JP2799932B2 - 部材の接合構造及び組立て家具、及び部材の接合具 - Google Patents
部材の接合構造及び組立て家具、及び部材の接合具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部材の接合具に係り、更
に詳しくは、家具の組立てに使用する接合具に関する。
に詳しくは、家具の組立てに使用する接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の家庭では、箪笥やサイドボード或
は食器棚のように、所謂箱物家具と称される収納家具が
使用されている。この収納家具は水平方向に配置した板
(水平板)と垂直方向に配置した板(垂直板)を接合さ
せて組立てられている。水平板と垂直板を接合する方法
にはいくつかの方法がある。公知例の一つとしてダボを
使用する接合方法をあげることができる。
は食器棚のように、所謂箱物家具と称される収納家具が
使用されている。この収納家具は水平方向に配置した板
(水平板)と垂直方向に配置した板(垂直板)を接合さ
せて組立てられている。水平板と垂直板を接合する方法
にはいくつかの方法がある。公知例の一つとしてダボを
使用する接合方法をあげることができる。
【0003】従来のこの種の接合方法の一例を図7に示
す。図において、60はダボを示している。ダボ60
は、水平板61及び垂直板62の端面610及び620
にダボ60の長さの略半分の深さの植設穴を穿設し、こ
の中にダボ60を植設する。ダボ60と相対する板面に
もダボ60の長さの略半分の深さの嵌合穴63を穿設す
る。そうして端面610,620及びダボ60の突出部
に接着剤を塗布した後、この突出部を上記嵌合穴63に
挿入して水平板61及び垂直板62を接合する。
す。図において、60はダボを示している。ダボ60
は、水平板61及び垂直板62の端面610及び620
にダボ60の長さの略半分の深さの植設穴を穿設し、こ
の中にダボ60を植設する。ダボ60と相対する板面に
もダボ60の長さの略半分の深さの嵌合穴63を穿設す
る。そうして端面610,620及びダボ60の突出部
に接着剤を塗布した後、この突出部を上記嵌合穴63に
挿入して水平板61及び垂直板62を接合する。
【0004】公知例の他の方法としては、上記植設穴に
ナットを埋設し、上記嵌合穴は貫通させる。そうしてボ
ルトを嵌合穴に挿通させ、上記植設穴のナットと螺合し
て水平板61及び垂直板62を接合する方法がある。こ
れらの方法によって水平板61及び垂直板62を接合し
て、家具を組立てることができる。
ナットを埋設し、上記嵌合穴は貫通させる。そうしてボ
ルトを嵌合穴に挿通させ、上記植設穴のナットと螺合し
て水平板61及び垂直板62を接合する方法がある。こ
れらの方法によって水平板61及び垂直板62を接合し
て、家具を組立てることができる。
【0005】更に他の公知例としては実公昭58−81
15号及び実願平1−54792号(実開平2−145
129号)のマイクロフィルムに開示されたものがあ
る。実公昭58−8115号に開示されたものは、側板
の接合面から突出して設けてある球形状係止具と、プラ
スチックで成形され、棚板に埋設されており、球形状係
止具と嵌着されるキャップ球受とから構成されている。
この構造により側板と棚板を接合する。
15号及び実願平1−54792号(実開平2−145
129号)のマイクロフィルムに開示されたものがあ
る。実公昭58−8115号に開示されたものは、側板
の接合面から突出して設けてある球形状係止具と、プラ
スチックで成形され、棚板に埋設されており、球形状係
止具と嵌着されるキャップ球受とから構成されている。
この構造により側板と棚板を接合する。
【0006】この構造の場合、球形状係止具をキャップ
球受より大きく形成すると嵌入できないか嵌入困難とな
る。球形状係止具をキャップ球受より小さく形成すると
嵌入は容易であるが接合部に「がたつき」が生じる。つ
まり、接合部の「がたつき」を防止する為には、球形状
係止具とキャップ球受とはきっちりと嵌合する必要があ
り相互の部材の寸法精度が要求される。
球受より大きく形成すると嵌入できないか嵌入困難とな
る。球形状係止具をキャップ球受より小さく形成すると
嵌入は容易であるが接合部に「がたつき」が生じる。つ
