JP2802305B2 - 熱現像性光熱写真要素およびその使用方法、並びに熱現像性感熱写真要素 - Google Patents

熱現像性光熱写真要素およびその使用方法、並びに熱現像性感熱写真要素

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規の熱現像性光
熱写真および感熱写真要素に関し、特に光熱写真および
感熱写真要素に用いられる場合に改良された光熱写真特
性、例えば高コントラストを示す新規のスルホニルヒド
ラジド現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱処理し現像液では処理しないハロゲ
ン化銀含有光熱写真画像形成材料(即ち、熱現像性写真
要素)が長年、当業者に公知であった。「ドライシルバ
ー(drysilver)」組成物またはエマルジョンとしても既
知のこれら材料は、一般に:(a)照射時に銀原子を生じ
る感光性材料;(b)非感光性、還元性銀源;(c)銀イオ
ン、例えば非感光性、還元性銀源中の銀イオン用還元剤
(即ち、現像剤);および(d)バインダー;を被覆した
支持体を含有する。
【0003】感光性材料は一般に、非感光性、還元性銀
源と触媒的に近接(catalytic proximity)した写真用ハ
ロゲン化銀である。触媒的に近接するには、これら2種
の材料が緊密に物理的会合することが必要であり、そし
て銀原子(銀斑点、クラスター、または核としても公知
である)が写真用ハロゲン化銀の照射または露光により
生じる時、核還元性銀源の還元を促進する。銀原子(Ag
°)が銀イオンの還元用の触媒であり、感光性ハロゲン
化銀は多くの異なる方法により非感光性、還元性銀源と
触媒的に近接した状態に置いてもよいことは長年、既知
である。例えば、触媒的に近接した状態は、ハロゲン含
有源を用いた還元性銀源の複分解(例えば、米国特許第
3,457,075号を参照)、ハロゲン化銀および還元性銀源
材料の共沈(例えば、米国特許第3,839,049号を参照)
および感光性写真用ハロゲン化銀および非感光性、還元
性銀源と緊密に会合する他の方法により達成し得る。
【0004】非感光性、還元性銀源は銀イオンを含む材
料である。好ましい非感光性、還元性銀源は、通常、10
〜30個の炭素原子を有する長鎖脂肪族のカルボン酸の銀
塩である。ベヘン酸または類似の分子量を有する酸の混
合物の銀塩が一般に使用される。他の有機酸または他の
有機材料の塩、例えば銀イミダゾレート類が提案されて
いる。米国特許第4,260,677号には、非感光性、還元性
銀源として無機または有機銀塩の錯体の使用を開示して
いる。
【0005】写真および熱写真エマルジョンの両者にお
いて、写真用ハロゲン化銀の露光により、銀原子(Ag
°)の小さなクラスターを生じる。これらクラスターの
画像分布は、潜像として当業者間で公知である。潜像は
一般に通常の方法では見えない。従って、可視画像を得
るために、感光性エマルジョンを更に処理しなければな
らない。これは銀イオンの還元により得られ、この銀イ
オンは銀原子のクラスター、即ち潜像を支持するハロゲ
ン化銀粒子と触媒的に近接する。
【0006】しばしば「現像剤」として表される有機銀
塩用還元剤は、銀イオンを金属銀に還元する如何なる材
料、好ましくは有機材料であってもよい。昇温下に、潜
像の存在により、非感光性、還元性銀源(例えば、ベヘ
ン酸銀)が銀イオン用還元剤により還元される。これに
より、銀元素のネガ白黒画像を得る。
【0007】常套の写真現像剤、例えば没食子酸メチ
ル、ヒドロキノン、置換ヒドロキノン類、ヒンダードフ
ェノール類、カテコール、ピロガロール、アスコルビン
酸、アスコルビン酸誘導体が有用であるが、それらは非
常に反応性の高い光熱写真配合および光熱写真要素の調
製および被覆中のかぶりの原因となる傾向がある。結果
的に、ヒンダードフェノール還元剤がいままで好ましく
用いられてきた。
【0008】ドライシルバーシステムの広範囲の還元剤
が開示され、それらには、アミドオキシム類、例えばフ
ェニルアミドオキシム、2-チエニルアミドオキシムおよ
びp-フェノキシフェニルアミドオキシム;ヒドラジン類
(例えば、4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシベンズアルデ
ヒドラジン);脂肪族カルボン酸アリールヒドラジド類
およびアスコルビン酸の組合せ、例えばアスコルビン酸
と組合せた2,2'-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオニル
ベータフェニルヒドラジド;ポリヒドロキシベンゼンお
よびヒドロキシルアミン、レダクトンおよび/またはヒ
ドラジン等の組合せ、例えばヒドロキノンおよびビス
(エトキシエチル)ヒドロキシルアミン、ピペリジノヘキ
ソースレダクトンまたはホルミル-4-メチルフェニルヒ
ドラジン、ヒドロキサム酸、例えばフェニルヒドロキサ
ム酸、p-ヒドロキシフェニルヒドロキサム酸、およびo-
アラニンヒドロキサム酸の組合せ;アジン類およびスル
ホンアミドフェノール類の組合せ、例えばフェノチアジ
ンおよび2,6-ジクロロ-4-ベンゼンスルホンアミドフェ
ノール;α-シアノフェニル酢酸誘導体、例えばエチル
α-シアノ-2-メチルフェニル酢酸、エチルα-シアノ-フ
ェニル酢酸;2,2'-ジヒドロキシ-1-ビナフチル、6,6'-
ジブロモ-2,2'-ジヒドロキシ-1,1'-ビナフチル、および
ビス(2-ヒドロキシ-1-ナフチル)メタンで表されるビス-
o-ナフトール類;ビス-o-ナフトールおよび1,3-ジヒド
ロキシべンゼン誘導体の組合せ(例えば、2,4-ジヒドロ
キシベンゾフェノンまたは2,4-ジヒドロキシアセトフェ
ノン);5-ピラゾロン類、例えば3-メチル-1-フェニル-
5-ピラゾロン;ジメチルアミノヘキソースレダクトン、
アンヒドロジヒドロアミノヘキソースレダクトン、およ
びアンヒドロジヒドロピペリドン-ヘキソースレダクト
ンで表されるレダクトン類;スルファミドフェノール還
元剤、例えば2,6-ジクロロ-4-ベンゼンスルホンアミド
フェノールおよびp-ベンゼンスルホンアミドフェノー
ル;2-フェニルインダン-1,3-ジオン等;クロマン類、
例えば2,2-ジメチル-7-t-ブチル-6-ヒドロキシクロマ
ン;1,4-ジヒドロピリジン類、例えば2,6-ジメトキシ-
3,5-ジカルベトキシ-1,4-ジヒドロピリジン;ビスフェ
ノール類、例えばビス(2-ヒドロキシ-3-t-ブチル-5-メ
チルフェニル)メタン、1,1-ビス(2-ヒドロキシ-3,5-ジ
メチルフェニル)-3,5,5-トリメチルヘキサン、2,2-ビス
(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、4,4-エチ
リデン-ビス(2-t-ブチル-6-メチルフェノール)、および
2,2-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン;アスコルビン酸誘導体、例えば1-アスコルビルパル
ミチン酸、アスコルビルステアリン酸および不飽和アル
デヒド類およびケトン類;3-ピラゾリジノン類、例えば
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)、
1978年6月、17029項に開示の1-フェニル-3-ピラゾリジ
ノン(フェニドン);および欧州特許出願公開第0 059 74
0A1号に開示のビフェニル類、例えば2,2'-ジヒドロキシ
-3,3'-ジ-t-ブチル-5,5'-ジメチルビフェニル;が挙げ
られる。
【0009】白黒写真要素中の銀元素(Ag°)により可
視画像を完成するので、最大画像密度の減少なしにエマ
ルジョン内の銀の量を減少することは難しい。しかし、
銀量の減少はしばしばエマルジョンに用いる原材料の価
格を低減するため、および/または性能を向上するため
には望ましい。例えば、青味剤(toning agent)をそのエ
マルジョンに導入して光熱写真エマルジョンの銀画像の
色を改良してもよい。エマルジョン層内の銀量の増加な
しに、光熱写真エマルジョンの最大画像密度を増加する
他の方法は、エマルジョン内に染料形成または染料放出
材料を導入することによる。画像形成することにより、
染料形成または染料放出材料を酸化し、染料および還元
した銀画像を同時に露光した領域に形成する。このよう
にして、染料促進銀画像を形成し得る。
【0010】熱を用いて、および現像液を用いずに処理
した感熱写真画像形成構造体(即ち、熱現像性材料)は
画像形成業者に公知であり、熱を用いることにより画像
の形成を助長する。これら要素は一般に、(a)感熱還元
性銀源;(b)感熱還元性銀源用還元剤(即ち、現像
剤);および(c)バインダー;を被覆した支持体または
基材(例えば、紙、プラスチック、金属、ガラス等)か
ら成る。
【0011】典型的熱写真構造では、その画像形成層は
長鎖脂肪酸の銀塩、例えばベヘン酸銀をベースとする。
通常、好ましい非感光性、還元性銀源は、炭素原子10〜
30個を有する長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩である。ベヘ
ン酸または同様の分子量を有する酸の混合物の銀塩を一
般に用いられる。高温下で、ベヘン酸銀を銀イオン用還
元剤、例えば没食子酸メチル、ヒドロキノン、置換ヒド
ロキノン類、ヒンダードフェノール類、カテコール、ピ
ロガロール、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体等
によって還元し、それによって銀元素から成る画像を形
成する。
【0012】多くの場合、その感熱写真構造体を感熱写
真記録装置、例えばサーマルプリンター、サーマルファ
クシミリ等のサーマルヘッドと接触するようにする。そ
のような場合には、粘着防止層を画像層の上部に被覆し
て、感熱写真構造が用いる装置のサーマルヘッドに粘着
するのを防止する。次いで、得られた感熱写真構造を高
温、通常約60〜225℃の範囲内に加熱し、画像を形成す
る。
【0013】画像形成業者間では、光熱写真および感熱
写真の分野を写真の分野とは明確に異なるものとして認
知してきた。光熱写真および感熱写真要素は、湿式法を
必要とする常套のハロゲン化銀写真要素とはかなり異な
る。
【0014】光熱写真および/または感熱写真画像形成
要素では、可視画像が、その要素内に導入される現像剤
の反応の結果としての熱により形成される。熱は現像に
は不可欠であり、100℃以上の温度が通常必要である。
これに反して、常套の湿式法による写真画像形成要素
は、可視画像を得るのに処理水槽中の処理が必要であり
(例えば、現像および定着槽)、現像は通常より適当な
温度(例えば、30〜50℃)で行われる。
【0015】光熱写真要素では、ほんの少量のハロゲン
化銀を用いて光を捕らえ、異なる形の銀(例えば、ベヘ
ン酸銀)を用いて熱と共に画像を形成する。従って、そ
のハロゲン化銀は非感光性、還元性銀源の現像用の触媒
として供される。これに反して、常套の湿式法による写
真要素はたった1つの銀の形(例えば、ハロゲン化銀)
を用い、それは現像により銀に変換される。加えて、光
熱写真要素には、常套の湿式法によるハロゲン化銀の量
の1/100以下の単位面積当たりのある量のハロゲン化銀
が必要である。
【0016】光熱写真系は現像剤に関連する非感光性銀
塩、例えばベヘン酸銀を潜像を現像するのに用いる。こ
れに反して、写真系は非感光性銀塩を画像形成処理に使
用しない。結果として、光熱写真要素中の画像が主に非
感光性銀源(ベヘン酸銀)の還元により得られ、一方、
白黒写真要素の画像が主にハロゲン化銀により得られ
る。
【0017】光熱写真および感熱写真要素では、その系
の全「化合物」をその要素自体に導入する。例えば、光
熱写真および感熱写真要素は現像剤(即ち、非感光性、
還元性銀源用還元剤)をその要素中に導入するが、一
方、常套の写真要素は導入しない。現像剤の光熱写真要
素中への導入により、写真エマルジョンに比較して、光
熱写真要素の被覆による「かぶり」の形成を増加し得
る。いわゆるインスタント写真でさえ、現像剤化合物
は、現像が必要となるまで、ハロゲン化銀から物理的に
分離されている。光熱写真および感熱写真要素の調製お
よび製造に多くの努力が払われて、被覆、貯蔵、および
後処理エージングによるかぶりの形成を低減してきた。
【0018】同様に、光熱写真要素では、本質的には現
像後も未露光ハロゲン化銀が残存し、その要素は更に現
像に対して安定化されなければならない。これに反し
て、ハロゲン化銀は現像後に写真要素から除去して更な
る画像形成(即ち、定着工程)を防止する。
【0019】光熱写真および感熱写真要素では、バイン
ダーは広く変化し得、多くのバインダーはこれら要素の
調製に有用である。これに反して、写真要素はほとんど
排他的に親水性コロイドバインダー、例えばゼラチンに
限定される。
【0020】光熱写真および感熱写真要素は熱処理を必
要とするため、それらは異なる問題を提起し、明らかに
異なる製造および使用上の問題が存在する。加えて、画
像形成方法に直接的作用を与えようとする接着剤(例え
ば、安定剤、かぶり防止剤、速度促進剤、増感剤、超増
感剤等)の作用は、それらが光熱写真および感熱写真要
素中に導入されるか、または写真要素中に導入されるか
に依存して変化し得る。
【0021】光熱写真および感熱写真要素の間の区別
が、イメージング・プロセス・アンド・マテリアルズ(Imag
ing Process and Materials)(ネブレッツ・エイス・エデ
ィション(Neblette's Eighth Edition))、J.スタージ(S
turge)等、ニューヨーク(NewYork)のファン・ノーストラ
ンド・ラインホールド(Van Nostrand Reinhold)出版、19
89年、第9章、およびアンコンベンショナル・イメージ
ング・プロセス(Unconventional Imaging Process)、E.
