ
ルムを処理する工程が煩雑であり、使用する薬品の中に
は公害性のあるものがあり、取扱い上問題を有するもの
であった。
亜鉛を用いた電子写真製版によるマスター等が使われて
いる。しかしこれらの印刷版や製版方法にはいくつかの
欠点がある。例えばPS版は感光性のため使用前の保存や
取扱いに十分な注意を要する。又製版の際は原稿から直
接印刷原版にパターンを焼き付けることができないの
で、中間にリスフィルムが使用されるが、このリスフィ
ルムを処理する工程が煩雑であり、使用する薬品の中に
は公害性のあるものがあり、取扱い上問題を有するもの
であった。
一方電子写真方法はPS版と比べると製版は簡単である
が、電子写真製版機という高価で且つ露光、現像、定着
といった工程を要する装置が必要であり、必ずしも簡便
な製版方法とはいえない。
が、電子写真製版機という高価で且つ露光、現像、定着
といった工程を要する装置が必要であり、必ずしも簡便
な製版方法とはいえない。
そこでこれら従来の平版印刷原版の欠点を解消する方
法として耐水性支持体上に無機顔料〜結着剤〜熱溶融性
物質(ワックス類)分散系感熱記録層を設けた印刷原版
にサーマルヘッドで熱印字することにより製版する方法
(特開昭59−174395号、同58−199153号等)が提案され
ている。しかしこれらの感熱性印刷原版の場合はインキ
着肉性が悪く、しかも均一な印字画像を形成することが
できず、又このため、地汚れのない鮮明な印刷画像を得
ることも容易ではなかった。
法として耐水性支持体上に無機顔料〜結着剤〜熱溶融性
物質(ワックス類)分散系感熱記録層を設けた印刷原版
にサーマルヘッドで熱印字することにより製版する方法
(特開昭59−174395号、同58−199153号等)が提案され
ている。しかしこれらの感熱性印刷原版の場合はインキ
着肉性が悪く、しかも均一な印字画像を形成することが
できず、又このため、地汚れのない鮮明な印刷画像を得
ることも容易ではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の第一の課題はサーマルヘッドによって製版す
ることができる熱感度の優れた感熱型平版印刷用原版を
提供することである。
ることができる熱感度の優れた感熱型平版印刷用原版を
提供することである。
本発明の第二の課題はサーマルヘッドによって製版す
ることができるインキ着肉性が良好で印刷地汚れのない
鮮明な印刷画像が得られる感熱型平版印刷用原版を提供
することである。
ることができるインキ着肉性が良好で印刷地汚れのない
鮮明な印刷画像が得られる感熱型平版印刷用原版を提供
することである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明の感熱型平版印刷用
原版の構成は、耐水性支持体上に酸化亜鉛、結着剤及び
熱溶融物質及びシリコンオイルを主成分とする感熱記録
層を設けた感熱性平版印刷用原版において、感熱記録層
の酸化亜鉛平均粒子径が0.20μm以下である感熱型平版
印刷用原版である。
原版の構成は、耐水性支持体上に酸化亜鉛、結着剤及び
熱溶融物質及びシリコンオイルを主成分とする感熱記録
層を設けた感熱性平版印刷用原版において、感熱記録層
の酸化亜鉛平均粒子径が0.20μm以下である感熱型平版
印刷用原版である。
酸化亜鉛の平均粒子径が0.20μmより大きいと平滑性
の高い感熱記録層が得られにくい。そのためサーマルヘ
ッドで熱印字した時に熱感度が悪いために鮮明な画質が
得られない。そのためにサーマルヘッドのエネルギーを
大きくすると画質は向上するがサーマルヘッドの耐久性
が非常に悪くなる。酸化亜鉛の平均粒子径が0.20μm以
下のものを使用した感熱記録層は平滑性が高く熱感度の
優れた感熱記録層が得られる。
の高い感熱記録層が得られにくい。そのためサーマルヘ
ッドで熱印字した時に熱感度が悪いために鮮明な画質が
得られない。そのためにサーマルヘッドのエネルギーを
大きくすると画質は向上するがサーマルヘッドの耐久性
が非常に悪くなる。酸化亜鉛の平均粒子径が0.20μm以
下のものを使用した感熱記録層は平滑性が高く熱感度の
優れた感熱記録層が得られる。
酸化亜鉛の平均粒子径としてはできる限り小さい方が
望ましい。
望ましい。
又本発明の感熱型平版印刷用原版は感熱記録層の表面
粗さが中心線平均粗さで0.50μm以下にすることによっ
て、より感度の優れた感熱型平版印刷用原版が得られ
る。
粗さが中心線平均粗さで0.50μm以下にすることによっ
て、より感度の優れた感熱型平版印刷用原版が得られ
る。
感熱記録層の中心線平均粗さが0.50μmより大きいと
サーマルヘッドとの密着性が悪くなり熱感度が悪い。従
って鮮明な印字画像が得られない。感熱記録層の中心線
平均粗さを0.50μm以下にすることによって低エネルギ
ーでシャープな熱印字画像を得ることができた。以上の
様なことより中心線平均粗さは0.50μm以下でできる限
り小さい方が望ましい。
