JP2799413B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2799413B2
JP2799413B2 JP63041089A JP4108988A JP2799413B2 JP 2799413 B2 JP2799413 B2 JP 2799413B2 JP 63041089 A JP63041089 A JP 63041089A JP 4108988 A JP4108988 A JP 4108988A JP 2799413 B2 JP2799413 B2 JP 2799413B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は電荷注入防止性中間層を有する電子写真感光
体の改良に関する。
〔従来技術〕
従来、導電性基体上に感光層を設けた一般的な電子写
真感光体、特に感光層が電荷発生層と電荷移動層とから
構成される積層型電子写真感光体に高帯電性、高感度及
び低残留電位性を付与する為、種々の試みがなされて来
た。その1つとして、高感度の電荷発生層中へ帯電時に
導電性基体側から帯電々荷と逆極性の電荷が注入するの
を防止する為の中間層を設けることが提案された。例え
ば、特開昭47−6341号、同48−3544号及び同48−12034
号には硝酸セルロース系樹脂中間層が、特開昭48−4734
4号、同52−25638号、同58−30757号、同58−63945号、
同58−95351号、同58−98739号、同60−66258号及び同6
1−110153号にはポリアミド系樹脂中間層が、特開昭48
−26141号には酢酸ビニル系樹脂中間層が、特開昭49−6
9332号及び52−10138号にはマレイン酸系樹脂中間層
が、そして特開昭58−105155号にはポリビニルアルコー
ル系中間層がそれぞれ開示されている。
しかしながら、従来公知の中間層を設けた感光体にお
いては、繰り返し使用した場合、帯電電位の立ち上がり
が遅く、また帯電特性も劣化するため、画像濃度が低下
し、また特に反転現像の場合には地汚れを生じるという
難点があった。
〔目的〕
本発明の目的は、繰返し使用しても高感度を維持し、
帯電特性が劣化せず、したがって画像濃度の低下や地汚
れを生じない良好な画像を与える電子写真感光体を提供
することにある。
〔構成〕
本発明によれば、導電性基体上に中間層及び感光層を
順次設けた電子写真用感光体において、中間層がポリア
ルキレングリコールを含有するとともに、感光層が有機
感光層であることを特徴とする電子写真用感光体が提供
される。
本発明の有機感光層を有する電子写真感光体は、中間
層の主成分として、少くともポリアルキレングリコール
を含有させたことから、繰返し使用しても、従来のもの
のように帯電特性が劣化しないので、画像濃度の低下や
地汚れのない鮮明な複写画像を与える。
以下、本発明を詳述する。
本発明の感光体の基本的な構成は、第1図に示す様に
導電性基体1上に電荷注入防止性中間層2及び単層型感
光層3を設けたものと第2図に示す様に導電性基体1上
に電荷注入防止性中間層2及び電荷発生層4及び電荷移
動層5からなる積層型感光層3′を設けたものである。
次に本発明で用いられる各構成材料について説明す
る。
導電性基体とは、帯電電荷と逆極性の電荷を基体側に
供給することを目的とするものであって、電気抵抗が10
8Ωcm以下で、かつ中間層、電荷発生および電荷移動層
の成膜条件に耐えられるものを使用することができる。
これらの例としては、Al、Ni、Cr、Zn、ステンレス等の
電気伝導性の金属および合金並びにガラス、セラミック
ス等の無機絶縁物質およびポリエステル、ポリイミド、
フェノール樹脂、ナイロン樹脂、紙等の有機絶縁性物質
の表面を、真空蒸着、スパッタリング、吹付塗装等の方
法によって、Al、Ni、Cr、Zn、ステンレス、炭素、Sn
O2、In2O3等の電気導電性物質を被服して導電処理を行
なったもの等があげられる。
電荷注入防止性中間層は感光体の帯電時に導電性基体
から感光層への電荷注入を阻止して帯電性を保ち、かつ