ブリンクマン(Brinckman)等、ロンドン(London)および
ニューヨーク(New York)のザ・フォーカル・プレス(The F
ocal Press)、1978年、74〜75頁に開示されている。
【0022】光熱写真要素では、露光および続いて現像
により増加したコントラストを示す製品に対する要求が
ある。この要求は、コントラストが直接鮮鋭度の出現に
関与することを理解することをベースにしている。従っ
て、増加したコントラストを示す製品は,促進した鮮鋭
度を有する可視刷りを提供する。
【0023】伝統的に、コントラストは、D-logE曲線
から誘導される2種の方法により定義されている。第1
の方法はガンマ、γの決定であり、それはD-logE曲線
の直線部分の傾きとして定義される。第2の方法は、D
-logE曲線のトウ(Toe)部分の全鮮鋭度の決定である。
トウ部分の鮮鋭度により、通常トウ部分の相対濃度を表
す。例えば、鮮鋭なトウは比較的低(小)トウ濃度に対
応し、ソフトなトウは比較的高(大)トウ濃度に対応す
る。一般に、トウ濃度はその曲線の傾きの第1増加点の
前の点で正確に測定されるが、トウ濃度が測定される点
は速度点0.3logEに対応する。その速度点は、濃度が0.
1であるD-logE曲線上の点に対応する。
【0024】γ値が高いか、またはトウが鮮鋭であるか
のどちらかの場合、その画像は比較的高コントラストを
有する。γ値が低いか、またはトウがソフトであるかの
どちらかの場合、その画像は比較的低コントラストを有
する。
【0025】ヒドラジド類は従来の湿式処理白黒写真お
よびカラー写真系に用いられてきた。それらは成核剤、
感染現像剤、コントラストおよび速度改良剤、およびカ
ラー現像剤としての用途を見い出した。
【0026】ヒドラジド類は、写真グラフィックアート
フィルム用の感染現像剤として研究されてきた。それ
は、米国特許第4,798,790号および同4,925,832号、およ
びキッチン(Kitchin),J.P.等のJ.Photogr.Sci.1987年、
第35巻、162〜164頁、およびキッチン(Kitchin),J.P.等
のJ.Imag.Technol.1989年、第15巻第6号、282〜284頁に
開示されている。スルホニルヒドラジド化合物は用いら
れてなかった。
【0027】米国特許第4,902,599号には、ヒドラジン
およびヒドラジドの組合せが開示されており、この特許
文献の全実施例ではロイコ染料を用いてカラー画像が得
られるが、カプラー-現像剤の反応によるカラー画像形
成も特許請求範囲に記載されている。
【0028】光熱写真画像形成にスルホニルヒドラジド
類を使用することが新規であることは明らかである。特
開昭63-113455号公報には、非感光性銀塩に関連する多
量の感光性ハロゲン化銀を含有する熱現像写真要素中の
プリフォーム染料部分に結合したスルホニルヒドラジド
類の使用が開示されている。これら材料の現像は、塩基
性水性環境下で行われる。
【0029】スルホニルヒドラジド類は、伝統的染料拡
散転写インスタント写真に用いられている。G.J.レスチ
ナ(Lestina)、C.A.ビショップ(Bishop)、R.J.ツーイト
(Tuite)のリサーチ・ディスクロージャー(Research Disc
losure)1974年、12822項には、カラー写真へのヒドラジ
ド染料放出化合物の使用が開示されている。染料は、A
gX、ハロゲン化銀現像剤および電子伝達剤の存在下で
の露光により生じたアシルアゾ-またはスルホニルアゾ
化合物のアルカリ加水分解により放出される。米国特許
第3,844,785号には、染料拡散転写写真処理における染
料形成化合物としてのスルホニルヒドラジド類が開示さ
れている。米国特許第4,386,150号には、インスタント
写真用の構造体にスルホニルヒドラジド類を含むヒドラ
ジド類に結合した染料を使用することが開示されてい
る。この構造体には水性アルカリ処理が必要である。
【0030】スルホニルヒドラジド類の分解が、ゴルツ
(Golz),H.、グラッツ(Glatz),B.、ハース(Haas),G.、ヘ
ルムシェン(Helmchen),G.、マックスフェルド(Muxfeld
t),H.のAngew.Chem.Int.Ed.Engl.1977年、第16巻第10
号、728〜729頁に開示されている。四酢酸鉛を用いる低
温酸化によりアゾ化合物が誘導され、それは窒素の損失
により更に分解され得る。
【0031】光熱写真系用の新規現像剤は、感光度特
性、例えば非常に高品質画像用の高コントラストを改良
することが望ましい。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明により、熱現像
性、光熱写真および感熱写真要素を提供し、それは高写
真速度、高解像度を有する安定高濃度画像、良好な鮮鋭
度、高コントラスト、および良好な保存安定性を提供し
得る。380nmでの低吸収の可能性により、本発明の要素
をグラフィックアート用途、例えば接触印刷に用いるこ
とを促進する。
【0033】本発明の熱現像性光熱写真要素には、 (a)感光性ハロゲン化銀、 (b)非感光性、還元性銀源; (c)その非感光性、還元性銀源用還元剤;および、 (d)バインダー; から成る少なくとも1つの感光性、画像形成光熱写真エ
マルジョン層を有する支持体を含み、その還元剤が式: R1-CO-NHNH-SO2-R2 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素原子20
個以下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下
を有するアルキルおよびアルケニル基;炭素原子20個以
下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下を有
するアルコキシ基;炭素原子20個以下、好ましくは10個
以下、より好ましくは6個以下を有するアリール、アル
カリールおよびアラルキル基;炭素原子20個以下、好ま
しくは10個以下、より好ましくは6個以下を有するアリ
ールオキシ基;環状原子6個以下を含む非芳香族および
芳香族複素環基;環状炭素原子6個以下を含む脂環基;
環状原子14個以下を含む縮合環および橋架基;から成る
群から選択されてもよい)の化合物を含む。
【0034】光熱写真要素は、要すれば更に後述の電子
伝達剤を含有してもよい。
【0035】本発明はまた、最初に電磁線に暴露し、続
いて前述の本発明の光熱写真要素を加熱することによ
り、可視画像を形成する方法を提供する。
【0036】本発明はまた、 (a)上記の本発明の光熱写真要素を、光熱写真要素のハ
ロゲン化銀粒子が感応する電磁線に暴露して潜像を形成
する工程; (b)その露光要素を加熱して潜像を可視画像に現像する
工程; (c)可視画像を有するその要素を紫外線エネルギー源お
よび紫外線感光性画像形成性媒質の間に配置する工程;
および (d)その紫外線感応性画像形成性媒質をその要素上のそ
の可視画像を通過する紫外線に暴露し、可視画像の存在
するその要素の領域内の紫外線を吸収し、その要素上の
可視画像の存在しないその要素の領域を通過して紫外線
を透過させる工程;から成る方法を提供する。
【0037】光熱写真要素を段階(a)により可視光線、
赤外線またはレーザー光線を用いて露光してもよい。
【0038】本発明の熱現像性感熱写真要素には、 (a)非感光性、還元性銀源; (b)その非感光性、還元性銀源用還元剤;および、 (c)バインダー; から成る少なくとも1つの感熱性、感熱写真エマルジョ
ン層を有する支持体を含み、その現像剤が式: R1-CO-NHNH-SO2-R2 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素原子20
個以下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下
を有するアルキルおよびアルケニル基;炭素原子20個以
下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下を有
するアルコキシ基;炭素原子20個以下、好ましくは10個
以下、より好ましくは6個以下を有するアリール、アル
カリールおよびアラルキル基;炭素原子20個以下、好ま
しくは10個以下、より好ましくは6個以下を有するアリ
ールオキシ基;環状原子6個以下を含む非芳香族および
芳香族複素環基;環状炭素原子6個以下を含む脂環基;
環状原子14個以下を含む縮合環および橋架基;から成る
群から選択される)の化合物を含む。
【0039】感熱写真要素は要すれば更に後述の電子伝
達剤を含有してもよい。
【0040】本発明はまた、最初に電磁線に暴露し、続
いて前述の本発明の感熱写真要素を加熱することによ
り、可視画像を形成する方法を提供する。
【0041】本発明は更に、 (a)前述の本発明の感熱写真要素を、可視画像を形成す
るのに十分な温度で加熱する工程; (b)可視画像を有する感熱写真要素を紫外線源および紫
外線感光性画像形成性媒質の間に配置する工程;および (c)その画像形成性媒質をその要素上の可視画像を通過
する紫外線に暴露し、可視画像の存在するその要素の領
域内の紫外線を吸収し、その要素上の可視画像の存在し
ない要素の領域を通過して紫外線を透過させる工程;か
ら成る方法を提供する。
【0042】本発明に用いられるスルホニルヒドラジド
還元剤(即ち、現像剤)は、公知の現像剤またはその他
のヒドラジド材料を導入する光熱写真要素に比較する
と、画像コントラストをかなり改良する。
【0043】光熱写真および感熱写真画像形成要素への
スルホニルヒドラジド類の使用はまた、白黒写真画像を
提供する。
【0044】本発明に用いられる光熱写真要素は、好ま
しくは約80℃〜約250℃(176°F〜482°F)で約1秒〜
約2分間、画像的露光の後または同時に実質的に水を含
有しない条件下で熱現像される場合、露光感光性ハロゲ
ン化銀写真を有する露光領域または未露光領域のどちら
かの白黒銀像が得られる。
【0045】「実質的に水を含有しない条件」の語によ
り、その反応系が空気中の水がほぼ平衡状態にあり、そ
の反応を誘導または促進する水をその要素に添加しない
ことを表す。そのような条件はT.H.ジェームス(James)
のザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス
(The Theory of the Photographic Process)、第4版、
374頁に開示されている。
【0046】本明細書中で「エマルジョン層」の語によ
り、非感光性銀源材料および感光性銀塩(用いるなら)
を含有する光熱写真または感熱写真要素層を表す。
【0047】本明細書中で「光熱写真要素」の語によ
り、少なくとも1種の光熱写真エマルジョン層および支
持体、トップコート層、ハレーション防止層、ブロッキ
ング層等を含む構造を表す。
【0048】本明細書中で「感熱写真要素」の語によ
り、少なくとも1種の感熱写真エマルジョン層および支
持体、トップコート層、ハレーション防止層、ブロッキ
ング層等を含む構造を表す。
【0049】本発明の目的に対して、スペクトルの紫外
領域は、400nm以下、好ましくは100〜400nmのスペクト
ル領域として定義される。より好ましくは、スペクトル
の紫外領域は190〜400mn領域である。
【0050】本発明の目的に対して、スペクトルの赤外
領域は750〜1400nmとして定義され、スペクトルの可視
領域は400〜750nmとして定義され、スペクトルの赤色領
域は640〜750nmとして定義される。好ましくは、スペク
トルの赤色領域は650〜700mnである。
【0051】この技術分野で既知であるように、置換が
許容されるだけでなく、多くの場合、望ましくもあり、
本発明に用いられる化合物の置換が予想される。ある置
換基の吟味および記述を簡素化するために、「基(grou
p)」および「部分(moiety)」という語を用いて、置換さ
れ得る化学種、およびそのようには置換され得ないもの
を区別する。従って、「基(group)」、「アリール基(ar
yl group)」を用いて置換基を表すとき、その置換基に
は基本の基の文字通りの定義を越える追加の置換基の使
用を含む。「部分(moiety)」の語を使用し置換基を表す
場合には、置換していない基だけを含むつもりである。
例えば、「アルキル基(alkyl group)」の語には純粋な
炭化水素アルキル鎖、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、t-ブチル、シクロヘキシル、イソオクチル、オクタ
デシル等だけでなく、当業者に公知の置換基、例えば、
ヒドロキシル、アルコキシ、フェニル、ハロゲン原子
(F、Cl、BrおよびI)、シアノ、ニトロ、アミノ、カ
ルボキシ等を有するアルキル鎖も含むつもりである。例
えば、アルキル基にはエーテル基(例えば、CH3-CH2-
CH2-O-CH2-)、ハロアルキル、ニトロアルキル、カ
ルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、スルホアルキ
ル等を含む。これに反して、「アルキル部分(alkyl moi
ety)」の語は、純粋な炭化水素アルキル鎖、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、t-ブチル、シクロヘキシル、イ
ソオクチル、オクタデシル等だけを含むことに限定され
