JP2978198B2 - 電気機器巻線の製造方法 - Google Patents

電気機器巻線の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気機器巻線の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来から電気機器巻線の絶縁には複数の絶縁樹脂が使
用されてきている。その使用方法には次の2つの方法が
採用されている。その従来例を直流電動機の界磁装置で
示すと、ひとつは導体を複数回巻回し、その内径側角部
に高粘度コンパウンド状絶縁樹脂で導体の表面を平滑に
し、その後マイカテープあるいはフィルムを巻回して絶
縁層を施した後、含浸用低粘度絶縁樹脂を含浸硬化さ
せ、界磁巻線を形成する。その後界磁巻線に鉄心を挿入
し、この間に流し込み用高粘度絶縁樹脂を流し込み、こ
れを硬化させることによって界磁装置を形成する方法で
ある。なお、この種の界磁装置に関連するものとして例
えば特公報57−55013号公報がある。
もうひとつの方法は、第3図に示されているように、
導体1を複数回巻回し、その内径側角部aに不織布2を
挿入し、その後マイカテープあるいはフィルムを巻回し
て絶縁層3を施した後、不織布2aを介して鉄心4に挿入
した後、含浸用低粘度絶縁樹脂を注入して鉄心4と一体
に含浸硬化させ界磁装置6を形成する方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のうち前者の界磁装置を製造する方法
は、絶縁樹脂として高粘度コンパウンド状絶縁樹脂、含
浸用低粘度絶縁樹脂、流し込み用高粘度絶縁樹脂と夫々
界磁装置の適用部位に最適な性状を有する複数の種類の
絶縁樹脂が必要となるため、絶縁樹脂の日常管理に多大
な労力を要する問題があった。
また、後者の製造方法は、1種類の絶縁樹脂で一体に
含浸する方法ではあるが、絶縁樹脂の含浸状態が含浸さ
れる界磁装置の適用部位の状態(例えば隙間寸法)によ
って不均一となり易い。また、隙間の大きな部位は不織
布を挿入する等の方法をとっているので、絶縁樹脂本来
の特性が十分発揮できない等の問題が発生する可能性が
あった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、1種類
の絶縁樹脂で電気機器巻線の適用部位に最適な絶縁樹脂
層を形成することを可能とした電気機器巻線の製造方法
を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、電気機器巻線を製造するのに導体を巻回
する工程と、絶縁層を形成する工程と、鉄心に装着する
工程とから構成し、使用する絶縁樹脂は1種類の絶縁樹
脂で、かつその性状を変えて複数の工程で使用すること
により、達成される。
すなわち絶縁樹脂を使用する上で最も重要なポイント
は使用時の粘度である点に着目し、絶縁樹脂に添加剤を
加えて性状を変える、あるいは使用時の温度を変えて性
状を変える、または使用時の保管時からの経過時間を変
えることにより同一の絶縁樹脂でも適用部位に対して最
適な性状に変えるようにしたものである。更に絶縁樹脂
は主剤と硬化剤とからなる熱硬化性樹脂を使用するとに
より、上述の方法による性状変化を顕著にするようにし
たものである。
〔作用〕
上記手段を設けたので、1種類の絶縁樹脂を電気機器
巻線の適用部位に最適な性状にして使用できるようにな
って、従来のように複数種類の絶縁樹脂が不要となる。
すなわち絶縁樹脂に添加剤を加えることにより、使用
時の絶縁樹脂の粘度を向上させることができるため、低
粘度絶縁樹脂が高粘度絶縁樹脂となる。また使用時の温
度を変えることにより、同一の絶縁樹脂でも温度を上げ
れば低粘度となり、反対に温度を下げれば高粘度の絶縁
樹脂となる。また、保管時の経過時間と共に粘度は増大
していくため、経過時間が短かいものは低粘度絶縁樹
脂、経過時間の長いものは高粘度絶縁樹脂に変化し、同
一絶縁樹脂でも電気機器巻線の適用部位に最適な性状の
絶縁樹脂で得られる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図には本発明の一実施例が示されている。なお従来
と同じ部品には同じ符号を付したので説明を省略する。
本実施例では電気機器巻線を製造するのに導体1を巻回
する工程と、絶縁層3を形成する工程と、鉄心4に装着
する工程とから構成し、使用する絶縁樹脂は1種類の絶
縁樹脂で、かつその性状を変えて複数の工程で使用する
ようにした。このようにすることにより1種類の絶縁樹
脂を電気機器巻線の適用部位に最適な性状にして使用で
きるようになって、従来のように複数種類の絶縁樹脂が
不要となり、1種類の絶縁樹脂で電気機器巻線の適用部
位に最適な絶縁樹脂を形成することを可能とした電気機
器巻線の製造方法を得ることができる。
すなわち絶縁樹脂Aとして、3官能エポキシ(例えば
油化シェルエポキシ製YL933)と酸無水物硬化剤(例え
ば日立化成製HN−5500)とを、0.5〜1.0:0.5〜1.0の間
の当量比率で配合し形成する。この時の粘度は常温で半
固形状のかなり高粘度状の絶縁樹脂となる。
次に導体1として二重ガラス巻線を複数回巻回し、そ
の内径側角部aに絶縁樹脂Aに添加剤としてイミダゾー
ル系硬化促進剤(例えば四国化成製2PZ)とポリアミド
繊維とを若干添加して高粘度のコンパウンド状とした高
粘度コンパウンド状絶縁樹脂7を塗布して加熱硬化し、
導体1表面を平滑にした。次にガラス裏打マイカテープ
を半重ね5回巻回後、絶縁樹脂Aを粘度が約10ポイズ以
下となるように、約90℃の温度に加熱した状態(含浸用