サーマルヘッドとの密着性が悪くなり熱感度が悪い。従
って鮮明な印字画像が得られない。感熱記録層の中心線
平均粗さを0.50μm以下にすることによって低エネルギ
ーでシャープな熱印字画像を得ることができた。以上の
様なことより中心線平均粗さは0.50μm以下でできる限
り小さい方が望ましい。
結着剤としては環球法による軟化点又は融点が150℃
以下のものが好ましく、このような樹脂としては、例え
ばポリスチレン、スチレン〜アクリル酸エステル共重合
体、ポリ−t−ブチルスチレンのようなスチレン系樹
脂;低融点ポリアミド樹脂;ポリアクリル酸エステル;
ポリメタクリル酸エステル;アクリル酸エステル〜メタ
アクリル酸エステル共重合体;ポリエステル樹脂;エチ
レン〜酢酸ビニル共重合体;塩化ビニル〜酢酸ビニル共
重合体;塩化ビニリデン樹脂;ブチラール樹脂;アセタ
ール樹脂;ポリビニルトルエン等が挙げられるが、中で
も版面に特に優れた親油性を付与する点からポリスチレ
ン、スチレン〜アクリル酸エステル共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、アクリル酸エステル〜メタア
クリル酸エステル共重合体及び低融点ポリアミド樹脂が
好ましい。これらは単独又は2種以上混合して使用され
る。
以下のものが好ましく、このような樹脂としては、例え
ばポリスチレン、スチレン〜アクリル酸エステル共重合
体、ポリ−t−ブチルスチレンのようなスチレン系樹
脂;低融点ポリアミド樹脂;ポリアクリル酸エステル;
ポリメタクリル酸エステル;アクリル酸エステル〜メタ
アクリル酸エステル共重合体;ポリエステル樹脂;エチ
レン〜酢酸ビニル共重合体;塩化ビニル〜酢酸ビニル共
重合体;塩化ビニリデン樹脂;ブチラール樹脂;アセタ
ール樹脂;ポリビニルトルエン等が挙げられるが、中で
も版面に特に優れた親油性を付与する点からポリスチレ
ン、スチレン〜アクリル酸エステル共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、アクリル酸エステル〜メタア
クリル酸エステル共重合体及び低融点ポリアミド樹脂が
好ましい。これらは単独又は2種以上混合して使用され
る。
又熱溶融性物質としては50〜200℃で溶融するものが
好ましく、例えばカルナウバワックス、オーリキュリー
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン
ワックス、セレシンワックス、モンタンワックス、キャ
ンデリラワックス、セラックろう、チュウハクろう、蜜
ろう、木ろう、低分子量ポリエチレン等のワックス類;
ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸及びそのエ
ステル、アミド、高級アルコール;ポリエチレングリコ
ールステアレート等の多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル;ポリエチレングリコールステアリンエーテル等の多
価アルコール高級アルキルエーテル等が挙げられる。
好ましく、例えばカルナウバワックス、オーリキュリー
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン
ワックス、セレシンワックス、モンタンワックス、キャ
ンデリラワックス、セラックろう、チュウハクろう、蜜
ろう、木ろう、低分子量ポリエチレン等のワックス類;
ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸及びそのエ
ステル、アミド、高級アルコール;ポリエチレングリコ
ールステアレート等の多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル;ポリエチレングリコールステアリンエーテル等の多
価アルコール高級アルキルエーテル等が挙げられる。
なお感熱記録層中の酸化亜鉛と結着剤との割合は重量
比で0.5/1〜10/1、好ましくは1/1〜5/1が適当である。
この割合が0.5/1未満であると親水性が不足し、印刷物
の地肌部が汚れ易く、又10/1を超えると熱印字した場合
の版面の親油性が充分でなく画像濃度の低下や画像ムラ
を生じるので好ましくない。又熱溶融性物質の添加量は
酸化亜鉛と結着剤との比率が0.5/1未満であると、親水
性が不足し、印刷物の地肌部が汚れ易く、又10/1を超え
ると熱印字した場合の版面の親油性が十分でなく画像濃
度の低下や画像ムラを生じるので好ましくない。又熱溶
融性物質の添加量は酸化亜鉛と結着剤との合計量に対し
0.1〜20重量%が適当である。この添加量が0.1重量%未
満であると、親油性が不十分で、充分な印刷濃度が得ら
れず、又20重量%を超えると、印刷物に汚れが生じるの
で好ましくない。
比で0.5/1〜10/1、好ましくは1/1〜5/1が適当である。
この割合が0.5/1未満であると親水性が不足し、印刷物