る。活性成分、例えば非常に強い求電子性または酸化置
換基と反応する置換基は勿論、不活性または無害でない
として当業者により除外される。
【0052】本発明の他の態様、有用性および利益は、
詳細な説明、実施例および請求項から明らかである。
【0053】スルホニルヒドラジド類は、光熱写真およ
び感熱写真配合中の現像剤として用いられる場合、コン
トラストおよび画像密度を増加することが示される。そ
れらはコントラストおよび画像密度を改良し、それはか
なり被覆重量を低減し得る。
【0054】本発明により、高解像度および高コントラ
ストを有する安定な高密度画像を提供し得る熱現像性、
光熱写真要素を提供する。これらの熱現像性、光熱写真
要素には、 (a)感光性ハロゲン化銀、 (b)非感光性、還元性銀源; (c)その非感光性、還元性銀源用還元剤;および、 (d)バインダー; から成る少なくとも1つの光熱写真エマルジョン層を有
する支持体を含み、その還元剤が式: R1-CO-NHNH-SO2-R2 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素原子20
個以下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下
を有するアルキルおよびアルケニル基;炭素原子20個以
下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下を有
するアルコキシ基;炭素原子20個以下、好ましくは10個
以下、より好ましくは6個以下を有するアリール、アル
カリールおよびアラルキル基;炭素原子20個以下、好ま
しくは10個以下、より好ましくは6個以下を有するアリ
ールオキシ基;環状原子6個以下を含む非芳香族および
芳香族複素環基;環状炭素原子6個以下を含む脂環基;
環状原子14個以下を含む縮合環および橋架基;から成る
群から選択されてもよい)の化合物を含む。
【0055】本発明はまた、 (a)非感光性、還元性銀源; (b)その非感光性、還元性銀源用還元剤;および、 (c)バインダー; から成る少なくとも1つの感熱写真エマルジョン層を有
する支持体を含み、その還元剤が式: R1-CO-NHNH-SO2-R2 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素原子20
個以下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下
を有するアルキルおよびアルケニル基;炭素原子20個以
下、好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下を有
するアルコキシ基;炭素原子20個以下、好ましくは10個
以下、より好ましくは6個以下を有するアリール、アル
カリールおよびアラルキル基;炭素原子20個以下、好ま
しくは10個以下、より好ましくは6個以下を有するアリ
ールオキシ基;環状原子6個以下を含む非芳香族および
芳香族複素環基;環状炭素原子6個以下を含む脂環基;
環状原子14個以下を含む縮合環および橋架基;から成る
群から選択される)の化合物を含む熱現像性、感熱写真
要素を提供する。
【0056】本発明に有用な代表的なR1および/または
2が以下に示される。これらは例示であり、限定しよ
うとするものではない。
【化1】
【0057】(スルホニルヒドラジド類) スルホニルヒドラジド類は、ピリジン溶液中でのアシル
ヒドラジドの塩化スルホニル溶液との反応により調製さ
れ得る。この方法は、イトー(Ito),S.;タナカ(Tanak
a),Y.;カケヒ(Kakehi)A.;のBull.Chem.Soc.Japan、19
76年、第49巻、762頁に開示されている。 R1-CO-NHNH2 + Cl-SO22 → R1-CO-NHNH-SO22
【0058】本発明に用いられる代表的なスルホニルヒ
ドラジド現像剤化合物が以下に示される。これらは例示
であり、限定しようとするものではない。 スルホニルヒドラジド現像剤1 CH3(CH2)10-CO-NHNH-SO2-CH3 スルホニルヒドラジド現像剤2 CH3(CH2)6-CO-NHNH-SO2-(CH2)15CH3 スルホニルヒドラジド現像剤3 C65-CH2-CO-NHNH-SO2-C64-p-CH3 スルホニルヒドラジド現像剤4 CH3(CH2)6-CO-NHNH-SO2-C64-p-CH3 スルホニルヒドラジド現像剤5 C65-O-CO-NHNH-SO2-C64-p-CH3 スルホニルヒドラジド現像剤6 (CH3)3C-CO-NHNH-SO2-C64-p-CH3
【0059】スルホニルヒドラジド現像剤7
【化2】
【0060】スルホニルヒドラジド現像剤8
【化3】
【0061】スルホニルヒドラジド現像剤9
【化4】
【0062】スルホニルヒドラジド現像剤10
【化5】
【0063】 スルホニルヒドラジド現像剤11 p-HO-C64-(CH2)2-CO-NHNH-SO2-C64-p-CH3 スルホニルヒドラジド現像剤12 C65-CO-NHNH-SO2-C64-p-CH3
【0064】本発明の光熱写真要素を白黒画像を形成す
るのに用いてもよい。本発明の光熱写真材料は、例えば
常套の白黒光熱写真、電子的に行われる白黒ハードコピ
ー記録、グラフィックアート技術分野、およびデジタル
校正に使用され得る。本発明の材料により、高写真速度
を提供し、白黒画像を強吸収し、乾式高速処理を提供す
る。
【0065】本発明の光熱写真要素において、本明細書
中では写真用ハロゲン化銀を含有する層がエマルジョン
層として表される。本発明に従って、還元剤を1つ以上
のエマルジョン層、または1つ以上のエマルジョン層に
隣接する層または複数層のどちらかに添加する。エマル
ジョン層に隣接する層は例えば、保護トップコート層、
プライマー層、中間層、不透明層、ハレーション防止
層、バリヤー層、補助層等であってよい。還元剤が光熱
写真エマルジョン層またはトップコート層に存在するこ
とが好ましい。
【0066】本発明の感熱写真において、本明細書中で
は非感光性、還元性銀源を含有する層が感熱写真層とし
て表される。本発明に従って感熱写真要素に用いられる
場合、還元剤を非感光性、還元性銀源を含有する層、ま
たは非感光性、還元性銀源を含有する層に隣接する1つ
以上の層のどちらかに添加する。そのような層は、例え
ば保護トップコート層、プライマー層、中間層、不透明
層、バリヤー層、補助層等であってよい。還元剤が感熱
写真層またはトップコート層に存在することが好まし
い。
【0067】還元剤は画像形成層の1〜10重量%の量で
存在すべきである。多層構造では、還元剤をエマルジョ
ン層以外の層に添加される場合、僅かに高い比率約2〜
15重量%であるほど望ましい傾向にある。
【0068】本発明の光熱写真要素に添加される上記還
元剤量は、用いられる特定化合物、エマルジョン層の種
類、還元剤がエマルジョン層に含まれるかトップコート
層に含まれるかに依存して変化してもよい。しかしなが
ら、その成分はエマルジョン層に好ましくはハロゲン化
銀1モル当たり0.01〜100モル、より好ましくは0.1〜50
モルの量で添加される。
【0069】また、本発明の光熱写真要素はその他の添
加剤、例えば保存性安定剤、トナー、現像促進剤、後処
理安定剤または安定剤前駆体、およびその他の画像改質
剤を含有してもよい。
【0070】(感光性ハロゲン化銀) 前述のように、光熱写真要素に用いる場合、本発明には
光熱写真構造中の感光性ハロゲン化銀を含む。感光性ハ
ロゲン化銀は、どんな感光性ハロゲン化銀、例えば臭化
銀、ヨウ化銀、塩化銀、臭化ヨウ化銀、塩化臭化ヨウ化
銀、塩化臭化銀等であってもよい。感光性ハロゲン化銀
を、還元性銀源として働く有機銀化合物と触媒的に近接
する(catalytic proximity)状態であればどんな方法で
エマルジョン層に添加してもよい。
【0071】ハロゲン化銀は、それらには限定されない
が立方晶、八面体晶、菱形晶、十二面体晶、斜方晶、四
面体晶、平板状、その他の多面体晶癖等を含む感光性で
ある如何なる結晶形であってもよく、結晶のエピタキシ
ャル生長を有してもよい。ハロゲン化銀粒子は均一なハ
ロゲン化物の比率を有してもよく;絶えず変化する、例
えば臭化銀およびヨウ化銀の比率と共にそれらは等級分
けしたハロゲン化物含量を有してもよく;それらはある
ハロゲン化物比率を有する不連続コアおよび別のハロゲ
ン化物比率を有する不連続シェルを有するコア-シェル
(core-shell)型であってもよい。光熱写真要素に有用な
コア-シェル型ハロゲン化銀粒子およびこれら材料を調
製する方法が、同時係属米国特許出願第08/199,114号
(1994年2月22日出願)に開示されている。イリジウム
をドーピングしたコアを有するコア-シェル型ハロゲン
化銀粒子がとくに好ましい。イリジウムをドーピングし
たこの型のコア-シェル粒子が、同時係属米国特許出願
第08/239,984号(1994年5月9日出願)に開示されてい
る。
【0072】ハロゲン化銀は別の場所で(ex situ)調製
されてもよい、即ち「プリフォーム」されてもよく、バ
インダー中の有機銀塩と混合して被覆溶液を調製するの
に用いてもよい。このタイプの材料は「プリフォームエ
マルジョン」として表される。ハロゲン化銀は如何なる
手段、例えば米国特許第3,839,049号に従って、プリフォ
ームしてもよい。これらのハロゲン化銀および有機銀塩
の調製方法およびそれらの混合方法が、リサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure)1978年6月、1702
9項;米国特許第3,700,458号および同4,076,539号;お
よび特願昭49-13224号、同昭51-42529号および同昭50-1
7216号;に開示されている。例えば、ハロゲン化銀およ
び有機銀塩をホモジナイザーを用いて長時間混合するこ
とが有効である。
【0073】本発明の材料に用いられる場合、プリフォ
ームハロゲン化銀エマルジョンは可溶性塩を除去するた
めに洗浄しなくてもしてもよい。後者の場合、可溶性塩
は冷却固化および抽出(leaching)により除去されてもよ
く、また、そのエマルジョンは、例えば米国特許第2,61
8,556号、同2,614,928号、同2,565,418号、同3,241,969
号および同2,489,341号に開示された方法により洗浄さ
れた凝固物であってもよい。プリフォームハロゲン化銀
粒子は、これらに限定しないが、立方晶、四面体晶、斜
方晶、平板状、薄層状、小板状等を含む如何なる晶癖を
有してもよい。
【0074】また、元の位置での方法、即ちハロゲン含
有化合物を有機銀塩に添加して、有機銀塩の銀をハロゲ
ン化銀に変換する方法を用いることは有効である。
【0075】本発明に用いる感光性ハロゲン化銀を銀塩
1モル当たり、約0.005〜約0.5モル、好ましくは約0.01
〜約0.15モル、およびより好ましくは0.03〜約0.12モル
の範囲で使用し得る。
【0076】本発明に用いられるハロゲン化銀を、従来
の湿式処理ハロゲン化銀または最新の熱現像性写真材料
を増感するのに用いるのと同様の方法で、化学増感およ
び分光増感してもよい。例えば、それを化学増感剤、例
えば硫黄、セレンまたはテルル等を含む化合物または
金、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウムまたはイ
リジウム等を含む化合物、還元剤、例えばハロゲン化錫
等、またはそれらの組合せを用いて化学増感してもよ
い。これら方法の詳細が、T.H.ジェイムス(James)のザ・
セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The T
heory of the Photographic Process)第4版、第5章、
149〜169頁に開示されている。また、好適な化学増感方
法が、シェパード(Shepard)の米国特許第1,623,499号;
ウォラー(Waller)の米国特許第2,399,083号;マクベイ
(McVeigh)の米国特許第3,297,447号;およびデューン(D
unn)の米国特許第3,297,446号に開示されている。
【0077】感光性ハロゲン化銀を、ハロゲン化銀を分
光増感する様々な既知の染料を用いて分光増感してもよ
い。使用し得る増感染料の非限定的例として、シアニン
染料、メロシアニン染料、錯体シアニン染料、錯体メロ
シアニン染料、ホロポーラーシアニン染料、ヘミシアニ
ン染料、スチリル染料、およびヘミオキサノール染料が
挙げられる。これら染料の内、シアニン染料、メロシア
ニン染料および錯体メロシアニン染料は特に有用であ
る。
【0078】加える増感染料の適量は、一般にハロゲン
化銀1モル当たり約10-10〜10-1モル、および好ましく
は約10-8〜10-3モルの範囲である。
【0079】(非感光性、還元性銀源材料) 光熱写真および感熱写真要素に用いる場合、本発明には
非感光性、還元性銀源材料を含む。本発明に使用し得る
非感光性、還元性銀源は還元性銀イオン源を含有する如
何なる材料であってもよい。好ましくは、それは光に比
較的安定であるが、露光した光触媒(例えば、ハロゲン
化銀)および還元剤の存在下で80℃以上に加熱すると銀
像を形成する銀塩である。他の有機酸塩、例えばベヘン
酸銀塩または他の有機材料の塩、例えば銀イミダゾレー
ト類が提案され、米国特許第4,260,677号には、非感光
性、還元性銀源としての無機または有機銀塩の錯体の使
