JPH01295895A - 感熱性平版印刷原版 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抜４光互 本発明は特にサーマルヘッドによる製版方式に好適な感
熱性平版印刷原版に関する。

従来岐宜 平版印刷原版としては従来、感光剤を用いた２８版や酸
化亜鉛を用いた電子写真製版によるマスター等が使われ
ている。しかしこれらの印刷版や製版方法にはいくつか
の欠点がある。例えば２８版は感光性のため使用前の保
存や取扱いに十分な注意を要する。また製版の際は原稿
から直接印刷原版にパターンを焼き付けることができな
いので、中間にリスフィルムが使用されるが、このリス
フィルムを処理する工程が煩雑であり、使用する薬品の
中には公害性のあるものがあり、取扱い上問題を有する
ものであった。一方電子写真方式は２８版と比べると製
版は簡単であるが、電子写真製版機という高価で且つ露
光、現像、定着といった工程を要する装置が必要であり
、必ずしも簡便な製版方式とは言えない。

そこでこれら従来の平版印刷原版の欠点を解消する方法
として耐水性支持体上に無機顔料〜結着剤〜熱溶融性物
質（ワックス類）分散系感熱記録層を設けた印刷原版に
サーマルヘッドで熱印字することにより製版する方法（
特開昭５９−１７４３９５号、同５８−１９９１５３号
、同６２−１６４０４９号。

同６２−１６４５９６号等）が提案されている。

しかし特開昭５８−１９９１５３号及び同５９−１７４
３９５号の印刷原版の場合は感熱記録層中にＰＶＡ、ア
セトアセチル化ＰＶＡ等の親水性樹脂が含まれるため、
記録層に充分な親油性、従って良好なインキ着肉性を付
与できず、このため得られる印刷物は画像濃度が低く、
また画像ムラを生じやすいという欠点があった。

また特開昭６２−１６４０４９号及び同６２−１６４５
９６号の場合は感熱記録層中にブロックイソシアネート
およびインシアネートと反応する活性水素を有するポリ
マーを含むため、画像形成後に非画像部の反応性ポリマ
ーを洗浄除去する工程が必要であり、製版工程がやや煩
雑であるという欠点を有する。

ｌ−一眞 本発明の第一の目的は高感度で製版でき、インキ着肉性
が良好で、従って高濃度でムラや地汚れのない鮮明な印
刷画像が得られる感熱性平版印刷原版を提供することで
ある。

本発明の第二の目的は露光、現像、定着等の処理工程を
必要とせず、サーマルヘッドにより簡便に製版できる感
熱性平版印刷原版を提供することである。

碧−−」逸 本発明の感熱性平版印刷原版は耐水性支持体上に無機顔
料、結着剤及び熱溶融性物質を主成分とする感熱記録層
を設けた感熱性平版印刷用原版において、感熱記録層中
に更に可塑剤を含有することを特徴とするものである。

本発明の感熱記録層に用いられる無機顔料としてはクレ
ー、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム
、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム等が挙
げられるが、効果の発現性や熱感度の点から酸化亜鉛が
好ましい。

結着剤としては環球法による軟化点又は融点が１５０℃
以下のものが好ましく、このような樹脂としてはたとえ
ばポリスチレン、スチレンルアクリル酸エステル共重合
体、ポリ−ｔ−ブチルスチレンのようなスチレン系樹脂
；低融点ポリアミド樹脂；ポリアクリル酸エステル；ポ
リメタクリル酸エステル；アクリル酸エステル−メタア
クリル酸エステル共重合体；ポリエステル樹脂；エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体；塩化ビニル〜酢酸ビニル共重
合体；塩化ビニリデン樹脂；ブチラール樹脂；アセター
ル樹脂；ポリビニルトルエン等が挙げられるが、中でも
版面に特に優れた親油性を付与する点からポリスチレン
、スチレンルアクリル酸エステル共重合体、ポリ（メタ
）アクリル酸エステル、アクリル酸エステル−メタアク
リル酸エステル共重合体及び低融点ポリアミド樹脂が好
ましい。これらは単独又は２種以上混合して使用される
。

