JPH01113290A - 感熱記録型平版印刷用原版 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抜帆分更 本発明は平版印刷原版、特に熱エネルギー印加により製
版し得る平版印刷原版に関する。

災來挟揉 平版印刷原版の作成方法には （１）　　ＰＳ版のように銀塩写真工程により透明陽画
または陰画フィルムを作成し、密着焼により製版する方
法。

（２）　　シルバーマスターのようにダイレクト製版で
はあるが、銀塩写真工程により製版する方法。

（３）　　ファクスマスターのように直接法電子写真工
程により製版する方法。

（４）直描マスターのように間接法電子写真工程により
トナー像を転写するか、またはワイヤドツト法または熱
転写法などによりワックスインク像を転写することによ
り製版する方法 が知られている。

上記（１）及び（２）の方法は銀塩を用いるのでコスト
が高くなり、（３）の方法は製版装置がやや大型になり
、（４）の方法ではトナーやワックスインクリボンの消
耗を伴い、それらの管理も必要になる。

■−−五 本発明は上記のような従来法の欠点を解決し。

銀塩、薬剤、トナー、ワックスインクリボンなどの消耗
品を使用せずにサーマルヘッドなどの小型な装置により
極めて簡便に、画像を描いた印刷原版を作成するための
平版印刷原版を提供することを目的としている。

榎−一處 本発明者は前記目的を達成するために鋭意研究した結果
、無機顔料とバインダー成分とを主成分とする感熱記録
型平版印刷原版において、前記バインダー成分として（
ｉ）疎水性成分または親水性成分とアンカー成分とより
なるグラフト共重合体または（五）疎水性成分及び親水
性成分とアンカー成分とよりなるグラフト共重合体を、
高分子物質に添加したものを用いることを特徴とする感
熱記録型平版印刷原版を提供することによって前記目的
が達成できることを見出した。

本発明の感熱記録型平版印刷用原版は支持体上に前記し
たバインダー成分と無機顔料とを主成分とした記録層を
設けたことにより熱印字により良好な印字画像を与え、
またこのものから得られる平版印刷原版を用いて印刷す
ると画像濃度に優れると共に解像力に優れ、しかも地汚
れのない鮮明な印刷物を得ることができる。つぎに本発
明を更に詳細に説明する。

本発明は感熱記録層のバインダー成分としてグラフト共
重合体を高分子物質に添加したものを用いて熱処理する
ことにより記録層表面を疎水性または親水性に変換する
ものである。

本発明においては高分子物質と同−成分又は高分子物質
と親和性のある成分をアンカー成分に用いたグラフト共
重合体を使用するものであり、このアンカー成分の存在
により表面の疎水性又は親水性が保持できる０本発明で
使用されるアンカー成分の具体例としては、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸ステアリル等のメタクリル酸アルキルエス
テルや、スチレン、ナイロン６−６などがある。

グラフト共重合体における前記アンカー成分と疎水性成
分及び／又は親水性成分との使用重量比は、アンカー成
分１に対し、疎水性成分及び／又は親水性成分は０．１
〜１が適当である。

グラフト共重合体の疎水性成分としては炭化水素基又は
パーフルオロカーボン基やポリジメチルシロキサン基を
持つモノマーの単独又は共重合体が有効であり、その例
としてはメタクリル酸又はアクリル酸長鎖アルキル、脂
肪酸ビニル、フルオロアクリレート（ＣｎＦ、ｎ＋１Ｃ
）ｉ、ｃＨ，ＯＣＯ、−ＣＩｌ＝ＣＨ２，ｎ　＝　６〜
１４）　、ｐ−ターシャリ−ブチルスチレンなどのビニ
ルモノマーや同様の疎水基を持つ二塩基酸、グリコール
、オキシ酸、ジアミンなどの重縮合モノマーがあげられ
る。

