JP2800568B2 - コイル装置の製造方法 - Google Patents

コイル装置の製造方法

Info

Publication number
JP2800568B2
JP2800568B2 JP17070492A JP17070492A JP2800568B2 JP 2800568 B2 JP2800568 B2 JP 2800568B2 JP 17070492 A JP17070492 A JP 17070492A JP 17070492 A JP17070492 A JP 17070492A JP 2800568 B2 JP2800568 B2 JP 2800568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curable
semi
glass fiber
coil device
short glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17070492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0613233A (ja
Inventor
好文 板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP17070492A priority Critical patent/JP2800568B2/ja
Publication of JPH0613233A publication Critical patent/JPH0613233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2800568B2 publication Critical patent/JP2800568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気浮上式鉄道のコン
クリート軌道に敷設するコイル装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば実開昭51−69211号
公報に開示された従来のコイル装置を示す断面図、図6
は図5のコイル装置をコンクリート軌道の側壁に取り付
けた状態を示す断面図、図7は図6の鎖線部分を拡大し
て示す断面図である。図5において、1は巻回してコイ
ルにした導体、2は導体1に被覆した半硬化性絶縁材の
硬化した絶縁被覆、3はコイルを包被し、絶縁支持する
ガラス短繊維強化樹脂部、3aはガラス短繊維強化樹脂部
3のリブ、4はリブ3aに設けた取付穴、10はコイル装置
である。図6と図7において、11はコンクリート軌道の
側壁、12は側壁11に埋め込んだインサート、13はワッシ
ャ、14はボルトである。
【0003】従来のコイル装置10の製造方法について説
明する。まず、半硬化性絶縁材として耐熱性の合成繊維
からなり半硬化性樹脂を含浸させた絶縁テープを用い、
導体1に巻き付けて被覆する。この被覆した導体1を巻
回しコイルに成形して所定の温度と圧力のもとで絶縁テ
ープを硬化させ、絶縁被覆2にして所定の形状のコイル
に整える。このコイルをシート状の半硬化性ガラス短繊
維強化樹脂(シートモールディングコンパウンドと称す
る)で包被し、金型に収めて所定の温度と圧力のもとで
硬化させ、ガラス短繊維強化樹脂部3を形成してコイル
を絶縁支持したコイル装置10を得る。半硬化性ガラス短
繊維強化樹脂のシートモールディングコンパウンドは熱
硬化性のポリエステル樹脂と強化基材のガラス短繊維を
コンパウンドし、約2mmの厚さのシート状にしたもので
あり金型内で加熱、加圧して成形する際の流動性を得る
ため、長さ3〜6mm(最大で約25mm)のガラス短繊維を
約30%含有している。このコイル装置10を磁気浮上式鉄
道のコンクリート軌道に敷設するのであるが、ワッシャ
13、リブ3aを介してボルト14を側壁11に埋め込んだイン
サート12に螺合させ締め付けて、側壁11に固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコイル装置の製
造方法は以上の通りであり、そのコイル装置10をコンク
リート軌道の側壁に取り付ける場合は、ガラス短繊維強
化樹脂部3のリブ3aをボルト14で締め付けるので、リブ
3aがクリープにより変形し、ボルト14に緩みを生じるこ
とがあり、その緩みの点検やボルトの締め直しなどの保
守作業に多大の労力を要するという解決すべき課題があ
った。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、リブがクリープによりほとんど変形
せず、ボルトの緩み点検やボルトの締め直しなどの保守
作業を軽減できるコイル装置の製造方法を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコイル装
