JP2585571B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2585571B2 JP62044642A JP4464287A JP2585571B2 JP 2585571 B2 JP2585571 B2 JP 2585571B2 JP 62044642 A JP62044642 A JP 62044642A JP 4464287 A JP4464287 A JP 4464287A JP 2585571 B2 JP2585571 B2 JP 2585571B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電荷発生物質を分散した層を有する電子写
真用感光体の改良に関する。
〔従来技術〕
従来より、電荷発生物質と共に各種の樹脂を配合させ
た電荷発生層を設けた電子写真用感光体は知られてい
る。このような例としては、ポリビニルブチラール(特
開昭58−105154号)、脂肪酸セルロースエステル(特開
昭58−166353号)、Tgが70℃以下で酸価数10〜40のアク
リル樹脂(特開昭58−192040号)、Tgが70℃以下の樹脂
と、Tgが75℃以上の樹脂を混合したもの(特開昭58−19
3549号)、電荷発生物質−樹脂−溶剤の系に相溶性のよ
り低い樹脂−溶剤系を加えて再分散したもの(特開昭56
−12646号)、ポリビニルピロリドン(特開昭56−11314
0号)、ポリビニルホルマール樹脂(特開昭61−235844
号)等の樹脂を用いたものが挙げられる。
しかしながら、従来公知の感光体にあっては、電荷発
生物質とバインダー樹脂の混合比によって感度と前露光
疲労に対する帯電性が異なるという問題があった。
即ち、従来の感光体は電荷発生物質に対するバインダ
ー樹脂の使用量を少くすると感度を増大することができ
るが、前露光疲労に対する帯電性の低下が著しくなり、
逆に電荷発生物質に対するバインダー樹脂の使用量を多
くすると前露光疲労に対する帯電性の低下を抑制できる
が、感度が著しく低下するという問題点を包含する。
また、従来の感光体は帯電と露光の繰り返しにおいて
帯電電位の低下が著しいという欠点も有している。
〔目的〕
本発明は、高感度であるとともに前露光疲労による帯
電性の低下が著しく小さく、しかも帯電と露光の繰り返
しにおいても帯電電位が低下しない電子写真用感光体を
提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、導電性支持体上に電荷発生物質を分
散した層を少なくとも有する電子写真用感光体におい
て、電荷発生物質を分散した層が電荷発生物質とN−ア
ルキロールカルボン酸アミドからなることを特徴とする
電子写真用感光体が提供される。
すなわち、本発明によれば、非イオン界面活性剤をN
−アルキロールカルボン酸アミドに特定することによ
り、電荷発生物質を分散した層に従来用いられてきた結
着剤を用いることなく、電荷発生物質を分散した層が電
荷発生物質とN−アルキロールカルボン酸アミドとから
なることとした電子写真用感光体が提供される。
本発明の電子写真用感光体の電荷発生物質を分散した
層を電荷発生物質とN−アルキロールカルボン酸アミド
により構成したことにより、電子写真感光体を高感度の
ものとし、前露光疲労による帯電性の低下を著しく小さ
くすることができ、しかも帯電と露光の繰り返しにおい
ても帯電電位の低下を防ぐことができるという従来知ら
れていなかった電子写真感光体を作り出すことができた
ものである。
従来から電子写真感光体には結着剤を用いることが不
可欠とされ、その作用は電荷発生物質の露光疲労による
帯電性の低下を抑制するものであるとされてきたが、前
述のように本発明では結着剤を用いなくても、N−アル
キロールカルボン酸アミドを特定して用いることにより
前露光疲労による帯電性の低下を小さくすることを可能
とすると共に帯電と露光の繰り返しによる帯電電位を低
下させないことを可能としたものである。本発明で用い
られるN−アルキロールカルボン酸アミドは電荷発生に
際し感度を向上せしめるという従来の非イオン界面活性
剤がはたしてきた作用とは相違する前述の従来知られて
いなかった作用をはたしているものと考えられる。一般
に、高感度の電子写真用感光体は帯電及び露光を繰返す
ことによって、その帯電性が低下する、いわゆる露光疲
労という現象が発生する。この露光疲労は光吸収によっ
て発生した電荷が、移動可能な状態で感光体に残留して
いる時間が長いほど、またその電荷数が多いほど、露光
疲労による帯電性の低下が著しくなる。即ち、光吸収に
よって発生した電荷が残留している状態においては、さ
らに露光することによる帯電操作を行っても残留するキ
ャリアの移動のために、表面電荷が中和されるため、残
留電位が消費されるまで表面電位は上昇しない現象がお
こる。したがって、露光疲労分だけ表面電位の上昇が遅
くなり、見かけ上の帯電電位が低くなるとされている。
本発明者らは、この点を改善すべく鋭意検討したもの
であり、電荷発生物質を分散した層に結着剤を存在させ