の地肌部が汚れ易く、又10/1を超えると熱印字した場合
の版面の親油性が充分でなく画像濃度の低下や画像ムラ
を生じるので好ましくない。又熱溶融性物質の添加量は
酸化亜鉛と結着剤との比率が0.5/1未満であると、親水
性が不足し、印刷物の地肌部が汚れ易く、又10/1を超え
ると熱印字した場合の版面の親油性が十分でなく画像濃
度の低下や画像ムラを生じるので好ましくない。又熱溶
融性物質の添加量は酸化亜鉛と結着剤との合計量に対し
0.1〜20重量%が適当である。この添加量が0.1重量%未
満であると、親油性が不十分で、充分な印刷濃度が得ら
れず、又20重量%を超えると、印刷物に汚れが生じるの
で好ましくない。
感熱記録層には以上の成分の他、記録層塗工液の分散
性を良くするために分散助剤を添加することができる。
このような分散助剤としては、例えばナフテン酸金属
塩、ステアリン酸のような高級脂肪酸の金属塩、カチオ
ン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤等を挙げることができ、その添加量は塗工液の固形分
に対して10重量%以下である。
性を良くするために分散助剤を添加することができる。
このような分散助剤としては、例えばナフテン酸金属
塩、ステアリン酸のような高級脂肪酸の金属塩、カチオ
ン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤等を挙げることができ、その添加量は塗工液の固形分
に対して10重量%以下である。
以上の様な本発明の感熱記録層の表面粗さは中心線平
均粗さが0.5μm以下であることが好ましい。
均粗さが0.5μm以下であることが好ましい。
感熱記録層の表面粗さを中心線表面粗さ、0.5μm以
下にすることによってサーマルヘッドとの密着性が良好
になる。密着性が良くなることによって印字した時の熱
効率が良くなり、ドット欠けがなくなり解像力が向上し
た印字画像が得られる。
下にすることによってサーマルヘッドとの密着性が良好
になる。密着性が良くなることによって印字した時の熱
効率が良くなり、ドット欠けがなくなり解像力が向上し
た印字画像が得られる。
表面粗さを中心線表面粗さ0.5μm以下にする手段と
して、平均粒子径0.20μmの酸化亜鉛、結着剤、熱溶融
物質及び必要に応じて前記分散助剤を含む混合物を適当
な溶媒中にボールミル、サンドミル、アトライター、グ
レンミル等の分散機により充分分散して感熱記録層塗工
液を作製し、耐水性支持体上にワイヤーバー、ロールコ
ーター等の塗布手段で乾燥付着量5〜30g/m2程度になる
様に塗布・乾燥する。この様にして感熱記録層を形成
後、キャレンダー処理することにより表面粗さを中心線
表面粗さ0.5μm以下にすることができる。
して、平均粒子径0.20μmの酸化亜鉛、結着剤、熱溶融
物質及び必要に応じて前記分散助剤を含む混合物を適当
な溶媒中にボールミル、サンドミル、アトライター、グ
レンミル等の分散機により充分分散して感熱記録層塗工
液を作製し、耐水性支持体上にワイヤーバー、ロールコ
ーター等の塗布手段で乾燥付着量5〜30g/m2程度になる
様に塗布・乾燥する。この様にして感熱記録層を形成
後、キャレンダー処理することにより表面粗さを中心線
表面粗さ0.5μm以下にすることができる。
耐水性支持体としてはメラミン〜ホルムアルデヒド樹
脂、尿素〜ホルムアルデヒド樹脂等で湿潤強化された
紙。ポリエチレンテレフタレートの様な合成樹脂フィル
ム、多孔性ポリプロピレンフィルム等の合成樹脂フィル
ムが挙げられる。
脂、尿素〜ホルムアルデヒド樹脂等で湿潤強化された
紙。ポリエチレンテレフタレートの様な合成樹脂フィル
ム、多孔性ポリプロピレンフィルム等の合成樹脂フィル
ムが挙げられる。
以上の様にして得られた本発明の平版印刷原版をサー
マルヘッドで熱印字すると印字部は熱溶融し親油化像が
得られる。この原版をエッチング液で非印字部を不感脂
化処理することで平版印刷が可能となる。
マルヘッドで熱印字すると印字部は熱溶融し親油化像が
得られる。この原版をエッチング液で非印字部を不感脂
化処理することで平版印刷が可能となる。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例1 酸化亜鉛(平均粒子径0.15μm白水化学社製) 50重量部 アクリル樹脂(LR−331三菱レーヨン社製) 20重量部 ステアリン酸 6重量部 シリコーンオイル(KF−96信越シリコン社製) 6重量部 よりなる混合物をトルエンで40%(重量)の固形分に調
節した後、これをボールミルで20時間分散して感熱記録
層用塗工液を得た。次に湿潤強化された坪量90g/m2の原
紙にPVA、架橋剤及びクレーの混合物で耐溶剤加工を施
した後、その上に前記塗工液をワイヤーバーで塗布し、
乾燥付着量約10g/m2の感熱記録層を形成した。このもの
をニップ圧50kg/cm2のスーパーキャレンダー処理をして
得られた平版印刷原版をサーマルヘッドで熱印字を行
