JP2589778Y2 - 箱体構造 - Google Patents

箱体構造

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JP2589778Y2
JP2589778Y2 JP1993071660U JP7166093U JP2589778Y2 JP 2589778 Y2 JP2589778 Y2 JP 2589778Y2 JP 1993071660 U JP1993071660 U JP 1993071660U JP 7166093 U JP7166093 U JP 7166093U JP 2589778 Y2 JP2589778 Y2 JP 2589778Y2
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富泰 本多
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株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は収納家具等として供され
る箱体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、下駄箱その他の収納家具として、
組立式の箱体あるいはこの箱体の開口部に任意扉が開閉
自在に取り付けられたものが広く用いられている。この
箱体の一般的な構造は、天板、底板、左右側板、任意枚
数の棚板および背板とを有して構成され、天板および底
板と左右側板とを各々ビス等により固定し、これらの裏
面側に背板を釘打ち固定するか、あるいは、天板、底板
および左右側板からなる枠体の後端内側面に木口に平行
な溝を形成し、該溝内に背板を嵌合することにより箱体
を形成していた。
【0003】また、収納物の寸法に応じて左右側板にダ
ボや任意取付金具を設け、その上に棚板を載置すること
により、任意枚数の棚板を設けることができる。箱体に
大きな強度が要求される場合には、側板の外側からビス
等により棚板を固定することも行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような箱体を組み
立てるには、上述のように各板材間の接合部をビス等に
より固定しなければならず、一般消費者にとっては必ず
しも容易ではなく、組立作業に長時間を要するという問
題があった。また、背板を溝内にはめ込む構成のものに
あっては、枠体の組立と平行して背板をはめ込む作業を
行わなければならず、一人での組立は困難であった。
【0005】背板を釘打ち固定する構成のものは、該背
板により箱体の左右方向への傾斜あるいは破壊を防止す
ることができるが、一度組み立てると分解することがで
きず、不要化した場合の取り扱いに不便をきたす。
【0006】背板を溝内にはめ込む構成のものは、ビス
を外すことによって分解可能であるが、反面、背板が箱
体に対して実質的に固定されていないため、左右方向へ
の傾斜に対する強度は不十分である。また、分解可能で
あるとは言っても、何度もビスを締めたり緩めたりして
いると、木質材料側のビスの保持能力が低下し、その耐
用回数には限度がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】したがって、本考案は、
上記従来技術の問題点を解消し、一般消費者であっても
一人で短時間内に容易に組立および分解が可能であり、
しかも箱体としての強度にも優れている新規な箱体構造
を提供することを目的とする。
【0008】この目的を達成するため、本考案による箱
体構造は、天板、底板、左右側板および背板から構成さ
れる箱体であって、天板、底板および左右側板からなる
枠体の内側面における奥端部の複数箇所にはほぞ部品が
設けられると共に、背板の後面側には該ほぞ部品を嵌合
可能な嵌合凹部が設けられ、枠体の開口部前方より後方
に向けて背板を挿入してほぞ部品を嵌合凹部に嵌合せし
めることにより背板が取り付けられることを特徴とす
る。
【0009】嵌合凹部の嵌合方向における断面を略あり
