JP2938654B2 - 磁気浮上式鉄道用コイル装置およびその製造方法 - Google Patents

磁気浮上式鉄道用コイル装置およびその製造方法

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JP2938654B2 JP1582592A JP1582592A JP2938654B2 JP 2938654 B2 JP2938654 B2 JP 2938654B2 JP 1582592 A JP1582592 A JP 1582592A JP 1582592 A JP1582592 A JP 1582592A JP 2938654 B2 JP2938654 B2 JP 2938654B2
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順仁 内山
正壽 忍
好文 板橋
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Central Japan Railway Co
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Mitsubishi Electric Corp
Central Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば磁気浮上式鉄
道用地上コイル装置に用いられるコイル装置およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3および図4はそれぞれ実開昭51ー
69211号公報に記載された従来のコイル装置を示す
断面図および取り付け断面図である。図において、1は
コイル装置、2はこのコイル装置1のコイルを構成する
導体、3はこの導体2に巻回された絶縁部材であるプリ
プレグ状の絶縁テープ、4は絶縁テープ3が巻回された
導体2を巻回して構成するコイルを絶縁支持するガラス
短繊維強化樹脂、5はコイル装置1の側面に形成された
リブ、6はこのリブ5に設けられた取付穴、7はコンク
リート軌道側壁、8はこのコンクリート軌道側壁7に埋
め込まれたボルト、9はワッシャ、10はナットであ
る。
【0003】つぎに、上記従来のコイル装置1の製造方
法について説明する。まづ、耐熱性の合成繊維に半硬化
状の樹脂を含浸させたプリプレグ状の絶縁テープ3を巻
回された導体2を巻回してコイルを形成する。このコイ
ルを所定の温度および圧力下で半硬化状の樹脂を硬化さ
せて、一定寸法に焼き固める。その後、焼き固められた
コイルの周囲をシートモールディングコンパウンド(以
下、SMCという)と呼ばれるシート状の半硬化性ガラ
ス短繊維強化樹脂で包んで所定の金型内に収納し、加熱
加圧成形して、焼き固められたコイルをガラス短繊維強
化樹脂4で絶縁支持したコイル装置1を製造する。ここ
で、SMCは、例えば熱硬化性ポリエステル樹脂とガラ
ス繊維強化基材とをコンパウンドし、約2mmの厚さの
シート状にしたものであって、加熱加圧成形時における
金型内での流動性を考慮して、一般に3〜6mm(最大
でも約25mm)のガラス短繊維を約30%含有してい
る。このSMCは、図5の(a)に示すように、加熱加
圧成形によって熱硬化したポリエステル樹脂4a中にガ
ラス短繊維4bが分散して強度を強化したガラス短繊維
強化樹脂4となる。
【0004】こうして製造されたコイル装置1は、取付
穴6をボルト8に嵌め合わせ、ワッシャ9を介してナッ
ト10で締め込まれて、コンクリート軌道側壁7に固定
され、磁気浮上式鉄道用地上コイル装置として動作す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコイル装置は以
上のように構成されているので、屋外で使用された場合
には、紫外線、風雨等によりガラス短繊維強化樹脂4が
劣化侵食され、例えば10数年間でガラス短繊維強化樹
脂4の表面層が10〜100μm侵食されてしまい、図
5の(b)に示すように熱硬化した樹脂4a中に分散し
ているガラス短繊維4bが露出し、飛散して周囲環境に
悪影響を与えるという課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、長期にわたってガラス繊維の露
出、飛散を防止し、安全性の高い磁気浮上式鉄道用コイ
ル装置およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気浮上
式鉄道用コイル装置は、絶縁部材で被覆された導体を巻
回してコイルを形成し、このコイルを包囲してコイルを
絶縁支持するガラス短繊維強化樹脂を設け、さらにこの
ガラス短繊維強化樹脂の外層に該ガラス短繊維強化樹脂
の耐候劣化を抑える絶縁性シート部材を設けたものであ
る。
【0008】そして、半硬化性絶縁部材で被覆された導
体を巻回してコイルを形成し、このコイルを加熱して半
硬化性絶縁部材を硬化してコイルを一体化した後、この
一体化されたコイルの周囲に半硬化性ガラス短繊維強化
樹脂を配置するとともに、半硬化性ガラス短繊維強化樹
脂の外周に絶縁性のシート部材を配置して金型内に収納
し、加熱加圧処理により一体成形して製造するものであ
る。
【0009】
【作用】この発明においては、絶縁性シート部材がガラ
ス短繊維強化樹脂を被覆しており、この絶縁性シート部
材が紫外線、風雨等によるガラス短繊維強化樹脂の劣化
侵食を防止するように働く。
【0010】また、この一体化されたコイルの周囲に半
硬化性ガラス短繊維強化樹脂を配置するとともに、半硬
化性ガラス短繊維強化樹脂の外周に絶縁性のシート部材
を配置して金型内に収納し、加熱加圧処理により製造す
るので、半硬化性ガラス短繊維強化樹脂が絶縁性のシー
ト部材中に含浸硬化して、一体成形できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1 図1はこの発明の磁気浮上式鉄道用コイル装置の一実施
例を示す断面図であり、図において図3に示した従来の
コイル装置と同一または相当部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。11はガラス短繊維強化樹脂4の
外層に配置された絶縁性のシート状部材であり、この実
施例ではポリエステル繊維の不織布を用いている。
【0012】つぎに、上記実施例1のコイル装置の製造