感光体露光時には感光層で発生した電荷の一方即ち導電
性基体側に阻止されている電荷とは反対極性の電荷を導
電性基体側へ移動させる作用を有する。特に感光層が高
感度の場合には感光層の帯電性が悪くなるので必要であ
る。
本発明においては、該中間層にポリアルキレングリコ
ールを用いる。ポリアルキレングリコールとしては、種
々の市販されているものが用いられるが、特にポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチ
レングリコールが好ましく用いられる。この場合、ポリ
エチレングリコールとしては分子量60〜5000000、好ま
しくは200〜50000のものが、ポリプロピレングリコール
としては分子量70〜10000、好ましくは500〜5000のもの
が、またポリブチレングリコールとしては分子量90〜40
00、好ましくは90〜3000のものが使用される。
本発明の中間層は、ポリアルキレングリコールを主成
分とするものであるが、必要に応じこの種の中間層に慣
用されている樹脂を併用することもできる。このような
樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリビニルブチラール、ポリアミド、ポリスチレ
ン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリアクリレー
ト、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂の他、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、
あるいは光硬化性樹脂が例示される。また、中間層中に
はSnO2、Sb2O3等の導電性粉体及び/又はZnO、ZnS、TiO
2等の白色顔料を含有させることもできる。導電性基板
上への中間層の形成はロールコート法、浸漬塗工法、ス
プレー塗工法、ブレード塗工法等により成膜を行ない、
50〜200℃で乾燥又は硬化して膜厚0.05〜10μm、好ま
しくは0.2〜2μmの膜とする。
本発明における有機感光層は、第1図のような単層型
でも第2図に示されるような積層型のいずれでも良い。
単層型の感光層とは電荷発生と電荷移動の両方の機能
を1つの層にもつものであり、画像露光によって電荷潜
像を形成させることを目的とする層である。
この種の有機感光層は、フタロシアニン顔料、アゾ顔
料と結着剤樹脂とをまた必要に応じて後述する電荷移動
物質と共に中間層上に形成される。結着剤樹脂としては
後述する積層型感光層と同様のものが使用される。また
ピリリウム系染料とビスフェノールA系ポリカーボネー
トから形成される共晶錯体に電荷移動性物質を添加した
単層型感光層も使用出来る。厚さは5〜30μmが適当で
ある。
また、積層型感光層における電荷発生層は、画像露光
によって電荷を発生分離させることを目的とする層であ
る。本発明においては、電荷発生層は、有機系染顔料を
電荷発生物質とするものであり、有機系顔料としてはフ
タロシアニン系顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、
ペリレン系顔料、スクアリック塩系染料、アズレニウム
塩系染料、キノン系縮合多環化合物等がある。ジスアゾ
顔料およびトリスアゾ顔料の具体例を以下に示す。
これらの有機系染顔料は、樹脂中でまたは樹脂無しで
有機溶媒を加えてボールミル、サンドミル、三本ロー
ル、アトライター、超音波法等の方法で分散して用い
る。これら有機系染顔料を分散する樹脂(結着剤)とし
てはたとえばポリアミド、ポリウレタン、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリエーテルな
どの縮合系樹脂並びにポリスチレン、ポリアクリレー
ト、ポリメタクリレート、ポリNビニルカルバゾール、
ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等の重合体お
よび共重合体があげられ、絶縁性と接着性が要求され
る。上記と同様の分散手段で分散し、中間層と同様の方