い、エッチング液で不感脂化処理後、(株)リコーオフ
セット印刷機AP−4700によって印刷したところ、地汚れ
のない鮮明な印刷物が1000枚以上得られた。
節した後、これをボールミルで20時間分散して感熱記録
層用塗工液を得た。次に湿潤強化された坪量90g/m2の原
紙にPVA、架橋剤及びクレーの混合物で耐溶剤加工を施
した後、その上に前記塗工液をワイヤーバーで塗布し、
乾燥付着量約10g/m2の感熱記録層を形成した。このもの
をニップ圧50kg/cm2のスーパーキャレンダー処理をして
得られた平版印刷原版をサーマルヘッドで熱印字を行
い、エッチング液で不感脂化処理後、(株)リコーオフ
セット印刷機AP−4700によって印刷したところ、地汚れ
のない鮮明な印刷物が1000枚以上得られた。
実施例2 酸化亜鉛(平均粒子径0.10μ堺化学社製) 40重量部 アクリル樹脂(LR−331三菱レーヨン社製) 20重量部 ベヘン酸 4重量部 シリコンオイル(KF−410信越シリコン社製) 8重量部 よりなる混合物をトルエンで40%(重量)の固形分の調
整した後、これをボールミルで5時間分散して感熱記録
用塗工液を得た。
整した後、これをボールミルで5時間分散して感熱記録
用塗工液を得た。
次に厚さ150μmの多孔性フィルム(商品名ユポFPG−
150王子油化社製)の上に前記塗工液をワイヤーバーで
塗布し、乾燥付着量約10g/m2の感熱記録層を形成した。
このものをニップ圧50kg/cm2のスーパーキャレンダーに
3回通した後の感熱記録層の中心線表面粗さは0.180μ
mであった((株)小坂研究所製 三次元表面粗さ測定
器SE−30Kで測定)。得られた平版印刷原版を実施例1
と同様にして印刷したところ地汚れのない鮮明な印刷物
が1000枚以上得られた。
150王子油化社製)の上に前記塗工液をワイヤーバーで
塗布し、乾燥付着量約10g/m2の感熱記録層を形成した。
このものをニップ圧50kg/cm2のスーパーキャレンダーに
3回通した後の感熱記録層の中心線表面粗さは0.180μ
mであった((株)小坂研究所製 三次元表面粗さ測定
器SE−30Kで測定)。得られた平版印刷原版を実施例1
と同様にして印刷したところ地汚れのない鮮明な印刷物
が1000枚以上得られた。
実施例3 実施例2の多孔性フィルムを厚さ75μのPETフィルム
に換えた以外は実施例2と同じ条件で平版印刷原版を作
製した。得られた平版印刷原版を実施例1と同様に表面
粗さを測定した結果中心線平均粗さは0.223μmであっ
た。
に換えた以外は実施例2と同じ条件で平版印刷原版を作
製した。得られた平版印刷原版を実施例1と同様に表面
粗さを測定した結果中心線平均粗さは0.223μmであっ
た。
実施例1と同様に印刷したところ地汚れのない鮮明な
印刷物が1000枚以上得られた。
印刷物が1000枚以上得られた。
比較例1 実施例1に使用した酸化亜鉛を平均粒子径0.40μmの
酸化亜鉛(三井金属社製)に変更した以外は実施例1と
同様にして感熱型平版印刷用原版を作製した。
酸化亜鉛(三井金属社製)に変更した以外は実施例1と
同様にして感熱型平版印刷用原版を作製した。
実施例1と同様にして熱印字後、エッチング、印刷し
たところ画像のシャープ性に欠ける不鮮明な印刷物しか
得られなかった。
たところ画像のシャープ性に欠ける不鮮明な印刷物しか
得られなかった。
比較例2 実施例2に使用した酸化亜鉛を平均粒子径0.40μmの
酸化亜鉛(白水化学社製)に換えた以外は実施例2と同
様にして感熱型平版印刷用原版を作製した。
酸化亜鉛(白水化学社製)に換えた以外は実施例2と同
様にして感熱型平版印刷用原版を作製した。
感熱記録層の表面粗さを測定したところ中心線平均粗
さは0.650μmであった。この感熱型平版印刷用原版を
実施例1と同様にて熱印字、印刷したところ画像のシャ
ープ性に欠ける不鮮明な印刷物しか得られなかった。
さは0.650μmであった。この感熱型平版印刷用原版を
実施例1と同様にて熱印字、印刷したところ画像のシャ
ープ性に欠ける不鮮明な印刷物しか得られなかった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の感熱型平版印刷用原版
を用いることによって簡単に、しかも鮮明な印刷画像が
できる印刷原版を作製することができる。
を用いることによって簡単に、しかも鮮明な印刷画像が
できる印刷原版を作製することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】耐水性支持体上に酸化亜鉛、結着剤、熱溶
融物質及びシリコンオイルを主成分とする感熱記録層を
設けた感熱性平版印刷用原版において、感熱記録層の酸
化亜鉛平均粒子径が0.20μm以下であることを特徴とす
る感熱型平版印刷用原版。 - 【請求項2】感熱記録層表面粗さが中心線平均粗さで0.
5μm以下であることを特徴とする請求項(1)記載の