方法について説明する。まづ、図3に示した従来のコイ
ル装置と同様にして、絶縁テープ3が巻回された導体2
を巻回してコイルを形成し、その後所定温度、圧力で一
定寸法に焼き固める。この焼き固められたコイルの周囲
をSMCで包み、さらにその外層にポリエステル繊維の
不織布11のシートを配置して金型に収納し、加熱加圧
する。この加熱加圧によって、SMCの熱硬化性ポリエ
ステル樹脂がポリエステル繊維の不織布11中に含浸し
て硬化し、図2の(a)に示すように、ガラス短繊維4
bが分散したガラス短繊維強化樹脂4の外層にポリエス
テル繊維の不織布11を一体化する。このようにして、
焼き固められたコイルをガラス短繊維強化樹脂4で絶縁
支持し、さらにその外層をガラス短繊維強化樹脂4と一
体化されたポリエステル繊維の不織布11で被覆したコ
イル装置1を製造する。
【0013】ここで、このポリエステル繊維の不織布1
1は、コイル装置1全面を被覆する必要はなく、紫外線
等の影響が想定される部位を被覆すればよく、上記実施
例1ではコンクリート軌道側壁7に接する部分以外を被
覆している。このようにして製造されたコイル装置1
は、図4に示すように従来のコイル装置1と同様にコン
クリート軌道側壁7に取り付けられ、磁気浮上式鉄道用
地上コイル装置として使用される。上記実施例1では、
図2の(b)に示すように、屋外で使用されて紫外線、
風雨等に曝されても、コイル装置1の最外層のポリエス
テル繊維の不織布11が劣化侵食されて消失するまでは
長年月を要し、ガラス短繊維強化樹脂4まで劣化が及ば
ず、ガラス短繊維4bの露出、飛散を防止できる。
【0014】実施例2 上記実施例1では、シート状部材11としてポリエステ
ル繊維の不織布を用いているが、本実施例では、シート
状部材11をあらかじめ半硬化性の樹脂を含浸させたプ
リプレグ状の不織布とするものとし、同様の効果が期待
できる。
【0015】実施例3 上記実施例1では、シート状部材11としてポリエステ
ル繊維の不織布を用いているが、本実施例では、シート
状部材11をガラスクロス、あるいは、あらかじめ半硬
化性の樹脂を含浸させたプリプレグ状のガラスクロスと
するものとし、同様の効果を奏するばかりでなく、さら
にコイル保持上の機械的強度が向上するという効果も期
待できる。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、絶縁部
材で被覆された導体が巻回されて形成されたコイルと、
このコイルを包囲して設けられ、コイルを絶縁支持する
ガラス短繊維強化樹脂と、このガラス短繊維強化樹脂の
外層に設けられたガラス短繊維強化樹脂の耐候劣化を抑
える絶縁性シート部材とを備えたので、絶縁性シート部
材によりガラス短繊維強化樹脂が直接紫外線、風雨等に
曝されることを防止でき、長期にわたってガラス繊維の
露出、飛散を防止し、安全性の高い磁気浮上式鉄道用
イル装置が得られる効果がある。
【0017】また、半硬化性絶縁部材で被覆された導体
を巻回してコイルを形成し、このコイルを加熱して半硬
化性絶縁部材を硬化してコイルを一体化した後、この一
体化されたコイルの周囲に半硬化性ガラス短繊維強化樹
脂を配置するとともに、この半硬化性ガラス短繊維強化
樹脂の外周に絶縁性のシート部材を配置して金型内に収
納し、加熱加圧処理により一体成形しているので、絶縁
性のシート部材中に半硬化性ガラス短繊維強化樹脂を含
浸して硬化でき、長期にわたってガラス繊維の露出、飛
散を防止し、安全性の高い磁気浮上式鉄道用コイル装置
を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコイル装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれこの発明のコイル装
置における初期および劣化後の状態を説明する要部拡大
断面図である。
【図3】従来のコイル装置の一例を示す断面図である。
【図4】図3に示す従来のコイル装置の取付状態を説明
する断面図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ従来のコイル装置に
おける初期および劣化後の状態を説明する要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 コイル装置 2 導体 3 絶縁テープ(絶縁部材) 4 ガラス短繊維強化樹脂 11 シート状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−49402(JP,A) 特開 昭52−20202(JP,A) 特開 昭59−21260(JP,A) 特開 昭49−82901(JP,A) 特開 昭53−149661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 3/30 - 3/52 B60L 13/02 - 13/10 H01F 7/20 H02K 41/00 - 41/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁部材で被覆された導体が巻回されて
    形成されたコイルと、前記コイルを包囲して設けられ、
    前記コイルを絶縁支持するガラス短繊維強化樹脂と、前
    記ガラス短繊維強化樹脂の外層に設けられた該ガラス短
    繊維強化樹脂の耐候劣化を抑える絶縁性シート部材とを
    備えたことを特徴とする磁気浮上式鉄道用コイル装置。
  2. 【請求項2】 半硬化性絶縁部材で被覆された導体を巻
    回してコイルを形成し、前記コイルを加熱して前記半硬
    化性絶縁部材を硬化して前記コイルを一体化した後、前
    記一体化されたコイルの周囲に半硬化性ガラス短繊維強
    化樹脂を配置するとともに、前記半硬化性ガラス短繊維
    強化樹脂の外周に絶縁性のシート部材を配置して金型内
    に収納し、加熱加圧処理により一体成形することを特徴
    とする磁気浮上式鉄道用コイル装置の製造方法。
JP1582592A 1992-01-31 1992-01-31 磁気浮上式鉄道用コイル装置およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2938654B2 (ja)

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