ることなくN−アルキロールカルボン酸アミドを含有さ
せると、露光疲労による帯電電位の低下が解消されるこ
とを新しく見い出したものである。
本発明がこのような顕著な作用効果を有する理由は現
地点では必ずしも明らかでないが、電荷発生物質にN−
アルキロールカルボン酸アミドが化学吸着され、光吸収
によって発生した電荷は再結合されるため、前露光疲労
で発生した電荷が速やかに再結合し、その電荷を消失す
ることによって感光体の帯電電位の低下が抑制されるこ
とに帰因するものと思われる。
更に、前記のような前露光疲労に対する効果は、帯電
と露光を繰り返す実際の使用時においても同様に発現す
るため、本発明に係る電子写真用感光体は、従来のもの
と比較して、帯電と露光との繰り返しにおいても、帯電
電位の低下を著しく小さくすることを可能にしたもので
ある。
以下、添付図面に沿って本発明をさらに詳細に説明す
る。
第1図〜第3図は本発明の電子写真用感光体の代表的
な層構成を説明する図面である。
第1図は、導電性支持体3上に、電荷発生層1および
電荷移動層2が順次積層されたものであり、第2図は第
1図の電荷発生層1と電荷移動層2の積層順位を逆にし
たものであり、電荷発生層1の形成は、電荷移動層2を
乱さない様な塗工方法例えばスプレー塗工法等が採用さ
れる。
第3図は、第1図において、導電性支持体3と電荷発
生層1との間に下引層4を設けたものである。
下引層はレーザープリンター用感光体における光干渉
防止を目的とする場合は、光散乱性下引層又は光吸収性
下引層が用いられ、接着性・可撓性を目的とする場合は
接着性の良好なポリアミド、ポリエステル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等の樹脂
下引層が用いられる。
つぎに、本発明で用いられる各構成材料について説明
する。
導電性支持体とは、帯電電荷と逆極性の電荷を基体側
に供給することを目的とするものであって、電気抵抗が
108Ωcm以下で、かつ電荷発生層、電荷移動層更には下
引層の成膜条件に耐えられるものを使用することができ
る。これらの例としては、Al、Ni、Cr、Zn、ステンレス
等の電気伝導性の金属および合金並びにガラス、セラミ
ックス等の無機絶縁物質およびポリエステル、ポリイミ
ド、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、紙等の有機絶縁性
物質の表面を、真空蒸着、スパッタリング、吹付塗装等
の方法によって、Al、Ni、Cr、Zn、ステンレス、炭素、
SnO2、In2O3等の電気導電性物質を被服して導電処理を
行なったもの等があげられる。
電荷発生物質を分散した層は、第1図、第2図及び第
3図のように積層型感光層における電荷発生層として構
成され、電荷発生物質とN−アルキロールカルボン酸ア
ミドから形成される。
N−アルキロールカルボン酸アミドとしては、下記一
般式(I)及び一般式(II)で示される化合物が好まし
く用いられる。
(式中、Rは炭素数6以上の炭化水素基、Aは−C2H4O
−、−C3H6O−、−C4H8O−等のオキシアルキレン基、
l、m、nは1以上の正の整数を表わす。) 一般式(I)及び一般式(II)で示される化合物は、
例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、
ベヘン酸、パルミトレン酸、オレイン酸、エルカ酸、2
−メチルドデカン酸、イソステアリン酸等のカルボン酸
のアミドにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド
あるいはブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド
を付加することによって合成される。
本発明で好ましく用いられる一般式(I)の化合物の
具体例としては、例えば、三洋化成(株)製のプロファ
ンME−20、プロファンAD−31、プロファンAB−20、プロ
ファンSME等が挙げられ、また一般式(II)の化合物の
具体例としては、三洋化成(株)製のプロファンエキス
トラ24、プロファンAA−62EX、プロファン128エキスト
ラ、日本油脂(株)製のスタホームF、スタホームDL、
スタホームDFシリーズ等が挙げられる。
N−アルキロールカルボン酸アミドの使用量は、後記
する電荷発生物質1重量部に対して0.001〜2重量部、
好ましくは0.111〜1重量部である。
その使用量が上記範囲外であると、本発明の所期の目
的が充分に発揮されない。
電荷発生物質としては、例えば、シーアイピグメント
ブルー25〔カラーインデックス(CI)21180〕、シーア
イピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッド
レッド52(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3
(CI 45210)、さらに、ポリフィリン骨格を有するフタ
ロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクアリック
塩顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53
−95033号公報に記載)、スチルスチルベン骨格を有す
るアゾ顔料(特開昭53−138229号公報に記載)、トリフ
ェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132547
号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ
顔料(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾ
ール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に
記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54
−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有する
アゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリ
ルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有
するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記載)、カル
バゾール骨格を有するトリアゾ顔料(特開昭57−195767
号公報、同57−195768号公報に記載)等、さらに、シー
アイピグメントブルー16(CI 74100)等のフタロシアニ
ン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI 73410)、シ
ーアイバットダイ(CI 73030)等のインジゴ系顔料、ア
ルゴスカーレットB(バイオレット社製)、インダスレ
ンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料
等の有機顔料を使用することができる。
これら電荷発生物質の中でも特にアゾ顔料が好適であ
り、更にアゾ顔料の中でも以下に示すジスアゾ顔料ある
いはトリスアゾ顔料が最も好ましい。
アゾ顔料の具体例を以下に示す。
電荷発生層1の膜厚は、0.05〜2μm程度が適当であ
り、好ましくは0.1〜1μmである。
電荷発生層1は、適当な溶剤にN−アルキロールカル
ボン酸アミドおよび電荷発生物質を溶解ないし分散し、
これを塗布、乾燥することによって形成できる。溶剤と
して、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、
ジクロルエタン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼ
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブなどを単独または混
合して用いることができる。
電荷移動層2は、電荷移動物質および樹脂バインダー
を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層1
上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要
により可塑剤やレベリング剤等を添加することもでき
る。
電荷移動物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ルおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグ
ルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒ
ド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビ
ニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミ
ン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アント
ラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾ
リン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン
誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。
樹脂バインダーとしては、ポリスチレン、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリ
レート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸
セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエ
ン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シ
リコン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性また
は熱硬化性樹脂が挙げられる。
このときの溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタ
ン、塩化メチレン等が使用できる。
電荷移動層2の厚さは、5〜100μm程度が適当であ
る。
更に、本発明においては、前記したように導電性支持
体と感光層の間に必要により下引層を設けることができ
る。
光散乱性下引層及び光吸収性下引層は前述の様にプリ
ンター用感光体における光干渉防止を目的とする層であ
る。光散乱性下引層は、例えば酸化スズ、酸化アンチモ
ン等の導電性粉体と酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化チタン等
の白色顔料とを下記の様な熱硬化性樹脂中に分散して構
成され、また光吸収性下引層は、例えば炭素、各種金属
等の導電性光吸収性顔料及び/又は光吸収性有機顔料を
同様な熱硬化性樹脂中に分散して構成される。ここで使
用される熱硬化性樹脂は例えば、活性水素(−OH基、−
NH2基、−NH基等の水素)を複数個含有する化合物とイ
ソシアネート基を複数個含有する化合物及び/又はエポ
キシ基を複数個含有する化合物とを熱重合させたもので
ある。活性水素を複数個含有する化合物としては、例え
ばポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、フェノール
樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ール、ヒドロキシエチルメタアクリレート基等の活性水
素を含有するアクリル系樹脂等があげられる。イソシア
ネート基を複数個含有する化合物としては、たとえば、
トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等とこれら
のプレポリマー等があげられ、エポキシ基を複数有する
化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等が
あげられる。
いずれにしても光散乱性又は光吸収性下引層は以上の
様な成分を溶解又は分散した液を基体上に塗布し、50〜
200℃で熱重合させて形成される。なおこの下引層の厚
さは1〜10μmが適当である。また導電性粉末と白色顔
料と前記熱硬化性樹脂との重量比は2〜6/1〜5/2〜6が
適当であり、また光吸収性顔料と前記熱硬化性樹脂との
重量比は4〜9/1〜6が適当である。
〔効果〕
本発明の電子写真用感光体は、電荷発生物質を分散し
た層が電荷発生物質とN−アルキロールカルボン酸アミ
ドから構成されているので、高感度であるとともに前露
光疲労による帯電性の低下が著しく小さく、しかも帯電
と露光の繰り返しにおいても帯電電位が低下しないとい
う顕著な作用効果を奏する。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例1 〔電荷発生層用塗工液〕 表−1に示すアゾ顔料(顔料No.1)5重量部とラウリ
ン酸ジエタノールアミド〔スタホームDL、日本油脂
(株)〕の0.78重量%シクロヘキサノン溶液160重量部
とを72時間ボールミルで混合して顔料分散液を得、つい
でこの顔料分散液100重量部に、攪拌しながら、メチル
エチルケトン90重量部を追加混合して電荷発生層塗工液
とした。
〔電荷移動層用塗工液〕
α−フェニルスチルベン系電荷移動物質 (下記の化合物) 100重量部 ポリカーボネート (商品名、パンライトC1400:帝人(株)) 100重量部 シリコン油(商品名、KF50:信越シリコーン(株)) 0.1重量部 テトラヒドロフラン 800重量部 つぎに、Alを真空蒸着した75μmのポリエステルフィ
ルム基板上に上記の電荷発生層用塗工液をブレード塗工
し、120℃で10分間加熱乾燥して約0.2μmの電荷発生層
を形成した。ついで、電荷発生層の上に上記組成の電荷
移動層用塗工液をブレード塗工し、120℃で20分間加熱
乾燥して約20μmの電荷移動層を形成し感光体を作成し
た。
実施例2 電荷発生層塗工液のアゾ顔料を顔料No.39に代えた以
外は実施例1と同様にして感光体を作成した。
実施例3 Alを真空蒸着した75μmのポリエステルフィルム基板
上に実施例1で用いた電荷移動層用塗工液を実施例1と
同様にしてブレード塗工し、ついで乾燥して約20μmの
電荷移動層を形成した。ついで、この電荷移動層の上に
実施例1で用いた電荷発生層用塗工液をスプレー塗工
し、120℃で30分間加熱乾燥して約0.2μmの電荷発生層
を形成し感光体を作成した。
実施例4 電荷移動層用塗工液のα−フェニルスチルベン化合物
を下記構造の化合物に変更した以外は実施例1と同様に
して感光体を作成した。
実施例5 実施例2の電荷発生層用塗工液のラウリン酸ジエタノ