用が開示されている。配位子が銀イオン総安定度定数約
4.0〜10.0を有する有機または無機の銀塩の錯体も、本
発明に有用である。
【0080】有機酸の銀塩、特に長鎖脂肪族カルボン酸
の銀塩が好ましい。その炭素鎖は通常、10〜30個、好ま
しくは15〜28個の炭素原子を含む。好適な有機銀塩に
は、カルボキシル基を有する有機化合物の銀塩を含む。
それらの例として、脂肪族カルボン酸の銀塩および芳香
族カルボン酸の銀塩を含む。脂肪族カルボン酸の銀塩の
好ましい例として、ベヘン酸銀、ステアリン酸銀、オレ
イン酸銀、ラウリン酸銀、カプリン酸銀、ミリスチン酸
銀、パルミチン酸銀、マレイン酸銀、フマル酸銀、酒石
酸銀、フロ酸銀、リノレン酸、酪酸銀および樟脳酸、そ
れらの組合せ等を含む。ハロゲン原子またはヒドロキシ
ル基で置換可能な銀塩も、有効に使用し得る。芳香族カ
ルボン酸および他のカルボキシル基含有化合物の銀塩の
好ましい例として、安息香酸銀、銀置換安息香酸、例え
ば3,5-ジヒドロキシ安息香酸銀、o-メチル安息香酸銀、
m-メチル安息香酸銀、p-メチル安息香酸銀、2,4-ジクロ
ロ安息香酸銀、アセトアミド安息香酸銀、p-フェニル安
息香酸銀等;没食子酸銀;タンニン酸銀;フタル酸銀;
テレフタル酸銀;サリチル酸銀;フェニル酢酸銀;ピロ
メリット酸銀;米国特許第3,785,830号に開示の3-カル
ボキシメチル-4-メチル-4-チアゾリン-2-チオン等の銀
塩;および米国特許第3,330,663号に開示のチオエーテ
ル基を含む脂肪族カルボン酸の銀塩;を含む。
【0081】メルカプトまたはチオン基を含有する化合
物およびその誘導体の銀塩を使用し得る。これら化合物
の好ましい例として、3-メルカプト-4-フェニル-1,2,4-
トリアゾールの銀塩;2-メルカプトベンズイミダゾール
の銀塩;2-メルカプト-5-アミノチアジアゾールの銀
塩;2-(2-エチルグリコールアミド)ベンゾチアゾールの
銀塩;チオグリコール酸の銀塩、例えばS-アルキルチ
オグリコール酸(アルキル基が12〜22個の炭素原子を有
する)の銀塩;ジチオカルボン酸の銀塩、例えばジチオ
酢酸の銀塩;チオアミドの銀塩;5-カルボキシル-1-メ
チル-2-フェニル-4-チオピリジンの銀塩;メルカプトト
リアジンの銀塩;2-メルカプト-ベンズオキサゾールの
銀塩;米国特許第4,123,274号に開示の銀塩、例えば1,
2,4-メルカプトチアゾール誘導体の銀塩、例えば3-アミ
ノ-5-ベンジルチオ-1,2,4-チアゾールの銀塩;チオン化
合物の銀塩、例えば米国特許第3,201,678号に開示の3-
(2-カルボキシエチル)-4-メチル-4-チアゾリン-2-チオ
ンの銀塩;を含む。
【0082】更に、イミノ基を含有する化合物の銀塩を
使用し得る。これら化合物の好ましい例として、ベンゾ
チアゾールおよびその置換誘導体の銀塩、例えばメチル
ベンゾトリアゾール銀および5-クロロベンゾトリアゾー
ルの銀塩等;米国特許第4,220,709号に開示の1,2,4-ト
リアゾールの銀塩または1H-テトラゾールの銀塩;お
よびイミダゾールおよびイミダゾール誘導体の銀塩が挙
げられる。
【0084】アセチレンの銀塩もまた使用され得る。ア
セチリド銀が米国特許第4,761,361号および同4,775,613
号に開示されている。
【0085】銀ハーフソープ(half soap)を用いること
が便利であることも見い出される。銀ハーフソープの好
ましい例はベヘン酸銀およびベヘン酸の等モル混合物で
あり、それは約14.5%の銀を検出し、市販のベヘン酸の
ナトリウム塩の水溶液からの沈殿により調製される。
【0086】透明フィルム支持体上に作成される透明シ
ート材料は透明被膜を必要とする。このために遊離ベヘ
ン酸約15%以下を含有し、銀約22%を検出するベヘン酸
銀フルソープ(full soap)を使用してもよい。
【0087】銀ソープエマルジョンを作成するのに用い
る方法は、当業者に公知であり、リサーチ・ディスクロ
ージャー(Research Disclosure)1983年4月、22812項;
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)19
83年10月、23419項;および米国特許第3,985,565号;に
開示されている。
【0088】現像の出発点を形成するハロゲン化銀およ
び非感光性、還元性銀源材料を触媒的近接状態、即ち反
応性会合状態にすべきである。「触媒的近接(catalytic
proximity)」または「反応性会合(reactive associati
on)」の語によって、それらが、同一層内に、隣接する
層内に、または1μm以下の厚さを有する中間層により
互いに分離される層内にあるべきことを表す。ハロゲン
化銀および非感光性、還元性銀源材料は同一層内に存在
することが好ましい。
【0089】プリフォームしたハロゲン化銀を含む光熱
写真エマルジョンを、化学増感剤または前述の分光増感
剤を用いて増感し得る。
【0090】還元性銀源材料は一般に、エマルジョン層
の約5〜約70重量%を構成する。それは好ましくはエマ
ルジョン層の約10〜約50重量%の量で存在する。
【0091】(バインダー) 本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀(用いるなら)、
非感光性、還元性銀源、スルホニルヒドラジド還元剤、
安定剤、アキュータンス染料、かぶり防止剤、およびそ
の他の添加剤を一般に、本明細書中に後述のように、少
なくとも1つのバインダーに加える。
【0092】本発明に使用され得るバインダーを、単独
または互いに組合せて用いてもよい。バインダーはポリ
マー材料、例えば天然および合成樹脂から選択され、溶
液または懸濁液中の他の成分を保持するだけ充分に極性
をもつことが望ましい。
【0093】典型的親水性バインダーは、透明または半
透明の親水性コロイドである。親水性バインダーの例と
して、天然基材、例えばタンパク質例えばゼラチン、ゼ
ラチン誘導体、セルロース誘導体等;多糖、例えば澱
粉、アラビアゴム、プルラン(pullulan)、デキストリン
等;および合成ポリマー、例えばポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、アクリルアミドポリマー等
の水溶性ポリビニル化合物;を含む。親水性バインダー
のその他の例として、写真要素の寸法安定性を向上する
のに用いられるラテックス状の分散ビニル化合物があ
る。
【0094】典型的疎水性バインダーの例として、ポリ
ビニルアセタール類、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、酢酸セルロース、ポリオレフィン類、ポリエステル
類、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボ
ネート類、メタクリレートコポリマー、マレイン酸無水
物エステルコポリマー、ブタジエン-スチレンコポリマ
ー等が挙げられる。コポリマー、例えばターポリマーも
ポリマーの定義に含まれる。ポリビニルアセタール類、
例えばポリビニルブチラールおよびポリビニルホルマー
ル、およびビニルコポリマー、例えばポリ酢酸ビニルお
よびポリ塩化ビニルは特に好ましい。
【0095】バインダーは親水性または疎水性であって
もよいが、銀含有層中では疎水性であることが好まし
い。要すれば、これらのポリマーは2種以上を組合せて
用いてもよい。
【0096】バインダーは、好ましくは、エマルジョン
層の約30〜90重量%およびより好ましくは約45〜85重量
%の量で用いられる。非感光性、還元性銀源用還元剤の
比率および活性が特定の現像時間および温度を必要とす
る場合に、バインダーはそれら条件に耐え得るべきであ
る。一般に、バインダーは、250°F(121℃)60秒間、お
よびより好ましくは350°F(177℃)60秒間で構造的結合
性を分解または喪失しないことが好ましい。
【0097】そのポリマーバインダーは、成分を分散す
るのに充分な量で、即ちバインダーとして働くのに有効
な範囲内で用いられる。有効範囲は当業者により適当に
決定され得る。
【0098】(電子伝達剤) 要すれば、本発明の光熱写真要素に役立つように電子伝
達剤を用いてもよい。電子伝達剤はハロゲン化銀により
酸化されてヒドラジド還元剤を酸化し得る化学種を形成
する化合物である。この方法では、電子伝達剤は再生さ
れ、再度ハロゲン化銀により酸化される。従って、電子
伝達剤は、スルホニルヒドラジド還元剤の酸化および感
光性ハロゲン化銀の還元により、潜像銀スペックを非感
光性銀ソープの現像またはスルホニルヒドラジド還元剤
による還元性銀源の還元に必要な臨界数とする触媒シャ
ットル(shuttle)として働く。好ましくは、電子伝達剤
は熱現像条件下で移動性を有する。しかしながら、還元
剤の不在下でエマルジョン層に添加される場合、電子伝
達剤は現像剤として機能せず、銀画像は得られない。電
子伝達剤は、ハロゲン化銀または還元剤に対して触媒量
で添加される。
【0099】電子伝達剤はエマルジョン層にハロゲン化
銀1モル当たり0.0001〜1モル、より好ましくは0.001
〜0.1モルの量で添加されてもよい。
【0100】好適な電子伝達剤の例には、ヒドロキノ
ン;置換ヒドロキノン類、例えばアルキル置換ヒドロキ
ノン(例えばt-ブチルヒドロキノンおよび2,5-ジメチル
ヒドロキノン)、ハロゲン置換ヒドロキノン類(例え
ば、クロロヒドロキノンおよびジクロロヒドロキノ
ン)、アルコキシ置換ヒドロキノン類(例えば、メトキ
シヒドロキノン);カテコール類;ピロガロール類、例
えば没食子酸メチル;アスコルビン酸およびアスコルビ
ン酸誘導体;ヒドロキシルアミン類、例えばN,N'-ジ
(2-エトキシエチル)ヒドロキシルアミン;アミノフェノ
ール類;フェニレンジアミン類;およびピラゾリジノン
類;を含む。その他の好適な電子伝達剤が、米国特許第
5,139,919号および同5,156,939号に開示されている。好
ましい電子伝達剤はピラゾリジノン類およびヒドロキノ
ン類である。
【0101】(光熱写真および感熱写真配合物) 光熱写真および感熱写真エマルジョン層の配合物を、バ
インダー、(用いるなら)感光性ハロゲン化銀、非感光
性、還元性銀源、非感光性、還元性銀源用スルホニルヒ
ドラジド還元剤および任意の添加剤を、不活性有機溶
剤、例えばトルエン、2-ブタノンまたはテトラヒドロフ
ラン中で溶解および分散することにより調製し得る。
【0102】画像を改良する「トナー(toner)」または
その誘導体の使用は非常に好ましいが、その要素に欠く
ことのできないものではない。トナーはエマルジョン層
の0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲で
存在してもよい。トナーは、米国特許第3,080,254号、
同3,847,612号および同4,123,282号に開示のように光熱
写真業者に公知の材料である。
【0103】トナーの例には、フタルイミドおよびN-
ヒドロキシフタルイミド;環状イミド、例えば琥珀酸イ
ミド、ピラゾリン-5-オン、およびキナゾリノン、1-フ
ェニル-ウラゾール、3-フェニル-2-ピラゾリン-5-オ
ン、および2,4-チアゾリジンジオン;ナフタルイミド
類、例えばN-ヒドロキシ-1,8-ナフタルイミド;コバル
ト錯体、例えばヘキサミントリフルオロ酢酸コバルト;
メルカプタン類、例えば3-メルカプト-1,2,4-トリアゾ
ール、2,4-ジメルカプトピリミジン、3-メルカプト-4,5
-ジフェニル-1,2,4-トリアゾールおよび2,5-ジメルカプ
ト-1,3,4-チアジアゾール;N-(アミノメチル)アリール
ジカルボキシイミド類、例えば(N,N-ジメチルアミノ
メチル)-フタルイミド、およびN-(ジメチルアミノメチ
ル)ナフタレン-2,3-ジカルボキシイミド;ブロックピア
ゾール類、イソチウロニウム誘導体およびある光漂白(p
hotobleach)剤の組合せ、例えばN,N'-ヘキサメチレン
-ビス(1-カルバモイル-3,5-ジメチルピラゾール)、1,8-
(3,6-ジアザオクタン)ビス(イソチウロニウム)トリフル
オロ酢酸および2-(トリブロモメチルスルホニルベンゾ
チアゾール)の組合せ;メロシアニン染料、例えば3-エ
チル-5-[(3-エチル-2-ベンゾ-チアゾリニリデン)-1-メ
チル-エチリデン]-2-チオ-2,4-o-アゾリジンジオン;
フタルアジノン、フタルアジノン誘導体または金属塩ま
たはこれらの誘導体、例えば4-(1-ナフチル)フタルアジ
ノン、6-クロロフタルアジノン、5,7-ジメトキシフタル
アジノンおよび2,3-ジヒドロ-1,4-フタルアジンジオ
ン;フタルアジン、フタルアジンと1種以上のフタル酸
誘導体の組合せ、例えばフタル酸、4-メチルフタル酸、
4-ニトロフタル酸およびテトラクロロフタル酸無水物、
キナゾリンジオン類、ベンズオキサジンまたはナフトオ
キサジン誘導体;色調改質剤としてだけでなく現場での
ハロゲン化銀形成用ハロゲンイオン源としても機能する
ロジウム錯体、例えばヘキサクロロロジウム(III)酸ア
ンモニウム、臭化ロジウム、硝酸ロジウムおよびヘキサ
クロロロジウム(III)酸カリウム;無機過酸化物および
過硫酸塩、例えばペルオキシジ硫酸アンモニウムおよび
過酸化水素;ベンズオキサジン-2,4-ジオン類、例えば
1,3-ベンズオキサジン-2,4-ジオン、8-メチル-1,3-ベン
ズオキサジン-2,4-ジオンおよび6-ニトロ-1,3-ベンズオ