又、グラフト共重合体の親水性成分としてはカルボキシ
ル基、水酸基、アミノ基、酸アミド基、スルホン酸基、
リン酸基、ポリオキシエチレン基などを持つモノマーの
単独又は共重合体が有効であり、その例としてはアクリ
ル酸、メタクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチル、
アクリルアミド、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、
ビニルピリジン、Ｎ−メチルピロリドン、ビニルスルホ
ン酸、リン酸ジエチルビニル、ポリオキシエチレンモノ
メタクリレートなどのビニルモノマーやポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコールなどの重縮合モノマーがあげられる。

グラフト共重合体を高分子物質に添加する場合の添加量
は０．１〜１０％であり、望ましくは０．５〜５％が良
い。ここで使用される高分子物質は従来公知のバインダ
ーでよく、その具体例としては、ポリスチレン、スチレ
ン−アクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポ
リエステル樹脂、エチレン−酢ビ共重合体、塩ビー酢ビ
共重合体、ブチラール樹脂、アセタール樹脂、ポリビニ
ルトルエン等がある。

本発明に用いられるグラフト共重合体の合成方法として
は従来から知られている連鎖移動法、放射線グラフト法
、機械的又は有機化学的化学反応法、あるいはポリマー
開始剤法やプレポリマー結合法なども用いることができ
るが、疎水性や親水性の成分よりなるグラフト共重合体
の合成にはマクロモノマー法が特に有用である。

例えばメタクリル酸メチルをチオグリコール酸共存下に
ラジカル重合して分子量１０００〜１００００の片末端
カルボン酸プレポリマーを得、メタクリル酸グリシジル
との反応によりメタクリル酸エステル型末端基を有する
マクロモノマーとする。このマクロモノマーに対し共重
合成分としてフルオロアクリレート（ＣｎＦ、ｎ、、Ｃ
Ｉ、Ｃｌ１２０ＣＯＣＩＩ＝Ｃｌｌ、　、　ｎ　＝　８
　＋１０．１２．１４の混合物）やメタクリル酸ステア
リルを選べば幹で疎水性成分で枝がポリメタクリル酸メ
チルのグラフト共重合体が得られ、また共重合成分とし
てメタクリル酸やメタクリル酸ヒドロキシエチルを選べ
ば幹が親水性成分で枝がポリメタクリル酸メチルのグラ
フト共重合体が得られる。また共重合成分は疎水性モノ
マーと親木性モノマーとの共重合も有効である。本発明
においては上記したグラフト共重合体を高分子物質に添
加したバインダー成分と無機顔料とを適当な割合に混合
し、感熱記録用塗布液とするが、その比率としてはバイ
ンダー成分１に対し無機顔料２〜７．好ましくは３〜５
が適当である。この使用割合がバインダー成分１に対し
無機顔料が２未満であると親水性が不足し、印刷物の地
肌部が汚れ易く、またバインダー成分１に対し無機顔料
が７を超えると熱印字した場合の版面の親油性が不足し
、画像ムラや画像濃度の低下を生じるので好ましくない
０本発明の感熱記録層に使用する無機顔料としてはクレ
ー、シリカ、　ＺｎＯ１Ｔｉｅ、、Ａｌ１，０３、Ｃａ
Ｃ０，、ＢａＣ０，等があげられるが、効果の発現性あ
るいは使用感度の点からみてＺｎＯを用いることが好ま
しい。

また本発明で用いる支持体としては例えばメラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂等で
湿潤強化された紙、ポリエチレンテレフタレートのよう
な合成樹脂フィルム及びアルミニウム等で蒸着された金
属蒸着紙等があげられる。又、本発明において前記成分
に加え必要に応じ熱溶融性物質を添加することも可能で
ある。このような熱溶融性物質とじてはステアリン酸、
トリデカン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸及びカルナ
バワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ンワックス等のワックス類があげられる。本発明の感熱
平版印刷用原版は以下に示すような方法で製造できるが
、これらの方法に限定されるものではない。まず無機顔
料及び前記バインダー成分、更に必要に応じ前記した熱
溶融性物質を含む混合物をボールミル、アトライター、
ホモミキサー、グレンミル等の分散機により分散混合し
て感熱記録層塗工液を作成し、ついでこのものを耐水性
支持体上にワイヤーバー、ロールコータ−等の従来公知
の方法で塗布した後乾燥し、必要に応じキャレンダー処
理すればよい。支持体に対する前記感熱記録層塗工液の
塗布量は一般に５〜３０ｇ／ｍ、好ましくはｌＯ〜２０
ｇ／％の範囲とするのがよい。