また熱溶融性物質としては５０〜２００℃で溶融するも
のが好ましく、例えば、カルナウバワックス、オーリキ
ュリーワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラ
フィンワックス、セレシンワックス、モンタンワックス
、キャンデリラワックス、セラックろう、チュウハクろ
う、蜜ろう、木ろう、低分子量ポリエチレン等のワック
ス類；ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸及び
そのエステル、アミド、高級アルコール；ポリエチレン
グリコールステアレート等の多価アルコール高級脂肪酸
エステル；ポリエチレングリコールステアリルエーテル
等の多価アルコール高級アルキルエーテル等が挙げられ
る。

また可塑剤としては通常のフィルム用として知られるリ
ン酸トリブチル、リン酸トリー２−エチルヘキシル、リ
ン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、オレイン酸ブ
チル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸
ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−ｎ−オク
チル、フタル酸ジー２−エチルヘキシル、フタル酸ジイ
ソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタル酸ジイソ
デシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジブチル
、アジピン酸ジ−ｎ−ヘキシル、アジピン酸ジー２−エ
チルヘキシル、アゼライン酸ジー２−エチルヘキシル、
セパシン酸ジブチル、セバシン酸ジー２−エチルヘキシ
ル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレ
ングリコールジー２−エチルブチラード、アセチルリシ
ノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチル
フタリルブチルグリコレート等が挙げられる。これらの
可塑剤は製版時、低エネルギーで（高感度で）熱溶融性
物質及び結着剤と容易に共融するので、サーマルヘッド
との密着性が良く、このため印字部分のインキ受容性を
高めることができる。

なお感熱記録層中の無機顔料と結着剤との割合は重量比
で０．５／　１〜１０／１、好ましくは１７１〜５／１
が適当である。この割合が０．５／　１未満であると親
水性が不足し、印刷物の地肌部が汚れ易く、また１０／
１を超えると熱印字した場合の版面の親油性が充分でな
く画像濃度の低下や画像ムラを生じるので好ましくない
。また熱溶融性物質の添加量は無機顔料と結着剤との比
率が０．５／　１未満であると、親水性が不足し、印刷
物の地肌部が汚れ易く、またｌＯ／１を超えると熱印字
した場合の版面の親油性が充分でなく画像濃度の低下や
画像ムラを生じるので好ましくない、また熱溶融性物質
の添加量は無機顔料と結着剤との合計量に対し０．１〜
２０重量％が適当である。この添加量が０．１重量％未
満であると、親油性が不十分で、充分な印刷濃度が得ら
れず。

また２０重量％を超えると、印刷物に汚れが生じるので
好ましくない。また可塑剤の添加量は結着剤量に対し１
〜２０重量％が適当である。この添加量が１重量％未満
であると、熱感度の向上効果があまり期待できず、また
２０重量％を超えると、逆に親油性の低下を生じるので
好ましくない。

感熱記録層には以上の成分の他、記録層塗工液の分散性
を良くするために分散助剤を添加することができる。こ
のような分散助剤としては、例えばナフテン酸金属塩、
ステアリン酸のような高級脂肪酸の金属塩、カチオン界
面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等
を挙げることができ、その添加量は塗工液の固形分に対
し通常１０重量％以下である。

一方、耐水性支持体としては１例えばメラミン−ホルム
アルデヒド樹脂、尿素〜ホルムアルデヒド樹脂等で湿潤
強化された紙；ポリエチレンテレフタレートのような合
成樹脂フィルム；アルミニウム等の金属を蒸着した金属
蒸着紙等が挙げられる。

本発明の印刷原版を作るには例えば無機顔料、結着剤、
熱溶融性物質、可塑剤及び必要に応じて前記分散助剤を
含む混合物を適当な溶媒中にボールミル、アトライター
、ホモジナイザー、グレンミル、サンドミル等の分散機
により分散して感熱記録層塗工液を作成し、ついでこれ
を耐水性支持体上にワイヤーバー、ロールコータ−等の
塗布手段で乾燥付着量５〜３０ｇ／ｒｒｒ程度となるよ
うに塗布、乾燥して感熱記録層形成後、必要あれば更に
キャレンダー処理を行なって表面を平滑にすればよい。