まり、接合部の「がたつき」を防止する為には、球形状
係止具とキャップ球受とはきっちりと嵌合する必要があ
り相互の部材の寸法精度が要求される。
【0007】上記公報ではそれを想定しており、多少寸
法精度が低下してもキャップ球受の内面に係止突起部を
設け、取付の際に生じた寸法差を修正するようにしてい
るのである。従って係止突起部が必須とされるキャップ
球受は、棚板に直接には形成できず、プラスチックで成
形し埋設穴部に圧入固定される必要があるために、その
分余分に部品及び部品の圧入固定の為の工程が必要とな
り、コスト高になる。
法精度が低下してもキャップ球受の内面に係止突起部を
設け、取付の際に生じた寸法差を修正するようにしてい
るのである。従って係止突起部が必須とされるキャップ
球受は、棚板に直接には形成できず、プラスチックで成
形し埋設穴部に圧入固定される必要があるために、その
分余分に部品及び部品の圧入固定の為の工程が必要とな
り、コスト高になる。
【0008】また、キャップ球受及びそれを埋設する埋
設穴部は底面視から明らかなように円形状であるために
直線状に形成されている接合端面との間の厚みが乏し
く、上記したキャップ球受のような補強材がないと引っ
張り力を加えた場合、接合端面部分が欠けて破損する恐
れがある。
設穴部は底面視から明らかなように円形状であるために
直線状に形成されている接合端面との間の厚みが乏し
く、上記したキャップ球受のような補強材がないと引っ
張り力を加えた場合、接合端面部分が欠けて破損する恐
れがある。
【0009】実願昭平1−54792号(実開平2−1
45129号)のマイクロフィルムに開示されたもの
は、側板の接合面から突出して設けてある支持ピンと、
棚板に設けてあり当該支持ピンに上方から嵌め入れる緊
結金具とから構成されている。この構造によると側板と
棚板を接合して家具を組立てることができるが、従来か
らある接合構造であり、接合部分に「がたつき」を生じ
ることを防止することができない。
45129号)のマイクロフィルムに開示されたもの
は、側板の接合面から突出して設けてある支持ピンと、
棚板に設けてあり当該支持ピンに上方から嵌め入れる緊
結金具とから構成されている。この構造によると側板と
棚板を接合して家具を組立てることができるが、従来か
らある接合構造であり、接合部分に「がたつき」を生じ
ることを防止することができない。
【0010】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、組立てられた部
材の接合部分が緊結できると共に強度的にもすぐれる部
材の接合具を提供することにある。
材の接合部分が緊結できると共に強度的にもすぐれる部
材の接合具を提供することにある。
【0011】
【発明の構成】上記目的を達成する為に講じた発明の構
成は次の通りである。第1の発明にあっては、一方の部
材には螺着部に雌ねじが形成されている保持具が埋設さ
れており、他方の部材には接合具頭部の掛合面と密着で
きるよう端側から奥側にかけて広がる直線状に傾斜した
部分を含む掛合面を有する接合凹部が形成されており、
上記保持具に螺着することによって頭部が一方の部材の
接合面から突出し、当該頭部を上記接合凹部に圧入して
上記一方の部材と他方の部材とを接合する接合具であっ
て、当該接合具は、截頭円錐形状または実質的に截頭円
錐形状に形成されている頭部と、当該頭部の基部側に連
設されており上記雌ねじと螺合する雄ねじ部と、を有
し、上記頭部には基部から先部にかけて広がる直線状に
傾斜した掛合面が形成されており、更に頭部の掛合面に
は所要の間隔で多数の凸部が形成されていることを特徴
とする、部材の接合具である。
成は次の通りである。第1の発明にあっては、一方の部
材には螺着部に雌ねじが形成されている保持具が埋設さ
れており、他方の部材には接合具頭部の掛合面と密着で
きるよう端側から奥側にかけて広がる直線状に傾斜した
部分を含む掛合面を有する接合凹部が形成されており、
上記保持具に螺着することによって頭部が一方の部材の
接合面から突出し、当該頭部を上記接合凹部に圧入して
上記一方の部材と他方の部材とを接合する接合具であっ
て、当該接合具は、截頭円錐形状または実質的に截頭円
錐形状に形成されている頭部と、当該頭部の基部側に連
設されており上記雌ねじと螺合する雄ねじ部と、を有