置の製造方法は半硬化性絶縁材で被覆した導体を巻回し
てコイルに成形する工程、所定の温度と圧力のもとで半
硬化性絶縁材を硬化する工程、コイルを半硬化性ガラス
短繊維強化樹脂で包被し、かつ取付穴の近傍に半硬化性
ガラス短繊維高充填樹脂を配して金型に収め、所定の温
度と圧力の下で半硬化性ガラス短繊維強化樹脂と半硬化
性ガラス短繊維高充填樹脂を硬化する工程を備えたもの
である。
【0007】
【作用】この発明においてはコイルを半硬化性ガラス短
繊維強化樹脂で包被し、かつ、取付穴の近傍に半硬化性
ガラス短繊維高充填樹脂を配して金型に収め、所定の温
度と圧力の下で半硬化性ガラス短繊維強化樹脂と半硬化
性ガラス短繊維高充填樹脂を硬化する工程により取付穴
の近傍にガラス短繊維高充填樹脂部を配するので、クリ
ープによる変形が殆んどない。
【0008】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例により
製造したコイル装置を示す断面図、図2は図1のコイル
装置をコンクリート軌道の側壁に取り付けた状態を示す
断面図、図3は図1のコイル装置の製造過程で取付穴の
近傍に半硬化性ガラス短繊維高充填樹脂を配して金型に
収めた状態を示す断面図、図4は図3で一方の金型を外
した状態を示す平面図である。図1と図2において、1
〜3、3a、4、11〜14は従来のコイル装置の製造方法に
おけるものと同じものである。3bは取付穴4の近傍に配
したガラス短繊維高充填樹脂部、30はコイル装置であ
る。また、図3と図4において、21、22はいずれも金
型、23は取付穴4を成形するピンである。
【0009】つぎに、この実施例によるコイル装置の製
造方法について説明する。半硬化性絶縁材として耐熱性
の合成繊維からなり半硬化性樹脂を含浸させた絶縁テー
プを用い、導体1に巻き付けて被覆する。この被覆した
導体1を巻回し、コイルに成形して所定の温度と圧力の
もとで絶縁テープを硬化させ絶縁被覆2にして所定の形
状のコイルに整える。このコイルをシート状の半硬化性
ガラス短繊維強化樹脂(ガラス短繊維を30%含有)で包
被し金型21に収めるとともにピン23の周辺には半硬化性
ガラス短繊維高充填樹脂(ガラス短繊維を約40〜60%含
有)を配して金型22で密閉し、所定の温度と圧力で硬化
させる。この際加熱と加圧によって半硬化性ガラス短繊
維強化樹脂と半硬化性ガラス短繊維高充填樹脂の樹脂が
流動し、完全に一体化して硬化する。離型すれば、コイ
ルを絶縁支持するガラス短繊維強化樹脂部3とそのリブ
3a、取付穴4の近傍のガラス短繊維高充填樹脂部3bから
なるコイル装置30が得られる。このコイル装置30を側壁
11にあて、ワッシャ13、リブ3aを介してボルト14を側壁
11のインサート12に螺合させ締め付けて固定するが、取
付穴4の近傍はガラス短繊維高充填樹脂部3bになってい
るので、クリープによる変形がほとんどなく、ボルト14
の緩みを生じる機会が少なくなって保守作業が軽減され
る。
【0010】この実施例によるコイル装置30では取付穴
4の近傍をガラス短繊維高充填樹脂部3bとし、リブ3aと
コイルを絶縁支持する部分はガラス短繊維強化樹脂部3
としたので、全体を半硬化性ガラス短繊維高充填樹脂で
成形するよりも、成形性がよくコストを低減することが
できる。また、ガラス短繊維高充填樹脂部3bを両側とも
リブ3aより1mmほど突殻させた構造にしているので、コ
イル装置30を側壁11に固定する際にガラス短繊維高充填
樹脂部3bが側壁11に埋め込んだインサート12とワッシャ
13に確実に当接してボルト14による締め付けの信頼性が
よくなる効果もある。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では半硬
化性絶縁材で被覆した導体を巻回してコイルに成形する
工程、所定の温度と圧力のもとで半硬化性絶縁材を硬化
する工程、コイルを半硬化性ガラス短繊維強化樹脂で包
被し、かつ、取付穴の近傍に半硬化性ガラス短繊維高充
填樹脂を配して全型に収め、所定の温度と圧力のもとで
半硬化性ガラス短繊維強化樹脂と半硬化性ガラス短繊維
高充填樹脂を硬化する工程を備えたので、コイル装置の
取付穴の近傍に配したガラス短繊維高充填樹脂部がクリ
ープにより変形することは殆んどなく、ボルトの緩みの
点検やボルトの締め直しなどの保守作業を軽減できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるコイル装置を示す断
面図である。
【図2】図1のコイル装置を側壁に取り付けた状態を示
す断面図である。
【図3】図1のコイル装置の製造過程の一つを示す断面
図である。
【図4】図3で一方の金型を外した状態を示す平面図で
ある。
【図5】従来のコイル装置を示す断面図である。
【図6】図5のコイル装置を側壁に取付た状態を示す断
面図である。