法で中間層上に成膜および乾燥して膜厚0.05μm及至数
μmの電荷発生層を形成する。有機系染顔料の含有量は
60重量%及至100重量%が好ましい。
結晶セレン又はセレン化ヒ素合金の粉末を用いた場合
は、電荷移動性結着剤及び/又は電荷移動性有機化合物
と併用される。この様な電荷移動性物質としてはポリビ
ニルカルバゾール及びその誘導体(例えば、カルバゾー
ル骨格に塩素、臭素などのハロゲン、メチル基、アミノ
基等の置換基を有するもの)、ポリビニルピレン、オキ
サジアゾール、ピラゾリン、ヒドラゾン、ジアリールメ
タン、α−フェニルスチルベン、トリフェニルアミン系
化合物などの窒素含有化合物及びジアリールメタン系化
合物等があるが、特にポリビニルカルバゾール及びその
誘導体が好ましい。またこれらの物質を混合して用いて
も良い。混合して用いる場合もポリビニルカルバゾール
及びその誘導体に他の電荷移動性有機化合物を添加する
のが好ましい。また接着性、可撓性等を向上させる目的
で必要に応じて有機系顔料と併用して用いた結着剤樹脂
が使用出来る。この種の電荷発生物質の含有量は層全体
の30〜90重量%が適当である。また電荷発生物質を用い
た場合の電荷発生層の厚さは0.2〜5μmが適当であ
る。
電荷発生層の上に設けられる電荷移動層は、帯電電荷
をその表面に保持させ、また、露光により電荷発生層で
発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と
結合させることを目的とする層である。帯電電荷を保持
させる目的達成のために電気抵抗が高いことが要求さ
れ、また保持した帯電電荷で高い表面電位を得る目的を
達成するためには、誘電率が小さくかつ電荷移動性が良
いことが要求される。これらの要件を満足させるべく、
有機電荷移動物質を有効成分として含有する有機電荷移
動層が用いられる。有機電荷移動物質としては、たとえ
ば、ポリ−N−ビニルカルバゾール系化合物、ピラゾリ
ン系化合物、α−フェニルスチレンベン系化合物、ヒド
ラゾン系化合物、ジアリールメタン系化合物、トルフェ
ニルアミン系化合物、ジビニルベンゼン系化合物、フル
オレイン系化合物、アントラセン系化合物、オキサジア
ゾール系化合物、ジアミノカルバゾール系化合物など従
来知られている化合物を使用することができる。ポリビ
ニルカルバゾール等の重合体以外のこれら有機電荷移動
物質は、前述の電荷発生層の結着剤として示したものと
同様の樹脂へ配合して用いられる。ただし、電荷発生層
で使用される樹脂と電荷移動層で使用される樹脂とが同
じである必要はない。またこれらには、必要に応じて可
塑剤が配合される。こうした可塑剤としては、例えばハ
ロゲン化パラフィン、ジメチルナフタレン、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフ
ェート等やポリエステル等の重合体及び共重合体などが
あげられる。電荷移動物質と上記結合剤樹脂と(成膜時
のレベリング剤としての)シリコン油とを有機溶媒に溶
解して、中間層および電荷発生層と同様の方法で成膜お
よび乾燥して、膜膜5μm及至100μmの電荷移動層を
電荷発生層上に形成する。電荷移動物質と樹脂結合剤比
は、2/8及至8/2重量比であって、樹脂結合剤に対するシ
リコン油量は、0.001重量%及至1重量%である。
〔効果〕
本発明の有機感光層を有する電子写真感光体は、中間
層の主成分として、ポリアルキレングリコールを用いた
ことから、繰返し使用しても帯電特性が劣化しないた
め、画像濃度の低下や地汚れを生じない鮮明な複写画像
を与える。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 〔中間層用塗工液〕 ポリエチレングリコール (三洋化成(株)製、PEG 6000S) 4重量部 ナイロン樹脂(東レ(株)製、CM−8000) 4重量部 メタノール 60重量部 ブタノール 32重量部 上記混合物を混合して中間層用塗工液とした。
〔電荷発生層用塗工液〕
φ15cmのガラスポット中に容積の1/2の量のφ1cmのス