感熱型平版印刷用原版。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP630990A JP2810184B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 感熱型平版印刷用原版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP630990A JP2810184B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 感熱型平版印刷用原版 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03211092A JPH03211092A (ja) | 1991-09-13 |
JP2810184B2 true JP2810184B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=11634774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP630990A Expired - Fee Related JP2810184B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 感熱型平版印刷用原版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2810184B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0830940B1 (en) * | 1996-09-18 | 2002-07-24 | Agfa-Gevaert | A heat mode recording material and method for producing driographic printing plates |
GB2359769B (en) * | 1999-12-15 | 2004-02-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | Lithographic printing plate precursor |
JP4694752B2 (ja) * | 1999-12-22 | 2011-06-08 | 株式会社きもと | 直描型平版印刷用版材 |
-
1990
- 1990-01-17 JP JP630990A patent/JP2810184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03211092A (ja) | 1991-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4974513A (en) | Thermal direct master | |
JP2810184B2 (ja) | 感熱型平版印刷用原版 | |
JPH082701B2 (ja) | 平版印刷用原版 | |
JPH0741747B2 (ja) | 熱転写記録用シ−ト | |
JP2955636B2 (ja) | 感熱型平版印刷用原版 | |
JP2530448B2 (ja) | 感熱記録型平版印刷用原版 | |
JPS63293091A (ja) | 感熱記録型平版印刷用原版 | |
JP2847193B2 (ja) | 感熱性平版印刷原版 | |
JPH01113290A (ja) | 感熱記録型平版印刷用原版 | |
JP2847194B2 (ja) | 感熱平版印刷原版 | |
JPH0524374A (ja) | 印刷用原版 | |
JPS63116891A (ja) | 平版印刷用原版 | |
JPH03277585A (ja) | ヒートモード記録材料及びプリント方法 | |
JPS63166592A (ja) | 平版印刷用原版 | |
JP2946702B2 (ja) | 平版印刷版及びその製造方法並びにそれに用いる平版印刷用版材 | |
JPS63265686A (ja) | 平版印刷原版 | |
JPS63116892A (ja) | 平版印刷用原版 | |
JPH01295894A (ja) | 感熱性平版印刷原版 | |
JPH01295895A (ja) | 感熱性平版印刷原版 | |
JPH02196695A (ja) | 平版印刷用原版 | |
JPH02175297A (ja) | 平版印刷用原版 | |
JPH06270572A (ja) | 感熱記録型平版印刷原版 | |
JPS63312191A (ja) | 感熱記録型平版印刷原版 | |
JPS63272552A (ja) | 感熱記録型平版印刷用原版 | |
JPS63176150A (ja) | 平版印刷用原板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |