JP2575690B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2575690B2 JP5480887A JP5480887A JP2575690B2 JP 2575690 B2 JP2575690 B2 JP 2575690B2 JP 5480887 A JP5480887 A JP 5480887A JP 5480887 A JP5480887 A JP 5480887A JP 2575690 B2 JP2575690 B2 JP 2575690B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電荷発生物質を分散した層を有する電子写
真用感光体の改良に関する。
〔従来技術〕
従来より、電荷発生物質と共に各種の樹脂を配合させ
た電荷発生層を設けた電子写真用感光体は知られてい
る。このような例としては、ポリビニルブチラール(特
開昭58−105154号)、脂肪酸セルロースエステル(特開
昭58−166353号)、Tgが70℃以下で酸価数10〜40のアク
リル樹脂(特開昭58−192040号)、Tgが70℃以下の樹脂
と、Tgが75℃以上の樹脂を混合したもの(特開昭58−19
3549号)、電荷発生物質−樹脂−溶剤の系に相溶性のよ
り低い樹脂−溶剤系を加えて再分散したもの(特開昭56
−12646号)、ポリビニルピロリドン(特開昭56−11314
0号)、ポリビニルホルマール樹脂(特開昭61−235844
号)等の樹脂を用いたものが挙げられる。
しかしながら、従来公知の感光体にあっては、電荷発
生物質とバインダー樹脂の混合比によって感度と前露光
疲労に対する帯電性が異なるという問題があった。
即ち、従来の感光体は電荷発生物質に対するバインダ
ー樹脂の使用量を少くすると感度を増大することができ
るが、前露光疲労に対する帯電性の低下が著しくなり、
逆に電荷発生物質に対するバインダー樹脂の使用量を多
くすると前露光疲労に対する帯電性の低下を抑制できる
が、感度が著しく低下するという問題点を包含する。
また、従来の感光体は帯電と露光の繰り返しにおいて
帯電電位の低下が著しいという欠点も有している。
〔目的〕
本発明は、高感度であるとともに前露光疲労による帯
電性の低下が著しく小さく、しかも帯電と露光の繰り返
しにおいても帯電電位が低下しない電子写真用感光体を
提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、導電性支持体上に電荷発生物質を分
散した層を少なくとも有する電子写真用感光体におい
て、電荷発生物質を分散した層がオキシエチレン基とオ
キシプロピレン基とを有し、かつ分子の末端が水酸基で
あるランダム共重合体又はブロック共重合体を含有する
ことを特徴とする電子写真用感光体が提供される。
本発明の電子写真用感光体は、電荷発生物質を分散し
た層に前記ランダム共重合体又はブロック共重合体を含
有させたことから、高感度であるとともに前露光疲労に
よる帯電性の低下が著しく小さく、しかも帯電と露光の
繰り返しにおいても帯電電位が低下しないという顕著な
作用効果を奏する。
一般に、高感度の感光体は前露光疲労によって帯電性
が低下する。この前露光疲労は光吸収によって発生した
電荷が、移動可能な状態で感光体に残留している時間が
長いほど、またその電荷数が多いほど、前露光疲労によ
る帯電性の低下が著しくなる。即ち、光吸収によって発
生した電荷が残留している状態で帯電操作をしても残留
するキャリヤの移動で表面電荷が中和されるため、残留
電荷が消費されるまで表面電位は上昇しない。したがっ
て、前露光疲労分だけ表面電位の上昇が遅くなり、見か
け上の帯電電位が低くなるわけである。
本発明者らは、この点を改良すべく鋭意検討した結
果、電荷発生物質を分散した層にオキシエチレン基とオ
キシプロピレン基とを有し、かつ分子の末端が水酸基で
あるランダム共重合体又はブロック共重合体を含有させ
ると上記欠点が解消されることを見い出し、本発明を完
成するに到った。
本発明がこのような顕著な作用効果を有する理由は現
地点では必ずしも明らかでないが、電荷発生物質に上記
ランダム共重合体又はブロック共重合体が化学吸着し、
光吸収によって発生した電荷の再結合中心となるため、
前露光疲労で発生した電荷が速やかに再結合し、その電
荷を消失することによって感光体の帯電電位の低下が抑
制されることに帰因するものと思われる。
更に、前記のような前露光疲労に対する効果は、帯電
と露光を繰り返す実際の使用時においても同様に発現す
るため、本発明に係る電子写真用感光体は、従来のもの
と比較して、帯電と露光との繰り返しにおいても、帯電
電位の低下が著しく小さいものである。
以下、添付図面に沿って本発明をさらに詳細に説明す
る。
第1図〜第4図は本発明の電子写真用感光体の代表的
な層構成を説明する図面である。
第1図は、導電性支持体3上に、電荷発生層1および
電荷移動層2が順次積層されたものであり、第2図は第
1図の電荷発生層1と電荷移動層2の積層順位を逆にし
たものであり、電荷発生層1の形成は、電荷移動層2を
乱さない様な塗工方法例えばスプレー塗工法等が採用さ
れる。
第3図は第1図〜第2図の積層型感光層とは異なり、
電荷発生機能と電荷移動機能を1つの層に持たせた単層
型感光層からなる感光体を示すものである。
第4図は、第1図において、導電性支持体3と電荷発
生層1との間に下引層5を設けたものである。このよう
な下引層5は第2図及び第3図の構成のものにおいても
同様に適用することができる。
下引層はレーザープリンター用感光体における光干渉