溝形状とし、ほぞ部品の嵌合方向における断面を該あり
溝断面形状の嵌合凹部に嵌合可能なありほぞ形状とする
ことが好適である。
【0010】天板、底板および左右側板とからなる枠体
についても、これら板材の接合部の一方に設けられるほ
ぞ部品と他方に設けられる嵌合凹部との嵌合によって組
み立てることができる。
【0011】
【作用】前記したほぞ部品と嵌合凹部との嵌合を介して
組み立てられる箱体は、組立状態においては極めて強固
な構造体となることができ、しかも特定方向に力を作用
させることにより容易に板材を取り外し、あるいは箱体
を分解することができる。
【0012】
【実施例】図1は本考案による箱体構造の一実施例を示
す。この箱体は、天板1、底板2および左右側板3a、
3bより予め組み立てられた枠体4に、該枠体の開口部
前方より背板5を挿入し、該枠体の奥端にて開口部を閉
止するように取り付けることによって組み立てられる。
枠体4の組立は、4枚の板材をビスで固定、接着剤で接
合、接合部にダボやほぞ等の嵌合手段を設ける等の任意
手段で固定一体化することによって行われる。
【0013】枠体4をなす天板1および底板2の各内側
面奥端の左右2カ所、および左右側板3a、3bの各内
側面奥端の上下2カ所には、それぞれ、図2にその非限
定的な一形状例が示されるほぞ部品6が取り付けられ
る。ほぞ部品6の取付は枠体4の組立後に行っても良い
が、天板1、底板2および左右側板3a、3bの所定箇
所に予めそれぞれほぞ部品6を取り付けたものを用いて
枠体4に組み立てることが好適である。
【0014】ほぞ部品6は、合成樹脂による一体成形品
であって、比較的小さな取付面7と、取付面7と略平行
であって取付面より幅および長さ共に大きな寸法を有す
る比較的大きな嵌合面8と、これら取付面7および嵌合
面8の一側端の間にこれら面と略垂直に形成されるあり
ほぞ形状もしくは台形状の後端面9と、取付面7および
嵌合面8の間において後端面9の斜辺間に形成される周
側曲面10とを有する。周側曲面10は、いずれの地点
においても、取付面7から嵌合面8に向かうにつれて拡
大するように傾斜している。嵌合面8には固定ビス(図
示せず)の頭部を受け入れる穴11aが設けられ、この
穴11aの底部は該固定用ビスの軸部を受け入れる小径
の穴11bとなって、対向する取付面7に開口してい
る。
【0015】ほぞ部品6は、周側曲面10を枠体4の開
口部前方に向けた状態として、取付面7を枠体4の内側
面奥端における所定箇所に当接し、前記固定ビスを嵌合
面8の側から挿入して該所定箇所の板材に螺着すること
によって固定する。
【0016】ほぞ部品6を嵌合するための嵌合凹部12
が、ほぞ部品6の固定位置に対応して、背板5の後面側
に形成される。この嵌合凹部12の形状はほぞ部品6と
対応するものであり、図2に示されるほぞ部品6を用い
る場合には、図3に示されるような形状の嵌合凹部12
が形成される。すなわち、嵌合凹部12は、背板5の後
面5a側端部においてあり溝形状に開口しており、この
あり溝形状は、ほぞ部品6の後端面9および該面に平行
な面で切った断面に表れるありほぞ形状と略一致してい
る。また、背板5の木口面5bにおける嵌合凹部12の
開口は、ほぞ部品6の取付面7の形状と略一致し、嵌合
凹部12の底面13は、ほぞ部品6の嵌合面8の形状と
略一致し、嵌合凹部12の周壁面14は、ほぞ部品6の
周側曲面10の形状と略一致している。
【0017】このような嵌合凹部12が予め形成された
背板5を、枠体4の開口部前方より奥方に挿入すると、
枠体4の内側面奥端に固定された図2のほぞ部品6が相
対的に矢印方向から近づき、ついには嵌合されることに
より、背板5が取り付けられる。取付状態において、ほ
ぞ部品6の後端面9は背板5の後面5aと略面一とな
る。
【0018】ほぞ部品6と嵌合凹部12との嵌合を介し
て取り付けられた背板5は、箱体の奥方から前方に背板
5を引き戻す方向以外の方向には動かそうとしても動か
ないものとなり、非常に強固な箱体構造を与えることが