キサジン-2,4-ジオン;ピリミジン類および不斉-トリア
ジン類、例えば2,4-ジヒドロキシピリミジン、2-ヒドロ
キシ-4-アミノピリミジンおよびアザウラシル;および
テトラアザペンタレン誘導体、例えば3,6-ジメルカプト
-1,4-ジフェニル-1H,4H-2,3a,5,6a-テトラアザペンタ
レンおよび1,4-ジ(o-クロロフェニル)-3,6-ジメルカプ
ト-1H,4H-2,3a,5,6a-テトラアザペンタレン;を含
む。
【0104】光熱写真要素に用いる場合、本発明に用い
る光熱写真要素を、かぶりを有する更なる生成物に対し
て保護してもよく、保存の間の感度の損失に対して安定
化し得る。本発明の実施には必要ないが、水銀(II)塩を
エマルジョン層にかぶり防止剤として加えることは有用
となり得る。この目的のための好ましい水銀(II)塩は、
酢酸水銀および臭化水銀である。
【0105】単独または組合せて使用し得るその他の好
適なかぶり防止剤および安定剤には、米国特許第2,131,
038号および米国特許第2,694,716号に開示のチアゾリウ
ム塩;米国特許第2,886,437号および米国特許第2,444,6
05号に開示のアザインデン;米国特許第2,728,663号に
開示の水銀塩;米国特許第3,287,135号に開示のウラゾ
ール類;米国特許第3,235,652号に開示のスルホカテコ
ール類;英国特許第623,448号に開示のオキシム類;米
国特許第2,839,405号に開示の多価金属塩;米国特許第
3,220,839号に開示のチウロニウム塩;および米国特許
第2,566,263号および米国特許第2,597,915号に開示のパ
ラジウム、白金および金の塩が挙げられる。
【0106】本発明の光熱写真または熱写真要素には、
可塑剤および滑剤、例えばポリアルコール類、例えば米
国特許第2,960,404号に開示のタイプのグリセリンおよ
びジオール類;米国特許第2,588,765号および米国特許
第3,121,060号に開示の脂肪酸類またはエステル類;お
よび例えば英国特許第955,061号に開示のシリコーン樹
脂を含有してもよい。
【0107】本発明の光熱写真要素は更に、光吸収材
料、ハレーション防止、アキュータンスおよびフィルタ
ー染料、例えば米国特許第3,253,921号、同2,274,782
号、同2,527,583号、同2,956,879号、同5,266,452号お
よび同5,314,795号に開示のものを含んでもよい。要す
れば、例えば、米国特許第3,282,699号に開示のよう
に、染料を媒染剤につけてもよい。
【0108】本明細書中に記載のエマルジョン層を含む
光熱写真および感熱写真要素には、艶消剤、例えば澱
粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、および米国特許
第2,992,101号および米国特許第2,701,245号に開示のタ
イプのビーズを含むポリマービーズを含有してもよい。
【0109】本発明のエマルジョンを、帯電防止層また
は導電層、例えば塩化物、硝酸塩等の可溶性塩類を含む
層、蒸着金属層、イオン性ポリマー、例えば米国特許第
2,861,056号および同3,206,312号に開示のもの、または
不溶性無機塩類、例えば米国特許第3,428,451号に開示
のものを含む光熱写真および熱写真要素に使用してもよ
い。
【0110】(光熱写真および熱写真構造) 本発明の光熱写真および熱写真要素により支持体(しば
しば基材またはフィルム基材として表される)上の1層
以上の層を構成してもよい。単層構造には、(用いるな
ら)ハロゲン化銀、非還元性銀源材料、スルホニルヒド
ラジド還元剤(即ち、現像剤)およびバインダー、そし
て要すれば、トナー、染料形成材料、被覆助剤およびそ
の他の補助剤を含有すべきである。すべての成分および
保護用トップコートを含む単一エマルジョン層被膜から
成る二層構造が考えられるが、二層構造には、あるエマ
ルジョン層(たいてい支持体に隣接する層)に(用いる
なら)ハロゲン化銀および非還元性銀源を含み、第2の
層または両方の層にその他の成分のいくらかを含有すべ
きである。
【0111】本発明に用いる光熱写真および感熱写真エ
マルジョンを、線巻ロッド被覆、浸漬被覆、エアーナイ
フ被覆、流し被覆、または米国特許第2,681,294号に開
示のタイプのホッパーを用いる押出被覆を含む種々の被
覆方法により被覆し得る。要すれば、2層以上の層を、
米国特許第2,761,791号および英国特許第837,095号に開
示の方法により同時に被覆してもよい。通常エマルジョ
ン層の湿潤厚さは約10〜約100μmの範囲となり得、その
層を20〜100℃の範囲の温度で強制空気により乾燥し得
る。層厚さを選択し、染料色の補色のカラーフィルター
を用いてマクベス・カラー・デンシトメーター(MacBeth C
olor Densitometer)TD 504型によって測定して、0.2以
上、およびより好ましくは0.5〜2.5の範囲の最大画像密
度を提供することが好ましい。
【0112】本発明に用いられる光熱写真および感熱写
真エマルジョンは様々な支持体上に被覆され得る。その
支持体は画像形成の要求によって広範囲の材料から選択
され得る。支持体は透明であっても不透明であってもよ
い。典型的支持体には、ポリエステルフィルム、下塗り
した(subbed)ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、硝酸セルロースフィルム、セルロ
ースエステルフィルム、ポリビニルアセタールフィル
ム、ポリカーボネートフィルムおよび関連するまたは樹
脂材料、そしてガラス、紙、金属等が挙げられる。通
常、可撓性支持体、特に、部分的にアセチル化またはバ
リタおよび/またはα-オレフィンポリマー、特に2〜10
個の炭素原子を含むα-オレフィンを有するポリマー、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-ブテ
ンコポリマー等で被覆し得る紙支持体を用いる。支持体
に好ましいポリマー材料には、良好な熱安定性を有する
ポリマー、例えばポリエステル類を含む。特に好ましい
ポリエステルはポリエチレンテレフタレートである。
【0113】更に、いくつかの場合には、異なるエマル
ジョン層を透明支持体の両面に被覆することが、特にそ
の異なるエマルジョン層の画像形成化合物を単離するこ
とが望ましい場合に、望ましい。
【0114】好ましくはポリマー材料を含有するバリア
ー層が、本発明の光熱写真要素内に存在していてもよ
い。バリアー層材料用ポリマーは、天然および合成ポリ
マー、例えばゼラチン、ポリビニルアルコール類、ポリ
アクリル酸類、スルホン化ポリスチレン等から選択され
てもよい。要すれば、そのポリマーをシリカのようなバ
リアー助剤と混合してもよい。
【0115】更に、その配合物を噴霧乾燥または封止し
て、固形粒子を作成してもよく、そしてそれを第2の、
できる限り異なるバインダー内に再分散し、次いで支持
体上に被覆してもよい。
【0116】エマルジョン層用配合物には、フルオロ脂
肪族ポリエステル類のような被覆助剤を含有してもよ
い。
【0117】裏面耐熱層を有する支持体を、米国特許第
4,460,681号および同4,374,921号に開示のカラー光熱写
真画像形成システムに使用してもよい。
【0118】現像条件は用いる構造により変化するが、
通常、好適な高温での画像露光した材料を加熱すること
を含む。
【0119】光熱写真要素に用いる場合、感熱構造の露
光後に得られる潜像を適当な高温、例えば約80〜約250
℃、好ましくは約120〜約200℃で、充分な時間、一般に
1秒〜2分間、その材料を加熱することにより露光し得
る。加熱は、通常の加熱方法、例えばホットプレート、
アイロン、ホットローラー、カーボンまたはチタンホワ
イトを用いる発熱体等によって行う。
【0120】感熱写真要素に用いる場合、その画像を加
熱針(thermal stylus)またはプリントヘッドを用いて単
に前記の温度に加熱することによりまたは熱吸収材料に
接触しながら加熱することにより、現像してもよい。
【0121】(フォトマスクとしての使用) 前述のように、光熱写真および感熱写真要素の非画像形
成領域内の380nmでのその要素の低吸収能力により、紫
外線感応画像形成性媒質の露光が次に存在する方法への
本発明の光熱写真および感熱写真要素の使用を容易にす
る。
【0122】例えば、白色光、単色光またはレーザー光
(即ち、コヒーレント光(coherentradiation))を用い
る光熱写真要素の画像形成および続いての現像により、
その要素上に可視画像を提供する。
【0123】同様に、加熱針またはプリントヘッド、レ
ーザー光線を用いて、または熱吸収材料と接触して加熱
することにより感熱写真要素を現像することにより、そ
の要素上に可視画像を提供する。
【0124】現像光熱写真または感熱写真要素は、可視
画像が存在する要素の領域内の紫外線を吸収し、可視画
像が存在しない要素の領域内の紫外線を透過する。その
現像要素はマークとして用いられてもよく、紫外線エネ
ルギー源および紫外線感光画像形成性媒質、例えば感光
性ポリマー(photopolymer)、ジアゾ材料またはフォトレ
ジストの間に配置されてもよい。画像形成性媒質が印刷
版を含み、光熱写真または感熱写真要素が画像硬化フィ
ルムとして提供される場合、この方法は特に有用であ
る。
【0125】本発明の目的および有用性を以下の実施例
により説明するが、これら実施例に列挙する特定の材料
およびその量は、他の条件および詳細と同様に、本発明
を不当に限定するものと解釈されるべきではない。
【0126】
【実施例】これら実施例により、本発明の化合物の例示
的合成方法を提供する。光熱写真または感熱写真画像形
成構造体(即ち、要素)を示した。
【0127】以下の実施例に用いたすべての材料は、他
に特定しない限り標準的な市販先、例えば、アルドリッ
チ・ケミカル(Aldrich Chemical)(ウィスコンシン州ミ
ルウォーキー(Milwaukee))から容易に入手可能であ
る。全ての百分率は他に示さない限り重量による。以下
の追加の語句および材料を用いた。アクリロイド(Acryl
oidTM)A-21およびB-72は、ペンシルバニア州フィラデル
フィア(Philadelphia)のローム・アンド・ハース(Rorm an
d Haas)社から市販のポリメチルメタクリレートポリマ
ーである。エアーボル(AirvolTM)523は、エアー・プロダ
クツ(Air Products)から市販のポリビニルアルコールで
ある。バットバー(ButvarTM)B-72、B-76およびB-79はミ
ズーリ州セントルイス(St.Louis)のモンサント(Monsan
t)社から市販のポリ(ビニルブチラール)樹脂である。BX
-1はセキスイ・ケミカル(Sekisui Chemical)社から市販
のポリ(ビニルブチラール)樹脂である。CA 398-6はテネ
シー州キングスポート(Kingsport)のイーストマン・ケミ
カル(Eastman Chemical)社から市販の酢酸セルロースポ
リマーである。CAO-5はペンシルバニア州フィラデルフ
ィア(Philadelphia)のローム・アンド・ハース(Rorm and
Haas)社から市販のビス(2-ヒドロキシ-3-t-ブチル-5-メ
チルフェニル)メタン、酸化防止剤である。それは非感
光性、還元性銀源用の還元剤(即ち、現像剤)であり、
以下の構造:
【化6】 を有する。CBBAは2-(4-クロロベンゾイル)安息香酸であ
る。MEKはメチルエチルケトン(2-ブタノン)である。4
-MPAは4-メチルフタル酸である。PAZは1-(2H)-フタル
アジノンである。パーマナックス(PermanaxTM)WSOは、
1,1-ビス(2-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-3,5,5-
トリメチル-ヘキサン[CAS RN=7292-14-0]であり、ケ
ベック州のセントジーン・フォトケミカルズ(St.-Jean P
hotoChemicals)社から市販されている。それはまた、ノ
ーノックス(NonoxTM)としても公知である。それは非感
光性、還元性銀源用の還元剤(即ち、現像剤)である。
PETはポリエチレンテレフタレートである。PHZはフタル
アジンである。PHPはピリジニウムヒドロブロミドペル
ブロミドである。PVP K-90は、インターナショナル・ス
ペシャルティー・プロダクツ(International Specialty
Products)から市販のポリビニルピロリドンである。TCP
ANは、テトラクロロフタル酸無水物である。
【0128】かぶり防止剤Aは米国特許第5,340,712号
に開示されており、以下の構造:
【化7】 を有する。
【0129】かぶり防止剤Bは2-メチル-5-トリブロモ
メチルスルホニル-1,3,4-チアジアゾールであり、同時
係属米国特許出願第08/168,994号(1993年12月17日出
願)に開示されており、以下の構造:
【化8】 を有する。
【0130】染料Aは米国特許第4,123,282号に開示さ
れている増感染料であり、以下の構造:
【化9】 を有する。
【0131】染料Bは米国特許出願第08/313,011号(19
94年9月27日出願)に開示されている赤外吸収染料であ
り、以下の構造:
【化10】 を有する。
【0132】染料Cは米国特許第3,719,495号に開示さ
れている増感染料であり、以下の構造:
【化11】 を有する。