防止を目的とする場合は、光散乱性下引層又は光吸収性
下引層が用いられ、接着性・可撓性を目的とする場合は
接着性の良好なポリアミド、ポリエステル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等の樹脂
下引層が用いられる。
つぎに、本発明で用いられる各構成材料について説明
する。
導電性支持体とは、帯電電荷と逆極性の電荷を基体側
に供給することを目的とするものであって、電気抵抗が
108Ωcm以下で、かつ電荷発生層、電荷移動層更には下
引層の成膜条件に耐えられるものを使用することができ
る。これらの例としては、Al、Ni、Cr、Zn、ステンレス
等の電気伝導性の金属および合金並びにガラス、セラミ
ックス等の無機絶縁物質およびポリエステル、ポリイミ
ド、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、紙等の有機絶縁性
物質の表面を、真空蒸着、スパッタリング、吹付塗装等
の方法によって、Al、Ni、Cr、Zn、ステンレス、炭素、
SnO2、In2O3等の電気導電性物質を被服して導電処理を
行なったもの等があげられる。
電荷発生物質を分散した層は、第1図、第2図及び第
4図のように積層型感光層にあっては、電荷発生層とし
て構成され、また、第3図のような単層型感光層におい
ては、該感光層内に形成される。
また、積層型感光層においては、電荷発生層は、電荷
発生物質と樹脂バインダーから構成される。
本発明においては、該樹脂バインダーとしてオキシエ
チレン基とオキシプロピレン基とを有し、かつ分子の末
端が水酸基であるランダム重合体又はブロック共重合体
を用いる。
このような共重合体は、従来より公知のものであり、
本発明においては種々の市販されているものを用いるこ
とができるが、分子量200〜50万、好ましくは500〜5万
であり、オキシエチレン基の平均付加モル数0.1モル%
〜99.9モル%、好ましくは5モル%〜90モル%のものを
用いることが好ましい。このようなランダム共重合体又
はブロック共重合体の具体的としては、三洋化成(株)
製ニューポール;PE−61、PE−62、PE−64、PE−68、PE
−71、PE−74、PE−75、PE−78、PE−85、PE−88、PE−
108、PE−2700;ニューポール75H−90000;旭電化工業
(株)製のプルロニックLシリーズ、Pシリーズ、Fシ
リーズ:第一工業製薬(株)製のエパンシリーズ:日本
油脂(株)製のプロノン102、104、105、201、204、208
等が挙げられる。
また、本発明の電荷発生物質を分散した層は、樹脂バ
インダーとして、前記ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコールを含むものであるが、必要に応じこ
の種の電荷発生層に用いられる他の樹脂バインダーを併
用することもできる。
このような樹脂バインダーとしては、ポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リアクリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニル
トルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹
脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレ
タン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑
性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
バインダー樹脂は、その総量として電荷発生物質100
重量部に対して0.01〜200重量部用いるのが適当であ
り、好ましくは1〜50重量部である。また、前記ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコールは電荷発
生物質100重量部に対して少なくとも0.01重量部、好ま
しくは1重量部以上含有とせることが必要である。
電荷発生物質としては、例えば、シーアイピグメント
ブルー25〔カラーインデックス(CI)21180〕、シーア
イピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッド
レッド52(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3
(CI 45210)、さらに、ポリフィリン骨格を有するフタ
ロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクアリック
塩顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53
−95033号公報に記載)、スチルスチルベン骨格を有す
るアゾ顔料(特開昭53−138229号公報に記載)、トリフ
ェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132547
号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ
顔料(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾ
ール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に
記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54
−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有する
アゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリ
ルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有
するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記載)、カル
バゾール骨格を有するトリアゾ顔料(特開昭57−195767
号公報、同57−195768号公報に記載)等、さらに、シー
アイピグメントブルー16(CI 74100)等のフタロシアニ
ン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI 73410)、シ
ーアイバットダイ(CI 73030)等のインジゴ系顔料、ア
ルゴスカーレットB(バイオレット社製)、インダスレ
ンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料
等の有機顔料を使用することができる。
これら電荷発生物質の中でも特にアゾ顔料が好適であ
り、更にアゾ顔料の中でも以下に示すジスアゾ顔料ある
いはトリスアゾ顔料が最も好ましい。
アゾ顔料の具体例を以下に示す。
電荷発生層1の膜厚は、0.05〜2μm程度が適当であ
り、好ましくは0.1〜1μmである。
電荷発生層1は、適当な溶剤に樹脂バインダーおよび
電荷発生物質を溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥す
ることによって形成できる。溶剤として、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、塩化メチレン、ジクロルエタン、モ
ノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、酢酸エチル、酢
酸ブチル、メチルエチルケトン、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、シクロヘキサノン、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブなどを単独または混合して用いることが
できる。
電荷移動層2は、電荷移動物質および樹脂バインダー
を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層1
上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要
により可塑剤やレベリング剤等を添加することもでき
る。
電荷移動物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ルおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグ
ルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒ
ド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビ
ニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミ
ン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アント
ラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾ
リル、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン
誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。
樹脂バインダーとしては、前記電荷発生層で用いたポ
リスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアクリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポ
リカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロー
ス樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、アクリル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、メラ
ミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド
樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
このときの溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタ
ン、塩化メチレン等が使用できる。
電荷移動層2の厚さは、5〜100μm程度が適当であ
る。
また、電荷発生物質を分散した層が第3図に示される
ような単層型感光層であるものは、前記した電荷発生層
で用いた電荷発生物質、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール、樹脂バインダー更には必要によ
り前記した電荷移動層で用いた電荷移動物質を混合し、
これらの塗工液を導電性支持体等上に塗布乾燥すること