テンレスボールと400gのシクロヘキサノンと25gの前記
アゾ顔料No1を投入して48時間混合した。さらに400gの
シクロヘキサノンを追加投入してさらに24時間混合した
後、取出した分散溶液800gを攪拌しながらメチルエチル
ケトン800gを滴下して電荷発生層用塗工液とした。
〔電荷移動層用塗工液〕
α−フェニルスチルベン系電荷移動物質 (下記の化合物) 10重量部 ポリカーボネート (商品名、パンライトC 1400:帝人(株)) 10重量部 シリコン油(商品名、KF 50: 信越シリコーン(株)) 0.0002重量部 テトラヒドロフラン 80重量部 つぎに、Al蒸着した100μm厚のPETフィルム(東レ
(株)製ルミラー)の表面にドクターブレードで前記中
間層用塗工液を塗工し、120℃で10分間加熱乾燥を行な
って膜厚1μmの中間層を設けた。ついで、この中間層
の上に前記電荷発生層用塗工液をブレードで塗工し、12
0℃で10分間加熱乾燥して、膜厚0.1μmの電荷発生層を
形成し、さらにその上に前記電荷移動層用塗工液をブレ
ードで塗工し、120℃で20分間加熱乾燥し、膜厚20μm
の電荷移動層を形成し、実施例1の電子写真用感光体を
作成した。
比較例1 実施例1の中間層用塗工液からポリエチレングリコー
ルを除いた以外は実施例1と同様にして比較例1の電子
写真用感光体を作成した。
実施例2 実施例1において、中間層用塗工液を下記のものに代
えた以外は実施例1と同様にして実施例2の電子写真用
感光体を作成した。
〔中間層用塗工液〕
ポリエチレングリコール (三洋化成(株)製、PEG 6000S) 4重量部 ポリビニルアルコール (電気化学工業(株)製、ポバールB−24) 4重量部 酸化スズ微粉 48重量部 メタノール 41重量部 水 41重量部 比較例2 実施例2の中間層用塗工液からポリエチレングリコー
ルを除いた以外は実施例2と同様にして比較例2の電子
写真用感光体を作成した。
実施例3 実施例1において、中間層用塗工液を下記のものに代
えた以外は、実施例1と同様にして実施例3の電子写真
用感光体を作成した。
〔中間層用塗工液〕
ポリエチレングリコール (製鉄化学社製、PEO−1) 0.5重量部 ナイロン樹脂(東レ(株)製、CM−8000) 7.5重量部 メタノール 60重量部 ブタノール 32重量部 実施例4 実施例1の電荷発生層用塗工液に用いた顔料No1の代
わりに顔料No47を用いたほかは実施例1と同様にして実
施例4の電子写真用感光体を作成した。
比較例3 実施例4の中間層用塗工液からポリエチレングリコー
ルを除いたほかは実施例4と同様にして比較例3の電子
写真用感光体を作成した。
実施例5 実施例4において、電荷移動物質を、 に代えたほかは実施例4と同様にして実施例5の電子写
真用感光体を作成した。
比較例4 実施例5の中間層用塗工液からポリエチレングリコー
ルを除いたほかは実施例5と同様にして比較例4の電子
写真用感光体を作成した。
実施例6 実施例4のポリエチレングリコール(三洋化成(株)
製、PEG 6000S)の代わりにポリエチレングリコール
(三洋化成(株)製、PEG 200)を用いたほかは実施例
4と同様にして実施例6の電子写真用感光体を作成し
た。
実施例7 ポリエチレングリコール (三洋化成(株)製、PEG 6000S) 5重量部 ナイロン樹脂(東レ(株)製、CM−8000) 5重量部 酸化スズ微粉 5重量部 酸化チタン粉末 3重量部 メタノール 40重量部 から成る液をボールミルで72時間分散し、次にメタノー
ル/ブタノール(20/30重量部)の混合溶媒で稀釈して
再びボールミルで48時間処理した。
この液を中間層用塗工液としたほかは実施例1と同様
にして実施例7の電子写真用感光体を作成した。
実施例8 ポリエチレングリコール (三洋化成(株)製、PEG6000S) 48重量部 ポリビニルブチラール (積水化学(株)製、BL−1) 48重量部 トリレンジイソシアネート 14.5重量部 酸化スズ微粉 48重量部 シクロヘキサノン 552重量部 メチルエチルケトン 130重量部 から成る液を中間層用塗工液とし、中間層塗工後、130