以上のようにして得られる本発明の感熱性平版印刷原版
を例えば、ライン型サーマルヘッドを搭載した感熱ファ
クシミリのような熱印字装置により熱印字すると、印字
部分は熱溶融性物質、結着剤及び可塑剤が共融すること
により、比較的低エネルギーで親油性版面を形成しイン
キ受容性となる。一方、非印字部（非画像部）は親水性
無機顔料に被覆されているので、印字画像形成後、原版
を不感脂化処理すれば、印刷版として印刷可能なものと
なる。

羞−一来 本発明の平版印刷原版は感熱記録層中に可塑剤を含むの
で、製版の際、低エネルギー、従って高感度で溶融印字
でき、しかも印字部分のインキ着肉性が向上する結果、
得られた印刷版を用いて印刷した場合は、高濃度で地汚
れのない鮮明な印刷画像を形成することができる。

失凰孤夏丈迄笠桝 実施例１ フタル酸ベンジルｎ−ブチル　　　　　　１部トルエン
　　　　　　　　　　　　　　７０部よりなる混合液を
アトライターで３０分間分散し。

４０重量％の感熱記録層塗工液を作った０次に湿潤強化
された坪量１２０ｇ／ｒｄの上質紙の片面にＰＶＡ〜メ
ラミン混合物のプレコート層を設けた上に前記塗工液を
乾燥後の重量が１５ｇ／ｒｒｅになるように塗布し、塗
布面をキャレンダー処理して感熱性平版印刷原版を得た
。

この印刷原版に、記録画素密度１５．７ｄａｔ／ｍｎの
ライン型サーマルヘッドを搭載した熱印字装置を書き込
みとし、原稿移動方式ラインスキャンＣＯＤ読み取り装
置によりオリジナルを読み込ませて熱印字したところ、
オリジナルに忠実な印字画像を有する平版印刷原版が得
られた。このものを通常のエツチング機構を有するオフ
セット印刷機（（株）リコー製ＡＰ３７００）にかけ印
刷を行なったところ、インキ着肉性が良く地汚れのない
鮮明な印刷物が１０００枚以上得られた。なお製版時の
サーマルヘッド印字条件はパルス周期３ｍ秒／ライン、
パルス巾０．７２ｍ秒で、１　ｄｏｔ当りの印加エネル
ギーは０．１０ｍＪと低かった。

実施例２ 酸化亜鉛　　　　　　　　　　　　５０部パルミチン酸
　　　　　　　　　　１０部フタル酸ジトリデシル　　
　　　　　２部トルエン　　　　　　　　　　　　７０
部よりなる混合液を７トライターで３０分間分散し、４
０重量％の感熱記録層塗工液を作った。次にこの塗工液
を用いて実施例１と同様な手順で印刷原版を作成し、製
版及び印刷を行なったところ。

１０００枚以上の鮮明な印刷物を得た。この時の１ｄａ
ｔ当りの印加エネルギーは実施例１と同じ＜０゜１０ｍ
Ｊと低かった。

実施例３ フタル酸ベンジルｎ−ブチルの代りにアジピン酸ジブチ
ルを用いた以外は実施例１と同様にして印刷原版を作成
し、これに熱印字後、印刷を行なったところ、１０００
枚以上の鮮明な印刷物を得た。１　ｄｏｔ当りの印加エ
ネルギーは０．１１ｍＪと低かった。

比較例 フタルベンジルｎ−ブチルを除いた以外は実施例１と同
様にして印刷原版を作成し、これに熱印字後、印刷を行
なったところ、印刷画像の鮮明度がやや劣り、若干の濃
度ムラも見られた。

このときの１　ｄａｔ当りの印加エネルギーは０．１５
ｍＪと本発明品の場合よりも大きかった。

特許出願人　株式会社　リ　コ　− 手続補正書 昭和６３年特許願第１２６８３９号 ２、発明の名称 感熱性平版印刷原版 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 （６７４）株式会社リ　コ　− 代表者　浜　１）　　広 ４、代理人 東京都千代田区麹町４丁目５番地（〒１０２）５、補正
の対象 ６、補正の内容 １）明細書第７頁第１２〜１８行「また熱溶融性物質・
・・（中略）・・・好ましくない。」を削除する。

以、Ｅ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、耐水性支持体上に無機顔料、結着剤及び熱溶融性物
   質を主成分とする感熱記録層を設けた感熱性平版印刷用
   原版において、感熱記録層中に更に可塑剤を含有するこ
   とを特徴とする感熱性平版印刷原版。