によって形成することができる。
更に、本発明においては、前記したように導電性支持
体と感光層の間に必要により下引層を設けることができ
る。
光散乱性下引層及び光吸収性下引層は前述の様にプリ
ンター用感光体における光干渉防止を目的とする層であ
る。光散乱性下引層は、例えば酸化スズ、酸化アンチモ
ン等の導電性粉体と酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化チタン等
の白色顔料とを下記の様な熱硬化性樹脂中に分散して構
成され、また光吸収性下引層は、例えば炭素、各種金属
等の導電性光吸収性顔料及び/又は光吸収性有機顔料を
同様な熱硬化性樹脂中に分散して構成される。ここで使
用される熱硬化性樹脂は例えば、活性水素(−OH基、−
NH2基、−NH基等の水素)を複数個含有する化合物とイ
ソシアネート基を複数個含有する化合物及び/又はエポ
キシ基を複数個含有する化合物とを熱重合させたもので
ある。活性水素を複数個含有する化合物としては、例え
ばポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、フェノール
樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ール、ヒドロキシエチルメタアクリレート基等の活性水
素を含有するアクリル系樹脂等があげられる。イソシア
ネート基を複数個含有する化合物としては、たとえば、
トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等とこれら
のプレポリマー等があげられ、エポキシ基を複数有する
化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等が
あげられる。
いずれにしても光散乱性又は光吸収性下引層は以上の
様な成分を溶解又は分散した液を基体上に塗布し、50〜
200℃で熱重合させて形成される。なおこの下引層の厚
さは1〜10μmが適当である。また導電性粉末と白色顔
料と前記熱硬化性樹脂との重量比は2〜6/1〜5/2〜6が
適当であり、また光吸収性顔料と前記熱硬化性樹脂との
重量比は4〜9/1〜6が適当である。
〔効果〕
本発明の電子写真用感光体は、電荷発生物質を分散し
た層にポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ールを含有させたことから、高感度であるとともに前露
光疲労による帯電性の低下が著しく小さく、しかも帯電
と露光の繰り返しにおいても帯電電位が低下しないとい
う顕著な作用効果を奏する。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例1 〔電荷発生層用塗工液〕 表−1に示すアゾ顔料(顔料No1)5重量部とポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコール〔HOC2
H4O80C3H6O30C2H4O80H、ニューポールPE68、
三洋化成(株)、ブロック共重合体〕の0.78重量%シク
ロヘキサノン溶液160重量部とを72時間ボールミルで混
合して顔料分散液を得、ついでこの顔料分散液100重量
部に、撹拌しながら、メチルエチルケトン90重量部を追
加混合して電荷発生層塗工液とした。
〔電荷移動層用塗工液〕
α−フェニルスチルベン系電荷移動物質(下記の化合
物) 100 重量部 ポリカーボネート(商品名、パンライトC 1400:帝人
(株) 100 重量部 シリコン油(商品名、KF 50:信越シリコーン(株))
0.1重量部 テトラヒドロフラン 800 重量部 つぎに、Alを真空蒸着した75μmのポリエステルフィ
ルム基板上に上記の電荷発生層用塗工液をブレード塗工
し、120℃で10分間加熱乾燥して約0.2μmの電荷発生層
を形成した。ついで、電荷発生層の上に前記組成の電荷
移動層用塗工液をブレード塗工し、120℃で20分間加熱
乾燥して約20μmの電荷移動層を形成し感光体を作成し
た。
実施例2 電荷発生層塗工液のアゾ顔料を顔料No39に代えた以外
は実施例1と同様にして感光体を作成した。
実施例3 Alを真空蒸着した75μmのポリエステルフィルム基板
上に実施例1で用いた電荷移動層用塗工液を実施例1と
同様にしてブレード塗工し、ついで乾燥して約20μmの
電荷移動層を形成した。ついで、この電荷移動層の上に
実施例1で用いた電荷発生層用塗工液をスプレー塗工
し、120℃で30分間加熱乾燥して約0.2μmの電荷発生層
を形成し感光体を作成した。
実施例4 電荷移動層用塗工液のα−フェニルスチルベン化合物
を下記構造の化合物に変更した以外は実施例1と同様に
して感光体を作成した。
実施例5 電荷発生層用塗工液の作成に使用したポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコール(ニューポールPE
68、三洋化成(株))の0.78重量%シクロヘキサノン溶
液をポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ル〔ニューポール75H 90000、三洋化成(株)、ランダ
ム共重合体〕の0.39重量%シクロヘキサノン溶液とした
以外は実施例2と同様にして感光体を作成した。
実施例6 電荷発生層用塗工液の作成に使用したメチルエチルケ
トン90重量部をポリビニルブチラール(商品名:XYHL、
ユニオンカーバイドプラスチック社製)の0.43重量%メ
チルエチルケトン溶液90重量部とした以外は実施例5と
同様にして感光体を作成した。
実施例7 酸化アンチモン10重量%を含有する酸化スズの微粉8
重量部と酸化チタン白色顔料粉末5重量部とポリビニル
ブチラール(商品名:BL−1、積水化学社製)の12重量
%メチルエチルケトン溶液68重量部とを72時間ボールミ
ルで処理し、次にメチルエチルケトン47重量部を追加し
て48時間再びボールミルで処理した。次にこの顔料分散
液80重量部を攪拌しながら8重量部のトリレンジイソシ
アネートの20重量%メチルエチルケトン溶液を追加混合
して光散乱用下引層塗工液とした。
つぎに、Alを真空蒸着した75μmのポリエステルフィ
ルム基板上に上記光散乱用下引層塗工液をブレード塗工
し、120℃で30分間加熱硬化して約2.5μmの光散乱用下
引層を形成した。
次に、この光散乱用下引層の上に実施例2と同様にし
て電荷発生層及び電荷移動層を形成した感光体を作成し
た。
比較例1〜2 電荷発生層用塗工液のポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール(ニューポールPE68)をポリビニ
ルブチラール(商品名:XYHL、ユニオンカーバイドプラ
スチック社製)にした以外は各々実施例1〜2と同様に
して感光体を作成した。
比較例3 電荷発生層用塗工液のポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール(ニューポールPE68)をポリビニ
ルブチラール(商品名:XYHL、ユニオンカーバイトプラ
スチック社製)にした以外は実施例3と同様にして感光
体を作成した。
比較例4 電荷発生層用塗工液のポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール(ニューポールPE68)をポリビニ
ルブチラール(商品名:XYHL、ユニオンカーバイドプラ
スチック社製)にした以外は実施例4と同様にして感光
体を作成した。
比較例5 電荷発生層用塗工液のポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール(ニューポールPE68)をポリエス
テル(商品名:バイロン200、東洋紡社製)にした以外
は実施例2と同様にして感光体を作成した。
比較例6 電荷発生層用塗工液作成時のポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコール(ニューポールPE68)の0.
78重量%シクロヘキサノン溶液をポリビニルブチラール
(商品名:XYHL、ユニオンカーバイドプラスチック社
製)の5.88重量%シクロヘキサノン溶液にした以外は実
施例1と同様にして感光体を作成した。
比較例7 電荷発生層用塗工液作成時のポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコール(ニューポールPE68)をリ
ン酸トリステアリルエステルにした以外は実施例2と同
様にして感光体を作成した。
以上の様にして作成した電子写真用感光体を、静電複
写紙試験装置(川口電機製作所(株)、SP 428型)を使
用して、次の様に電子写真特性を評価した。まず、各感
光体に−6KVのコロナ放電を20秒間行なって、その間に
コロナ放電開始2秒後の帯電電位V2(volt)を測定し、
その後、暗所に放置して表面電位が−800Vになった時点
でタングステン光を照射して、表面電位が−400Vに光減
衰するのに必要な露光量S(lux sec)を求めた。その
後、色温度2856゜Kのタングステン光を100000lux sec照
射の後、再び前記と同様に光疲労後の帯電電位V2′(vo
lt)及び露光量S′(lux sec)を求めた。以上の結果
を表−1に示す。
なお、第2図のタイプ感光体は+7kvのコロナ放電を2
0秒間行って、その間にコロナ放電開始2秒後の帯電々
位V2を測定し、その後、暗所に放置して表面電位が+80
0vになった時点でタングステン光を照射して、表面電位
が+400vに光減衰するのに必要な露光量Sを求めた。そ
の後前記と同様に100000lux sec照射後光疲労後の帯電
々位V2′及び露光量S′を求めた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に係る種々の電子写真用感光体
の模式断面図である。 1;電荷発生層 2;電荷移動層 3;導電性支持体 4;単層型感光層 5;下引層
フロントページの続き (72)発明者 横山 佳代子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 深貝 俊夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−206755(JP,A) 特開 昭63−206762(JP,A) 特開 昭50−21048(JP,A) 特開 昭63−220152(JP,A) 特開 昭54−4137(JP,A) 特開 昭58−72152(JP,A) 特開 昭63−220155(JP,A) 特開 昭63−206756(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発生物質を分散した
    層を少なくとも有する電子写真用感光体において、電荷
    発生物質を分散した層がオキシエチレン基とオキシプロ
    ピレン基とを有し、かつ分子の末端が水酸基であるラン
    ダム共重合体又はブロック共重合体を含有することを特
    徴とする電子写真用感光体。
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