℃で1時間の加熱処理を行なったほかは実施例1と同様
にして実施例8の電子写真用感光体を作成した。
以上のようにして作成した電子写真感光体を静電複写
紙試験装置(川口電機製作所製 SP428型)を使用して次
の様にして電子写真特性を評価した。まず、−6KVのコ
ロナ帯電を20秒間行ない、次に暗所に放置して表面電位
が−800Vになったところで、4.51uxのタングステン光を
照射して、この時の帯電開始後2秒の表面電位V2、光照
射の際表面電位が−80Vになるのを必要な露光量S(1ux
sec)を測定した。また、この後、感光体に色温度2856
Kのタングステン光を1000001uc sec照射し、再び前記と
同様にして、帯電電位V2′、露光量S′を求めた。
実施例9 肉厚3mm、80φ×340mmのAlドラムに実施例1と同様の
中間層用塗工液を浸漬塗工し、130℃20分の加熱乾燥を
行って、膜厚1μmの中間層を形成した。さらにこの上
に、実施例1と同様の電荷発生層用塗工液を浸漬塗工
し、130℃20分加熱乾燥して0.1μmの電荷発生層を設け
た。さらにこの上に実施例1と同様の電荷移動層用塗工
液を浸漬塗工し、130℃30分の加熱乾燥を行って膜厚20
μmの電荷移動層を得た。この様にして作成した感光体
ドラムを帯電と転写チャージャーと現像バイアスを負極
性に改良したFT4060((株)リコー製複写機)に搭載し
て画像出しを行ったところ鮮明な画像が得られた。この
時の帯電チャージャー通過直後の感光体表面電位を測定
したところ、−800Vであった。この後、さらにこの感光
体に帯電と露光を10000目くる返した後、同様の操作を
行ったところ画像濃度の低下はなく、表面電位は−750V
であった。
比較例5 比較例1と同様の各層用塗工液を用いて実施例9と同
様の感光体を作成し、測定を行ったところ、初期表面電
位は−800Vであったが、10000回くり返し後の表面電位
は−520Vと著しく低下し、また画像濃度の低下が見られ
た。
実施例9 〔中間層用塗工液〕 ポリプロピレングリコール (和光純薬工業(株)製、平均分子量4000) 4重量部 ナイロン樹脂(東レ(株)製、CM−8000) 4重量部 メタノール 60重量部 ブタノール 32重量部 上記混合物を混合して中間層用塗工液とした。
〔電荷発生層用塗工液〕
φ15cmのガラスポット中に容積の1/2の量のφ1cmのス
テンレスボールと400gのシクロヘキサノンと25gの前記
アゾ顔料No1を投入して48時間混合した。さらに400gの
シクロヘキサノンを追加投入してさらに24時間混合した
後、取出した分散溶液800gを攪拌しながらメチルエチル
ケトン800gを滴下して電荷発生層用塗工液とした。
〔電荷移動層用塗工液〕
α−フェニルスチルベン系電荷移動物質 (下記の化合物) 10重量部 ポリカーボネート (商品名、パンライトC 1400:帝人(株)) 10重量部 シリコン油(商品名、KF 50: 信越シリコーン(株)) 0.0002重量部 テトラヒドロフラン 80重量部 つぎに、Al蒸着した100μm厚のPETフィルム(東レ
(株)製ルミラー)の表面にドクターブレードで前記中
間層用塗工液を塗工し、120℃で10分間加熱乾燥を行な
って膜厚1μmの中間層を設けた。ついで、この中間層
の上に前記電荷発生層用塗工液をブレードで塗工し、12
0℃で10分間加熱乾燥して、膜厚0.1μmの電荷発生層を
形成し、さらにその上に前記電荷移動層用塗工液をブレ
ードで塗工し、120℃で20分間加熱乾燥し、膜厚20μm
の電荷移動層を形成し、実施例9の電子写真用感光体を
作成した。
実施例10 実施例9において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコール(デュポン社製、テラタンT2
900)を用いた以外は同様にして実施例10の電子写真感
光体を作成した。
比較例5 実施例9の中間層用塗工液からポリプロピレングリコ
ールを除いた以外は実施例9と同様にして比較例5の電
子写真用感光体を作成した。
実施例11 実施例9において、中間層用塗工液を下記のものに代