できる。また、箱体を左右方向に傾斜させる負荷に対し
ても、極めて優れた強度を有するものとなる。箱体が収
納家具として用いられる場合、その内部空間に収納した
収納物が背板5を更に奥方に押す方向の力が作用するこ
とはあるが、ほぞ部品6の周側曲面10の前端が嵌合凹
部12の周壁面14の奥端に当接してそれ以上の進入が
阻止される。収納家具としての使用状態においては、逆
に背板5を前方に引き戻す方向の力が作用することは実
際上あり得ない。収納家具として用いる必要がなくなっ
たときは、背板5を箱体の後方から前方に押すことによ
り、ほぞ部品6と嵌合凹部12との嵌合状態が容易に解
消され、背板5を枠体4から取り外すことができる。
【0019】なお、図1に示す箱体構造においては、枠
体4を構成するすべての板材、すなわち天板1、底板2
および左右側板3a、3bの各奥端の左右または上下2
カ所、計8カ所にほぞ部品6が固定され、背板5の後面
5aの木口端の対応する計8カ所にほぞ部品6を嵌合可
能な嵌合凹部12が形成されているが、ほぞ部品6およ
び嵌合凹部12の形成箇所および個数についてはこれに
限定されるものではない。たとえば、天板1および底板
2の内側面奥端の左右2カ所にほぞ部品6を固定し、あ
るいは左右側板3a、3bの内側面奥端の上下2カ所に
ほぞ部品6を固定し、これら計4個のほぞ部品6を嵌合
可能な嵌合凹部12を背板5の対応箇所に形成すること
によっても、背板5を確実に固定し、かつ、強固な箱体
構造を得ることができる。
【0020】上記したように、枠体4の内側面奥端にお
ける所定箇所に固定された複数個のほぞ部品6を、背板
5の後面木口端における対応箇所に形成された複数の嵌
合凹部12に嵌合することによって、強固な箱体構造が
得られるものであるが、図2に示されるほぞ部品6に
は、更にその強度を増大させ、背板5の固定をより確実
にするための付加的手段が設けられている。
【0021】すなわち、嵌合面8から取付面7に向けて
垂直な方向に延びるL字形の細溝15が刻設されてい
る。なお、細溝15は嵌合面8から取付面に貫通するも
のであっても良い。また、後端面9には締結ビス用穴1
6が開口しており、この穴16は細溝15と連通し、且
つ、その長辺部分15aと整列している。図4に示すよ
うに、このほぞ部品6を嵌合凹部12に嵌合させた後
に、箱体の背面側より締結ビス17を穴16に挿入す
る。穴16は細溝部分15aと連通し且つ整列している
ので、穴16に挿入した締結ビス17をドライバー(図
示せず)等で回すことにより、締結ビスの先端軸部が細
溝部分15aにねじ込まれる。細溝部分15aは締結ビ
ス17の軸部よりもわずかに小径とされており、締結ビ
ス軸部が細溝部分15aにねじ込まれることにより該細
溝部分15aが広げられ、その結果、細溝15で分割さ
れたほぞ部品6の小さな部分18が同図に仮想線で示す
ように外方に弾性変形する。この弾性変形により、ほぞ
部品6の周側曲面10が嵌合凹部12の周壁面14に対
して圧接されることとなり、両者の嵌合がより強固なも
のとなる。この場合、背板5を箱体後方より前方に押す
力が作用しても、簡単には背板が脱落することがなくな
る。締結ビス17を外せば、ほぞ部品6は元の形状に復
帰するので、箱体後方より前方に背板5を押すことによ
り容易に背板を取り外すことができる。
【0022】前述のように、図2に示されるほぞ部品6
は、周側曲面10を枠体4の開口部前方に向けた状態と
して所定箇所に固定する必要がある。ほぞ部品6の固定
に当たってその方位を確定するための手段の一例とし
て、取付面7に断面円形の凸部19を設け、その円形の
中心を外れた偏心位置において前記固定ビス用穴11を
開口させると共に、該ほぞ部品6を固定すべき位置にお
いて枠体4をなす板材に凸部19を嵌合可能な円形凹部
(図示せず)を設けることができる。ほぞ部品6の凸部
19を板材の凹部に嵌合し、ほぞ部品を嵌合方向に合わ
せて所定方位に位置付け、この状態で穴11に嵌合面8
側から固定ビスを挿入してほぞ部品を板材に固定する。