【0133】ナイフコーターを用いて、光熱写真エマル
ジョンおよびトップコート層を被覆した。支持体を、用
いた溶液の体積に適する長さに切断し、蝶番の付いた(h
inged)ナイフを上げた後、コーターベッド上に置いた。
ナイフを下げて、適切な位置に固定した。ナイフの高さ
をスクリューノブにより制御されたウェッジで調節し、
電子ゲージを用いて測定した。ナイフを支持体上で零点
調整して、光熱写真エマルジョン層の所望の湿潤厚さに
対応してクリアランスに広げた。
【0134】光熱写真エマルジョンのアリコート(aliqu
ot)を支持体上のナイフの前に注いだ。支持体を直ち
に、ナイフを通過して引っ張り、被膜を作製した。次い
で、光熱写真層を乾燥した。
【0135】保護トップコート層を光熱写真層の上部に
被覆し乾燥して、光熱写真要素を作製した。
【0136】その被膜から得られた試料を、EG&Gセ
ンシトメーター(Sensitometer)を用いて、#47Bラッテ
ン(Wratten)フィルター(青色)または#25ラッテンフィ
ルター(赤色)および0〜3連続濃度ウェッジを通してキ
セノン(Xenon)フラッシュランプを用いて10-3秒間露光
した。その試料を続いて、加熱ブランケットまたは様々
な速度および温度制御を備えた改良3M 9014型ドライ
シルバープロセッサー(Dry Silver Processor)による加
熱により処理した。
【0137】濃度測定は、光熱写真要素の感度に適合し
たフィルターを用いる濃度計を走査させる特別注文のコ
ンピュータにより行い、市販の濃度計により得られた測
定値に匹敵するものと考えられる。
【0138】速度1は、Dminの上0.20の濃度でのエル
グ/cm2で表された露光のLogである。速度1の値が低い
ほど露光に必要な光が少なく、光熱写真要素が速い(fa
st)ことを示す。速度2は、Dminの上0.60の濃度での
エルグ/cm2で表された露光のLogである。速度2の値が
低いほど露光に必要な光が少なく、光熱写真要素が速い
(fast)ことを示す。コントラスト1はDminの上0.30
および0.90の濃度点を結んだ直線の傾きである。コント
ラスト2はDminの上0.60および1.20の濃度点を結んだ
直線の傾きである。
【0139】(スルホニルヒドラジド類の調製) 前述のように、スルホニルヒドラジド類は、アシルヒド
ラジド溶液の塩化スルホニルのピリジン溶液との反応に
より調製されてもよい。スルホニルヒドラジド3、4お
よび12を以下のように調製した。その他のスルホニルヒ
ドラジド類は類似の方法により調製した。
【0140】スルホニルヒドラジド現像剤3の調製 塩化トシル19.61g(0.103モル)を、0℃のピリジン100ミ
リリットル中のフェニル酢酸ヒドラジド17.45g(0.103モ
ル)の溶液に分割して加えた。その混合物を室温まで戻
し、氷水上に注ぎ、30分間撹拌し、濾過した。その沈澱
を0.1NのHCl、水およびメタノールで洗浄し、乾燥し
て、スルホニルヒドラジド3 30.32g(97%)を得た。分
光データは提案された構造と一致した。
【0141】スルホニルヒドラジド現像剤4の調製 塩化トシル4.77g(0.025モル)を、ピリジン25ミリリット
ル中のオクタンヒドラジド3.96g(0.025モル)の撹拌スラ
リーに分割して加えた。オクタンヒドラジドは溶解し、
僅かな発熱を観察した。2時間後、その反応混合物を水
中に注ぎ沈澱を濾過して、0.1NのHCl、水で洗浄し、
続いて風乾した。メタノールによる再結晶後、スルホニ
ルヒドラジド4 3.52gを得た。分光データは提案された
構造と一致した。
【0142】スルホニルヒドラジド現像剤12の調製 塩化トシル4.76g(0.025モル)を、ピリジン12.5ミリリッ
トル中の安息香酸ヒドラジド3.41g(0.025モル)の撹拌溶
液ーに分割して加えた。僅かな発熱を観察した。室温で
3時間撹拌後、反応混合物を水中に注ぎ沈澱を濾過し
て、0.1NのHCl、水で洗浄し、続いて風乾した。メタ
ノールによる再結晶後、スルホニルヒドラジド12 3.29g
(45%)を得た。分光データは提案された構造と一致し
た。
【0143】実施例1 (配合物A) ベヘン酸銀ハーフソープのエマルジョンをトルエンおよ
び2-ブタノン中の固形分10%となるように均質化した。
銀ハーフソープエマルジョン127.0gに、2-ブタノン251.
5g、2-プロパノール104.0gおよびポリビニルブチラール
(バットバー(Butvar)B-76)0.5gを加えた。15分間混合
後、10%のピリジンのアセトン溶液1.0ミリリットルお
よび臭化第二水銀溶液(HgBr2 0.36gをメタノール10
ミリリットル中に溶解することにより調製)4.0ミリリ
ットルを加えた。続いて、臭化カルシウム溶液(CaBr
2 0.36gをメタノール10ミリリットル中に溶解すること
により調製)を30分後に加えた。2時間混合後、ポリビ
ニルピロリドン(PVP K-90)27.0gを加え、続いてポリ
ビニルブチラール(バットバー(Butvar)B-76)27.0gを3
0分後に加えた。増感染料Aのメタノール溶液4.0ミリリ
ットルを上記のように調製した銀プレミックス64.2gに
加えた。その溶液はメタノール100ミリリットルに染料
0.090gを溶解することにより調製した。
【0144】30分後、スルホニルヒドラジド現像剤溶液
を増感銀プレミックスのアリコート8.43gに加えた。ス
ルホニルヒドラジド現像剤溶液は以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 ヒドラジド 1.365×10-4モル フタルアジノン 0.035g テトラヒドロフラン 1.5ミリリットル
【0145】トップコート溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 酢酸セルロース 35.5g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) ポリメチルメタクリレート 8.0g (アクリロイド(AcryloidTM)21) フタルアジノン 2.5g メタノール 36.0g 2-プロパノール 98.0g アセトン 420.0g
【0146】スルホニルヒドラジド現像剤およびトップ
コートを含む光熱写真エマルジョンを、4ミル(101μm)
厚の充填ポリエステル基材上に、間隙3ミル(76.2μm)
を設定したナイフコーターを用いてそれぞれ被覆し、18
0°Fで4分間乾燥した。その試料をEG&Gセンシト
メーター(Sensitometer)を用いて、#47Bラッテン(Wrat
ten)フィルター(青色)および0〜3連続ウェッジを通し
てキセノン(Xenon)フラッシュランプを用いて10-3秒間
露光した。その被膜を、加熱ブランケットまたはロール
処理装置を用いて処理した。得られるウェッジを、青色
フィルターを用いるコンピュータ走査した濃度計により
測定した。
【0147】前述のように、種々のスルホニルヒドラジ
ド類1.365×10-4モルを露光し、処理した。以下の表に
は、これら材料の内のいくつかの、現像剤、処理条件、
minおよびDmaxを示した。加熱時間および温度を変化
することによって、Dmax濃度を最適化しDmin濃度を低
減する試みを行った。CAO-5、白黒現像剤を用いる標準
を含んだ。DmaxおよびDminはコンピュータ化濃度計を
有する青色フィルターを用いて測定した。 試料 現像剤 現像 D min max 1-1 ヒドラジド1 280°Fで5秒間 0.15 0.34 1-2 ヒドラジド2 275°Fで6秒間 0.11 0.30 1-3 ヒドラジド3 280°Fで5秒間 0.19 0.43 1-4 ヒドラジド4 280°Fで5秒間 0.23 0.62 1-5 ヒドラジド5 250°Fで12秒間 0.23 0.27 1-6 ヒドラジド6 280°Fで10秒間 0.24 0.40 1-7 ヒドラジド9 275°Fで12秒間 0.26 0.47 1-8 ヒドラジド10 275°Fで6秒間 0.38 0.51 1-9 CAO−5 275°Fで6秒間 0.11 0.91
【0148】実施例2 ヒドラジド3を光熱写真要素の高コントラスト現像剤と
して評価した。2種の濃度のヒドラジドおよび2種の濃
度のPAZを用いた。一般的に用いられる現像剤CAO−
5を用いる比較例も評価した。 (配合物B) プレフォームハロゲン化銀粒子(ハロゲン化銀9.0モル
%、粒径0.05μm、およびハロゲン化物のBr:I比98%:
2%)を含有する(米国特許第3,839,049号に開示の)
ベヘン酸銀フルソープのエマルジョンを、バットバー(B
utvar)B-76ポリビニルブチラール0.48%と共に、エタノ
ールおよびトルエン(90/10 重量/重量)中の固形分11.94
%となるように均質化した。銀フルソープエマルジョン
200.0gに、エタノール40.0gを加えた。10分間混合後、
バットバー(Butvar)B-76ポリビニルブチラール32gを加
えた。30分間撹拌後、ピリジニウムヒドロブロミドペル
ブロミド0.055gを加えた。撹拌を続け、1時間および2
時間後に更にピリジニウムヒドロブロミドペルブロミド
0.055gを加えた。混合最後の4時間後、10%臭化カルシ
ウムのメタノール溶液1.3ミリリットルを加えた。増感
染料Aの溶液5.4ミリリットルを上記のように調製した
銀プレミックス45.0gに加えた。その溶液はメタノール5
0ミリリットルに染料0.081gを溶解することにより調製
した。30分後、スルホニルヒドラジド現像剤溶液を染料
増感銀プレミックスのアリコート6.57gに加えた。
【0149】そのヒドラジド現像剤溶液は以下に示され
る材料を混合することにより調製した。 成分 量 ヒドラジド3 2.0×10-4モルまたは 4.0×10-4モル フタルアジノン 0.035g CBBA 0.025g PAZ 0.075gまたは0.15g テトラヒドロフラン 4.6ミリリットル かぶり防止剤A 0.01g
【0150】CAO-5現像剤溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 CAO-5 2.0×10-4モル CBBA 0.025g PAZ 0.075g テトラヒドロフラン 4.6ミリリットル かぶり防止剤A 0.0124g
【0151】全光熱写真層を、4ミル(101μm)厚の充填
ポリエステル支持体上に、間隙3ミル(76.2μm)を設定
したナイフコーターを用いて被覆した。その試料を180
°F(82.2℃)で4分間オーブン中で乾燥した。
【0152】トップコート溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 酢酸セルロース 35.5g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) ポリメチルメタクリレート 8.0g (アクリロイド(AcryloidTM)21) メタノール 36.0g 2-プロパノール 98.0g アセトン 420.0g
【0153】そのトップコート層を、光熱写真要素層上
に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナイフコーターを
用いて被覆した。その試料を180°F(82.2℃)で4分間
オーブン中で乾燥した。その試料を露光し、280°F(13
7.7℃)で30秒間、上記の実施例1に記載のように処理し
た。得られるウェッジのDminおよびDmax、速度1、速
度2、コントラスト1、およびコントラスト2を、青色
フィルターを用いるコンピュータ走査した濃度計により
測定した。以下に示された結果により、実施例2-1〜2-4
のスルホニルヒドラジドは、比較例C2-5の公知の現像剤
CAO-5TMを用いる同様の光熱写真要素と比較して、高コ
ントラストを有する光熱写真要素を提供することを示し
た。
【表1】
【0154】実施例3 スルホニルヒドラジド現像剤は、標準ヒンダードフェノ
ール現像剤を用いる場合に比較して非常に高い画像密度
および高コントラストを提供する。以下のデータによ
り、標準として用いられたノーノックス(NonoxTM)現像
剤および本発明のスルホニルヒドラジド現像剤の間の比
較を示した。以下の例には、光熱写真要素への現像剤と
してのスルホニルヒドラジド類の使用を示した。
【0155】(配合物C) プレフォームベヘン酸銀のエマルジョンを、ポリビニル
ブチラール0.5%と共に、2-ブタノンおよびトルエン中
の固形分12%となるように均質化した。その銀エマルジ
ョンは臭化物98%およびヨウ化物2%のハロゲン化物含
量を有する0.055μmハロゲン化銀0.9%を含有した。こ
のホモジェネート200.0gをこの配合物用の銀源として用
いた。そのハロゲン化銀エマルジョンを2-ブタノン40g
およびポリビニルブチラール(バットバー(Butvar)B-7
6)と25分間混合して、反応成分を添加した。温度を55
°F(12.8℃)に調節して、ピリジニウムヒドロブロミド
ペルブロミド(PHP)0.055gを60分間隔で3回加えた。更
に30分間撹拌し、続いて臭化カルシウム溶液(CaBr2
10gおよびメタノール100ミリリットルから調製)2ミリ
リットルを加えた。その銀エマルジョンを2時間混合し
て、2-(4-クロロベンゾイル)安息香酸(CBBA)1.2gを加
え、そのエマルジョンを55°F(12.8℃)で一晩保持し
た。2種の現像剤プレミックスを調製した。溶液Aを、