【図7】図6の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁被覆 3 ガラス短繊維強化樹脂部 3a リブ 3b ガラス短繊維高充填樹脂部 4 取付穴 21 金型 22 金型 23 ピン 30 コイル装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半硬化性絶縁材で被覆した導体を巻回し
    てコイルに成形する工程、所定の温度と圧力のもとで前
    記半硬化性絶縁材を硬化する工程、前記コイルを半硬化
    性ガラス短繊維強化樹脂で包被し、かつ取付穴の近傍に
    半硬化性ガラス短繊維高充填樹脂を配して金型に収め、
    所定の温度と圧力の下で前記半硬化性ガラス短繊維強化
    樹脂と前記半硬化性ガラス短繊維高充填樹脂を硬化する
    工程を備えたことを特徴とするコイル装置の製造方法。
JP17070492A 1992-06-29 1992-06-29 コイル装置の製造方法 Expired - Lifetime JP2800568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17070492A JP2800568B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 コイル装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17070492A JP2800568B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 コイル装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0613233A JPH0613233A (ja) 1994-01-21
JP2800568B2 true JP2800568B2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=15909853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17070492A Expired - Lifetime JP2800568B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 コイル装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2800568B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4541265B2 (ja) * 2005-09-14 2010-09-08 財団法人鉄道総合技術研究所 浮上式鉄道用地上コイルの締結部の構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0613233A (ja) 1994-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SK279172B6 (sk) Izolačný systém vinutia elektrického stroja
JP4928462B2 (ja) カバーキャップ装置および固定子
JP2800568B2 (ja) コイル装置の製造方法
CN113644805B (zh) 超导磁浮铁路及其牵引线圈、无铁心牵引线圈内框
JPH04278504A (ja) 樹脂モールドコイルとその製造方法
JP3847958B2 (ja) 樹脂モールドコイル
JPH04372544A (ja) 電動機の固定子製造方法
JPS59119814A (ja) 樹脂封止コイルの製造方法
JPS6151811A (ja) 樹脂モ−ルドコイル
JP3119560B2 (ja) 推進コイル装置及びその製造方法
JP2645105B2 (ja) モールドコイルの製造方法
JPS6334255Y2 (ja)
JP3807839B2 (ja) 樹脂モールドコイルの製造方法
JP2604063B2 (ja) 電磁石用コイルの製造方法
JPS6141215Y2 (ja)
JP3076749B2 (ja) 回転電機の固定子巻線製造方法
JPH06809Y2 (ja) 変成器
CN118156006A (zh) 网络变压器的制作方法
JP2854780B2 (ja) モールドコイル
JPH0711458Y2 (ja) モールドコイル
JP2938654B2 (ja) 磁気浮上式鉄道用コイル装置およびその製造方法
JPS6257084B2 (ja)
JPH0917681A (ja) モールドコイルの製造方法
JPS603544Y2 (ja) モ−ルドコイルの層間絶縁
JPH04125910A (ja) 推進コイルの層間絶縁構造