えた以外は実施例9と同様にして実施例11の電子写真用
感光体を作成した。
〔中間層用塗工液〕
ポリプロピレングリコール (和光純薬工業(株)製、平均分子量4000) 4重量部 ポリビニルアルコール (電気化学工業(株)製、ポバールB−24) 4重量部 メタノール 41重量部 水 41重量部 実施例12 実施例11において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコール(デュポン社製、テラタンT2
900)を用いた以外は実施例11と同様にして実施例12の
電子写真感光体を作成した。
比較例6 実施例11の中間層用塗工液からポリプロピレングリコ
ールを除いた以外は実施例11と同様にして比較例6の電
子写真用感光体を作成した。
実施例13 実施例9において、中間層用塗工液を下記のものに代
えた以外は、実施例9と同様にして実施例13の電子写真
用感光体を作成した。
〔中間層用塗工液〕
ポリプロピレングリコール (和光純薬工業(株)製、平均分子量1000) 4重量部 ナイロン樹脂(東レ(株)製、CM−8000) 4重量部 メタノール 60重量部 ブタノール 32重量部 実施例14 実施例13において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコール(デュポン社製、テラタンT6
50)を用いた以外は実施例13と同様にして実施例14の電
子写真感光体を作成した。
実施例15 実施例9の電荷発生層用塗工液に用いた顔料No1の代
わりに顔料No47を用いたほかは実施例9と同様にして実
施例15の電子写真用感光体を作成した。
実施例16 実施例15において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコールを用いた以外は実施例15と同
様にして実施例16の電子写真感光体を作成した。
比較例7 実施例15の中間層用塗工液からポリプロピレングリコ
ールを除いたほかは実施例15と同様にして比較例7の電
子写真用感光体を作成した。
実施例17 実施例15において、電荷移動物質を、 に代えたほかは実施例15と同様にして実施例17の電子写
真用感光体を作成した。
実施例18 実施例17において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコールを用いた以外は実施例17と同
様にして実施例18の電子写真感光体を作成した。
比較例8 実施例17の中間層用塗工液からポリプロピレングリコ
ールを除いたほかは実施例5と同様にして比較例4の電
子写真用感光体を作成した。
実施例19 実施例15のポリプロピレングリコール(和光純薬工業
(株)製、平均分子量4000)の代わりにポリプロピレン
グリコール(和光純薬工業(株)製、平均分子量3000)
を用いたほかは実施例15と同様にして実施例19の電子写
真用感光体を作成した。
実施例20 実施例16のポリブチレングリコール(デュポン社製、
テラタンT2900)の代わりにポリブチレングリコール
(デュポン社製、テラタンT650)を用いたほかは実施例
16と同様にして実施例20の電子写真用感光体を作成し
た。
実施例21 ポリプロピレングリコール (和光純薬工業(株)製、平均分子量4000) 5重量部 ナイロン樹脂(東レ(株)製、CM−8000) 5重量部 酸化スズ微粉 5重量部 酸化チタン粉末 3重量部 メタノール 40重量部 から成る液をボールミルで72時間分散し、次にメタノー
ル/ブタノール(20/30重量部)の混合溶媒で稀釈して
再びボールミルで48時間処理した。
この液を中間層用塗工液としたほかは実施例9と同様
にして実施例21の電子写真用感光体を作成した。
実施例22 実施例21において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコール(デュポン社製、テラタンT2
900)を用いた以外は実施例21と同様にして実施例22の
電子写真感光体を作成した。