し、上記頭部には基部から先部にかけて広がる直線状に
傾斜した掛合面が形成されており、更に頭部の掛合面に
は所要の間隔で多数の凸部が形成されていることを特徴
とする、部材の接合具である。
【0012】第2の発明にあっては、頭部の先端部にド
ライバー挿入溝が形成されていることを特徴とする、第
1の発明に係る部材の接合具である。
ライバー挿入溝が形成されていることを特徴とする、第
1の発明に係る部材の接合具である。
【0013】本発明でいう家具は、広い概念を示し、そ
の例としては箪笥やサイドボード或は食器棚、それにパ
ーテイション等が含まれる。また、接合具を接合凹部に
嵌め入れた後、蓋部材で接合凹部を被覆することによっ
て接合部分の仕上がりをきれいにし、見かけを良くする
ことができる。
の例としては箪笥やサイドボード或は食器棚、それにパ
ーテイション等が含まれる。また、接合具を接合凹部に
嵌め入れた後、蓋部材で接合凹部を被覆することによっ
て接合部分の仕上がりをきれいにし、見かけを良くする
ことができる。
【0014】
【作 用】一方の部材に接合具を螺着する。これによっ
て接合具の頭部は一方の部材の接合面から突出して設け
られる。そうして上記接合具を他方の部材の接合凹部に
圧入することにより一方の部材と他方の部材とが接合さ
れる。
て接合具の頭部は一方の部材の接合面から突出して設け
られる。そうして上記接合具を他方の部材の接合凹部に
圧入することにより一方の部材と他方の部材とが接合さ
れる。
【0015】接合具の頭部には基部から先部にかけて広
がる直線状に傾斜した掛合面が形成されている。接合凹
部には、上記接合具の掛合面と密着できるよう端側から
奥側にかけて広がる直線状に傾斜した部分を含む掛合面
が形成されている。従って上記接合具を上記接合凹部に
圧入した接合状態において、一方の部材と他方の部材と
の間に離れる方向の力が加わると上記接合具と上記接合
凹部との掛合力が増すので部材或は家具等を堅固に組み
上げることができる。
がる直線状に傾斜した掛合面が形成されている。接合凹
部には、上記接合具の掛合面と密着できるよう端側から
奥側にかけて広がる直線状に傾斜した部分を含む掛合面
が形成されている。従って上記接合具を上記接合凹部に
圧入した接合状態において、一方の部材と他方の部材と
の間に離れる方向の力が加わると上記接合具と上記接合
凹部との掛合力が増すので部材或は家具等を堅固に組み
上げることができる。
【0016】また頭部の掛合面には所要の間隔で多数の
凸部が形成されており、凸部が滑り止めの作用をするの
で、接合具を螺着する際にドライバー等の道具を使用し
ないで済むとともに接合力を高めるのにも作用する。ま
た、頭部に接着剤を塗布して使用する場合に、凸部の間
の凹部に接着剤が溜り、凹凸面とあいまって接着面積を
広くすることができる。
凸部が形成されており、凸部が滑り止めの作用をするの
で、接合具を螺着する際にドライバー等の道具を使用し
ないで済むとともに接合力を高めるのにも作用する。ま
た、頭部に接着剤を塗布して使用する場合に、凸部の間
の凹部に接着剤が溜り、凹凸面とあいまって接着面積を
広くすることができる。
【0017】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る接合具を使用した収
納家具の分解斜視図、図2は本発明に係る接合具の使用
状態を示し、使用側板と棚板との接合部分を下側から見
た一部拡大斜視図、図3は側板と棚板との接合部分を説
明する要部断面図である。なお、図1〜3を通して頭部
の掛合面の凸部の図示を省略しており、同一または同等
箇所には同一符号を付して示している。図4は本発明に
係る接合具の実施例を示す斜視図である。
細に説明する。図1は本発明に係る接合具を使用した収
納家具の分解斜視図、図2は本発明に係る接合具の使用
状態を示し、使用側板と棚板との接合部分を下側から見
た一部拡大斜視図、図3は側板と棚板との接合部分を説
明する要部断面図である。なお、図1〜3を通して頭部
の掛合面の凸部の図示を省略しており、同一または同等
箇所には同一符号を付して示している。図4は本発明に
係る接合具の実施例を示す斜視図である。
【0018】図1において符号1、1は収納家具の側板
を示している。側板1、1の内側面後部には、裏板4を
取付ける取付け溝5、5が全長にわたって設けてある。