ノーノックス(NonoxTM)現像剤3g、PAZ2g、およびかぶ
り防止剤B0.53gをテトラヒドロフラン100g中に溶解す
ることにより調製した。この溶液を標準を調製するのに
用いた。溶液Bを、ヒドラジド現像剤2 2.65g、PAZ2
g、およびかぶり防止剤B0.53gをテトラヒドロフラン10
0g中に溶解することにより調製した。アリコート、各銀
エマルジョン12gを現像剤溶液7.5gと混合して被覆し
た。ヒドラジド現像剤2の2試料およびノーノックス(N
onoxTM)の1試料を調製した。その混合物を、4ミル(10
1μm)厚の充填ポリエステル(PET)上に、間隙4ミル(10
1.6μm)を設定したナイフコーターを用いて被覆し、170
°F(76.7℃)で4分間乾燥した。第1保護トップコート
溶液、トップコートAは、酢酸セルロース(イーストマ
ン(Eastman) CA 398-6)9gをアセトン111g、2-ブタノ
ン55gおよびメタノール22gに溶解することにより調製し
た。第2保護トップコート溶液、トップコートBは、蒸
気浴による加熱、冷却およびメタノール48gを用いた稀
釈により、エアーボル(AirvolTM)523(ポリビニルアルコ
ール)5gを水中に溶解することにより調製した。
【0156】そのトップコートを光熱写真エマルジョン
層上に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナイフコータ
ーを用いて被覆し、170°F(76.7℃)で4分間オーブン
中で乾燥した。その被覆ウェブをストリップに切断する
ことにより試料を調製し、EG&Gセンシトメーター(S
ensitometer)を用いて、#47Bラッテン(Wratten)フィル
ターおよび0〜3連続ウェッジを通してキセノン(Xeno
n)フラッシュランプを用いて10-3秒間露光した。露光
後、その試料を加熱により現像した。その現像時間およ
び温度は各被膜の最良条件を反映する。得られたウェッ
ジを、青色フィルターを用いるコンピュータ走査した濃
度計により測定した。
【0157】以下に示された結果により、本発明のヒド
ラジド現像剤は、公知の現像剤、例えばノーノックス(N
onoxTM)を導入する同様の要素と比較して、より高コン
トラストを有する光熱写真要素を提供することを示し
た。また、その結果により、酢酸セルロースよりむしろ
ポリビニルアルコールをトップコート用のバインダーと
して用いる場合に更にコントラストを改善することを示
した。
【0158】 実施例 トッフ゜コート 現像剤 処理条件 3-1 A ヒト゛ラシ゛ト゛2 39秒/142℃ 3-2 B ヒト゛ラシ゛ト゛2 38秒/140℃ C3-3 A ノーノックス 10秒/140℃ (NonoxTM) 実施例 D min max 速度2 コントラスト 3-1 0.10 2.10 1.81 4.64 3-2 0.11 2.01 2.04 14.41 C3-3 0.09 1.38 1.57 0.76
【0159】実施例4 (配合物D) ベヘン酸銀ハーフソープのエマルジョンを、エタノール
およびトルエン中の固形分14%となるように0.5%ポリ
ビニルブチラール(バットバー(Butvar)B-76)と均質化
した。銀ハーフソープエマルジョン195.9gに、エタノー
ル33.3gを加えた。15分間混合後、臭化亜鉛溶液(ZnB
r2 1.0gをエタノール10ミリリットル中に溶解すること
により調製)の2種のアリコート1.0ミリリットルを別
々に加えた。20分後、別のエタノール33.3gを加えた。1
5分後、ピリジン溶液(ピリジン0.4gを2-ブタノン10ミ
リリットル中に溶解することにより調製)のアリコート
2.4ミリリットルを加えた。4時間混合後、ポリビニル
ブチラール(バットバー(Butvar)B-76)31.75gを加え、
続いて、メタノール10ミリリットル中にN-ブロモスク
シンアミド0.133gを含む溶液2.73ミリリットルを30分後
に加えた。エタノール10ミリリットルおよびトルエン10
ミリリットルの混合物中に増感染料A0.81gを含む溶液
1.05ミリリットルを、上記のように調製した銀エマルジ
ョン11.52gに加えた。
【0160】30分後、スルホニルヒドラジド現像剤溶液
を加えた。そのスルホニルヒドラジド現像剤溶液は以下
に示される材料を混合することにより調製した。 成分 量 ヒドラジド3 4.0×10-4モル フタルアジノン 0.15g かぶり防止剤A 0.01g テトラヒドロフラン 4.6ミリリットル
【0161】CAO-5TMを以下に示される材料を混合する
ことにより調製した。 成分 量 CAO-5TM 2.0×10-4モル フタルアジノン 0.075g かぶり防止剤A 0.0124g テトラヒドロフラン 4.6ミリリットル 得られたエマルジョンを、4ミル(101μm)厚の充填ポリ
エステル基材上に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナ
イフコーターを用いて被覆し、82℃で4分間乾燥した。
【0162】トップコート溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 酢酸セルロース 35.5g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) ポリメチルメタクリレート 8.0g (アクリロイド(AcryloidTM)21) メタノール 36.0g 2-プロパノール 98.0g アセトン 420.0g
【0163】そのトップコート溶液を光熱写真エマルジ
ョン層に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナイフコー
ターを用いて被覆し、82℃で4分間乾燥した。
【0164】その試料をEG&Gセンシトメーター(Sen
sitometer)を用いて、#47Bラッテン(Wratten)フィルタ
ーおよび0〜3連続ウェッジを通してキセノン(Xenon)
フラッシュランプを用いて10-3秒間露光した。その被膜
を、加熱ブランケットを用いて280°F(137.8℃)で20〜
30秒間処理した。得られるウェッジを、青色フィルター
を用いるコンピュータ走査した濃度計により測定した。
【表2】
【0165】上記の結果により、本発明のヒドラジド現
像剤は、公知の現像剤、例えばCAO-5を導入する同様の
要素と比較して、より高コントラストを有する光熱写真
要素を提供することを示した。
【0166】実施例5 実施例5により、光熱写真用現像剤としてヒドラジド
3、4および5を用いて高濃度および高コントラストを
有する画像を形成することを示した。スルホニルヒドラ
ジド現像剤を以下に示される材料を混合することにより
調製した。 成分 量 スルホニルヒト゛ラシ゛ト゛3、4または5 4.0×10-4モル 2-(4-クロロヘ゛ンソ゛イル)安息香酸(CBBA) 0.25g フタルアジノン 0.15g テトラヒドロフラン 4.6ミリリットル かぶり防止剤A 0.01g 30分後、そのヒドラジド現像剤溶液を、前記の実施例2
と同様に調製した青色増感銀プレミックスのアリコート
6.57gに加えた。得られた溶液を、4ミル(101μm)厚の
充填ポリエステル基材上に、間隙3ミル(76.2μm)を設
定したナイフコーターを用いて被覆し、82℃で4分間乾
燥した。
【0167】トップコート溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 酢酸セルロース 35.5g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) ポリメチルメタクリレート 8.0g (アクリロイド(AcryloidTM)21) メタノール 36.0g 2-プロパノール 98.0g アセトン 420.0g
【0168】そのトップコート溶液を光熱写真エマルジ
ョン層に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナイフコー
ターを用いて被覆し、82℃で4分間乾燥した。
【0169】その試料をEG&Gセンシトメーター(Sen
sitometer)を用いて、#47Bラッテン(Wratten)フィルタ
ーおよび0〜3連続ウェッジを通してキセノン(Xenon)
フラッシュランプを用いて10-3秒間露光した。その被膜
を、加熱ブランケットを用いて280°F(137.8℃)で20〜
30秒間処理した。得られるウェッジを、青色フィルター
を用いるコンピュータ濃度計により測定した。
【表3】
【0170】実施例6-比較例 以下の実施例により、スルホニル基を含有しないヒドラ
ジド類は現像剤として光熱写真要素に用いられる場合、
高コントラスト材料とはならないことを示した。
【0171】光熱写真エマルジョンを、2-(4-クロロベ
ンゾイル)安息香酸(CBBA)を使用しない以外は、前記実
施例3の配合物Cと同様に調製した。代わりに、光熱写
真要素に同様の作用を与えることが公知である化合物、
テトラクロロフタル酸無水物(TCPAN)および4-メチルフ
タル酸(4-MPA)をトップコートに用いた。アリコート、
各銀エマルジョン12gを現像剤溶液7.5gと混合して被覆
した。2種の現像剤を用い、1種はノーノックス(Nonox
TM)を用いもう一方はヒドラジドを用い、それはスルホ
ニル基を含有しなかった。スルホニル基を含有しないヒ
ドラジドは以下に示される構造を有するトリチルヒドラ
ジドである。 ヒドラジドA CH3(CH2)6-CO-NHNH-C-Ph3 溶液Aを、ノーノックス(NonoxTM)現像剤3g、PAZ2g、
およびかぶり防止剤A0.4gをテトラヒドロフラン100g中
に溶解することにより調製した。溶液Bを、ヒドラジド
A 2.9g、PAZ2g、およびかぶり防止剤A0.4gをテトラ
ヒドロフラン100g中に溶解することにより調製した。そ
の光熱写真エマルジョンを、4ミル(101μm)厚の充填ポ
リエステル(PET)上に、間隙4ミル(101.6μm)を設定し
たナイフコーターを用いて被覆し、170°F(76.7℃)で
4分間乾燥した。
【0172】トップコート溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 酢酸セルロース 9.0g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) テトラクロロフタル酸無水物(TCPAN) 0.1g 4-メチルフタル酸(4-MPA) 0.1g アセトン 111.0g 2-ブタノン 55.0g メタノール 22.0g
【0173】そのトップコート溶液を光熱写真エマルジ
ョン層に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナイフコー
ターを用いて被覆し、82℃で4分間乾燥した。
【0174】その被覆ウェブをストリップに切断するこ
とにより試料を作製し、EG&Gセンシトメーター(Sen
sitometer)を用いて、#47Bラッテン(Wratten)フィルタ
ーおよび0〜3連続ウェッジを通してキセノン(Xenon)
フラッシュランプを用いて10-3秒間露光した。露光後、
その試料を、加熱により現像した。その現像時間および
温度は各被膜の最良条件を反映する。得られるウェッジ
を、青色フィルターを用いるコンピュータ走査濃度計に
より測定した。
【0175】 実施例 現像剤 現像条件 6-1 ノーノックス 15秒/136℃ (NonoxTM) 6-2 ヒドラジドA 30秒/136℃ 実施例 D min max 速度2 コントラスト 6-1 0.10 1.54 1.84 1.26 6-2 0.09 0.10 * * *Dmaxが非常に小さい場合、速度および コントラストを読み取り得ない。
【0176】実施例7 以下の実施例により、感熱写真要素に現像剤としてスル
ホニルヒドラジド類を用いることを示した。 (配合物E) 2-ブタノン中の10%ベヘン酸銀フルソープを米国特許第
4,210,717号に開示のように均質化した。BX-1ポリビニ
ルブチラール(10.0g)および2-ブタノン(50.0g)を加え、
そのエマルジョンを2時間混合した。その銀ソープエマ
ルジョンを使用前に24時間保持した。感熱写真被膜分散
体は以下の材料を混合することにより調製した。 材料 量 ベヘン酸銀フルソーフ゜エマルシ゛ョン 15.0g ヒドラジド3 0.991g スクシンアミド 0.2g テトラクロロフタル酸無水物 0.1g バルビツル酸 0.05g 染料B 0.05g メタノール 4.0ミリリットル 2-ブタノン 1.0ミリリットル テトラヒドロフラン 2.0ミリリットル
【0177】その分散体を3ミル(76.2μm)厚のポリエ
ステルフィルム上に、間隙3ミル(76.2μm)を設定した
ナイフコーターを用いて被覆した。その被膜を60℃で3
分間乾燥した。レーザー感光計を用いて感熱写真画像形
成要素を評価した。2361-P2ファイバーオプチック連結
レーザーダイオード(スペクトラ・ダイオード・ラボラト
リーズ(Spectra Diode Laboratories)から市販)から放
射された700ミリワットビームを回転ドラム表面に置い
た感熱写真要素の1片に焦点を合わせた。ファイバーオ
プチックのコア直径は100μmであり、レーザー波長は82
6nmであった。回転ドラムでの出力は210ミリワットであ
り、スポット形状は全幅半最高(full width half maxmu
m(FWHM))でのスポットサイズ45μmを有する先端の平坦