実施例23 ポリプロピレングリコール (和光純薬工業(株)製、平均分子量4000) 48重量部 ポリビニルブチラール (積水化学(株)製、BL−1) 48重量部 酸化スズ微粉 48重量部 トリレンジイソシアネート 14.5重量部 シクロヘキサノン 552重量部 メチルエチルケトン 130重量部 から成る液を中間層用塗工液とし、中間層塗工後、130
℃で1時間の加熱処理を行なったほかは実施例9と同様
にして実施例23の電子写真用感光体を作成した。
実施例24 実施例23において、ポリプロピレングリコールに代え
てポリブチレングリコール(デュポン社製、テラタンT2
900)を用いた以外は実施例23と同様にして実施例24の
電子写真感光体を作成した。
比較例9 酸化亜鉛(堺化学社製SAZEX♯2000) 50部 ポリアクリル樹脂(三菱レイヨン社製LR188) 15部 ローズベンガル 0.05部 トルエン 70部 から成る液をサンドグラインダーで分散した。
中間層までは実施例1と同様に作成し、その上に上記の
感光液を塗工し、比較例9の感光体を作成した。
以上のようにして作成した電子写真感光体を静電複写
紙試験装置(川口電機製作所製 SP428型)を使用して次
の様にして電子写真特性を評価した。まず、−6KVのコ
ロナ帯電を20秒間行ない、次に暗所に放置して表面電位
が−800Vになったところで、4.51uxのタングステン光を
照射して、この時の帯電開始後2秒の表面電位V2、光照
射の際表面電位が−400Vになるのを必要な露光量S(1u
x sec)を測定した。また、この後、感光体に色温度285
6゜Kのタングステン光を1000001ux sec照射し、再び前記
と同様にして、帯電電位V2′、露光量S′を求めた。
実施例25 肉厚3mm、80φ×340mmのAlドラム上に実施例9と同様
の中間層用塗工液を浸漬塗工し、130℃20分の加熱乾燥
を行なって、膜厚1μmの中間層を形成した。さらに、
この上に、実施例9と同様の電荷発生層用塗工液を浸漬
塗工し、130℃20分加熱乾燥して0.1μmの電荷発生層を
得た。さらにこの上に電荷移動層用塗工液を浸漬塗工
し、130℃30分の加熱乾燥を行なって膜厚20μmの電荷
移動層を得た。
この様にして作成した感光体ドラムを帯電と転写チャ
ージャーと現像バイアスを負極性に改良したFT4060
((株)リコー製複写機)に搭載して画像出しを行なっ
たところ鮮明な画像が得られた。この時の帯電チャージ
ャー通過直後の感光体表面電位を測定したところ、−80
0Vであった。この後、さらにこの感光体に帯電と露光を
10000回くり返した後、同様の操作を行なったところ画
像濃度の低下はなく、表面電位は−780Vであった。
実施例26 実施例25において、中間層塗工液として実施例10で用
いたものを使用した以外は実施例25と同様な作成を行な
った。この場合も実施例25と同様に画像濃度の低下がな
い鮮明な複写画像が得られた。表面電位は−790Vであっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に係る電子写真用感光体の
模式断面図である。 1……導電性基体、2……電荷注入防止性中間層、3…
…単層型感光層、3′……積層型感光層、4……電荷発
生層、5……電荷移動層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 実 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 横山 佳代子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭56−21129(JP,A) 特開 昭61−204640(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に中間層及び感光層を順次設
    けた電子写真用感光体において、中間層がポリアルキレ
    ングリコールを含有するとともに、感光層が有機感光層
    からなることを特徴とする電子写真用感光体。
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