また、側板1、1の内側面には、所要間隔を隔てて水平
方向二箇所に設けられた装着穴2・・・が、上下方向に
等間隔で三箇設けてある。装着穴2・・・には、それぞ
れ保持具である袋ナット3・・・が埋設してある。
を示している。側板1、1の内側面後部には、裏板4を
取付ける取付け溝5、5が全長にわたって設けてある。
また、側板1、1の内側面には、所要間隔を隔てて水平
方向二箇所に設けられた装着穴2・・・が、上下方向に
等間隔で三箇設けてある。装着穴2・・・には、それぞ
れ保持具である袋ナット3・・・が埋設してある。
【0019】図2、図3に示すように、袋ナット3・・
・には、接合具7・・・が螺着してある。接合具7・・
・は、雄ねじ部70とそれに連設してある頭部71を備
えている。頭部71は、先端に向けて広がる截頭円錐形
状に形成してあり、側面は基部から先部にかけて広がる
直線状に傾斜した掛合面7aとなっている。
・には、接合具7・・・が螺着してある。接合具7・・
・は、雄ねじ部70とそれに連設してある頭部71を備
えている。頭部71は、先端に向けて広がる截頭円錐形
状に形成してあり、側面は基部から先部にかけて広がる
直線状に傾斜した掛合面7aとなっている。
【0020】頭部71の先端面71aには、十字溝71
bが設けてある。十字溝71bは、交差している一方の
溝を長く形成して、プラス先端及びマイナス先端の何れ
の先端を有するドライバーにも対応できるようにしてい
る。図4に示すように、接合具7の頭部71の側面に
は、全周にわたって所要間隔で凸部72が形成されてい
る。
bが設けてある。十字溝71bは、交差している一方の
溝を長く形成して、プラス先端及びマイナス先端の何れ
の先端を有するドライバーにも対応できるようにしてい
る。図4に示すように、接合具7の頭部71の側面に
は、全周にわたって所要間隔で凸部72が形成されてい
る。
【0021】接合具7は、凸部72が滑り止めの作用を
するので、袋ナット3・・・に接合具7を螺着する際に
ドライバー等の道具を使用しないで済む。また、頭部7
1に接着剤を塗布して使用する場合に、凸部72の間の
凹部に接着剤が溜り、凹凸面とあいまって接着面積を広
くすることができる。
するので、袋ナット3・・・に接合具7を螺着する際に
ドライバー等の道具を使用しないで済む。また、頭部7
1に接着剤を塗布して使用する場合に、凸部72の間の
凹部に接着剤が溜り、凹凸面とあいまって接着面積を広
くすることができる。
【0022】符号8、8a、8bは棚板を示している。
棚板8、8a、8bの一方の面の両端部には、上記接合
具7・・・と対応する位置に、上記頭部71と嵌合する
実質的に截頭円錐形状の接合凹部9・・・が設けてあ
る。接合凹部9・・・には、接合具7の掛合面7aと密
着できるよう端側から奥側にかけて広がる直線状に傾斜
した部分を含む掛合面9aが直接形成されている。
棚板8、8a、8bの一方の面の両端部には、上記接合
具7・・・と対応する位置に、上記頭部71と嵌合する
実質的に截頭円錐形状の接合凹部9・・・が設けてあ
る。接合凹部9・・・には、接合具7の掛合面7aと密
着できるよう端側から奥側にかけて広がる直線状に傾斜
した部分を含む掛合面9aが直接形成されている。
【0023】符号10は天板、10aは地板で、側板
1、1と同じ幅に形成してあり、取付け溝5、5に裏板
4を装着し、天板10及び地板10aを棚板8a、8b
の上及び下に配置してビス11で固着する。
1、1と同じ幅に形成してあり、取付け溝5、5に裏板
4を装着し、天板10及び地板10aを棚板8a、8b
の上及び下に配置してビス11で固着する。
【0024】この実施例に係る収納家具の組立方法を説
明する。 (1)側板1、1を向かい合せに配置して接合具7・・
・に接合凹部9・・・を当てがい、棚板8、8a、8b
を押して接合具7・・・を接合凹部9・・・内に圧入す
る。凸部72の滑り止め作用は接合力を高めるのにも作
用する。 (2)側板11に棚板8、8a、8bを接合した後に取
付け溝5、5に裏板4を嵌め込み、天板10及び地板1
0aを棚板8a、8bの上及び下に配置してビス1、1
で固着する。このようにして収納家具を組立てる。
明する。 (1)側板1、1を向かい合せに配置して接合具7・・
・に接合凹部9・・・を当てがい、棚板8、8a、8b