ールアミドをステアリン酸モノエタノールアミド〔プロ
ファンSME、三洋化成(株)〕に代えた以外は実施例2
と同様にして感光体を作成した。
実施例6 酸化アンチモン10重量%を含有する酸化スズの微粉8
重量部と酸化チタン白色顔料粉末5重量部とポリビニル
ブチラール(商品名:BL−1、積水化学社製)の12重量
%メチルエチルケトン溶液68重量部とを72時間ボールミ
ルで処理し、次にメチルエチルケトン47重量部を追加し
て48時間再びボールミルで処理した。次にこの顔料分散
液80重量部を攪拌しながら8重量部のトリレンジイソシ
アネートの20重量%メチルエチルケトン溶液を追加混合
して光散乱用下引層塗工液とした。
つぎに、Alを真空蒸着した75μmのポリエステルフィ
ルム基板上に上記光散乱用下引層塗工液をブレード塗工
し、120℃で30分間加熱硬化して約2.5μmの光散乱用下
引層を形成した。
次に、この光散乱用下引層の上に実施例2と同様にし
て電荷発生層及び電荷移動層を形成した感光体を作成し
た。
比較例1〜2 電荷発生層用塗工液のラウリン酸ジエタノールアミド
をポリビニルブチラール(商品名:XYHL、ユニオンカー
バイドプラスチック社製)にし、ポリビニルブチラール
の0.78重量%溶液で顔料分散液を作成した以外は各々実
施例1〜2と同様にして感光体を作成した。
比較例3 電荷発生層用塗工液のアルリン酸ジエタノールアミド
を比較例1〜2と同様にポリビニルブチラール(商品
名:XYHL、ユニオンカーバイドプラスチック社製)にし
た以外は実施例3と同様にして感光体を作成した。
比較例4 電荷発生層用塗工液のラウリン酸ジエタノールアミド
を比較例1〜2と同様にポリビニルブチラール(商品
名:XYHL、ユニオンカーバイドプラスチック社製)にし
た以外は実施例4と同様にして感光体を作成した。
比較例5 電荷発生層用塗工液のラウリン酸ジエタノールアミド
を比較例1〜2と同様にポリエステル(商品名:バイロ
ン200、東洋紡社製)にした以外は実施例2と同様にし
て感光体を作成した。
比較例6 電荷発生層用塗工液作成時のラウリン酸ジエタノール
アミドの0.78重量%シクロヘキサノン溶液をポリビニル
ブチラール(商品名:XYHL、ユニオンカーバイドプラス
チック社製)の5.88重量%シクロヘキサノン溶液にした
以外は実施例1と同様にして感光体を作成した。
比較例7 電荷発生層用塗工液作成時のラウリン酸ジエタノール
アミドをリン酸トリステアリルエステルにした以外は実
施例2と同様にして感光体を作成した。
比較例8 電荷発層用塗工液の作成時に使用したメチルエチルケ
トン90重量部をポリエステル樹脂(商品名:バイロン20
0、東洋紡社製)の4重量%メチルエチルケトン溶液90
重量部とした以外は実施例5と同様にして感光体を作成
した。
以上の様にして作成した電子写真用感光体を、静電複
写紙試験装置(川口電機製作所(株)、SP428型)を使
用して、次の様に電子写真特性を評価した。まず、各感
光体に−6KVのコロナ放電を20秒間行なって、その間に
コロナ放電開始2秒後の帯電電位V2(volt)を測定し、
その後、暗所で放電して表面電位が−800Vになった時点
でタングステン光を照射して、表面電位が−400Vに光減
衰するのに必要な露光量S(lux sec)を求めた。その
後、色温度2856゜Kのタングステン光を100000lux sec照
射の後、再び前記と同様に光疲労後の帯電電位V2′(vo
lt)及び露光量S′(lux sec)を求めた。以上の結果
を表−1に示す。
なお、第2図のタイプ感光体は+7KVのコロナ放電を2
0秒間行なって、その間にコロナ放電開始後の帯電々位V
2を測定し、その後、暗所に放置して表面電位が+800V
になった時点でタングステン光を照射して表面電位が+
400Vに減衰するのに必要な露光量Sを求めた。その後前
記と同様に100000lux.sec照射後、光疲労後の帯電々位V
2′及び露光量S′を求めた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明に係る種々の電子写真用感光体
の模式断面図である。 1;電荷発生層 2;電荷移動層 3;導電性支持体 4;下引層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深貝 俊夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 谷口 淑 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭58−68750(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発生物質を分散した
    層を少なくとも有する電子写真用感光体において、電荷
    発生物質を分散した層が電荷発生物質とN−アルキロー
    ルカルボン酸アミドとからなることを特徴とする電子写
    真用感光体。
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