固定ビスが円形凸部19および凹部の中心から外れてい
るため、板材に対するほぞ部品6の相対回転が防止さ
れ、固定時に設定した方位が損なわれることがない。あ
るいは、凸部19の断面形状を方形等の多角形とし、こ
れを嵌合可能な相補的形状の凹部を板材に形成すること
によっても、固定時の方位を維持することが可能であ
る。
【0023】天板1、底板2および左右側板3a、3b
より枠体4を組み立てる際の各板材間の接合を、ほぞ部
品6と嵌合凹部12との嵌合を介して行うことも可能で
あり、このようにして組み立てられる箱体は、極めて強
固な構造を有しながらも、収納家具としての使用が不要
化した場合には簡単に分解することができる利点を有す
る。この実施例が図5に示されている。
【0024】左右側板3a、3bの内側面における上下
端には、各々2カ所(またはそれ以上の複数箇所)に、
ほぞ部品6a、6bが固定され、一方、天板1および底
板2の裏面側の木口端にはこれらほぞ部品6a、6bを
嵌合可能な嵌合凹部12a、12bが形成される。ま
た、天板1および底板2の内側面における奥端には、各
々2カ所(またはそれ以上の複数箇所)にほぞ部品6c
が固定され、一方、背板5の後面における上下木口端に
はこれらほぞ部品6cを嵌合可能な嵌合凹部12cが形
成される。これらほぞ部品6a、6b、6cは図2に示
されるほぞ部品6と同様のものとして示され、嵌合凹部
12a、12b、12cは図3に示される嵌合凹部12
と同様のものとして示されている。
【0025】以上の構成を有する各板材を用いて箱体を
組み立てるには、まず、底板2の幅寸法を隔てて左右側
板3a、3bを立てた状態に保持し、これら左右側板の
間に底板2を上方から下方に押し付けて、左右側板の内
側面下端に固定されるほぞ部品6aを底板2の裏面側木
口端に形成される嵌合凹部12aに各々嵌合させる。同
様に、天板1を上方から下方に押し付けて、左右側板3
a、3bの内側面上端に固定されるほぞ部品6bを天板
1の裏面側木口端に形成される嵌合凹部12bに各々嵌
合させる。これにより枠体4が形成される。各板材間の
接合状態の一例として、天板1と左側板3aとの接合状
態が図6に示されている。
【0026】次いで、この枠体4の開口部前方から奥方
に背板5を押し込み、天板1および底板2の内側面奥端
に固定されるほぞ部品6cを背板5の後面の上下木口端
に形成される嵌合凹部12cに各々嵌合させることによ
り、箱体が形成される。図7はこの箱体を裏面側から見
た斜視図である。
【0027】このようにして形成される箱体を所定位置
に設置して収納家具として用いる場合、ほぞ部品6a〜
6cと嵌合凹部12a〜12cとの嵌合による接合部
は、いずれも天板1、底板2または背板5の各板材の板
厚内に収められており、且つ、底板2および背板5にお
ける接合部はそれぞれ裏面側および背面側にあるので、
収納家具としての使用時に前面側から観察する限り、こ
れらの接合部は全く見えない状態に隠蔽されている。天
板1と左右側板3a、3b上端との間の接合部は箱体の
内面側に露出されるが、ほぞ部品6bの後端面9(図
2)が左右前方および奥方の4カ所に見えるだけであ
り、しかも一般に使用者の目線は箱体の正面からやや上
方から注がれるのが通常であるから、この部分に露出さ
れる接合部はほとんど目立たないものである。
【0028】この箱体は、図1に示される箱体と同様、
通常の使用状態ではあり得ない方向の力、すなわち背板
5を背面側から前方に押し出す力を与えない限り分解す
ることがないので、極めて強固な箱体構造をなしてい
る。しかも、上記のようにして背板5を取り外した後に
天板1および底板2を上方に持ち上げることによって簡
単に分解することができる。
【0029】箱体には任意枚数の棚板を設けることがで
きる。棚板は任意の手法によって箱体内部の任意高さ位
置に設けることができるが、図8に示すように、各板材
間の接合に用いたほぞ部品と嵌合凹部との嵌合を介して
棚板を設けることができる。すなわち、箱体の左右側板
3a、3bの内側面の任意高さ位置に複数個(図示の例