を押して接合具7・・・を接合凹部9・・・内に圧入す
る。凸部72の滑り止め作用は接合力を高めるのにも作
用する。 (2)側板11に棚板8、8a、8bを接合した後に取
付け溝5、5に裏板4を嵌め込み、天板10及び地板1
0aを棚板8a、8bの上及び下に配置してビス1、1
で固着する。このようにして収納家具を組立てる。
【0025】組立てられた収納家具は、接合具7・・・
と接合凹部9・・・の掛合によって側板11と棚板8、
8a、8bとは接合してあり、接合具7・・・と接合凹
部9・・・は蟻継ぎ構造であるために、側板11と棚板
8、8a、8bとが離れる方向に移動するに従って接圧
力が増し、掛合力が増すので、接合部の緩みが防止で
き、全体として堅固に組立てることができる。
と接合凹部9・・・の掛合によって側板11と棚板8、
8a、8bとは接合してあり、接合具7・・・と接合凹
部9・・・は蟻継ぎ構造であるために、側板11と棚板
8、8a、8bとが離れる方向に移動するに従って接圧
力が増し、掛合力が増すので、接合部の緩みが防止で
き、全体として堅固に組立てることができる。
【0026】図5は蓋部材の斜視図、図6は蓋部材の使
用状態を示す説明図である。蓋部材80は、平板状の蓋
板81と蓋板81の上面に形成された掛止具である掛止
突条82、83を備えている。掛止突条82、83の外
面には、先端が接合凹部9の内幅よりも僅かに広幅の掛
止体820、830が形成してある。
用状態を示す説明図である。蓋部材80は、平板状の蓋
板81と蓋板81の上面に形成された掛止具である掛止
突条82、83を備えている。掛止突条82、83の外
面には、先端が接合凹部9の内幅よりも僅かに広幅の掛
止体820、830が形成してある。
【0027】図6に示すように、接合具7を接合凹部9
に嵌め入れた接合状態で接合凹部9の開口部に掛止突条
82、83を上にして圧入する。掛止体820、830
によって蓋部材80は掛止され。接合凹部9の開口部は
蓋部材80で被覆される。これによって接合具7と接合
凹部9との掛合部分が外から見えなくなり、図1ないし
図3に記載のものに比べて美観において優れる。なお、
各図を通して同一又は同等箇所には同一符号を付して示
している。また本発明は図示の実施例に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲の記載内において数々の変形
が可能である。
に嵌め入れた接合状態で接合凹部9の開口部に掛止突条
82、83を上にして圧入する。掛止体820、830
によって蓋部材80は掛止され。接合凹部9の開口部は
蓋部材80で被覆される。これによって接合具7と接合
凹部9との掛合部分が外から見えなくなり、図1ないし
図3に記載のものに比べて美観において優れる。なお、
各図を通して同一又は同等箇所には同一符号を付して示
している。また本発明は図示の実施例に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲の記載内において数々の変形
が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成を有し、次の効果を奏
する。 (1)接合具の頭部には基部から先部にかけて広がる直
線状に傾斜した掛合面が形成されている。接合凹部に
は、上記接合具の掛合面と密着できるよう端側から奥側
にかけて広がる直線状に傾斜した部分を含む掛合面が形
成されている。従って上記接合具を上記接合凹部に圧入
することで部材の接合が容易にできる。そればかりか、
接合状態において、一方の部材と他方の部材との間に離
れる方向の力が加わると上記接合具と上記接合凹部との
掛合力が増すので部材或は家具等を堅固に組み上げるこ
とができる。また、頭部が截頭円錐形状または実質的に
截頭円錐形状に形成されている接合具と掛合する形状に
形成された接合凹部側は、接合端面と接合凹部との間の
厚みは十分であり、部材間に引っ張り力を加えた場合で
も、接合端面部分が欠けて破損する恐れはない。
する。 (1)接合具の頭部には基部から先部にかけて広がる直
線状に傾斜した掛合面が形成されている。接合凹部に
は、上記接合具の掛合面と密着できるよう端側から奥側
にかけて広がる直線状に傾斜した部分を含む掛合面が形
成されている。従って上記接合具を上記接合凹部に圧入
することで部材の接合が容易にできる。そればかりか、