本発明で得られた感熱記録型平版印刷用原版を感熱プリ
ンターあるいは感熱ファクシミリ等の熱印字装置により
熱印字すると、熱印字した部分はグラフト共重合体の疎
水性部分あるいは親水性部分が記録層表面へ移行し、そ
れぞれ親油性あるいは親水性を生じインク受容性あるい
は水受容性となる。一方、非印字部は印字部が親油性の
場合、画像形成後不感脂化処理を行なうことにより印刷
可能となり、印字部が親水性の場合不感脂化処理を施こ
さないで印刷可能である。

効　　　果 本発明の感熱記録型平版印刷用原版は前記構成からなり
、感熱記録層の主成分として無機顔料とバインダー成分
としてグラフト共重合体を高分子物質に添加したものを
用いたことから、この感熱記録層面を熱印字すると、良
好な印字画像を形成し、得られた平版印刷原版を用いて
印刷すると、画像濃度及び解像力に優れ、しかも地汚れ
のない鮮明な印刷物を得ることができる。

以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。以下に
示す部はいずれも重量基準である。

実施例１ トルエン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６０
部上記の混合液をホモジナイザーで２０分間分散し、固
形分５０重量％の感熱記録層用塗工液を作成した。得ら
れた塗工液を湿潤強化された坪量９０ｇ／ｎｆの上質紙
の片面にポリビニルアルコールとメラミンのプレコート
層を設けた上に乾燥後の重量が１５ｇ／ｎ？になるよう
に塗布し、塗布面をキャレンダー処理して感熱記録型平
版印刷原版を得た０次に感熱ファクシミリにより上記平
版印刷原版を熱印字したところグラフト共重合体の疎水
性基であるメタクリル酸ステアリルが記録層表面へ移行
し、良、好な親油性画像を有する平版印刷原版を得た。

このものを機上エツチング機構を有する■リコー製オフ
セット印刷機ＡＰ３７００にかけ印刷を行なったところ
インク着肉性に優れ、地汚れのない鮮明な印刷物が１０
００枚以上得られた。

実施例２ 実施例１のメタクリル酸ステアリルに代えてフルオロア
クリレート、スチレンに代えてメタクリル酸メチルでグ
ラフト共重合体を作成した以外は実施例１と同様にして
印刷を行なったところインク着肉性に優れ、地汚れのな
い鮮明な印刷物が１０００枚以上得られた。

実施例３ グラフト共重合体成分として親水基であるメタクリル酸
を用い、これとアンカー成分としてスチレンを用いたグ
ラフト共重合体をポリスチレンに１％添加したバインダ
ー成分を用いて感熱記録平版印刷原版を得た。次に感熱
ファクシミリによりネガオリジナルを用いて上記平版印
刷原版を熱印字したところ親木基であるメタクリル酸が
記録層表面へ移行し、印字部が親水性となる平版印刷原
版を得た。このものを不感脂化処理を施こさないで印刷
したところ非印字部へのインク着肉性が良好で解像性に
優れ、しかも地汚れのない鮮明な印刷物が１０００枚以
上得られた。

比較例 バインダー成分として、ポリスチレン（分子量ｔｓｏｏ
ｏ）を用いた以外は実施例１と同様にして印字を行なっ
たところ印字部の疎水性変換が行なわれず、はとんどイ
ンク着肉性のない印刷物しか得られなかった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、無機顔料とバインダー成分とを主成分とする感熱記
   録型平版印刷用原版において、前記バインダー成分とし
   て（ｉ）疎水性成分または親水性成分とアンカー成分と
   よりなるグラフト共重合体または（ｉｉ）疎水性成分及
   び親水性成分とアンカー成分とよりなるグラフト共重合
   体を、高分子物質に添加したものを用いることを特徴と
   する感熱記録型平版印刷用原版。