では前方と奥方に2個)のほぞ部品6dを固定し、一
方、棚板20の裏面側左右木口端にこれらほぞ部品6d
と各々嵌合可能な嵌合凹部12dを形成する。棚板20
を箱体内に挿入して上方から下方に押し下げ、ほぞ部品
6dを嵌合凹部12dに嵌合させることによって、棚板
20が設置される。このように取り付けられた棚板20
は、上方に持ち上げる力が作用しない限り外れることが
なく、しかも左右側板3a、3bに対して相対移動不能
に取り付けられるので、箱体強度がより一層増大され、
特に左右方向への傾斜に対して増強が図られる。
【0030】また、棚板を固定棚として用いる場合に
は、図9に示すような箱体構造として、他の板材と共に
同様のほぞ部品と嵌合凹部との嵌合を介して一体的に組
み立てることができる。この箱体は、天板1、底板2、
左右側板3a、3b、棚板21および上下に2分割され
た背板5a、5bより構成される。図5に示す箱体構造
と同様に、左右側板3a、3bの内側面における上下端
には各々複数個(図示の例では前方と奥方に2個)のほ
ぞ部品6a、6bが固定され、天板1および底板2の裏
面側の木口端にはこれらほぞ部品6a、6bを嵌合可能
な嵌合凹部12a、12bが形成されている。また、左
右側板3a、3bの内側面の中間位置には複数個(図示
の例では2個)のほぞ部品6eが固定され、棚板21の
裏面木口端にはこれらほぞ部品6eを嵌合可能な嵌合凹
部12eが形成されている。天板1、底板2および棚板
21の内側面における奥端には各々複数個(図示の例で
は左右両側に2個)のほぞ部品6f、6g、6hが固定
され、ほぞ部品6fを嵌合可能な嵌合凹部12fが上方
の背板5bの後面における上方木口端に形成され、ほぞ
部品6g、6hを各々嵌合可能な嵌合凹部12g、12
h(図示せず)が下方の背板5aの後面における上下木
口端に形成される。
【0031】この箱体を組み立てるには、図5の箱体の
組立と同様に、左右側板3a、3bの内側面上下端のほ
ぞ部品6a、6bを底板2および天板1の裏面側の嵌合
凹部12a、12bに嵌合させると共に、左右側板の中
間のほぞ部品6eを棚板21の裏面側の嵌合凹部12e
に嵌合させることにより、棚板21によって上方開口部
と下方開口部とに区切られた開口部を有する枠体を形成
する。次いで、天板1と棚板21との間の上方開口部内
に上方の背板5bを前方より押し込んで、その嵌合凹部
12fに天板1のほぞ部品6fを嵌合させると共に、底
板2と棚板21との間の下方開口部内に下方の背板5a
を前方より押し込んで、その嵌合凹部12g、12hに
棚板21のほぞ部品6gおよび底板2のほぞ部品6hを
嵌合させることにより、箱体が組み立てられる。
【0032】このような箱体構造においては、棚板21
が、単にその上に載置する物を支持する機能に止まら
ず、上方開口部と下方開口部を有する2つの箱体を上下
に積み重ねた状態の上側の箱体の底板としての機能と下
側の箱体の天板としての機能を棚板21が兼ね備えるこ
ととなり、きわめて強度の大きな箱体構造が提供され
る。必要に応じて、固定的な棚板21を有する箱体にお
いて、図8に示す要領にて任意高さに任意枚数の棚板2
0を設けることができる。
【0033】更に、箱体には仕切り板を立設して内部空
間を左右方向に分割することができる。仕切り板は任意
の手法によって取り付けることができるが、図10に示
すように、仕切り板22の片側面における木口端の任意
箇所に嵌合凹部12iを形成し、箱体の内側面における
各板材の対応箇所に固定されるほぞ部品6iをこれら嵌
合凹部12iに各々嵌合収容することによって設置する
ことも可能である。
【0034】
【考案の効果】本考案による箱体構造は、各板材間の接
合を、ほぞ部品と嵌合凹部との嵌合を介して着脱自在に
なすものであり、組立状態においては極めて優れた強度
を有すると同時に、箱体としての使用が不要化した場合
には簡単に分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による箱体構造の一例の組立要領を示す
斜視図である。