接合状態において、一方の部材と他方の部材との間に離
れる方向の力が加わると上記接合具と上記接合凹部との
掛合力が増すので部材或は家具等を堅固に組み上げるこ
とができる。また、頭部が截頭円錐形状または実質的に
截頭円錐形状に形成されている接合具と掛合する形状に
形成された接合凹部側は、接合端面と接合凹部との間の
厚みは十分であり、部材間に引っ張り力を加えた場合で
も、接合端面部分が欠けて破損する恐れはない。
【0029】(2)頭部が截頭円錐形状または実質的に
截頭円錐形状に形成されているので接合凹部との接合面
がどこでも実質的に同じであり、螺着する場合に適当な
位置でねじ込みを止めることができ、特に制限を受けな
い。
截頭円錐形状に形成されているので接合凹部との接合面
がどこでも実質的に同じであり、螺着する場合に適当な
位置でねじ込みを止めることができ、特に制限を受けな
い。
【0030】(3)頭部の掛合面に所要の間隔で多数の
凸部が形成されているので、螺着する際に凸部が滑り止
めの作用をし、ドライバー等の道具を使用しないで済む
とともに接合力を高めるのにも作用する。また、頭部に
接着剤を塗布して使用する場合に、凸部の間の凹部に接
着剤が溜り、凹凸面とあいまって接着面積を広くするこ
とができる。
凸部が形成されているので、螺着する際に凸部が滑り止
めの作用をし、ドライバー等の道具を使用しないで済む
とともに接合力を高めるのにも作用する。また、頭部に
接着剤を塗布して使用する場合に、凸部の間の凹部に接
着剤が溜り、凹凸面とあいまって接着面積を広くするこ
とができる。
【図1】本発明に係る接合具を使用した収納家具の分解
斜視図であり、頭部の掛合面の凸部の図示を省略してい
る。
斜視図であり、頭部の掛合面の凸部の図示を省略してい
る。
【図2】本発明に係る接合具の使用状態を示し、使用側
板と棚板との接合部分を下側から見た一部拡大斜視図で
あり、掛合面の凸部の図示を省略している。
板と棚板との接合部分を下側から見た一部拡大斜視図で
あり、掛合面の凸部の図示を省略している。
【図3】側板と棚板との接合部分を説明する要部断面図
であり、頭部の掛合面の凸部の図示を省略している。
であり、頭部の掛合面の凸部の図示を省略している。
【図4】本発明に係る接合具の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】蓋部材の斜視図である。
【図6】蓋部材の使用状態を示す説明図である。
【図7】水平板と垂直板を接合する従来の方法を示す説
明図である。
明図である。
1 側板 7 接合具 8、8a、8b 棚板 9 接合凹部 70 ねじ部 71 頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−120911(JP,A) 実開 平2−145129(JP,U) 実開 平2−103402(JP,U) 実開 昭54−88472(JP,U) 実公 昭58−8115(JP,Y2) 実公 昭11−13073(JP,Y2) 実公 昭18−11312(JP,Y2) 実公 昭44−7937(JP,Y2) 『図解木工の継手と仕口』理工学社、 1980年9月30日発行、第42頁
Claims (2)
- 【請求項1】 一方の部材には螺着部に雌ねじが形成さ
れている保持具が埋設されており、他方の部材には接合
具頭部の掛合面と密着できるよう端側から奥側にかけて
広がる直線状に傾斜した部分を含む掛合面を有する接合
凹部が形成されており、上記保持具に螺着することによ
って頭部が一方の部材の接合面から突出し、当該頭部を
上記接合凹部に圧入して上記一方の部材と他方の部材と
を接合する接合具であって、当該接合具は、 截頭円錐形状または実質的に截頭円錐形状に形成されて
いる頭部と、 当該頭部の基部側に連設されており上記雌ねじと螺合す
る雄ねじ部と、 を有し、 上記頭部には基部から先部にかけて広がる直線状に傾斜
した掛合面が形成されており、更に頭部の掛合面には所
要の間隔で多数の凸部が形成されていることを特徴とす
る、 部材の接合具。 - 【請求項2】 頭部の先端部にドライバー挿入溝が形成
されていることを特徴とする、請求項1記載の部材の接
合具。
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