低粘度絶縁樹脂とする)で含浸して加熱硬化し、界磁巻
線5を形成した。その後界磁巻線5に鉄心4を挿入し、
その界磁巻線5と鉄心4との隙間に、絶縁樹脂Aにガラ
ス粉とイミダゾール系硬化促進剤とを少量添加し、50〜
60℃に加温して粘度を約50ポイズとした高粘度絶縁樹脂
8を流し込み、これを硬化させることにより界磁装置6
を形成した。
このように本実施例によれば絶縁樹脂Aのみで電気機
器巻線の適用部位に最適な性状の絶縁樹脂に変えること
ができるので、1種類の絶縁樹脂で電気機器巻線の適用
部位に最適な絶縁樹脂層を形成することが可能となり、
絶縁樹脂の日常管理の労力が大幅に低減できる。
また、1種類の絶縁樹脂で電気機器巻線の適用部位に
最適な性状の絶縁樹脂に変えることができるので、1種
類の絶縁樹脂で電気機器巻線の適用部位に最適な絶縁樹
脂層を形成することができ、従来の一体注入のそれより
もすぐれたものとすることができる。
なお、本実施例では添加剤を加えるあるいは使用時の
温度を変える場合の例をあげて説明したが、横軸に保管
日数をとり、縦軸に絶縁樹脂Aの粘度比率をとって示し
た第2図に示すように、保管日数と共に粘度が上昇する
絶縁樹脂Aの粘度〜保管特性を組み合せて使用すること
によっても同様な硬化を奏することができる。
また、本実施例では電気機器巻線として界磁装置をと
り上げ、界磁装置を製造する場合について説明したが、
これのみに限るものではなくこの他の電気機器巻線の製
造にも適用することができ、同様な作用効果を奏するこ
とは言うまでもない。
〔発明の効果〕
上述のように本発明は1種類の絶縁樹脂で電気機器巻
線の適用部位に最適な絶縁樹脂層を形成することができ
るようになって、1種類の絶縁樹脂で電気機器巻線の適
用部位に最適な絶縁樹脂層を形成することを可能とした
電気機器巻線の製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気機器巻線の製造方法の一実施例に
よる界磁装置の縦断側面図、第2図は同じく一実施例に
よる絶縁樹脂Aの粘度比率と保管日数との関係を示す特
性図、第3図は従来の電気機器巻線の製造方法による界
磁装置の縦断側面図である。 1……導体、3……絶縁層、4……鉄心、6……界磁装
置(電気機器巻線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 智也 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭63−110938(JP,A) 特開 昭60−26441(JP,A) 特開 昭58−50716(JP,A) 特開 昭59−185147(JP,A) 特開 昭55−79664(JP,A) 特開 昭61−247248(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 15/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体を複数回巻回し、その内径側角部に高
    粘度の絶縁樹脂を塗布し導体表面を平滑にする第1工程
    と、前記平滑にした導体表面に絶縁テープを被覆した
    後、低粘度の絶縁樹脂に含浸し導体表面に絶縁層を形成
    して界磁巻線にする第2工程と、前記界磁巻線を鉄心に
    挿入し、界磁巻線と鉄心との間に高粘度の絶縁樹脂を注
    入後、これを硬化して界磁装置を形成する第3工程とか
    らなり、前記第1,第2,第3の工程で1種類の絶縁樹脂を
    使用し、かつ、その性状を変えて使用することを特徴と
    する電気機器巻線の製造方法。
  2. 【請求項2】前記絶縁樹脂が、添加剤を加えてその性状
    を変えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    電気機器巻線の製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁樹脂が、使用時の温度を変えてそ
    の性状を変えることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電気機器巻線の製造方法。
  4. 【請求項4】前記絶縁樹脂が、使用時の保管からの経過
    時間を変えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の電気機器巻線の製造方法。
  5. 【請求項5】前記絶縁樹脂が、添加剤、使用時の温度、
    使用時の保管からの経過時間の少なくともひとつを変え
    ることにより、その性状を変え、前記電気機器巻線の製
    造に使用することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第4項のいずれか1項記載の電気機器巻線の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記絶縁樹脂が、主剤と硬化剤とからなる
    熱硬化樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の電気機器巻線の製造方法。」
  7. 【請求項7】前記絶縁樹脂が、前記主剤に3官能エポキ
    シ、前記硬化剤に酸無水物硬化剤が使用された熱硬化樹
    脂であることを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の
    電気機器巻線の製造方法。
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