【図2】図1の箱体構造に用いられるほぞ部品の一例を
示す斜視図である。
【図3】図1の箱体構造に用いられる嵌合凹部の一例で
あって、図2のほぞ部品を嵌合可能な形状を有するもの
を示す斜視図である。
【図4】図2のほぞ部品の一側面図であって、締結ビス
による弾性変形の状態を仮想線で示す図である。
【図5】本考案の別の実施例による箱体構造を示す分解
斜視図である。
【図6】図5の箱体構造における板材間の接合状態を示
す部分斜視図である。
【図7】図5の箱体構造を裏面側から見た斜視図であ
る。
【図8】棚板を有する箱体構造の一例を示す斜視図であ
る。
【図9】棚板を一体的に組み立てて箱体構造とされる例
を示す分解斜視図である。
【図10】仕切り板を有する箱体構造の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 天板 2 底板 3a、3b 側板 4 枠体 5 背板 6 ほぞ部品 11 固定ビス用穴 12 嵌合凹部 15 溝 16 締結ビス用穴 19 凸部

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板、底板、左右側板および背板から
    構成される箱体であって、天板、底板および左右側板か
    らなる枠体の内側面における奥端部の複数箇所にはほぞ
    部品が設けられると共に、背板の後面側には該ほぞ部品
    を嵌合可能な嵌合凹部が設けられ、前記枠体の開口部前
    方より後方に向けて背板を挿入して前記ほぞ部品を前記
    嵌合凹部に嵌合せしめることにより背板が取り付けられ
    ることを特徴とする箱体構造。
  2. 【請求項2】 前記嵌合凹部の嵌合方向における断面
    が略あり溝形状であり、前記ほぞ部品の嵌合方向におけ
    る断面が該あり溝断面形状の嵌合凹部に嵌合可能なあり
    ほぞ形状であることを特徴とする請求項1の箱体構造。
  3. 【請求項3】 前記ほぞ部品の嵌合方向先端部が、背
    板と接合される取付面から反対側の面に向かうにつれて
    拡大するように傾斜していると共に、該ほぞ部品の傾斜
    先端部と係合する傾斜周壁面が前記嵌合凹部の奥端部に
    形成されることを特徴とする請求項2の箱体構造。
  4. 【請求項4】 前記ほぞ部品に、背板と接合される取
    付面と反対側の面から該取付面に向けて貫通穴が形成さ
    れ、該貫通穴に該反対側の面から固定ビスを挿入して該
    ほぞ部品を背板に固定することを特徴とする請求項1の
    箱体構造。
  5. 【請求項5】 固定ビスにより背板に固定された前記
    ほぞ部品の方位を維持するために、背板に形成される凹
    部に嵌合可能な凸部が取付面に形成されることを特徴と
    する請求項4の箱体構造。
  6. 【請求項6】 前記ほぞ部品を部分的に弾性変形可能
    にするための溝が該ほぞ部品の嵌合方向と略平行に形成
    され、該溝に締結ビスを挿入して該溝を広げることによ
    り、該ほぞ部品の部分的な弾性変形を介して前記嵌合凹
    部に対する嵌合をより密着化させることができることを
    特徴とする請求項1の箱体構造。
  7. 【請求項7】 前記締結ビスを挿入するための穴が前
    記ほぞ部品の嵌合方向奥端側の面に開口しており、該穴
    が前記溝と連通し且つ整列していることを特徴とする請
    求項6の箱体構造。
  8. 【請求項8】 天板、底板および左右側板とからなる
    前記枠体が、これら板材の接合部の一方に設けられる前
    記ほぞ部品と他方に設けられる前記嵌合凹部との嵌合に
    よって組み立てられることを特徴とする請求項1の箱体
    構造。
JP1993071660U 1993-12-09 1993-12-09 箱体構造 Expired - Fee Related JP2589778Y2 (ja)

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