な円錐(cone)であった。その試料を、線筆記速度(linea
r writing rate)40、80および120cm/秒を用いて評価し
た。
【0178】書いたスポットの光学濃度を、#18ラッテ
ン(Wratten)フィルターを備えたマクベス(Macbeth)TD 5
23型濃度計を用いて評価した。以下に示した結果によ
り、スルホニルヒドラジド類は感熱写真構造内で現像剤
として働くことを示した。
【0179】実施例8〜10 実施例8〜10には、本発明の光熱写真要素への電子伝達
剤の使用を記載した。
【0180】実施例8 以下の実施例には、電子伝達剤としてのフェニドン(1-
フェニル-3-ピラゾリジノン)の添加がスルホニルヒド
ラジドの反応性を促進し、より高いDmaxおよび感度を
提供することを示した。 (配合物F) ベヘン酸銀ハーフソープの分散体を、エタノールおよび
トルエン(90/10 重量/重量)中の固形分10%となるよう
にバットバー(Butvar)B-72と均質化した。銀ハーフソー
プ分散体205gに、エタノール285gを加えた。10分間混合
後、臭化第二水銀メタノール溶液(メタノール20ミリリ
ットル中のHgBr2 0.36gから調製)6.0ミリリットルを
加えた。3時間後、臭化亜鉛メタノール溶液(ZnBr
20.45gおよびメタノール20ミリリットルから調製)を加
えた。更に1時間混合して、続いてバットバー(Butvar)
B-72 26gを加えた。これにより、「銀プレミックス」を
提供した。増感染料Aのメタノール溶液4.0ミリリット
ルを上記のように調製した銀プレミックス64.2gに加え
た。その溶液はメタノール100ミリリットルに染料0.090
gを溶解することにより調製した。
【0181】30分後、スルホニルヒドラジド現像剤溶液
を増感銀プレミックスのアリコート8.43gに加えた。ス
ルホニルヒドラジド現像剤溶液は以下に示される材料を
混合することにより調製した。メタノール50ミリリット
ル中にフェニドン0.0221gを含有する溶液を調製した。
様々な量を現像剤溶液に加えた。実施例8-1には0.00ミ
リリットル加え、実施例8-2には0.1ミリリットル加え、
実施例8-3には1.0ミリリットル加えた。 成分 量 ヒドラジド4 1.365×10-4モル フェニドン溶液 前述のとおり フタルアジノン 0.035g テトラヒドロフラン 1.5ミリリットル
【0182】トップコート溶液を以下に示される材料を
混合することにより調製した。 成分 量 酢酸セルロース 35.5g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) ポリメチルメタクリレート 8.0g (アクリロイド(AcryloidTM)21) フタルアジノン 2.5g メタノール 36.0g 2-プロパノール 98.0g アセトン 420.0g
【0183】スルホニルヒドラジド現像剤およびトップ
コートを含む光熱写真エマルジョンを、4ミル(101μm)
厚の充填ポリエステル基材上に、間隙3ミル(76.2μm)
を設定したナイフコーターを用いてそれぞれ被覆し、18
0°Fで4分間乾燥した。その試料をEG&Gセンシト
メーター(Sensitometer)を用いて、#47Bラッテン(Wrat
ten)フィルターおよび0〜3連続ウェッジを通してキセ
ノン(Xenon)フラッシュランプを用いて10-3秒間露光し
た。その被膜を、加熱ブランケットまたはロール処理装
置を用いて280°F(138℃)で40秒間加熱することにより
処理した。得られるウェッジを、青色フィルターを用い
るコンピュータ走査した濃度計により測定した。
【0184】以下の結果に示されるように、フェニドン
溶液の添加によりスルホニルヒドラジド現像剤の反応性
を促進し、より高いDmaxおよび感度を提供した。
【0185】
【表4】 *相対露光は速度1を基礎とした。その数値が小さいほ
ど、光熱写真要素を画像形成するのに必要な露光が少な
い。
【0186】実施例9 以下の実施例には、電子伝達剤としてのフェニドン(1-
フェニル-3-ピラゾリジノン)の添加がスルホニルヒド
ラジドの反応性を促進し、より高いDmaxおよび感度を
提供することを示した。また、この実施例により、電子
伝達剤、例えばフェニドンの典型的ヒンダードフェノー
ル現像剤(CAO-5)がかぶり要素となることを示した。実
施例2と同様に調製した青色増感プレフォーム銀プレミ
ックスのアリコート6.57gに、スルホニルヒドラジド現
像剤またはCAO-5のどちらか2.0×10-4モルを加えた。
【0187】メタノール50ミリリットル中にフェニドン
0.022gを含有する溶液を調製した。様々な量を現像剤溶
液に加えた。実施例9-1には0.00ミリリットル加え、実
施例9-2には0.25ミリリットル加えた。 成分 量 現像剤(ヒト゛ラシ゛ト゛3またはCAO-5) 2.0×10-4モル フェニドン溶液 前述のとおり 2-(4-クロロヘ゛ンソ゛イル)安息香酸(CBBA) 0.025g フタルアジノン 0.075g テトラヒドロフラン 4.6ミリリットル
【0188】トップコート溶液を、かぶり防止剤B0.4g
を各トップコート溶液100gに加えた以外は上記の実施例
2に記載したように調製した。光熱写真要素を実施例2
に記載したように被覆および乾燥することにより作製し
た。
【0189】光熱写真要素の試料を青色フィルターを用
いる実施例2に記載したように露光および処理した。以
下の結果に示されるように、フェニドン溶液の添加によ
りスルホニルヒドラジド現像剤の反応性を促進し、より
高いDmaxおよび感度を提供した。
【0190】 実施例 現像剤 処理条件 D min max 9-1a ヒト゛ラシ゛ト゛3-フェニト゛ンなし 280°F20秒間 0.12 1.32 9-1b ヒト゛ラシ゛ト゛3-フェニト゛ンなし 280°F30秒間 0.13 1.54 9-1c ヒト゛ラシ゛ト゛3-フェニト゛ンなし 280°F40秒間 0.15 1.51 9-2a ヒト゛ラシ゛ト゛3-フェニト゛ンあり 280°F20秒間 0.13 1.49 9-2b ヒト゛ラシ゛ト゛3-フェニト゛ンあり 280°F30秒間 0.17 1.75 9-2c ヒト゛ラシ゛ト゛3-フェニト゛ンあり 280°F40秒間 0.21 1.75 9-3a CAO-5TM-フェニト゛ンなし 280°F10秒間 0.14 1.81 9-3b CAO-5TM-フェニト゛ンなし 280°F20秒間 0.40 1.96
【0191】
【表5】 *相対露光は速度2を基礎とした。その数値が小さいほ
ど、光熱写真要素を画像形成するのに必要な露光が少な
いことを示す。
【0192】実施例10 上記の実施例8に記載したように調製した銀プレミック
ス64.2gに、増感染料Cのメタノール/トルエン溶液4.0
ミリリットルを加えた。その染料溶液は染料Cをトルエ
ン36.4ミリリットルおよびメタノール13.4ミリリットル
に溶解することにより調製した。
【0193】30分後、スルホニルヒドラジド現像剤溶液
を増感銀プレミックスのアリコート8.43gに加えた。そ
のスルホニルヒドラジド現像剤溶液は以下に示された材
料を混合することにより調製した。
【0194】メタノール50ミリリットル中にフェニドン
0.0221gを含有する溶液を調製した。様々な量を各現像
剤溶液に加えた。例えば、実施例10-1a、10-2aおよび10
-3aには0.00ミリリットル加え、実施例10-1b、10-2bお
よび10-3bには1.0ミリリットル加えた。 成分 量 スルホニルヒト゛ラシ゛ト゛3,4,11 2.73×10-4モル フェニドン溶液 前述のとおり フタルアジノン 0.07g テトラヒドロフラン 2.5ミリリットル
【0195】トップコート溶液を、上記の実施例1に記
載したように調製した。 成分 量 酢酸セルロース 35.5g (イーストマン(Eastman) CA 398-6) ポリメチルメタクリレート 8.0g (アクリロイド(AcryloidTM)21) フタルアジノン 2.5g メタノール 36.0g 2-プロパノール 98.0g アセトン 420.0g
【0196】下塗り層を、50/50 重量%の2-ブタノン/
トルエン中のポリ塩化ビニル/ポリ酢酸ビニル(VYN
STM)の15%(重量)溶液を用いて調製した。この溶液
を、4ミル(101μm)厚の充填ポリエステル基材上に被覆
し、180°Fで4分間乾燥した。スルホニルヒドラジド
現像剤およびトップコートを含む光熱写真エマルジョン
を、続いて4ミル(101μm)厚の充填ポリエステル基材上
に、間隙3ミル(76.2μm)を設定したナイフコーターを
用いてそれぞれ被覆し、180°Fで4分間乾燥した。
【0197】その試料をEG&Gセンシトメーター(Sen
sitometer)を用いて、#25ラッテン(Wratten)フィルタ
ーおよび0〜3連続ウェッジを通してキセノン(Xenon)
フラッシュランプを用いて10-3秒間露光した。その被膜
を、加熱ブランケットまたはロール処理装置を用いて処
理した。得られるウェッジを、#25ラッテン(Wratten)
フィルターを用いるコンピュータ走査した濃度計により
測定した。
【0198】以下の結果に示されるように、フェニドン
溶液の添加によりスルホニルヒドラジド現像剤の反応性
を促進し、より高いDmaxおよび感度を提供した。
【0199】 実施例 現像剤 処理条件 D min max 10-1a ヒト゛ラシ゛ト゛4 -フェニト゛ンなし 280°F30秒間 0.04 0.54 10-1b ヒト゛ラシ゛ト゛4 -フェニト゛ンあり 280°F30秒間 0.11 0.92 10-2a ヒト゛ラシ゛ト゛3 -フェニト゛ンなし 280°F 5秒間 0.05 0.35 10-2b ヒト゛ラシ゛ト゛3 -フェニト゛ンあり 280°F 5秒間 0.15 0.81 10-3a ヒト゛ラシ゛ト゛11-フェニト゛ンなし 280°F10秒間 0.04 0.57 10-3b ヒト゛ラシ゛ト゛11-フェニト゛ンなし 280°F20秒間 0.14 0.85
【0200】
【表6】 *相対露光は速度1を基礎とした。
【0201】請求の範囲に記載されるような本発明の意
図または範囲のどちらかから逸脱することなく前述の開
示から妥当な変更および変形が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・ジョージ・スコーグ アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州 セント・ポール、スリーエム・センター (番地の表示なし) (56)参考文献 特開 昭62−206540(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/498 501

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)感光性ハロゲン化銀、 (b)非感光性、還元性銀源; (c)該非感光性、還元性銀源用還元剤;および、 (d)バインダー; から成る少なくとも1つの感光性、画像形成光熱写真エ
    マルジョン層を有する支持体を含む熱現像性光熱写真要
    素であって、該還元剤が式: R1-CO-NHNH-SO2-R2 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素原子20
    個以下を有するアルキルおよびアルケニル基;炭素原子
    20個以下を有するアルコキシ基;炭素原子20個以下を有
    するアリール、アルカリールおよびアラルキル基;炭素
    原子20個以下を有するアリールオキシ基;環状原子6個
    以下を含む非芳香族および芳香族複素環基;環状炭素原
    子6個以下を含む脂環基;環状原子14個以下を含む縮合
    環および橋架基;から成る群から選択される)の化合物
    を含む熱現像性光熱写真要素。
  2. 【請求項2】 (a)請求項1の光熱写真要素を露光し、
    その後該要素を加熱して可視画像を形成する工程; (b)可視画像を有する該要素を紫外線源および紫外線感
    光性画像形成性媒質の間に配置する工程;および (c)該紫外線感応性画像形成性媒質を該要素上の該可視
    画像を通過する紫外線に暴露し、可視画像の存在する該
    要素の領域内の紫外線を吸収し、該要素上の可視画像の
    存在しない領域の紫外線を透過させる工程; から成る方法。
  3. 【請求項3】 (a)非感光性、還元性銀源; (b)該非感光性、還元性銀源用還元剤;および、 (c)バインダー; から成る少なくとも1つの感熱性、感熱写真エマルジョ
    ン層を有する支持体を含む熱現像性感熱写真要素であっ
    て、該現像剤が式: R1-CO-NHNH-SO2-R2 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素原子20
    個以下を有するアルキルおよびアルケニル基;炭素原子
    20個以下を有するアルコキシ基;炭素原子20個以下を有
    するアリール、アルカリールおよびアラルキル基;炭素
    原子20個以下を有するアリールオキシ基;環状原子6個
    以下を含む非芳香族および芳香族複素環基;環状炭素原
    子6個以下を含む脂環基;環状原子14個以下を含む縮合
    環および橋架基;から成る群から選択される)の化合物
    を含む熱現像性感熱写真要素。
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